JPH01164656A - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

車両用ブレーキ装置

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JPH01164656A
JPH01164656A JP32224387A JP32224387A JPH01164656A JP H01164656 A JPH01164656 A JP H01164656A JP 32224387 A JP32224387 A JP 32224387A JP 32224387 A JP32224387 A JP 32224387A JP H01164656 A JPH01164656 A JP H01164656A
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deceleration
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brake
road
pressure
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Zensaku Murakami
善作 村上
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は車両用ブレーキ装置に関するものであり、特に
、車両をゆれ戻り少なく停止させることができる車両用
ブレーキ装置に関するものである。
従来の技術 走行している車両を停止させるとき、車両が停止するま
でブレーキペダルを操作し続けると停止時にゆれ戻りが
生じ、乗員に不快感を与えることを避は得ない。これは
車両走行速度(以下、車速と言う)が零になって車両が
停止するとき、減速度が一定値から急に零になるからで
あり、運転者は停止時にできる限りゆれ戻りが生じない
ように気を付けてブレーキ操作を行うことが必要である
しかし、そのようにブレーキ操作を行うことは初心者に
とって困難であることは勿論、P′s者にとっても容易
ではない。
このような事情に鑑み、本願出願人は先に特願昭62−
231586号の出願において、車両停止時におけるゆ
れ戻りを運転者の運転技術によらず自動的に緩和し得る
ブレーキ装置を提案した。
このブレーキ装置は、(a)車輪に設けられたブレーキ
のブレーキシリンダにブレーキ操作部材の操作に応じた
圧力を発生させ、車輪の回転を抑制する流体圧ブレーキ
系と、(b)車両の速度を検出する車速検出手段と、(
C)車両速度が基準値以下になった後、ブレーキシリン
ダの圧力を自動的に低下させて停車時のゆれ戻りを低減
させる停車制御手段とを含むように構成される。ブレー
キシリンダの圧力が低下させられれば減速度が小さくな
り、停止時の減速度の変化が小さくなってゆれ戻りが少
なくなるのである。なお、このブレーキ装置においては
、減圧が複数回にわたって行われるのであるが、減圧制
御が開始されるまでの車両減速度が小さいほど1回の減
圧時間あるいは減圧を開始する車速の基準値を小さく設
定し、減圧のし過ぎによる制動距離の伸長や減圧不足に
よるゆれ戻りの発生を防止しつつ車両を停止させるよう
になっている。
発明が解決しようとする問題点 しかし、このブレーキ装置においては、路面が登板路ま
たは降板路である場合にも水平路の場合と同じように減
圧が行われるため、登板路や降板路においてゆれ戻り防
止制御がうまく為されないことがある。登板路や降板路
においては水平路走行時と同様に制御を行なった場合、
制動距離が伸びて車両が停止し切れなかったり、減圧が
遅過ぎてゆれ戻り防止効果が低減する等の不都合が生ず
ることがあるのである。
問題点を解決するための手段 本発明は、上記の問題を解決するために、第1図に示さ
れるように、(a)流体圧ブレーキ系、(b)車速検出
手段、(C)停車制御手段を備えたブレーキ装置におい
て、路面が水平路であるか登板路であるか降板路である
かを判定する路面傾斜判定手段を設けるとともに、停車
制御手段を路面傾斜判定手段の判定結果が異なる場合に
は異なるゆれ戻り防止制御を行うものとしたものである
上記路面傾斜判定手段は、流体圧ブレーキ系の流体圧の
大きさを検出する流体圧検出手段と、車両の前後方向の
傾斜の影響を受けることなく車両の減速度を検出する減
速度検出手段とを有し、流体圧検出手段により検出され
る流体圧に対応して予め設定されている水平路における
減速度と減速度検出手段により検出された減速度との比
較により路面の状況を判定するものとすることができる
また、別の態様として、車両の前後方向の傾斜の影響を
受けることなく車両の減速度を検出する第一減速度検出
手段と、重錘に発生する慣性力に基づいて車両の減速度
