JPH01165630A - 放電処理方法 - Google Patents

放電処理方法

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JPH01165630A
JPH01165630A JP32649687A JP32649687A JPH01165630A JP H01165630 A JPH01165630 A JP H01165630A JP 32649687 A JP32649687 A JP 32649687A JP 32649687 A JP32649687 A JP 32649687A JP H01165630 A JPH01165630 A JP H01165630A
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JP
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electrode
discharge
electrodes
counter electrode
base
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JP32649687A
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Inventor
Masaaki Takeda
正明 武田
Kenji Hatada
研司 畑田
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、放電処理方法に関するものであり、さらに詳
しくはグロー放電、いわゆる低温プラズマを利用してプ
ラスチイルムなどの基材を処理し、その表面を改質する
方法に関するものである。
[従来の技術] グロー放電、いわゆる低温プラズマは、スパッタリング
、プラズマCVD、プラズマ重合、プラズマ表面処理な
ど広範に利用されている。
しかしながら、いずれも処理効率が他の技術、例えば蒸
着やコーティングに比べて著しく劣るという欠点がある
。例えば、スパッタリング、プラズマCVD、プラズマ
重合などの場合、膜成生速度が遅いという問題があり、
またプラズマ表面処理の場合は処理に長時間を要すると
いう問題がある。特に高分子樹脂、中でも高分子フィル
ムを蒸着やコーティング法によって処理する場合、通常
加工速度が100〜400m/mi nで行なわれてい
るのに対し、低温プラズマ処理、例えば平行平板型プラ
ズマ処理の場合、処理速度は通常数m/min程度であ
る。
すなわち、第4図は従来の平行平板型低温プラズマ装置
を例示するもので、真空排気系2およびガス排気系3を
備えた真空装置1内に一対の同サイズの平板電極4aよ
び5を平行に設け、電極4には整合回路7を介して、電
源8より電力が供給され、電極5は通常接地され、イオ
ンの衝撃を避けるため、基材6は電極5の上に置かれ、
電極4.5間に発生するプラズマによって処理されるも
のである。
しかしながら、この方式では放電の活性化効率が悪いう
え、投入電力を大きくしていくと、放電が電極間の空間
から、真空容器内全空間に拡がり、基材の処理に有効に
寄与しない。またこの装置では電極間内で活性粒子の分
布が不均一であるため、大面積の基材を処理する際に、
処理が不均一になるという問題がある。
ざらに第5図の装置は特公昭60−39088に図示さ
れた伯の低温プラズマ処理装置を例示するもので、これ
は棒状の電極4と基材6を回動自在に支持するドラム状
電極5を設けたもので、広幅の基材を幅方向および長さ
方向に均一に処理できる利点を有しているが、この装置
においても、活性効率が悪く、また放電が真空容器全空
間に拡がるという問題は解決されていない。
プラズマ表面処理は高分子基材の表面を改質し、加工性
および加工後の特性を改良することを目的としているこ
とから、他の加工機と連係して処理できることが望まし
いが、従来の処理方法では処理速度がネックとなって他
の加工機との連続化、ないし連係が不可能となっている
[発明が解決しようとする問題点] すなわち、かかる従来の技術の場合、低温プラズマの効
率が悪い原因にとして、次の2つの要因があることが考
えられる。
第1は、投入された電力に対し、イオン、電子の生成効
率が悪く、活性化効率が低いことであり、第2は活性化
効率を上げるため投入電力を増加していくと、プラズマ
が装置内の空間に拡がり、必ずしも基材表面のプラズマ
の活性粒子密度を上げることにならず、投入電力を大き
くしても、処理速度の向上にはならない。
この発明はかかる知見に基きその改善策について鋭意検
