JPH0115651Y2 - - Google Patents

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JPH0115651Y2
JPH0115651Y2 JP3087684U JP3087684U JPH0115651Y2 JP H0115651 Y2 JPH0115651 Y2 JP H0115651Y2 JP 3087684 U JP3087684 U JP 3087684U JP 3087684 U JP3087684 U JP 3087684U JP H0115651 Y2 JPH0115651 Y2 JP H0115651Y2
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sealing film
lid
heat
film
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は茶の葉、海苔、菓子類などを密閉状
に収納する金属缶に関し、高い気密性を保証して
内容物の防湿と酸化防止とを確実に図ることを目
的とする。
〔従来の技術〕
この種物品の販売容器は、従来から気密性を有
する金属缶であり、消費者もそのまま継続使用し
て内容物を小出しにする傾向にある。その代表例
に茶の葉を入れる金属缶、いわゆる茶筒がある。
海苔の缶も全く同様といつてよい。
いま、第2図に示す茶筒を例にとつて説明する
と、1は円形の缶胴、2は缶胴1の下端周縁に外
巻き締めされる底蓋、3は缶胴1の開口上面を閉
じる上蓋である。上蓋3は天板4の外周から周側
壁5を一体に垂設してなり、缶胴1の上端部の外
周に周側壁5が抜き差し自在に密着状態で嵌合さ
れる。
かかる缶において、本出願人は第3図に示すご
とく、缶胴1の上端部外周面と上蓋3の周側壁5
の内周面との一方に環状パツキン6を装着し(図
では缶胴1側)、缶胴1に対する上蓋3の嵌合度
を緩くして両者の間に生じる隙間を環状パツキン
6で埋める形態のものを提案した。例えば、実開
昭53−93342号公報、同53−22726号公報、同57−
117353号公報、同58−113645号公報などにみられ
る。これによるときは、環状パツキン6の圧縮変
形を利用するので、消費者の手に渡つた後の使用
においてもよく気密性を図れ、上蓋3の開け閉め
も楽に行なえる利点を有する。
しかし、この種の缶が有効に機能するのは消費
者の手に渡つた後のことである。流通過程で長期
に亘るときはなお気密性に劣る。却つて上蓋3が
簡単に抜け外れるので、内容物を確認するために
又は不測に上蓋3が開けられて内容物が酸化し湿
気を含む。
そのために、缶胴1と上蓋3との間に防湿紙を
介装し、上蓋3を閉めた状態において、該防湿紙
で缶胴1の開口上面を密閉状に閉合することが、
実開昭55−142424号公報に公知である。尤も、そ
こでは防湿紙が缶胴1の上面に接着されていない
ので、上蓋3を開けると内容物が依然として湿気
を帯びる危惧がある。
但し、アイスクリームなどの食品容器におい
て、容器本体の上端の開口周縁に透明のプラスチ
ツク製フイルムを剥離可能に接着して容器本体の
開口上面を密封着することが、例えば実開昭47−
9802号公報などに公知である。
そこで、本考案者はこれらの従来技術に基づ
き、第4図に示すごとく缶胴1の上端に内巻きカ
ール部9を形成し、この内巻きカール部9に透明
プラスチツク製の密閉フイルム10を接着し、こ
の密閉フイルム10で缶胴1の開口上面を密封着
することを検討した。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、第4図の検討例において、密封の完全
性を期すためには密閉フイルム10を内巻きカー
ル部9に強力に接着する必要がある。そのため、
底蓋2の巻き締め結合に先立つて製缶工程で缶胴
1に密閉フイルム10を加熱下で接着固定する。
そして、缶胴1の天地を逆にして内容物を入れた
のち底蓋2を巻き締めることになる。つまり、内
容物を入れる工程では密閉フイルム10が底蓋の
機能を果たしている。その結果、缶胴1の最上端
に露出状態で密閉フイルム10が接着されている
第4図の形態では、密閉フイルム10が他物と接
触して傷ついたり、剥がれたり、更に突き破られ
たりする不具合を招くことを知つた。尤も、缶胴
1に底蓋2を巻き締め結合した缶体内に内容物を
入れたのち、密閉フイルム10を接着して缶胴1
の開口上面を密閉する形態も採れるが、この場合
も上蓋3をするまでの間は密閉フイルム10が上
端に剥き出しなので、同様に傷つきなどを受ける
欠点を持つている。また、缶胴1の上端の内巻き
カール部9に密閉フイルム10を加熱接着したと
き、缶胴1の外周面に施した印刷面に熱による悪
影響を与えがちであることを知つた。
本考案は、かかる観点から缶胴1にこれの開口
上面を密封着する透明プラスチツク製の密閉フイ
ルム10を接着した金属缶を得るにあり、その基
本目的は消費者の手に渡るまでの流通段階におい
て完壁な気密性を確保し、かつ中味が透視できる
ものとするにある。
そのうえで本考案の目的は、缶体内に内容物を
入れる段階などにおいて、密閉フイルムが傷つく
ことを有効確実に防止できる金属缶を得るにあ
る。
更に本考案の目的は、缶胴への密閉フイルムの
加熱接着に際し、缶胴外周の印刷面に熱による悪
