JPH01166765A - 代替骨およびその製造方法 - Google Patents

代替骨およびその製造方法

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JPH01166765A
JPH01166765A JP62326517A JP32651787A JPH01166765A JP H01166765 A JPH01166765 A JP H01166765A JP 62326517 A JP62326517 A JP 62326517A JP 32651787 A JP32651787 A JP 32651787A JP H01166765 A JPH01166765 A JP H01166765A
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bone
amorphous
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calcium phosphate
substitute
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Takao Kawai
隆夫 川井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はそれ自身高強度を有し、且つ生体内自家骨欠損
部に対して早期に初期結合すると共に最終的に強固な結
合を形成する代替骨およびその製造方法に関するもので
ある。
[従来の技術] 事故や疾病あるいは抜歯等により骨損傷を来した場合、
骨欠損部あるいは空隙部の充填が必要となる。
このような場合、別個体由来の生体骨の穆植は免疫の拒
否反応を起こすので、患者本人の肋骨や腰骨から海綿状
自家骨を採取して欠損部に充填する方法がとられてきた
。しかしこの方法では損傷個所以外の骨組織を切除する
ので手術個所が増加し患者の苦痛も大きく、医師側にと
っても多大の労力を必要としていた。しかも採取できる
個所や量に制限があるので、必ずしも欠損部を十分に補
填し得る量を採取できるわけではなく、代替物の必要が
生じていた。
生体の硬組織代替物としてはステンレス鋼(SUS31
6等)、Ti及びTi合金、パイタリウム、プラスチッ
ク等各種の金属ならびに有機物が用いられているが、こ
れらは生体に対する親和性が良好でなく、また骨との結
合性も全くなく、しかも使用中溶解や劣化等を伴ない溶
解物が毒性を示すものなどもあった。
そこで、生体組織に対して無害であることはいうまでも
なく親和性や結合性にも優れた材料が要求されるに至り
、これらを満足するものとしてセラミックス系材料が注
目されている。中でも燐酸カルシウム系セラミックスは
、骨と同じ成分系であること、骨と高い親和性を示すこ
と、しかも骨との間に化学的結合を形成すること等から
注目されるようになってきた。
燐酸カルシウム系セラミックスとしては、ヒドロキシア
パタイト[[:aa (PO4) I O(叶)2.以
下HAPと記す]、β−TCP[β−Ca= (PO4
) 2]及びOCP [CaaH* (PO4)a  
・5)+201が近年特に注目されている。確かにこれ
らは他の材料に比べて骨親和性が良好ではあるが、実際
の臨床適用においては多くの問題を有している。
たとえばHAPよりなる成形体を骨欠損部へ充填した場
合、最終的には自家骨との間に強固な結合を形成し、且
つそれ自身強度的にも優れてはいるが、骨との初期接合
性が悪く治療に長期間を要するという問題がある。これ
はHAPが難溶性であるため表面部に対する骨芽細胞の
侵入性が悪く、またCaを十分に溶出しないため新生骨
の生成に必要なCaの供給が不十分なためと考えられる
。一方β−TCPやOCPよりなる成形体では初期接合
性は良いが強度的に問題がある。これはβ−TCPおよ
びOCPは溶解性が高いので骨芽細胞の侵入性や、Ca
供給が十分で新生骨の生成が促されるからであるが、こ
の特性は長期間で考えると不具合であり、やがて大量の
溶解が進行して強度低下をおこしたり消失してしまうか
らである。
[発明が解決しようとする問題点コ 上記状況に鑑み本発明においては、それ自身高い強度を
