JPH0115985B2 - - Google Patents

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JPH0115985B2
JPH0115985B2 JP59083723A JP8372384A JPH0115985B2 JP H0115985 B2 JPH0115985 B2 JP H0115985B2 JP 59083723 A JP59083723 A JP 59083723A JP 8372384 A JP8372384 A JP 8372384A JP H0115985 B2 JPH0115985 B2 JP H0115985B2
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JP
Japan
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gas
ionization
atmospheric pressure
substances
ppm
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JP59083723A
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JPS59217936A (ja
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Hideki Kanbara
Yasuhiro Mitsui
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J49/00Particle spectrometers or separator tubes
    • H01J49/02Details
    • H01J49/10Ion sources; Ion guns
    • H01J49/14Ion sources; Ion guns using particle bombardment, e.g. ionisation chambers
    • H01J49/145Ion sources; Ion guns using particle bombardment, e.g. ionisation chambers using chemical ionisation

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
  • Electron Tubes For Measurement (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は質量分析計に関するものであり、特に
改良されたキヤリヤガスを有する大気圧イオン化
あるいは化学イオン化質量分析計に関するもので
ある。 〔発明の背景〕 質量分析計は測定対象物をイオン化して質量m
と電荷eとの比の違いにより分離・分析するもの
である。しかし、最近、公害等で問題となつてい
る大気中に極微量存在するCOを分析する場合、
観測しようとするイオンはm/e=28のCO+であ
り、これは空気中に多く存在する窒素のイオン
N2 +と同質量のために両者の区別がつけられない
という問題点を有している。特に、観測しようと
している大気圧のCOの濃度はppm〜ppbのオー
ダーであり、高分解能の質量分析計で分離して測
定することも現実には困難である。また、公害計
測用の純窒素ガス中に含まれているCOの測定な
どでは光による計測(文献1)も用いることがで
きない。 極微量の物質を含有しているガスを分析する分
析計として大気圧イオン化質量分析計(以下、
API分析計と称する)がある。 大気圧イオン化質量分析計は次に述べるように
大気圧下でイオン化ポテンシヤルの低いあるいは
H+親和力の強い、場合によつてはe-親和力の強
い物質だけを選択的にイオン化し、それらのイオ
ンの質量スペクトルを測定する分析計である。こ
の分析計の概要を第1図に示す。 イオン化部2に設けられたコロナ放電電極1あ
るいはNiからでるβ線によりまずキヤリヤーガ
ス20である窒素ガスがイオン化部2でイオン化
されN+あるいはN2 +を生成する。イオン化部2
は大気圧(760Torr)状態にあり、大気圧下では
分子の平均自由行程は短く、これらのイオンはイ
オン化部2において直ちにN3 +あるいはN4 +とな
る。これらのイオンは第1細孔、中間部(0.1〜
1Torr)を経由して第2細孔8から真空中
(10-5Torr)に入り質量分析される。イオン化部
2は大気圧下であるので中性分子と105〜106回の
衝突を経てからサンプリングされレンズ電極4、
四重極電極5、コレクター6からなる分析部で質
量分析される。このキヤリヤーガス20中にppm
あるいはppbオーダーの不純物(たとえばO2
NO、あるいはCOなど)が存在するとN4 +はこれ
らと衝突して電荷を移しO2 +、NO+あるいはCO+
を生成する。この過程を次に示す。 コロナ放電→N+、N2 + N+、N2 ++2N2→N3 +、N4 ++N2 N4 ++NO→NO++2N2 N3 ++NO→NO++N+N2 N4 ++O2→O2 ++2N2 N4 ++CO→CO++2N2 CO++CO+N2→(CO)2 ++N2 このように極微量の不純物でも衝突回数が多い
ので効率良くイオン化される。もちろん生成した
NO+、O2 +、CO+などもN2と衝突するがこれらの
分子の方がN2よりもイオンになりやすい(イオ
ン化ポテンシヤルが低い)ため逆反応はおこらな
い。このために極端な選択イオン化が行なえる。 以上述べたようにAPI分析計は高感度の分析計
であるが前述した一般の質量分析計と同じように
窒素と一酸化炭素のように質量数の同じ物質の識
別を行なうことはできない。 〔発明の目的〕 従つて、本発明の目的は質量数が同じ物質であ
つても正確にその濃度を分析可能な大気圧イオン
化質量分析計を提供することにある。 〔発明の概略〕 上記目的を達成するために本発明においては、
二つの物質の中間のイオン化ポテンシヤルを有す
るガスを適量混合したキヤリヤーガスを用いて大
気圧イオン化質量分析計を構成したことを特徴と
している。 〔発明の実施例〕 以下、本発明を図を用いて詳述する。ここでは
実施例として、純窒素ガス中に極微量含有してい
る一酸化炭素の濃度を上述した構成のAPI分析計
