JPH01134362A - 凸版およびその製造方法 - Google Patents

凸版およびその製造方法

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JPH01134362A
JPH01134362A JP29266787A JP29266787A JPH01134362A JP H01134362 A JPH01134362 A JP H01134362A JP 29266787 A JP29266787 A JP 29266787A JP 29266787 A JP29266787 A JP 29266787A JP H01134362 A JPH01134362 A JP H01134362A
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JP
Japan
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acid copolymer
main chain
parabanic acid
letterpress
divalent group
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JP29266787A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Sakota
和之 迫田
Kazuhiro Imai
今井 千裕
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Toa Nenryo Kogyyo KK
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■五匹返亙匁1 本発明は、耐刷性の優れた凸版およびこの凸版を容易に
製造する方法に関し、ざらに詳しくは、本発明は、耐熱
性、機械的強度および耐溶剤性を向上させることにより
、耐刷性が向上した凸版およびこの凸版を容易に製造す
ることができる方法に関するものである。
明の背景ならびにその問題虚 印刷の分野で用いられている凸版は、従来、例えば、感
光性樹脂(フォトレジスト)をパターン露光し、露光に
より樹脂を硬化させ、非露光部分−を溶出させる方法等
により製造されていた。しかしながら、この方法には、
適切なショルダー角を有し、サイドエツチングの発生の
少ない凸版を製造しにくいとの問題があり、従って、こ
の方法では充分な耐刷性を有する凸版を製造することは
困難であった。
そこで、凸版を形成する樹脂フィルムを別に用意し、こ
の樹脂フィルムを蝕刻する際のマスク層として感光性樹
脂の硬化層を利用する方法が提案されている。
例えば、特開昭55−129351公報には、ポリイミ
ド樹脂板あるいはポリパラバン酸樹脂板を蝕刻してなる
凸版に関する発明が開示されており、この凸版は、ポリ
イミド樹脂板あるいはポリパラバン酸樹脂板の表面に耐
アルカリ性フォトレジスト層を形成し、これを所定パタ
ーンに露光および現像した後、パターン化されたこのフ
ォトレジスト層をマスク層として前記ポリイミド樹脂板
あるいはポリパラバン酸樹脂板をアルカリ成分とヒドラ
ジンとの混合溶液により蝕刻することにより製造するこ
とができる。
このように感光性樹脂の硬化層をマスク層として利用す
ることによりポリイミド樹脂板およびポリパラバン酸樹
脂板を有効に蝕刻することができ、1qられる凸版は適
切なショルダー角を有し、かつサイドエツチングの発生
も少ない。従って、1qられる凸版の耐刷性も一応実用
レベルにある。
しかしながら、上記公報に開示されている発明の内、ポ
リパラバン酸樹脂を用いた凸版については、アルカリ成
分およびヒドラジンを含む蝕刻液を用いた蝕刻に比較的
長時間を要するとの問題があることが判明した。ざらに
この発明においては、ポリパラバン酸樹脂としてはパラ
バン酸単独重合体が使用されていると考えられる。
しかしながら、塩素系溶剤を含むインクと高温で接触し
た場合等、凸版は相当過酷な条件で使用されることが多
く、このような場合には、パラバン酸単独重合体を用い
て製造された凸版は、充分な耐刷性を有しているとはい
い難い。すなわち、本発明者の検討によると、パラバン
酸単独重合体とパラバン酸共重合体とでは、機械的強度
、耐薬品性および耐熱性等の特性に著しい相違が見られ
