JP7268381B2 - 容器中間体、内容物入り容器の製造方法、内容物入り容器の製造設備、および内容物入り容器 - Google Patents

容器中間体、内容物入り容器の製造方法、内容物入り容器の製造設備、および内容物入り容器 Download PDF

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Description

本発明は、缶胴のフランジ部にフィルム蓋を接合することで内容物を密閉し、フィルム蓋をフランジ部から剥離させて開封する易開封性容器の、容器中間体、内容物入り容器の製造方法、内容物入り容器の製造設備、および内容物入り容器に関する。
従来から、食品等を密閉保存するための容器として、カップ状の容器本体のフランジ部にフィルム蓋を接合(例えば、ヒートシール)することで内容物を密閉し、開封時には、フィルム蓋をフランジ部から剥離させて開封する易開封性容器(イージーピール型蓋付き容器)が広く用いられている(例えば特許文献1を参照)。
実開平3-60276号公報
ところが、特許文献1に記載の容器では、容器本体にフィルム蓋を接合する前に内容物を充填することから、容器本体のフランジ部に内容物が付着し、フランジ部とフィルム蓋との間の接合が阻害されることが生じ得るという問題があり、また、内容物の充填後に容器本体にフィルム蓋を接合することから、内容物の充填を行う充填メーカー側で、フランジ部にフィルム蓋を接合するためのフィルム接合装置を所持する必要があるという問題があった。
そこで、上述した問題を解決する一つの案として、容器本体を缶胴と底材の2部品から構成し、缶胴のフランジ部にフィルム蓋を接合した後に内容物を充填し、その充填後に缶胴に底材を取り付けることにより、内容物入り容器を形成することが考えられる。
上述した製造方法を取った場合、容器本体にフィルム蓋を接合した後に内容物を充填することから、フランジ部とフィルム蓋との間に内容物が挟まることを回避でき、また、内容物の充填前に容器本体にフィルム蓋を接合することから、容器製造メーカー側で、缶胴のフランジ部にフィルム蓋を接合した容器中間体を形成して当該容器中間体を充填メーカーに納入し、充填メーカー側で、内容物の充填および底材の取り付けを行うようにすることも可能であるため、充填メーカー側でフィルム接合装置を所持する必要性を無くすことができる。
ところが、上記の場合、容器中間体の搬送時等において、フィルム蓋側を下方に向けて載置面上に容器中間体を置いた場合に、載置面との接触に起因してフィルム蓋の開口閉塞部に擦れ等の損傷が生じる虞があるという問題があった。フィルム蓋の開口閉塞部に擦れ等が生じると、フィルム蓋の開口閉塞部に施された印刷等にも損傷が生じることになる。
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡素な構成で、フランジ部とフィルム蓋との間に内容物が挟まることを回避するとともに充填メーカー側でフィルム接合装置を所持する必要性を無くし、しかも、フィルム蓋の開口閉塞部の擦れ等の損傷の発生を抑制する容器中間体、内容物入り容器の製造方法、内容物入り容器の製造設備、および内容物入り容器を提供することを目的とするものである。
本発明の容器中間体は、フランジ部を有した缶胴と、前記フランジ部に剥離可能に接合されるフィルム蓋とを有した容器中間体であって、前記缶胴は、上方開口部および下方開口部を有した筒状の胴本体と、前記胴本体の上端縁から外周側に広がる前記フランジ部とを有し、前記下方開口部は、塞がれておらず、前記フィルム蓋は、前記フランジ部のフランジ側被接合部に接合されるフィルム側接合部と、前記フィルム側接合部の内周側において前記上方開口部を塞ぐ開口閉塞部とを有し、前記フランジ部は、外周縁を上方側かつ内周側に丸めた先端カール部を有し、前記先端カール部は、前記開口閉塞部よりも上方側に位置する部位を有することにより、前記課題を解決するものである。
本発明の内容物入り容器の製造方法は、容器中間体に下方開口部から内容物を充填する充填工程と、前記充填工程の後に、前記下方開口部を塞ぐように前記缶胴に底材を取り付ける底材取付工程と、フランジ側被接合部を前記開口閉塞部に対して平行または外周下方に向けて傾斜させる加工を前記缶胴に施すテーパ加工工程とを含むことにより、前記課題を解決するものである。
また、他の本発明の内容物入り容器の製造方法は、容器中間体を形成する中間体形成工程と、容器中間体に下方開口部から内容物を充填する充填工程と、前記充填工程の後に、前記下方開口部を塞ぐように前記缶胴に底材を取り付ける底材取付工程とを含み、前記中間体形成工程は、前記充填工程とは異なる施設で実施されることことにより、前記課題を解決するものである。
