JPH0116387B2 - - Google Patents

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JPH0116387B2
JPH0116387B2 JP10125181A JP10125181A JPH0116387B2 JP H0116387 B2 JPH0116387 B2 JP H0116387B2 JP 10125181 A JP10125181 A JP 10125181A JP 10125181 A JP10125181 A JP 10125181A JP H0116387 B2 JPH0116387 B2 JP H0116387B2
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JP
Japan
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particle aggregation
container
humidity
determination
microplate
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Masaru Iino
Nobuyoshi Suzuki
Tooru Nobuto
Hideo Adachi
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH0116387B2 publication Critical patent/JPH0116387B2/ja
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/5302Apparatus specially adapted for immunological test procedures
    • G01N33/5304Reaction vessels, e.g. agglutination plates

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
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  • Microbiology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は免疫学的凝集反応による凝集パターン
の判定に用いる粒子凝集判定装置に関するもので
あり、特に血球粒子の凝集パターンから各種の血
液型の判定や抗体、抗原の検出を行なう反応容器
を何度も繰返して使用できるようにした粒子凝集
判定装置に関するものである。
例えば血液型の判定方法として、従来、底面が
ワインカツプ状に彎曲した反応容器を用い、この
容器に遠心分離して得られる被検血球の2〜5%
の浮遊液と特定の抗血清とを定量分注し、両者を
撹拌した後、静置し、次に遠沈を行ない、沈澱し
た血球を振りほどくように反応容器を激しく振動
させた後、比較的ゆつくりと振動させて凝集成分
を容器底面の中心部に集めるようにして凝集パタ
ーンを形成し、これを測光検出するものがある。
この血液型判定方法は、遠沈した後反応容器を激
しく振つて沈澱した血球を容器底面から分離させ
るものであるため、凝集結合力の強いABO式血
液型の判定に利用されている。
しかし、RH式血液型を判定する場合とか、各
種の不規則抗体、抗原やHBs抗原等を検出する
場合のように結合力の弱い免疫学的凝集反応の場
合には、上述したような判定方法は利用できな
い。すなわち、凝集結合力が弱いと、反応容器を
振動させることにより一旦結合した血球等の粒子
が分離してしまい、反応容器の中心部に集まらな
いからである。この問題を解決するため、本願人
は既に特開昭56−1352号明細書において、このよ
うな結合力の弱い免疫学的凝集反応についても、
その凝集パターンを判定できる粒子凝集判定用容
器を提案している。第1図に示すようにこの粒子
凝集判定用容器1はその底面を円錐形にすると共
に、この円錐形の傾斜底面にその最下部(頂部)
2を中心として同心円状に連続して規則的に複数
の段差3を設け、試料および試薬を注入した後静
置し、この段差部分により傾斜底面に沈降する検
液の粒子の安定な基層を形成し、凝集反応の場合
