JPH01156102A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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Landscapes
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
高速、高内圧で使用される航空機用ラジアルタイヤ、超
高速電車用ラジアルタイヤの如き重車両用タイヤの耐久
性の向上に関するものである。
ヤはラジアルタイヤが主流となっている。
進んでいると言ってもまだ乗用車用タイヤ程ではない。
ターカー)タイヤにおいては、安全性に対する配慮のた
めか、従来のバイアス構造が主流であり、ラジアル化の
如き構造変革は著しく遅れている。一方では時代の変化
として石油ショック以来の省燃費は、特に航空機、超高
速電車にとっては重要な要求となってきている。
ても安全性に加えて軽量化というニーズが大きくクロー
ズアップされている。このような背景から高速耐久性を
有し軽量であるラジアルタイヤが近年開発検討さている
。その一つとして、タイヤの補強層としてのカーカスお
よびベルトのコード層に用いられるコードの素材として
、軽くかつ高強力、高モジュラスという要求性能より、
既に通常のトラック・バス用ラジアルタイヤ、乗用車用
ラジアルタイヤのコード素材として用いられているポリ
ーP−フェニレンテレフタルミアトからなる繊維(PP
TA繊維)が考えられる。
重要な安全性、つまり種々の条件下において高内圧を保
持するという性能面がらPPTA繊維の如き芳香族ポリ
アミド繊維を見るといくつかの問題点がある。
る。すなわち、タイヤ走行によりブライ折り返し端セパ
レーシゴン故障や、ビード部のプライコード引き抜は故
障が起こる。これら故障は、本来芳香族ポリアミド繊維
はその軽量、高強度の特質を利用してカーカス枚数を最
小限に減らすことにメリットがあるが、この場合逆に1
本当りのカーカスコード張力が増す方向となり、ナイロ
ン、ポリエチレンテレフタレートまたはレーヨン繊維等
の汎用コードよりもコード張力が増大することに起因す
るものである。すなわち、ビードワイヤに沿って巻き上
げられた部分にもコード張力が増大し、その端部は第7
図に示す如く張力により周辺ゴムからより一層引き離さ
れることになる。このため、これを防止する一手段とし
て、直接内圧が働く本体ブライコードの張力をビードワ
イヤに沿って巻き上げられた部分(以下「折り返しブラ
イ部」と呼ぶ)に僅かしか伝播しないようにすること、
すなわちビードワイヤ断面形状を矩形等にしてビードワ
イヤに沿ってプライコードが回転し難くすることが知ら
れている。しかし、この方法は、と−ドワイヤの角のイ
寸いたエツジによりプライコードに疲労(摩滅)破断が
生じることになり好ましくない。また、ビードを片側に
2本以上用いた複数ビード構造にすると折り返しプライ
部のコード張力は減少するが、タイヤ重量が増大する欠
点があり、やはり好ましくない。
イ構造を採用した場合の内側ブライにおける圧縮疲労で
ある。一般に、芳香族ポリアミドのように分子の配向性
により、高強力、高モジュラスを達成した繊維について
は従来のナイロンやポリエチレンテレフタレート繊維等
の一般タイヤコーとに比し耐圧縮疲労性が良くないとい
う問題があった。これについては、耐圧縮疲労性を向上
させるためにPPTAに、例えばポリ3.4’ −ジフ
ェニルエーテルテレフタルアミドを共重合させた繊維等
が提案されており、その他撚り係数を向上させる手段等
もあるが、ナイロンやポリエチレンテレフタレート繊維
等と比較するとまだ十分なる耐圧縮疲労性を与えるに至
っていないのが実情である。
量、高強度といった特質を十分に活がしつつ、安全性に
関する上記問題点を解決したラジアルタイヤを得ること
はできなかった。
高内圧で使用される重車両用ラジアルタイヤの上記安全
性に関する問題点を解決し、軽量でかつ耐久性に優れた
ラジアルタイヤを提供することにある。
イヤを開発すべく鋭意研究した結果、カーカスプライの
コードを特定の芳香族ポリアミドの混合物からなる繊維
で構成し、かつ該カーカスプライのビード部折り返し高
さを特定することにより、上記本発明の目的を達成し得
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
°の角度で有機繊維コードが配列して成る1層または複