本発明の内容物入り容器の製造設備は、前記容器中間体に前記下方開口部から内容物を充填する充填装置と、前記充填装置の下流側に設置され、前記下方開口部を塞ぐように前記缶胴に底材を取り付ける底材取付装置と、前記フランジ側被接合部を前記開口閉塞部に対して平行または外周下方に向けて傾斜させる加工を前記缶胴に施すテーパ加工装置とを備えることにより、前記課題を解決するものである。
本発明の内容物入り容器の製造設備は、容器中間体を形成する中間体形成装置と、前記容器中間体に下方開口部から内容物を充填する充填装置と、前記充填装置の下流側に設置され、前記下方開口部を塞ぐように前記缶胴に底材を取り付ける底材取付装置とを備え、中間体形成装置は、前記充填装置とは異なる施設に配置されることにより、前記課題を解決するものである。
本発明の内容物入り容器は、容器に内容物を充填した内容物入り容器であって、前記容器は、フランジ部を有した缶胴と、前記フランジ部に剥離可能に接合されるフィルム蓋と、底材とを備え、前記缶胴は、上方開口部および下方開口部を有した筒状の胴本体と、前記胴本体の上端縁から外周側に広がる前記フランジ部とを有し、前記フランジ部は、外周縁を上方側かつ内周側に丸めた先端カール部を有し、前記フィルム蓋は、前記上方開口部を塞ぐように前記フランジ部のフランジ側被接合部に接合され、前記底材は、前記下方開口部を塞ぐように前記缶胴に取り付けられていることにより、前記課題を解決するものである。
なお、本明細書においては、フィルム蓋側を上方に向けて容器中間体や内容物入り容器を置いた状態を基準として、「上方」や「下方」等の上下を示す用語を規定したが、これら用語は、使用時、開封時、商品陳列時、製造時等における、容器中間体や内容物入り容器の向きを限定するものではない。
本請求項1に係る発明によれば、容器中間体が、フランジ部に接合されたフィルム蓋によって缶胴の上方開口部が塞がれるとともに、缶胴の下方開口部が塞がれていないものであることにより、フランジ部にフィルム蓋を接合した後に内容物を充填することが可能であるため、フランジ部とフィルム蓋との間に内容物が挟まることを回避でき、また、容器製造メーカー側で、缶胴のフランジ部にフィルム蓋を接合した容器中間体を形成して当該容器中間体を充填メーカーに納入し、充填メーカー側で、内容物の充填および底材の取り付けを行うようにすることも可能であるため、充填メーカー側でフィルム接合装置を所持する必要性を無くすことができるばかりでなく、以下に記載する効果を奏することができる。
すなわち、本請求項1に係る発明では、先端カール部が、フィルム蓋の開口閉塞部よりも上方側に位置する部位を有していることにより、容器中間体の搬送時等において、フィルム蓋側を下方に向けて載置面上に容器中間体を置いた場合であっても、載置面に対するフィルム蓋の開口閉塞部の接触を回避することが可能であるため、載置面との接触に起因した、フィルム蓋の開口閉塞部の擦れ等の損傷や、フィルム蓋の開口閉塞部に施された印刷等の損傷の発生を抑制することができる。
また、先端カール部が外周縁を上方側かつ内周側に丸めたものであることにより、フランジにテーパを付けることなく先端カール部がフィルム蓋の開口閉塞部よりも上方側に位置するため、ヒートシール面が水平となりヒートシールが容易に行うことができる。
本請求項2に係る発明によれば、缶胴が底材としての缶底を巻締め可能な巻締め用形状部を下方開口部側に有していることにより、内容物の充填後における底材の巻締め作業を従来の巻締め装置を用いて簡単に行うことができる。
本請求項3に係る発明によれば、胴本体の最大径が、フランジ部の最大径よりも大きく設定されていることにより、容器中間体の搬送時等に、ガイド等の周辺物に対して胴本体を当てて、周辺物に対してフランジ部が当たることを抑制でき、また、複数の容器中間体間でのフランジ部同士の接触を回避することができる。
本請求項4、8に係る発明によれば、フランジ部にフィルム蓋が接合された容器中間体の下方開口部から内容物を充填し、その後底材で下方開口部を塞ぐことにより、充填後の容器開口部をフィルム蓋で塞ぐ場合と比べ、内容物の噛み込みによる接合不良を無くすことが出来る。
また、フランジ側被接合部を前記開口閉塞部に対して平行または外周下方に向けて傾斜させる加工を缶胴に施すテーパ加工工程が更に含まれていることにより、内容物入り容器の段階で、フィルム蓋の開口閉塞部よりも上方側にフランジ部の少なくとも一部が位置している状態を解消することができるばかりでなく、フランジ部とフィルム蓋との間の接合強度を強くしなくとも、内容物入り容器の耐圧性を向上させることができる。テーパ加工工程はフランジ側被接合部を前記開口閉塞部に対して平行または外周下方に向けて傾斜させても良いが、より耐圧性を向上させるには外周下方に向けて傾斜させることが好ましい。
本請求項5に係る発明によれば、テーパ加工工程が、底材取付工程の工程中または工程後に行われることにより、充填工程、および、底材取付工程の少なくとも途中においては、フィルム蓋の開口閉塞部よりも上方側にフランジ部の少なくとも一部が位置している状態が維持されるため、設置面等との接触に起因した開口閉塞部の損傷を回避することができる。
