JPH01139813A - 原着された芳香族ポリアミド繊維及びその製造法 - Google Patents

原着された芳香族ポリアミド繊維及びその製造法

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JPH01139813A
JPH01139813A JP30049987A JP30049987A JPH01139813A JP H01139813 A JPH01139813 A JP H01139813A JP 30049987 A JP30049987 A JP 30049987A JP 30049987 A JP30049987 A JP 30049987A JP H01139813 A JPH01139813 A JP H01139813A
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JP
Japan
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dsr
aromatic polyamide
fiber
group
melting point
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JP30049987A
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Tamemaru Ezaki
江嵜 為丸
Akio Omori
大森 昭夫
Masanori Osawa
正紀 大澤
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Kuraray Co Ltd
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は耐光堅牢性、耐熱性、発色性、の良い全芳香族
ポリアミドからなる原着繊維に関する。
詳しくは、特定の有機および/または無機の顔料を耐熱
性のよい全芳香族ポリアミド繊維にきわめて高い分散状
況で含有せしめた耐熱性、耐光性、発色性にすぐれた着
色した全芳香族ポリアミド繊維及びその製造法に関する
〈従来の技術〉 メタ糸全芳香族ポリアミド繊維は、その剛直な分子構造
及び高い結晶性のため、すぐれた耐熱性を有する。
この繊維は、脂肪族ポリアミド繊維の染色に用いられる
様な塩基性染料等で染色する方法(英国特許第1277
434号など)が知られているが得られた繊維の耐光性
は著しく悪いため、現在では耐光堅牢度を必要とする場
合には原着による方法(fF+公昭51−45688、
同55−262087ffiど)が行なわれている。し
かしこの方法では、顔料特有の不透明な発色性しか得ら
れなかった。
また従来のメタ系アラミド繊維は高温例えば400℃以
上の温度に保持した場合乾熱収縮率が大きく、そのため
衣料として用いた場合、高温にさらされると形態変化が
極めて太きいという欠点があシ、また炎があたったとき
に、溶融はしないものの穴があき炎が直接に肌にふれ乞
ごとで火傷の危険が増大するなどの問題があった。これ
らに対し、パラ系全芳香族ポリアミド繊維を少量混用す
ることが提案されている〔多々清爾プラスチック36,
34(1985))が、衣料としてのしなやかさ、加工
性が大巾に低下するという欠点があって満足すべき結果
はえられていない。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明者らは、耐熱性、耐光性、発色性のすぐれた芳香
族ポリアミド繊維について鋭意研究の結果、特定の溶媒
に分散された有機および/または無機の顔料を紡糸原液
に添加、混和せしめたのち゛押し出し、延伸、熱処理し
