JPH01165519A - 水溶性及び/又は脂溶性ビタミン粒状製剤及びその製造方法 - Google Patents

水溶性及び/又は脂溶性ビタミン粒状製剤及びその製造方法

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JPH01165519A
JPH01165519A JP32281587A JP32281587A JPH01165519A JP H01165519 A JPH01165519 A JP H01165519A JP 32281587 A JP32281587 A JP 32281587A JP 32281587 A JP32281587 A JP 32281587A JP H01165519 A JPH01165519 A JP H01165519A
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water
soluble
vitamin
fat
gelatin
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JP32281587A
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English (en)
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Setsuo Tokuda
徳田 節夫
Makoto Maki
牧 信
Yutaka Morishita
裕 森下
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OHARA KAKO KK
Original Assignee
OHARA KAKO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、水溶性及び/又は脂溶性ビタミン粒状製剤及
びその製造方法に関するものである。
[従来の技術] 従来、ハマチ、ブリ等の魚類の養殖は盛んに行われ、そ
の養殖に用いる養殖魚飼料としては、イワシ、サンマ、
サバ等の多量に漁獲することができる安価な魚類の生餌
が用いられている。
これ等の魚類の生餌は栄養のバランスがとれ、ハマチ、
ブリの生育に必要な各種栄養素、ビタミン類、無機質等
が釡有されている。しかし、生餌にはビタミン類の分解
酵素1例えばチアミナーゼ等も含有されているために、
生餌を投与する間に飼料中のチアミンを始めとする、ビ
タミンC、ビタミンE等のビタミン類が破壊され養殖に
必要なビタミン量の確保が困難となる欠点があった。
したがって、この様なビタミン類の欠乏を補うためには
、ビタミン類を補給する必要があるが、その方策として
各種の方法が行われている。
それ等の方法は、概して、ビタミン類の表面を被覆して
生餌に配合し配合飼料として養殖魚に投与する方策がと
られ、投与時におけるビタミンの水中への分散流出を防
止すると共にチアミン塩類等の酵素による分解を防止し
ている。
その具体例を示すと、例えば、水溶性のチアミン類を溶
解状態でカルナバロウで被覆した製剤を用いる方法(特
開昭59−157020号公報)、また、チアミン又は
チアミン塩類を高級脂肪酸又はグリセリン脂肪酸エステ
ルに界面活性剤を含有するコーティング剤で被覆した製
剤を用いる方法(特開昭59−28441号公報)等の
油脂性物質もしくは耐水性物質により被覆する方法が報
告されている。
他方、ビタミン類、抗生物質、ホルモン類等の薬剤を、
キトサン、ポリリジン等のポリカチオンとカラギーナン
、アルギン酸等のポリアニオンとの反応により形成され
る保護被膜により被覆し、さらに前記の被覆した薬剤と
共に生魚又は生魚肉の餌の表面を前記保護被膜により被
覆した投餌を用いる養殖魚への薬剤の投与方法(特開昭
61−31045号公報)が報告されている。
[発明が解決しようとする問題点コ しかしながら、上記の様な従来のビタミンの被覆製剤は
、十分に満足される成果を得ることができない欠点があ
る。
即ち、前者の方法における溶融状態のカルナバロウ、高
級脂肪酸もしくはグリセリン脂肪酸エステルあるいは非
油脂性耐水性物質などを用いて水溶性ビタミンを被覆す
る方法では、心材の1ないし10倍量の被覆材が用いら
れ、ビタミンは脂溶性物質もしくは耐水性物質の連続相
により被覆されているために、その粒子状製剤の表面は
水相1において水との親和性を全く欠くため、その耐水
効果は優れている。しかしながら、水溶性ビタミンを完
全に被覆するために、かなり多量の油脂性物質を使用す
る必要があることから、被覆層が厚くなるために、摂餌
された後の魚類の消化器官内において迄も被覆の溶解が
妨げられる恐れがしばしば発生する欠点がある。