影響を与えない金属缶を得るにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の金属缶は大要、第1図に示すごとく底
蓋2で開口下面が閉じられる缶胴1と缶胴1の上
端部の外周に嵌合して缶胴1の開口上面を蓋する
上蓋3とからなり、缶胴1の上端より一段下がつ
た部位に、缶内方向に突出する絞り部11を周回
状に形成してあり、該絞り部11の缶内面側の上
側受け面12に、フイルム基材13の片面に感熱
性接着層14を積層形成した透明プラスチツク製
の密閉フイルム10が該接着層14を介して加熱
接着されており、該密閉フイルム10で缶胴1の
開口上面を密封着して湿気や酸素ガスなどの流入
を遮断し、かつ上蓋3を外せば密閉フイルム越し
に中味が見えるようにしたものである。
〔実施例〕
第1図ないし第3図は本考案の実施例を示して
おり、その基本構成は既に述べた通りである。
但し、図では茶の葉や海苔を入れる金属缶を予
想しており、缶胴1は円形で、その上端部の外周
にはビード7を周回状に突出形成するとともに、
該ビード7の直上部位に周回溝8を凹設形成して
あり、この周回溝8に環状パツキン6が缶胴1の
外周面より僅かに突出する状態で装着してある。
上蓋3は周側壁5が缶胴1の上端部外周に僅かな
余裕隙間を以て密着嵌合する。そして、缶胴1の
開口上端縁に補強のための内巻きカール部9を形
成してある。
しかるときは、缶胴1に上蓋3を差し込み嵌合
して行くと、缶胴1内の空気は両者1,3の隙間
を介して外に逃げ、上蓋3は周側壁5の下端が前
記ビード7に突き当たるまでスムーズに押し込め
る。周側壁5の下端がビード7に突き当たる直前
で環状パツキン6が圧縮変形を受けて周側壁5の
下端部の内周面に密着接当し、これで缶内部を気
密状態にする。逆に上蓋3を上方に抜き外すとき
は環状パツキン6を乗り越えると、缶胴1と上蓋
3との隙間を介して缶内に空気が流入するのを許
し、上蓋3はこれまたスムーズに抜き外せる。こ
のように缶胴1に上蓋3を完全に嵌合した状態に
おいて、環状パツキン6が上蓋3の周側壁5の下
端部に接当するよう配置されているときは、上蓋
3の開け閉め時に環状パツキン6の存在による動
摩擦抵抗を可及的に小さい範囲内にでき、かつ缶
内に正圧や負圧が発生しないので有意義である。
かかる密閉缶において、本案では第1図に示す
ごとく缶胴1の上端の前記内巻きカール部9に近
い下方に、該カール部9よりも更に缶内方向に突
出する絞り部11を周回状に突出形成し、この絞
り部11の缶内面側の上側受け面12に透明プラ
スチツク製の密閉フイルム10を不離一体に加熱
接着し、この密閉フイルム10で缶胴1の開口上
面を密封着することに特徴を有する。
この密閉フイルム10としては、湿気や酸素ガ
スに対して良好な遮断性および機械的強度を有す
るフイルム基材13の片面に、低融点の感熱性接
着層14をコーテイング又はラミネートにより一
体に積層形成したものとする。そして、密閉フイ
ルム10は一定の広がりを有する原反フイルムを
缶胴1の開口上面に張り渡し、接着層14を介し
て前記絞り部11の上側受け面12に緊張状態で
加熱接着してフイルム外周縁を切断することにな
る。
フイルム基材13としては、機械的強度を有す
る二軸延伸ポリエステルフイルムや二軸延伸ポリ
プロピレンフイルムなどが用いて好適である。も
ちろん、これらのフイルム材でなおガス遮断性が
不十分なときはフイルム基材13これ自体を複層
構造にすることが考えられる。
接着層14としては経時的に安定していて対金
属面に優れた接着強度を有する樹脂、例えばポリ
アミド樹脂又はビニル系樹脂などがよい。そし
て、接着層14は接着時のベタつき防止のために
フイルム基材13よりも低融点のものであつて、
缶胴の外周に施される印刷面に熱影響を与えない
ように融点が180℃以下、更に好ましくは150℃以
下のものであることが望まれる。かかる接着層1
4を介して密閉フイルム10を前記絞り部11の
上側受け面12に加熱下で接着したとき、この絞
り部11が加熱されても該絞り部11は缶内方向
に回り込んで突出しているので、缶胴1の外周の
印刷面にまで熱の悪影響が及ばない。絞り部11
は缶胴1の外面側からみると周回溝になつている
ので、この絞り部11に熱影響が出ても目立たな
い。
使用に際しては、缶胴1に底蓋2を巻き締め結
合した缶体内に内容物を入れたのち、密閉フイル
ム10で缶胴1の開口上面を密閉することもあ
る。しかし、多くの場合は製缶業者の手で予め缶
胴1の開口上面に密閉フイルム10を前述の要領
で加熱接着する。その場合は、缶胴1の下面は開
放状態のままにしておき、缶胴1の天地を逆にし
て内容物を入れたのち底蓋2を巻き締める。
一般に缶内には内容物と共に脱酸剤15などを
入れる。その場合は脱酸剤15が缶内の酸素ガス
を吸着して缶内を負圧にするので、密閉フイルム
10の中央部が第3図に示すごとく缶内下方側に
引つ張られて中凹み状に凹曲変形することが本考
案者によつて確認された。この事実は密閉フイル
ム10の変形をみることによつて缶内が完全に密
封着されていることを示し、缶体そのものおよび
密閉フイルム10の接着不良などが無い証左とも
なるものであり、品質管理のうえで有意義であ
る。また、缶内が負圧になつても上蓋3の開き操
作に一切の困難を与えないことを意味する。
したがつて、缶内に内容物を入れて密封したの
ちは上蓋3を取つても缶内の気密性は完壁に保た
れる。流通過程では上蓋3を抜き外して密閉フイ
ルム10越しに中味を確認できる。このときも、
