JPH01151910A

JPH01151910A - 卓上型電気透析装置

Info

Publication number: JPH01151910A
Application number: JP30957487A
Authority: JP
Inventors: Kimiyasu Satou; 佐藤　公庸; Yoshiyuki Miyaki; 義行宮木; Keiichi Hosako; 宝迫　敬一; Nobuo Tanaka; 信夫田中
Original assignee: Tosoh Corp
Current assignee: Tosoh Corp
Priority date: 1987-12-09
Filing date: 1987-12-09
Publication date: 1989-06-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、液漏れ検出器付きの卓上型電気透析装置に関
するものである。

本発明の卓上型電気透析装置は、医薬品等に用いる生化
学物質、食品、食品添加物、生体抽出液等に含まれる塩
分の除去や塩分濃度の調整に有効である。

（従来技術）アミノ酸、アミノ酸誘導体、オリゴペプチド、オリゴ糖
、抗生物質を始めとする生化学物質の製造においては、
不純物としてそれらに含まれる無機イオンを取除くこと
が必須となっている。例えば、動物や植物からの抽出物
には必ず塩分が含まれており、これらから有用物質を分
離精製のに脱塩が必要である。そして、最近、バイオテ
クノロジー分野の研究開発が盛んにつれて、実験室レベ
ルでの脱塩器具の必要性が高まってきた。従来、これら
に用いる代表的な脱塩手法として、（１）拡散透析膜法
、（２）ゲル濾過法、（３）溶液中から目的物を結晶化
させる方法（晶析性）、（４イオン交換膜を用いて行う
電気透析法が採用されてきた。しかし、（１）の方法は
時間がかかる上目的物の分子量が小さい場合（通常、１
０００以下）、目的物が膜から漏れてしまう。また、（
２の方法では、対象液の溶質濃度が高いままで分離を行
うことが不可能であり、（３）の方法は、ごく限られた
条件でのみ有効である。（４）の電気透析法では、従来
、装置が大炎りであり、複雑であった。

特に、電気透析法においては、送液ポンプを用いて、対
象液槽や電解液槽から電気透析槽へ液が送られるが、送
液ポンプ、送液ライン、対象液槽電解液槽及び電気透析
槽から液が漏れ、その事によって液の損失があり、また
、そのまま放置してしまうと、電源、電気回路、マイク
ロコンピュータなどに液がかかり、ショートし、正常に
動作しなくなったり、装置内のさびの原因となってしま
うこともある。

（発明が解決しようとする問題点）本発明の目的は、このような従来の電気透析装置の問題
点を改善し、より安全に、安心して使用できる電気透析
装置を提供することにある。

（問題点を解決するための手段）本発明者らは、送液ポンプ、送液ライン、対象液槽、電
解液槽、電気透析槽等に少なくとも一対の電極から構成
される漏れ検出センサーを一ケ所以上に取付け、センサ
ーが液で漏れた時の電導度の変化によって、電気透析装
置をより安全に、安心して使用できることを見出だし、
本発明を完成した。

（作用）すなわち、本発明は、対象液貯蔵槽の対象液を電気透析
槽に循環するための送液ポンプ、電極液槽の電極液を電
気透析槽に送液するための送液ポンプ、直流電源より通
電されうる少なくとも一組の陽極と陰極と少なくとも一
組のカチオン交換膜とアニオン交換膜とから構成される
電気透析槽、直流電源及びコントロール部よりなる電気
透析装置において装置の内部あるいはその周辺に液漏れ
検出器を設置し、液漏れが起った時に漏れを検知し、漏
れ検知シーケンス動作に移行し、直ちに動作を停止し、
さらに必要に応じて、漏れであることを表示し、音によ
って液漏れであることを知らせることを特徴とする卓上
型埋電気透析装置に関する。

以下本発明をさらに詳細に説明する。

液漏れ検出器の構成は、少なくても一対の電極から成る
センサ一部分、伝導度の変化を測定する回路と、伝導度
により運転を停止し音を鳴らし漏れであることを表示す
る回路より成る。

その−例を第１図に概略図で示す。送液ボンブト２、電
解液槽３、対象液槽４、電気透析槽５及び送液ラインの
内部あるいは周辺に液漏れ検出センサー６・７・８・９
・１０を取付け、液漏れが発生した時、センサーの電極
間の電導度を電導度測定回路１１で測定し、ある電導度
以下になったらＡ／Ｄ変換器１２でＡ／Ｄ変換を行い、
液漏れであると断定し、コンピュータ１３によってポン
プコントローラ１４に指令を出し、直ちに送液ポンプを
停止させ、液漏れであることを表示パネル１５によって
表示させ、ブザー１６によって知らせる。

液漏れ検出器のセンサー本体は、送液ポンプ、送液ライ
ン、対象液槽、電極液槽及び電気透析槽の下部に設置す
るのが望ましい。好ましくは、液漏れ検出器のセンサー
本体を装置本体にうめこむ形にして漏れた液を検知しや
すい場所に設置する方法である。

液漏れ検出器のセンサーは、少なくとも一対の電極から
なり、電極は０．１〜１０ｍｍの隙間で配置されるのが
望ましい。好ましくは、０．５〜２ｍｍの隙間をあける
。この理由は、電極の間隔が狭すぎると、２本の電極が
接触したり他の導電性のある物質によって間接的に接触
してしまい誤動作してしまう恐れがあり、電極の間隔が
広すぎると、液漏れが発生しても２本の電極間に液が接
触せずに検知しない可能性があり、さらに検出感度の低
下をまねく。