また、後者のポリカチオンとポリアニオンとの反応によ
り形成される保護被膜は、強じんなために、投餌前にク
エン酸ナトリウム水溶液に浸漬して保護被膜を一旦軟化
しなければならず、その取り扱いが不便であると共に投
餌に手数を要する欠点があった。
本発明は、この様な従来技術の欠点を改善するためにな
されたものであり、水溶性及び/又は脂溶性ビタミンの
表面をゼラチン及びキトサンを主剤とし、親油性材料を
含有する被覆材で被覆することにより、水溶性及び/又
は脂溶性ビタミンの溶解速度を抑制、制御し、さらに空
気酸化を防止した水溶性及び/又は脂溶性ビタミン粒状
製剤およびその製造方法を提供することを目的とするも
のである。
また、脂溶性ビタミンは本来水に不溶性であるが、その
製剤においては一般に生体への吸収効果を上げる目的で
水との親和性を増すような配合で使用されることから、
製剤が水中に投入される場合、脂溶性であるにも係わら
ず無為な逸散が起こりやすくその対策が望まれていた。
本発明はこの様な水中に投入された際の脂溶性ビタミン
の逸散を防止した脂溶性ビタミン粒状製剤を提供するこ
とを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段]及び[作用]本発明者
等は、水溶性及び/又は脂溶性ビタミン粒状製剤の溶出
の抑制材料を選択するために研究を行なった結果、 ■水に対する親和性を持たない油脂性材料■水に徐々に
膨潤するゼラチン ■水と徐々に親和するキトサン の3者を含む材料を水の存在下で乳化技術により乳化し
、乾燥固化して形成した被覆材の各々の成分が持つ異な
る性質が最適に融合することによって上記目的を達成で
きることを見出し本発明の完成に至ったものである。
即ち、本発明の第一の発明は、水溶性及び/又は脂溶性
ビタミンを、ゼラチン及びキトサンを主剤とし、高級脂
肪酸、グリセリン脂肪酸エステル及び/又は水溶性糖類
な含有する被覆材て被覆してなることを特徴とする水溶
性及び/又は脂溶性ビタミン粒状製剤である。
また、第二の発明は、水溶性及び/又は脂溶性ビタミン
と、主剤のゼラチン及びキトサンと、高級脂肪酸、グリ
セリン脂肪酸エステル及び/又は水溶性糖類とを水の存
在下て均一に混合して乳化し、次いで噴霧乾燥すること
を特徴とする水溶性及び/又は脂溶性ビタミン粒状製剤
の製造方法である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に係わる水溶性及び/又は脂溶性ビタミン粒状製
剤(以下、ビタミン粒状製剤と記す)は、水溶性及び/
又は脂溶性ビタミンをゼラチン及びキトサンを主剤とし
て含有する被覆材で被覆してなるものである。
脂溶性ビタミンとしては、ビタミンA (A I 。
A 2.A :l ) 、β−カロチン、ビタミンD(
Di。
D2.D3)、プロビタミンDa、D3.ビタミンE、
ビタミンF、ビタミンic、、x、、ビタミンU等が挙
げられる。
また、水溶性ビタミンとしては、ビタミンB1゜ビタミ
ンB2s  ビタミンB6  (ピリドキシン)、・ニ
コチン酸、ニコチンアミド、パントテン酸、ビタミンH
,葉酸、ビタミンB12、コリン、イノジット、ビタミ
ンLIL2、ビタミンC,ビタミンP、ビタミンB、!
、B、、、B、、、リボ酸、ビタミンロア、ビタミンB
X等が挙げられる。
また、水溶性及び/又は脂溶性ビタミンは各種の塩類と
して用いてもよく、例えば塩酸塩、硝酸塩、ラウリル硫
酸塩、ネオシアン酸塩、セチル酸塩、1.5−ナフタリ
ンジスルホン酸塩、2.6−ナフタリンジスルホン酸i
等を用いることもできる。なお、水溶性及び/又は脂溶
性ビタミンは、粒径350〜50#L−のものが好まし
い。
本発明に係わるビタミン粒状製剤中の水溶性ビタミン及
び/又は脂溶性ビタミンの含有量は0.1〜60重量%
、好ましくは10〜30重量%が望ましい。
本発明において用いられるゼラチンは、動物の結締組織
であるコラーゲンを分解して作られる蛋白質であるが1
通常分子量が約:l、000〜30,000のものが用
いられる0通常の分子量が約10,000〜30.00
0のものは、これに水を加えると35〜40℃以下では
5〜lO倍の水を吸収してゲルを形成し、それ以上の温
度では粘性のある溶液となる0分子量か3,000〜1
0,000程度のものは水溶性ゼラチンと呼ばれ、ゲル
を形成することなく冷水にも溶解し、粘性のある溶液と
なる。本発明では、水にこれらの2種類のゼラチンを任
意の比で混合し、各様の粘度およびゲル強度を持つ水性
材料として用いることができる。
本発明の使用形態では、ゼラチン溶液は常に40℃以上
、好ましくは60〜80℃で使用されるので、ゲルの性
質は消滅した状態で使用される。即ち、粘性が顕著で曳
糸性を帯びた状態で使用される。