を検出する第二減速度検出手段とを有し、それら第一お
よび第二の減速度検出手段の検出結果の比較により路面
の状況を判定するものとすることができる。
上記車両の前後方向の傾斜の影響を受けることなく車両
の減速度を検出する減速度検出手段としては、例えば、
車輪の回転減速度に基づいて車両減速度を算出するもの
や、車両と路面との相対移動量を検出し、その検出結果
に基づいて車両減速度を算出するものが使用可能である
作用 以上のように構成された車両用ブレーキ装置においては
、路面が水平路である場合には水平路に適したゆれ戻り
防止制御が行われ、登板路、降板路である場合には水平
路の場合とは異なるそれぞれに適したゆれ戻り防止制御
が行われる。例えば、ブレーキシリンダの液圧を複数回
にわたって減圧する場合には1回の減圧時間を路面の状
況に応じて長く、あるいは短くし、異なるゆれ戻り防止
制御が行われる。また、本発明の出願人が昭和62年1
2月17日に出願した車両用ブレーキ装置において行わ
れているように、ブレーキシリンダの液圧を継続して減
圧するとともにブレーキシリンダから排出されるブレー
キ液の流量を絞ってゆれ戻り防止制御を行う場合には、
路面の状況に応じてその絞り量が変更される。
発明の効果 このように本発明に係るブレーキ装置によれば、路面の
傾斜が検出され、ゆれ戻り防止制御が水平路、登板路、
降板路のそれぞれに適したものに自動的に変更されるた
め、運転者がブレーキ操作部材の操作を特に慎重に行わ
なくても、また、路面の傾斜を考慮しなくても、車両は
常にゆれ戻り少なく停車し、かつ、停車距離が無用に長
くなることも良好に回避される。
実施例 以下、本発明をフロントエンジン/リヤドライブ式4輪
自動車の2系統アンチロツク型液圧ブレーキ装置に適用
した場合の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
第2図において10はブレーキペダルであり、ブレーキ
ペダル10の踏込みによりマスクシリンダ12が作動さ
せられる。マスクシリンダ12は互に独立した2個の加
圧室を備えており、ブレーキペダル10の踏込み操作に
基づいてそれぞれの加圧室に同じ高さの液圧を発生させ
る。一方の加圧室に発生しだ液圧は、ブロポーショニン
グ/バイパスパルプ14を経て主液通路から左右の前輪
16および18にそれぞれ設けられたブレーキのフロン
トホイールシリンダ20.22に供給される。もう一方
の加圧室に発生した液圧は、プロポーショニング/バイ
パスバルブ14を経て主液通路から左右の後輪24およ
び26にそれぞれ設けられたブレーキのりャホイールシ
リンダ28.30に供給される。本ブレーキ装置は前後
2系統式なのである。なお、プロポーショニング/バイ
パスバルブ14は、フロント系統が正常である場合には
、リヤ系統のブレーキ液圧を比例的に減圧し、フロント
系統失陥時にはマスクシリンダ12からのブレーキ液圧
をそのままリヤホイールシリンダ28.30に供給する
役割を果たすものである。
マスクシリンダ12とフロントホイールシリンダ20.
22とを接続する主液通路の途中には電磁液圧制御弁3
2.34が設けられている。これら制御弁32.34は
、マスクシリンダ12からのブレーキ液の供給によりフ
ロントホイールシリンダ20.22の液圧を増大させる
増圧状態と、フロントホイールシリンダ20.22から
のブレーキ液の排出によりその液圧を減少させる減圧状
態と、フロントホイールシリンダ20.22をいずれに
も連通させず、液圧を一定の状態に保つ保持状態とに切
換え可能なものであり、電磁弁装置を構成している。ま
た、本実施例においてはマスクシリンダ12が流体圧源
を構成している。
上記主液通路は電磁液圧制御弁32.34が設けられる
ことにより、マスクシリンダ側通路36およびホイール
シリンダ側通路38.40に分かれており、マスクシリ
ンダ側通路36とホイールシリンダ側通路38.40と
の間にはそれぞれ戻り通路42.44が接続されている
。この戻り通路42.44にはそれぞれ、ホイールシリ
ンダ側通路38.40からマスクシリンダ側通路36へ
のブレーキ液の流れは許容するが、逆向きの流れは阻止
する逆止弁46.48が設けられている。
マスクシリンダ側通路36とホイールシリンダ側通路3
8.40との間にはまた、バイパス通路52.54が設
けられている。これらバイパス通路52.54には、そ
れぞれ逆止弁56.58が設けられるとともに常開の電
磁開閉弁60が共通して設けられており、フロントホイ
ールシリンダ20.22にブレーキ液が供給される際、
ブレーキ液は電磁制御弁32.34と電磁開閉弁60と
の両方を経て十分な流量で供給されるようになっている
前記電磁液圧制御弁32.34にはリザーバ通路64.
