JPH0114544Y2 - - Google Patents

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JPH0114544Y2
JPH0114544Y2 JP16334381U JP16334381U JPH0114544Y2 JP H0114544 Y2 JPH0114544 Y2 JP H0114544Y2 JP 16334381 U JP16334381 U JP 16334381U JP 16334381 U JP16334381 U JP 16334381U JP H0114544 Y2 JPH0114544 Y2 JP H0114544Y2
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pin
inner rotor
stub shaft
slit
steering wheel
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のインテグラルパワーステアリ
ング装置におけるバルブ装置の改良に関し、ステ
アリングホイールを操作中に不快な感じを与える
ことのない装置を提供するものである。
第1図は従来のインテグラルパワーステアリン
グ装置に使用するバルブ装置の概略の構造を示す
もので、バルブ装置Vはステアリングホイール1
を設けたステアリングシヤフト2にスタブシヤフ
ト3が接続され、このスタブシヤフト3の周囲に
はインナーロータ4が設けてあり、このインナー
ロータ4は前記スタブシヤフト3より突出したピ
ン5をこのインナロータ4に設けた穴あるいは溝
4aに挿入して前記インナーロータ4とスタブシ
ヤフトとを連結している。
前記スタブシヤフト3の端部にはトーシヨンバ
ー6が連結され、このトーシヨンバー6の外周に
アウターロータ7の円筒部7aが設けられ、この
円筒部7aと前記トーシヨンバー6との間はピン
8によつて接続されている。
前記アウターロータ7の内部にはインナーロー
タ4が挿入れ両者によつて第2図のようにバルブ
機構が形成されている。
9はピストンでこの外周に設けたギヤ9aにセ
クターシヤフト10のギヤ10aが歯合してい
る。
前記ステアリング装置を駆動する作動油は、図
示していないオイルポンプより通路11に供給さ
れ、前記インナーロータ4とアウターロータ7と
からなる弁機構およびピストン9とシリンダとの
機構を介してセクターシヤフト10を回動した
後、排出路12よりオイルタンクに還流する。
第2図はインナーロータ4とアウターロータ7
よりなるバルブ機構を示すもので、ポンプより送
られた作動油は矢印Pより供給され、ステアリン
グホイール1の操作に伴つて生ずる前記インナー
ロータ4とアウターロータ7との相対的なずれに
よつて矢印Lより左シリンダーへ、あるいは矢印
Rより右シリンダーに供給されて前記ピストン9
を右あるいは左に移動させ、そのピストン9の動
きに伴なつて操行車輪を左右に回動する。
結局、ステアリングホイール1の回転はスタブ
シヤフト3、トーシヨンバー6、アウターロータ
7および前記スタブシヤフト3に植立したピン5
を介してインナーロータ4を回転させ前記のよう
にバルブ機構を操作し、そのバルブ装置の動作に
応じてピストン9を駆動してこれによつてセクタ
ーシヤフト10を回動するのである。
さて、前記インナーロータ4とアウターロータ
7とが円滑に動くように一般には第3図に示す如
くスタブシヤフト3より突出したピン5とインナ
ーロータ4に設けた穴あるいは溝4aとの間には
通常僅かの隙間Sが設けてある。
この隙間Sは前記スタブシヤフト3とインナー
ロータ4との間を結ぶ上で重要なもので、この隙
間Sが大きいと前記インナーロータ4とスタブシ
ヤフト3との間にかなりの“ずれ”を生じ、バル
ブ装置Vの応答性そのものが悪くなる欠点があ
る。
前記のようにインナーロータ4とピン5との間
の間隙Sはバルブ装置Vを円滑に操作する上で必
要なものであるが、この間隙Sがあると走向輪か
らセクターシヤフト10等を経由して受ける衝撃
力によつてインナーロータ4とピン5とがぶつか
り、その衝撃振動がステアリングホイール1に伝
達される。
前記衝撃振動はインナーロータ4とピン5との
間の間隙Sが大きい程大きく、操縦者に対してス
テアリングホイール1を介して“コツン”とした
不快な感じを与える欠点があつた。
しかしながらインナーロータ4とピン5との間
に間隙Sが全くないと前記のようにインナーロー
タ4とアウタローロタ7との間の動きが悪くなる
欠点があり、そのためにこの間隙をなくすことは
実質的に困難である。
本考案は、以上の問題に着目して成されたもの
であり、インテグラルパワーステアリング装置に
おいて、スタブシヤフトに油圧を切り換えるイン
ナーロータを従動させるために、スタブシヤフト
に取付けたピンとインナーロータとの間に設けた
間〓によつて生じるステアリングホイールの不快
な操作感覚を無くし、しかも優れた応答性を有す
るインテグラルパワーステアリング装置における
バルブ装置を提供することを目的としている。
以上の目的を達成するための本考案のインテグ
ラルパワーステアリング装置におけるバルブ装置
の構成は、ステアリングホイールに従動するスタ
ブシヤフトに、回転方向と交差する方向の縦割り
スリツトを有するピンを取付けると共に、該スタ
ブシヤフトの外周を囲むロータリバルブのインナ
ーロータに前記ピンとの係合部を設け、前記スリ
ツトに弾性部材を充填して拡開させ、前記ピンを
前記係合部に密着させたことを特徴としている。
前記係合部は、例えば穴または溝をインナーロ
ータに設けることによつて形成することができ
る。
前記弾性部材は、(1)該弾性部材によつて前記ピ
ンは変形できるので、スタブシヤフトとインナー
ロータとの相対的移動が可能であるので、インナ
ロータはスタブシヤフトの動きに逸早く従動し、
しかも作動不良が起こらず、(2)前記ピンが弾性変
形しながらスタブシヤフトとインナーロータとの
間を連結するので、走行輪からの衝撃がステアリ
ングホイールに伝達されることを防止し、また(3)
前記ピンとインナーロータとの間の〓間によるス
テアリングホイール操作上の不快感を無くすこと
ができる。
次に図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