る。これらの特性の相違は、凸版の耐刷性に非常に多大
な影響を及ぼすので、特定のパラバン酸共重合体を用い
ることにより、上記公報に記載されている発明に係る凸
版よりもざらに耐刷性の優れた凸版を得ることができる
ことが判明した。
及用の■仰 本発明は、上記のような従来技術に伴なう問題点を解消
ようとするものであって、耐刷性の優れた凸版を提供す
ることを目的とする。
ざらに詳しくは、本発明は、耐熱性および耐溶剤性など
の特性を改善することにより、耐刷性が向上した凸版を
提供することを目的とする。
また、本発明は、上記のように優れた耐刷性を有する凸
版を容易に製造することができる方法を提供することを
も目的とする。
及肌り且遷 本発明の凸版は、表面が蝕刻されてなる樹脂フィルムを
含む凸版であって、該樹脂フィルムが、次式[1]およ
び[2]で表わされる繰返し単位を有するパラバン酸共
重合体からなることを特徴としている。
・・・[1]、     ・・・[2]ただし、式[1
]。および[2]おいて、R1およびR2は、それぞれ
独立に、主鎖に芳香族炭化水素単位を含む二価の基、主
鎖に脂環族炭化水素単位を含む二価の基および主鎖に脂
肪族炭化水素単位を含む二価の基よりなる群から選ばれ
る一様の基を表わし、かつR1とR2とは異なる基を表
わす。
ざらに本発明の凸版の製造方法は、上記式[1]および
[2]で表わされる繰返し単位を有するパラバン酸共重
合体フィルム表面に耐アルカリ性感光性樹脂層を形成し
、該感光性樹脂層のパターン露光および現像を行なって
パラバン酸共Φ合体フィルム表面の一部を露出させ、該
露出させたパラバン酸共重合体フィルム表面をアルカリ
成分とヒドラジンとを含む混合液で蝕刻し、次いで残存
する感光性樹脂層を剥離することを特徴としている。
本発明の凸版は、特定の繰返し単位を有するパラバン酸
共重合体を用いることにより、アルカリ成分およびヒド
ラジンを含む蝕刻液に対する溶解性が非常に良好になる
。従って、パラバン酸単独重合体を用いた場合より:t
)短時間で蝕刻を行なうことができる。しかも、本発明
の凸版は、適切なショルダー角を有していると共に、サ
イドエツチングがほとんど発生しない。
ざらに、本発明の凸版は、パラバン酸共重合体を用いる
ことにより、パラバン酸単独重合体を用いた場合よりも
耐熱性、耐溶剤性および機械的強度が高くなる。
従って、本発明の凸版は、非常に耐刷性に優れている。
■団曵且体煎基旦 以下本発明に係る凸版およびその製造方法について具体
的に説明する。
本発明の凸版は、表面が蝕刻されてなる樹脂フィルムを
含む凸版であって、該樹脂フィルムが、次式[1]およ
び[2]で表わされる繰返し単位を有するパラバン酸共
重合体からなることを特徴としている。
・・・[1]、    ・・・[2] ただし、式[11および[2]おいて、R1およびR2
は、それぞれ独立に、主鎖に芳香族炭化水素単位を含む
二価の基、主鎖に脂環族炭化水素単位を含む二価の基お
J:び主鎖に脂肪族炭化水素単位を含む二価の基よりな
る群から選ばれる一種の基を表わし、かつR1とR2と
が同一の基を表わすことはない。
このように異なる繰返し単位を有するパラバン酸共重合
体は、異なる置換基を有する複数のジイソシアネート化
合物とシアン化水素との反応物(前駆体)を加水分解す
る方法、複数の置換基を有するポリ尿素とシュウ酸ジク
ロライドとを反応させる方法、シュウ酸モノアルキルエ
ステルアミド化合物とジイソシアネート化合物とを反応
させる方法などにより製造することができる。これらの
方法の内、本発明においては、異なる置換基を有する複
数のジイソシアネート化合物とシアン化水素との反応物
を加水分解する方法を採用することが望ましい。
本発明において、主鎖に芳香族炭化水素単位を含む二価
の基を有する繰返し単位は、この芳香族炭化水素単位を
有するジイソシアネート化合物を用いることにより誘導
することができ、主鎖に脂環族炭化水素単位を含む二価
の基を有する繰返し単位は、この脂環族炭化水素単位を
有するジイソシアネート化合物を用いることにより誘導
することができ、そして、主鎖に脂肪族炭化水素単位を
有する繰返し単位は、この脂肪族炭化水素単位を含むジ
イソシアネート化合物を用いることにより誘導すること
ができる。
主鎖に芳香族炭化水素単位を含む二価の基を有する繰返
し単位を誘導するために用いるジイソシアネート化合物
