JPH01162183A - 超音波トランスジューサ - Google Patents
超音波トランスジューサInfo
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- JPH01162183A JPH01162183A JP31904687A JP31904687A JPH01162183A JP H01162183 A JPH01162183 A JP H01162183A JP 31904687 A JP31904687 A JP 31904687A JP 31904687 A JP31904687 A JP 31904687A JP H01162183 A JPH01162183 A JP H01162183A
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Landscapes
- Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は例えば、距離の測定などに用いられる超音波
トランスジューサ、特に、距離分解能の向上を図るもの
に関する。
トランスジューサ、特に、距離分解能の向上を図るもの
に関する。
[従来の技術]
第3図は従来の超音波トランスジューサを示す断面図で
ある。図において、(1)は円筒形をしだ面状のケース
、(2)はケース(1)の開口部を密閉するケースカバ
ーで、ケース(1)に接着により組み付けられて密封容
器が構成される。(3)はケース(1)の底部内面に配
設された例えばニオブ酸リチウムからなる円板状の超音
波振動子である。
ある。図において、(1)は円筒形をしだ面状のケース
、(2)はケース(1)の開口部を密閉するケースカバ
ーで、ケース(1)に接着により組み付けられて密封容
器が構成される。(3)はケース(1)の底部内面に配
設された例えばニオブ酸リチウムからなる円板状の超音
波振動子である。
(4)は円板状の押さえ部材保持板で、ケース(1)の
内周面部に形成された段部にネジ(8)で押さえ部材保
持板(4)の外周縁が固定されている。(7)は振動子
押さえコイルスプリングで、ケース(1)の底部内面に
800℃で焼成された接合部材である銀ペースト(8)
で接合された超音波振動子(3)とケース(1)の内周
面部に外周縁が固定された押さえ部材保持板(4)との
間に介装され、超音波振動子(3)を円形の絶縁板(9
)を介してケース(1)の底部に向けて常時付勢してい
る。(10)はケースカバー(2)を貫通して取り付け
られたコネクタ、(11)は電線で、コネクタ(10)
と超音波振動子(3)とを接続している。(12)はシ
ールコネクタ(10)に接続されたケーブル、(13)
はケースカバー(2)に取り付けられた支柱である。
内周面部に形成された段部にネジ(8)で押さえ部材保
持板(4)の外周縁が固定されている。(7)は振動子
押さえコイルスプリングで、ケース(1)の底部内面に
800℃で焼成された接合部材である銀ペースト(8)
で接合された超音波振動子(3)とケース(1)の内周
面部に外周縁が固定された押さえ部材保持板(4)との
間に介装され、超音波振動子(3)を円形の絶縁板(9
)を介してケース(1)の底部に向けて常時付勢してい
る。(10)はケースカバー(2)を貫通して取り付け
られたコネクタ、(11)は電線で、コネクタ(10)
と超音波振動子(3)とを接続している。(12)はシ
ールコネクタ(10)に接続されたケーブル、(13)
はケースカバー(2)に取り付けられた支柱である。
従来の超音波トランスジユーサは上記のように構成され
、ケース(1)とケースカバー(2)によって密閉され
た超音波振動子(3)に所定の電圧が印加されたときに
は、周波数が2.5MHzでパルス中50μsecの超
音波を発振し、その超音波は銀ペースト(8)及びケー
ス(1)の底部を透過してケース(1)外に送り出され
る。このときの指向角は1.3’ (−6dB)でS
/N比はせいぜい20dBであった。
、ケース(1)とケースカバー(2)によって密閉され
た超音波振動子(3)に所定の電圧が印加されたときに
は、周波数が2.5MHzでパルス中50μsecの超
音波を発振し、その超音波は銀ペースト(8)及びケー
ス(1)の底部を透過してケース(1)外に送り出され
る。このときの指向角は1.3’ (−6dB)でS
/N比はせいぜい20dBであった。
[発明が解決しようとする問題点]
上記のような従来の超音波トランスジューサでは、ケー
ス(1)の底部内面に銀ペースト(8)で接合された超