て得られた特定の数値を満足する芳香族ポリアミド繊維
が上記耐熱性、耐光性、発色性にきわめてすぐれている
ことを見出し本発明に到達したものである。本発明によ
り第1に従来の芳香族ポリアミド繊維にくらべきわめて
顔料の分散性のよい発色性にすぐれた繊維をうろことが
出来る。第2に従来公知のメタ系アラミド繊維に比して
、優れた高温での形態安定性、すなわち融点以上の様な
高温下においても熱収縮率が小さく、また炎があたって
も、穴があいたシ、#着した夛することなくそのまま炭
化するため、火炎、熱の遮断性にきわめてすぐれている
衣料を与えることが出来るなど大きなメリットが生れる
〈問題点を解決するための手段〉 すなわち、本発明は芳香族ポリアミド繊維のくりかえし
単位の85モルチ以上、好ましくは95チ以上が、アミ
ド結合の窒素原子および/または炭素原子に直結するフ
ェニレン基のオルソ位に炭素原子1から4の低級アルキ
ル基、あるいはアミン基、スルホン基、カルボキシル基
、水酸基から選ばれた官能基、またはハロゲン原子を有
する芳香族ポリアミドよシ製造されたものである原着さ
れた芳香族ポリアミド繊維であって、次式を満足する物
性を有する。
Tm≧350℃ T m −TEX≧30℃ Xc≧10% DE≧10% Dsr (’I’m)≦15% ここで−は融点(”C) 、TEXは発熱開始温度(’
C)、Xcは結晶化度(%)、DEは伸度(%)、Di
r(’I’m)は融点Tmにおける乾熱収縮率(S) 
、Dsr(Thx+55℃)は融点+55℃における乾
熱収縮率(%)を表わす。
又、本発明は顔料を溶媒に分散もしくは溶解させて原着
原液とするさいの溶媒として下記一般式で表わされる化
合物を用いることによシ、従来のメタ系アラミド繊維で
は得られなかったすぐれた発色性かえられることを見い
だして到達したものである。
C ■ 但しR1、R2はそれぞれ水素原子、アルキル基、ヒド
ロキシアルキル基又はアルコキシアルキル基を表わす。
なお、本発明でいう特性値および物性値はそれぞれ以下
に記す測定機、測定榮件で得られた数値を表わす。
Tm:融点;パーキンエルマー社(財)製DSC−2C
により約10■の試料をAI製試料皿に入れ窒素ガス気
流中(30d/m1n)で毎分10℃で室温から所定温
度までのDSC曲線をえ、その吸熱ピーク温度をTmと
する0 TEX :発熱開始温度;パーキンエルマー社■製DS
C−2Cによシ約10藁Vの試料をAI製試料皿に入れ
空気気流中(30d/mln )で毎分10℃で室温か
ら所定温度までのDSC曲線をえ、その発熱開始温度を
TEXとするO XC:結晶化度;理学電機■製回転対陰極超高強力X線
発生装置RA D −rA (40KvloomAsC
uKz線)を使用し、X線ビームに垂直な面内で試料を
回転させながら回折角2θ=ヂ〜35゜の範囲のX線回
折強度曲線をえ、次に回折曲線を結晶領域(AC)と非
晶領域(Aa)に分離、次式よシ算出した値Xcを結晶
化度゛とする0ム− DE=繊維の伸度;インストロン引張り試験機を用い試
料長10 tyn 、引速5cIn/分、初荷重0.0
5f/dの条件下で引張試験を行なって求めた。
本発明にオl、’=テは、−≧350℃、Tm−’rg
x≧30℃、XC≧lθ%、DE≧10チでなければな
らない0すなわち本発明耐熱性有機合成繊維においてT
m(融点)が350℃以上であシ、Tmに対してTEX
(発熱開始温度)が30℃以上低(Xc (結晶化度)
が10%以上であるときに融点以上の高温にシいても形
態安定性に優れた繊維となる事を見出したものである。
これは換言すればTm≧350℃で且つXc≧10%で
ある場合においても、’I’m−TEXが30’C以上
と−−TEXが30℃未満の繊維を比較すると前者すな
