JPH0115372Y2 - - Google Patents

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JPH0115372Y2
JPH0115372Y2 JP1980172916U JP17291680U JPH0115372Y2 JP H0115372 Y2 JPH0115372 Y2 JP H0115372Y2 JP 1980172916 U JP1980172916 U JP 1980172916U JP 17291680 U JP17291680 U JP 17291680U JP H0115372 Y2 JPH0115372 Y2 JP H0115372Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は歯科における全歯顎断層撮影装置の改
良に関するものである。
断層撮影の手法を利用してX線により歯列の撮
影を行なう歯科用の全歯顎断層撮影装置はすべて
の歯牙の他、顎部並びに顎関節、更に鼻腔部に至
る全歯顎を一枚のフイルムにパノラマ状に撮影し
てゆくもので、これにより口腔全域の総合的な診
断を行なうものである。
即ち、この装置は第1図に示すようにX線発生
器1とこれに所定距離を隔てて対峙されるフイル
ムドラム2とを被写体3を介して回転移動させ
る。フイルムドラム2のX線発生器1対向面には
シート状のX線フイルム4が保持され、更にフイ
ルム4の前面側には1本のスリツトが形成された
X線遮蔽板5が配設されている。X線遮蔽板5は
X線発生器1に対して固定であり、一方、フイル
ムドラム2は定位置の被写体3に対して回転移動
される際、X線遮蔽板5のスリツト位置に順次、
フイルム4の未撮影部分が移動して来るよう該回
転移動に連動して回転される。従つて、この回転
移動とともにフイルム4の一端から他端へスリツ
トを通つたX線が順次結像されて撮影が成されて
ゆく。被写体3は歯顎部であり、弓状を成してお
り、断層撮影は撮影対象断層面を静止させその前
後の部分の像は移動させるようにフイルムに投影
させることにより移動する部分はフイルム上で暈
し、静止部分のみ像が残るようにX線とフイルム
とを移動させる手法であるから、X線発生器1と
撮影系(フイルムドラム2、フイルム4、X線遮
蔽板5により構成される部分)の回転中心は被写
体3に対して常に定位置と云うわけにはゆかず歯
列の弓形の配列形状(これを歯列弓と云う)に合
わせて移動させる必要がある。
そのため、歯列弓を楕円に近似させ、歯列部分
がフイルム4に撮影されてゆくように撮影の方位
に合わせて回転中心をOAからOBの範囲で移し、
X線発生器1及び撮影系を楕円軌道に沿つて移動
させる。
その結果、歯列を含む歯顎部分の断層像がフイ
ルム上に撮影できる。
ところで、歯列弓は第1図からもわかるように
実際には楕円ではなく、Lなるより複雑な曲線形
状を示している。
従つて近似楕円の軌道を移動させた場合、位置
によつてその位置における撮影対象部分がフイル
ムに対して定位置に投影されず、移動して暈てし
まうことになるから、各撮影対象部分はフイルム
の対応する位置に静止して投影されるべく歯列弓
に合わせてフイルムドラム2の回転量が可変され
る構成としてある。
一例を示すと第2図の如く、歯列弓に対応させ
て最適フイルム自転速度を得るフイルム送り軌道
21を用いてフイルムドラム2を回転させる。
即ち、第2図のフイルム送り軌道21は円板を
くり抜いて形成したリング状の基板22に歯列弓
の各々の位置毎に必要な予め求めたフイルム自転
速度を得ることのできる回転半径の軌跡に沿つて
3mmφ程度の径の針金によるガイド23を敷設し
固定したものである。
このようなフイルム送り軌道21を第3図の如
く装着して用いる。
即ち、図において1はX線発生器、2はフイル