また、被覆材中におけるゼラチンの含有量は、被覆され
るビタミンの種類によって異なるが、通常1〜60重量
%の範囲が望ましく、特に脂溶性ビタミンを被覆する場
合には15〜35重量%、水溶性ビタミンを被覆する場
合には5〜30重量%の範囲が好ましい。1重量%未満
ては、造粒強度が不十分であり、60重量%をこえると
乳化液の粘度が上昇し噴霧時の曳糸性が強すぎるので好
ましくない。
本発明において用いられるキトサンは、殊に水棲動物体
内に多く見いだされる天然のキチンを原料として製造さ
れるキチン誘導体である。キチンはセルロースやコラー
ゲンと異なった組織のマイコポリサッカライドであり、
蛋白質と結合しているセルロースに似たバイオポリマー
(ポリ−β−11−4) −N−アセチル−D−グルコ
ースアミンである。このキチンからアセチル基を外した
もの(脱アセチル化)がキトサンである。一般の高分子
の親木性コロイドの殆どが中性又は高分子アニオンであ
るのに反して、キトサンは数少ないカチオン系の高分子
電解質であって3〜4倍量の水を吸収する。また、キト
サンはりビットと結合する性質を有し、約2倍重量の油
脂を吸収する能力を持つことが知られている。
このように、キトサンには水と親和性を持ちながら、又
油脂類に大きな親和性を持つという特異な性質を持ち、
さらに優れたフィルム形成性があるのは網目状の分子構
造にもとすくためと理解されている。また、キトサンは
水相と接触するとき、水と親和して徐々に膨潤し、その
過程で亀裂や割れを伴わないという注目すべき特徴を有
する。
更に注目すべきことは、この膨潤の過程で、キトサンの
網目構造が、本発明において形成される被覆材中でその
特異な性質を発揮することである。即ち、キトサンは本
発明に係わるビタミン粒状製剤の水相中での膨潤過程に
おいて、その形状を所望の時間保持させ、粒子に亀裂が
入ったり破壊されることを防止する重要な役割を担って
いる。膨潤後頁に時間が経過するとき、ビタミン粒状製
剤は徐々に亀裂、崩壊を起こし薬剤の溶出も伴うように
もなるが、この性質は被覆材の組成を選択することによ
り制御することが可能である。
被覆材中におけるキトサンの含有量は、被覆されるビタ
ミンの種類によつて異なるが、通常1.6〜42重量%
の範囲が望ましく、特に脂溶性ビタミンを被覆する場合
には3〜20重量%、水溶性ビタミンを被覆する場合に
は10〜35重量%の範囲が好ましい。1.6重量%未
満では、水相中における被覆材の溶解速度が早く、粒形
か崩壊しやすくなり、42重量%をこえると被覆材が水
に不溶となるので好ましくない。
本発明において、ビタミン粒状製剤を被覆する被覆材は
上記のゼラチン及びキトサンを主剤とするが、さらに高
級脂肪酸、グリセリン脂肪酸エステル及び/又は水溶性
糖類等が含有される。
高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、バルミチン酸
、ステアリン酸、ベヘニン酸等が用いられる。
高級脂肪酸は、ゼラチンと均一に分散すると乳化液を形
成し、粒状被覆材の表面に光沢を与え、その被覆材中に
おける含有量は5重量%以下か好ましい。
グリセリン脂肪酸エステルとしては、グリセリンのモノ
、ジ又は脂肪酸エステルが用いられ、例えばグリセリン
クエン酸エステル、グリセリンコハク酸エステル、グリ
セリン酢酸エステル、グリセリンジアセチル酒石酸エス
テル等が用いられる。
また、グリセリン脂肪酸エステルの代りに又は併用して
、乳化剤、レシチン、その他の界面活性剤等を用いるこ
とができる。
水溶性糖類としては、α−デンプン、デキストリン、シ
ョ糖、水あめ、麦芽糖、乳糖等が用いられる。
上記の添加物の外に、必要に応じて水溶性蛋白質、抗酸
化剤、グルテン、着色剤等を添加することができる。
本発明のビタミン粒状製剤は、被覆される水溶性及び/
又は脂溶性ビタミンの種類により、上記の被覆材の組成
分の組成割合を選択することができる0例えば、脂溶性
ビタミンの場合には、キトサン及びゼラチンの含有量を
少なくシ、又水溶性ビタミンの場合には、キトサン及び
ゼラチンの含有量を多くするのが好ましい。
また、本発明のビタミン粒状製剤の粒径は、使用目的に
より異なるが、通常250〜631、好ましくハ177
〜7軸層の範囲のものが望ましい。
次に、本発明のビタミン粒状製剤の製造方法について説
明する。
まず、所望の水溶性及び/又は脂溶性ビタミンと、ゼラ
チン及びキトサン、高級脂肪酸、グリセリン脂肪酸エス
テル及び/又は水溶性糖類を水の存在下で、60〜80
℃に加熱してホモジナイザーを用いて均一に混合して乳
化し、安定な乳化液を生成する。
キトサンはそれ自体では水に溶けないため、本発明にお
いては、使用に当たっては酸と結合したキトサン塩の形