わちTEX (熱分解開始温度)がTm(融点)よ、D
 30℃以上低い方が後者すなわちTgxがTmよシ3
0℃未滴にあるものよシその繊維のTm(融点)以上の
高温における形態安定性がよいという事である。
これは−見不合理のように考えられるが全く意外にも、
実際にはTEXのよシ低い方が良好な形態安定性を示す
のである。
これについての正確な理由はよく分らないが、Tm≧3
50℃、Xc≧lO%であってカッTEXがTmに対し
て30℃以上低い本発明繊維では比較的低いTEXから
熱分解が始まるのでそれは緩やかにかつ非晶領域を中心
に起シその際、結晶領域では微結晶が溶融する事なく存
在するため、熱による非晶領域の配向分子鎖の配向緩和
とともに生じる熱収縮に対して微結晶が分子鎖の拘束点
として作用するため、収縮が抑えられつつ1、同時に進
行する熱分解反応に伴ない分子鎖間に一種の架橋が起き
、3次元構造が形成されるため融点以上でも形態安定性
が良好になると考えられる。
それに対して一≧350℃、X0210%であってもT
Exがkに対して30℃未満でしか低くない時には充分
な分子間の架橋による3次元構造が形成されるまえに熱
溶融が生じるので、熱収縮や繊維間での融着が大きくな
シ形態安定性不良となったものと考えられる。
CのためTm−TExO範囲はT m −TEX≧30
℃でなければならず、好ましくはT m −Tgx≧5
0℃さらに好ましくはT m −TEX≧70℃である
本発明の繊維はTm (融点)以上の高温下においても
良好なる形態安定性を有すものの、Tm以上では他の繊
維物性がある程度低下するもので、一般の合成繊維よ、
9200℃以上も高い温度でも実用可能な耐熱性繊維で
あるためには、Tm ≧350℃でなければならず好ま
しくはTm≧400℃以上である。
また、Tm≧350℃、T m −TEX≧30℃であ
つてもXc<losと結晶性が小さい場合、微結晶によ
る分子鎖移動に対する拘束作用がほとんどないため、−
よりはるか低温のガラヌ転移点あたシから急激に熱収縮
を増大して形態安定性は不良となる。
これらの理由からXc≧10%である事が必要でちゃ、
好ましくはXc≧15%である。
さらに繊維が衣料用、産業資材用等の用途において既存
の有機合成繊維と同様な利用がされるためには、良好な
しなやかさ、加工性を有す必須の条件となる。このため
には強度と伸度のバランス、とシわけ伸度が充分にある
ことが大事でDE(繊維伸度)≧10%でなければなら
ない。好ましくはDE)15%、さらに好ましくはDE
)’l、Q%である。
次に本発明繊維の高温における形態安定性をさらに高め
る好ましい態様としては繊維のDsr(Tm)≦ここで
D+sr(Tm)は融点における乾熱収縮率であシ、D
sr(Tm+ 55℃)は融点+55℃における乾熱収
縮率である。Dsrの測定は次の様にして求め九120
0dのヤーン状の繊維試料を試料を試料長501としQ
、lf/dの加重をかけ厚長1bを測定した後、所定温
度の熱風乾燥機中で10分間フリーで処理し、その後3
0分後に再び0.IP/dの加重をかけて試料長Jtを
測定し、次式によって乾熱収縮率Dirを求めた。
to −JI Di r = −X 100% O Dsr(Tm)が15チを越える場合には融点において
乾熱収縮がすでに大きく形態安定性が良好とはいえない
。Dsr(’I’m)515%であっても激に熱収縮が
増大するため、例えば耐熱防護服用途で着用中被災した
場合脱衣が困難となって火傷等の被害をかえって大きく
するといった事があつのように融点+55℃という融点
よシかなシ高温でも熱収縮が充分に小さい事が重要であ
る。
本発明の線維は次のようにして製造することが出来る。
すなわち、芳香族ジアミンと芳香族ジカルボン酸ハライ
ドを低温溶液重合法、低温界面重合法あるいは溶液重合