数層のカーカスプライと、該カーカスプライのタイヤ半
径方向にベルトとを具え、該カーカスプライを一対の環
状ビードコアの内方から外方に折り返した状態で終端し
てなる空気入りラジアルタイヤにおいて、前記有機繊維
コードは、芳香族ポリアミド混合物からすべてまたは実
質的になる繊維であって、該混合物がポリ−p−フェニ
レンテレフタルアミド、および混合物重量に基づき50
重量%以下の第2のポリアミドからなり、且つ該第2の
ポリアミドは混合物中に少なくとも0.1重世%存在す
る量のジアミノベンズアニリド単位を含み、しかも前記
第2のポリアミドがテレフタル酸、4.4′−ジアミノ
ベンズアニリド。
なる群より選ばれた芳香抜モノマーから誘導されたもの
である繊維からなり、該繊維が原糸物性として強度18
g /d以上、切断伸度4.0%以上および4.5
g/d応力負荷時の伸び1.2%以上を有し、前記カー
カスプライのビードベースとリム側面との交点Pからタ
イヤ半径方向外方へ折り返し端部までの垂直高さI(p
(mm)が、該交点Pからリム端までの垂直高さHr
(mm)との間に次式;%式%() なる関係を満足することを特徴とする空気入りラジアル
タイヤに関するものである。
0″±5°に配列した前記有機繊維コードよりなるベル
ト層を少なくとも一層有するのが好ましい。
2−45719号公報に開示されている芳香族ポリアミ
ドの混合物からなる繊維と同じものであるが、該繊維中
、第2のポリアミドが4,4′−ジアミノベンズアニリ
ドであるものが特に好ましい。かかる繊維を使用するこ
とにより初めて、本発明の目的達成のために要求される
上記所定の原糸物性が満足されることになる。
は、第1図に示す如くP点からの高さHpとHrとが一
定の関係にあることが要求されるが、この関係は、例え
ば第2図に示すようなビード構造の場合にも適用され、
また第3図に示す如く複数層のカーカスプライの場合に
は複数枚のプライの折り返し高さのうち、低い方をHp
とする。
定されるものではなく、折り返し部に沿って各種補強材
が挿入された構造でも良く、あるいは3枚以上のカーカ
スプライを使用しても良い。
、ケーブルビード)の方が良いが、六角形状や矩形でも
良い。
/d以上としたのは、強度がこれに満たないとタイヤの
軽量化という本発明の目的を達成し得ないからである。
満では撚りコードにしたときの強力利用率が低く、原糸
の強度を十分に活かせないからである。更に、4.5g
/d応力負荷時の伸びについても同様の理由から1.2
%以上であることが要求される。特に、芳香族ポリアミ
ド繊維は圧縮疲労性の問題より特公昭55−46883
号公報で述べられているように、上撚りおよび下撚りの
撚り係数としては0.40%以上であるのが好ましいが
、かかる撚り係数において芳香族ポリアミドの原糸強度
を有効に活かすには、上述の切断伸度と4.5 g/d
応力負荷時の伸びは不可欠である。
からなる繊維は、原糸物性としての前記要求特性を十分
満足し得るものであり、高強度を維持しながら比較的高
い伸度と低い初期モジュラスおよび優れた耐機械的疲労
性を有する繊維である。
た芳香族ポリアミド繊維の高強度、少数プライ特存の張
力のために、折り返し部の引き抜は防止の立場からでき
るだけ折り返し高さを大きくした方が良い。このような
見地から、本発明においては次式: %式%() の関係を満足することが要求される。すなわち、Hpが
Hr + 10 (mm)よりも小さいとプライ端部が
リム端部近傍となり、応力負荷時にリム端部からの応力
の影否を受けてしまい、先の引き抜は防止に対し好まし
くない。しかし、軽量化のためには、できるだけプライ
折り返し高さは低い方が良いため、あまりHpが大きく
なり過ぎないようにする。
タイヤへの適用が最も好ましいが、乗用車用ラジアルタ
イヤにも適用できるのは勿論である。
る。
では、ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド(PPT
A)と、第2のポリアミドとしてのポリ−4,4′−ジ
アミノベンズアニリドテレフタルアミド(4,4’−D
ABT)を重量比で90 : 10に混合し、紡糸して
得た繊維(以下「PPTA/4,4’ −DABT混合
繊維」と呼ぶ)を使用した。また比較例として、PPT
A繊維、およびPPTAとポリ−3,4′−ジフェニル
エーテル・テレフタルアミドとの共重合体(以下「共重
合体PPTA−P3,4’−DETAJと呼ぶ)を使用