態とし、水に可溶性としたものが使われる。
使用される酸としては、酢酸、乳酸、リンゴ酸、プロピ
オン酸、アジピン酸、ピルビン酸、フマール酸、修酸等
があり、これらの酸を加えてpH6以下にするとキトサ
ンが水に可溶性となる。
キトサン塩の水溶液はノンニュートニアンであり、ゲル
強度が高い(high jelly strength
)が、粘性もしくは曳糸性が低い液体である。また、ゼ
ラチンの温水溶液もノンニュートニアンであり。
粘性が強く曳糸性のある液体である。
しかるに、この両者が混合されるとき、ゼラチン水溶液
の高い曳糸性が実質上消滅し、さらに、キトサン塩水溶
液の極度に高いゲル強度が消滅する、という事実が本発
明者により見いだされた。
これは、まさに通常の加成性からの予想に反する事実の
発見である。これは、ゼラチンとキトサン塩は共に水溶
性であるから、その混合液は異種分子構造の分子オーダ
ーでの混合を意味している。
従って、この混合状態が特殊なレオロジー的物性を発現
させたものと理解される。
更に、この混合液に油脂を加え攪拌すると極めて容易に
良好なエマルションを形成し、これを放置しても容易に
分離しない。これは、ゼラチン、キトサン混合液の油脂
に対する親和性が充分に太きためである。
次いで、上記の様にして得られた乳化液を75〜80℃
に加熱して、熱風噴霧乾燥器に供給し、約150〜18
0℃、好ましくは約170℃程度で乾燥すると、好適に
造粒乾燥が行なわれる。さらに、必要に応じて真空乾燥
を行うことができる。
乳化液の調製にあたっては、乾燥効率および乳化液の流
動性を考慮して、各種配合材料の合計量1重量部に対し
て、約15重量部以下の水を用いるが好ましい。また、
乳化液の粘度は100〜1200センチボイズ(cp)
に調節することが好ましい。
この粘度範囲の乳化′液であれば回転円板型もしくはノ
ズル型の噴霧乾燥装置におけるパラメータを適宜選択す
ることにより好適な造粒物を得ることができる。
この様に、乳化調合組成液はレオロジー特性の調節が可
使であるから、乳化調合組成液のレオロジー特性を適宜
調整することに依り、ノズル型または回転円板型の噴霧
乾燥機を共に使用することが出来る。
噴霧乾燥装置としては、回転円板型ては63μ諺程度迄
の微粒子の製品の製造に適し、ノズル型では500〜1
49終■程度迄の粗粒子の製品の製造が可能である。
この様にして、本発明における熱風噴霧乾燥法では、1
秒以内に加熱及び冷却が行なわれるために、微粒となっ
た乳化物はその分散状態のまま、即ち、エマルションが
分離することなく脱水され、さらに、これが瞬間的に融
解状態となった後、冷却されて固体状態となる。ここで
瞬間的な脱水を受けることは本発明では極めて重要な意
味を有する。
一般に乳化された系は不安定であって、分散粒子は時間
の経過と共に次第に合体して大きくなり、所謂エマルシ
ョンの分離現象を起こす傾向がある。この傾向は特に温
度が高い場合に著しい。
しかしながら、本発明ではこの分離現象を起こすだけの
時間を与えることなく脱水過程が進むために、乳化液の
見かけの粘度が急激に上昇し、乳化液の分離が実質上全
く進みえないことになる。
このようにして乳化物が脱水されると、融解状態で表面
が平滑な球状粒子となり、その表面は滑らかなまま直ち
に冷却され固化される。この固体はもはや、単にミクロ
の混合物として表現されるべきものではなく、高濃度系
の可溶化(solubiliz−anion)に類似す
る現象を経由した構成材料の融合体、もしくはマトリッ
クスとして表現されるべき性質を有している。なお、造
粒物は真空乾燥を行った場合には水分含有量は3重量%
以下となり、はとんど無視できる。
また、本発明の製造方法において注目すべき点は、乳化
液は乳化後ただちに噴霧乾燥されるから、長時間にわた
る乳化安定性を保つ必要がない。従って、特に乳化助剤
の使用を必須条件としないことである。しかしながら、
本発明の実施に当たり、乳化をより容易ならしめると共
にマトリックスの物性の調整剤として各種の乳化剤を好
適に使用しうることは勿論である。
この様にして得られた本発明のビタミン粒状製剤は、例
えば魚類の飼料に配合して使用する場合、水相中での溶
解速度を抑制、制御することができ、また生物体による
ビタミンの吸収効率を高めることができる。
一般に、投与されたビタミンが生体に吸収される過程に
おいて、単位時間あたりの吸収量が適当な値となること
が好ましい、このようにビタミンの有効成分の速すぎる
溶出を抑制、制御することを徐放性と言っているが、投
与されたビタミン粒状製剤が所定の消化器官に到達して
初めて溶解するように制御する場合にも本発明のビタミ
ン粒状製剤を広く応用することができる。
さらに、本発明のビタミン粒状製剤は、投与の過程で魚
