JPH01154774A - サーマルヘッドの通電制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はサーマルヘッドにおける各ドツトへの通電Ｉ１
１御方法に係り、特にサーマルヘッドの発熱温度を安定
させるためナーマルヘッドの各ドツトの通電時間を制御
するサーマルヘッドの通電制御方法に関する。

〔従来の技術〕

従来から、リーーマルヘッドの各ドツトに選択的に通電
してドツトを加熱し、このドツトの発熱によりインクリ
ボンの発熱したドツトに対向する部位のインクを溶融し
て用紙に転写して印字を行なう熱転写タイプ、および同
じくｖ−マルヘッドの各ドツトに選択的に通電してドツ
トを加熱し、このドツトの発熱により感熱記録紙の発熱
したドツトに対向する部位を発色させて印字を行なう感
熱記録タイプのサーマルプリンタが知られている。

このようなサーマルプリンタのサーマルヘッドの各ドツ
トに選択的に通電して、第６図に示すように、格子模様
の印字（デユープ４５０％印字）を行なった場合には、
サーマルヘッドの基板温度は、１行分の印字を行なうと
印字が進むにつれて次第に上昇するが、１行分の印字が
終了してサーマルヘッドを搭載しているキャリッジのリ
ターン（ＣＲ）を行なっている間にサーマルヘッドの基
板は十分に冷却され、したがって、行単位の印字を繰り
返しても基板温度はある範囲に止まっている。

しかしながら、第７図に示すように、黒べたの線の印字
（デユーティ１００％印字）を行なった場合には、１行
分の印字を行なう間にサーマルヘッドの基板温度が著し
く上昇するので、キャリッジリターンの聞の冷却によっ
ては基板を十分に冷却することができず、したがって、
黒べたの線の印字を連続して行なうと次第に基板の温度
が上昇してしまい、通電されたドツトの温度がその分だ
け高く加熱され、ドツトの過熱により良質な印字を行な
うことができないという問題点があった。

このため、サーマルヘッドを用いて印字したドツト数に
対応づけて通電制御するよう構成したサーマルプリンタ
において、ナーマルヘッドを用いて印字したドツト総数
を印字行ごとに計数するドツト総数計数部と、このドツ
ト総数に計数部によって計数されたドツト総数が所定の
閾値を超えた場合に、サーマルヘッドに供給するエネル
ギを所定値だけ減する通電制御部とを備え、この通電ｆ
ｉｌｌ　１１１部によって制御されたエネルギをサーマ
ルヘッドに供給して印字するよう構成したことを特徴と
するサーマルプリンタが本出願人によりすでに出願され
ている。

このサーマルプリンタによれば、サーマルヘッドの各ド
ツトに選択的に通電して用紙に対して印字を開始すると
、総数計数部は、印字に用いられたドツト総数を行ごと
に計数してこのドツト総数の信号を通電！、１Ｊｌｉ１
部に出ツノし、このドツト総数が所定の閾値を超えた場
合に、通電制御部はサーマルヘッドに供給するエネルギ
を減するよう１ＩＩＩｉ２Ｉｌを行なう。これにより、
サーマルヘッドを搭載した基板の温度が大幅に上昇する
ことなく、基板温度をある範囲に止めることができる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このような先願のものにおいては、印字
に用いられたドツト総数が所定の閾値を超えた場合にサ
ーマルヘッドに供給するエネルギを減する制御を行なう
のみなので、比較的制御が荒く、このため印字パターン
によっては濃淡差を完全に補正することができず、かす
れやつぶれの生じるおそれがあった。さらに、サーマル
ヘッドの基板温度が通電ドツト数の減少により低下した
場合に、適正に基板湿度を制御することができないとい
う問題点を有していた。

本発明は前述した点に鑑みてなされたもので、サーマル
ヘッドの基板温度を常に適正に保持することができ、し
かも、各種の印字パターンにおける濃淡差を完全に補正
することができるサーマルヘッドの通電制御方法を提供
することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

前述した問題点を解決するため本発明に係るサーマルヘ
ッドの通電も＋ＪＩＤ方法は、通電時間の加算処理を行
なうための加算テーブルおよび通電時間の減算処理を行
なうための減算テーブルをあらかじめ別個に設定してお
き、１行の印字における総非通電ドツト数により算出さ
れる加算カウンタおよび１行の印字にお＆Ｊる総通電ド
ツト数により算出される減算カウンタの値に応じてドツ
トに対する通電時間を決定することを特徴とする。

〔作　用〕

本発明によれば、通電時間の加締処理を行なう場合の加
算テーブルおよび通電時間の減算処理を行なう場合の減
算テーブルをあらかじめ別個に設定しておき、これら各
テーブルにより加算カウンタまたは減ｎカウンタの値に
対応してドツトに対する通電時間を決定するようにした
ので、通電時間の制御が、加算処理時および減算処即時
にそれぞれ別個のテーブルに基づいて行なわれることに
なり、サーマルヘッド基板の４度が低下あるいは上昇し
た場合におけるドツトへの通電時間の延長（加ｒＩ）あ
るいは短縮（減σ）をサーマルヘッド基板の温度に応じ
て常に適切に制御してサーマルヘッドの基板を常に最適
な温度に保持することができ、各種の印字パターンにお
いて濃淡差を完全に補正した極めて良好な印字を行なう
ことができる。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示ず実施例により説明する。