法などにより反応させてポリマーとするか、あるいは、
芳香族ジインシアネートと芳香族ジカルボン酸から高温
溶液重合でポリマーとする。例えば特願昭60−314
90号にて示したごとく、ポリ(4−メチル−1,3−
フェニレンテレフタルアミド)、トリレン−2,4−ジ
イソシアネートとテレフタル酸とを原料とし、1.3−
ジメチル−2−イミダゾリジノン、N、N’−ジメチル
エチシンウレアなどを溶媒とし、アルカリ金属化合物を
触媒として100℃以上の温度で加熱重縮合してえられ
る。この方法によ゛れば、色相が良く、繊維形成可能な
高分子量のポリアミド溶液が製造出来、重合溶液をその
まま、あるいは濃縮して紡糸原液として使用することが
できる。
こうして得られた紡糸原液は乾式紡糸あるいは湿式紡糸
法など公知の方法にJニジ紡糸されるが、このさい紡糸
原液に、有機お工び/または無機の顔料を添加してのち
、ノズルから押し出すことにより1w、着された芳香族
ポリアミドの紡糸原糸を得ることが出来る。ついでこの
原糸を延伸熱処理することにより本発明の繊維を得るこ
とから出来る0 紡糸及び延伸熱処理の条件の例としては、特願昭60−
31490号の方法によシ製造した重合溶液を紡糸原液
として使用し、その原液に対し、有機および/または無
機の顔料を適当な溶媒に溶解した原着原液(ドープ)を
適当な量、通常0.1重量%から7重量%、好ましくは
0.5重量%から4重量%程度になるように、特定の溶
媒に分散もしくは溶解させて添加する。添加の方法は、
紡糸原液に予め混ぜておいてもよく、又ノズル直前に混
ぜることも出来るが、後者の方が色の切シか兄が容易で
ある。紡糸原液の温度は30〜100℃、凝固浴組成は
Caα230〜50チ水溶液、凝固浴温度は50〜10
0℃の条件で湿式紡糸し、ついで凝固浴とほぼ同一の組
成の水性溶液浴中で1.1〜5倍の湿熱延伸を行ない次
に50〜100℃の熱水中で水洗を充分性なったのち、
100〜200℃で熱風乾燥し、つづいて300〜45
0℃の空気中もしくは不活性ガス浴で1.1〜5倍の乾
熱延伸熱処理を行なうことによって均質で高温における
形態安定性に優れた原着された耐熱性芳香族ポリアミド
を製造することができる。
本発明の高温における形態安定性に優れた厚着された耐
熱性有機合成繊維用に供されるポリマーは有機合成高分
子であれば特別な制限はないのであるが、その好ましい
ものとしては、式(1)%式%) 残基である。Rは低級アルキル基を表わし、フェニレン
残基に直結する窒素原子の位置はRに対して2.4位あ
るいは2.6位であシ、且つ該2,4位体:2,6位体
が100:O〜80 : 20あるいは、0 : 10
0〜20 : 80の範囲にある繰返し単位を有する。
Ar2は【)で表わされる2価フェニレン残基であジフ
ェニレン基に直結するカルボニル基は1,4位あるいは
1.3体にあり、且つ該1.4位体:1.3位体が10
0:O〜80 : 20の範囲にある繰返し単位を有す
る)で特定される繰返し単位を有する芳香族ポリアミド
である。
ここでAr1がRで表わされる低級アルキル基を有する
事がTExがTm−30℃以下の場合TEX以上の温度
において低級アルキル基が酸托を受けて架橋等の反応を
起して3次元構造形成をするため融点以上の高温での形
成安定性の向上に寄与するものと思われる。さらに後述
するように本発明繊維は実用レベルにある染色性をもつ
が、それはArrにおける低級アルキル基の置換効果に
よって溶媒に対する親和性の増大、染着率の増大等の好
ましい効果によるものと思われる。したがってArxに
はRで表わされる低級アルキル基が直換されているのが
好ましい。
又Ar 1’のフェニレン基に直結する窒素原子の位置
がRに対して2.4位あるいは2.6位でちゃ、且つ該