類等に摂取される以前において、無為な溶出、逸散を防
止する徐崩壊性の効果も有するものである。本発明のビ
タミン粒状製剤は、水相の液中に投入されると、製剤の
親木性物質は水を吸収して膨潤するようになる。この膨
潤は時間と共に次第に内部に及ぶようになるが、この段
階では体積変化による歪みで亀裂や破壊は起こらない。
膨潤が充分に進行した時点からは、被覆材の親木性成分
中の水溶性物質が徐々に拡散溶解するようになり5表面
には不溶性物質の緻密な網目構造の形骸をとどめるのが
観察される。粘度の高いゼラチン溶液と共に溶出しよう
とする物質は、この緻密な形骸を経て表面に出ることに
なるから、その溶解・拡散の速度は大幅に抑制を受ける
ことになる。さらに所定の時間が経過すると、この形骸
に次第に亀裂が入り、さらには破壊も伴うようになる。
これらの過程の進行速度は被覆材料組成比の選択により
大幅に調整が可能である。これは製剤に各様の溶解特性
を与えうろことを意味している0本発明のビタミン粒状
製剤は、このように粒状製剤が水相と接触するとき、水
による膨潤か進行するにも拘らず水溶性ビタミンの溶出
が抑制、制御され、徐々に粒状製剤が崩壊しビタミンが
放出される所謂「徐崩壊性」の性質を有するものである
また、脂溶性ビタミンは本来水に不溶性であるが、その
製剤においては一般に生体への吸収効果を上げる目的で
水との親和性を増すような配合で使用されることから、
製剤が水中に投入される場合、脂溶性であるにも係わら
ず無為な逸散が起こりやすくその対策が望まれていたが
、本発明における被覆材で被覆することにより逸散を防
止することがてきる。
さらに、空気酸化を受は易い脂溶性ビタミンでは抗酸化
剤の併用が行われているが、これのみでは充分な酸化防
止が困難であるが、本発明における被覆材で被覆するこ
とにより酸化を防止することができる。この酸化防止は
水溶性ビタミンにおいても同様の作用を得ることができ
る。
本発明の製剤は、薬剤の投与から生体内吸収までの過程
における無用な成分溶出、無用な崩壊。
無用な酵素分解あるいは酸化等を防止することがてきる
ため、魚類、陸上動物特に反側動物で優れた栄養補給剤
として用いることができる。
[実施例] 以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1 第1表に示す配合割合からなる組成物1重量部と水15
重量部を混合攪拌槽に入れて均一に混合し、ホモジナイ
ザーを用いて乳化し、粘度300CP、 80°Cの乳
化液を調製した。
次いで、該乳化液を回転円板型噴霧乾燥装置に供給し、
回転数110000rp、熱風入口温度170℃、排気
温度70°Cの条件下で噴霧乾燥を行なった後、さらに
真空乾燥して水分含有量約3重量%以下の造粒物のビタ
ミン粒状製剤を得た。
造粒物の性状を、第1図を参照して、下記に示す。
形状;球状、表面は滑らかで機械的強度が優れている。
(第1図A−3) サイズ;177終麓〜74隔鳳 浸水観察:次第に膨潤するがヒビ割れ、破壊、溶出は殆
ど認められない。
(第1図B−3) 但し、形状評価は、20〜120倍程度の顕微鏡観察で
評価した。
また、浸水観察は、造粒物を水中に浸漬し、約30分経
過後に顕微鏡観察した時の粒子の状態を概略図により示
した。
比較例1 ゼラチン+糖類による被覆 第1表に示す配合割合からなる組成物1重量部と水5重
量部を混合攪拌槽に入れて均一に混合し、ホモジナイザ
ーを用いて乳化し、粘度900CP、 70°Cの乳化
液を調製した。
次いで、該乳化液を回転円板型噴霧乾燥装置に供給し、
回転数11.000rp■、熱風入口温度ISO℃、排
気温度60°Cの条件下で噴霧乾燥を行ない造粒物(ビ
タミン粒状製剤)を得た。
造粒物の性状を下記に示す。(第1図を参照)形状;複
雑1表面に亀裂、割れが多い。
(第1図A−1) サイズ:噴霧乾燥は困難で、粒径は不揃いとなる。
浸水観察:ヒビ割れ、破壊、反り返りが激しい。
(第1図B−1) 比較例2 ゼラチン+糖類+油脂による被覆 第1表に示す配合割合からなる組成物1重量部と水8重
量部を混合攪拌槽に入れて均一に混合し、ホモジナイザ
ーを用いて乳化し、粘度900CP、 70°Cの乳化
液を調製した。
次いで、該乳化液を回転円板型噴霧乾燥装置に供給し、
回転数11000rp曹、熱風入口温度160°C1排
気温度65℃の条件下で噴霧乾燥を行ない造粒物(ビタ
ミン粒状製剤)を得た。
造粒物の性状を下記に示す。(第1図を参照)形状;球
状、表面に亀裂が多く機械的強度が弱い。(第1図A−
2) サイズ;250鰺m〜63勝重 浸水観察:ヒビ割れ、破壊が急速に進行し耐水性がよく
ない、(第1図B−2) 第  1  表       (重量%)〈造粒物の水
中での挙動〉 第2図に、造粒物の水中での挙動を20〜120倍程度