ムドラムであり、31はこれらX線発生器1及び
フイルムドラム2を保持するアームである。フイ
ルムドラム2にはその回転中心に回転軸32が取
り付けられており、この回転軸32をアーム31
の一端に設けられた軸受部31aに保持させるこ
とにより回転可能に支持されている。アーム31
の中央にはこのアーム31の回転中心となる軸受
部31bが設けられ、全体を支える支持架台33
に固定されている支持軸33aがこの軸受部31
bに挿通され、この支持軸33aによつてアーム
31は回転可能に支持されている。この支持軸3
3aの突出端側には前記フイルム送り軌道21が
その中央の孔を利用して取り付けられている。
また、前記フイルムドラム2の回転軸32には
円板状の摩擦車34が取り付けられている。
35はフイルム送り軌道21のガイド23に接
し且つその回転軸方向がフイルム送り軌道21の
基板22の中心により外縁方向へ伸びる線に平行
になるように配設された伝達車である。36は前
記摩擦車34の表面に接してこの摩擦車34に回
転力を伝えるコロであり、このコロ36と前記伝
達車35は伝達軸37に固定されて取り付けられ
ている。また、この伝達軸37はアーム31に設
けられた軸受31cに回転自在に保持されてい
る。
このような構成においてアーム31は支持軸3
3aを軸に回転させる。支持軸33aは支持架台
33に固定されている関係で定位置であり、支持
軸33aに固定されたフイルム送り軌道21も定
位置に停止している。
一方、アーム31には支持軸37に固定された
伝達車35がその回転軸線をフイルム送り軌道2
1の基板22の放射軸線に平行に且つ互いの軸線
が直交するような位置関係で設けられており、フ
イルム送り軌道21のガイド23にその周側面を
接触されている。
従つて、アーム31の回転により伝達車35は
支持軸33aを回転中心としてフイルム送り軌道
21のガイド23に接しつつ摺動回転されること
になる。
即ち、伝達車35は支持軸37を軸に自転し、
且つ支持軸33aを軸に公転することになる。フ
イルム送り軌道21のガイド23は前述したよう
に歯列弓の曲率に合わせて歯牙部分の断層像をフ
イルムの定位置に投影すべく歯顎部の投影方向毎
に設定した移動量分対応の線速度が得られる回転
半径の軌跡上に敷設してあるから、アーム31が
一定の角速度で回転されているものとすれば、伝
達車35もその公転速度は一定であり、自転速度
のみ変わる。
従つて、アーム31側から見ればフイルム送り
軌道21は相対的にアーム31の回転速度で回転
していることと同じことになる。
一方、フイルム送り軌道21のガイド23を見
るとガイド23はフイルム送り軌道21の軸心よ
りの距離が位置によりそれぞれ異なるからアーム
31から見たガイド23はフイルム送り軌道21
の角速度が一定であればその線速度は回転半径の
違いに応じて変化することとなる。
そのため、ガイド23に摩擦接触して自転する
伝達車35はその回転速度が変化することにな
る。
以上のことにより、アーム31を角速度一定で
回転させると実際には静止しているフイルム送り
軌道21のガイド23に摩擦接触している伝達車
35が定速で公転しつつ回転速度を変化させなが
ら自転されることになる。この伝達車35の回転
は支持軸37を介してコロ36に伝達され、更に
このコロ36の回転はコロ36に摩擦接触された
摩擦車34に伝達され、これを回転させる。その
結果、摩擦車34の回転角分、フイルムドラム2
が回転され、フイルムをその分移動させて常に歯
顎の投影方向と歯列弓の曲率に合わせたフイルム
の移動が行なわれ、目的とする断層部がフイルム
の対応位置に投影されて、目的とするX線断層像
が得られるようにしている。
また、この方式の他に、フイルム送り軌道の代
りにカムを用い、このカムを着脱容易に形成され
た摩擦車の軸に取り付けると共に、このカムに先
