JPH011339A - 復調装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、トランスバーサルフィルタを使用した自動等
化回路を具備した復調装置に関し、特に自動等化器の引
き込み特性を改善した復調装置に関する。

［従来の技術１ ディジタル無線伝送方式においては、伝播路で発生する
マルチパスフェージングによる波形歪みによって回線品
質を劣化するが、これはトランスバーサル型自動等化回
路を適用することによって改善されることが知られてい
る。

伝播路の歪みが大きくなってトランスバーサル型自動等
化回路のもつ等化限界値を越えた場合、復調器の搬送波
同期が外れ、自動等化回路の制御ループは非同期状態と
なるが、このままでは自動等化回路の内部でも歪みを発
生させることになり、伝播路の歪みが小さくなっても自
ら同期状態に復帰することができない。

これを克服するなめ、復調器が搬送非同期状態において
、復調時の信号の振幅値が所定の最大値を越えた時のみ
の誤差成分により制御を行う、いわゆる最大レベル誤差
制御法が効果を発揮することが知られている。

この最大レベル誤差制御法を取り入れた自動等化回路を
供えた復調システムの従来例を第２図に示す。

同図において、歪みを受けた変調波は、ＩＦ帯に用意さ
れたトランスバーサル型自動等化回路１により波形歪み
が等化された後、復調器２へ出力されて信号が復調され
る。

４は搬送波再生器であり、後述するように復調器２で得
られた制御信号１０４をもとに搬送波を再生するための
ものであり、その出力１０５は再生搬送波として前記復
調器２へ供給される。

一方、７は正弦波発振器であり、復調器２の搬送同期引
き込み範囲の拡大を図るためのものである。そして、搬
送非同期時には前記正弦波発振器７が発振を開始し、再
生搬送波を周波数掃引することにより、搬送波同期引き
込み範囲の拡大を図っている。

前記搬送波再生器４の構成を第３図に示す。同図におい
て、復調器２で得られた再生搬送波を制御するための制
御信号１０４は、直流増幅器１９において増幅され、積
分器２０に入力する。前記正弦波発振器５は直流増幅器
１９と積分器２０との間の接続線に信号線１０６を通じ
て接続されている。前記積分器２０の出力は、再生搬送
波であり、通常電圧制御型発振器（ＶＣＯ）で形成され
る発振器２１の制御電圧である。

そして、搬送同期確立時には、直流増幅器１９の出力イ
ンピーダンスは低いため、発振器７は発振しないが、搬
送波同期が外れると、搬送波同期制御ループの圧縮度が
なくなるため、直流増幅器１９の出力インピーダンスが
高くなり、発振器７が発振を開始し、積分器２０の入力
に重畳され、ＶＣＯ２１に変調がかかることにより搬送
同期の周波数引き込み範囲が拡大される。

［解決すべき問題点］ 上述した発振器７の発振波形を第４図に示す。

この発振波形は前述したように正弦波であり、この波形
の振幅の平均値は、変調波のもつ搬送波成分の周波数と
ほぼ同じ値に前記ＶＣＯ２１が発振する値に設定されて
いる。従って、伝播路で発生ずる歪みが増大し、その歪
み量が前記自動等化回路１の等化限界値を越えると、搬
送波は非同期状態に陥る。

このとき、前述したように、自動等化回路１は最大レベ
ル誤差制御法に基づき制御を行うが、最大レベル誤差情
報検出の正確度は変調波のキャリア周波数と再生搬送波
との周波数の差に依存し、周波数差がほとんどないとき
に最も正確度の高い誤差情報が得られる。

よって、第４図における時間ａ、ｂ、ｃ、ｄの各点で最
も正角度の高い誤差情報が得られるわけだが、これらの
点では波形が正弦波のため傾斜していて、制御上好まし
くない。すなわち、例えばａ点で正しい情報が得られて
も、等化回路が確立するまでの間に、上記傾斜によりＶ
ＣＯ２１の発振周波数が増大しており、制御ループが確
立するに至らない。

より正確に自動等化回路１が引き込み動作を可能ならし
めるためには、発振器７のスピードを遅くし、ａ〜ｄの
各点での傾斜をゆるやかにする必要があるが、スピード
を遅くすると、例えば予め波形がｅの点にあるとすると
、望ましい点すに至るまでの時間が長くかかつてしまい
好ましくない。

そこで、本発明の目的とするところは、上述した従来の
問題点を解決し、自動等花器が確実に、しかも、迅速に
収集動作を実行することができる復調装置を提供するこ
とにある。