の顕微鏡で観察した概略図を示す。
第2図(a)は実施例1の造粒物、第2図(b)はビタ
ミンを脂肪(硬化油)で被覆した重版の従来例の造粒物
、第2図(C)は比較例1の造粒物を示す。
水中への浸漬は、下記浸水試験の条件下て行なった。
第2図から、実施例1の造粒物はゆるやかに膨潤し、徐
崩壊性を系し、従来例の造粒物はほとんど変化がなく、
比較例1の造粒物は急速に溶出することが認められる。
く浸水試験〉 実施例1および比較例1の造粒物の浸水試験を行なった
結果を各々第3図(a)および第3図(b)に示す。
造粒物の耐水性の簡便な試験法として、ガラス板上に少
量の造粒物を載せ、2〜3滴量の水を加える。ガラス板
の下部より照明を当てて顕微鏡観察をすると、造粒物は
時間の経過と共に水の影響を受けるのが観察される。
耐水性の無い造粒物では表面から急速に溶出が始まり粒
子のヒビ割れ、崩壊を伴いながら壊れて微細化するのが
見られる。耐水性の強い被覆材料を使用したものであっ
ても造粒物の表面が複雑な形状を示すものはミクロ的に
は被覆が不完全な部分が多く、そこから水が侵入し急速
に粒子の破壊が進行し易い。
この浸水試験で約20分以上経過すると、照明による熱
で水は殆ど蒸発して無くなるが、その後に水の影響を受
けた粒子が種々の形態で残るのを観察した。
第3図(a)は実施例1の造粒物で1次第に水を吸収し
て膨潤の過程が進行するが、その時に歪による粒子のヒ
ビ割れ、破壊が極めて大幅に制御されているのが観察さ
れた。
第3図(b)は比較例1の造粒物で、水中に一旦溶出し
たビタミンはガラス板上て再結晶し、その結晶の殆どが
元の水の周辺部の位置付近に叢生しているのが認められ
る。耐水性の少ない造粒物ではこの様に叢生する結晶が
多く観察される。耐水性の良い実施例1のものではこれ
が殆ど見られない。
実施例2〜5 第2表に示す各種ビタミンを使用した配合割合からなる
組成物1重量部と水15重量部を混合攪拌槽に入れて均
一に混合し、ホモジナイザーを用いて乳化し、粘度:l
OOCP、 80℃の乳化液を調製した。
次いて、該乳化液を回転円板型噴霧乾燥装置に供給し、
実施例1と同様の条件下で噴霧乾燥を行ない造粒物な得
た。造粒物の性状は、いずれも実施例1の造粒物と同様
で下記に示す通りである。
形状−球状、表面は滑らかで機械的強度が優れている。
サイズ;250終m〜63終謹 浸水観察:次第に膨潤するがヒビ割れ、破壊、溶出は殆
ど認められない。
第  2  表         (重量%)実施例6
〜9 第3表に示すビタミンB+を使用した配合割合からなる
組成Th1重量部と水15重量部を混合攪拌槽に入れて
均一に混合し、ホモジナイザーを用いて乳化し、粘度3
00 CP、 80°Cの乳化液を調製した。
次いで、該乳化液を回転円板型噴霧乾燥装置に供給し、
実施例1と同様の条件下で噴霧乾燥を行ない造粒物な得
た。造粒物の性状は、いずれも実施例1の造粒物と同様
で下記に示す通りである。
形状二球状1表面は滑らかで機械的強度が優れている。
サイズ; 250IL膳〜63鉢■ 浸水観察:次第に膨潤するがヒビ割れ、破壊、溶出は殆
ど認められない。
第  3  表        (重量%)また、造粒
物の溶出試験を行なった結果を第4図のグラフに示す0
図中、対照例は被覆材を使用しない場合のブランクを示
す。
尚、溶出試験は下記の方法により行なった。
〈溶出試験〉 養魚用ビタミン剤として利用される場合、施餌後魚に摂
取される迄のビタミンの無用な水中への溶出が問題とな
る。
更に、ビタミンB、剤では旅情時にカタクチイワシなど
のミンチなどと混合して使用されるが、これらの生餌に
はビタミンB、の分解酵素チアミナーゼが多く、これと
の接触を充分に遮断する必要がある。これらを総合して
被覆の効果を試験するために次の方法を用いた。この試
験方法によれば、被覆粒子からの無用な溶出防止効果と
、チアミナーゼの様な分解酵素との遮断効果を合せて評
価することが可能となる。
なお、下記試験方法においてメタリン酸溶液は試料採取
後のチアミナーゼの活性を消滅させるためのものである
OビタミンB8残存率試験方法 1)経時変化試験 カタクチイワシを電動式肉挽a(化機製作所)で2回ミ
ンチにした。おおよその使用量をビーカーにとり、水浴
中で30℃に温めた。予め添加するビタミン製剤は各2
00mgを精秤しておいた。魚肉ミンチが30°Cにな
ったら、小型乳鉢に20.0gをとり、これに精秤した
ビタミン製剤を添加し、乳棒で手早く混ぜ合わせ、乳棒
を入れたまま上部をラップでおおい、30℃に設定した
恒温器に入れ、所定時間静置した。0時間口の試料は2
0.0g採取後、20%メタリン酸溶液10.0gを加
えて、攪拌した後、精秤したビタミン製剤を添加して調
製した。所定時間経過後、20%メタリン酸溶液10.