端を接して進退制御され、駆動装置により定速で
回転される回転軸を設けてこの回転軸に前記摩擦
車の軸直交面に周側面を接するコロを設けて構成
し、回転軸の回転力をコロを介して摩擦車に伝達
し、回転させると共に、前記カムにより回転軸を
進退させてコロの摩擦車接触位置を変えることに
より、摩擦車の回転力の伝達位置を変えて回転半
径を変え、回転速度を変えるようにして、カムの
交換を行なうだけで歯列弓の形状にあわせたフイ
ルム送り制御が行なえるようにしたものもある。
ところで、全歯顎断層撮影を行なう場合、一般
的には歯の咬合平面(上歯と下歯の咬み合せ平
面)は水平とし、下顎の斜め下方にX線源を位置
させて、水平に対しおよそ7゜程の仰角でX線を後
頭部側から曝射してゆく。
これは、口腔内に回転中心を設けて、この回転
中心を介してフイルムとX線管を歯列弓に沿つて
移動させつつX線投射を行なつて撮影するから、
上述の仰角で後頭部側より顎の下方から投射すれ
ば軟質組織が中心となる部分を通して歯顎の撮影
ができ、X線のエネルギ強度を弱くできるため、
X線被曝量の軽減が図れるためである。
従つて、全歯顎断層撮影装置においては被検者
の咬合平面が水平となるよう配置したうえで撮影
に入るようにする。
咬合平面が水平状態であれば撮影された全歯顎
のパノラマ写真はゆるやかにわん曲して展開され
た像となり、咬合平面が傾斜すれば波うつように
歪んで展開された像となるから、誤診を避けるう
えでも水平になるようにしなければならない。
そのため、全歯顎断層撮影装置ではこの位置決
めと頭部固定のための頭部固定装置が設けられて
いる。
第4図にこの位置決め装置を設けた全歯顎断層
撮影装置の全体図を示す。
図に示すようにX線管1とフイルムドラム2、
X線遮蔽板5等よりなる撮影系はアーム31の両
端に支持されており、アーム33は支持架台33
により支持されている。41は支持台、42はこ
の支持台41上に植立された支持柱であり、支持
架台33は支持柱42に摺動可能に取り付けられ
ている。33bは支持架台33の下部にX線管1
方向に突設して設けられた頭部固定装置架台33
cは握り棒である。
頭部固定装置は第4図bに示すように基部43
の両側に頭部両側を挾むための透明な一対のガイ
ド板44,44′を垂直に設け、また中央には顎
を載せるための顎載せ台45が、また、この顎載
せ台45に顎を載せた状態で咬ませることにより
下顎骨オトガイ隆起部の最突出点であるポゴニオ
ンPogと鼻骨前頭縫合の最前点であるナジオンN
とを結ぶ平面である顔面平面が垂直となるように
し、且つ前歯群の断層域の中央を決めるための逆
L形棒状のバイガイド46がそれぞれ設けられ、
これらによつて構成されている。
第5図は頭部側面を示す透視図であり、Pogは
ポゴニオン、Nはナジオン、Fは顔面平面、OP
は咬合平面、Poは骨外耳道の上縁中点であるポ
リオンである。
人類学的考察によるとポリオンPo上部位置と
小鼻の上端を結ぶ直線Aはほぼ咬合平面OPと平
行となることが知られており、一般にこの直線A
を目安に位置決めを行なうことが多い。
前記ガイド板44,44′には適宜な間隔を以
つて前記直線Aに平行な案内線GLを印してあり、
被検者には顎載せ台45に顎を載せたうえでバイ
トガイド46を前歯で咬せ、定位置となるように
し、更にガイド板44,44′によつて垂直を維
持させると共にガイド板44,44′の案内線GL
を目安として被検者の小鼻上部と前記ポリオン
Poを結ぶ線がこの案内線GLに平行となるように
頭部の前後方向の傾きを調整する。そして、握り
棒33cを被検者に握らせて安定化させた状態で
撮影を行なう。
ところで、このような頭部固定装置はガイド板
44,44′の幅が狭く、案内線GLはその幅分の
長さしかないから、案内線GLを基準にして合わ
せると云つてもほとんど勘に頼るのと同じことに
なり、高精度の位置決めは難かしい他、位置決め