66を経てリザーバ68が接続されておリ、電磁液圧制
御弁32.34が図中一番台側の減圧状態に切り換えら
れたとき、フロントホイールシリンダ20.22から排
出されたブレーキ液がリザーバ68に貯えられるように
なっている。
リザーバ通路64.66は、ホイールシリンダ20.2
2から排出されるブレーキ液がアンチスキッド制御の減
圧に必要な流量で流れる断面積を有するものとされてい
る。そして、このリザーバ68に貯えられたブレーキ液
は逆止弁を備えたポンプ70により汲み上げられ、ポン
プ通路72を経てマスクシリンダ側通路36に供給され
るようになっている。ポンプ通路72には、ポンプ70
の吐出脈動を軽減するためのダンパ74が接続されると
ともに、マスクシリンダ側通路36からダンパ74ヘブ
レーキ液が逆流することを防止する逆止弁76が設けら
れている。
以上、フロント系統について説明したが、リヤ系統もフ
ロント系統と同様である。ただし、リヤホイールシリン
ダ28.30の液圧は共通して制御されるようになって
おり、1個の電磁液圧制御弁84.マスクシリンダ側通
路86.ホー(−ル’、tリンダ側通路88.戻り通路
90.逆止弁92゜リザーバ通路94.リザーバ96.
ポンプ98゜ポンプ通路100.ダンパ102.逆止弁
104を備えている。なお、マスクシリンダ側通路86
からホイールシリンダ側通路88へのブレーキ液の供給
を許容する常開の電磁開閉弁は設けられていない。
上記電磁液圧制御弁32,34.84はコントローラ1
10により切換え制御され、車輪16゜18.24.2
6のスリップが適正範囲に保たれるようになっている。
コントローラ110が電磁液圧制御弁32.34,84
.  リザーバ68,96、ポンプ70.98等と共に
アンチスキッド制御を行う液圧制御装置を構成している
のである。
コントローラ110は、第3図に示されるように、CP
U (中央処理装置>112.ROM (、リードオン
リメモリ)114.RAM (、ランダムアクセスメモ
リ)116およびそれらを接続するバス118を備えて
いる。バス118には入力インタフェース120が接続
され、その入力インタフェース120には左右前輪16
.18の回転速度をそれぞれ検出する速度センサ122
,124゜左右後輪24.26の回転速度を検出する速
度センサ126.ブレーキペダル10の踏込みを検出す
るプレーキスインチ128.マスクシリンダ12の液圧
を検出するマスクシリンダ液圧センサ129が接続され
ている。バス118には更に出力インタフェース130
が接続されており、この出力インタフェース130には
電磁液圧制御弁32゜34.84.電磁開閉弁60が接
続されている。
CPUI 12には第一および第二のタイマ132.1
34が設けられており、RAM116にはF、〜F、フ
ラグ142〜146.水平路フラグ148、減圧指令フ
ラグ150.保持指令フラグ152、減圧制御終了フラ
グ154.累積マスクシリンダ液圧メモリ156.累積
減速度メモリ158、減圧時間メモリ160.保持時間
メモリ162、車輪速度メモリ164.減速度メモリ1
65、推定車体速度メモリ166、カウンタ168が設
けられている。また、ROMI 14には、第4図にフ
ローチャートで示されるメインルーチン。
第5図および第6図にフローチャートで示されるアンチ
スキッド制御およびゆれ戻り防止制御用ルーチンの他、
種々の制御ルーチンを含む制御プログラムが記憶されて
いる。
以下、第4図ないし第6図に示されるフローチャートに
基づいてアンチスキッド制御ならびに停止時のゆれ戻り
防止制御について説明する。
電源投入時に第4図に示されるメインルーチンのステッ
プ51(以下、Slと略記する。他のステップについて
も同じ。)において初期設定が行われ、タイマ132,
134.フラグ142〜154、メモリ156,158
.カウンタ168等がリセットされる。次いでS2にお
いてプレーキスインチ128がONであるか否かの判定
が行われる。制動が行われていない場合は判定結果はN
Oであり、S8においてタイマ132,134゜フラグ
142〜154.メモリ156,158゜カウンタ16
8のリセット等の終了処理が行われてプログラムの実行
はS2に戻る。
制動が行われている場合にはS2の判定結果はYESと
なり、S3において速度センサ122゜124.126
の検出信号に基づきコントローラ110の演算部におい
て車輪速度■1が演算され、演算結果が車輪速度メモリ
164に記憶される。
続いてS4において車輪減速度Gの演算が行われ、演算
結果が減速度メモリ165に記憶される。そして、S5
において推定車体速度(以下、車速と略記する)V+が
決定され、推定車体速度メモリ166に記憶された後、
S6において左前輪16のアンチスキッド制御およびゆ
れ戻り防止制御が行われる。S7においては他の処理、