密閉フイルム10は缶胴1の上端よりも一段下が
つた部位にあるので、密閉フイルム10が他物に
誤つて触れ難い。消費者は罐詰を罐切りで開ける
要領で密閉フイルム10の周縁部を切断すること
により開封する。この開封のために専用の道具を
缶に付設することを予想している。
〔変形例〕
図示例の全容は以上のようになつているが、本
考案はこれに限られるものではない。例えば、缶
胴1は角部を丸くした角筒状や楕円形の筒状など
にし、上蓋3もそれに見合つた形状のものにする
などの設定変更も本考案の予想するところであ
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案に係る金属缶では、
缶胴1の開口上面に透明プラスチツク製の密閉フ
イルム10を加熱接着し、この密閉フイルム10
で缶内を密封着するものとした。従つて密閉フイ
ルム10のフイルム基材13の材質を湿気および
酸素ガスの遮断性に優れたものにするだけで、上
蓋3に頼ることなく缶内を完壁に密封でき、内容
物の品質を長期間に亘つて保証する。しかも密封
状態のまま上蓋3を抜き外して透明の密閉フイル
ム10越しに内容物を見ることができるので、取
引者および消費者にとつて便利である。この密閉
フイルム10は同時にバージンシールとしての機
能をも果たし、この点でも取引者および消費者に
安心感を与える。
とくに、密閉フイルム10は缶胴1の上端から
一段下がつた缶内側面に突出する絞り部11の上
側受け面12に接着されており、缶胴1の最上端
に露出しておらない。従つて、缶体内に内容物を
入れて上蓋3で閉じるまでの間に密閉フイルム1
0が他物に触れて傷つき、剥がれ、突き破れなど
を受けることから有効確実に防止でき、この点で
も密閉性に完壁を期すことができる。
更に、密閉フイルム10はフイルム基材13の
片面に感熱性接着層14を積層形成したものと
し、該接着層14を介して前記絞り部11の上側
受け面12に加熱接着するようにしたが、この加
熱接着に際して該絞り部11が加熱されても絞り
部11は缶内方向に突出しているので、缶胴1の
外周に施した印刷面にまで加熱による悪影響を受
けることもよく防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案に係る金属缶の実
施例を示しており、第1図は要部の拡大縦断面
図、第2図は全体の外観斜視図、第3図はその縦
断面図である。第4図は本考案の比較例を示す要
部の縦断面図である。 1……缶胴、2……底蓋、3……上蓋、4……
上蓋の天板、5……上蓋の周側壁、6……環状パ
ツキン、8……周回溝、9……内巻きカール部、
10……密閉フイルム、11……絞り部、12…
…絞り部の上側受け面、13……密閉フイルムの
フイルム基材、14……密閉フイルムの感熱性接
着層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 底蓋2で開口下面が閉じられる缶胴1と缶胴1
    の上端部の外周に嵌合して缶胴1の開口上面を蓋
    する上蓋3とからなり、缶胴1の上端より一段下
    がつた部位に、缶内方向に突出する絞り部11を
    周回状に形成してあり、 該絞り部11の缶内面側の上側受け面12に、
    フイルム基材13の片面に感熱性接着層14を積
    層形成した透明プラスチツク製の密閉フイルム1
    0が該接着層14を介して加熱接着されているこ
    とを特徴とする金属缶。
JP3087684U 1984-03-02 1984-03-02 金属缶 Granted JPS60142764U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3087684U JPS60142764U (ja) 1984-03-02 1984-03-02 金属缶

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JP3087684U JPS60142764U (ja) 1984-03-02 1984-03-02 金属缶

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Publication Number Publication Date
JPS60142764U JPS60142764U (ja) 1985-09-21
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JP3087684U Granted JPS60142764U (ja) 1984-03-02 1984-03-02 金属缶

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0712301Y2 (ja) * 1987-09-10 1995-03-22 大和製罐株式会社 密封缶
JP7268381B2 (ja) * 2019-02-08 2023-05-08 東洋製罐株式会社 容器中間体、内容物入り容器の製造方法、内容物入り容器の製造設備、および内容物入り容器

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JPS60142764U (ja) 1985-09-21

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