JPH0113424B2 - - Google Patents

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JPH0113424B2
JPH0113424B2 JP57036510A JP3651082A JPH0113424B2 JP H0113424 B2 JPH0113424 B2 JP H0113424B2 JP 57036510 A JP57036510 A JP 57036510A JP 3651082 A JP3651082 A JP 3651082A JP H0113424 B2 JPH0113424 B2 JP H0113424B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
films
oil
paper
birefringence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP57036510A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58153645A (ja
Inventor
Tosha Yoshii
Satoru Horiuchi
Shinichi Watanabe
Yoshisuke Iwata
Naotaka Ichanagi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP57036510A priority Critical patent/JPS58153645A/ja
Publication of JPS58153645A publication Critical patent/JPS58153645A/ja
Publication of JPH0113424B2 publication Critical patent/JPH0113424B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は天然または合成繊維を用いてなる電気
絶縁紙と二軸配向ポリプロピレンフイルムとを貼
り合わせてなる油浸ケーブル絶縁用ラミネートに
関するものである。 従来、油浸ケーブル絶縁用のラミネートとして
は、二軸配向ポリプロピレンフイルムの両面に、
溶融状態のポリプロピレン樹脂を接着剤として、
セルロース繊維紙、プラスチツク合成紙、混抄紙
など、天然または合成繊維を用いてなる電気絶縁
紙を貼り合わせたものが知られている(例えば特
公昭54−10712号)。 しかし、かかる従来のラミネートは、加熱され
た電気絶縁油(以下、油と略記する)中に浸漬さ
れると、熱による収縮や膨張および油の浸入によ
る膨潤を生じ、その結果として、寸法変化を起す
という欠点があつた。ここで寸法変化というの
は、ラミネートが、その長手方向(以下、MDと
略記する)あるいは幅方向(以下、TDと略記す
る)に伸びたり縮んだりする現象である。このよ
うな寸法変化が大きいと、このラミネートを用い
て形成した絶縁層が緩んだり、巻き締つたりする
ので、好ましくないことは当然である。 本発明の目的は、この寸法変化をできるだけ小
さくした油浸ケーブル絶縁用ラミネートを提供す
るもので、上記目的を達成するために次の構成を
とるものである。 すなわち、本発明は複屈折の相異なる二軸配向
プロピレンフイルムを接着剤を用いて複数枚貼り
合わせ、その少なくとも片面に天然または合成繊
維を用いてなる電気絶縁紙を接着剤を用いて貼り
合わせて一体化したことを特徴とする油浸ケーブ
ル絶縁用ラミネートである。 以下、本発明の詳細および好ましい態様につい
て説明する。 本発明における二軸配向ポリプロピレンフイル
ム(以下、OPPフイルムと称する)は主として
アイソタクチツクポリプロピレンからなり、厚さ
10〜100μm、広角X線回折によつて、二軸配向
パターンを示し、複屈折の値が+0.018〜−0.018
の範囲にあるものである。このようなOPPフイ
ルムを複数枚貼り合わせる時、複屈折の値が相異
なるフイルム同志を貼り合わせることが本発明の
ポイントである。2枚のフイルムを貼り合わせる
場合を例にとつて述べると、両フイルムの複屈折
のの値の差は0.003〜0.035、好ましくは0.005〜
0.030、更に好ましくは、0.010〜0.025の範囲にあ
ることが望まれる。フイルムの複屈折の差がこの
範囲より小さいと、加熱された油の中に浸漬され
た時に生ずる寸法変化を抑制する効果が小さくな
る。また、逆にフイルムの複屈折の差が、この範
囲より大きくなると、加熱された油の中に浸漬さ
れた時、ラミネートにカールやしわなどの歪みを
生じやすくなるので望ましくない。なお、3枚以
