JPH01137187A - 工業窯炉のライニング方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、工業窯炉において断熱性、熱慣性を向上する
ためのライニング方法に関する。

［従来の技術］ 近年、工業窯炉のライニングとして断熱性および熱慣性
を向上するためセラミックファイバー等のファイバーに
よるライニングが適用されている。

ファイバーライニングの施工方法としては一般的に工業
窯炉を形成する炉殻鉄皮の内側に炉内使用温度に応じて
、その温度に相当する所定の厚みのファイバーにて断熱
層を形成するが１例えば鉄皮側に低温のファイバーを施
工し、炉内側に進むにつれ、高温用のファイバーを積層
する施工方法が行われていた。しかしファイバーは炉内
で発生するガスの流れや粉塵により表面が剥離し、炉体
の寿命を低下させていた。この問題を解決するため特公
昭５９−６３５３号公報に、炉殻鉄皮に内張された所定
厚みのファイバー表面にニードルパンチングしたセラミ
ックファイバーブランケットを被覆し、このニードルパ
ンチングしたセラミックファイバーブランケットを所定
の間隔で鉄皮内側に植設したスタッドにより支持し、内
張されたファイバーが剥離しないような施工方法が提案
されている。

［発明が解決しようとする問題点］ ニードルパンチングしたセラミックファイバーブランケ
ットで、所定の厚みに積層したファイバーを被覆する方
法では、ニードルパンチングしたセラミックファイバー
ブランケットの大きさが制限される。

すなわち、炉殻鉄皮の内側に植設したスタッドにてニー
ドルパンチグしたセラミックファイバーブランケットを
支持するため、ニードルパンチングしたセラミックファ
イバーブランケットを大きくするとスタッドの間隔も広
くなり被覆したファバーとの間に間隙が生じ、炉内の熱
ガスがこの間隙に流入して積層ファイバーの寿命を低下
させる。

従ってニードルパンチングしたセラミックファイバーを
支持するスタッドの間隔には制限がある。

又ニードルパンチングしたセラミックファイバーは、ス
タッド部に折り込んでスタッドの表面が炉内に表れない
ように止めているため、この止め方は非常に憇しく、施
工作業に多大の時間を要する。

［問題点を解決するための手段］ 炉殻鉄皮（１）に所定の厚みの不定形耐火物（２）又は
ファイバーＣ４Ｃ’）　（４ｂ）を内張する。

次に内張すした不定形耐火物（２）又はファイバー（４
ｃ）（４ｂ）の表面に凸凹の疵をつける。次にこの疵を
つけた表面に接着剤を塗布し、この表面に所定の厚みの
セラミックファイバーを接着する。

［作用コ 鉄皮（１）の内張した所定の厚みの不定形耐火物（２）
又はファイバー（４ｃ）　（４ｂ）の表面に凸凹の疵を
つけ、この表面に接着剤を塗布し、この表面に所定の厚
みのセラミックファイバー（４ａ）を接着する。

これによりセラミックファイバー（４ａ）と不定形耐火
物（２）又はファイバー（４ｃ）（４ｂ）は接着力が大
幅に向上し、セラミックファイバー（４ａ）の剥離は減
少する。これは不定形耐火物（２）又はファイバー（４
ｃ）（４ｂ）の表面に凸凹の疵をつけるため接着面積が
大幅に増加するからである。

［実施例］ 第１図は本発明を工業窯炉の炉壁に適用した部分断面図
、第２図は第１図のＡ−Ａ矢視図、第３図、第４図、第
５図は他の実施例を示す。

第１図、第２図は、不定形耐火物の表面に本発明の技術
を適用した図である。

第１図、第２図において、炉殻鉄皮（１）の内側に所定
の厚みの不定形耐火物（２）を施工する。次にこの不定
形耐火物（２）の表面をパンチングメタル等を押付けて
不定形耐火物（２）の表面に凸凹の疵（３）をつける。

そして凸凹の疵（３）をつけた表面にモルタル等の接着
剤を塗布し、この表面に所定の厚みのセラミックファイ
バー（４ａ）を積層する。

第１図、第２図は不定形耐火物（２）とセラミックファ
イバー（４ａ）とを組合せたライニング施工方法を示し
たが、第３図はファイバー（４ｃ）　（４ｂ）とセラミ
ックファイバー（４ａ）とを組合わせた場合の施工方法
である。

第３図はファイバーを３層積層した場合のもので炉殻鉄
皮（１）より低温用ファイバー（４ｃ）　、中温用ファ
イバー（４ｂ）　、高温用ファイバー（４ａ）の構成で
ある。

まず炉殻鉄皮（１）に接着剤を塗布して所定の厚みの低
温用ファイバー（４ｃ）を接着する。この低温用ファイ
バーの接着は接着剤に限らず、従来より用いられている
スタッドボルト（図示しない）を炉殻鉄皮（１）に植設
してこのスタッドボルトにより低温用ファイバーを係止
してもよい。

次にこの低温用ファイバー（４ｃ）の表面にパンチング
メタル等を押し附けて凸凹の疵をつけ、この表面に接着
剤を塗布し、そしてこの表面に中温用ファイバー（４ｂ
）を接着する。この中温用ファイバー（４ｂ）の表面に
パンチングメタル等を押し付けて凸凹の疵（３）をつけ
、この表面に接着剤を塗布してこの表面に所定の厚みの
高温用ファイバー（４ａ）を接着する。又高温用ファイ
バーの表面にコーティング剤（５）を塗布すると剥離防
止効果は一層向上する。

第５図は加熱炉のサポートパイプに本発明を適用したも
ので、サポートパイプ（６）に所定の厚みの不定形耐火
物（２）を巻装し、この表面にパンチングメタル等で凸
凹の疵（３）をつける。次にこの表面に接着剤を塗布し
、そしてこの表面に所定の厚みの高温用ファイバー（４
ａ）を巻装する。

［効果コ 本発明のように鉄皮より第１層目の不定形耐火物又はフ
ァイバーの表面に凸凹の疵をつけ、この表面に接着剤を
塗布してこの表面にファイバーを接着したことにより第
１層目の不定形耐火物又はファイバーと、その上に施す
ファイバーとの接着力が増加し、ファイバー表面の剥離
を減少することができ、炉体の寿命も大幅に向上する。

このように本発明による設備的効果は非常に大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す部分断面図、第２図は
第１図のＡ−Ａ矢視図、 第３図は他の実施例を示す図、第４図は第３図の斜視図
、第５図は他の実施例を示す図である。 １：炉殻鉄皮、２：不定形耐火物、３：凸凹法、４ａ：
高温用ファイバー、４ｂ：中温用ファイバー、４ｃ：低
温用ファイバー、５：コーティング剤６：サポートパイ
プ。 特許出願人　　新日本製鐵株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　工業窯炉の炉殻鉄皮に内張するライニング方法におい
   て、鉄皮（１）に所定の厚みの不定形耐火物（２）又は
   ファイバー（４ｃ）あるいは（４ｃ）（４ｂ）を内張し
   、該不定形耐火物（２）又はファイバー（４ｃ）あるい
   は（４ｃ）（４ｂ）の表面に凸凹の疵（３）を付け、該
   凸凹を付けた表面に接着剤を塗布し、該表面に所定の厚
   みのファイバー（４ａ）を接着することを特徴とする工
   業窯炉のライニング方法。