本請求項6に係る発明によれば、フランジ側被接合部を外周下方に向けて傾斜させ、内容物入り容器の耐圧性を向上させた状態で、レトルト殺菌工程を施すことができる。
本請求項7、9に係る発明によれば、中間体形成工程を充填工程とは異なる施設で実施することにより、フィルム接合装置を所持していない施設においても、内容物入り容器の製造を行うことができる。
請求項10に係る発明によれば、フランジ部にフィルム蓋が接合されていることにより開封が容易に行えると共に、底材が缶胴の下方開口部に取り付けられていることにより、底材側から開封することもできる。
内容物入り容器を示す説明図。 容器中間体を示す説明図。 缶胴を示す説明図。 内容物入り容器の製造設備を概略的に示す説明図。 内容物入り容器の製造方法を示す説明図。 各種変形例を示す説明図。
以下に、本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
まず、内容物入り容器10は、図1に示すように、フランジ部32を上方側に有した金属製の缶胴30と、フランジ部32に剥離可能に接合されるフィルム蓋40と、金属製の缶胴30の下方側に取り付けられた金属製の底材50とから成る所謂イージーピール型蓋付き容器内に、飲食物等の内容物60を充填したものである。内容物入り容器10の開封時には、フランジ部32からフィルム蓋40を剥離させて、缶胴30の上方開口部31aを開放する。
以下、内容物入り容器10の各構成要素について、具体的に説明する。
まず、缶胴30は、図2や図3に示すように、胴本体31と、胴本体31の上端縁から外周側に広がるフランジ部32とを有している。
胴本体31は、円環状の断面形状を有した筒状に形成され、図3に示すように、上方開口部31aと下方開口部31bとを有している。
胴本体31は、図3に示すように、上方側に向かうに従って縮径するように胴本体31を曲げた部位であるネッキング部31cを上方開口部31a側に有している。
また、図3から分かるように、胴本体31の最大径(本実施形態では、胴本体31の下端側の最大径)は、フランジ部32の最大径よりも大きく設定されている。
また、図3では胴本体31は上方側に向かうに従って縮径するテーパ形状となっているが、ストレート形状でも良い。
フランジ部32は、図2や図3に示すように、フィルム蓋40が接合(本実施形態では熱溶着)される環状(すなわち、無端状に一周繋がった状態)のフランジ側被接合部32aと、フランジ側被接合部32aの外周縁に連続して形成された先端カール部32bと、フランジ側被接合部32aの内周縁に連続して形成された屈曲部32cとを有している。
なお、これら各部は、円環状にそれぞれ形成されているが、具体的形状は、楕円環状、矩形環状等の如何なるものでもよい。
フランジ側被接合部32aは、図3に示すように、断面視した場合に直線状(すなわち平面状)に形成されている。本実施形態では、フランジ側被接合部32aの上面の全域に亘ってフィルム蓋40が接合されるが、フランジ側被接合部32aの上面の一部領域のみにフィルム蓋40を接合してもよい。フランジ側被接合部32aの上面にフィルム蓋40を接合することにより、フランジ部32とフィルム蓋40との間の環状の接合部が形成される。
フランジ側被接合部32a(および先端カール部32b)は、図1に示すように、内容物入り容器10の状態では、外周下方に向けてテーパ状に(フィルム蓋40の開口閉塞部42に対して)傾斜して形成されている。また、これにより、フランジ側被接合部32aの外周側に形成された先端カール部32bについても、外周下方に向けて傾斜する。
また、先端カール部32bは、図1や図3に示すように、フランジ部32の外周縁を外周かつ下方側に丸めるように湾曲して形成されている。
屈曲部32cは、図3に示すように、胴本体31の上端縁とフランジ側被接合部32aの内周縁とを接続する部位であり、内周側(上方側)に向けて凸状の湾曲面状に形成されている。なお、胴本体31の上端縁とフランジ側被接合部32aの内周縁との間を、屈折部や他の部位によって接続してもよい。
図1に示すように、内容物入り容器10の状態では、フランジ側被接合部32aや先端カール部32bを含むフランジ部32全体が、フィルム蓋40の開口閉塞部42(上方開口部31a)よりも下方側に位置している。
また、本実施形態では、フランジ側被接合部32aの外周縁と先端カール部32bの内周縁との間の境界部を滑らかに屈曲させて(Rをつけて)形成しているが、屈折させて形成してもよい。
フィルム蓋40は、図2に示すように、フランジ部32のフランジ側被接合部32aに接合される環状(無端状に一周繋がった状態)のフィルム側接合部41と、フィルム側接合部41の内周側において缶胴30の上方開口部31aを塞ぐ開口閉塞部42とを有している。