すなわち右前輪18.左右後輪24.26のアンチスキ
ッド制御ならびにそれらのゆれ戻り防止制御等が行われ
る。以下、第5図および第6図に示されるフローチャー
トに基づいて左前輪16のアンチスキッド制御およびゆ
れ戻り防止制御について説明する。
なお、これらの制御は右前輪系統、後輪系統についても
並行的に行われ、F2フラグ144は3個設けられて各
系統を制御するサブルーチン毎にセット、リセットされ
るが、F、フラグ142は1個のみであって各サブルー
チンに共通であり、いずれか一つの系統においてF+ 
フラグ142をセットする状況が生じた場合、他の系統
もそれに従うこととなる。また、このプログラムは一定
短時間毎に繰返し実行される。
まず、ステップ311において車輪速度メモリ164か
ら車輪速度■、が読み出され、312において推定車体
速度メモリ166から車速■、が読み出される。続いて
S13において車速■1が10km/h以下であるか否
かの判定が行われ、大きい場合には判定結果はNoとな
り、S14においてF2フラグ144がセットされてい
るか否かの判定が行われる。F2フラグ144は初期設
定においてリセットされており、S14が最初に行われ
る場合の判定結果はNOであってS15が実行される。
Si2においては車輪速度v8が車速■1からαを引い
た速度より小さいか否かの判定が行われる。小さい場合
には、制動力が路面の摩擦係数に比較して大きく、左前
輪16のスリップが過大な状態になっており、アンチス
キッド制御が必要であることを意味し、316において
F1フラグ142.Fzフラグ144がセットされた後
、S17においてアンチスキッド制御が行われる。制動
開始時には電磁液圧制御弁32は第2図に示される増圧
状態となっており、S17においてはまず電磁液圧制御
弁32が減圧状態に切り換えられ、フロントホイールシ
リンダ20の液圧が低下させられる。
次いで、318において車速V、が5 km / h以
下であるか否かの判定が行われる。アンチスキッド制御
が開始された当初は車速vlは5 km / hより大
きいのが普通であり、この判定結果はNOとなり、1回
のサブルーチンの実行が終了する。−旦アンチスキソド
制御が開始されれば、次に814が実行されるとき、そ
の判定結果はYESとなり、315.S16はバイパス
されてS17が実行され、左前輪16のスリップ状態に
応じて適宜の制御が行われる。すなわち、スリップが過
大である場合には電磁液圧制御弁32が減圧状態あるい
は保持状態とされ、スリップが小さくなれば保持状態あ
るいは増圧状態に切り換えられるのであり、それにより
フロントホイールシリンダ20の液圧が適正範囲に制御
され、左前輪16のスリップが適正範囲に保たれる。
このようにアンチスキッド制御が行われている状態で車
速が10km/h以下となった場合にはS13の判定結
果がYESとなるのであるが、S20の判定結果はNO
であり、アンチスキッド制御が1!!して行われる。−
旦アンチスキッド制御が開始された場合には、車速か1
0km/h以下となっても321以下のゆれ戻り防止制
御は行われないのである。なお、F1フラグ142は3
系統のプログラムについて共通であるため、いずれかの
系統においてアンチスキッド制御が行われてセットされ
た場合には、他の系統においてアンチスキッド制御が行
われない場合にもS20の判定結果がNOとなり、全部
の系統についてゆれ戻り防止制御は行われない。そして
、車速vIが5 km / hより小さくなった場合に
は、ブレーキペダル10が踏み込まれたままの状態であ
ってもアンチスキッド制御は不要であるため、318の
判定結果がYESとなり、S19においてF、フラグ1
42゜Ftフラグ144がリセットされてプログラムの
実行はメインルーチンに戻る。
これに対し、車輪速度■、が車速v1からαを引いたも
のより大きい場合には左前輪16のスリップは適正範囲
にあるため、アンチスキッド制御を行う必要はなく、S
15の判定結果はNOとなり、サブルーチンの実行は終
了する。そして、いずれの系統についてもアンチスキッ
ド制御が行われずに車速V1がlQkm/h以下となっ
た場合に313、S20の判定結果がYESとなり、8
21以下においてゆれ戻り防止制御が行われる。
S21においてはF3フラグ146がONであるか否か
の判定が行われるが、このフラグ146は初期設定にお
いてOFFとされているため判定結果はNOであり、S
22においてマスクシリンダ12の液圧PHが読み込ま
れ、減速度Gが読み出される。マスクシリンダ液圧P、
についてはマスクシリンダ液圧センサ129の検出結果
が読み込まれるのであり、減速度Gは減速度メモリ16
5から読み出されるのである。この減速度Gは、車両の
前後方向の傾斜の影響を受けることなく検出される減速
度である。次いでS23においてマスクシリンダ液圧p