有し、しかも初期結合性に優れ、且つ最終的に強固に結
合する代替骨およびその製造方法について検討した。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決することのできた本発明の代替骨とは
ヒドロキシアパタイトを主体とする燐酸カルシウム化合
物の成形体からなり、自家骨との接触側表層部の一部が
非晶質燐酸カルシウムで構成されたものであることを構
成要旨とするものであり、中でも表層部の非晶質燐酸カ
ルシウムよりなる部分がアンダーカット溝形状を形成し
たものは特に高い結合性を有する。また本発明代替骨の
製造に当っては、ヒドロキシアパタイトを主体とする燐
酸カルシウム成形体の表層部の一部であって自家骨との
接触側に高エネルギー線を照射することによって照射部
に非晶質燐酸カルシウムを生成する。
[作用] 本発明を第1図および第2図(a)〜(d)を参照して
詳述する。尚第1図は本発明の代替骨1を自家骨2の欠
損部に適用する例、第2図(a)〜(d)は代替骨1を
自家骨2の欠損部に適用した際、両者の結合経過状態を
示す断面図である。
本発明の代替骨1はHAPを主体とする燐酸カルシウム
成形体1°よりなり、成形体1′の強度が保たれる限度
でβ−TCPやOCPを含有させることもできる。この
様にHAPを主体とするので当然生体内自家骨2の欠損
部に充填した際高強度が保たれる。しかし前述のように
I(APは8m性であるので代替骨がHAPを主体とす
る成分で形成されている限り初期に招ける骨芽細胞の侵
入性と新生骨の生成性が悪い。そこでHAPを主体とす
る成形体の表層部であって自家骨の接触側全面に非晶質
燐酸カルシウムよりなる層を設けた代替骨を自家骨の欠
損部に充填してやると、非晶質部3は溶解性が高いので
Caの溶出に伴って骨芽細胞の侵入と新生骨の生成が促
され、初期結合はすみやかにおこなわれたが後述する理
由により結合完了に時間がかかった。これに対し自家骨
2との接触側の一部に非晶質燐酸カルシウムで構成され
た部分3(以下非晶質部3と記す)を設けることとした
。こうしておいて第2図(a)に示すように本発明の代
替骨1を自家骨2の欠損部に充填してやると、前記と同
様の理由により、非晶質部3は第2図(b)の破線に示
すように自家骨2との間に早期に結合を形成した。さら
に時間がたつと第2図(C)に示すように非晶質部3は
新たに生成した骨組織に次第に置換されていき、また非
晶質部3以外の難溶性であるHAPを主体とする代替骨
1の表層部と自家骨2との境にも次第に新生骨が生成し
結合する。そして最終的には第2図(d)に示すように
非晶質部は新生骨組織3°に置換され、HAPを主体と
する部分と自家骨とが破線で示す様に完全に結合する。
さらにたとえば第3図(a) 、 (b)に示すように
代替骨1における非晶質部3の自家骨2との接触側を狭
幅となるようなアンダーカット溝形を形成しておけば自
家骨2との結合性に優れたものとなる。
また成形体の表層部の一部に非晶質部を生成させる方法
としては、Ca化合物とP化合物を50℃以下の水溶液
中で反応させて得た非晶質燐酸カルシウムを成形体の表
層部の一部に設けても良いが、水溶液反応で得られた非
晶質燐酸カルシウムは生体に対する異物反応が認められ
、改善の余地があるとともに成形体の製造方法としても
難がある。またHAPを主体とする成形体の表層部であ
って自家骨接触側全面に、HAPをターゲツト材として
真空中でスパッタにより非晶質燐酸カル゛シウム層を設
けることはできる。この方法によるものは生体に対する
異物反応が認めらず、初期結合性も良いが、非晶質部が
自家骨接触側全面に渡っているので初期結合部において
非晶質部の溶解が進行し、HAPと自家骨との完全結合
に至るまで長時間を要する。尚この真空中でスパッタに
より得た非晶質燐酸カルシウムは第1表に示す様な組成
であった。
本発明者が種々検討した結果、HAPに高エネルギー線
を照射すると、HAPが局部的に溶融し、その高熱が直
ちに非照射部方向へ伝熱放散されて急冷効果を受ける結
果、該照射部が非晶質化して非晶質燐酸カルシウムが得
られるということが分かった。これは第1表に示したも
のと同様な非晶質燐酸カルシウムであった。
第   1   表 そこで本発明においては、HAPを主体とする成形体の