にはさらにその上に粒子層を形成せしめるよう構
成されている。
また、このような粒子凝集判定用容器を多数個
配列したマイクロプレートを使用することも既知
である。
このような粒子凝集判定のための反応容器に
は、ミクロン単位の被検血球を安定に捕獲して堆
積させるため、当然にミクロン単位の加工精度で
容器底面に段差をつける等の何等かの対策が施さ
れており、このような反応容器を高価なものとし
ている。従つて製造及び検査のコストの面から考
えて、判定容器を使い捨てるわけにはいかない。
そこでこのような判定容器やマイクロプレートを
判定終了後に、長時間にわたり水洗水につけ、所
定の洗剤で洗浄して、さらに水洗水によつて清浄
した後、判定容器やマイクロプレート各部が熱膨
張による変形や歪による影響を受けないように留
意しながら乾燥機により乾燥して、何度も繰返し
て使用することが望まれる。このように一度判定
に使用した判定容器を注意深く洗浄・乾燥を行な
つても凝集パターンを形成する傾斜底面には、(1)
完全に乾燥した部分、(2)一部分乾燥した部分、(3)
僅かに微細な結露が残留している部分が見受けら
れる。さらに、判定容器の洗浄・乾燥が完全なも
のであつてもその後この判定容器に試料や試薬を
分注するまでの間には、装置を使用する室内の湿
度、温度等の環境変化により反応容器の底面に上
述した(1)〜(3)の状態が発生することもある。この
ように判定容器底面の状態が、乾燥していたり、
湿つていたりして一様でない場合、この反応容器
底面に粒子を含む試料または試薬を分注すると、
判定容器の傾斜底面に粒子の基層が一様に形成さ
れないことになる。即ち、第2図Aに示すように
判定容器への粒子浮遊液の分注は、粒子凝集判定
容器1の最下部2の上方に両矢印で示す方向に上
下動する分注ノズル5により行なつている。なお
第2図における拡大図以外では図面を簡単とする
ため判定容器の底部の段差4は省略してある。分
注ノズル5より吐出する粒子浮遊液6は、被検血
球等を含んだ規定量の試料と、所定量の希釈液と
により成り、予めこれらを混合してあるものとす
る。この血球浮遊液6は分注ノズル5により判定
容器1の最下部2に吐出され、まず、その周辺に
飛散しながら段差3上に堆積収容される。ここで
第2図BおよびCに示すように傾斜底部の段差4
の部位Pは分注前に完全に乾燥しており、部位Q
は分注前に一部乾燥していたとする。血球浮遊液
6の分注初期の段階では部位Pは例えば第2図D
で示されるようになり、部位Qは例えば第2図E
で示されるようになる。即ち、分注ノズル5より
吐出される血球浮遊液6が飛散して部位Pにくる
と、この部位では段差4の表面が完全に乾燥して
いるため、浮遊液6はすぐに最下部2へ滑らかに
流下することなく、一旦或る箇所でかたまつてし
まう。従つてこの部位の浮遊液6の血球7は均一
的に凝集することができず、底面全体としては固
まつた凝集パターンとなり、他の部位に比べて厚
い基層を形成する。一方部位Qでは、段差4の表
面が完全には乾燥していないので飛散してきた浮
遊液6は部位Pに比べ若干スムーズに最下部2に
流下するが、血球7を均一的に凝集するにはいた
らないので底面全体としては固まつた凝集パター
ンとなり、判定容器底面に一様な基層を形成する
ことができない。さらに、僅かに微細な結露が容
器底面に残留している部位では、部位Qに比べさ
らに浮遊液の流下がスムーズとなるが、全体とし
ては判定容器の傾斜底面にできる基層が一様にな
らないことになる。このように容器底面に一様な
基層が形成されないと、厚く固まりしかも強い凝
集力で凝集する部位の基層と、薄く徐々に固まり
しかも弱い凝集力で凝集する部位の基層とがで
き、浮遊液の成分によつては凝集くずれを起すこ
とがしばしば起る。特にABO式血液型判定法の
裏検査の場合には検体試料によつては凝集パター
ンの周辺部がめくれたり、ずれ落ちたりすること
が実験的に確認している。またHBs抗原を検査
するR−PHA法や、梅毒抗体を検査するT−
PHA法を行なう時にも、HBs抗原や梅毒抗体が
微量で凝集力が弱く、かつ反応初期の撹拌が十分
でないと凝集パターンの周辺部がくずれ易くな
る。このような凝集くずれを起こすと十分明確な
凝集パターンが得られず、各種の判定が困難にな
る欠点がある。
また、この判定容器やマイクロプレートの容器
に付着した残留水分が僅かでもあると、微量の被
