JPH0115376Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0115376Y2
JPH0115376Y2 JP10649884U JP10649884U JPH0115376Y2 JP H0115376 Y2 JPH0115376 Y2 JP H0115376Y2 JP 10649884 U JP10649884 U JP 10649884U JP 10649884 U JP10649884 U JP 10649884U JP H0115376 Y2 JPH0115376 Y2 JP H0115376Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bending
grasping
flexible tube
flexible
operation wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10649884U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6124011U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP10649884U priority Critical patent/JPS6124011U/ja
Publication of JPS6124011U publication Critical patent/JPS6124011U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0115376Y2 publication Critical patent/JPH0115376Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、動物、人体等の生体内に挿入して寄
生虫等の異物を摘出するのに好適な把握鉗子に関
するものである。
従来の技術 動物や人間の生体内に寄生する寄生虫等の異物
が原因として発生する病気として、例えば犬に寄
生するフイラリア虫により生じるフイラリア病
(犬糸状虫病)があり、犬の死因の約30%はそれ
であるといわれている。この病気は太さ約0.8mm、
長さ15〜30cm程度の白い糸状のフイラリア虫が心
臓の右心室に寄生するために生じるものである。
このフイラリア病の治療方法として、まず切開
手術によつて寄生虫を摘出する方法が考えられる
が、そのためには犬を約2週間固定した状態に保
持しなければならず、到底実現することができな
いものである。そこで、薬によつて殺虫除去する
方法が用いられているが、病巣が心臓という循環
器であるために、薬が血液中に残存して副作用を
生じるなどの不都合があつた。また、カテーテル
を頚動脈から挿入して摘出する方法も用いられて
いるが、このカラーテルは硬質部材からなるもの
であるため、完全な駆除を行えないと共に、生体
を損傷するなどの不都合があつた。
考案が解決しようとする問題点 前述した如く、犬の心臓のように、摘出が極め
て困難な部位に寄生する寄生虫等の異物を除去す
る治療は至難であるが、本考案は、このような場
合においても有効かつ効率的に治療することがで
きる治療器具を提供せんとするものである。
問題点を解決するための手段 そこで、本考案の把握鉗子は、先端部に摘出物
の把握部材が装着せられた可撓細管内には、該可
撓細管を湾曲変形させる湾曲操作ワイヤと、前記
把握部材を前記可撓細管の湾曲方向に拡開させる
把握部材操作ワイヤとを配装せしめたことをその
特徴とするものである。
作 用 前述のように構成することによつて、心臓等の
ように摘出器具の挿入が困難な病巣に対しても、
それに至る経路となる血管等に沿つて鉗子を湾曲
させながら確実かつ安全に挿入することができ、
また摘出物を捕促するために湾曲操作ワイヤを操
作すれば、曲りぐせの付いた可撓細管は常に一方
向にのみ湾曲し、そして把握部材は片開きで、そ
の回動部材は可撓細管の湾曲方向に拡開せしめら
れるようにするなどして、臓器等を傷つけること
なく容易に摘出物を把握でき、その操作性が極め
て良好である。
実施例 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明す
るに、まず第1図中の1は生体の内部に挿入され
る可撓細管で、該可撓細管1は密巻されたコイル
スプリングにて形成され、その基端部は操作部2
に固着せしめられると共に、先端部には摺割3a
を備えた把握部材支持筒3の基部が取付けられて
いる。可撓細管1の基端寄りの部位はピツチが密
な密巻き状態に形成され、先端側の部位はピツチ
の粗い粗巻き状態に形成されており、しかもこの
先端側部位は一方向に湾曲した湾曲状態を維持す
るように曲りぐせが付けられている。
把握部材支持筒3には、固定部片4と回動部片
5とからなる把握部材6が装着されており、固定
部片4は摺割3aに固着して設けられ、その先端