表層部の一部であって、自家骨との接触側に高エネルギ
ー線を照射し、当該照射部に非晶質部を生成させて本発
明の代替骨を得ることとした。
高エネルギー線としては赤外線、アーク線、X線および
電子線などが非限定的に例示される。
また高エネルギー線の照射方法は特に限定されないが第
4図に示すように高エネルギー線の進行路途中に凹面鏡
4を設けて、該凹面鏡4を一定角度で回転してやると、
非晶質部所面にアンダーカット溝形状のものが得られる
。この様なアンダーカット溝を有するものは自家骨との
間に一層強固な結合を形成することができる。
また成形体の表層部に高エネルギー線を照射して形成さ
せる非晶質部の描画パターンとしては第5図(a)〜(
i) に示すものが例示され、この他無数に描くことが
でき、これらはいずれも本発明に含まれる。これらの照
射に当っては、凹面鏡、高エネルギー線源あるいは成形
体を制御装置および駆動装置に連結して描画パターンに
応じて適宜移動して描く。
[実施例] 実施例1.2 赤外線イメージ炉の光源と凹面鏡またはアーク灯の光源
と凹面鏡を用いHAP成形体の表層部の一部に高エネル
ギー光線束を照射し、照射部を瞬間的に1500℃以上
に高めて溶融し、且つ急冷すると、照射部表面がガラス
光沢を有する試験片が得られた。X線回折によって表面
照射部には非晶質相が形成されていることが確認できた
実施例3 真空中においたHAP成形体の表層部の一部にレーザー
光線を照射し、照射部を瞬間的に1500℃以上にして
溶融し且つ急冷すると、照射部表面がガラス光沢を有す
る試験片が得られた。X線回折によって表面照射部には
非晶質相が形成されていることが確認できた。
実施例1.2および3で得られた試験片を兎の骨組織に
適用したところ、いずれも1週間で自家骨接触側非晶質
部に新生骨の生成が見られ2週間で成形体の周囲に渡っ
て自家骨との結合が見られた。また異物反応は全く認め
られなかった。
[発明の効果] 本発明の代替骨はHAPを主体とする成形体よりなるの
で高い強度を有するものであり、また自家骨との接触側
表層部の一部に非晶質部を設けるので非晶質部において
早期に初期結合がなされるとともに最終的に代替骨と自
家骨とが強固に結合される。また長期間の使用において
も溶出その他の不具合を生じることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は骨欠損部に代替骨を適用する例を示す図、第2
図(a)〜(d)は代替骨を骨欠損部に適用した後両者
が結合して行く状態を示す断面図、第3図(a) 、 
(b)は非晶質部アンダーカット溝形状例を示す断面図
、第4図は非晶質断面アンダーカット溝形状を得るため
の例を示す図、第5図(a)〜(i)は成形体表層部に
形成させる非晶質部描画パターン例を示す図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒドロキシアパタイトを主体とする燐酸カルシウ
    ム化合物の成形体からなり、自家骨との接触側表層部の
    一部が非晶質燐酸カルシウムで構成されたものであるこ
    とを特徴とする代替骨。
  2. (2)非晶質燐酸カルシウム部がアンダーカット溝形状
    に形成されたものである特許請求の範囲第1項記載の代
    替骨。
  3. (3)ヒドロキシアパタイトを主体とする燐酸カルシウ
    ム化合物成形体の表層部に高エネルギー線を照射して非
    晶質化させ、自家骨との接触側表層部の一部が非晶質燐
    酸カルシウムで構成された代替骨を得ることを特徴とす
    る代替骨の製造方法。
JP62326517A 1987-12-23 1987-12-23 代替骨およびその製造方法 Granted JPH01166765A (ja)

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WO2021177457A1 (ja) 2020-03-05 2021-09-10 邦夫 石川 医用ハニカム構造体およびその製造方法、医用組織再建袋、成形型

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