JPH0116234B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属鋳込容器の出口の耐火プレートの
支持に係る改良に関する。

更に詳しくは、本発明にかかる鋳込容器用スラ
イドゲートの支持フレームにおける耐火プレート
支持用改良構造に係り、これによつて耐火プレー
トはその位置を鋳込システムの出口部分の位置に
調整可能とするために支持フレームに対して揺動
可能である。

金属鋳込容器の出口前方で耐火プレートを動作
し、これを通じて溶融金属の鋳込を制御するため
のスライドゲート機構は、例えば米国特許第
3352465号、同第3685705号、同第3709411号、同
第3730401号、フランス特許第2011140号、ルクセ
ンブルグ特許第37533号、ベルギー特許第871958
号、同第871959号および同第874902号から一般に
当該分野で公知である。

他方、耐火プレートの位置を鋳込システムの出
口部分の位置に調整可能とするために、またスラ
イドゲートの耐火プレートと上記出口の間にかた
く密接した接触を与えるように、かかる機構の支
持フレームに対して耐火プレートを揺動可能に設
置することは、すでに公知である。

従つて例えば、特にフランス特許第2011140号、
ベルギー特許第871958号および同第871959号に開
示の如く、スライドゲートの支持フレームのピボ
ツトに耐火プレートをヒンジ固着するという構造
は公知である。

しかし、支持フレームの耐火プレートを揺動可
能にするかかる公知の設備は、耐火プレートの支
持力が該プレートの遠い場所に位置する事実上点
軸受点に作用するということからして全く満足で
きるものではない。

使用時に耐火プレートの中央に作用する相当な
力によつて、該プレートを支持するためのこの設
備は、該プレートの破損という多大な危険をもた
らす。

今回、スライドゲートの支持フレームの耐火プ
レートを支持するための新しい構造が開発され
た。この新しい構造は、支持フレームに対して耐
火プレートの自由な揺動を可能とし、同時に全操
業条件下に耐火プレートの確実な支持を与えて、
耐火プレートの破損の危険を回避する。

本発明による、スライドゲートの支持フレーム
の耐火プレートを支持するための改良構造では、
耐火プレートはその底面、下部両側端または下部
周辺にスライド面を形成され、そして使用時に該
スライド面を支持フレームに設けた協同スライド
面に支持させて、支持フレームに対して耐火プレ
ートを自由に揺動可能にする。

本発明のある実施態様によれば、耐火プレート
は特に、縦方向に直角の二軸動作に従つて耐火プ
レートの自由な揺動を可能にする軸受を与えるよ
うに、耐火プレートの底側の平行な両側端に沿つ
て設けられ、支持フレームの平行両端にスライド
面で協同するスライド面を形成されてよい。

かかる本発明の実施態様では、上記揺動軸受の
長軸は、スライドゲートの動作方向に平行にまた
は上記動作方向に直角に、特に考慮された構造に
おいて、耐火プレートの位置の調整をスライドゲ
ートの動作方向に直角の二軸揺動動作に従つてま
たはスライドゲートの動作方向に平行な二軸揺動
動作に従つて最も適当に実行すべきかどうかによ
つて、設けられてよい。

本発明の新規構造の他の特徴によれば、耐火プ
レートは、全方向に自由に揺動可能であるように
支持されてよい。

この後者の本発明の特徴は、公知技術により優
れた他の利点を構成する。というのは、揺動状態
で耐火プレートを支持する公知設備では、かかる
揺動は１つの軸の回りにのみ実行できて、一方向
に従つて耐火プレートの位置の調整を可能にする
のみであるからである。

本発明のこの特徴を有する特別な実施態様は、
耐火プレートの全方向での自由な揺動を可能にす
るボールジヨイント軸受を与えるように、支持フ
レームのスライド面と協同するスライド面を形成
された耐火プレートを堤供する。

本発明の他の実施態様によれば、耐火プレート
のスライド面は、特に円筒または球体セクターか
ら成つていてよく、また凸面のような外接の円筒
または球体面に従つて配置された支持面から成つ
ていてよい。

かかる本発明の実施態様では、支持フレームの
スライド面は、特に対応する円筒または球体セク
ターから成つていてよく、また耐火プレートのス
ライド面に対して適当な場所で設けられた平坦な
面から成つていてもよい。

本発明の更に他の実施態様によれば、耐火プレ
ートのスライド面は、支持フレームの凸面と協同
する平坦面から成つていてよい。

かかる実施態様は、例えば、二軸方向または全
方向に従つて耐火プレートの自由な揺動を可能と
するように、支持フレームに適当に設けられた２
または３の凸面と協同する、耐火プレートの底側
にジエドロン（diedron）またはトリエドロン
（triedron）に従つて設けられた２または３の傾
斜面から成つてよい。

本発明の他の特徴によれば、耐火プレートはそ
の両側および／または底側を保護する鋼製外皮を
設けられてよい。

かかる場合、耐火プレートのスライド面は好ま
しくは、上記鋼製外皮の一部から成るかまたは該
外皮に設けられてよい。

本発明の他の特徴および詳細は、添付図面を参
照する以下の詳細な説明によつて明らかになる。
該図面は、本発明によるスライドゲートの支持フ
レームの揺動状態における耐火プレートの支持に
係る改良構造の実施態様や特徴を例示のためにの
み示すものである。