Ｌ問題点の解決手段］ 本発明は、波形歪みを等化する自動等化回路と、この自
動等化回路の前段又は後段に設けられて、入力信号又は
前記自動等化回路の出力を復調する復調器と、この復調
器に接続され再生搬送波非同期状態を検出する非同期検
出器と、前記復調器に接続され再生搬送波を前記復調器
に供給するための搬送波再生器と、前記搬送波再生器に
接続され搬送波非同期時に起動し、振幅値が時間的に階
段状に変化する階段波発生器とを具備し、搬送波非同期
時には前記非同期検出器の検出信号により前記階段波発
生器が起動し、前記復調器の再生搬送波を階段状に周波
数掃引するように復調装置を構成している。

［実施例］ 次に、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図（ａ）、（ｂ）はそれぞれ本発明の実施例装置の
ブロック回路図であり、同図（ａ）は自動等化回路を中
間周波数帯で構成した場合であり、同図（ｂ）は自動等
化回路をベースバンド帯で構成した場合を示している。

尚、両図において、第３図に示した部材と同一機能を有
する部材については同一符号を付している。

第１図（ａ＞について説明すると、波形歪みを受けた変
調波１０１は自動等化回路１に入力し、波形歪みが等化
された後復調器２へ出力される。

３は非同期検出器であり、復調器２の出力１０３を入力
して非同期状態を検出するもので、例えばフレーム同期
回路で実現でき、フレーム同期外れ検出信号を搬送波非
同期検出信号として用いることができる。

非同期検出器３の出力信号１０７は、階段波発生器５の
制御信号として機能する。すなわち、非同期時には階段
波発生器５は第６図に示ずように階段波信号１０６を発
生し、搬送波再生器４へ出力する。搬送波再生器４は、
前述した第３図、第４図のように構成されていて、ＶＣ
Ｏ２１は階段波により周波数変調を受けることになる。

前記階段波発生器５の一構成例を第５図に示す。

同図において、２２は発振器であり、この繰り返し周期
に応じて後続のアップダウンカウンタ２３がカウントア
ツプ、カウントダウン動作を交互に繰り返すようになっ
ている。このカウンタ２３の出力は、Ｄ／Ａコンバータ
２４に入力され、直流を切るためのコンデンサ２５を介
して第６図に示すような階段波１０６を発生ずるように
なっている。

このような階段波を用いれば、第６図におけるａ点、ｂ
点のように時間軸に対して振幅の変化のない一定時間領
域が確保されるので、この時間は確度の高い最大レベル
誤差情報が得られ、従来例のようにスピードを遅くする
必要がなく、自動等止器が確実に、しかも、迅速に引き
込み動作を実行することが可能となる。

第１図＜ｂ＞は、自動等化回路１がベースバンド帯で構
成された場合の実施例であり、歪みを受けた変調波は復
調器２へ入力され、復調された後に自動等化回路１へ入
力される。この自動等化回路１の出力は非同期検出回路
３に入力され、この出力１０７は階段波発生器５を制御
し、非同期時には一例として第５図に示した発生器５が
第６図に示ず波形を発生し、搬送波再生器４へ入力され
る。尚、カウンタ２３は非同期検出信号１０７により制
御され、非同期時にのみカウント動作を実行する。

このように、第１図（ｂ）の実施例でも前述した実施例
と同様の効果を奏することができる。

尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内で社々の変形実施が可能であり、搬
送波再生器４１階段波発生器５は第３図、第５図に示し
たものと異なる他の回路構成を採用できることはいうま
でもない。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば搬送波再生器へ供
給する信号発生器として階段波発生器を用いることによ
り、歪みを受けた復調器の搬送波が非同期時においても
確度の高い誤差情報をある一定の時間継続して得ること
ができ、自動等化回路が確実にしかも迅速に収集動作を
実行することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（ｂ）はそれぞれ本発明の実施例装置の
ブロック回路図、第２図は最大レベル誤差制御法を採用
した自動等化回路を備えた従来の復調装置のブロック回
路図、第３図は搬送波再生器のブロック回路図、第４図
は従来の正弦波発生器の出力波形を示ず波形図、第５図
は実施例装置における階段波発生器の一構成例を示すブ
ロック回路図、第６図は階段波発生器の出力波形の波形
図である。 １；自動等化回路、 ２；復調器、 ３；非同期検出器、 ４；搬送波再生器、 ５；階段波発生器。 代理人　弁理士　渡　辺　喜　平 第　１　図 （○） １′５ （ｂ） 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 波形歪みを等化する自動等化回路と、この自動等化回路
   の前段又は後段に設けられて、入力信号又は前記自動等
   化回路の出力を復調する復調器と、この復調器に接続さ
   れ再生搬送波非同期状態を検出する非同期検出器と、前
   記復調器に接続され再生搬送波を前記復調器に供給する
   ための搬送波再生器と、前記搬送波再生器に接続され搬
   送波非同期時に起動し、振幅値が時間的に階段状に変化
   する階段波発生器とを具備し、搬送波非同期時には前記
   非同期検出器の検出信号により前記階段波発生器が起動
   し、前記復調器の再生搬送波を階段状に周波数掃引する
   ことを特徴とする復調装置。