、4.fi速度Gがそれぞれ累積マスクシリンダ液圧メ
モリ156.累積減速度メモリ158に記憶される。こ
れらメモリ156゜158には2回目以降のデータ記憶
時に、そのデータが前に記憶されているデータに加算さ
れて記憶される。そして、S24において車速■1が読
み出され、S25において車速■1が5 km / h
より小さいか否かの判定が行われる。この判定結果は当
初はNOであり、S26において第一タイマ132のカ
ウント値T、が1増加させられてプログラムの実行はメ
インルーチンに戻る。以下、S25の判定結果がYES
となるまで5ll−313、S20〜S26が繰り返し
実行される。車速か10km/h以下になってから5 
km / h以下になるまでの時間が第一タイマ132
のカウント値として計測されるのである。
車速■1が5km/h以下になれば、S27におイテ車
速v1が10km/hから51m / h ニなるまで
の平均マスクシリンダ液圧P14′ が求められるとと
もに平均減速度G CALが求められる。平均減速度G
cALは車速■、がlQkm/hから5 km / h
になるまでの減速度の平均であり、減速度メモリ165
のデータ、カウント値T1から求められる。
続いて328において定数KがT、により除算されて減
圧時間(正確には減圧時間に対応するカウント値。他の
Tについても同様。)Taが算出される。本実施例にお
いてホイールシリンダ液圧は複数回にわたって減圧され
るようになっている。
1回ずつの減圧および保持を1サイクルとする減圧制御
が複数サイクル行われるのであり、減圧時間TAは1回
の減圧が行われる時間である。また、■サイクルの減圧
制御に要するサイクルタイムT0および減圧制御サイク
ル数00はあらゆる減速度に対して一定とされており、
ROMI 14のメモリに記憶されている。
上記定数には電磁液圧制御弁32の減圧特性(例えば単
位時間当たりの減圧量)や車両のブレーキ特性等に基づ
いて決定されており、車速V、が10km/h以下から
5 km / h以下になるのに要した時間T、に基づ
いて減圧時間TAが設定されることにより、減速度に応
じたゆれ戻り防止制御が行われるようにされている。車
速が5 km / h以下になるときの減速度が小さい
ほどT1が大きいのであるが、この場合はホイールシリ
ンダ液圧が小さいため減圧時間TAは短く設定されるの
である。
このように設定される時間TAで減圧されることにより
、その減圧状況が車両の制動状況に即したものとなって
車両は制動距離の無用な伸長やゆれ戻りを生ずることな
く停止させられることとなる。
そして、S29においては、水平路走行時におけるマス
クシリンダ液圧と減速度との関係を示すテーブル(この
テーブルは予めROMI 14のメモリに記憶されてい
る)から平均マスクシリンダ液圧P、に対応する基準減
速度G2.′が求められる。この基準減速度G 、、’
 は、ホイールシリンダ20に発生させられた液圧に基
づいて得られるはずの減速度であり、これに誤差に1を
加えたものと平均減速度G。A、とが比較される。平均
減速度GcALの方が大きい場合には路面が登板路であ
ることを意味する。登板路の場合には路面の勾配が車両
を減速させる作用を為すため、実際の減速度である平均
減速度G CALは水平路上における運転者のブレーキ
ペダル踏込み操作に基づいて生ずるはずの基準減速度G
1.′より大きくなるからである。このように路面が登
板路である場合にはS29の判定結果はYESとなり、
S30において登板路用の減圧時間TA’ および保持
時間TB’ が求められる。
水平路走行時には328において算出される減圧時間T
Aおよび後に334において算出される保持時間TBに
基づいて減圧制御を行えば、車速が第7図に示されるよ
うに低下させられて車両がゆれ戻り少なく停止させられ
るのであり、路面が登板路であっても基準減速度G P
M’ での水平路走行時と同様に基準減速度G PH’
 で車速を低下させれば車両をゆれ戻り少なく停止させ
ることができる。そのように車速か低下するようにホイ
ールシリンダ液圧を低下させればよいのであるが、上記
のように登板路においては路面の勾配により車両が減速
させられるため、水平路走行時に同じ高さのホイールシ
リンダ液圧で得られるカウント値Ttより登坂路走行時
のカウント値T1が小さり、減圧時間TAが大きくなる
。したがって、水平路走行時と同じように車両をゆれ戻
り少なく停止させるためには減圧時間TAを短(すれば
よく、減圧TAに0よりは大きいが1より小さい定数a
を掛けて減圧時間TA’ を算出する。また、保持時間
Tl′は、1サイクルの減圧制御時間T0から減圧時間
TA′を引くことにより算出される。
これに対して路面が降板路である場合には、S29の判
定結果がNOとなり、S31において基準減速度G7.
