JPH01131214A - 環化重合方法 - Google Patents

環化重合方法

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JPH01131214A
JPH01131214A JP63194593A JP19459388A JPH01131214A JP H01131214 A JPH01131214 A JP H01131214A JP 63194593 A JP63194593 A JP 63194593A JP 19459388 A JP19459388 A JP 19459388A JP H01131214 A JPH01131214 A JP H01131214A
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秀 中村
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Kazuya Oharu
一也 大春
Gen Kojima
弦 小島
Hitoshi Matsuo
仁 松尾
Shunichi Samejima
鮫島 俊一
Motoi Kanba
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、環化重合方法に関し、更に詳しく言えば、特
定の含フッ素単量体を用いて主鎖に環構造を有する含フ
ッ素重合体を生成せしめる新規な環化重合方法に関する
[従来の技術] 炭化水素系単量体の環化重合方法に関しては、古くから
多くの研究がなされ、3員環〜人環状ポリエーテルに至
るまで、多数の報告が一般的に知られている。
一方、含フッ素重合体としては種々のものが知られて′
おり、ポリテトラフルオロエチレンをはじめとしてL業
的に実用されているものも多い。しかしながら、これら
は殆んどがフルオロオレフィンもしくは側鎖にフルオロ
アルキル基なイアする(メタ)アクリレートなどのビニ
ルモノマーに基づく直鎖状の主鎖を有する+9合体であ
る。あるいはまた、ヘキサフルオロプロピレンオキシド
の開環重合により得られるパーフルオロポリエーテルの
如き高分子化合物も知られているが、この場合もやはり
主鎖構造は直鎖状をタングステン、モリブデン系の触媒
を用いて開環メタセシス重合させることにより、合体の
合成が試みられている(Δ、ΔIimuniareL 
al、、Polymer、 1986271281) 
、これらはいずれも通常のビニル重合もしくは開環、開
環メタセシス重合であって、直鎖状モノマーから環化重
合によって主鎖に環構造を導入するものではない。
僅かに、一般弐CF 2=CF (CF 2)。CF=
CF2(ただし、Xは 1〜5)がγ−線により環化重
合することが知られているり14.Δ8■aa1.Nu
or。
Polymer、 Wiley−3cience、 4
. lligh l’rcssurePolymcri
zat、ion、 P、 1271.また、CF2=C
F−CF2−CFCI−CF2−CF=CF2が重合し
、耐熱、耐酸化性に優れた透明な強い+jl力性のある
フィルムを与えることが知られている(D、S、Ba1
lcntine etal、、 U、S、Atomic
 Energy Com5.B、NL−294(T−5
0)18.1954)。しかしながら、これらはいずれ
も1万aLm以」ユの高圧を必要とする高圧7fi合法
であり、工業的に実施するのには困難な重合法であると
いう難点を有している。
さらに、英国特許第1106344号、米国特許第34
18302弓−などには、 CF2・CF−0−CF、
−CF2−0−CF・C1□なるパーフルオロジメチレ
ンビス(パーフルオロビニルニーデル)を千ツマ−とし
て環化重合せしめる方法が記載されている。しかしなが
ら、この19合法ではモノマー濃度が12重雀%以上の
希釈条件下でのみ環化重合するという制約がある。千ツ
マー濃度が12%以1−の場合にする中介体が生成する
と記載されている。千7ノマー濃度を12%以ドにしな
ければならないということは、人;dの希釈溶媒を使用
しなければならないので、T業的実施に対して不利であ
る。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者の研究によれば、炭化水素系jii:i−)体
の場合にはそのJ’lj i、1体の分子構造に左右さ
れることなく比l咬的円請有利に環化申合せしめ得るが
、フッ素含有率が10屯量%以上の含フッ素fit11
;1体、特にパーフルオロ111π体に関しては、直鎖
状千ツマ−(直鎖状Qi量体)から主鎖に環構造な右す
る中介体を工業的に円i(’)有利に製造し111る手
段は2前述の通り、これまでのところ殆んど知られてい
ない。lj?I述の如き左右対称の分子構造を有する含
フッ素Qi量体の場合には、前述の如き特殊な条件の採
用が環化重合に必要であり、 −船釣にはゲル化の副生
が顕著で環化重合を進行させ難いという難点が認められ
る。また、上シ己パーフル才ロジメヂレンビス(パーフ
ルオロビニルエーテル)の如き含フッ素モノマーを用い