音波振動子(3)は振動子押さえコイルスプリング(7
)でケース(1)の底部に向けて押圧されているが、そ
の振動子押さえコイルスプリング(7)の押圧は超音波
振動子(3)のケース接触面とは反対側の面を均一に押
圧するやり方であるから、ケース(1)の底部内面にミ
クロにみてくぼみがあるときに、振動子押さえコイルス
プリング(7)の押圧力が均一なために超音波振動子(
3)のケース接触面の一部がケース(1)の底部内面に
倣わないことがあり、そのため空気層が一部に生じたり
、銀ペースト(8)の厚さが不均一になり、超音波振動
子(3)で発生した超音波の透過率即ち音響の伝播効率
が悪くなり、更に超音波の波形に歪みを生じさせ、S/
N比が低下すると共にパルス中が長くなって、距離分解
能を低下させるという問題点があった。
ス(1)の底部内面に銀ペースト(8)で接合された超
音波振動子(3)は振動子押さえコイルスプリング(7
)でケース(1)の底部に向けて押圧されているが、そ
の振動子押さえコイルスプリング(7)の押圧は超音波
振動子(3)のケース接触面とは反対側の面を均一に押
圧するやり方であるから、ケース(1)の底部内面にミ
クロにみてくぼみがあるときに、振動子押さえコイルス
プリング(7)の押圧力が均一なために超音波振動子(
3)のケース接触面の一部がケース(1)の底部内面に
倣わないことがあり、そのため空気層が一部に生じたり
、銀ペースト(8)の厚さが不均一になり、超音波振動
子(3)で発生した超音波の透過率即ち音響の伝播効率
が悪くなり、更に超音波の波形に歪みを生じさせ、S/
N比が低下すると共にパルス中が長くなって、距離分解
能を低下させるという問題点があった。
この発明はかかる問題点を解決するためになされたもの
で、S/N比が良好で、しかも距離分解能が向上した超
音波トランスジューサを得ることを目的としている。
で、S/N比が良好で、しかも距離分解能が向上した超
音波トランスジューサを得ることを目的としている。
[問題点を解決するための手段]
この発明に係る超音波トランスジューサは、容器の底部
内面に超音波振動子を液体を介して配設し、容器の内周
面に外周縁が固定された押さえ部材保持板に設けられた
複数のネジ穴に螺合した振動子押さえネジで絶縁部材を
介して超音波振動子を容器の底部内面に押圧するように
構成したものである。
内面に超音波振動子を液体を介して配設し、容器の内周
面に外周縁が固定された押さえ部材保持板に設けられた
複数のネジ穴に螺合した振動子押さえネジで絶縁部材を
介して超音波振動子を容器の底部内面に押圧するように
構成したものである。
[作用]
この発明においては、容器の底部内面に液体を介して配
設された超音波振動子は容器に固定された押さえ部材保
持板に螺合した複数の振動子押さえネジで絶縁部材を介
して容器の底部内面に押圧固定されているから、超音波
振動子はケースとの接合面と平行な方向には固定されな
いため、温度変化が生じた時に超音波振動子と容器の底
部内面との間に生じる熱膨張を吸収することができる。
設された超音波振動子は容器に固定された押さえ部材保
持板に螺合した複数の振動子押さえネジで絶縁部材を介
して容器の底部内面に押圧固定されているから、超音波
振動子はケースとの接合面と平行な方向には固定されな
いため、温度変化が生じた時に超音波振動子と容器の底
部内面との間に生じる熱膨張を吸収することができる。
更に容器の底部内面にくぼみがあってもそのくぼみは液
体で充填され、しかも各振動子押さえネジで、超音波振
動子が局部的に押圧調整可能なために、超音波振動子の
容器接触面が容器の底部内面に倣うこととなり、超音波
振動子で発生した超音波が容器を透過するまで透過率即
ち音響の伝播効率が良好となると共に超音波の波形の歪
みを改善することができる。
体で充填され、しかも各振動子押さえネジで、超音波振
動子が局部的に押圧調整可能なために、超音波振動子の
容器接触面が容器の底部内面に倣うこととなり、超音波
振動子で発生した超音波が容器を透過するまで透過率即
ち音響の伝播効率が良好となると共に超音波の波形の歪
みを改善することができる。
[実施例]
第1図はこの発明の一実施例を示す断面図、第2図は超
音波振動子の押さえ機構を示す部分拡大断面図である。
音波振動子の押さえ機構を示す部分拡大断面図である。
図において、従来例と同一の構成は同一符号を付して重
複した構成の説明を省略する。(1)はステンレスケー
ス、(2)はステンレスケースカバー、(14)は複数
のネジ穴(14a)を互いに等間隔に有する円板状の押