検液に含まれる被検血液や希釈液を精密に秤量し
て分注したとしても相対的に被検液の量に誤差が
生じて、誤つた凝集判定に結びつく危険性がある
という欠点がある。
本発明の目的は、上述した種々の欠点を除去
し、凝集結合力の強弱の如何にかかわらず、且つ
微量の粒子により安定且つ明確な免疫学的凝集反
応による凝集パターンを形成するように構成した
粒子凝集判定装置を提供することにある。
本発明は免疫学的凝集反応により形成される凝
集パターンを判定する粒子凝集判定装置におい
て、前記凝集パターンを形成する反応容器の底面
に親水性の液体の一様な膜を形成する手段を具え
たことを特徴とするものである。
本発明はさらに、反応容器内の湿度を検出する
手段を設けたことを特徴とするものである。
以下図面を参照して本発明を詳細に説明する。
第3図は本発明に適用される一般的な粒子凝集判
定用マイクロプレートを示す外観斜視図である。
この粒子凝集判定用マイクロプレート(以下マイ
クロプレートという)10には横列4個およびこ
の横の列に夫々対応して縦n個の例えば第1図に
示したような粒子凝集判定容器11がマトリツク
ス状に整列して配置されている。このマイクロプ
レート10を全体か、または判定容器11の判定
に必要な部分のみを透明とするように、アクリ
ル、プラスチツク、ガラス等の材料で形成する。
またこのマイクロプレート10の一側面に試料識
別番号12を付ける。ここでマイクロプレート1
0の各横列の判定容器に、図のように13,1
4,15,16の番号を付ける。
第4図は本発明による粒子凝集判定装置の一部
の一例の構成を示す線図である。第3図で示した
マイクロプレート10を各判定容器11の開口部
が下方に向くよう裏返し複数個重ね、マイクロプ
レートの供給装置17に装着する。この供給装置
17は、裏返して積み重ねたマイクロプレート
を、図示しない粒子凝集判定装置本体に固定され
る四本のプレートガイド18a,18b,18
c,18dで収容保持し、このプレートガイド1
8a〜18dの下方に設けた一対のストツパ19
a,19bにより係止する。四本のプレートガイ
ド18a〜18dはL型の断面形状を有してえり
互いに平行に、かつ、直立してこれら四本のプレ
ートガイドの間にマイクロプレートを摺動自在に
保持する。マイクロプレート10をその試料織別
番号がプレートガイド18aと18bとの隙間か
ら見れるようにプレートガイドに装着する。スト
ツパ19a,19bは軸方向に沿つて腕部20
a,20bを有しており、図示しない装置本体に
回動自在に枢着されると共にプレート供給駆動回
路21により駆動される図示しない駆動機構に連
結され、それぞればね22a,22bに抗して矢
印で示すように腕部20a,20bを回動するよ
うにする。ストツパ19a,19bを腕部が回動
しマイクロプレートを釈放した時、プレートガイ
ドの下方に積み重ねたマイクロプレートが通りぬ
けられる開口を形成するように配置し、マイクロ
プレートを1個づつ搬送ベルト23上に落下させ
て載置するようにする。この搬送ベルト23は図
面に向つて左側より右側へ、矢印A方向に、図示
しない所定の駆動機構(例えばモータに接続した
ギア、ローラ等による)を介して動力信号を与え
る搬送ベルト駆動回路24により駆動されるもの
とする。この搬送ベルト23上に、マイクロプレ
ート10を保持する平行な一対のセツト部材25
a,25bを、搬送ベルトの搬送方向と垂直に多
数組設ける。このセツト部材25a,25bの間
隔は、マイクロプレートに試料識別番号を付した
側面の長手方向の長さと同等か、それよりも若干
幅の広いW1の幅とする。またこの一方のセツト
部材25bのマイクロプレートを保持する面より
上流側にW2の距離の位置に、他の一方のセツト
部材26aの保持面がくるようにし、このセツト
部材26aとW1の間隔を置いてセツト部材26
bを対向して配置する。このような寸法で搬送ベ
ルト23上に多数のセツト部材を設ける。
なお、この搬送ベルト23は周囲に試薬等が置
かれる雰囲気の中で使用されるので、耐薬品性が
高く、しかも弾性強度の充分な材質で形成されて
いることが望ましい。また材質によつては搬送ベ
ルト表面上にセツト部材を一体成形しても良い。
マイクロプレート供給駆動回路21および搬送
ベルト駆動回路24を共に制御回路26に接続