第１図は本発明に係るサーマルヘッドの通電制御方法を
実施するための装置の実施例を示すものであり、通電ル
リ陣装置１は制御回路２を有しており、この制御回路２
には、図示しないサーマルヘッドに整列配置されている
複数のドツトが各列の印字においていくつ通電されたか
または通電されないかを計数するカウンタ３が設けられ
ている。

また、このカウンタ３は、各列の印字における総ドツト
数に対する通電ドツト数の割合があらかじめ設定した定
数以上となった場合に、その列を思死と判断し、他方、
通電ドツト数が定数未満の場合にその列を内列と判断す
るようになっている。

前記カウンタ３から゛の各列における通電ドツト数は、
前記制御回路２に設けられている演ｐ部４に出力される
ようになっている。

前記演算部４は、前記カウンタ３からの出力信号に基づ
いて、同一行におけるそれまでの総通電ドツト数たる減
算カウンタの値Ｘと同一行におけるそれまでの総数通電
ドツト数たる加算カウンタの値Ｙとを区１数するように
なっている。一方、この演算部４には、前記減算カウン
タの値Ｘおよび前記加算カウンタのｆｉＹと比較を行な
ってドツトに対する通電時間を演算するための減算テー
ブルおよび加紳デープルの各数値があらかじめ入力され
ている。これらの減Ωテーブルの値Ｂ（０）〜Ｂ（ｎ）
および加算テーブルのＷ（０）　〜Ｗ（ｎ）は、第２図
に示されているようにそれぞれ通電時間ｔ（０）と対応
して設定されており、６数＆１Ｂ（０）〜Ｂ（ｎ）　、
Ｗ（０）　〜Ｗ（ｎ）は、具体的にそｈソｈある幅をも
って設定されている。すなわち、Ｂ　（０）の最大値よ
り１だけ大きい数が８（１）の最小値とされ、Ｂ（１）
の最大値より１だけ人さい故が８（２）の最小値となる
ように、（）内の数値が大きくなるにつれて減免テーブ
ルの各数値が大きくなるようになっており、加算テーブ
ルの値Ｗ（０）〜Ｗ（ｎ）も、同様に（）内の数値が大
きくなるようにそれぞれある幅をもって設定されている
。

また、減算テーブルの値Ｂ（０）〜Ｂ　（ｎ）および加
算テーブルの値Ｗ（０）〜Ｗ　（ｎ）に対応する通電時
間ｔ（０）〜ｔ　（ｎ）は（）内の数値が大きくなるに
つれて時間が短かくなるように設定されており、通電時
間ｔ（０）〜ｔ　（ｎ）を短かくする場合には、第３図
に示すように初期が急勾配の下り勾配の曲線となるよう
に減算テーブルの値Ｂ（０）〜Ｂ　（ｎ）のそれぞれの
範囲は設定され、通電時間ｔ（０）〜ｔ　（ｎ）を長く
する場合は、第４図に示すように初期が急勾配の上り勾
配の曲線となるように加算テーブルの値Ｗ（０）〜Ｗ　
（ｎ）のそれぞれのｉ囲は設定されている。

前記演算部４には、この演算部４において演算した数値
の信号が入力される制御部５が接続されており、この制
御部５において、前記減口カウンタの値Ｘおよび加算カ
ウンタの値Ｙに応じた所定の通電時間ｔ（０）〜ｔ　（
ｎ）をもって画像情報に応じた複数の選択されたドツト
に通電するａｉｌｌｌ信号を形成するようになっている
。そして、この制御部５において形成された＄制御信号
は、制御回路２の外部に設けられた駆動回路６に出力さ
れるようになっており、この駆動回路６により選択され
たドツト７．７・・・に所定時間通電がなされることに
なる。

つぎに、前述した構成の本実施例の作用を第５図に示す
フローチャートに基づいて説明する。

この第５図において、 ｘ：１度の印字にお【プるドツト総数（縦１列）中の通
電ドツト数 Ｘ：減算カウンタ（同一行の印字における総数通電ドツ
ト数） ｙ：１度の印字におりるドラ］・総数（縦１列）中の非
通電ドツト数 Ｙ：加算カウンタ（同一行の印字における総非通電ドツ
ト数） ｎ：設定された通電時間を示す数値で初期設定はＯ ｋ：思死・内列を選別するための設定１ｉＩ（０〜縦１
列ドツト総数＋１） とされている。