としては、芳香族環に二個のイソシアネート基が直接結
合したジイソシアネート化合物、二価のアルキレン基を
介して芳香族環が結合した単位を主鎖とするジイソシア
ネート化合物若しくはこの芳香族環の一方が脂肪族炭化
水素環であるジイソシアネート化合物、複数の芳香族環
がエーテル結合、エステル結合および一5O2−結合な
どの結合を介して結合してなる主鎖を有するジイソシア
ネート化合物ならびにこれらのジイソシアネート化合物
中の水素原子の少なくとも一部が弗素原子などの他の原
子若しくはアルコキシル基などの置換基で置換された化
合物などがある。
具体的には、このようなシイソシアネー1〜化合物の例
としては、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェ
ニレンジイソシアネート、ビフェニレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフタリンジイソシアネート、トルエンジ
イソシアネート、p−キシリレンジイソシアネート、■
−キシリレンジイソシアネート、3.3°−ジメチル−
4,4−ビフエニレンジイソシアネート、3,3°−ジ
メトキシ−4,4°−ビフェニレンジイソシアネート、
4,4°−ジノエニルメタンジイソシアネート、4,4
°−ジフェニル−イソプロピリデンジイソシアネート、
4−(4−イソシアネートシクロへキシル)フェニルイ
ソシアネート、4−イソシアネートベンジルイソシアネ
ート、4,4°−ジフェニルスルホンジインシアネート
、4,4°−ジフェニルニーデルジイソシアネート、テ
トラフルオロ−〇−フェニレンジイソシアネート、テト
ラフルオロ−m−フェニレンジイソシアネート、4,4
゛−ジイソシアネートオクタフルオロ−ビフェニルおよ
びデュレンジイソシアネートを挙げることができる。
また、主鎖に脂環族炭化水素単位を含む二価の基を含む
繰返し単位を導入するために用いるジイソシアネート化
合物の具体的な例としては、3,3゜−ジメチル−4,
4−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、
1.4−ジイソシアネートシクロヘキサンおよびイソホ
ロンジイソシアネートを挙げることができる。
さらに、脂肪族炭化水素単位を含む二価の基を有する繰
返し単位を誘導するために用いるジイソシアネート化合
物の具体的な例としては、ヘキザメチレンジイソシアネ
ート、ドデカメチレンジイソシアネートおよび2,2.
4−トリメチルへキサメチレンジイソシアネートなどの
ような炭素数2〜10のアルキレン基を主鎖とするジイ
ソシアネート化合物ならびにジ(3−イソシアネートプ
ロピル)エーテルなどのようにアルキル基が二価の基若
しくは原子で結合されたジイソシアネート化合物などの
ように主鎖に脂肪族炭化水素基を有するジイソシアネー
ト化合物を挙げることができる。
本発明において、式[1]で表わされる繰返し単位中の
R1は、主鎖に置換若しくは無置換のフェニレン単位を
二個以上含む二価の基であることが好ましい。特に、本
発明において、このような繰返し単位を誘導するために
用いるジイソシアネート化合物としては、ジフェニルメ
タンジイソシアネート(MDI)のようにアルキレン基
を介して複数の芳香族環が結合した単位を主鎖とするジ
イソシアネート化合物、4,4゛−ジフェニルエーテル
ジイソシアネート(EDI)のように二個の芳香族環が
エーテル結合、エステル結合あるいは−802−結合な
どの結合を介して結合してなる主鎖を有するジイソシア
ネート化合物ならびに3.3°−ジメチル−4,4−ビ
フェニレンジイソシアネート(TOD I >のように
芳香族環に直接二個のイソシアネーl−基が結合したジ
イソシアネート化合物の中から一種類のジイソシアネー
ト化合物を選択して用いることが好ましい。
ざらに、この場合に、式[2]で表わされる繰返し単位
の中のR2は、主鎖に置換若しくは無置換のフェニレン
単位を一個以上含む二価の基であることが好ましい。
このような繰返し単位を導入するために用いるジイソシ
アネート化合物としては、上記式[1]で表わされる繰
返し単位の導入の際に用いたジイソシアネート化合物の
他、芳香族環に直接二個のイソシアネート基が結合した
ジイソシアネー1〜化合物としてトルエンジイソシアネ
ート(TDI>などを用いることができる。
特に本発明においては、具体的には、ジフェニルメタン