し、この制御回路26を装置全体をプログラミン
グコントロールするCPU27に接続する。従つ
てマイクロプレート供給駆動回路22および搬送
ベルト駆動回路24はCPU27により所定の制
御信号を受けこれに基づいて制御され、例えば搬
送ベルト23を連続搬送あるいは間欠搬送とする
ことができる。搬送ベルト23の搬送方向下流側
の所定位置に、マイクロプレート10の判定容器
11(図示せず)内およびその周辺部分の湿度状
態を測定する湿度センサ部30、さらに下流側に
親水性処理部31を設ける。親水性処理部31の
搬送ベルト23上の側方に、番号読取り部32を
配置し、この部分に搬送されてくるマイクロプレ
ートの試料識別番号12を読み取れるようにす
る。この番号読取り部32と湿度センサ部30を
メモリ33に接続する。このメモリ33は番号読
取り部32の読取り情報や湿度センサ部30の各
種情報を記憶すると共に、図示しないアドレス指
令回路およびCPU27の各種指令に基づいてそ
の情報が読出される。CPU27に表示駆動回路
34を介して表示装置35を接続し、プリンタ駆
動回路36を介してプリンタ37を接続してメモ
リ33に記憶した各種情報を表示し印字する。こ
のように湿度センサ部30、親水性処理部31を
経て搬送されたマイクロプレートは、さらに下流
に搬送され、所定箇所で表裏を反転され、試料お
よび試薬の分注を受けた後、測光系に搬送され所
定の凝集判定が行なわれる。
第5図は第4図の湿度センサ部を搬送ベルトの
搬送方向に沿つて切断した線図である。図ではマ
イクロプレート10が搬送ベルト23上のセツト
部材25a,25bにより湿度センサ部上に保持
されている状態を示している。搬送ベルト23
に、マイクロプレート10の各々の判定容器11
の範囲より大きな開口40を設ける。搬送方向に
沿つて判定容器13および16の最外壁の距離を
図のようにW3とすると、搬送ベルトの開口部4
0の同じく搬送方向の距離W4はW3より若干広い
幅を有している。この開口部40の搬送方向と垂
直な方向の幅も同様にこの方向の最外側の判定容
器の最外壁の距離より大きなものとする。マイク
ロプレート10は搬送ベルトの開口部40上に、
その中心がこの開口部の中心に合致するようセツ
ト部材25a,25bにより装着されている。
搬送ベルトの下側に、この搬送ベルトと接する
ようにセンサボツクス41を配置する。センサボ
ツクス41は装置本体に固定する。センサボツク
ス41の搬送ベルトと接触する部分を、図のよう
な搬送方向とほぼ平行にし、かつ、その端部を下
方に折り曲げたベルト走行部42を形成する。こ
のベルト走行部42とその上方に配置したローラ
43とにより搬送ベルトを挾んで、搬送ベルトが
センサボツクス上を走行する際に浮き上りを防止
し、センサボツクス内を密封状態としてその走行
を円滑にさせる。ローラ43は搬送ベルトの側方
に設け、搬送されるマイクロプレートに接触しな
いようにする。なお、このベルト走行部42をそ
の端部が下方に曲るようなほぼ曲面状であつても
よい。このようなセンサボツクス41の底部に湿
度センサ44を、格子状または網目状のプラスチ
ツク(アクリル)、金属線(アルミニウム)、等で
形成した保護カバー45で囲んで設ける。この湿
度センサには、近年開発されたセラミツク湿度セ
ンサ、例えば代表的なものとしてヒユミセラム
(商品名)を使用することができる。また、VTR
のシリンダの結露防止用に使用する結露センサ
(商品名)を用いてもよい。センサボツクス41
の一方の側面に孔46を開け、チユーブ47を介
して除湿器48を設ける。さらにセンサボツクス
の他方の側面にも孔49を開け、チユーブ50を介
して乾燥器51を設ける。
湿度センサ44を基準抵抗回路55に接続す
る。また発振器56をコンデンサ57を介して基
準抵抗回路55に接続する。基準抵抗回路55の
出力を整流回路58を介してそれぞれの比較回路
59,60,61の一方の入力端子に供給し、こ
れら比較回路の他方の入力端子には電源電圧+
Vccを抵抗R1,R2,R3で分圧した基準値を供給
する。比較回路59,60,61の出力をメモリ
33を介してCPU27に供給する。また、除湿
器48と乾燥器51を制御回路26を介して
CPU27に接続する。
このような構成の湿度センサ部30によれば、
発振器56からの所定の発振出力は、コンデンサ
57で直流成分が除かれ、湿度センサ44と基準