2.4位体:2.6位体が100 : O〜8010あ
るいは0:100〜20 : 80の範囲にある事が必
要であるが、この理由はこれらの範囲以外にある場合に
おいては、他の項目が全て満足されたとしても、ポリ→
−を形成する分子構造の規則性が著しく乱れてしまうた
め結晶性が低下してXc≧10−の所望繊維が得られな
いからである0次にArzはくlで表わされる2価フェ
ニレン残基であジフェニレン基に直結するカルボニル基
は、1.4位あるいは1,3位にあシ、且つ1.4位体
:1゜3位体が100:O〜80:20の範囲であるの
が好ましい。この理由は、これ以外の条件が全て満たさ
れているとしても上記範囲以外においては得られる繊維
の融点は大きく低下してTm≧350°Cを満足する本
発明所望のものとはならないからである。
以上の理由からも分るように本発明において、より好ま
しい特定の構造の芳香族ポリアミドは繰返し単位の95
モルチ以上が4−メチル−1,3−フェニレンテレフタ
ルアミドおよび/または6−メチル−1,3−フェニレ
ンチルフタルアミドである0 本発明に用いられる原着顔料を溶解させる具体的な溶媒
としては1.3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N
−メチルピロリドン、N、N’−ジメチルアセトアミド
、 N、N’−ジメチルホルムアミドあるいはへキサメ
チルホスホルアミドなどがあるが、このうち、前述の化
学式で示した化合物、とくに、1.3−ジメチル−2−
イミダゾリジノンが最も好ましい。なぜならば、これを
用いて調製された原着用の溶液は、きわめて分散性が高
く、有機顔料ではほとんどが溶解状態にあシ、その結果
、繊維内部での分散性の高い透明性と発色性とにすぐれ
た繊維をうろことが出来る。
1.3−ジメチル−2−イミダゾリジノン以外の例とし
ては、メチル基の代りに、エチル基、  n −プロピ
ル基、イソプロピル基を用いたものやヒドロキシメチル
基、2−ヒドロキシエチル基、メトキシジメチル基、イ
ソプポキシエチル基などがある。
この工うな化合物を用いた別用途の例には特公昭56−
149475号、特公昭58−91877号、特公昭5
5−144071号などがあるが、いずれも水性インキ
を主体とするものであシ、本発明の新しいアラミド繊維
の原着用溶媒に使用することにより著しい効果を示すこ
とは知られていなかった。
原着用厘液の溶解性は、その透明度を測定することで判
断できるが、その他に粒径分布を測定し、Distri
butlon Table O形で示すこともできる。
コノ場合50%以上が1μm以下の大きさになっており
、又30%以上が0.3μm以下になっている。おどろ
くべきことには、有機顔料のいくつかは完全に溶解して
しまうため、粒径分布を測定することが出来ない。この
ようなものを用いて作った繊維は、従来の原着された繊
維にくらべ、きわめて細かい分散を示す。ものによって
は、染料で染色した様な粒子の存在の認めがたいものま
で出来る。
本発明において使用する有機および/または無機の顔料
は、基本的に、JIS LO841−1966に準拠す
るブルースケールと比較して3級以上の顔料を使用する
ことが好ましい。具体的な顔料の例としては、CI P
igment Red 214、CI Pigment
 Yellow93、CI Pigment Yell
ow 94 、  CI Pig′mant Red 
144などに代表される不溶性アゾ染料、  CI P
igmentYellow 110°、CI Pigm
ent Orange 42、CI PigmentO
range 61などに代表されるイソインドリノン系
顔料、CI Pigment Red l 77、CI