ジイソシアネート(MD I ) 、4.4’−ジフェ
ニルエーテルジイソシアネート(EDI)、3.3°−
ジメチル−4,4−ビフェニレンジイソシアネート(T
OD I >およびトルエンジイソシアネート<TD 
I >のうちから少なくとも二種類のジイソシアネート
化合物を選択して用いることが好ましい。ざらに、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI>と1−ルエン
ジイソシアネート(TDI)との組み合わせトルエンジ
イソシアネート(TDI>と3,3°−ジメチル−4,
4°−ジフェニレンジイソシアネート(TOD I >
との組み合わせが好適である。
上記のようなジイソシアネー1〜化合物とシアン化水素
とを常法にしたがって反応させて先駆体を得、次いでこ
の先駆体を加水分解することにより本発明で用いるパラ
バン酸共重合体を製造することができる。この反応は、
特公昭49−20960号公報に記載されている条件に
従って行なうことができる。
本発明において、上記のようなジイソシアネート化合物
を用いて誘導される繰返し単位を有するパラバン酸共重
合体における式[1]で表わされる繰返し単位と式[2
]で表わされる繰返し単位とのモル比が、10:90〜
90:10の範囲内にあることが好ましい。両者の繰返
し単位のうち、いずれか一方が少なすぎると共重合体と
しての特性が有効に発現しないことがあり好ましくない
特に本発明においては、両者のモル比が20:80〜8
0:20の範囲内にあるパラバン酸共重合体を用いるこ
とにより、凸版の耐熱性がざらに向上する傾向がある。
このようにして得られたパラバン酸共重合体は、ジメチ
ルホルムアミド(DMF)溶液中で測定した30℃にお
ける固有粘度が、通常は、0.3〜3の範囲内にある。
このような固有粘度を有するパラバン酸共重合体の重合
度は、通常は、100〜1000の範囲内にある。
本発明において、パラバン酸共重合体の固有粘度あるい
は重合度を上記範囲内にする方法としては、例えば、反
応系にモノイソシアネート化合物などを添加し、この添
加但を調整する方法を挙げることができる。
なお、本発明で用いるパラバン酸共重合体は、ランダム
共重合体、ブロック共重合体、交互共重合体またはグラ
フト共重合体などの態様を採ることができる。
本発明において、パラバン酸共重合体は、上記の式[1
1および[2]で表わされる繰返し単位で構成されてお
り、他の繰返し単位を含むことを必要とするものではな
いが、本発明で用いるパラバン酸共重合体として必要な
特性を損なわない範囲内で他の繰返し単位を含む三元共
重合体あるいは四元共重合体などであってもよい。
このようにして製造されたパラバン酸共重合体は、通常
は単独で使用されるが、二種以上を組み合わせて使用す
ることもできる。
なお、本発明においては、上記のパラバン酸共重合体の
他に、本発明の凸版の特性を損なわない範囲内で、他の
樹脂成分、着色剤、硬化剤、硬化促進剤、安定剤および
可塑剤などの添加剤を配合することもできる。
このようにして1qられたパラバン酸共重合体を流延法
(キャスティング法)、溶融押し出し法等の公知の方法
を採用してフィルム状(あるいはシート状、板状)に成
形する。特に本発明においては、パラバン酸共重合体の
融点と分解温度と差が小さいので、高温加熱を要しない
流延法を採用するのが有利である。
流延法を採用する場合には、1qられたパラバン酸共重
合体を、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルア
セトアミド、N−ブチルピロリドン(NMP> 、ジメ
チルスルホキシドおよびヘキサブチルスルホルアミドな
どの溶剤に溶解し、この溶液をガラス板等の平滑面に塗
布し、溶剤を除去した後、加熱することにより製造する
ことができる。この場合に使用する溶液中のパラバン酸
共重合体濃度は、通常は、10〜60重母%の範囲内に
ある。
なお、流延前にパラバン酸共重合体溶液を真空脱泡する
ことにより、さらに、パラバン酸共重合体溶液を平滑面
に塗布した後、溶剤を除去する前に、パラバン酸共重合
体溶液の塗膜を1時間以上、室温付近で放置することに
より、表面の平滑性の高いパラバン酸共重合体フィルム
を製造することができる。
溶剤は、塗膜を用いた溶媒の沸点付近の温度で2時間以
上加熱することにより除去することができる。ざらに、
