JPH01150027A - ダンパーディスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車などのクラッチディスクとして使用さ
れるダンパーディスクに関し、特に、ダンパーディスク
の外周側と内周側とにスプリング機構を配置した型式の
ダンパーディスクを対象としている。

（従来の技術） この種のダンパーディスクは実公昭６１−４０８４７号
（米国特許第４４９４６４２号）に記載されている。そ
の公報に記載の構造では、出力ハブの外周に内側フラン
ジが一体に設けてあり、そのフランジの半径方向外側に
環状の外側フランジ（中間部材）が設けである。両フラ
ンジの軸方向両側にサイドプレート（入力部）が設けで
ある。

サイドプレートはディスク外周部に配置したスプリング
により外側フランジに連結されている。外側フランジは
ディスク内周部に配置した内周スプリングにより内周フ
ランジに連結されている。

（発明が解決しようとする問題点） 上記構造では、内周フランジと外周フランジをスプリン
グで連結するために、外周フランジの両面にサブプレー
トが固定しである。サブプレートは外周フランジよりも
半径方向内方へ延びて内周フランジの両側に位置してお
り、サブプレートの内周部と内周フランジとがスプリン
グにより連結されている。このサブプレートは外側フラ
ンジをハブに対して同心に位置決めする役割をも果たし
ている。

この構造では、中間部材として、外側フランジの他に、
１対のサブプレートを設けてスプリング連結部及び外側
フランジ用の位置決め部を構成する必要があるので、構
造が複雑である。

又、両フランジの相対的な回転を規制するために、外側
フランジの内周と内側フランジの外周に、互いに円周方
向に係合する歯を設ける必要があり、その点においても
構造が複雑になる。

（問題点を解決するための手段） 上記問題を解決するために、本発明は、出力軸の外周に
軸方向に隣接する１対のハブを連結し、各ハブの外周に
フランジを設け、両フランジの間に環状の中間プレート
を配置し、両フランジの両側に入力部である１対のサイ
ドプレートを配置し、中間プレートの外周部を外周スプ
リングによりサイドプレートに円周方向に連結し、中間
プレートの内周部を内周スプリングにより両フランジに
円周方向に連結したことを特徴としている。

（作用） 上記構成によると、トルクはサイドプレートから外周ス
プリングを介して中間プレートに伝わり、中間プレート
から内周スプリングを介してフランジに伝わる。

この動作では、外周スプリングと内周スプリングが中間
プレートを介して直列に連結されたスプリング機構とし
て作用する。従って、ディスク全体としての最大捩り角
（フランジとサイドプレートとの相対的な最大捩り角）
は大きくなる。

（実施例） 第１図において、出力軸１の外周スプラインには１対の
ハブ２が連結している。両ハブ２は軸方向に間隔を隔て
て位置しており、互いに隣接する側の端部に環状の外向
きフランジ３を一体に有している。このようなハブ２は
、プレス加工及び鍛造のいずれでも製造できるが、製造
コストの面からは、プレス加工で形成することが好まし
い。

両フランジ３の間には環状の中間プレート５が位置し、
両フランジ３の軸方向外側には１対の環状サイドプレー
ト６が位置している。一方のサイドプレート６の外周部
には複数のクツショニングプレート７の内周部が固定さ
れており、クツショニングプレート７の両面に摩擦フェ
ーシング８が張り付けである。

両サイドプレート６及び中間プレート５はフランジ３よ
りも大径であり、フランジ３よりも半径方向外側の部分
が複数の外周スプリング１０（１個のみ図示）により円
周方向に連結されている。

外周スプリング１０は円周方向に間隔を隔てた位置に配
置されており、中間プレート５及びサイドプレート６に
設けた窓孔１１．１２にディスク接線方向に延びる姿勢
で嵌合している。一部の外周スプリング１０については
、それを収容する窓孔１１．１２のディスク円周方向長
さに差を付け、サイドプレート６と中間プレート５が相
対的にある角度だけ捩れた後に、スプリング１０が中間
プレート５とサイドプレート６を連結するように構成す
ることもできる。