′から誤差に1を引いたものと平均減速度G、ALとが
比較される。平均減速度GcALの方が小さい場合には
路面が降板路であることを意味する。降板路の場合には
路面の勾配が車両を加速する作用を為し、減速度を低下
させるため、平均減速度GCALは水平路走行時に得ら
れるはずの基準減速度GPM’より小さくなるからであ
り、S31の判定結果がYESであればS32において
降坂路用の減圧時間TA″、保持時間TI”が算出され
る。この場合には、水平路走行時に同じ高さのホイール
シリンダ液圧で得られるカウント値T、より降坂路走行
時のカウント値T、が大きく、減圧時間TAが小さくな
る。したがって、車速を水平路走行時と同様に低下させ
るためには減圧時間TA#を減圧時間TAより長(設定
すればよ(、減圧時間TAに1より大きい定数すを掛け
ることにより算出される。また、保持時間T、″は1サ
イクルの減圧制御時間T0および減圧時間TA’から算
出される。
路面が水平路である場合には平均減速度GcALは基準
減速度G、9′ と等しくなるためS29,31の判定
結果はいずれもNOであり、S33において水平路フラ
グ148がONとされる。水平路の場合には、328に
おいて算出された減圧時間T、をそのまま用いて減圧を
行えばよく、S34において1サイクルの制御時間T0
および減圧時間TAから保持時間T、が算出される。
以上のように路面の状況が判定され、各場合毎に減圧時
間TA、TA’ 、TA″、保持時間TI。
TB’rTl#が算出されたならば、それらはS35に
おいて減圧時間メモリ160.保持時間メモリ162に
記憶される。続いてS36においてF、フラグ146が
ONとされた後、S37以降において減圧制御が行われ
る。以下、路面が降板路である場合の減圧制御について
説明するが、この場合には第9図に破線で示される制御
信号が発せられ(この制御信号のうち一部は実線で示さ
れる水平路走行時の制御信号と重なっている)、ホイー
ルシリンダ液圧は第8図に破線で示されるように低下さ
せられる。
まず、337においては減圧制御終了フラグ154がO
Nか否かの判定が行われるが、このフラグ154は初期
設定においてリセットされており、判定結果はNoであ
り、338において減圧指令フラグ150がONである
か否かの判定が行われる。このフラグ150は初期設定
においてリセットされており、338が最初に行われる
場合の判定結果はNoである。保持指令フラグ152も
同様にリセットされており、S39の判定結果はNOと
なって340において減圧指令フラグ150がセットさ
れる。次いで341において第二タイマ134のカウン
ト値T2が1増加させられた後、S42においてカウン
ト値T2が減圧時間T、′以上であるか否かの判定が行
われる。この判定結果は当初はNoであり、S43にお
いて減圧指令が発せられる。それにより電磁液圧制御弁
32が減圧状態に切り換えられ、ホイールシリンダ液圧
は第8図に破線で示されるように低下させられる。
次に321が実行されるとき、その判定結果がYESと
なるため、322〜S36がバイパスされてS37が実
行される。S37の判定結果はN01338の判定結果
はYESであり、339,340がバイパスされてS4
1.S42が実行される。
以下、減圧時間TA”だけ減圧が行われるまでS11〜
S13,320.S21.S37.S38゜S41〜3
43が繰り返し実行されるのであり、減圧時間TA”だ
け減圧が行われたときS42の判定結果がYESとなり
、S44において減圧指令フラグ150.第二タイマ1
34がリセットされ、保持指令フラグ152がセットさ
れた後、プログラムの実行はメインルーチンに戻る。
次に338が実行されるとき、その判定結果はNOとな
るがS39の判定結果はYESであり、S45において
第二タイマ134のカラン) 値T 2が1増加させら
れた後、S46においてT2が保持時間T、#以上であ
るか否かの判定が行われる。
この判定結果は当初はNoであり、S47において保持
指令が出される。それにより電磁液圧制御弁32が保持
状態に切り換えられ、ホイールシリンダ液圧は一定に保
たれる。S46の判定結果がYESとなるまでS11〜
S13.320,321、S37〜S39.S45〜S
47が繰り返し実行され、保持状態が保持時間r、IT
だけ続けば346の判定結果がYESとなり、34Bに
おいて保持指令フラグ152.第二タイマ134がリセ
ットされた後、S49においてカウンタ168のカウン
ト値Cが1増加させられる。このカウンタ168は減圧
制御サイクルの数を数えるものであり、当初はS50の
判定結果はNOであって、プログラムの実行はメインル