通常は、上記の温度以上であってパラバン酸共重合体の
融点以下の温度、好ましくは200〜300℃で加熱す
ることにより、より緻密なフィルムを得ることができる
こうして得られるパラバン酸共重合体フィルムの厚さは
、通常は、20〜500μm1好ましくは50〜200
μmの範囲内にある。
こうしてjqられたパラバン酸共重合体表面に感光性樹
脂を塗布して感光性樹脂層を形成する。
本発明で用いる感光性樹脂としては、ポジタイプおよび
ネガタイプのいずれをも用いることができる。ただし、
本発明で用いる感光性樹脂は、次の工程でアルカリ成分
を含む蝕刻液と接触し、この蝕刻液に対するマスク層と
して作用することから、耐アルカリ性を有するものであ
ることが必要である。
本発明で用いることができる感光性樹脂としては、ジア
ゾ基あるいはアジド基等の光分解反応を利用した光分W
f型型光光性樹脂線状ポリマーの側鎖に導入された官能
基の光二最反応を利用して架橋を行なわせる光二量化型
感光性樹脂ならびに光重合基の光ラジカル重合、二重結
合基へのチオール基等の光付加反応およびエポキシ基の
開環付加反応等の光重合反応を利用した光重合型感光性
樹脂等を挙げることができる。
こうして形成した感光性樹脂層を所望のパターンに露光
し、現像する。
露光は、高圧水銀灯等の高エネルギー線をパターンに合
わせて感光性樹脂層に照射することにより行なうことが
できる。
こうして露光することにより、ポジタイプの感光性樹脂
を用いた場合には、露光部分の感光性樹脂が硬化し、ネ
ガタイプの感光性樹脂を用いた場合には、露光部分が可
溶化する。従って、ポジタイプの場合には、未露光部分
を溶出させることにより、ネガタイプの場合には、露光
部分を溶出させることにより現像を行なうことができる
このようにして現像を行なうことにより、パラバン酸共
重合体フィルム表面には、所望のパターンに感光性樹脂
(&J!化体)が残存している。
次いで、露出したパラバン酸共重合体フィルム表面をア
ルカリ成分とヒドラジンとを含む混合液(蝕刻液)を用
いて蝕刻する。
本発明者は、パラバン酸共重合体とパラバン酸単独重合
体とのアルカリ溶液を用いた場合の分解速度について検
討したところ、パラバン酸共重合体の分解速度がパラバ
ン酸単独重合体の分解速度よりも高いことを見出した。
そして、本発明で用いることが好ましいパラバン酸共重
合体を使用することにより、蝕刻時間を1/10程度に
まで短縮することが可能であることが判明した。
反面、このようなパラバン酸共重合体は、耐熱性、機械
的特性および耐溶剤性等の特性は、パラバン酸単独重合
体よりも良好である。
従って、パラバン酸共重合体を用いることにより、本発
明の凸版を、短時間で製造することができると共に、耐
熱性、機械的強度および耐溶剤性等の特性に優れている
ので、本発明の凸版は、非常に良好な耐刷性を示す。
本発明において、蝕刻は、アルカリ成分とヒドラジンと
を含む混合液(蝕刻液)を用いて行われる。
本発明で用いられるアルカリ成分としては、水酸化リヂ
ウム、水酸化カリウムおよび水酸化ナトリウムなどのア
ルカリ金属水酸化物を好適に使用することができる。ま
た、ヒドラジンとしては、飽水ヒドラジンが使用し易い
アルカリ成分は、水1fJに耐して10〜300グの範
囲内で用いることができ、また、ヒドラジンは、水11
に耐して10〜300gの範囲内で用いることができる
。殊に本発明においては、アルカリ成分およびヒドラジ
ンの濃度が低い場合であっても、有効に蝕刻を行なうこ
とができる。
なお、蝕刻液には、上記のアルカリ成分およびヒドラジ
ンの他に界面活性剤などの通常用いられている添加剤を
配合することもできる。
蝕刻は、通常は、蝕刻液の温度を窄温〜70°Cに維持
して行われる。
また、蝕刻時間は、上記の蝕刻液の温度、アルカリ成分
およびヒドラジンの濃度ならびにパラバン酸共重合体を
構成する繰返し単位の種類などによって異なるが、蝕刻
液の温度ならびにアルカリ成分およびヒドラジンの濃度
が同一であれば、パラバン酸単独重合体における蝕刻時
間の1710〜1/2程度に短縮することができる。
このように蝕刻を行なうことにより、感光性樹脂が残存
しているパラバン酸共重合体フィルム表面は蝕刻される
ことがない。またショルダー角は、通常は、50〜70
度の範囲内にあり、また、サイドエツチングはほとんど
発生しない。
このようにして蝕刻を行なった後、表面に残存する感光
