JPH0113272Y2 - - Google Patents

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JPH0113272Y2
JPH0113272Y2 JP13569484U JP13569484U JPH0113272Y2 JP H0113272 Y2 JPH0113272 Y2 JP H0113272Y2 JP 13569484 U JP13569484 U JP 13569484U JP 13569484 U JP13569484 U JP 13569484U JP H0113272 Y2 JPH0113272 Y2 JP H0113272Y2
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water
steam
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cooling water
pressure
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は熱交換器に係り、特に構造簡単にして
効果的な気水分離機能を発揮する気水分離室を備
えた熱交換器に関する。
〔従来の技術〕
従来自動車、舶用機関等に備えられる空冷若し
くは水冷式熱交換器には、冷却水路の機関からの
戻り側が連結されて加熱された冷却水を受け入
れ、これに含まれる気泡を分離させるための気水
分離室が設けられている。この気水分離室はタン
ク様の容器で形成され、これに設けられた加圧弁
により室内を大気圧よりも高い一定圧に維持する
と共に、冷却水中から浮上する気泡を室上部に捕
集しつつ逐次圧力解放するようになつている。
また第6図に示すものは調圧バルブaの設置位
置をできる限り下方にして省スペース化を図るも
のであり、そのため調圧バルブaに圧力を導くた
めの連通管bを直ちに空気室cへ延長させて構成
したものである(実公昭43−7059号公報)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで従来の気水分離室は、加熱された冷却
水の流入圧、冷却水の熱膨張、気泡の動的圧力が
直接加圧弁に作用するようになつている。これは
上記提案にあつても同様と考えられる。そのため
機関運転と共にウオータジヤケツト内の冷却水が
加熱膨脹するとその結果気水分離室内に生ずる高
圧は加圧弁を開放して冷却水を外部へ大量に奔出
させてしまう。また通常運転時にあつても気泡を
大量に含む加熱冷却水が気水分離室内に流れ込む
と室内圧力の上昇により加圧弁が開放され減圧と
共に冷却水も流出する。
前者の問題に対してリザーブタンクの設備が一
般に行なわれているが、その設備スペースが必要
とされ、またコストアツプを招来することとな
る。また後者の問題については十分な解決策が案
出されていない。
〔考案の目的〕
本考案は上述したような問題点に鑑みて創案さ
れたものであり、その目的は簡単な構造にして静
的な圧力解放を達成でき、可及的に冷却水量の減
少を抑止する効果的な気水分離機能を備えた熱交
換器を提供するにある。
〔考案の概要〕
本考案は気水分離室の上方に設けた加圧弁の入
口側から室内の水面に延出させて筒体を設け、該
筒体内に上記気水分離室内の水位を上昇させて筒
体の下方開口端を密閉して筒体の外側部に区画さ
せて室内に空気溜室を形成するように構成し、浮
上する気泡を密閉された空気溜室内に捕集して動
的圧力を緩衝させつつ適宜下方開口端の開放によ
り圧力を加圧弁へ解放させるようにして、著しい
昇圧を緩和させつつ加圧弁を静的に開閉作動させ
るようにしたものである。
〔実施例〕
以下に本考案の好適一実施例を添付図面に従つ
て詳述する。
第1図にはフインアンドチユーブのダウンフロ
ー式熱交換器が例示されており、冷却水は重力方
向に流下される。フイン1とチユーブ2で構成さ
れた放熱部3は上下端がプレート4に挾み込まれ
ており、このプレート4上方にはタンク様の気水
分離室5が形成される。この気水分離室5の一端
部下側には、機関側から戻される加熱された冷却
水を流入させるための冷却水流入口6が開口形成
されると共に、他端部上側には注水口7が設けら
れ、この注水口7には加圧弁8を備えたキヤツプ
9が装着される。加圧弁8は一般的な公知の構成
で成り、気水分離室5内を大気圧よりも高い一定
圧に保持しつつ分離された気体を逐次室内の過剰
圧力で排気解放させて減圧するようになつてい
る。
このように構成された加圧弁8を備える注水口
7には、加圧弁8の入口側(気水分離室5内の内
圧が作用する側)8aに、これより下方の気水分
離室5内に貯留された冷却水Cの水面Lに延出さ
せて筒体10が設けられる。そしてこの筒体10
は、気水分離室5内でその外側部10aに区画さ
せて冷却水Cの水面L上方に空気溜室11を形成
するようになつている。この空気溜室11は冷却
水Cの注水により水面Lが筒体10の下方開口端
10bを超える上方に水位が至ることによつて相
当の圧力で形成される。そして、この空気溜室1
1は機関から戻される加熱された冷却水C中から
浮上する気泡を捕集しつつその動的圧力を緩衝さ
せるように機能する。
また、注水に際しては水位が上昇すると共に空
気溜室11の圧力が高まつてゆき、爾後気水分離
室5の水位上昇が抑まることで注水は筒体10の
内部の水位を上昇させ、筒体10の下方開口端1
0bは水中に没して閉成され空気溜室11は水面
Lにより加圧弁8の入口側8aから密閉されるよ
うになつている。
次に作用について述べる。
第1図に示すように注水口7から冷却水Cを注
水すると気水分離室5内の水位が順次上昇する。
このとき冷却水系に滞留していた空気は気水分離