上のOPPフイルムを貼り合わせる場合には、そ
れらの中で最も複屈折の高いフイルムと、最も複
屈折の低いフイルムとの複屈折の値の差が、上記
範囲内に入つていればよい。 複数枚貼り合わせたOPPフイルムの片面また
は両面に貼り合わせる前記電気絶縁紙(以下、紙
と略記する)とは、JIS−C2301、2302、2303、
2304、2306、2307、2308などに定められているセ
ルロースを主成分とする天然繊維紙、これらの天
然繊維紙にプラスチツクフイブリル(例えば、ポ
リプロピレンフイブリルあるいはポリエチレンフ
イブリルなど)を混抄したもの、あるいはプラス
チツクフイブリルのみからなる合成繊維紙を総称
するもので、その厚さは5〜200μm程度のもの
である。そして、特に好ましいのは、セルロース
を主体とする天然繊維紙である。OPPフイルム
同志の貼り合わせ、あるいはOPPフイルムと紙
との貼り合わせに用いる接着剤は、特に限定され
るものではないが、特に好ましい接着剤は、熱硬
化性接着剤であり、例えば、アミノ樹脂、フエノ
ール樹脂、レゾルシノール・ホルムアルデヒド樹
脂、キシレン樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、
ウレタン・イソシアネート系接着剤、ポリエステ
ル共重合体をイソシアネートで架橋した接着剤、
不飽和ポリエステル樹脂、熱硬化性アクリル樹脂
などである。これらの中でも、特に本発明に好ま
しい接着剤は、ポリエステル共重合体をイソシア
ネートで架橋した接着剤であり、耐油性および電
気特性において特にすぐれている。 次に、本発明ラミネートの製造法の具体例につ
いて説明する。まず、未延伸ポリプロピレンシー
トAを、130〜155℃に加熱した後、MDに4.5倍、
TDに8倍延伸し、160℃の温度で、10秒間熱処
理して、厚さ60μm、複屈折0.012のOPPフイルム
Aを作る。 次に、別の未延伸ポリプロピレンシートBを、
130〜155℃に加熱した後、MDに7倍、TDに5
倍延伸し、160℃の温度で10秒間熱処理して、厚
さ40μm、複屈折−0.006のOPフイルムBを作る。
この両フイルムの複屈折の値の差は0.018である。 この両フイルムの両表面をコロナ放電処理し
て、表面の濡れ張力を42ダイン/cmまで向上させ
る。次に、OPPフイルムAの片面に、有機溶媒
を含む熱硬化性接着剤を塗布し、予備乾燥した
後、その上にOPPフイルムBを重ねて、加熱し
つつ圧着して、2枚のフイルムを貼り合わせる。
次に、この貼り合わせたフイルムの両面に、有機
溶媒を含む熱硬化性接着剤を塗布し、予備乾燥し
た後、厚さ30μmの電気絶縁用クラフト紙を重ね
合わせ、加熱しつつ圧着して、フイルムの両面に
紙を貼り合わせる。しかる後、40℃の雰囲気中に
2日間保持して、エージングする。以上のように
して、紙、OPPフイルムA、OPPフイルムBお
よび紙の4層からなる厚さ140μmのラミネート
が得られる。 本発明は、複屈折の相異なる複数枚のOPPフ
イルムを貼り合わせ、この少なくとも片面に紙を
貼り合わせるというラミネート構造を採つたため
に、次のようにすぐれた特性を有するものであ
る。 (1) 加熱された油中での寸法変化が小さい。 (2) 油の流通性がすぐれている。 (3) 誘電率、誘電正接の値がともに低く、絶縁破
壊電圧は高い。 (4) フイルム同志およびフイルム〜紙間の接着強
さが強い。 なお、本発明における測定法を以下にまとめて
示す。 (1) 複屈折 アツベの屈折計を用いて、フイルムの長手方
向の屈折率(Ny)および幅方向の屈折率
(Nx)を測定し、NxとNyの差、つまり(Nx
−Ny)を該フイルムの複屈折とする。なお、
測定時の光源はナトリウムD線を用い、マウン
ト液はサリチル酸メチルを用いる。 (2) 油中での寸法変化 30mm幅×1000mm長さのテープ状試料を用意す
る(寸法変化を測る方向を長さ方向として試料
を切り取る)。この試料を100℃のアルキルベン
ゼン油中に入れて、3日間放置する。しかる
後、この試料を取り出し、紙で付着した油を
拭きとつた後、アセトンで洗浄し、常温で乾燥
する。この試料の長さを測り、この値をL(mm)
とした場合、寸法変化は次式で求められる。 寸法変化(%)=(L−1000)/10 次に実施例にもとづいて、本発明の作用効果を
説明する。 実施例 1 未延伸ポリプロピレンシートを150℃に加熱し
て、MDに4.5倍、TDに10倍延伸し、次にて、緊
張状態に保持したまま、160℃の雰囲気中に10秒
間保ち、次いで、TDにフイルム幅の8%分の弛
緩を与えて同じ160℃で熱処理し、再度、緊張状
態で160℃、5秒間熱処理した後、室温まで徐冷
して、厚さ60μmのOPPフイルムAを作つた。次