性樹脂を剥離することにより本発明の凸版を製造するこ
とができる。
発明の効果 本発明の凸版は、特定の繰返し単位を有するパラバン酸
共重合体を用いることにより、アルカリ成分およびヒド
ラジンを含む蝕刻液に対する溶解性が非常に良好になる
。従って、パラバン酸単独重合体を用いた場合よりも短
時間で蝕刻を行なうことができる。しかも、本発明の凸
版は、パラバン酸共重合体を用いることにより、適切な
ショルダー角を有していると共に、サイドエツチングの
発生が見られない。
ざらに、本発明の凸版は、パラバン酸共重合体を用いる
ことにより、パラバン酸単独重合体を用いた場合よりも
耐熱性、耐溶剤性および機械的強度が高くなる。
従って、本発明の凸版は、非常に耐刷性に優れている。
以下本発明を実施例を示して説明するが、本発明は実施
例によって限定されるものではない。
X簾■ユ 87gのトルエンジイソシアネート(TDI)、132
gの3.3゛−ジメチル−4,4゛−ビフェニレンジイ
ソシアネート(TODI>、1.39のフェニルイソシ
アネートおよび27.59のシアン化水素を2300m
1のジメチルホルムアミドに溶解した。
この溶液を攪拌器a3よび温度計を備えた客間3、l!
のフラスコに入れた。
別に0.098gのシアン化ナトリウムを20−のジメ
チルホルムアミドに溶解した溶液を用怠し、上記フラス
コ中に添加して、30〜40℃の反応温度で30分間反
応を行なった。
次いで、反応液中に52.69の96%硫酸、60gの
水および150dのジメチルホルムアミドからなる混合
物を添加し、80〜90℃の反応温度で30分間反応を
行なった。
反応終了後、得られた反応液を水に投入して生成したパ
ラバン酸共重合体を沈澱させた。
沈澱を濾別し、乾燥させて粉末状のパラバン酸共重合体
を得た。
得られたパラバン酸共重合体のDMF中で測定した30
°Cにおける固有粘度[ηinh ]は、0.86であ
った。
また、1qられだパラバン酸共重合体は、TDIから誘
導される繰返し単位とTODIから誘導される繰返し単
位とを50: 50のモル比で含む共重合体であった。
得られたパラバン酸共重合体粉末をジメチルホルムアミ
ドに溶解して濃度20重間%の溶液を調製した。この溶
液を真空脱泡下後、ガラス枠内に流延し、室温で24時
間放置し、次いで150°Cで6時間、ざらに240℃
で2時間乾燥することにより、厚さ125μmの均一な
パラバン酸共徂合体フィルムを得た。
得られたパラバン酸共重合体フィルム表面に耐アルカリ
性感光性樹脂(商品名: E、 P、 P、 R,、東
京応化(株)製)を塗布して耐アルカリ性感光性樹脂層
を塗設し、この耐アルカリ性感光性樹脂層に高圧水銀灯
を用いて所定のパターンを露光した後現像した。
次いで、耐アルカリ性感光性樹脂層で保護されていない
パラバン酸共重合体フィルム表面を、1gの水に50g
の水酸化ナトリウムと1009の飽水ヒドラジンとを含
む溶液(蝕刻液)を用いて50℃の温度で1分間蝕刻し
た後、耐アルカリ性感光性樹脂層を剥離し、さらに水洗
し乾燥させることにより印刷用樹脂凸版を製造した。
得られた印刷用樹脂凸版を用いて耐磨耗性試験を行なっ
たところ、100℃の高温条件下および塩素系溶剤を含
むインクを用いた条件下において、良好な耐磨耗性を示
し、耐刷性は、40万部以上と推定された。
止栓叢ユ 実施例1において、トルエンジイソシアネート(TDI
)および3,3°−ジメチル−4,4−ビフェニレンジ
イソシアネート(TODI>の代わりに、250gのジ
フェニルメタンジイソシアネート(MDI)を用いた以
外は同様に操作して、MDIから誘導される繰返し単位
からなるパラバン酸単独重合体を調製し、このパラバン
酸単独重合体を用いた以外はF1様にして厚さ125μ
mのパラバン酸単独重合体フィルムを!!!造した。
なお、パラバン酸単独重合体のDMF中で測定した30
℃における固有粘度[ηinh 1は、1.00であっ
た。
得られたパラバン酸単独重合体フィルム表面に実施例1
と同様にして耐アルカリ性感光性樹脂層を塗設し、この
耐アルカリ性感光性樹脂層の露光および現像を行なった
次いで、耐アルカリ性感光性樹脂層で保護されていない
パラバン酸共重合体フィルム表面を、実施例1で用いた
蝕刻液を使用して50°Cの温度で蝕刻を行なったとこ
ろ、実施例1と同等に蝕刻を行なうのに10分間を要し
た。
蝕刻後、アルカリ性フォトレジスト層を剥離1し、ざら