討した結果、創案されたものであり、その目的は高効率
で、かつ高速の低温プラズマ処理方法を提供することに
おる。
[問題点を解決するための手段] かかる本発明の目的は、基体を支持する電極A、該電極
Aに対向して配設され、かつ上記電極へと結線された電
極Bおよび上記両電極AおよびBに対応して配設された
対電極Cとを設け、上記両電極A、Bと電極Cとの間に
印加された高周波高電圧によって形成される放電によっ
て、上記基材を処理することを特徴とする放電処理方法
により達成される。
以下添付図面を参照して本発明を説明する。第1図は、
本発明方法を実施するための装置の1例を示すもので、
1は真空容器で、該容器内は所定の圧力に保持可能であ
る。
Aは被処理基材を支持するための平板電極、Bは該電極
Aと同一外径を有し、かつこれに平行に対向して設けら
れた対向電極であり、図示の例では対向電極Bの中央部
にそって一方向に延びる所定幅、所定高さの凸状部Hが
形成されているが、勿論これに限定されず、全面を平板
状に形成してもよい。電極Aと電極Bは結線15で接続
されているとともに、整合回路7′を介し、高周波電源
8から昇圧トランス(または整合トランス)9を通じ出
力される高電圧の一方の出力端子に結線11されている
Cは電極Aと電極Bの間に設けられた棒状の対電極であ
り、図示の例では該対電極Cは電極Bの凸状部Hの下方
に該凸状部の長手方向にそって配設されているが、これ
に限定されない。該対電極Cは整合回路7を介して、高
電圧の他方の出力端子10に結線されており、該電極A
、Bと、対電(枢Cとの間に高周波電源8より高電圧が
印加される。基材6は電極Aの上に置かれ、該電極A、
 Bと対電極Cの間に印加された高電圧により形成され
る放電によって処理される。
本発明において使用される基材としては、有機物、無機
物、金属など公知のものが全て使用できるが、特に有機
高分子基材が適している。基材の形態は特に限定される
ものではなく、ブロック状、板状、シート状、フィルム
状、棒状、チューブ状、糸状、布帛状など各種形態が取
りうるが、特にフィルム状が好ましい。
電極Aおよび対向電極Bは金属などの導電性部材で形成
されておればよく、その表面の一部または全部を誘電体
で被覆することもできる。電極A1Bは必要に応じて内
部に冷媒を循環、または外部に冷却管を配し、冷却した
り、あるいは逆にヒーター等を設けて加熱するなどして
、温度制御可能に構成してもよい。
各電極の形状は被処理基材6の形態に応じて適宜選択す
るのが好ましい。基材が金属の場合は基材自体を電極A
として使用することもできる。
対向電極Bは電極Aに対し、所定の間隔でほぼ平行に設
けることが好ましく、この間隔は圧力などの処理条件に
よって適宜選択するのがよいが、電極Aと電極Bの対向
面の最短部間隔が5〜2゜Ommの範囲であることが好
ましく、より好ましくは10〜100mmである。5m
m未満では両電極間で放電が形成しにくくなり、200
mmを越えると放電空間が拡がり、処理効率が低下する
なお電極Aと対向電極Bの間隔は対向電極Bと電極Aの
互いに向きあった面が全て同一であってもよいが、第1
図のごとく、一定の対向面が同一間隔とし、他の対向面
は異なる間隔に設定することもできる。この点は後述の
第2.3図の場合も同様である。また電極Bと向きあっ
た電極Bの対向面は全てほぼ平行に形成するのがよいが
、勿論一部非平行であってもよい。好ましくは向きあっ
た面の115以上、より好ましくは1/3以上平行に形
成することが好ましい。
電極Aと対向電極Bは結線され、整合回路7−を介して
、あるいは整合回路を設ける必要のない場合は、直接高
電圧出力端子11と結線される。
また整合回路を各々電極Aと対向電極Bに設けた後、結
線し、高電圧出力端子11に結線してもよい。なお電極
A、Bを直接接地、または接合回路7′の後で接地する
とともに高電圧出力端子11を接地する方法で結線して
もよい。整合回路は電源の内部インピーダンスと放電負
荷の整合をとり、電源から放電負荷への電力が最大に供
給されるようになされが、電極Aと電極Bにリアクタン
ス回路を付加すると、電極AS電極Bおよび基材6の表
面に形成されるイオンシースの厚さが変り、効率が向上
するため好ましい。ここでいうリアクタンス回路とはコ
ンデンサーやコイルを含む回路で、抵抗を含んでいても
回路としてはりアクタンス要素をもつものであればよい
。特に後述の第2図の装置のごとく、対向電極Bにコン
デンサーを付加し、電極Aと結線すると、基材表面に形
成されていたイオンシースの厚さが大となり、効率が著
しく向上する。なお当然のことながら、このリアクタン