開口閉塞部42は、図1に示すように、フィルム蓋40がフランジ部32に接合された状態で、シワなく張られた状態で、上方開口部31aを塞いでいる。
なお、本実施形態では、フィルム蓋40は、フランジ部32に接合された状態で、フランジ側被接合部32aの外周側と同じサイズで形成されているが、フィルム蓋40のサイズは任意に設計すればよく、例えば、フィルム蓋40の外周部の全部又は一部が、先端カール部32bよりも外周側に位置するように、フィルム蓋40のサイズを設計してもよい。
また、本実施形態では、フィルム側接合部41が円環状に形成されているが、フィルム側接合部41の具体的態様については、環状(無端状に一周繋がった状態)に形成されたものであれば如何なるものでもよい。
底材50は、金属製の缶底から成り、図1に示すように、缶胴30の下方開口部31bを塞ぐように、胴本体31の下端側に巻締めによって取り付けられている。よって従来の缶切りなどを用いて底材を開封することができる。または缶底にイージーオープン缶蓋やヒートシール缶蓋を用いることもでき、より容易に開封することができる。
次に、内容物入り容器10の製造途中の中間体である容器中間体20について、以下に説明する。
まず、容器中間体20は、図2に示すように、フランジ部32を上方側に有した金属製の缶胴30と、フランジ部32に剥離可能に接合されるフィルム蓋40とから構成されている。
容器中間体20の状態では、図2に示すように、缶胴30の下端側に底材50が取り付けられておらず、すなわち、缶胴30の下方開口部31bは塞がれておらず、また、その内部に内容物60は充填されていない。
また、内容物入り容器10の状態では、図1に示すように、フランジ部32のフランジ側被接合部32aが、外周下方に向けてテーパ状に傾斜して形成されているものとして説明したが、容器中間体20の状態では、図2や図3に示すように、フランジ側被接合部32aが、外周上方に向けてテーパ状に(フィルム蓋40の開口閉塞部42に対して)傾斜して形成されている。
また、これに伴って、フランジ側被接合部32aよりも外周側に形成された先端カール部32bについても、内容物入り容器10の状態よりも、容器中間体20の状態の方が、上方側に位置している。
容器中間体20の状態で、図2や図3に示すように、フランジ部32は、フィルム蓋40の開口閉塞部42(上方開口部31a)よりも上方側に位置する部位を有し、本実施形態では、フランジ側被接合部32aや先端カール部32bを含むフランジ部32全体が、開口閉塞部42よりも上方側に位置している。
また、容器中間体20の状態では、図2や図3に示すように、先端カール部32bの一部が、フランジ部32のうち最上方に位置するように形成されている。
また、胴本体31の下方開口部31b側には、図2や図3に示すように、底材50を巻締め可能な巻締め用形状部33が形成されており、本実施形態では、巻締め用形状部33が、胴本体31の下端縁から外周側に広がるフランジ状に形成されている。
次に、内容物入り容器10の製造設備110および製造方法について、以下に説明する。
まず、製造設備110は、図4に示すように、缶胴30を形成する缶胴形成装置やフランジ部32にフィルム蓋40を接合するためのフィルム接合装置を有した中間体形成装置120と、中間体形成装置120の下流側に設置された充填装置130と、充填装置130の下流側に設置された底材取付装置140と、底材取付装置140の下流側に設置されたテーパ加工装置150と、テーパ加工装置150の下流側に設置されたレトルト殺菌装置160とを備えている。
本実施形態では、中間体形成装置120と、それ以外の各装置130~160とは、異なる施設に設置され、例えば、中間体形成装置120は、容器製造メーカーの工場に設置され、各装置130~160は、内容物60を充填する充填メーカーの工場に設置される。言い替えると、中間体形成装置120を用いた中間体形成工程と、各装置130~160を用いた各種工程とは、異なる施設で実施される。
しかしながら、全ての装置120~160を同一の施設に設置する等、各装置120~160の具体的な設置場所については、如何なるものでもよい。
以下に、各装置120~160における各処理工程について、図4および図5に基づいて説明する。
まず、中間体形成装置120では、容器中間体20を形成する中間体形成工程が実施される。
この中間体形成工程では、フランジ部32に対してフィルム蓋40が熱溶着(ヒートシールや、高周波加熱又は超音波加熱による溶着)されるが、フランジ部32に対するフィルム蓋40の接合方法としては、圧着、接着剤を介在させた接着等の公知の接合方法が考えられる。
また、本実施形態では、中間体形成装置120において、フィルム蓋40の開口閉塞部42に対してフランジ部32のフランジ側被接合部32aを平行に設定した状態で、フランジ側被接合部32aに対してフィルム蓋40を接合した後に、図2に示すように、フランジ側被接合部32aが外周上方に向けてテーパ状に傾斜するように缶胴30に曲げ加工を施す。しかしながら、図3に示すようなフランジ側被接合部32aが外周上方に向けてテーパ状に傾斜した状態で、フランジ側被接合部32aに対してフィルム蓋40を接合してもよい。