ーチンに戻り、再び減圧および保持が行われる。減圧制
御サイクルが00回行われたならば350の判定結果が
YESとなり、S51において減圧制御終了フラグ15
4がONとされる。
このように減圧制御サイクルが所定回数繰り返されるこ
とにより、ホイールシリンダ液圧は第8図に破線で示さ
れるように低下させられ、車速は第7図に示されるよう
に水平路走行時と同様に低下させられて車両はゆれ戻り
少なく停止させられる。路面は降板路であるが、減圧が
遅過ぎてゆれ戻りを強く感じたりすることはないのであ
る。なお、停止時にホイールシリンダ液圧が僅かに残さ
れるのは、運転者が最後までブレーキが効いていること
を惑して安心できるようにするためであり、降坂路走行
時には減圧制御が開始されるときのホイールシリンダ液
圧が水平路走行時より高り、最後に残るホイールシリン
ダ液圧も高い。
登板路の場合も同様に減圧制御が行われ、車速が水平路
走行時と同様に低下させられて、車両は制動停止距離が
伸びたりすることなくゆれ戻り少なく停止させられる。
そして、減圧制御が終了したならば、電磁液圧制御弁3
2は一定時間保持状態とされた後、増圧状態とされ、そ
れにより車両の停止状態が維持される。この増圧に転す
るまでの保持時間は、路面が登板路、降板路である場合
には水平路である場合より短く設定されている。水平路
の場合にはホイールシリンダ液圧が低いままでも車両が
動き出す可能性は少ないのであるが、登板路、降板路の
場合には路面に勾配があるため、車両が後退あるいは前
進する恐れがあるのであり、そのため登板路、降板路の
場合には水平路の場合より早く増圧状態に転するように
するのである。
この場合、S37の判定結果がYESとなり、S52に
おいて第二タイマ134のカウント値T2が1増加され
た後、S53において水平路フラグ148がONである
か否かの判定が行われ、水平路である場合にはS54に
おいて水平路について設定された経過時間T、の経過が
問われるが、この判定結果は当初はNOであり、S55
において保持指令が出され、ホイールシリンダ液圧は一
定に保たれる。T6時間が経過したときS54の判定結
果がYESとなり、356において増圧指示が出された
後、プログラムの実行はメインルーチンに戻る。
また、路面が登板路、降板路である場合にはS57にお
いて経過時間Toの経過が問われる。この判定結果は当
初はNoであり、355において保持指令が出され、ホ
イールシリンダ液圧は一定に保たれる。経過時間TOが
過ぎたならば判定結果はYESとなり、358において
増圧指令が出され、プログラムの実行はメインルーチン
に戻る。
路面が水平路である場合にはホイールシリンダ液圧が増
圧に転じた後、ブレーキペダル10の踏込みが解除され
るまではS37の判定結果がYESとなり、S52が実
行され、353,354がYESとなるとともに356
が実行されて増圧状態が′m統される。また、登板路、
降板路の場合には、S53の判定結果がNOとなるとと
もに357の判定結果がYESとなり、358が実行さ
れて増圧状態が継続される。
以上の説明から明らかなように、本実施例においては、
速度センサ122,124,126. コントローラ1
10が車速検出手段および減速度検出手段を構成し、マ
スクシリンダ液圧センサ129が流体圧検出手段を構成
し、ROMI 14のS22〜S27.S29.S31
を記憶する領域。
CPU112のそれらステップを実行する部分。
累積マスクシリンダ液圧メモリ156.累積減速度メモ
リ158.減速度メモリ165.推定車体速度メモリ1
66、第一タイマ132等が流体圧検出手段、減速度検
出手段と共に路面傾斜判定手段を構成し、また、電磁液
圧制御弁32.34゜84、  ROMI 14の33
7〜S58を記憶する領域、CPU112のそれらステ
ップを実行する部分、第二タイマ134.減圧指令フラ
グ150゜保持指令フラグ152.減圧時間メモリ16
0゜保持時間メモリ162.カウンタ168等が停車制
御手段を構成しているのである。
なお、上記実施例においては路面傾斜判定手段がマスク
シリンダ液圧センサ129を有するものとされていたが
、重錘を用いて構成される減速度検出手段を有するもの
としてもよい。重錘は常に鉛直下向きの重力を受けるた
め、路面に勾配があって車両が前後方向において傾斜し
た状態となる場合には、重力を車体の上下方向の中心線
に対して傾いた方向に受けることとなる。降板路では重
力が車両走行方向の成分を有するため、重錘を備えた減
速度検出手段により検出される減速度は前記平均減速度
G CALより大きくなり、登板路では逆に小さくなる