ス回路を整合回路の一部として利用することも可能であ
る。
電極Aと対向電極Bと対になる対電極Cは金属などのご
とく、導電材料で形成されておればよく、その表面の一
部または全部を誘電体で被覆してもよい。また電極A、
Bの場合と同様、温度制御可能に構成することができる
電極Cの形状は特に限定されず、被処理基材の形態など
に応じて適宜選択するのが好ましいが、特に棒状構造に
形成すると、放電が空間的に均一に安定化し、特に好ま
しい。
真空容器内における電極Cの配設位置は特に限定されな
いが、第1図のごとく、電極Aと電極Bの向いあった空
間内、特に電極B寄りの中央部近傍にそって配設するの
がよい。
第1図の例では、凸状部Hの下方中央に該凸状部の長手
方向にそって配置しており、これにより放電を基材支持
電極Aと対向電極Bの間に著しく局在化できるうえ、基
材の装着ないしハンドリング性なども向上可能である。
この点は後述の第2.3図の場合も全く同様である。
電極Cは整合回路7を介して、あるいは整合回路を設け
る必要のない場合は、直接電極Aおよび電極Bと結線さ
れる高電圧出力端子11の対となる高電圧出力端子10
に結線される。もし電極Aと電極Bが接地されることな
(高電圧出力端子11に結線され、高電圧が印加される
場合は、電極Cを直接接地、または整合回路7と高電圧
出力端子10との間を接地し、かつ高電圧出力端子10
を接地する方法で結線してもよいが、放電を可能なかぎ
り、局在化させるためには、電極A、電極B、電極Cお
よび高電圧出力回路を大地に対し、絶縁し、電極間に高
電圧を印加した方がより好ましい。
電極Cの表面が誘電体で被覆されていない場合は、電極
A、電極Bあるいは真空容器壁面で細かな火花が発生し
やすい。このため電極Cの表面を被覆しない場合には、
第2図に例示のごとく、電極Cにコンデンサーを付加し
、整合回路を介するか、おるいは直接高電圧出力端子に
結線するのがよい。
本発明で用いる高周波高圧電源の周波数は、特に限定さ
れないが、10kH7〜100MH7の範囲で選択する
のが好ましく、より好ましくは20kH7〜50MH7
、最も好ましくは50kH7〜500kH7である。直
流から10kHz未満の範囲では、被処理基材6が導電
性でない場合は、放電が主として電極Bと電極Aとの間
で起り、被処理基材部分への放電の局在化、および放電
の効率化がが起ににくい。また100MH2を越えると
本発明の方法では電源との整合がとりにくくなり、同様
に放電の局在化、および放電の効率化が起りにくい。
本発明において使用される放電処理時の雰囲気圧力とし
ては1X10−3〜10Torrの範囲で選択するのが
よく、より好ましくは5X10−3〜5X10’Tor
r、ざらに好ましくは1X10−2〜1x10’Tor
rで必る。雰囲気圧力が1X10−3を下まわる場合は
、放電を局在化させるために電極Aと電極Bの間隔を2
00mmを越えて拡げなければ放電が維持されず、また
1 0TOrrを越えると5mm未満に間隔を狭めなけ
れば放電が維持されず、ともに装置の空間的制約や作業
性の問題がある上、放電の効率も低下するため好ましく
ない。
第2図は、本発明方法を実施するための装置の他の例を
示すもので、広幅の高分子フィルムを連続的に処理する
場合に好適に使用されるなものである。
この装置は、基材支持電極Aを回動可能なドラム状電極
で構成し、該ドラム状電極Aに対向して円弧状構造を有
する対向電極Bを設けるとともに、該電極Bをコンデン
サー12を介して電極Aと結線し、ざらに該電極Aと電
極Bの間に棒状の対電極Cを設けたもので、図示の例で
は対向電極Bはその上部中央にドラム軸方向に延びる凸
状部Hを有する円弧状構造を有し、その円弧面Rにより
ドラム状電極表面と平行な対向面を形成しているが、勿
論この構造に限定されず、例えば完全な円弧状i造に形
成してもよい。
また対電極Cは電極Aと電極Bの間であって、該電極B
の凸状部Hの下方中央部近傍にドラム軸方向にそって棒
状電極を配設したもので、該電極Cはコンデンサー13
を介して整合回路7に接続されており、その他の構成は
第1図のものと同様である。
被処理基材6は、大気中より図示していないラビリンス
シール部などからなる差動排気型の真空シール部を通っ
て真空容器内に導入され、基材支持電極Aによって回動
されながら、電極Aと対向電極Bの間に局在的に形成さ
れる放電によって処理された後、再び差動排気型の真空
シール部を通って大気中に導出される。
この場合、高電圧出力端子10.11間に発生する電圧
は対電極Cとドラム状電極Aおよび対向電極Bとの間に
印加され、ドラム状電極Aと対向電極Bとの間に効率的