さえ部材保持板で、その外周縁がステンレスケース(1
)の内周面部に形成された段部にネジ(6)で固定され
ている。
複した構成の説明を省略する。(1)はステンレスケー
ス、(2)はステンレスケースカバー、(14)は複数
のネジ穴(14a)を互いに等間隔に有する円板状の押
さえ部材保持板で、その外周縁がステンレスケース(1
)の内周面部に形成された段部にネジ(6)で固定され
ている。
(15)は押さえ部材保持板(14)の各ネジ穴(14
a)に螺合される振動子押さえネジ、(16)は振動子
押さえネジ(te)の先端に螺着されたステンレスの押
さえ片、(17)は絶縁部材である柔軟性を有するポリ
イミドで、250℃の耐熱性、1017Ω/cmの絶縁
性、I X 107Radオーダ以上の耐放射性を有す
る。
a)に螺合される振動子押さえネジ、(16)は振動子
押さえネジ(te)の先端に螺着されたステンレスの押
さえ片、(17)は絶縁部材である柔軟性を有するポリ
イミドで、250℃の耐熱性、1017Ω/cmの絶縁
性、I X 107Radオーダ以上の耐放射性を有す
る。
(18)はチタン酸鉛系セラミックスからなる円板状の
超音波振動子で、キューリ点が360℃、電気機械結合
係数0.45、周波数が約2.5MHzでパルス巾が2
0μsecのもので、ステンレスとは熱膨張係数が異な
る。(19)は液体であるシリコーンオイルで、ステン
レスケース(1)の底部内面と超音波振動子(18)と
の間に介在させられている。
超音波振動子で、キューリ点が360℃、電気機械結合
係数0.45、周波数が約2.5MHzでパルス巾が2
0μsecのもので、ステンレスとは熱膨張係数が異な
る。(19)は液体であるシリコーンオイルで、ステン
レスケース(1)の底部内面と超音波振動子(18)と
の間に介在させられている。
m音波振動子(18)のステンレスケース(1)への取
り付けは、まず、ステンレスケース(1)の底部内面に
シリコーンオイル(19)を塗布し、しかる後に超音波
振動子(18)をシリコーンオイル−(19)が塗布さ
れたステンレスケース(1)の底部内面に配設する。そ
の超音波振動子(18)のケース接触面とは反対側の面
に絶縁部材としての柔軟性を有する耐熱シートであるポ
リイミドシート(17)を載置する。次に、各ネジ穴(
14a)に振動子押さえネジ(15)が螺合された押さ
え部材保持板(14)の外周縁をステンレスケース(1
)の内周面部に形成された段部にネジ(6)で固定する
。しかる後、各振動子押さえネジ(15)を螺回し、振
動子押さえネジ(15)の先端に取り付けられている押
さえ片(1B)によってポリイミドシート(17)を押
圧し、これら振動子押さえネジ(15)の押圧力によっ
て超音波振動子(18)はステンレスケース(1)の底
部内面に押圧固定される。最後に、ステンレスケース(
1)にステンレスケースカバー(2)を溶接で取り付け
る。
り付けは、まず、ステンレスケース(1)の底部内面に
シリコーンオイル(19)を塗布し、しかる後に超音波
振動子(18)をシリコーンオイル−(19)が塗布さ
れたステンレスケース(1)の底部内面に配設する。そ
の超音波振動子(18)のケース接触面とは反対側の面
に絶縁部材としての柔軟性を有する耐熱シートであるポ
リイミドシート(17)を載置する。次に、各ネジ穴(
14a)に振動子押さえネジ(15)が螺合された押さ
え部材保持板(14)の外周縁をステンレスケース(1
)の内周面部に形成された段部にネジ(6)で固定する
。しかる後、各振動子押さえネジ(15)を螺回し、振
動子押さえネジ(15)の先端に取り付けられている押
さえ片(1B)によってポリイミドシート(17)を押
圧し、これら振動子押さえネジ(15)の押圧力によっ
て超音波振動子(18)はステンレスケース(1)の底
部内面に押圧固定される。最後に、ステンレスケース(
1)にステンレスケースカバー(2)を溶接で取り付け
る。
上記のように構成された超音波トランスジューサにおい
ては、チタン酸鉛系セラミックからなる超音波振動子(
15)はキューリ点が360℃であるから、トランスジ
ューサ使用条件が温度200℃〜250℃であっても、
温度の影響を受けることなく正常に動作し、電気機械結
合係数が0.45と従来のニオブ酸リチウムからなる超
音波振動子(3)の電気機械結合係数に比べて高く、電
気・超音波相互の変換効率が良好であり、超音波エネル
ギーが大きくなってS/N比が向上した。また、ステン
レスケース(1)の底部内面に配設された超音波振動子
(18)は、ステンレスケース(1)に固定された押さ