次に、充填装置130では、図5(b)に示すように、下方開口部31bから容器中間体20内に内容物60を充填する充填工程が実施される。
次に、底材取付装置140では、図5(c)や図5(d)に示すように、下方開口部31bを塞ぐように缶胴30に底材50を取り付ける(巻き締める)底材取付工程が実施される。底材50は従来の缶底が用いられ、底材取付装置は既存の巻締め装置を用いることが出来る。また、巻締めの他に、ねじキャップ、打栓などの従来方法で底材を取付ても良い。
次に、テーパ加工装置150では、図5(e)に示すように、フランジ側被接合部32aを外周下方に向けて傾斜させる加工を缶胴30に施すテーパ加工工程が実施され、具体的には、フランジ側被接合部32aが外周上方に向けてテーパ状に傾斜した状態のフランジ部32の内周縁付近に曲げ加工を施すことで、フランジ側被接合部32aを外周下方に向けて傾斜させる。
次に、レトルト殺菌装置160では、上記の通りに形成された内容物入り容器10に対してレトルト殺菌を施すレトルト殺菌工程が実施される。
なお、本実施形態では、上述したように、底材取付装置140とテーパ加工装置150とが異なる装置として構成され、テーパ加工工程が、底材取付工程の工程後に行われるものとして説明したが、テーパ加工工程を底材取付工程の工程中に行う、すなわち、底材取付装置140によってテーパ加工工程を併せて実施してもよい。
具体的には、缶胴30に対する底材50の巻締めを行う時には、特開2017-148816号公報等に開示されるように、シーミングチャック(図示しない)によって缶胴30に対して底材50を押し付けた状態で、缶胴30の巻締め用形状部33および底材50の外周縁付近に対してシーミングロール(図示しない)を押し当てることにより、底材50の巻締めを行うが、上記のシーミングチャック(図示しない)によって缶胴30に対して底材50を押し付ける時に、フランジ側被接合部32aを外周下方に向けて傾斜させるようにフランジ部32に曲げ加工を施してもよい。
また、テーパ加工工程については、充填工程の前や、充填工程と底材取付工程との間に実施してもよい。
また、上記では、テーパ加工工程が、フランジ側被接合部32aを外周下方に向けて傾斜させる加工を缶胴30に施す工程であるものとして説明したが、テーパ加工工程において、フランジ側被接合部32aを開口閉塞部42に対して平行にするような曲げ加工を缶胴30に施してもよい。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。また、前述または後述した実施形態や各変形例の各構成を、任意に組み合わせても何ら構わない。
例えば、缶胴30や底材50の材料は、アルミやスチール等から成る金属層に、PET(ポリエチレンテレフタラート)等の樹脂ラミネート層を形成したもの等、如何なるものでもよい。
また、フィルム蓋40の材料は、アルミ等の金属層の表面にナイロン、PP、PE、及びPET等の樹脂ラミネートを施したもの等、如何なるものでもよい。
また、缶胴30の樹脂ラミネート層(フィルム蓋40側の最内層)がPETから成り、フィルム蓋40の最内層(缶胴30側の最内層)がPETから成る場合には、フランジ側被接合部32aの上面にPP(ポリプロピレン)等の熱可塑性樹脂を局所的に塗布する所謂スポットコートを施してもよい。スポットコートを施すことで、PET樹脂同士の接合性を向上させることができる。一方、スポットコート無しで、缶胴30のPET層とフィルム蓋40のPET層との直接接合を行えば、生産コスト減等のメリットを得ることができる。
また、上述した実施形態では、容器中間体20の状態で、フランジ部32全体が開口閉塞部42よりも上方側に位置しているものとして説明したが、容器中間体20の状態では、フランジ部32の少なくとも一部が開口閉塞部42よりも上方側に位置していればよく、その具体例な変形例として、図6(a)や図6(b)に示す例が挙げられる。
図6(a)に示す変形例では、フランジ部32の外周縁を上方側かつ内周側に丸めて先端カール部32bを形成し、容器中間体20の状態で、先端カール部32bの少なくとも一部が開口閉塞部42よりも上方側に位置している。なお、図6(a)に示す例では、容器中間体20の状態で、開口閉塞部42に対してフランジ側被接合部32aが平行になるように形成されているが、フランジ側被接合部32aを外周上方または外周下方に向けてテーパ状に傾斜させてもよい。