抵抗回路55の直列回路に供給される。この基準
抵抗回路55内の分圧抵抗手段により所定値に分
圧された電圧は整流回路58に供給され、OPア
ンプやダイオードから成る整流手段により整流さ
れ、直流電圧に変換される。この直流電圧は、電
源電圧+Vccと抵抗R1〜R3で作られた抵抗手段
により比較回路59,60,61で比較され3点
の湿度検知を行なう。この湿度情報をメモリ33
を介してCPU27に送出する。CPU27では、
この湿度情報に基づいて、予め設定された各判定
容器での許容範囲の湿度情報に対する演算処理を
行なう。即ち、予め設定した湿度以上の湿度が検
出された場合、制御回路26により除湿器48を
駆動し、センサボツクス内の湿度を外部に除去す
ると共に、制御回路26により乾燥器51を、駆
動制御し、乾燥した加湿空気をセンサボツクス内
に送り込んでセンサボツクス内の湿度を所定値以
下に制御する。なおセンサボツクス41内の湿度
センサ44は、1個に限定されるものではなく複
数個を所望の配置に並べてもよい。このような湿
度センサ部30によれば、搬送ベルト23により
搬送されるマイクロプレートの各判定容器内の湿
度を予め設定した湿度以下にすることができる。
第6図は第4図の親水性処理部31を搬送方向
に切断して示す線図である。親水性処理部31は
湿度センサ部30の下流側で搬送ベルト23の下
方に設ける。この親水性処理部31においてマイ
クロプレートの横n列に並んだn個の判定容器に
ついて個々に同様の親水性処理を行なうので、図
においては一つの判定容器についてのみ説明す
る。マイクロプレートの搬送方向Aと垂直な方向
に並らぶn個の判定容器に対応して、搬送ベルト
の下方にn個の軟質部材を設ける。軟質部材は微
細な多孔質を有するスポンジ、軟質ゴム、海綿等
で作り、判定容器の円錐状の底面に当接すべき円
錐状部66と、判定容器の側壁に当接すべき円柱
部67とより成つている。円錐状部66は図のよ
うにして判定容器に段差4を設けた底面の傾斜角
度と同等の傾斜角度を有するようにする。望まし
くは、この円錐状部66の形状を判定容器底面の
形状と同一にするのが良いが、通常の使用におい
ては、円錐状とするだけで充分である。円柱部6
7の外径を判定容器の内径と同等か若干小さくす
る。このような軟質部材65をフランジ68を介
してT字状に分岐するピストン部材69に連結す
る。フランジ68の中央部分に図示しない貫通孔
を開ける。ピストン部材69を、軟質部材65を
囲むように設けた収容器70のシリンダ部71に
摺動自在に嵌合する。ピストン部材69の側方に
分岐した部分の内部を中空にして流路72を形成
しこの流路72とフランジ68の貫通孔とを連結
する。流路72を継手73、チユーブ74を介し
てポンプ部75に連結し、さらにこのポンプ部の
チユーブ76を親水性処理用の試薬を収容する試
薬容器77に挿入する。また、ピストン部材69
の他方の端部の側方にピン78を突出させ、この
ピン78を偏心カム79の案内溝80内に摺動自
在に嵌合する。第7図に示すように案内溝80の
断面形状を偏心カムの表面より内側が広くなるよ
うに案内溝80に突出部81を設け、この内側の
部分にピン78の先端を、この偏心カム79を駆
動軸82を介して図示しないギア、モータより成
る駆動部83に連結する。駆動部83とポンプ部
75を制御回路26に接続する。このような構成
の親水性処理部によれば、マイクロプレート10
の各判定容器の列が軟質部材65の上方に搬送さ
れると、制御回路26によりポンプ部75に制御
信号が送出され、所定量の試薬が試薬容器77よ
りチユーブ76,74流路72を介して軟質部材
65に送り出され、この軟質部材65の多孔質内
に試薬を充填する。これと同時に、制御回路26
により駆動部82を作動させ、偏心カム79を回
動し、ピン78を介してピストン部材69を上方
に移動させ、軟質部材65を判定容器16内に密
着させ試薬を判定容器の内壁に付着させた後、ピ
ストン部材69を下方に移動させて軟質部材65
を判定容器16から脱出させて搬送ベルトの下方
位置まで降下させる。従つて判定容器の内側表面
上には試薬が薄く膜状に被着される。なお軟質部
材の配列方法は、マイクロプレートの各判定容器
全てに対応して、その下方に判定容器の個数と同
数の軟質部材を配置してもよい。また、それぞれ