え部材保持板(14)に螺合した複数の振動子押さえネ
ジ(15)でポリイミドシート(17)を介してステン
レスケース(1)の底部内面に押圧固定され、その底部
内面と超音波振動子(18)のケース接触面との間には
シリコーンオイル(19)が介在しているから、超音波
振動子(18)はステンレスケース(1)との接合面と
平行な方向には固定されないため、温度変化が生じた時
に超音波振動子(18)とステンレケース(1)の間に
生じる熱膨張差を吸収することができるため、劣化の少
ない優れた耐久性を有することができる。更に、ステン
レスケース(1)の底部内面にミクロにみてくぼみがあ
っても、そのくぼみはシリコーンオイル(19)で充填
され、しかも各振動子押さえネジ(15)の押さえ片(
16)で超音波振動子(18)がポリイミドシート(1
7)を介して局所的に押圧されるため、超音波振動子(
18)のケース接触面がステンレスケース(1)の底面
内面に倣うこととなり、超音波振動子(18)で発生し
た超音波がステンレスケース(1)を透過するまでの透
過率即ち音響の伝播効率が良好となり、S/N比が向上
すると共に超音波の波形に歪みを生じさせることがなく
なる。従って、S/N比が向上すると共にパルス巾が短
かくなり、距離分解能も向上する。また、振動子押さえ
ネジと(11)と超音波振動子(18)とを絶縁するた
めに設けられる絶縁部材をポリイミドシート(17)と
したのは、耐熱性を有し、しかも柔軟性があり、振動子
押さえネジ(11)で超音波振動子(1B)を押圧した
ときに、局部的に押圧調整することができるため、ステ
ンレスケース(1)の底部内面に倣わせるに最適なもの
だからである。更に、チタン酸鉛系セラミックスからな
る超音波振動子(18)とステンレスケース(1)とは
熱膨張係数が大きく異なるが、ステンレスケース(1)
の底部内面と超音波振動子(18)のケース接触面との
間にシリコーンオイル(19)が介在しているから、温
度変化によって生じる超音波振動子(18)にソリをシ
リコーンオイル(19)で吸収し、従来のハンダ付けに
よって生じるソリによる指向性の悪化及び剥離という問
題も起こらない。また、チタン酸鉛系セラミックスから
なる超音波振動子(1B)はニオブ酸リチウムのような
襞間性がないから、割れに<<、熱衝撃にも強い。従っ
て、超音波振動子製造時の歩留りが良好となると共に寿
命も向上した。
ては、チタン酸鉛系セラミックからなる超音波振動子(
15)はキューリ点が360℃であるから、トランスジ
ューサ使用条件が温度200℃〜250℃であっても、
温度の影響を受けることなく正常に動作し、電気機械結
合係数が0.45と従来のニオブ酸リチウムからなる超
音波振動子(3)の電気機械結合係数に比べて高く、電
気・超音波相互の変換効率が良好であり、超音波エネル
ギーが大きくなってS/N比が向上した。また、ステン
レスケース(1)の底部内面に配設された超音波振動子
(18)は、ステンレスケース(1)に固定された押さ
え部材保持板(14)に螺合した複数の振動子押さえネ
ジ(15)でポリイミドシート(17)を介してステン
レスケース(1)の底部内面に押圧固定され、その底部
内面と超音波振動子(18)のケース接触面との間には
シリコーンオイル(19)が介在しているから、超音波
振動子(18)はステンレスケース(1)との接合面と
平行な方向には固定されないため、温度変化が生じた時
に超音波振動子(18)とステンレケース(1)の間に
生じる熱膨張差を吸収することができるため、劣化の少
ない優れた耐久性を有することができる。更に、ステン
レスケース(1)の底部内面にミクロにみてくぼみがあ
っても、そのくぼみはシリコーンオイル(19)で充填
され、しかも各振動子押さえネジ(15)の押さえ片(
16)で超音波振動子(18)がポリイミドシート(1
7)を介して局所的に押圧されるため、超音波振動子(
18)のケース接触面がステンレスケース(1)の底面
内面に倣うこととなり、超音波振動子(18)で発生し
た超音波がステンレスケース(1)を透過するまでの透
過率即ち音響の伝播効率が良好となり、S/N比が向上
すると共に超音波の波形に歪みを生じさせることがなく
なる。従って、S/N比が向上すると共にパルス巾が短
かくなり、距離分解能も向上する。また、振動子押さえ
ネジと(11)と超音波振動子(18)とを絶縁するた
めに設けられる絶縁部材をポリイミドシート(17)と
したのは、耐熱性を有し、しかも柔軟性があり、振動子
押さえネジ(11)で超音波振動子(1B)を押圧した