した。これら3種の物性比較結果を下記の第1表に示す
。尚、これら繊維の各製造方法については、特公昭55
−14167号公報、特開昭60−151314号公報
および同62−45719号公報に夫々詳細に開示され
ている。
た後、エポキシ系水溶液(2%濃度)に浸漬し、次いで
160°C×60秒の乾燥炉を経て250”CX120
秒の熱処理炉に通した。しかる後、更にレゾルシン−ホ
ルムアルデヒド/ラテックス(RFL)液に浸漬して、
再度160°C×60秒の乾燥炉を経て、250°CX
120秒の熱処理炉に通すことにより、接着加工したコ
ード(以下「デイツプコード」と呼ぶ)を得た。
性値を第1表に示す。
労試験に供した。試料は、該デイツプコードを平行に配
列して作製したトッピングシート2を2層貼り合わせ、
更にこれに未加硫ゴムを貼り合わせて加硫し、作製した
。この試料を、第4図に示すように直径1)””20m
mのプーリー1にかけ、両端よりL=100kgの荷重
をかけて毎時5000回の屈曲歪を加えた。5万回、1
0万回および100万回後に、内側コード層(プーリー
に面する側)のコードを取り出し、残強力を測定して、
コードの耐疲労性を初期強力に対する残強力保持率にて
表示した。 得られた結果を第1表に示す。
係るPPTA/4.4’ −DABT混合繊維コードは
、従来の2種の芳香族ポリアミド繊維コードに比較して
、耐疲労性が著しく優れていることが分かる。
来使用されているバイアスタイヤH46×18−20を
試作し、また比較例2〜4および実施例1.2として同
表に示すカーカス内容のラジアルタイヤH46X18R
20を試作した。比較例1のタイヤは、第5図に示すバ
イアス構造およびダブルビードワイヤ構造を有する。こ
のカーカスプライに使用したコードは第2表に示す如く
6−ナイロン繊維からなり、撚り構造840 d/2お
よび撚り数47X47(回/10cm)で、通常のRF
L (1浴)熱処理を施した。このタイヤは現在航空機
用タイヤとして使用されているもので、ここでは本実施
例のタイヤに対するコントa−ルとして使用した。
6図に示すラジアル構造およびシングルビードワイヤ構
造を有し、カーカスプライコードはすべて周方向に対し
て90°である。
価方法でタイヤ性能を評価し、得られた結果を第2表に
併記する。
試験荷重18.8 )ンおよび速度64.4km/時の
条件下で連続ドラム走行させ、タイヤが故障するまでの
走行距離で評価した。
験荷重37.6 )ン、速度64.4km/時にて10
秒間走行させ、次に50秒間ドラムよりタイヤを離して
走行させ、これを1回として故障までの回数を評価した
。
プライコードを取り出して該コードの強力を測定した。
所の値にて示した。得られた結果を第2表に併記する。
部構造が次式: %式%() の関係にあると、耐久ドラム試験AおよびB共にブライ
端コード引き抜は故障が起こり、走行距離および回数レ
ベルも比較例1の従来バイアスタイヤよりも劣ることが
分かる。
は、耐久ドラム試験AおよびB共に比較例1の従来バイ
アスタイヤを上回る走行レベルの結果が得られ、故障形
態もプライ端セパレーション故障に留まり、コード引き
抜けが生じないことが分かる。
、カーカスプライコードとしてPPTA繊維コードおよ
び共重合体PPTA−P3.4’−DETA繊維コード
を用いた比較例2および3のタイヤについては、耐久ド
ラム試験Aで、走行離レベルは比較例1の従来バイアス
タイヤと同等以上となっているものの、走行後のカーカ
スプライコードの強力がIP(タイヤ内方から数えて一
番目のカーカスプライ)のショルダ一部からサイド部に
至る部分で疲労のため低下し、実施例1および2のタイ
ヤと比較して極めて劣る結果となっており、信頼性に欠
けている。更に、耐久ドラム試験Bの高荷重条件下の試
験では、比較例2のラジアルタイヤは走行回数5g回で
ショルダ一部のコード切れ(CBU)故障を起こし、比
較例1の従来バイアスタイヤよりも劣る結果となってい
る。
例と同等レベルで故障形態もプライ端セパレーションだ
が、走行後のタイヤを解剖してみるとIPショルダ一部
付近で周上一部疲労によりコード破断しており、実施例
1および2のコードが50%以上の強力を保持していた
のに比較して極めて劣ることが分かる。
ヤでは、カーカスプライコードに用いる繊維を特定の芳
香族ポリアミドの混合物からなる繊維とし、かつビード
部のプライ折り返し高さを特定の高さとすることで、該