、かつ局在化した放電を形成させることができるため、
被処理基材6は極めて効果的に処理される。
また本発明の極めて優れた特徴は、放電部での温度上昇
を著しく低くできることにある。
例えば、従来の第5図のタイプの装置を使用した場合は
、高電圧印加開始後、10秒後には110°近くまで基
材の表面温度が上昇するのに対し、本発明の方法では対
電極Cの下でも、同一条件において60秒後の基材表面
温度が100℃を越えることはないのである。高分子基
材は熱によって心服または収縮するため塞材の種類およ
び処理条件が制約されるが、本発明の方法では多くの高
分子基材が広範囲の条件で処理できる利点がある。
第3図は本発明の実施に使用される装置のざらに他の例
を示すもので、これは基材上に有機重合物、または非晶
質カーボン、ダイヤモンド状カーボン、などの無機物質
をプラズマによって堆積させる場合に好適なものである
すなわち、第3図の装置は、基材を兼ねるアルミニウム
などからなる基材支持用のドラム状電極Aと、該ドラム
状電極△の外周に同心円上に、かつ所定間隔をおいてス
テンレスなどからなる筒状体で構成された対向電極B@
設け、該対向電極Bの周面に図示のごとくドラム表面と
ほぼ平行な対向面を有する凹凸部を順次(図示の例では
8個の凸部Sと8個の凹部T>を形成して、各凸部の下
方に各凸部の長手方向にそってそれぞれ棒状電極からな
る対電極C(図示の例では8個)を設けたもので、各対
電極Cはコンデンサー13を介して、整合回路7に接続
され、電極Aはコンデンサー14を介して対向電極Bと
結線され、整合回路7に接続されている。高電圧出力端
子10,11より出力される電圧は整合回路7を介して
、各対電極Cと基体支持電極Aおよび対向電極Bに印加
され、電極Aと電極Bの間に効率的に、かつ局在化され
た放電を形成することができる。このため従来方法に比
べ高品質の物質を高速で堆積することができる。また従
来方法では放電電力を上げると、プラズマの熱によって
基材の温度が上がり、堆積した物質の変質が見られるが
、本発明ではプラズマによる基材の温度上昇を低くする
ことができるため、高品質の物質を堆積できる利点があ
る。なおコンデンサー14は電極Aに付設した例を示し
たが、ガス組成やガス圧力などの条件によっては電極B
あるいは電極A、Bの両方に設けることも可能である。
また第3図において電極Aと基材自体を別体に構成して
もよいことはいうまでもない。
[実施例] 以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例および比較例 粒子を含まないポリエチレンテレフタレートの未延伸フ
ィルムを低温プラズマ処理し、次いで常法により二軸延
伸すると、フィルム表面に超微細な凹凸が形成され、フ
ィルム表面が平滑であるにも拘らず、良好な滑りをもつ
二軸延伸フィルムを得ることができる。このようなフィ
ルムを製造するうえで、低温プラズマ処理をフィルム!
!!造工程の一部に取り込むことが好ましく、そのため
には低温プラズマ処理の高速化が求めらている。
以下上記特性をもつフィルムを形成するための処理速度
(効率)について、本発明の方法と従来の方法とを対比
して示す。
第2図の装置から整合回路7および7−のみを取り外し
た装置を用いて低温プラズマ処理を行なった。
電極Aとして、内部に水(25℃)を循環させた外径2
00mm、長さ140mmのステンレス製のドラムを用
い、電極Bとして背面に冷却管を設けて電極全体を同様
に冷却したステンレス製電極(電極Bが電極A@おおう
長さは電極Aの円弧120mmとなるようにし、電極B
の各円弧部の長さが左右それぞれ45mm、電極の軸方
向長さ210mm、凸状部の高ざ4Qmmおよび基部側
間隔60mm>を用い、電ViAAと電極Bの間隔は3
0mmk:3u定し、ざらに対電極Cとして内部に同様
の水を循環させた外径iQmm、長さ250mmのアル
ミニウム管を用いた。
3xlO−2TorrのArガス雰囲気中において、高
周波電源8より、プレート電圧2.5kV、プレート電
流0.23Aの入力を供給し、発振、出力される110
kH2の高周波高電圧出力を対電極Cと、電極Aおよび
電極Bに印加し、未延伸ポリエステルフィルムを6m/
mi nで走行させながら、処理した。高電圧の印加に
よって形成される放電は電極Aと電極Bの間に局在化し
た。未延伸フィルムは処理時に膨利することなく良好に
走行した。
得られた処理フィルムを通常の条件で二軸延伸(3,3
X3.5倍)し、次いで218°Cの温度で熱処理した
。ASTM−D−1894B−63に従い、スリップテ
スターを用いて上記延伸フィルムの処理面同志の静I!