ときに、局部的に押圧調整することができるため、ステ
ンレスケース(1)の底部内面に倣わせるに最適なもの
だからである。更に、チタン酸鉛系セラミックスからな
る超音波振動子(18)とステンレスケース(1)とは
熱膨張係数が大きく異なるが、ステンレスケース(1)
の底部内面と超音波振動子(18)のケース接触面との
間にシリコーンオイル(19)が介在しているから、温
度変化によって生じる超音波振動子(18)にソリをシ
リコーンオイル(19)で吸収し、従来のハンダ付けに
よって生じるソリによる指向性の悪化及び剥離という問
題も起こらない。また、チタン酸鉛系セラミックスから
なる超音波振動子(1B)はニオブ酸リチウムのような
襞間性がないから、割れに<<、熱衝撃にも強い。従っ
て、超音波振動子製造時の歩留りが良好となると共に寿
命も向上した。
なお、この実施例では、超音波振動子(18)がキュー
リ点300℃以上のチタン酸鉛系セラミックスで形成さ
れているが、これに限るものではなく、ステンレスケー
ス(1)と熱膨張係数が異なっても、電気機械結合係数
が大きく、高温用のものであれば、この発明を適用しえ
ることは勿論である。例えば、チタン酸鉛系セラミック
ス以外のものとしてジルコン酸チタン酸鉛系セラミック
スがある。
リ点300℃以上のチタン酸鉛系セラミックスで形成さ
れているが、これに限るものではなく、ステンレスケー
ス(1)と熱膨張係数が異なっても、電気機械結合係数
が大きく、高温用のものであれば、この発明を適用しえ
ることは勿論である。例えば、チタン酸鉛系セラミック
ス以外のものとしてジルコン酸チタン酸鉛系セラミック
スがある。
また、この実施例では、絶縁部材(17)としてポリイ
ミドシートを用いているが、絶縁性を有し、柔軟性があ
る材質であれば、これに限られないことは勿論である。
ミドシートを用いているが、絶縁性を有し、柔軟性があ
る材質であれば、これに限られないことは勿論である。
更に、液体としてシリコーンオイルを用いているが、他
のオイル、液体金属を用いても、シリコーンオイルと同
様の機能を発揮することはいうまでもない。また、この
実施例では容器はステンレスで構成されているが、他の
金属、セラミックス、エンジニアリングプラスチックで
構成するようにしてもこの発明を実施しえることは勿論
である。
のオイル、液体金属を用いても、シリコーンオイルと同
様の機能を発揮することはいうまでもない。また、この
実施例では容器はステンレスで構成されているが、他の
金属、セラミックス、エンジニアリングプラスチックで
構成するようにしてもこの発明を実施しえることは勿論
である。
[発明の効果]
この発明は以上説明したとおり、容器の底部内面に液体
を介して配設された超音波振動子はステンレスケースに
固定された押さえ部材保持板に螺合した複数の振動子押
さえネジで絶縁部材を介して容器の底部内面に押圧固定
され、各振動子押さえネジによって超音波振動子が局部
的に押圧調整できるので、超音波振動子が容器との接合
面と平行な方向に固定されないため、温度変化が生じた
時に超音波振動子と容器の間に生じる熱膨張差を吸収で
きるため、劣化の少ない優れた耐久性を有することがで
きる。更に、容器の底部内面にくぼみがあってもそのく
ぼみは液体で充填され、空気層がなくなり、しかも振動
子押さえネジで超音波振動子が絶縁部材を介して局所的
に押圧されるために超音波振動子の容器接触面が容器の
底部内面にな倣うこととなり、超音波振動子で発生した
超音波が容器を透過するまでの音響の伝播効率が良好と
なり、S/N比が向上すると共に超音波の波形に歪みを
生じさせることがなくなってパスル巾が短かくなって、
距離分解能が向上するという効果がある。
を介して配設された超音波振動子はステンレスケースに
固定された押さえ部材保持板に螺合した複数の振動子押
さえネジで絶縁部材を介して容器の底部内面に押圧固定
され、各振動子押さえネジによって超音波振動子が局部
的に押圧調整できるので、超音波振動子が容器との接合
面と平行な方向に固定されないため、温度変化が生じた
時に超音波振動子と容器の間に生じる熱膨張差を吸収で
きるため、劣化の少ない優れた耐久性を有することがで
きる。更に、容器の底部内面にくぼみがあってもそのく
ぼみは液体で充填され、空気層がなくなり、しかも振動
子押さえネジで超音波振動子が絶縁部材を介して局所的
に押圧されるために超音波振動子の容器接触面が容器の
底部内面にな倣うこととなり、超音波振動子で発生した
超音波が容器を透過するまでの音響の伝播効率が良好と
なり、S/N比が向上すると共に超音波の波形に歪みを