カーカスプライコードの走行による繰り返し圧縮疲労に
起因する強力低下が低減され、ビード耐久性が向上し、
しかも軽量で、高速、高内圧および負荷重条件の使用に
耐え得るという効果が得られる。従って、本発明の安全
性の向上した空気入りラジアルタイヤは乗用車用として
は勿論、特に航空機用を始めとする重車両用として極め
て有用である。
を示す部分断面図、 第2図および第3図は、夫々本発明の他の一例うシアル
タイヤのビード部構造を示す部分断面図、第4図は、コ
ードの屈曲試験法を示す説明図、第5図は、ダブルビー
ドワイヤ構造を有する従来のバイアスタイヤの部分斜視
図、 第6図は、シングルワイヤ構造を有する本発明の一例う
シアルタイヤの部分斜視図、 第7図は、カーカスプライ端部のコードが張力により周
辺ゴムから引き離される状態を示す説明図である。 1・・・プーリー 2・・・トッピングシート
特許出願人 株式会社ブリデストン 第1図 第2図 −;2ニー I −1′/
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、タイヤの周方向に対して90〜75゜の角度で有機
繊維コードが配列して成る1層または複数層のカーカス
プライと、該カーカスプライのタイヤ半径方向にベルト
とを具え、該カーカスプライを一対の環状ビードコアの
内方から外方に折り返した状態で終端してなる空気入り
ラジアルタイヤにおいて、 前記有機繊維コードは、芳香族ポリアミド 混合物からすべてまたは実質的になる繊維であって、該
混合物がポリ−p−フェニレンテレフタルアミド、およ
び混合物重量に基づき50重量%以下の第2のポリアミ
ドからなり、且つ該第2のポリアミドは混合物中に少な
くとも0.1重量%存在する量のジアミノベンズアニリ
ド単位を含み、しかも前記第2のポリアミドがテレフタ
ル酸、4,4′−ジアミノベンズアニリド、p−フェニ
レンジアミンおよびp−アミノ安息香酸からなる群より
選ばれた芳香族モノマーから誘導されたものである繊維
からなり、該繊維が原糸物性として強度18g/d以上
、切断伸度4.0%以上および4.5g/d応力負荷時
の伸び1.2%以上を有し、 前記カーカスプライのビードベースとリム 側面との交点Pからタイヤ半径方向外方へ折り返し端部
までの垂直高さHp(mm)が、該交点Pからリム端ま
での垂直高さHr(mm)との間に次式: Hp≧Hr+10(mm) なる関係を満足することを特徴とする空気入りラジアル
タイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62314238A JPH01156102A (ja) | 1987-12-14 | 1987-12-14 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62314238A JPH01156102A (ja) | 1987-12-14 | 1987-12-14 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01156102A true JPH01156102A (ja) | 1989-06-19 |
Family
ID=18050950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62314238A Pending JPH01156102A (ja) | 1987-12-14 | 1987-12-14 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01156102A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100462200B1 (ko) * | 2000-12-19 | 2004-12-16 | 한국타이어 주식회사 | 바이어스 타이어 |
-
1987
- 1987-12-14 JP JP62314238A patent/JPH01156102A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100462200B1 (ko) * | 2000-12-19 | 2004-12-16 | 한국타이어 주식회사 | 바이어스 타이어 |
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