の列ごとに独立した駆動機構を設け、選択的に各
判定容器の列に試薬による親水性処理を行なうよ
うCPU27をプログラムしてもよい。
第8図Aは第6図で示したピストン部材先端の
断面図であり、第8図Bは第6図で示したピスト
ン部材の外観側面図である。ピストン部材69の
先端には、一体的に図のようにほぼ円錐状部85
と円筒部86から成る試薬供給部87が構成され
ておりピストン部材69内の流路72は、ほぼ円
錐状部85および円筒部86内に設けた流路88
につながつている。このピストン部材の試薬供給
部87の外観は第8図Bに示すように、表面に無
数の微細な開孔89を有している。この開孔89
はほぼ円錐状の部分85と円筒部86に対して
種々の形態を採ることができる。例えば、同一の
径を有する開孔89を円錐状部85と円筒部86
の全面にわたつて、均一に設けもよいし、またい
づれか一方の開孔の数を多くしてもよい。このよ
うな開孔の分布に加えて開孔の径を種々異ならせ
てもよい。これらの開孔の状態は、使用する試薬
の粘性、薄膜の厚さおよび軟質部材65により適
宜に定める。例えば開孔をピストン部材の中心軸
に対して放射状あるいは同心円状等にすることが
考えられる。なお、ピストン部材先端に形成した
試薬供給部をほぼ円錐状の部分だけにしてもよ
い。
第9図は本発明による粒子凝集判定装置の親水
性処理部の他の例の構成を示す線図である。第6
図と同一部分に同一の符号を付け、同様の構成と
動作の説明を省略する。搬送ベルト23上に、各
判定容器が上方に開口部を有するようにマイクロ
プレート10を載置する。親水性処理部3のマイ
クロプレートの上方にピストン部材69により軟
質部材91を保持する。ピストン部材69の先端
に半球状の突部92を形成し、この囲りに軟質部
材91を設ける。このような軟質部材を予め図示
しない親水性処理のための試薬を収容する容器に
浸漬し、軟質部材内に試薬を含浸させておく。ピ
ストン部材69は、図示しない駆動装置によりマ
イクロプレートの各判定容器が所定の位置に搬送
されたとき、軟質部材91をこの判定容器内に挿
脱できるようにする。このような構成の親水性処
理部によつてもマイクロプレートの各判定容器の
内壁に試薬による薄膜を形成することができる。
なお本発明による粒子凝集判定装置にこのような
親水性処理部を適用する場合、マイクロプレート
は各判定容器の開口部を上向きにして第4図に示
すプレートガイド18a〜18d内に収容する。
また、湿度センサ部を搬送ベルトの上方で、マイ
クロプレートに接するように配置する。この場合
例えばセンサボツクスの両端部に設けた走行部の
間隔を第5図で示したW3とほぼ等しくすると共
に、この走行部のマイクロプレートと接する面に
適当な弾性部材を貼付したセンサボツクスと判定
容器の内部を外気から密閉するようにすると効果
が一層増大することになる。なお、このように判
定容器の開口を上に向け搬送ベルト上にマイクロ
プレートを載置する場合に、第6図に示した親水
性処理部を、搬送ベルトの上方でそのまま使用し
てもよい。
以上の説明から明らかなように本発明による粒
子凝集判定装置によれば、マイクロプレートに付
着する洗浄水等の水滴を予め検知し、所定の湿度
以下に下げ、さらにマイクロプレートの各判定容
器に親水性の試薬の一様な薄膜を形成するので凝
集パターンを形成する判定容器の傾斜底面に粒子
の一様な基層を作ることができ、凝集くずれ、凝
集パターンのめくれ、凝集パターンのずれ落ち等
を生ずることなく明確な凝集パターンを得ること
ができるので、極めて正確に凝集パターンを判定
することができる。また、被検液に洗浄水が混じ
ることがないので、正確な凝集判定を行なうこと
ができる。
なお本発明は上述した例にのみ限定されるもの
ではなく、幾多の変形または変更が可能である。
例えば、湿度センサ部をマイクロプレートの供給
装置の下方に配置し装置の搬送系の長さを短縮す
ることができる。また、親水性処理部の搬送方向
下流側に、湿度センサ部を設け、判定容器内壁に
形成した試薬による薄膜の湿度を検知し、所定の
湿度制御を行なつてこの薄膜層の厚さをコントロ
ールすることもできる。さらに親水性の液体は試
薬に限られるものではなく、測定に悪影響を与え
ないものであれば他の液体でもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は粒子凝集判定装置に使用する粒子凝集