に水洗し乾燥させることにより印刷用樹脂凸版を製造し
た。
1qられた印刷用樹脂凸版を用いて耐磨耗性試験を行な
ったところ、耐ら則性は、10万部以下と推定された。
代理人  弁理士  銘木 俊一部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)表面が蝕刻されてなる樹脂フィルムを含む凸版で
    あって、該樹脂フィルムが、次式[1]および[2]で
    表わされる繰返し単位を有するパラバン酸共重合体から
    なることを特徴とする凸版;▲数式、化学式、表等があ
    ります▼・・・[1]、 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[2] (ただし、式[1]および[2]おいて、R_1および
    R_2は、それぞれ独立に、主鎖に芳香族炭化水素単位
    を含む二価の基、主鎖に脂環族炭化水素単位を含む二価
    の基および主鎖に脂肪族炭化水素単位を含む二価の基よ
    りなる群から選ばれる一種の基を表わし、かつR_1と
    R_2とは異なる基を表わす)。 (2)式[1]において、R_1は主鎖に置換若しくは
    無置換のフェニレン単位を二個以上含む二価の基であり
    、かつ式[2]において、R_2は主鎖に置換若しくは
    無置換のフェニレン単位を一個以上含む二価の基である
    特許請求の範囲第1項に記載の凸版。 (3)パラバン酸共重合体を構成する式[1]で表わさ
    れる繰返し単位と式[2]で表わされる繰返し単位との
    モル比が、10:90〜90:10の範囲内にある特許
    請求の範囲第1項若しくは第2項に記載の凸版。 (4)パラバン酸共重合体のジメチルホルムアミド溶液
    中で測定した30℃における固有粘度が、0.3〜3の
    範囲内にある特許請求の範囲第1項若しくは第2項に記
    載の凸版。(5)式[1]および[2]で表わされる繰
    返し単位を有するパラバン酸共重合体フィルム表面に耐
    アルカリ性感光性樹脂層を形成し、該感光性樹脂層のパ
    ターン露光および現像を行なってパラバン酸共重合体フ
    ィルム表面の一部を露出させ、該露出させたパラバン酸
    共重合体フィルム表面をアルカリ成分とヒドラジンとを
    含む混合液で蝕刻し、次いで残存する感光性樹脂層を剥
    離することを特徴とする凸版の製造方法; ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[1]、 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[2] (ただし、式[1]および[2]おいて、R_1および
    R_2は、それぞれ独立に、主鎖に芳香族炭化水素単位
    を含む二価の基、主鎖に脂環族炭化水素単位を含む二価
    の基および主鎖に脂肪族炭化水素単位を含む二価の基よ
    りなる群から選ばれる一種の基を表わし、かつR_1と
    R_2とは異なる基を表わす)。 (6)式[1]において、R_1は主鎖に置換若しくは
    無置換のフェニレン単位を二個以上含む二価の基であり
    、かつ式[2]において、R_2は主鎖に置換若しくは
    無置換のフェニレン単位を一個以上含む二価の基である
    特許請求の範囲第5項に記載の凸版の製造方法。 (7)パラバン酸共重合体を構成する式[1]で表わさ
    れる繰返し単位と式[2]で表わされる繰返し単位との
    モル比が、10:90〜90:10の範囲内にある特許
    請求の範囲第5項若しくは第6項に記載の凸版の製造方
    法。 (8)パラバン酸共重合体のジメチルホルムアミド溶液
    中で測定した30℃における固有粘度が、0.3〜3の
    範囲内にある特許請求の範囲第5項若しくは第6項に記
    載の凸版の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012150469A (ja) * 2010-12-31 2012-08-09 Rohm & Haas Electronic Materials Llc 上塗りフォトレジストと共に使用するためのコーティング組成物

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