にも時間がかかり、被検者に負担をかける。
本考案は上記事情に鑑みて成されたもので、ス
リツトを有するX線遮蔽板の後方にフイルムを配
設して成る撮影系とX線源とを支持架台に回転可
能に支持されたアームの両端に保持させることに
より、被検者歯顎部を介して対峙させ、且つこれ
らを前記アームを回転させることにより被検者歯
顎部を中心に所定の曲線軌道に沿つて移動させつ
つ前記フイルムの前記スリツトに対する位置を移
動させ、前記被検者の曲線的に分布する歯顎部の
断層像を撮影する断層撮影装置において、前記被
検者の頭部固定装置として前記アーム保持側より
前額部を押える前額部押え、頭部両側を押える側
部押えを有して上部より頭部を押えるための頭部
押え具を前記支持架台に固定して設けると共に被
検者の顎部を載せる顎載せ台と被検者に咬ませて
位置ずれを抑えるバイトガイド及び被検者の小鼻
下端部と耳孔上部を結ぶ線またはフランクフルト
水平面または咬合平面などの位置合わせ基準を合
わせることにより位置決めを行なうための位置決
め用光線を発生する光源とを被検者頭部下方向に
位置させて前記支持架台に取り付けて構成し、位
置決め用光線で頭部の前後方向の位置決めを簡単
に行なうことができるようにすると共に頭部押え
具と顎載せ台及びバイトガイドにより定位置に確
実に固定できるようにした頭部固定装置を有する
全歯顎断層撮影装置を提供することを目的とす
る。
以下、本考案の一実施例について第6図第7図
を参照しながら説明する。
第6図は本装置の全体的な構成を示す側面図、
第7図は頭部固定装置部分の構成を説明するため
の概略的な側面図である。
図において第1図〜第5図と同一符号を付した
ものは同一物を示すものとし、ここではその説明
は省略する。
61は顎載せ台であり、61aは頭部固定装置
架台33bにX線曝射方向に向けて進退調整可能
にこの顎載せ台61を支持固定するための支持片
である。62は顎載せ台61の適宜なる位置に植
立されて設けられた逆L字形の棒状のバイトガイ
ドである。このバイトガイド62は垂直方向に位
置調整可能になつており、また先端部はくびれた
部を設けて被検者Pが前歯THでこれを咬んだ場
合、必ず定位置を咬むことができるようになつて
いる。63は顎載せ台61の基部に取り付けられ
(頭部固定装置架台36bでも可)、仰角のみ調整
可能とした光源である。この光源36は投光部に
スリツト63aを有し、内部には例えば白熱灯等
のランプを設けてスリツト63aより被検者Pの
顔面側部に向けライン状の位置決め光線を投射で
きるようになつている。64は頭部押え具であ
り、この頭部押え具64は頭部両側を押えるため
の一対の側部押え片64aと前額部を押える前額
部押え片64bを備えた三本足構成となつてい
る。この頭部押え具64は被検者Pの頭部に上か
ら被せて位置固定するために上部に支持棒64c
が形成されており、この支持棒64cはアーム3
1を保持している支持架台33に固定されて取り
付けられる。
この場合、支持棒64cに干渉されることなく
アーム31が回転できるように構成するものと
し、第3図で示す如き装置の場合には送り軌道2
1の支持用に設けてある支持軸33aに取り付け
るようにすれば良い。
ここで、第5図を参照すると咬合平面OPはポ
リオンPoと小鼻のつけ根部分を結ぶ直線Bは人
類学的な考察によりほぼ7゜の角度を有する。
一方、ポリオンPoと小鼻のつけ根位置はどの
人が決めても、ほぼ同一位置を指すことができ、
極めて選定しやすいポイントである。
この両点を結ぶ線をBと定め、装置の構造によ
つて定まる撮影に最適な状態の位置関係にあると
きに定まるこのB線に平行な位置決め光線を投射
できるように、例えば被検者頭部の顔面平面FP
が垂直となるようにして本装置にて頭部を固定し
た際、このBなる線に平行になるような位置決め