 Pigment Bl、 60などに代表されるアン
スラキノン系顔料、CIVatYellow 1、CI
 Vat Orange 7、CI Pigment 
Red 123、CI Vat Violet l、C
I Vat Blue 41どに代表されるスL/ 7
系顔料、CI Pigment Bl、 l 5、CI
 PigmentGreen7、などに代表されるフタ
ロシアニン系顔料、CI Pigment Yello
w 138 ’lど(7) # / 7 夕o :y系
顔料、CI Pigment Red 122などのキ
ナクリドン系顔料、Pigment V、23などのジ
オキサジン系顔料、CIPigment Red 14
9 などのペリL/7系顔料、CIPigment R
ed 88などのチオインジゴ系顔料等をあげることが
出来る。これらの顔料のうち、300”ClS分の熱履
歴で変色しないものが特に好ましく、アゾ系、フタ四シ
アニン系、イソインドリノン糸、ジオキサジン系、スレ
ン系、キノフタロン系顔料が好ましく用いられる。これ
らの顔料に他の顔料を耐熱性、耐光性を考慮し、30重
量−以下混合して使用することも出来る。
又、前記の顔料の他に、酸化チタンやカーボンブラック
を単独もしくは前記顔料と混合して使用することが出来
る。
〈発明の効果・用途〉 本発明の繊維は既存有機繊維、例えば衣料用のポリエチ
レンテレフタレート繊維等とほとんど変らない強度、伸
度、ヤング率に代表されるバランスのとれた一般繊維性
能と従来の耐熱性有機合成繊維のメタ糸アラミド繊維に
はない性能、すなわち融点以上の高温下においても熱収
縮が小さくかつ燃焼時にも繊維同志が強固に融着するこ
とがない優れた形態安定性をもつ。さらに従来のメタ糸
アラミド繊維の最も大きな欠点のひとつと云われる原着
糸の発色性も、本発明繊維は従来のメタ系アラミド繊維
ニジ格段にすぐれている。又本繊維は染色性にもすぐれ
ているので、原着との併用による色出しも容易である。
したがって耐熱性と高温形態安定性、さらに発色性を生
かした防護衣料、#岑寝具からインテリアまで巾広い用
途へ利用ができる。
次に本発明の態様を実施例をもって具体的に説明するが
1本発明はこれら記載例によって限定されるものではな
い。
実施例1 攪拌機、温度計、コンデンサー、滴下ロート。
窒素導入管を備えた3j容葉のセパラブルフラスコ中に
テレフタル酸166.0f(0,9991モル)、テレ
フタル酸モノカリウム塩2.038F、1.3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン1600111.を窒素雰囲
気下に装入し、油浴上で攪拌しながら200℃に加熱す
る。内容物を200℃に維持しながらトリレン−2,4
−ジイソシアネート174.02(0,9991モル)
を1.3−ジメチル−2−イミダゾリジノン160+w
jK溶解した溶液を滴下ロートよ!74時間にわたって
滴下し、その後さらに1時間反応を継続した後に加熱を
止め、室温まで冷却した。反応液の一部をとシ強攪拌水
中に投入して白色ポリマ−を沈殿させ、更に多量の水で
洗浄した後150℃で約3時間減圧乾燥して得たポリマ
ーの対数粘度(95%H2SO40,1%、30℃)は
2.2であり九また重合液のポリマー濃度は約11.0
重量%で、この溶液の粘度は420ボイズ(B麗粘度計
;50℃)であった。また得られたポリマーはIRスペ
クトル、NMRスペクトルによシポリ(4−メチル−1
,3−フェニレンテレフタルアミド)であることを確認
した。
上記重合液を50℃で減圧炉遇して気泡を含まぬ紡糸原
液を調整する。ついで50℃に保ったまま孔径0.11
m5孔数600(各孔は円形)のノズルから80℃に維
持されたCaCl235%を含む水性凝固浴中へ54.