また、図6(b)に示す変形例では、フランジ部32に上方側に突出する複数(3つ)の凸部32eが形成されている。これら複数(3つ)の凸部32eは、図6(c)に示すように、フランジ側被接合部32aの外周側においてフランジ部32に等角度間隔で形成され、また、各凸部32eは、開口閉塞部42よりも上方側に位置している。図6(b)(c)に示す例のように、点状の凸部32eを形成する場合には、容器中間体20のフィルム蓋40側を下方側に向けて載置面上に載置した場合に、載置面に対して開口閉塞部42が平行な状態で容器中間体20を載置することができるように、少なくとも3つの凸部32eを形成するのが好ましい。
また、図6(a)や図6(b)に示す容器中間体20を用いて内容物入り容器10を形成する時には、上述したテーパ加工工程を施してもよく、また、テーパ加工工程を施さなくてもよい。
また、図3の例、図6(a)の例、図6(b)の例を含むいずれの場合においても、容器中間体20のフィルム蓋40側を下方側に向けて載置面上に載置した場合に、載置面に対して開口閉塞部42が平行な状態で容器中間体20を載置することができるように、フランジ部32の少なくとも一部を開口閉塞部42よりも上方側に位置させるのが好ましい。
また、上述した実施形態では、フランジ部32のフランジ側被接合部32aが、断面視した場合に直線状(すなわち平面状)に形成されているものとして説明したが、フランジ側被接合部32aの具体的態様は上記に限定されず、例えば、フランジ側被接合部32aが、断面視した場合に(上方に凸状または凹状に)湾曲していてもよい。
しかしながら、フランジ側被接合部32aが、断面視した場合に直線状に形成されている場合、フランジ側被接合部32aにフィルム蓋40を綺麗に熱接合でき、また、図6(d)に示すように、後述するテーパ部32dを形成した場合、フランジ側被接合部32aおよびテーパ部32dの間の境界をより明確にすることが可能であるため、フランジ側被接合部32aを直線状に形成するのが好ましい。
また、上述した本実施形態では、内容物入り容器10の状態で、(フィルム蓋40の開口閉塞部42に対する)フランジ側被接合部32aの傾斜角度を、成形後の角度(フランジ部32のスプリングバック後の角度)約10°で設定したが、フランジ側被接合部32aの傾斜角度は約5°~60°の如何なる範囲で設定することができる。傾斜角度が5°未満だと耐圧性への寄与が不十分となり、傾斜角度が60°より大きいとフィルム蓋40の外周縁に生じるシワが大きくなり、開封性が低下することが懸念される。また、フランジ側被接合部32aの傾斜角度を10°以上で設定すると、内容物入り容器10の耐圧性が向上することから、フランジ側被接合部32aの斜角度を10°以上で設定するのが好ましい。
また、上述した実施形態では、内容物入り容器10の状態で、フランジ側被接合部32aを外周下方に向けてテーパ状に傾斜させるものとして説明したが、内容物入り容器10の状態で、フランジ側被接合部32aをテーパ状に傾斜させることなく、フィルム蓋40の開口閉塞部42に対して平行に形成してもよい。
また、フランジ部32の態様について、上述した実施形態では、フランジ側被接合部32aの外周縁に連続して先端カール部32bが形成されているものとして説明したが、図6(d)に示す変形例のように、フランジ側被接合部32aと先端カール部32bとの間にテーパ部32dを形成してもよい。
当該テーパ部32dは、図6(d)に示すように、フランジ側被接合部32aの外周縁および先端カール部32bの内周縁に連続して形成され、内容物入り容器10および容器中間体20の状態で、フランジ側被接合部32aに対して外周下方に向けて傾斜している。
これにより、フランジ側被接合部32aとテーパ部32dとの間の境界部を、フランジ部32とフィルム蓋40との間の接合部の外周縁を定める部位として機能させることが可能であり、前記接合部の外周縁に乱れが生じることを回避できる。その結果、前記接合部の外周縁の乱れを考慮して前記接合部の径方向の幅寸法を余分に大きく設計する必要が無いため、所望の耐圧性を確保しつつも、接合部の径方向の幅寸法を小さく設計でき、フランジ部32の小型化および易開封性の向上を実現することができる。
また、フランジ部32とフィルム蓋40とを接合する際に、当該接合の前に、フランジ部32のフランジ側被接合部32aの上面に熱可塑性樹脂を局所的に塗布する所謂スポットコートを施すことがあるが、この場合でも、フランジ側被接合部32aとテーパ部32dとの間の境界部を、スポットコートの外周縁を定める部位として機能させることが可能であるため、前記接合部の外周縁に乱れが生じることを確実に回避できる。
また、フランジ側被接合部32aと先端カール部32bとの間にテーパ部32dを形成することにより、先端カール部32bの大きさや形状に関わらず、フランジ側被接合部32aの外周側においてフランジ部32とフィルム蓋40との間に隙間を確実に生じさせることが可能であるため、当該隙間に手指を容易に差し込むことができ、易開封性を向上させることができる。