光線を投射できるように光源63を予め設定して
固定しておく。これにより、光源63は仰角を変
えることにより位置決め光線をBに平行な方向に
のみ移動できる。
次に上記構成の本装置の作用について説明す
る。はじめに、被検者Pの頭部を頭部押え具64
の側部押え片64a間に入れ、顎を顎載せ台61
に載せる。そして、バイトガイド62の先端を咬
ませる。次に光源64より位置決め光線を被検者
Pに投射する。
この位置決め光線は前述したようにポリオン
Poと小鼻つけ根の位置を通るように頭部の前後
傾斜を調整すれば顔面平面FPが垂直になるよう
に予め設定してあるので、被検者に合わせて仰角
を調整したうえで、この光線を基準線として頭部
の前後傾斜を調整する。調整後は動かないよう前
額押え具64bに被検者Pの額を接触させる。こ
れは顎載せ台63の前後方向移動で行なうが、前
額押え具64bを前後方向移動調整可能に構成す
ることによつて行なうようにしても良い。また、
頭部はその幅に個人差があるから、側部押え具6
4aもその挾持空間の幅を調整できるようにし、
その調整量も左右均等とすれば側部押え具64a
に挾持された状態の頭部はX線照射野XRの中心
に体軸中心が来るようにしてしかも左右方向傾き
は抑えられ、また、前額押え具64bによつて前
額の位置を定められ、顎載せ台61に顎を載せて
且つバイトガイド62を咬ませることにより、一
度設定を完了させた後はその設定状態のまま、保
持されることになる。
従つて、本装置によれば、だれでも正確に位置
決めが行なえ、また、設定後の頭部位置ずれは防
止できるから、最良の状態で全歯顎断層像のパノ
ラマ写真を得ることができ、正確な診断が可能と
なる他、位置決めは光線のラインとポリオン
Po・小鼻つけ根間を合わせるだけで良いため、
設定時間も短縮でき、1回の撮影所要時間が短縮
できるから静止状態を強いられる被検者の肉体的
負担も軽減される。
尚、位置決め光線はポリオン・小鼻つけ根間を
合わせるように設定するようにした耳孔の中心や
下端と小鼻の上部や中央部に合わせるように設定
しても良く、また位置決め光線の線幅を耳孔の孔
径とし、耳孔と小鼻が光線の線幅内に納まるよう
にして位置決めを行なうようにしても良い。
更に第5図に示すようにポリオンPoと眼点
(オルビターレ)Orを結ぶフランクフルト水平面
FHや咬合平面OPを位置合わせ基準として用い、
頭部が前述の撮影最適状態の位置関係にあるとき
のこれら位置合わせ基準に平行になるように前記
位置決め光線を予め設定してこの光線が位置合わ
せ基準の位置に一致するように頭部の傾きを調整
するようにしても良い。
特にフランクフルト水平面FHはかかる状態の
ときほぼ水平に近いから、位置決め光線発光用の
光源63の取り付け設定等が行ない易くなり、高
精度の取り付けが行なえ、また、側貌側は平面に
近いため、投影した光ビームが直線状になり位置
決めも行ない易くなる。
以上詳述したようにスリツトを有するX線遮蔽
板の後方にフイルムを配設して成る撮影系とX線
源とを支持架台に回転可能に支持されたアームの
両端に保持させることにより、被検者歯顎部を介
して対峙させ、且つこれを前記アームを回転させ
ることにより被検者歯顎部を中心に所定の曲線軌
道に沿つて移動させつつ前記フイルムの前記スリ
ツトに対する位置を移動させ前記被検者の曲線的
に分布する歯顎部の断層像を撮影する断層撮影装
置において、前記被検者の頭部固定装置として前
額部位置決め用の前額部押え及び頭部両側を押え
る側部押えを有する頭部押え具を前記支持架台に
前記アーム保持側より固定して設けると共に被検
者の顎部を載せる顎載せ台と被検者に咬ませて位
置ずれを抑えるバイトガイド及び被検者の顔面平
面がほぼ垂直状態にあるときに定まる耳孔と小鼻
とを結ぶ線またはフランクフルト水平面または咬
合平面などの予め定めた位置合わせ基準に平行で