5f/分で吐出した。紡糸前のポリマー溶液に対し、赤
色を呈するCIPigmentRed 144を含む1
.3−ジメチル−2−イミダゾリジノン溶液を顔料が最
終ポリマーに対し3重量%になるように添加した。ノズ
ルよシ吐出された糸状は凝固浴を通した後凝固浴と同一
組成の浴中で温熱延伸を約1.6倍で行ない、さらに8
0℃温水からなる水洗浴で充分に水洗洗浄し、つづいて
油剤付与し150℃の熱風槽を通して乾燥を行ない温熱
延伸済紡糸原糸を得た。
紡糸原糸はだ円形断面であるが均質なもので、2900
デニール/600フイラメントであった。
次にこの紡糸原糸を430℃に保たれた。窒素気流中空
乾熱延伸機によって乾熱延伸を延伸倍率約2.4倍で行
なうことによって本発明のポリ(4−メチル−1,3−
フェニレンテレフタルアミド)繊維を製造した。
得られた繊維の物性値は単糸デニール−21強度= 5
.4 f / dr 、伸度=22%、ヤング率=80
f/d、Tm=425℃、Ticx =330℃、Tm
−Tgx=95℃、Xc−23%、Dmr(Tm) =
 11 %であり、良好な一般繊維物性と融点以上の高
温における優れた形態安定性を数値的に示している他き
わめて発色性にすぐれており、63℃の耐光性評価で4
級を示した。
次に本発明繊維を使って筒編地を作成しこれを用いて燃
焼試験を行なったところ、火炎を遠ざけると直ちに消火
する自己消火性を明瞭に示し、燃焼後の編地を観察する
と燃焼部も繊維同志が強固に融着することもなかった。
なお、CI Pl詞ant Red l 44 O溶剤
中テノ溶解性を1.3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ンとN−メチルピロリドンと比較した場合、後者が分散
状態で濁っているのに比し前者は完全溶解状態で透明で
あった。
実族例2 テレフタル酸lOモルチをイソフタル酸におきかえた以
外は実施例1と同様の装置、方法、量関係で芳香族ポリ
アミドを製造し、対数粘度2.3のポリマーの11.9
重量%溶液をえた。この溶液の粘度は390ボイズ(5
0℃)であった。
この重合液に対し、CI Plgment Yello
w 110を含む1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ノン溶液を顔料が最終ポリマーに対し2重量−になるよ
うに添加した。
重合液を上記重合液におきかえた以外はすべて実施例と
同様の装置、方法で芳香族ポリアミド繊維を製造した。
得られた線維物性は単糸デニール=2、強度=5.19
/d、伸度= 28.5%、ヤング率819/d、Tm
=410℃、TEX=315℃、Tm−TIEX = 
95℃、Xc = 20%、Dsr(Tm)=10%で
あり、良好な一般繊維物性と融点以上の高温における優
れた形態安定性を数値的に示しているのが分る。
次に本発明繊維を使って筒編地を作成し、これを用いて
焼燃試験を行なったところ、火炎を遠ざけると直ちに消
火する自己消火性を明瞭に示した。
燃焼後の編地を観察したところ燃焼部においても繊維同
志が強固に融着することもなかった0又本発明繊維はき
わめて発色性にすぐれており、63℃での耐光性評価で
4級を示した。
比較例1 攪拌機、温度計、ジャケット付滴下ロートを備えた2J
のジャケット付セパラブルフラスコ中にイソフタル酸ク
ロリド250.2F(1,232モル)、無水テトラヒ
ドロ7ラン6001Llを投入して溶解し、ジャケット
に冷媒を通して内容物を20℃に冷却した。強攪拌しな
がら無水テトラヒドロフラン400−にメタフェニレン
ジアミン133.7f(1,237モル)を溶解した溶
液を約20分間で滴下した。得られた白色乳濁液を無水
炭酸ソーダ2.464モル含有水(水冷)中に強攪拌下
にすばやく投入した。直ちにスラリー温度は室温近くま
で上昇した。引続いてカセイソーダで州を11になる様
に調製した後スラリーをF別し、得られたケーキを多量
の水で充分に洗浄し、150’C下で減圧下に一晩乾燥
した得られたポリマーの対数粘度は1.4であった。
前記ポリ(メタフェニレンイソ7タルアミド)すなわち
PMIAポリマー粉末をN−メチル−2−ピロリドン(
NMP)とNMPに対して2%のLiαを含有する溶媒
中に22重量%濃度で溶解し80℃で減圧濾過して気泡
を含まぬ紡糸原液を調整した。これに実施例1と同じC
I Pigment Red144を最終ポリマーに対
し3重量%になるように添加した。ついで80℃に保っ
たtま孔径0.08■孔数100(各孔は円形)のノズ
ルから80℃に維持されたCaC6240%を含む水性
凝固浴中へ5.227分で吐出し、10m7’分で回転