図面において、同一参照番号は対応部分を示
す。

第１図に示す支持構造では支持フレーム１を有
し、これは支持ビーム２，３を設けられ、該ビー
ムは共通軸１０を有する円筒状スライド面４，５
を有している。

耐火プレート６（これは鋳込口７を設けられて
よい）は、円筒状スライド面４，５の共通軸でも
ある軸１０を有する円筒状スライド面８，９を通
じてスライド面４，５に支持されている。

鋳込容器（図示せず）の出口プレートの前部の
スライドゲートが動作時には、耐火プレート６
は、その傾斜を出口プレートの下面に調整するよ
うに、また出口ゲートとスライドゲートの耐火プ
レートとの間にかたく密接した接触を与えるよう
に支持部材上で揺動することができる。

耐火プレート６の揺動位置は、第１図において
参照番号６１，６２の鎖線で示されている。

第１図に示す支持構造の実施態様のスライド面
５，９についての変形を第４図と第５図に示す。

第４図では、耐火プレート６が円筒状面１９，
１８によつて支持ビーム３，２の平坦面１５，１
４に支持されている実施態様を示す。

従つて、この実施態様における如く、耐火プレ
ートはその各側に設けられた円筒状面の共通軸に
対して揺動可能であればよい。

他方、第５図では、耐火プレート６がその傾斜
平坦面２９，２８によつて支持ビーム３，２の円
筒状面２５，２４に支持されている実施態様を示
す。かかる実施態様では、耐火プレート６はその
中心位置に関して揺動−並進動作において位置を
調整される。

本発明の上記各実施態様では、２対の協同長尺
面４，５−８，９に従つて（第１図および第３
図）、または耐火プレート６の各スライド面１４，
１５，２４，２５と支持ビーム２，３の各スライ
ド面１８，１９，２８，２９の接触線を構成する
２つの線に従つて（第４図および第５図）、耐火
プレートはその両側方の全長に沿つて支持され
る。

耐火プレートの支持面のこれらの構造は、力の
適当な分配を可能とし、耐火プレートの先端での
点支持によるプレート破損の危険性を防ぐ。

本発明の他の実施態様では、第６図に示される
如く、耐火プレート６が一種のボールジヨイント
軸受を通じて支持されている。

鋳込口７を有する耐火プレート６は、２つの平
行な切頭側面３２，３３を有する球体スライド面
３１を形成されている。この球体スライド面３１
は、対応する球体セグメントとして形成されそし
て球体スライド面３１の２つの異なる高さに配置
された２対の支持面３４，３５と３６，３７に支
持されている。

支持セグメント３４，３５と３６，３７は支持
ビーム３８，３９と４０，４１に設けられ、該ビ
ームは長方形支持フレーム１の短尺側部４２と長
尺側部４３にそれぞれ設けられている。

第６図の実施態様では、耐火プレート６はその
中心の周囲に適当に配置された４つの軸受面に支
持されているので、この実施態様でも力が分配さ
れ、耐火プレートの先端での点支持によるプレー
ト破損の危険性を防止する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による耐火プレート用支持構造
の一例を示す断面図、第２図は第１図による構造
の１対の協同スライド面の拡大断面図、第３図は
第１図および第２図による支持構造に使用するの
に適する耐火プレートの底面図、第４図および第
５図は第１図の構造と比較する、対のスライド面
の他の２の実施態様の断面図、第６図は本発明に
よる耐火プレート用支持構造の他の実施態様の底
面図であつて、１は支持フレーム、２，３，３
８，３９，４０，４１は支持ビーム、４，５，
８，９，１５，１９，２５，２９，３１はスライ
ド面、６は耐火プレート、３４，３５，３６，３
７は支持セグメントを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 鋳造容器用スライドゲートの支持フレームの
   耐火プレートを支持する構造において、耐火プレ
   ートにその底面、下部両側端または下部周辺にお
   いてスライド面を形成し、使用時該スライド面を
   支持フレームに設けた協同スライド面に支持させ
   て、耐火プレートを支持フレームに対して自由に
   揺動可能とすることを特徴とする、耐火プレート
   がその位置を鋳込システムの出口部分の位置に調
   整可能とするように支持フレームに対して揺動可
   能とされた構造。 ２ 耐火プレートにその底側の平行な両側端に沿
   つて設けたスライド面を形成し、該スライド面を
   支持フレームの平行両端に協同させて、縦方向に
   直角の二軸動作に従つて耐火プレートの自由な揺
   動を可能とする軸受を与える上記第１項の構造。 ３ 耐火プレートにボールジヨイント軸受を与え
   るように支持フレームのスライド面と協同するス
   ライド面を形成し、耐火プレートを全方向に自由
   に揺動可能とする上記第１項の構造。 ４ 耐火プレートのスライド面が円筒または球体
   セクターから成る上記第１〜３項のいずれか一の
   構造。 ５ 耐火プレートのスライド面が外接の円筒また
   は球体面に従つて配置される上記第１〜３項のい
   ずれか一の構造。 ６ 支持フレームのスライド面が対応する円筒ま
   たは球体セクターから成る上記第４または５項の
   構造。 ７ 支持フレームのスライド面が平坦面から成る
   上記第１〜５項のいずれか一の構造。 ８ 耐火プレートのスライド面が支持フレームの
   凸面と協同する平坦面から成る上記第１または２
   項の構造。 ９ 耐火プレートがその両側部および／または底
   側を保護する鋼製外皮を設けられている上記第１
   〜８項のいずれか一の構造。 １０ 耐火プレートのスライド面が鋼製外皮の一
   部から成るかまたは該外皮に設けられている上記
   第９項の構造。