によつて分析する場合を述べる。 N2のイオン化ポテンシヤルは15.6eVでN2 +
N2の結合エネルギーは約1eVなのでN4のイオン
化ポテンシヤルは約14.6eVであり、同様にして
(CO)2のイオン化ポテンシヤルは約13eVである
ので、この中間のイオン化ポテンシヤルを持つか
あるいはCOとむすびついてクラスターイオンを
生成しやすい物質を加えることによりN4 +を消失
せしめ、COに起因するイオンのみを残すことが
可能である。ここでは種々のガスを検討した結果
Krを用いた。これはKrが上記条件(イオン化ポ
テンシヤルが約14eVである)を満し、同位体が
いくつかあり識別が容易であること、および単原
子分子なので分解などがなく単純なスペクトルを
与えることのためである。 第2図a〜dの種々のクリプトン濃度をもつ窒
素ガスのAPI分析計のスペクトルを示したもので
ある。Kr濃度が10(第2図a)〜60(第2図c)
ppmに増加するとN4 +は減少し、消滅する。一
方、Kr+N2クラスターと見られるイオンは一時
増加するがKr2 +の生成と共に高Kr濃度領域で減
少する。Kr濃度が100ppm(第2図d)となると
N4 +は全く消失し、スペクトルは変化しなくな
る。Kr濃度が100ppmを超えても同様であつた。
ここで観測されている(Kr+28)+は残留COによ
るKr+COである。このキヤリヤー(この場合、
窒素ガスキヤリヤーガスを兼ねている)中にCO
を少しずつ加えていくと第3図a〜eに示すよう
に(CO)2 +およびKr+COイオン量が増加してく
る。このように100ppm以上のKrをキヤリヤーガ
ス中に混入させることにより窒素ガス中に含まれ
るCOを高感度で分析することができる。第4図
はKrを500〜1000ppm含む純窒素ガスをキヤリヤ
ーとして検体と混合しうるようにした実施例であ
る。同図において、Krの濃度が500〜1000ppmの
窒素ボンベ10からのガスと純窒素ボンベ(キヤ
リヤーガス)9からのガスとを適当な割合で混合
したガスを液体窒素トラツプ13とトラツプ12
とからなるコールドトラツプを通過させて水分等
を除去する。ここを通過したガスは同じくトラツ
プ12を通過したサンプルガス(例えば窒素ボン
ベ11からの)と混合されてイオン化部2に導入
される。第5図はKr濃度を調整するためパーメ
ーシヨン管14を用いて一定量のKrを窒素ガス
中に混入させるようにした実施例である。 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば質量数が同
じN2とCOやN2OとCO2を識別でき、公害などで
問題となる成分の微量検出が可能となる。 文 献 1 エル・ダブリユー・チエニーとダブリユー・
エイ・マツクリーニー(L.W.Cheney and W.
A.McClenny)、エンビロンメント・サイエン
ス・テクノロジー(Environ.Sci.Technol.)、
11(13)1186−90(1977)。 ジー・シー・ポラセツクとジー・エイ・バリ
ーン(j.C.Polasec and J.A.Ballin)、エンビロ
ンメント・サイエンス・テクノロジー
(Environ.Sic.Technol.)、12、(6)708−712
(1978)。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いた二段差動排気タイプの
大気圧イオンの化質量分析計の概略構成図、第2
図a〜dは各々クリプトン濃度によるAPI分析計
のスペクトルの変化を示すグラフ、第3図a〜e
は各々COを加えていつた時のAPI分析計のスペ
クトル変化を示すグラフ、第4図はKrを一定量
キヤリヤーガス中に混合しうるようにした実施例
の構成図、第5図はパーメーシヨン管などを用い
て一定量のKrを窒素ガス中に混入しうるように
した実施例の構成図である。1……コロナ放電電
極、3……イオン化部、3……中間部、4……レ
ンズ電極、5……四重極電極、6……コレクタ
ー、7……第1細孔、8……第2細孔、9……純
窒素ボンベ(キヤリヤー)、10……Krを500〜
1000ppm含む窒素ボンベ、11……窒素ボンベ
(サンプル)、12……トラツプ、13……液体窒
素トラツプ、14……パーメーシヨン管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 同一又は類似した質量数のイオンを生成する
    二つの物質を識別するためにこれらの二つの物質
    の中間のイオン化ポテンシヤルを有するガスを適
    量混合したキヤリヤガスを用いたことを特徴とす
    る大気圧イオン化質量分析計。 2 上記二つの物質が窒素と一酸化炭素であり、
    かつ、上記キヤリヤガスが少なくとも100ppmの
    クリプトンガスを含有したものであることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項の大気圧イオン化質
    量分析計。
JP59083723A 1984-04-27 1984-04-27 大気圧イオン化質量分析計 Granted JPS59217936A (ja)

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JP59083723A JPS59217936A (ja) 1984-04-27 1984-04-27 大気圧イオン化質量分析計

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JP59083723A JPS59217936A (ja) 1984-04-27 1984-04-27 大気圧イオン化質量分析計

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JPS59217936A JPS59217936A (ja) 1984-12-08
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JP2753265B2 (ja) * 1988-06-10 1998-05-18 株式会社日立製作所 プラズマイオン化質量分析計

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JPS59217936A (ja) 1984-12-08

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