室5内の冷却水Cの水面L上方に集合される。更
に注水を継続すると筒体10は冷却水面に接し、
若しくは水中に没し始め、その後冷却水Cの上方
に形成される空気溜室11が相当の圧力になる
と、筒体10の内部の水位が上昇して注水口7付
近まで達し満水状態となる。
次に機関を始動させるとポンプ起動により冷却
水Cの強制循環が開始され、以後機関側から加熱
された冷却水が順次冷却水流入口6を介して気水
分離室5内に戻される。そして加熱された冷却水
に含まれる気泡は気水分離室5内で水中から浮上
し、空気溜室11内に捕集される。これに際し加
圧弁8の入口側8aが筒体10の内部に貯留され
た冷却水Cにより空気溜室11から遮断されてい
るため水面Lからの気泡の奔出による動的出力が
加圧弁8に直接作用せず、加圧弁8から圧気と共
に冷却水が流出するのを抑止して完全な気水分離
を達成できる。そして空気溜室11が気泡の捕集
により順次圧力が高められると以後過剰圧力のみ
が緩やかに筒体10の下方開口端10bから加圧
弁8の入口側8aに導出され、加圧弁8から極め
て静的な状態で解放される。ここに筒体10の下
方開口端10bは空気溜室11内の内圧の上昇に
より下降する冷却水Cによつて開閉されて過剰圧
力を導出する弁的機能を有し、可及的に空気溜室
11の密閉を確保するようになつている。
他方、機関運転における冷却水の過熱膨張に対
しても空気溜室11が膨張容積を緩衝して可及的
に冷却水の流出を抑止できる。
また、機関の運転停止によるヒートサイクルに
対しても、空気溜室11による圧力緩衝で可及的
に冷却水量の減少を防止できる。
〔変形実施例〕
第2図〜第5図には上記実施例の変形例が示さ
れている。
第2図に示すものは舶用機関等に採用されるシ
エルアンドチユーブタイプの熱交換器に本考案を
適用したものである。
第3図に示すものは筒体10の下方に一体的に
バツフル部12を形成したものである。
このバツフル部12は第4図に示すように円管
の一部を切欠して成形された弧状壁部で成り、本
変形例では冷却水流入口6から流入してくる冷却
水流Fに対向させるように配置される。
第5図に示すものは筒体10を伸縮自在な構成
とし、筒体10の下方開口端10bを冷却水Cの
水位にかかわらず常に水面Lに密接させるように
したものである。具体的には筒体10の外周側に
摺動自在に伸縮管13を設け、この伸縮管13に
フロート14を装着した構成で成つている。この
ように構成することにより、たとえ冷却水の水位
が下がつても空気溜室11と加圧弁8とが直ちに
連通されることはなく空気溜室11の密閉性の確
保できる。
〔考案の効果〕
以上要するに本考案によれば、次のような優れ
た効果を発揮する。
(1) 気水分離室内に、加圧弁入口側より冷却水の
水面へ延出させた筒体によつて水面上方に空気
溜室を形成すると共に、加圧弁入口側を、上昇
する水位により密閉させるように構成したの
で、空気溜室で緩衝しつつ捕集した気泡による
室内圧力上昇を静的に加圧弁側へ導出させて緩
やかな状態で過剰圧力を解放でき、効果的な気
水分離を達成して冷却水の減水を抑止できる。
(2) 筒体の下方開口端は水面と連関して弁的機能
を発揮し、可及的に空気溜室の密閉を確保でき
る。
(3) 構造が簡単で容易に採用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の好適一実施例を示す側断面
図、第2図は変形実施例を示す側断面図、第3図
は他の変形実施例を示す側断面図、第4図は第3
図における−線矢視断面図、第5図は他の変
形実施例を示す側断面図、第6図は従来例を示す
側断面図である。 図中、5は気水分離室、8は加圧弁、8aはそ
の入口側、10は筒体、10bはその下方開口
端、11は空気溜室、Lは水面である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上方に気水分離室を形成すると共に、該気水分
    離室に分離された気体を排気するための加圧弁を
    有する熱交換器において、上記気水分離室の上方
    に上記加圧弁を設け、該加圧弁の入口側に、これ
    より下方の上記気水分離室内の水面に延出された
    筒体を設け、該筒体内に上記気水分離室内の水位
    を上昇させて筒体の下方開口端を密閉して筒体の
    外側部に区画させて上記水面上方にこれより発生
    する気泡を捕集して緩衝させる空気溜室を形成す
    るように構成したことを特徴とする熱交換器。
JP13569484U 1984-09-08 1984-09-08 Expired JPH0113272Y2 (ja)

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JP13569484U JPH0113272Y2 (ja) 1984-09-08 1984-09-08

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JPS6153690U JPS6153690U (ja) 1986-04-11
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JPH073172Y2 (ja) * 1988-02-29 1995-01-30 カルソニック株式会社 熱交換器
JP2019158158A (ja) * 2018-03-07 2019-09-19 いすゞ自動車株式会社 ラジエータ

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JPS6153690U (ja) 1986-04-11

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