また、フランジ側被接合部32aと先端カール部32bとの間にテーパ部32dが形成されていることにより、ロール加工等と比較して大掛かりな設備を必要としないパンチおよびダイを用いた加工によって、先端カール部32bを容易に形成することができる。すなわち、先端カール部32bを加工する時または先端カール部32bを加工する前に、テーパ部32dを形成して先端カール部32bの内周側の部分を傾斜させることにより、パンチおよびダイを用いた加工によって、フランジ部32の外周縁付近を丸め易くなり、先端カール部32bを容易に形成することができる。
また、テーパ部32dは、断面視した場合に直線状(すなわち平面状)に形成されるが、テーパ部32dの具体的態様は上記に限定されず、例えば、テーパ部32dが、断面視した場合に(上方に凸状または凹状に)湾曲していてもよい。しかしながら、テーパ部32dが、断面視した場合に直線状に形成されている場合、フランジ側被接合部32aおよびテーパ部32dの間の境界をより明確にすることが可能であるため、フランジ側被接合部32aを直線状に形成するのが好ましい。
また、フランジ側被接合部32aの外周縁とテーパ部32dの内周縁との間の境界部、および、テーパ部32dの外周縁と先端カール部32bの内周縁との間の境界部は、滑らかに屈曲させて(Rをつけて)形成されるが、屈折させて形成してもよい。
また、上述した実施形態では、フランジ部32に先端カール部32bが形成されているものとして説明したが、先端カール部32bを形成しなくてもよい。しかしながら、フランジ部32に先端カール部32bを形成した場合、湾曲して形成された先端カール部32bによって、使用者の指等の安全性を確保できることに加えて、フランジ部32のフランジ側被接合部32aの傾斜角を大きくした場合であっても、フランジ部32にシワが発生することを抑制するため、簡素な構成で、シワの発生に起因した内容物入り容器10の耐圧性の低下を回避しつつ、フランジ側被接合部32aの傾斜角を大きくして、内容物入り容器10の易開封性を向上させることができる。
また、上述した実施形態では、缶胴30の下方側に取り付けられる底材50が、金属製の缶底から成るものとして説明したが、底材50の具体的態様についてはこれに限定されず、缶胴30の下方側に取り付けられて缶胴30の下方開口部31bを塞ぐことが可能なものであれば、如何なるものでもよい。
10 ・・・ 内容物入り容器
20 ・・・ 容器中間体
30 ・・・ 缶胴
31 ・・・ 胴本体
31a ・・・ 上方開口部
31b ・・・ 下方開口部
31c ・・・ ネッキング部
32 ・・・ フランジ部
32a ・・・ フランジ側被接合部
32b ・・・ 先端カール部
32c ・・・ 屈曲部
32d ・・・ テーパ部
32e ・・・ 凸部
33 ・・・ 巻締め用形状部
40 ・・・ フィルム蓋
41 ・・・ フィルム側接合部
42 ・・・ 開口閉塞部
50 ・・・ 底材
60 ・・・ 内容物
110 ・・・ 製造設備
120 ・・・ 中間体形成装置
130 ・・・ 充填装置
140 ・・・ 底材取付装置
150 ・・・ テーパ加工装置
160 ・・・ レトルト殺菌装置

Claims (10)

  1. フランジ部を有した缶胴と、前記フランジ部に剥離可能に接合されるフィルム蓋とを有した容器中間体であって、
    前記缶胴は、上方開口部および下方開口部を有した筒状の胴本体と、前記胴本体の上端縁から外周側に広がる前記フランジ部とを有し、
    前記下方開口部は、塞がれておらず、
    前記フィルム蓋は、前記フランジ部のフランジ側被接合部に接合されるフィルム側接合部と、前記フィルム側接合部の内周側において前記上方開口部を塞ぐ開口閉塞部とを有し、
    前記フランジ部は、外周縁を上方側かつ内周側に丸めた先端カール部を有し、
    前記先端カール部は、前記開口閉塞部よりも上方側に位置する部位を有することを特徴とする容器中間体。
  2. 前記缶胴は、底材としての缶底を巻締め可能な巻締め用形状部を前記下方開口部側に有していることを特徴とする請求項1に記載の容器中間体。
  3. 前記胴本体の最大径は、前記フランジ部の最大径よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の容器中間体。
  4. 内容物入り容器の製造方法であって、
    内容物充填前の容器中間体が、フランジ部を有した缶胴と、前記フランジ部に剥離可能に接合されるフィルム蓋とを有し、
    前記缶胴は、上方開口部および下方開口部を有した筒状の胴本体と、前記胴本体の上端縁から外周側に広がる前記フランジ部とを有し、
    前記下方開口部は、塞がれておらず、
    前記フィルム蓋は、前記フランジ部のフランジ側被接合部に接合されるフィルム側接合部と、前記フィルム側接合部の内周側において前記上方開口部を塞ぐ開口閉塞部とを有し、
    前記フランジ部は、前記開口閉塞部よりも上方側に位置する部位を有し、
    前記容器中間体に前記下方開口部から内容物を充填する充填工程と、