部4aは滑らかな略半円形状となされ、可撓細管
1が湾曲する側の側面部は円弧状に切欠かれ、こ
の切欠部4bに続いて摺割3aの基部側に向つた
切欠部は鋸歯状部4cとなされている。一方、回
動部片5はその中間部が軸7によつて摺割3aに
軸支せしめられて、該軸7を中心として回動し、
その先端部5aは固定部片4の切欠部4bと当接
する閉鎖状態と、可撓細管1の湾曲方向に離隔す
る拡開状態との間に変位し得るようになつてい
る。また、回動部片5には、閉鎖状態において固
定部片4の鋸歯状部4cと若干の隙間をもつて対
面する鋸歯状部5bが形設され、これら鋸歯状部
4c,5bで摘出物を把持する把持部が構成され
ている。
次に、8は可撓細管1を湾曲操作するための湾
曲操作ワイヤで、該湾曲操作ワイヤ8は、その基
端部が操作部2から外部に導出せしめられてい
て、それを手指で引張操作するための操作リング
9に連結されている。そして、操作ワイヤ8は可
撓細管1の内部において、該可撓細管1の湾曲部
位をさらにその湾曲を助長する方向に変形させる
ことができる側、即ち可撓細管1の軸線方向にお
いて、湾曲曲率の大きい側に沿うように配設さ
れ、その先端部は把握部材支持筒3の内部におい
て、可撓細管1の先端部に固着せしめられてい
る。また、可撓細管1の内部には、回動部片5に
連結されていて、これを回動操作するための把握
部材操作ワイヤ10が配装されており、該操作ワ
イヤ10の基端部は操作部2を貫通して外部に導
出されていて、それを手指で押引操作するための
操作リング11に取付けられている。
本実施例は、前述のように構成されているの
で、例えば前述した如く、犬の心臓の右心室に寄
生するフイラリア虫を摘出するには、鉗子の可撓
細管1を頚動脈等の血管を介して挿入し、然る後
に、第2図に示したように、操作リング9を引張
ることによつて、操作ワイヤ8に張力を加えて可
撓細管1を湾曲させると共に、操作リング11を
押動させて操作ワイヤ10により把握部材6の回
動部片5を拡開状態として寄生虫が鋸歯状部4
c,5b間に位置するようになし、操作リング1
1を引張ることによつて、回動部片5を閉鎖状態
とし、把握部材6で寄生虫を捕促する。この状態
で鉗子を体内から引き出すことによりその摘出が
行われる。
ここで、可撓細管1は犬の体内への挿入経路に
応じて自由に湾曲せしめられるようになつている
から、確実に心臓の奥部まで挿入することがで
き、しかもこの挿入は血管を介して行われるが、
鉗子の先端部となる固定部片4の先端部4aは半
円形状となつているから、その挿入が円滑に行わ
れ、血管等を傷つけることはない。また、可撓細
管1は、その湾曲操作時には確実に一方向に湾曲
し、かつ把握部材6の操作もその回動部片5が当
該湾曲方向に拡開するようになつているから、把
握操作時に心臓の内壁等を傷つけることはなく、
しかも把握部材6は片開きになつていることとも
相俟つて、その開閉操作時に寄生虫を外方に押し
やる不都合がなく、その把握を効率的に行うこと
ができる。さらに、把握部材6を閉鎖状態にした
とき、鋸歯状部4c,5b間には隙間が形成され
ているから、摘出物は切断されることなく、確実
に捕促される。
なお、前述の実施例では、本考案に係る把握鉗
子を犬の心臓内に挿入し、その右心室に寄生する
フイラリア虫を摘出するために用いるものとして
説明したが、これ以外の家畜や人体等の体内に挿
入し、その病巣部から寄生虫等を摘出するために
も用いることができるのは勿論である。そして、
この場合には、鋸歯状部4c,5bからなる把握
部間の隙間は摘出物の大きさ等に応じてそれを切
断することなく、しかも十分な把持力を加えるこ
とができるように適宜設定すればよい。また、固
定部材4の先端部4aは半円形状のもののほか、
楕円形状等の滑らかな曲線を有するものであつて
もよい。
効 果 以上詳述したように、本考案の把握鉗子は、可
撓細管を用いることにより生体内の病巣部に確実
に挿入することができ、さらに湾曲操作ワイヤを
操作して可撓細管を湾曲変形せしめるように構成
せしめ、かつ把握部材は可撓細管の湾曲方向にの
み拡開するようにしたので、病巣部の臓器等を傷
つけることなく、確実に摘出物を捕促することが
できるなどの諸効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す一部切断正面
図、第2図は第1図と異なる作動状態を示す要部
正面図である。 1……可撓細管、3……把握部材支持筒、4…
…固定部片、4a……先端部、4c,5b……鋸
歯状部、5……回動部片、6……把握部材、8…
…湾曲操作ワイヤ、10……把握部材操作ワイ
ヤ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 先端部に摘出物の把握部材が装着せられた可
    撓細管内には、該可撓細管を湾曲変形させる湾
    曲操作ワイヤと、前記把握部材を前記可撓細管
    の湾曲方向に拡開させる把握部材操作ワイヤと