に、別の未延伸ポリプロピレンシートを、150℃
に加熱して、MDに7倍、TDに5倍延伸し、次
いで、緊張状態に保持したまま160℃の雰囲気中
に10秒間保ち、次いで、MDに5%分の弛緩を与
えて同じ160℃で熱処理し、再度、緊張状態で160
℃、5秒間熱処理した後、室温まで徐冷して、厚
さ60μmのOPPフイルムBを作つた。フイルムA
の複屈折は、0.014、フイルムBの複屈折は、−
0.005、従つて、両フイルムの複屈折の値の差は、
0.019であつた。これら両フイルムの両表面を、
3000J/m2の電気エネルギー量でコロナ放電処理し
た後、フイルムAの片面に下記組成の接着剤溶液
を塗布し、80℃の熱風で予備乾燥した後、この上
にフイルムBを重ねて加熱圧着して、2枚の貼り
合わせフイルムを作つた。 <接着剤溶液の組成> ポリエステル共重合体※:15重量部 テリレンジイソシアネート:3.5重量部 メチルエチルケトン:81.5重量部 ※酸成分として、テレフタル酸72モル%、セバ
シン酸28モル%、ジオール成分として、エチ
レングリコール35モル%、ネオペンチルグリ
コール65モル%からなる飽和ポリエステル共
重合体、粘度平均分子量約18000。 この貼り合わせフイルムの両面に、同じ接着剤
溶液を塗布し、80℃の熱風で予備乾燥した後、厚
さ30μmの電気絶縁クラフト紙を重ね合わせ、加
熱圧着して、フイルムの両面に紙を貼り合わせ
た。しかる後、40℃の部屋の中に、2日間保持し
てエージングして、厚さ約190μmのラミネート
bを得た。このラミネートのドデシルベンゼン油
中における寸法変化を測定したところ、MD、
TDともに全く寸法変化がなく、また、電気特性
は誘電体損、耐圧ともに良好であつた。なお、比
較のため、フイルムA同志を2枚貼り合わせた場
合(複屈折の値の差は0)について、同様のラミ
ネートaをつくり、ドデシルベンゼン油中での寸
法変化を測定したところ、MD0.3%、TD0.9%の
値を示し、また電気特性は耐圧の点でやや劣る傾
向があつた。この結果から、本発明ラミネート
は、油中での寸法変化が極めて小さく、電気特性
においても、すぐれていることがわかる。 実施例 2 実施例1で得たラミネートb及びラミネートa
を用いて、それぞれ66KV級ケーブル(絶縁厚さ
7mm)B及びAを作成し、ケーブルコアの20倍径
で2往復ベンドを実施後、電気破壊試験を行な
い、第1表の結果を得た。
【表】 それぞれのケーブルを解体したところ、本発明
のケーブルBでは絶縁体に何の異常も見られなか
つたが、比較例のケーブルAでは絶縁体が油中で
著しく寸法変化を起こし、絶縁体に大きなバツク
リングが発生し、ケーブルコアとラミネートの間
に剥離が生じていた。これが絶縁体の耐力を著し
く低下させた原因と思われる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 複屈折の相異なる二軸配向ポリプロピレンフ
    イルムを複数枚接着剤を用いて貼り合わせ、その
    少なくとも片面に天然または合成繊維を用いてな
    る電気絶縁紙を接着剤を用いて貼り合わせて一体
    化したことを特徴とする油浸ケーブル絶縁用ラミ
    ネート。
JP57036510A 1982-03-10 1982-03-10 油浸ケ−ブル絶縁用ラミネ−ト Granted JPS58153645A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57036510A JPS58153645A (ja) 1982-03-10 1982-03-10 油浸ケ−ブル絶縁用ラミネ−ト

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JP57036510A JPS58153645A (ja) 1982-03-10 1982-03-10 油浸ケ−ブル絶縁用ラミネ−ト

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Publication Number Publication Date
JPS58153645A JPS58153645A (ja) 1983-09-12
JPH0113424B2 true JPH0113424B2 (ja) 1989-03-06

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JP57036510A Granted JPS58153645A (ja) 1982-03-10 1982-03-10 油浸ケ−ブル絶縁用ラミネ−ト

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