するローラーを経て80℃温水浴中を通して充分に水洗
し、つづいて98℃の熱水中でローラーとロニラーによ
り湿熱延伸を2.88倍で行ない、さらに油剤付与後1
50℃の熱風槽中を通して乾燥を行ない湿熱延伸済み紡
糸原糸を得た。紡糸原糸は均質なまゆ形断面で、358
デニール/100フイラメントであった。
次にこの紡糸原糸を310℃のプレート上で1.88倍
の乾熱延伸を行なう事によってポリ(メタフェニレンイ
ソフタルアミド)繊維を得た。
得られた繊維の物性値は単糸デニール=2、強度=4,
99/d、伸度= 28.5%、ヤング率=80r/d
、Tm=425℃、TEX=405℃、 Tm −TE
X=20℃、Xc =25%、Dir(Tm) =Ds
r (425℃)=16%、 であシ、本発明外になるこのPMIA繊維は良好な一般
的繊維物性は示すものの、融点以上の高温における形態
安定性については本発明である実施例1、実施例2に比
べると明らかに劣ったものとなった。
次に上記PMIA繊維を使って筒編地を作成しこれを用
いて燃焼試験を行なったところ、火炎を遠ざけると直ち
に消火する自己消火性は明瞭に示すものの、燃焼後編地
を観察すると燃焼部では繊維同志が強固に融着して繊維
形態を完全に消失していた。
この原着された繊維は、63℃での耐光性で2級であシ
、また実施例に比してくすんだ色を呈したO 特許出願人 株式会社 り ラ し 同   三井東圧化学株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)紡糸原液に有機および/または無機の顔料を添加し
    て押しだし延伸熱処理して得られた次式を満足する原着
    された芳香族ポリアミド繊維。 Tm≧350℃ Tm−T_E_X≧30℃ Xc≧10% DE≧10% Dsr(Tm)≦15% Dsr(Tm+55℃)/Dsr(Tm)≦3ここでT
    mは融点(℃)、T_E_Xは発熱開始温度(℃)、X
    cは結晶化度(%)、DEは伸度(%)、Dsr(Tm
    )は融点ににおける乾熱収縮率(%)、Dsr(Tm+
    55℃)は融点+55℃における乾熱収縮率(%)を表
    わす。 2)芳香族ポリアミド繊維のくりかえし単位の85モル
    %以上が、アミド結合の窒素原子および/または炭素原
    子に直結するフェニレン基のオルソ位に炭素原子1から
    4の低級アルキル基、あるいはアミノ基、スルホン基、
    カルボキシル基、水酸基から選ばれた官能基、またはハ
    ロゲン原子を有する芳香族ポリアミドより製造されたも
    のであることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の原着された芳香族ポリアミド繊維。 3)有機および/または無機顔料を下記一般式で表わさ
    れる化合物を主体とする有機溶媒に分散もしくは溶解し
    しめた原着原液をポリマー原液に混合せしめたのちノズ
    ルより押出すことを特徴とする原着された芳香族ポリア
    ミド繊維の製造法。 ▲数式、化学式、表等があります▼ 但しR_1、R_2は、それぞれ水素原子、アルキル基
    、ヒドロキシアルキル基又はアルコキシアルキル基を表
    わす。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0662534A1 (de) * 1994-01-06 1995-07-12 Hoechst Aktiengesellschaft Verfahren zur Herstellung von massegefärbten geformten Gebilden auf der Basis von aromatischen Polyamiden, massegefärbte Fasern, sowie Vormischung zur Herstellung von massegefärbten geformten Gebilden
US6497953B1 (en) 1998-10-09 2002-12-24 Cabot Corporation Polymeric fibers and spinning processes for making said polymeric fibers
JP2019039097A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 帝人株式会社 淡色原着メタ型全芳香族ポリアミド繊維及びその製造方法

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