    を配装せしめたことを特徴とする把握鉗子。 (2) 前記把握部材は固定部片と回動部片とで形成
    し、固定部片と回動部片との間に摘出物を把持
    する如く形成したことを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲(1)記載の把握鉗子。
JP10649884U 1984-07-16 1984-07-16 把握鉗子 Granted JPS6124011U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10649884U JPS6124011U (ja) 1984-07-16 1984-07-16 把握鉗子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10649884U JPS6124011U (ja) 1984-07-16 1984-07-16 把握鉗子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6124011U JPS6124011U (ja) 1986-02-13
JPH0115376Y2 true JPH0115376Y2 (ja) 1989-05-09

Family

ID=30665786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10649884U Granted JPS6124011U (ja) 1984-07-16 1984-07-16 把握鉗子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6124011U (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3490135B2 (ja) * 1994-03-17 2004-01-26 テルモ株式会社 外科用器具
JP6177557B2 (ja) * 2013-03-23 2017-08-09 株式会社リバーセイコー 医療用処置具

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6124011U (ja) 1986-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3391824B2 (ja) 内視鏡組織マニプレーター
US7322989B2 (en) Retractable grasper
US7731723B2 (en) Medical retrieval device
US20090259234A1 (en) Suture cutting method and device
US4883474A (en) Thoracic catheter
US5779716A (en) Device for removing solid objects from body canals, cavities and organs
US5944728A (en) Surgical retrieval basket with the ability to capture and release material
CN111655172B (zh) 止血夹
US5643281A (en) Devices for removing fibrin sheaths from catheters
DK1063926T3 (da) Minimalt invasiv, medicinsk indfangningsanordning
JP6479158B2 (ja) 連続的な組織位置決めおよび保持により創口を閉鎖するための方法および装置
JP2008068102A (ja) 1つ以上の可動脚部を備えるバスケット
US20240081970A1 (en) Inferior Vena Cava Filter Retrieval Device and Method of Retrieving Same
JP3233953B2 (ja) カテーテル装置
JP6908791B2 (ja) クリップユニットおよび粘膜挙上システム
JPH0115376Y2 (ja)
AU2020222306B2 (en) Bendable trocars having blunt tips and connectors for advancing wound drain catheters through tissue
EP3701887B1 (en) Surgical basket
JP4132343B2 (ja) 生検鉗子
JP2543129Y2 (ja) 内視鏡用処置具
AU604722B2 (en) Marlin thoracic catheter
JPH0345695Y2 (ja)
US20240016512A1 (en) Thrombectomy Apparatuses and Methods
JPH0428571Y2 (ja)
JP2653686B2 (ja) 内視鏡用把持具