中間プレート５の内周部とフランジ３にも、円周方向に
間隔を隔てた複数箇所に、同様の窓孔１５．１６が設け
てあり、各組の窓孔１５．１６に内周スプリング１７が
ディスク接線方向に延びる姿勢で嵌合している。内周ス
プリング１７は両サイドプレート６の間に位置している
。これらの内周スプリング１７としては前記外周スプリ
ング１０よりも軟らかいスプリングが使用されている。

上記外周スプリング１０に対して円周方向に間隔を隔て
た位置において、両サイドプレート６の外周部は複数箇
所がストップピン２０により互いに強固に連結されてい
る。ストップピン２０は中間プレート５の外周に設けた
円周方向に長い切り欠き２１を通過している。

同様に、上記内周スプリング１７に対して円周方向に間
隔を隔てた位置において、両フランジ３の外周部は複数
箇所がスタッドピン２２により互いに強固に連結されて
いる。スタッドピン２２は中間プレート５に設けた円周
方向に長い長孔２３を通過している。

内周スプリング１７よりも内周側において、各サイドプ
レート６とフランジ３の間には環状の摩擦材２５が介装
され、各フランジ３と中間プレート５の間には摩擦材２
６が介装されている。

更に図示の構造では、中間プレート５の内径が出力軸１
の外径よりも多少大きく設定してあり、中間プレート５
と出力軸１の間に環状のグリス溜り２７が形成されてい
る。

上記各部の具体的な形状や寸法は、各部が次のように作
動するように設定しである。

上記構造によると、図示されていないフライホイールに
フェーシング８を圧接させることにより、フライホイー
ルからフェーシング８及びクツショニングプレート７を
介してサイドプレート６ヘトルクが導入され、サイドプ
レート６から外周スプリング１０を介して中間プレート
５ヘトルクが伝わる。このトルクは中間プレート５から
内周スプリング１７を介してフランジ３に伝わり、フラ
ンジ３からハブ２を介して出力軸１へ伝わる。

以上から明らかなように、外周スプリング１０と内周ス
プリング１７は中間プレート５を介して直列に連結され
ている。従って、外周スプリング１０及び内周スプリン
グ１７は、全体として軟らかいスプリングとして作用し
、又、ディスク捩れ角に対応する総合的なスプリング圧
縮量は大きくなる。従って、入力トルクの振動は効果的
に吸収される。

又、上記構造では、フランジ３と中間プレート５の相対
的な捩り角が所定値に達すると、スタッドピン２２が長
孔２３の縁に係合し、フランジ３と中間プレート５のそ
れ以上の相対的な捩りは阻止される。従って、上記所定
値以上の捩り動作では、外周スプリング１０だけが更に
弾性的に圧縮され、そのために、ディスク全体としての
捩り剛性が高くなる。このように所定の捩り角度を超え
る範囲で捩り剛性が増加するので、トルクが大きい領域
でのトルク振動をも効果的に吸収できる。

ディスク全体としての捩り角（フランジ３とサイドプレ
ート６の相対的な捩り角）が所定の最大値に達すると、
ストップピン２０が切り欠き２１の縁に係合し、それ以
上の捩りは一切阻止される。

（発明の効果） 以上説明したように本発明によると、出力側部材として
１対のフランジ３を使用し、両者の間に中間プレート５
を配置したので、従来のように、内周スプリングとの連
結及び中間部材の位置決めを行うためのサブプレートは
不要であり、構造を簡単化できる。

又、出力フランジ３と中間プレート５とのストッパー機
構として、従来のような内歯及び外歯を設ける必要がな
く、図示の実施例の如く、スタッドピン２２と長孔２３
とでストッパー機構を構成できるので、構造を簡単化で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の断面略図である。 １・・・出力軸、２・・・ハブ、３・・・外周フランジ
、５・・・中間プレート、６・・・サイドプレート、１
０・・・外周スプリング、１７・・・内周スプリング第
１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 出力軸の外周に軸方向に隣接する１対のハブを連結し、
   各ハブの外周にフランジを設け、両フランジの間に環状
   の中間プレートを配置し、両フランジの両側に入力部で
   ある１対のサイドプレートを配置し、中間プレートの外
   周部を外周スプリングによりサイドプレートに円周方向
   に連結し、中間プレートの内周部を内周スプリングによ
   り両フランジに円周方向に連結したことを特徴とするダ
   ンパーディスク。