    前記充填工程の後に、前記下方開口部を塞ぐように前記缶胴に底材を取り付ける底材取付工程と、
    前記フランジ側被接合部を前記開口閉塞部に対して平行または外周下方に向けて傾斜させる加工を前記缶胴に施すテーパ加工工程と、
    を含むことを特徴とする内容物入り容器の製造方法。
  5. 前記テーパ加工工程は、前記底材取付工程の工程中または工程後に行われることを特徴とする請求項4に記載の内容物入り容器の製造方法。
  6. 内容物入り容器にレトルト殺菌を施すレトルト殺菌工程を更に含み、
    前記レトルト殺菌工程は、前記底材取付工程および前記テーパ加工工程の後に行われることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の内容物入り容器の製造方法。
  7. 内容物入り容器の製造方法であって、
    内容物を充填する前の容器中間体は、フランジ部を有した缶胴と、前記フランジ部に剥離可能に接合されるフィルム蓋とを有し、
    前記缶胴は、上方開口部および下方開口部を有した筒状の胴本体と、前記胴本体の上端縁から外周側に広がる前記フランジ部とを有し、
    前記下方開口部は、塞がれておらず、
    前記フィルム蓋は、前記フランジ部のフランジ側被接合部に接合されるフィルム側接合部と、前記フィルム側接合部の内周側において前記上方開口部を塞ぐ開口閉塞部とを有し、
    前記フランジ部は、前記開口閉塞部よりも上方側に位置する部位を有し、
    前記容器中間体を形成する中間体形成工程と、
    前記容器中間体に前記下方開口部から内容物を充填する充填工程と、
    前記充填工程の後に、前記下方開口部を塞ぐように前記缶胴に底材を取り付ける底材取付工程とを含み、
    前記中間体形成工程は、前記充填工程とは異なる施設で実施されることを特徴とする内容物入り容器の製造方法。
  8. 内容物入り容器の製造設備であって、
    内容物を充填する前の容器中間体は、フランジ部を有した缶胴と、前記フランジ部に剥離可能に接合されるフィルム蓋とを有し、
    前記缶胴は、上方開口部および下方開口部を有した筒状の胴本体と、前記胴本体の上端縁から外周側に広がる前記フランジ部とを有し、
    前記下方開口部は、塞がれておらず、
    前記フィルム蓋は、前記フランジ部のフランジ側被接合部に接合されるフィルム側接合部と、前記フィルム側接合部の内周側において前記上方開口部を塞ぐ開口閉塞部とを有し、
    前記フランジ部は、前記開口閉塞部よりも上方側に位置する部位を有し、
    前記容器中間体に前記下方開口部から内容物を充填する充填装置と、
    前記充填装置の下流側に設置され、前記下方開口部を塞ぐように前記缶胴に底材を取り付ける底材取付装置と、
    前記フランジ側被接合部を前記開口閉塞部に対して平行または外周下方に向けて傾斜させる加工を前記缶胴に施すテーパ加工装置と、
    を備えることを特徴とする内容物入り容器の製造設備。
  9. 内容物入り容器の製造設備であって、
    内容物を充填する前の容器中間体は、フランジ部を有した缶胴と、前記フランジ部に剥離可能に接合されるフィルム蓋とを有し、
    前記缶胴は、上方開口部および下方開口部を有した筒状の胴本体と、前記胴本体の上端縁から外周側に広がる前記フランジ部とを有し、
    前記下方開口部は、塞がれておらず、
    前記フィルム蓋は、前記フランジ部のフランジ側被接合部に接合されるフィルム側接合部と、前記フィルム側接合部の内周側において前記上方開口部を塞ぐ開口閉塞部とを有し、
    前記フランジ部は、前記開口閉塞部よりも上方側に位置する部位を有し、
    前記容器中間体を形成する中間体形成装置と、
    前記容器中間体に前記下方開口部から内容物を充填する充填装置と、
    前記充填装置の下流側に設置され、前記下方開口部を塞ぐように前記缶胴に底材を取り付ける底材取付装置と、
    前記中間体形成装置は、前記充填装置とは異なる施設に配置されることを特徴とする内容物入り容器の製造設備。
  10. 容器に内容物を充填した内容物入り容器であって、
    前記容器は、フランジ部を有した缶胴と、前記フランジ部に剥離可能に接合されるフィルム蓋と、底材とを備え、
    前記缶胴は、上方開口部および下方開口部を有した筒状の胴本体と、前記胴本体の上端縁から外周側に広がる前記フランジ部とを有し、
    前記フランジ部は、外周縁を上方側かつ内周側に丸めた先端カール部を有し、
    前記フィルム蓋は、前記上方開口部を塞ぐように前記フランジ部のフランジ側被接合部に接合され、
    前記底材は、前記下方開口部を塞ぐように前記缶胴に取り付けられていることを特徴とする内容物入り容器。
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