少なくともその両者間距離の長さを有する位置決
め光線を発生し、且つ当該線に平行な方向にのみ
位置調整が可能な光源とを被検者頭部下方側とな
る位置に位置させて前記支持架台に取り付けて構
成したので、前記位置決め光線が位置合わせ基準
を通るように頭部の前後方向傾きを調整し、顎載
せ台に顎を載せてバイトガイドを咬ませ、頭部押
え具で頭部を押えることによつて頭部は定位置に
保つことができ、しかも撮影に最適な状態に容易
に設定できるから、良好なパノラマ断層写真が得
られ、正確な診断が可能となり、また、位置決め
は位置決め光線が耳孔と小鼻とを通るように頭の
前後方向の傾きを調整するだけで良いため、だれ
でも正確かつ容易に行なうことができ、従つて位
置決め時間は短縮できるから撮影毎の所要時間は
その分、短縮でき、静止状態を強いられる被検者
の肉体的な負担も軽減できる等、優れた特徴を有
する全歯顎断層撮影装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は全歯顎断層撮影装置の原理を説明する
ための図、第2図はフイルム送り軌道を示す平面
図、第3図は従来装置の構成を示す斜視図、第4
図a,bは頭部固定装置を備えた全歯顎断層撮影
装置の全体図及び頭部固定装置部分の斜視図、第
5図はヒトの頭部とその各基準平面を示す図、第
6図は本発明装置の構成を示す全体図、第7図は
その頭部固定装置部分の詳細を示す側断面図であ
る。 1……X線発生器、2……フイルムドラム、4
……フイルム、5……X線遮蔽板、31……アー
ム、33……支持架台、33b……頭部固定装置
架台、41……支持台、42……支持柱、61…
…顎載せ台、62……バイトガイド、63……光
源、63a……スリツト、64……頭部押え具、
64a……側部押え片、64b……前額押え片、
64c……支持棒。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. スリツトを有するX線遮蔽板の後方にフイルタ
    を配設して成る撮影系と、X線源とを支持架台に
    回転可能に支持されたアームの両端に保持させる
    ことにより、被検者歯顎部を介して対峙させ、且
    つこれらを前記アームを回転させることにより、
    被検者歯顎部を中心に所定の曲線軌道に沿つて移
    動させつつ前記フイルムの前記スリツトに対する
    位置を移動させ、前記被検者の曲線的に分布する
    歯顎部の断層像を撮影する撮影装置において、前
    記被検者の頭部固定装置として前額部位置決め用
    の前額部押え及び頭部両側を押える側部押えを有
    する頭部押え具を前記支持架台に前記アーム保持
    側より固定して設けると共に被検者の顎部を載せ
    る顎載せ台と被検者に咬ませて前歯群の断層域の
    中央を決めるためのバイトガイド及び撮影に最適
    な状態にあるときに定まる被検者の耳孔と小鼻と
    を結ぶ線またはフランクフルト水平面または咬合
    平面などの予め定めた特徴ある位置合せラインに
    平行な位置決め光線を発生し、且つ当該ラインに
    平行な方向にのみ位置調整ができる光源とを被検
    者頭部下方側となる位置に位置させて前記支持架
    台に取付けて構成し、前記位置決め光線が位置合
    せラインを通るように頭部の前後方向傾きを調整
    し頭部押え具と顎載せ台及びバイトガイドにてそ
    の位置を保持させることにより撮影対象部を最適
    状態に保つことを特徴とする全歯顎断層撮影装
    置。
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Cited By (3)

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