印字に際しては、画像情報が制御回路２に入力され、ま
ず、最初の［１列の印字においては、サーマルヘッドの
基板温度が低いためｎの初期設定がＯとされて最大の通
電時間１　（０）により選択された少なくとも１個のド
ツトに通電されて印字が行なわれる。このようにして縦
１列の印字が行なわれるごとに、ＳＴＩに示１゛ように
各［１列の印字における通電ドツト数がカウンタ３によ
り計数される。このカウンタ３が計数した通電ドツト数
の信号が演算部４に出力されて、このＰＡｑ部４におい
てＳｒ２に示１ように通電ドツト数Ｘと設定値にとが比
較されて思死・内列が判別される。そして、Ｘ　＞　ｋ
の場合、最初の印字が思死と判別され、Ｓｒ１に示すよ
うに総非通電ドツト数たる加Ｈ７Ｊウンタの値Ｙが、第
２図に示す加ｎテーブルの通電時間１　（０）に対応す
る数値Ｗ　（０）の幅内におけるある特定の値、例えば
一番小さい値に補正される。一方、Ｘ≦にの場合、最初
の印字が内列と判別され、Ｓｒ４に示すように、今、ま
での加算カウンタの値Ｙ（最初の印字の場合はＯ）に、
カウンタ３が計数したこの最初の印字における非通電ド
ツト数ｙが演掠部４にｉＪｉいて加算されて新たな加算
カウンタの値Ｙが演ｃ１される。

その後、Ｓｒ１に示すように、演算カウンタの値Ｘが通
電時間ｔ（０）に対応する演算テーブルの値Ｂ（０）と
比較されて、５１−６においてＢ（０）の最大値を減算
カウンタの値Ｘが上回るとｎの数値が１増加する。一方
、減算カウンタの値Ｘが８　（０）の最大値を上回らな
ければｎの数値は変化しない。さらに、Ｓｒ７に示すよ
うに加算カウンタの値Ｙが通電時間ｔ（０）に対応する
加算テーブルの値Ｗ（０）と比較されてＷ（０）の最大
値を加免カウンタの値Ｙが上回ると、Ｓｒ１においてｎ
の数値が１増加するとともに、Ｓｒ９において減算カウ
ンタの値Ｘが、加算テーブルの通電時間ｔ（０）に対応
する数値Ｗ（０）幅内にＪ３けるある特定の幅、例えば
一番小さい値に補正される。したがって、印字の度ごと
にこのように減算カウンタの値Ｘと減ｎテーブルの値Ｂ
（０）を’ＳＴ５において比較するとともに、加算カウ
ンタの値Ｙと加算テーブルの値Ｗ（０）をＳｒ７におい
て比較してｎの値に変化があったらそのｎの値に対応す
る通電時間に変更して次回の印字を行なう（ＳＴ１０）
。そして、通電時間を変更する際には、前述したように
通電時間を短かくする場合は、第３図に示すように初期
が急勾配の下り勾配の曲線になるようにしてサーマルヘ
ッドの基板温度の急降下をなし得るようにするとともに
、通電時間を長くする場合は、第４図に示すように初期
が急勾配の上り勾配の曲線になるようにしてサーマルヘ
ッドの基板温度の急上昇をなし得るようになっている。

したがって本実施例においては、加算テーブルと減算テ
ーブルとをあらかじめ別個に設定し、各テーブルの伯に
基づいて通電時間を決定するようにしたので、通電時間
の制御が、加算処理時および減算処理時にそれぞれ別個
のテーブルに基づいて行なわれることになり、サーマル
ヘッドの基板のｍ度が上界あるいは低下した場合でも迅
速に最適な温度に制御することができ、極めて良好な印
字を行なうことができる。

なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではな
く、必要に応じて種々の変更が可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、通電時間の制御が
、加算処理時および減算処理時にそれぞれ別個のテーブ
ルに基づいで行なわれることになり、サーマルヘッド基
板の温度が上昇あるいは低下した場合でも迅速に＠適な
ｉ度に制御することができ、この結果、かすれやつぶれ
等のない極めて良好な印字を行なうことができるという
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明に係るサーマルヘッドの通
電制御方法の実施例を示すものであり、第１図は回路図
、第２図は加算テーブルおよび減算テーブルと通電時間
との関係を示すテーブル、第３図は通電時間を短かくす
る場合の曲線を示す線図、第４図は通電時間を長くする
場合の曲線を示す線図、第５図は通電時間を決定する場
合のフローチャー１−１第６図および第７図は従来のサ
ーマルヘッドの通電制罪方法によるサーマルヘッド基板
の温度特性をそれぞれ示す線図である。 １・・・通電制御２ｎ装置、２・・・制御回路、３・・
・カウンタ、４・・・演算部、５・・・制御部、６・・
・駆動回路、７・・・ドツト。 出願人代理人　　中　　尾　　俊　　輔第１図 第２図 第３図　　　　　　第４図　゛ 夷５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 通電時間の加算処理を行なうための加算テーブルおよび
   通電時間の減算処理を行なうための減算テーブルをあら
   かじめ別個に設定しておき、１行の印字における総非通
   電ドット数により算出される加算カウンタの値および１
   行の印字における総通電ドット数により算出される減算
   カウンタの値に応じて前記各テーブルによりドットに対
   する通電時間を決定するようにしたことを特徴とするサ
   ーマルヘッドの通電制御方法。