0gを加えて攪拌後、0、INN塩酸1註0 み、沸騰水浴中で30分間加熱抽出した.水冷後、4M
酢酸ナトリウム溶液でpH4.5に調製し、水で200
si)に定容後ろ過した.ろ液を試験溶液とした.別に
サイアミン塩酸塩標準溶液を200ルg/200■i)
 、 100 1Lg/200mj) 、 Oルg/2
00■pとなるように調製し、以下試料と同様に操作し
た。試験溶液をパームチットのカラムクロマトグラフィ
ーて精製後、5%ブロムシアン溶液でチオクロームを生
成させ、この蛍光強度を測定しビタミンB,量を算出し
た。
2)チアミナーゼ活性度試験 本試験に用いたカタクチイワシミンチのチアミナーゼ活
性度の測定は下記試験法によった。
その活性度は平均45ILg/g−winであり、いず
れも同レベルにあることを確認した。
その試験方法は次ぎのとおりである.0時間口は粉砕直
後のカタクチイワシミンチ20.0gを採取し、2倍量
め冷水を加えて磨砕抽出し、冷却遠心分離( 10,0
00rps 20”−30分)シタ。コノ上澄みを酵素
液とした。チアミン塩酸塩標準溶液1 ml (600
 gg/鳳1’) 、Macrlvainefi衝液1
mj7(pH5.5 ) 、 0.1鳳OPピリジン液
1*1及び酵素液1mj)の組成で37℃で20分間反
応後. 20%メタリン酸溶液1mI!を加え、振どう
後遠心分離(3000rpm 10分)した。この時、
酵素液1+sj)の代りに水1m1)を加え、空試験と
した。4時間口の試料は20.0gを乳鉢に採取後、上
部をラップでおおい30℃の恒温器中に静置した後、同
様の操作を行った.上澄みを約0−2 JLg/mlの
濃度になる様適宜希釈し、5%ブロムシアン溶液てチオ
クロームを生成させこの蛍光を測定し、ビタミンB、量
を算出した。
参考例1 (ゼラチンのみ)による被覆粒子 ゼラチンは固体では適度に硬く、温水溶液には粘性があ
るため、製剤の結合材として魅力ある材料てあり、製剤
では多用されているが、ゼラチンのみでは物性に限定が
あるため、被覆材としての種々の使用目的を満足させる
ことができない。
例えば、ゼラチンのみを被覆材とする熱風噴霧乾燥の試
みでは、ゼラチン溶液の強い曳糸性のため所望の独立粒
を形成することができない、即ち、原料が噴霧され独立
粒子が形成されるべきときに、ゼラチン溶液の過度の粘
性又は曳糸性が噴霧粒子の独立・分断を妨げるために、
造粒物被覆材としての適用が決定的に妨げられるのであ
る。
この困難な噴霧乾燥の試みにおいて、ごく部分的に少量
の良好な球状を呈する被覆粒子が見いだされる場合もあ
りうる。黙しながら、そこから選択採取された球状被覆
粒子を水相と接触させてみると、表面のゼラチン層は、
直ちに膨潤と溶解を始め、又同時に11潤度のムラのた
め、歪みに耐えない部分から割れ、破壊、更に被覆の反
り返り現象を起こして著しい心材の露出を起こした。
従って、ゼラチンのみによる被覆は、被覆粒子の製造が
至難であるばかりでなく、仮に成績物が得られても水相
と袖触するとき、殆ど水に対する保護効果を有さないこ
とが示された。
参考例2 (ゼラチン+糖類)による被覆粒子 ゼラチン溶液の過度の粘性および曳糸性を制御する手段
として、ゼラチン溶液にデキストリンもしくは粉末水飴
などの糖類な加える方法か知られている。しかしながら
、これらを被覆材料として用いて噴霧乾燥により作成し
た造粒体は複雑な顆粒状を呈し、また粒子表面の亀裂や
割れが多く、好ましい球状の被覆体が得られない。
°又、この被覆粒子も水相との接触試験では前記のごと
き亀裂、破壊、反り返り現象が著しく、水に対する満足
な保護効果を期待できないことが判明した。
参考例3 (キトサンのみ)による被覆 キトサンはそれ自体では水に溶けないため、使用に当た
っては酸と結合したキトサン塩とし、水に可溶性とした
ものが使われる。
これらキトサン塩溶液はすべてレオロジー的にノンニュ
ートニアンな性質をもち、シュートプラスチックであり
、ゲルの性質が強い粘性液である。この性質はセン断力
の印加の下で特殊な分子間構造が形成されるものとして
理解されており、端的には流動性の悪い液体として表現