生じさせることがなくなってパスル巾が短かくなって、
距離分解能が向上するという効果がある。
第1図はこの発明の一実施例を示す断面図、第2図は超
音波振動子の押さえ機構を示す部分拡大断面図、第3図
は従来の超音波トランスジューサを示す断面図である。 図において、(1)はステンレスケース(容器)、(2
)はステンレスケースカバー(容器) 、(14)は押
さえ部材保持板、(14a)はネジ穴、(15)は振動
子押さえネジ、(17)はポリイミドシート(絶縁部材
)、(18)は超音波振動子、(19)はシリコーンオ
イル(液体)である。
音波振動子の押さえ機構を示す部分拡大断面図、第3図
は従来の超音波トランスジューサを示す断面図である。 図において、(1)はステンレスケース(容器)、(2
)はステンレスケースカバー(容器) 、(14)は押
さえ部材保持板、(14a)はネジ穴、(15)は振動
子押さえネジ、(17)はポリイミドシート(絶縁部材
)、(18)は超音波振動子、(19)はシリコーンオ
イル(液体)である。
Claims (4)
- (1)容器の底部内面に配設された超音波振動子と、容
器の底部内面と超音波振動子との間に介在させられた液
体と、容器の内周面に外周縁が固定された押さえ部材保
持板と、押さえ部材保持板に設けられた複数のネジ穴に
螺合され、先端が絶縁部材を介して超音波振動子の容器
接触面と反対側の面を押圧する複数の振動子押さえネジ
とを備えたことを特徴とする超音波トランスジューサ。 - (2)超音波振動子はキューリ点が300℃以上のチタ
ン酸鉛系セラミックスであることを特徴とする特許請求
の範囲第1項記載の超音波トランスジューサ。 - (3)液体はシリコーンオイルであることを特徴とする
特許請求の範囲第1項又は第2項記載の超音波トランス
ジューサ。 - (4)絶縁部材は柔軟性を有した耐熱性シートからなる
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項又は第
3項記載の超音波トランスジューサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31904687A JPH0740067B2 (ja) | 1987-12-18 | 1987-12-18 | 超音波トランスジューサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31904687A JPH0740067B2 (ja) | 1987-12-18 | 1987-12-18 | 超音波トランスジューサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01162183A true JPH01162183A (ja) | 1989-06-26 |
JPH0740067B2 JPH0740067B2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=18105902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31904687A Expired - Lifetime JPH0740067B2 (ja) | 1987-12-18 | 1987-12-18 | 超音波トランスジューサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740067B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021067656A (ja) * | 2019-10-28 | 2021-04-30 | Jfeスチール株式会社 | 界面測定装置、タールデカンター、及び、界面測定方法 |
-
1987
- 1987-12-18 JP JP31904687A patent/JPH0740067B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021067656A (ja) * | 2019-10-28 | 2021-04-30 | Jfeスチール株式会社 | 界面測定装置、タールデカンター、及び、界面測定方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0740067B2 (ja) | 1995-05-01 |
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