。したがって、路面傾斜の判定は平均減速度G CAL
を平均マスクシリンダ液圧に対応する基準減速度G P
M’ と比較する場合と同様に行うことができ、重錘を
用いて構成される減速度検出手段を備えた車両において
は第6図に示したプログラムと同じプログラムで路面傾
斜の判定を行うことができる。なお、この場合には、回
転センサ、コントローラ110等が第一減速度検出手段
を構成し、重錘を用いて構成される減速度検出手段が第
二減速度検出手段を構成することとなる。
また、上記実施例においては、減圧制御回数ならびに減
圧制御のサイクルタイムがあらゆる減速度に対して一定
とされていたが、減速度毎に異なるものとしてもよい。
さらに、上記実施例においては、路面状況の判定が減速
度に基づいて行われるようになっていたが、他の手段に
より判定することも可能である。
さらにまた、上記実施例は、還流型のアンチスキッド装
置を備えた液圧ブレーキ装置に本発明を適用した場合の
一例であるが、容積式のアンチスキッド装置を備えた液
圧ブレーキ装置、車輪の回転を抑制することにより加速
スリップ側御が行われる装置を備えた液圧ブレーキ装置
にも本発明を適用することができ、また、それら装置を
備えない車両においてもホイールシリンダ液圧を減圧す
る機構を設けることにより本発明を実施することができ
る。
その他、いちいち例示することはしないが、当業者の知
識に基づいて種々の変形、改良を施した態様で本発明を
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図である。 第2図は本発明の一実施例である液圧ブレーキ装置の系
統図である。第3図はその液圧ブレーキ装置を制御する
制御装置の構成を示すブロック図である。第4図、第5
図および第6図は上記制御装置の主体を成すコントロー
ラのROMに記憶されたプログラムのうち本発明に関連
の深いものを取り出して示すフローチャートである。第
7図tよゆれ戻り防止制御が行われる場合の車速と時間
との関係を示すグラフであり、第8図はホイールシリン
ダ液圧と時間との関係を示すグラフである。第9図はゆ
れ戻り防止制御時に発せられる制御信号を示すタイムチ
ャートである。 10;ブレーキペダル 12:マスタシリンダ16:左
前輪     18:右前輪 20.22:フロントホイールシリンダ24:左後輪 
    26:右後輪 28.30:リヤホイールシリンダ 32.34:電磁液圧制御弁 68:リザーバ    70:ポンプ 84:電磁液圧制御弁 96;リザーバ98:ポンプ 
    110:コントローラ129:マスクシリンダ
液圧センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車輪に設けられたブレーキのブレーキシリンダに
    ブレーキ操作部材の操作に応じた圧力を発生させ、車輪
    の回転を抑制する流体圧ブレーキ系と、車両の速度を検
    出する車速検出手段と、 車両速度が基準値以下になった後、前記ブレーキシリン
    ダの圧力を自動的に低下させて停車時のゆれ戻りを低減
    させる停車制御手段と を備えた車両用ブレーキ装置において、 路面が水平路であるか登板路であるか降板路であるかを
    判定する路面傾斜判定手段を設けるとともに、前記停車
    制御手段を路面傾斜判定手段の判定結果が異なる場合に
    は異なるゆれ戻り防止制御を行うものとしたことを特徴
    とする車両用ブレーキ装置。
  2. (2)前記路面傾斜判定手段が、前記流体圧ブレーキ系
    の流体圧の大きさを検出する流体圧検出手段と、車両の
    前後方向の傾斜の影響を受けることなく車両の減速度を
    検出する減速度検出手段とを有し、流体圧検出手段によ
    り検出される流体圧に対応して予め設定されている水平
    路における減速度と減速度検出手段により検出された減
    速度との比較により路面の状況を判定するものである特
    許請求の範囲第1項記載の車両用ブレーキ装置。
  3. (3)前記路面傾斜判定手段が、車両の前後方向の傾斜
    の影響を受けることなく車両の減速度を検出する第一減
    速度検出手段と、重錘に発生する慣性力に基づいて車両
    の減速度を検出する第二減速度検出手段とを有し、それ
    ら第一および第二の減速度検出手段の検出結果の比較に
    より路面の状況を判定するものである特許請求の範囲第
    1項記載の車両用ブレーキ装置。
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