される。これらのキトサン塩は、そのゲル強度が極めて
高いから、実用的流体としては30g#程度以下の濃度
で使用することが要請される。
このようなキトサン塩の希薄溶液では、被覆材料として
は余りにも水が多すぎて使用に酎えない。即ち、乾燥後
の被覆層の実質が少なすぎるのである。
参考例4 (ゼラチン+油脂材料)による被覆粒子ゼラチン水溶液
の曳糸性を抑制する方法として、これに油脂又は/及び
高級脂肪酸を加え乳化物とする方法がある。ゼラチンは
本来乳化助剤としての性質を持つので、ゼラチン水溶液
に大豆油またはバルミチン酸のごとき油脂性物質を加え
強く攪拌すると、油脂性物質は微細に分散し流動性の良
好な乳化液となる。この様に、乳化液とすることにより
、ゼラチンの曳糸性は大幅に抑制され、噴霧乾燥法によ
る球状造粒物の製造を可能とさせる範囲にあることが判
明した。
この乳化物は噴霧乾燥の材料としてはまた曳糸性が残る
ため理想的ではないが、熱風噴霧乾燥法により球状粒子
が得られる。
このようにして選られた造粒物は良好な球状を呈してい
るか、粒子の顕微鏡観察によればその表面に部分的に亀
裂が多く観察され、また、その被覆層は機械的衝撃に対
する十分な強度がないことが判明した。
[発明の効果] 以上説明した様に、本発明によれば、水溶性及び/又は
脂溶性ビタミンの表面をゼラチン及びキトサンを主剤と
し、親油性材料を含有する被覆材で被覆することにより
、水溶性ビタミンにおいては、水相中への溶解速度を抑
制、制御し、また生物体によるビタミンの吸収効率を高
める。
他方、脂溶性ビタミンは本来水に不溶性であるが、その
製剤においては一般に生体への吸収効果を上げる目的で
水との親和性を増すような配合で使用されることから、
製剤が水中に投入される場合、脂溶性であるにも係わら
ず無為な逸散が起こりやすくその対策が望まれていたが
、本発明における被覆材で被覆することにより逸散を防
止することができる。
さらに、いずれの水溶性及び/又は脂溶性ビタミンにお
いても空気酸化を防止した粒状製剤を得ることができる
また、本発明のビタミン粒状製剤は、水相と接触すると
き、水による膨潤が進行するにも拘らず水溶性及び/又
は脂溶性ビタミンの溶出が抑制、制御され、徐々に粒状
製剤が崩壊しビタミンか放出される徐崩壊性を有する。
さらに、本発明の製造方法においては、被覆材の中間原
料となる乳化液は熱風噴霧乾燥される時、固いマトリッ
クス状の固体被覆を形成するが、この生成したマトリッ
クスが水相と接触するときは、徐々にramし、次いで
緩慢な溶解が起こり、その時に亀裂や破壊が容易に起こ
ることがない優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図A−1.B−1は比較例1の造粒物の性状を示す
概略図、第1図A−2.B−2は比較例2の造粒物の性
状を示す概略図、第1図A−3゜B−3は実施例1の造
粒物の性状を示す概略図、第2図(a)、(b)、(c
)は各々実施例1.従来例、比較例1の造粒物の水中で
の挙動を示す概略図、第3図(a)、(b)は各々実施
例1.比較例1の造粒物の浸水試験の結果を示す概略図
および第4図は実施例6〜9の造粒物の溶出試験を行な
った結果を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水溶性及び/又は脂溶性ビタミンを、ゼラチン及
    びキトサンを主剤とし、高級脂肪酸、グリセリン脂肪酸
    エステル及び/又は水溶性糖類を含有する被覆材で被覆
    してなることを特徴とする水溶性及び/又は脂溶性ビタ
    ミン粒状製剤。
  2. (2)水溶性及び/又は脂溶性ビタミンと、主剤のゼラ
    チン及びキトサンと、高級脂肪酸、グリセリン脂肪酸エ
    ステル及び/又は水溶性糖類とを水の存在下で均一に混
    合して乳化し、次いで噴霧乾燥することを特徴とする水
    溶性及び/又は脂溶性ビタミン粒状製剤の製造方法。
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