液漏れ検出器のセンサ一部分の電極は、白金、金、銀、
ステンレス、ニッケルなどの金属電極、金や白金等の金
属をそれらと異なる材料上ヘメッキした電極、炭素、白
金黒、金属酸化物被膜チタン電極などが使用される。

電極の長さは、設置する場所にもよるが、１〜２００ｍ
ｍであることが望ましい。好ましくは、１０〜５０ｍｍ
である。電極の長さが短いと検出部分が小さくなり、液
漏れが発生しても液が接触せず、検知しない可能性があ
る。電極の長さが長いと装置内の場所をとってしまう。

液漏れ検出器の感度は、装置内を流れる液の種類にもよ
るが、好ましくは純水（１，５ｕｓ／ｃｍ以下）で検知
出来るのが望ましい。

液漏れを検知してから漏れ検知シーケンス動作に移行す
るまでの時間は、１分以内でも良いが、好ましくは１０
秒以内に動作に移行したほうが望ましい。これは、あま
り遅くなると液漏れによる被害が大きくなるためである
。

（本発明の効果）以上述べた様に、卓上型電気透析装置に液漏れ検出器を
設置することによって、液が漏れた時に漏れを検知し、
直ちに動作を停止し、漏れであることを表示し、音によ
って液漏れであることを知らせ、漏れによる液の損失を
少なくすることができ、さらに卓上型電気透析装置の電
源、電気回路マイクロコンピュータ等を漏れた液から保
護することができる。

（実施例）以下、本発明の詳細な説明するために実施例を示すが、
本発明は以下の実施例に特に限定されるものではない。

実施例　１第１図に示した電気透析槽５に、アニオン交換膜２３と
してフッ素系アニオン交換膜（東ソー■製、イオン交換
容量０．９１ミリ当ｍ／ｇ乾燥膜、含水率０．１５ｇ／
ｇ乾燥膜）、カチオン交換膜２４としてデュポン社製の
Ｎａｆｉｏｎｌ１７を膜間距離が１　ａｒｍとなるよう
に装着した。これらの膜の有効膜面積は８　ｃｄであっ
た。陽極２２には寸法安定電極である酸化金属被覆チタ
ン、陰極１８にはステンレスを用いた脱塩対象液として
塩化ナトリウムを０　、　１　ｍｏｌ／ｊ！とサッカロ
ースを１％含有する水溶液１０ｍ１を送液ポンプ１によ
り４０ｍ１／ｌｌ１ｉｎの流速で循環した。電極液とし
て５％硫酸ナトリウム水溶液２０ｍ１を同流速で循環し
た。

電気透析槽５への通電を開始した。電流の上限は０．３
Ａで、電圧の上限は１０Ｖとし、対象液の液温は２５〜
３０℃であった。通電開始１分後に、送液ポンプ１．２
、電解液槽２、対象液槽４から、それぞれの送液ライン
をはずし、液が漏れるようにし、その時の動作を確認し
た。

液が液漏れ検出器のセンサ一部の電極の一部にまたがる
ように接触すると漏れ検知シーケンス動作に移行し、そ
れぞれの場所から液漏れが起こってから５秒以内で送液
ポンプの運転を停止し、ＬＥＤ（発光ダイオード）表示
パネルに液漏れが発生したことをデジタル表示し、ブザ
ーによって知らせた。

次に電流値が０．０１Ａ以下になった時に脱塩終了とし
、そのときそれぞれの送液ラインをはずし、同様に液が
漏れるようにした結果、液が液漏れ検出器のセンサ一部
の電極の一部にまたがるように接触すると漏れ検知シー
ケンス動作に移行し、それぞれの場所から液漏れが起こ
ってから５秒以内で送液ポンプの運転を停止し、ＬＥＤ
表示パネルに液漏れが発生したことをデジタル表示し、
ブザーによって知らせた。

実施例２実施例１と同様の操作を行ない、漏れた液量を調べた。

液漏れを検知し、送液ポンプの運転が停止した時の脱塩
対象液の液量は７　ｍｌで、液の損失は３　ｍｌであっ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明装置の一実施態様を示す概略図である
。１．２・・・送液ポンプ　　３・・・電解液槽４・・・
対象液槽　　　　　５・・・電気透析槽６．７．８．９
．１０・・・センサー１１・・・電導度測定回路　１２・・・Ａ／Ｄ変換器１
３・・・コンピューター１４・・・ポンプコントローラー

Claims

【特許請求の範囲】

（１）対象液貯蔵槽の対象液を電気透析槽に循環するた
めの送液ポンプ、電極液槽の電極液を電気透析槽に送液
するための送液ポンプ、直流電源より通電されうる少な
くとも一組の陽極と陰極と少なくとも一組のカチオン交
換膜とアニオン交換膜とから構成される電気透析槽、直
流電源及びコントロール部よりなる電気透析装置におい
て、装置の内部あるいはその周辺に液漏れ検出器を設置
し、液漏れが起った時に漏れを検知し、漏れ検知シーケ
ンス動作に移行し、直ちに動作を停止することを特徴と
する卓上型電気透析装置。
（２）液漏れが起った時に、漏れであることを表示し、
音によって液漏れであることを知らせる特許請求の範囲
１記載の卓上型電気透析装置。