第4図は、本考案のバルブ装置を構成するスタ
ブシヤフト3とインナーロータ4との結合部分を
示すもので、インナーロータ4に設けた穴あるい
は溝4aにピン5が挿入されている。
このピン5は先端より中程までスリツト5aが
設けられている。このスリツト5aの長さはピン
5がインナーロータ4の穴あるいは溝4aに貫入
した際に弾性的にこの穴あるいは溝4aを押圧す
るものであればよく、余り長いものである必要は
ない。
またこのスリツト5aの幅は前記のようにピン
5が弾性体として作用するものであればよいので
あまり広くしない方がよい。
さらに、単にピン5にスリツト5aを設けたも
のではピン5の強度が低下するので、このスリツ
ト5aの内部に第6図に示すようにバネあるいは
ゴム等の弾性体5bを埋めこんでこのピン5全体
に強度を持たせるようにしてもよい。
ピン5はスタブシヤフト3とインナーロータ4
との間を結ぶ弾性体として作用するものであるの
で、そのスリツト5aの方向はスタブシヤフト3
の軸線方向に向けるのが好ましい。
第7図は、別の実施例を示すもので、金属体5
cの間にゴム等の弾性体5dを積層したものでこ
の構造のものはピン全体として弾性を発揮する特
徴を有するが、その製造工程にやや複雑さが残
る。
本考案は前記実施例のようにスタブシヤフト3
とインナーロータ4とを結ぶピン5にスリツト5
aを設けてピン自体を弾性化したもの、あるいは
前記ピン5に設けたスリツト5a内にゴム等の弾
性体を設けてピンの弾性を高めたり、あるいは金
属とゴム等の弾性体とからなる積層構造にしたり
してピン自体を弾性体としているので前記スタブ
シヤフト3とインナーロータ4との間は弾性結合
されていることとなる。
従つてピン5aとインナーロータ4の穴あるい
は溝4aとの間はきつちりと嵌合しているのでこ
れらは一体として運動することになる。
しかしながらピン5自体は弾性体として作用し
ているのでスタブシヤフト3とインナーロータ4
との間は恰も従来の装置のようにバルブ機構の動
きを円滑にするための間隙があるように作用する
こととなるので、インナーロータ4とアウターロ
ータ7との間には十分な動きを与えることができ
るのである。
前記のように本考案はインナーロータ4とピン
5との間を弾性結合をさせながら機械的には圧入
状態であるので、実質的に“ガタ”がなく従つて
ステアリングホイールに感じの悪い衝撃を与える
ことがなく、操縦者は軽快に自動車を操縦するこ
とができるのである。
以上説明したように本考案のインテグラルパワ
ーステアリング装置におけるバルブ装置は、ステ
アリングホイールに従動するスタブシヤフトに、
回転方向と交差する方向の縦割りスリツトを有す
るピンを取付けると共に、該スタブシヤフトの外
周を囲むロータリバルブのインナーロータに前記
ピンとの係合部を設け、前記スリツトに弾性部材
を充填して拡開させ、前記ピンを前記係合部に密
着させた構成としたので、次の効果を得ることが
できる。
即ち、スタブシヤフトとインナーロータとの相
対的移動を可能にして作動不良の発生を防止して
いるにも関わらず、そこに弾性部材を介装したた
めに応答性が改善され、且つ前記相対的移動を可
能にしたことにより生じるステアリングホイール
の操作上の不快感を無くしたロータリバルブ装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はインテグラルステアリングのロータリ
ーバルブ装置の概略を示す断面図、第2図は第1
図のA−A断面のバルブ機構の構造を示す図第3
図は従来のバルブ機構の要部を示す図である。第
4図は本考案の実施例に係るバルブ機構の要部を
示す断面図である。第5,6、および第7図は本
考案に使用したピンの各種形状を示す図である。 1……ステアリングホイール、3……スタブシ
ヤフト、4……インナーロータ、4a……穴ある
いは溝、5……ピン、6……トーシヨンバー、7
……アウターロータ、9……ピストン、10……
セクターシヤフト、5a……スリツト、5b……
弾性体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ステアリングホイールに従動するスタブシヤフ
    トに、回転方向と交差する方向の縦割りスリツト
    を有するピンを取付けると共に、該スタブシヤフ
    トの外周を囲むロータリバルブのインナーロータ
    に前記ピンとの係合部を設け、前記スリツトに弾
    性部材を充填して拡開させ、前記ピンを前記係合
    部に密着させたインテグラルパワーステアリング
    装置におけるバルブ装置。
JP16334381U 1981-10-31 1981-10-31 インテグラルパワ−ステアリング装置におけるバルブ装置 Granted JPS5868476U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16334381U JPS5868476U (ja) 1981-10-31 1981-10-31 インテグラルパワ−ステアリング装置におけるバルブ装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16334381U JPS5868476U (ja) 1981-10-31 1981-10-31 インテグラルパワ−ステアリング装置におけるバルブ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5868476U JPS5868476U (ja) 1983-05-10
JPH0114544Y2 true JPH0114544Y2 (ja) 1989-04-27

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JP16334381U Granted JPS5868476U (ja) 1981-10-31 1981-10-31 インテグラルパワ−ステアリング装置におけるバルブ装置

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JPS5868476U (ja) 1983-05-10

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