j擦係数を調べたところ、0.7と良好な滑り性を示し
た。なお低温プラズマ処理をしていない未延伸ポリエス
テルフィルムを延伸したフィルムの静摩擦係数は4以上
でフィルム同志が全く滑らなかった。
ざらに従来技術と比較のため、第5図の装置において、
電極4として外径10mmのアルミニウム管を用い、こ
れをコンデンサーを介し、整合回路7を用いることなく
、高電圧出力端子と接続し、またドラム状電極5として
外径200mmのステンレス製ドラムを用い、各電極は
それぞれ内部を水冷した。コンデンサを設けない場合に
はドラム側面や真空容器壁面で小さな火花が多発するが
、コンデンサを使用することにより火花の発生を防止で
きる。
この装置を用い、実施例と同一の雰囲気で、かつ同一の
電源入力条件で、未延伸ポリエステルフィルムの走行速
度を変えて低温プラズマ処理し、処理されたフィルムが
実施例と同一の静摩擦係数(0,7>をもつための処理
速度を調べたところ、0.7m/min以下と低速の処
理速度を採用する必要があることがわかった。なおこの
条件で処理すると、未延伸フィルムは白っぽくなり、表
面が熱によって結晶化したと思われる現象が生じ、また
未延伸フィルムが処理時に若干伸び、長尺のフィルムを
処理すると走行が不安定になることが明らかになった。
以上の結果から、本発明の方法は従来の方法に比べ、約
8倍の処理速度を達成することができ、低温プラズマ処
理の処理効率を著しく高めることができることがわかる
[発明の効果] 本発明は上述のごとく構成したので、放電が効率化し、
高速の低温プラズマ処理が可能となり、他の加工機との
連続化ないし連係が容易にできるなど極めて実用効果の
高い放電処理技術ということができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するための装置の1例を示す
概略図、第2図は他の例を示す概略図、第3図はさらに
他の例を示す概略図、第4図および第5図はそれぞれ従
来の装置を示す概略図である。 A:基材支持電極、B:対向電極、 C:対電極、   H:凸状部、 S;凸部、    T:凹部、 1:真空容器、  6:基材、 7.7−:整合回路、8:高電圧電源 9:昇圧トランス及び/又は整合トランス12.13.
14:コンデンサー 特許出願人    東し株式会社 第1図 第2図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基体を支持する電極A、該電極Aに対向して配設
    され、かつ上記電極Aと結線された電極Bおよび上記両
    電極AおよびBに対応して配設された対電極Cとを設け
    、上記両電極A、Bと電極Cとの間に印加された高周波
    高電圧によつて形成される放電によって、上記基材を処
    理することを特徴とする放電処理方法。
  2. (2)電極Aと電極Bがほぼ平行に配設されてなる特許
    請求の範囲第(1)項記載の放電処理方法。
  3. (3)対電極Cが電極Aと対向電極Bの間に設けられて
    なる特許請求の範囲第(1)項記載の放電処理方法。
  4. (4)電極Aがドラム状構造を有し、電極Bが円弧状構
    造を有してなる特許請求の範囲第(1)項記載の放電処
    理方法。
  5. (5)対電極Cが棒状構造を有してなる特許請求の範囲
    第(1)〜(4)項のいずれかである放電処理方法。
JP32649687A 1987-12-22 1987-12-22 放電処理方法 Pending JPH01165630A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002052646A (ja) * 2000-08-08 2002-02-19 Dainippon Printing Co Ltd バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材

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