判定用容器の一例の構成を示す断面図、第2図A
は第1図に示す粒子凝集判定用容器と被検液を分
注する分注ノズルを示す線図、第2図Bは粒子凝
集判定用容器の底面に形成される凝集パターンを
線図的に示す断面図、第2図Cは粒子凝集判定用
容器の底面に形成される凝集パターンを線図的に
示す平面図、第2図DおよびEは、それぞれ第2
図BおよびCの部位P,Qを拡大して示す線図的
断面図、第3図は本発明に適用される一般的な粒
子凝集判定用マイクロプレートを示す外観斜視
図、第4図は本発明による粒子凝集判定装置の一
部の一例の構成を示す線図、第5図は第4図の湿
度センサ部を切断して示す線図、第6図は第4図
の親水性処理部を示す線図、第7図は第6図の偏
心カムとピンを示す断面図、第8図Aは第6図で
示したピストン部材先端の断面図、第8図Bは第
6図で示したピストン部材の外観側面図、第9図
は本発明による粒子凝集判定装置の親水性処理部
の他の例の構成を示す線図である。 10……マイクロプレート、11,13,1
4,15,16……粒子凝集判定用容器、17…
…供給装置、18a〜18d……プレートガイ
ド、19a,19b……ストツパ、21……マイ
ケロプレート供給駆動回路、23……搬送ベル
ト、24……搬送ベルト駆動回路、25a,25
b……セツト部材、26……制御回路、27……
CPU、30……湿度センサ部、31……親水性
処理部、32……番号読取り部、33……メモ
リ、35……表示装置、37……プリンタ、40
……開口部、41……センサボツクス、44……
湿度センサ、48……除湿器、51……乾燥器、
55……基準抵抗回路、56……発振器、58…
…整流回路、59,60,61……比較回路、
R1,R2,R3……抵抗、65……軟質部材、75
……ポンプ部、83……駆動部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 免疫学的凝集反応により形成される粒子凝集
    パターンを判定する粒子凝集判定装置において、
    前記凝集パターンを形成する反応容器に試料また
    は試薬を分注する以前に、この反応容器の底面に
    親水性の液体の一様な膜を形成する手段を設けた
    ことを特徴とする粒子凝集判定装置。 2 前記反応容器の底面の一部を傾斜面としたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の粒子
    凝集判定装置。 3 前記反応容器の傾斜面に凸および/または凹
    状の段差を形成したことを特徴とする特許請求の
    範囲第2項記載の粒子凝集判定装置。 4 免疫学的凝集反応により形成される粒子凝集
    パターンを判定する粒子凝集判定装置において、
    前記凝集パターンを形成する反応容器に試料また
    は試薬を分注する以前に、この反応容器の底面に
    親水性の液体の一様な膜を形成する手段と、この
    反応容器内の湿度状態を検出する手段とを設けた
    ことを特徴とする粒子凝集判定装置。 5 前記反応容器内の湿度状態を検出する手段
    に、容器底面の湿度を検出する湿度センサと、こ
    の湿度センサの検出出力に応じて作動する湿気除
    去手段とを設けたことを特徴とする特許請求の範
    囲第4項記載の粒子凝集判定装置。 6 前記反応容器を、円錐状の傾斜底面に、その
    頂部を中心として同心円状に連続した規則的な複
    数の段差を有するものとし、この粒子凝集判定容
    器を多数配列したマイクロプレートを一枚ずつ搬
    送ベルト上に載置する供給装置と、前記搬送ベル
    ト上に載置されたマイクロプレートの粒子凝集判
    定容器内の湿度を検出する湿度センサと、この検
    出した湿度を所定の湿度値と比較し、この所定の
    湿度値より高い湿度を示す場合に前記粒子凝集判
    定容器内の湿度を所定の値に下げる除湿器および
    乾燥器とを具え、前記粒子凝集判定容器の前記傾
    斜底面に明確な凝集パターンを形成するように構
    成したことを特徴とする特許請求の範囲第4項記
    載の粒子凝集判定装置。
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