た環化重合においては、左右対称の分子構造であるが故
に、ト記のような大希釈条件上−の重合という制約の他
、重合反応系におけるゲル化の副生という難点も同様に
認められる。
[課題を解決するための手段1 本発明者は、L記問題点の認識に基づいて、直鎖状の含
フッ素?)1晴体から主鎖に環構造、を有する含フッ素
重合体を製造する手段について鋭意研究、検討を(lね
た結果、フッ素含有率10重i武%以トの含フッ素モノ
マーは、環化重合を有利に行なわしめるために、特定の
分子構造を有することが必要であるという新規な知見を
得るに至った。−4なわち、分子内に・重合性の異なる
一つの10合性基をイ1すること及びこれら二つの重合
性)1(を連結する連結鎖の直鎖部分の原子数が2〜7
個1であることが必要である。而して、かかる特定の分
子構造を有する含フッ素モノマーは、パーフルオロ?1
1は体の場合であっても、驚くべきことに、超高圧条件
や大希釈条件を採用しなくても、ゲル化の副生を抑えて
円、−11イ1゛利に環化・0合を進行せしめ得るとい
うことを見出すに至った。
かくして本発明は、11τI述の如き新規知見に基いて
完成されたものであり、直鎖部分の原子数が2〜7個の
連結鎖を介して結合された重合性の5°シなる炭素−炭
素多重結合を二つイー1し口つフッ素含有率がl0II
T;%以りである含フッ素t)1:11体を環化重合せ
しめることを特徴とする環化重合方法を新規に提供する
ものである。
本発明においては、特定の分子構造なイ1する含フッ素
1ij ;i、体を使用することが重要である。
まず第一に、・1合性の異なる炭素−炭素多市結合を二
つ有することである。通常は炭素−炭素二重結合が採用
され、種類あるいは構造などの異なる二つの多重結合が
採用される。例えば、左右対称構造でない二つの多重結
合を有する含フッ素単量体、ビニルエーテル基とアリル
基、ビニルエーテル基とビニル基、含フッ素多重結合と
炭化水素多重結合、パーフルオロ多重結合と部分フッ素
化多重結合の如きが挙げられる。
第二に、これら二つの炭素−炭素多重結合を連結する連
結鎖の直鎖部分の原子数が2〜7である必要がある。連
結鎖の直鎖部分の原子数が0〜1個の場合には環化重合
が生起し難く、また8個以上の場合にも同様である。通
常好ましくは、この原子数が2〜5個の場合である。ま
た、連結鎖は直鎖状に限られず、側鎖構造あるいは環構
造を有していても良く、さらに構成原子は炭素原子に限
られず、O,S、Nの如きペテロ原子を含んでいても良
い。第三に、本発明における含フッ素単量体は、フッ素
含有率が10市量%以上のものである。フッ素含有率が
余りに少な−い場合には、フッ素原子の有する特異性が
発揮され難くなる。本発明においては、当然のことであ
るが、パーフルオロ中晴体が好適に採用される。
−に記の特定の含フッ素早r+(体の具体例としては、 CF2=CFOCF、CF=CF、、    CFt・
CF口CF2CF、CF・CF2  。
■ CF、=CFOCF2 (C11,) nNlICCl
1=CI+2  (ただし、[1は1〜4の整数)。
CF、・CFOCFaCFaC=CFa、 Ch=CF
O(CFa)acF−cFcF、。
F2 しr3 CF、=Cll0CII□CIl□CF=CF、、  
C11□=CFCDCII□CIl□CFIICF2゜
八 などが例示され得る。本発明においては、CF2・CF
O−なるビニルエーテル基を一つ有するものが重合反応
性、環化重合性、ゲル化抑制などの点で好ましく採用さ
れ、特にパーフルオロアリルビニルエーテル(CF、・
CFOCF、CF=CF、1及びパーフルオロブテニル
ビニルエーテル(CFz=CFOCFiCFzCF=C
Fa)が好適な例として挙げられる。
かかる特定の含フッ素(U量体は、比較的温和な条件下
で重合し、主鎖に環状構造を有する重合体を与えるとい
う驚くべき事実が見出され、本発明に至ったものである
。すなわち、重合方法としては、ラジカル的に進行する
ものであれば−r−段は何らl+J限されないが、例え
ば有機、無機ラジカル開始剤、光、電離性放射線あるい
は熱による1r1合などが)トげられる。ラジカル開始
剤としては、2.2゛−アゾビス(N、N’−ジメチレ
ンイソブチルアミジン)ジハイトロクロライト、2.2
′−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジハイドロクロ
ライト、2.2−アゾビス(N、 N’ −ジメチレン
イソブチルアミジン) 、 4.4’−アゾビス(4−
シアノペンタノイックアシッド)、2.2゛−アゾビス
(2−メヂルーN−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル
)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド) 、2
.2′−アゾビス(2−メチル−N−[1,1−ビス(
ヒドロキシメチル)エチル]プロピオンアミド) 、 
2.2′−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキ
・ジエチル)プロピオンアミド]、2.2′−アゾビス
(イソブチルアミド)シバイドレート、2.2゛−アゾ
ビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル
) 、2.2’−アゾビス(2゜4−ジメチルバレロニ
トリル)、(l−フェニルエチル)アゾジフェニルメタ
ン、2.2′−アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル
2.2′−アゾビスイソブヂレート、2.2′−アゾビ
ス(2−メチルブチロニトリル) 、1.1’−アゾビ
ス(l−シクロヘキサンカルボニトリル)、2−(カル
バモイルアゾ)−イソブチロニトリル、2.2′−アゾ
ビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、2−フェニ
ルアゾ−2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリ
ル、2.2′−アゾビス(2−メチルプロパン)の如き
アゾ化合物、スデアロイルバーオキシド、ジイソプロピ
ルパーオキシジカーボネート、ベンゾイルパーオキシド
、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキシド、アセチル
パーオキシド、し−ブチルハイドロパーオキシド、クメ
ンハイドロパーオキシド、ジ−イソプロピルベンゼンハ
イドロバーオキシド、バラ−メンタンハイドロパーオキ
シド、2.5−ジメチルヘキサン−2,5−シバイドロ
バ−オキシド、メチルエチルケトンパーオキシド、シク
ロヘキサノンパーオキシド、シーし一プチルパーオギシ
ド、ジクミルパーオキシド、t−ブチルクミルパーオキ
シド、2.5−ジメチル−2,5−ジ(し−ブチルバー
オキシ)ヘキサン、2.5−ジメチル−2,5−ジ(し
−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、オクタノイルパー
オキシド、デカノイルパーオキシド、ラウロイルパーオ
キシ、ド、し−ブチルパーベンゾエート、し=ブチルパ
ーアセテート、し−ブチルパーラウレート、し−プチル
バーイソブヂレート、し−ブチルパーオキシイソプロピ
ルカーボネート、ジーL−ブチルシバーフタレート、し
−ブチルパーラウレート、2.5−ジメチル−2,5−
ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、ジ−パーフルオ
ロブタノイックバーオキシド、ジ−パーフルオロ−3−
才キサ−2−メチルヘキサノイックパーオキシド、ジー
パーフルオロノナノイックバーオキシドの如き有機パー
オキシド、K2S20.、(Nl14) zszoaの
如きjjjE機パーオキシドなどが例示される。光とし
ては、可視光、紫外線などが例示され、光増感剤を併用
することもできる。電離性数Q・を線としてはGo(:
011921.170Tm、l′17csなどの放射性
同位元素からのγ線、0線、a線などや、電子線加速器
による電子線などが例示される。
・R合の方法もまた特に限定されるものではなく、千ツ
マ−をそのまま重合に供するいわゆるパル91n合、モ
ノマーを溶1fHする弗化炭化水)ミ、塩化炭化水素、
弗塩化炭化水素、アルコール、ハイドロカーボン、その
他の有機溶媒中で行なう溶液重合、水性媒体中で適当な
有機溶剤の佇在下或いは非存在下に行なう懸濁重合、水
性奴体に乳化剤を添加して行なう乳化重合などが例示さ
れる。重合を行なう温度や圧力も特に限定されるもので
はないが、千ツマ−の沸点、所用加熱源、重合熱の除去
等の諸国子を考慮して適宜設定することが望ましい。例
えば、O’C〜200℃の間で好適な温度の設定を行な
うことができ、室温〜100°C程度ならば実用的にも
好適な温度設定を行なうことができる。また重合圧力と
しては減圧下でも加圧下でも良く、実用的には常圧〜1
00気圧程度、更には常圧〜50気圧程度でも好適な重
合を実施できる。
本発明の環化重合方法は、上記特定の含フッ素1ij 
;i体の一種のiit独11′を合に適用できると共に
、二種具1−の共重合あるいはその他のlii ji七
体との共重合にも適用され得る。而して、ト記持定の含
フッ素iij H+i一体と共!n合せしめる他のi’
+j if;。
体としては、ラジカル1千合性を有する干ツマ−であれ
ば特に限定されずに、含フッ素系、炭化水素系その他が
広範囲にわたって例示され得る。当然のことであるが、
これら他の単;11体は一種単独で特定の含フッ素単量
体とラジカル共重合せしめても良く、あるいは適宜の2
種類以」二を併用して上記共重合反応を行なわせても良
い。本発明においては、特定の含フッ素単111体の特
性を最大限に生かすために、通常は他の単nk体として
フルオロオレフィン、フルオロビニルエーテルなどの含
フッ素系モノマーを選定するのが望ましい。例えば、テ
トラフルオロエチレン、パーフルオロメチルビニルエー
テル、パーフルオロプロピルビニルエーテルあるいはカ
ルボン酸基やスルホン酸基の如き官能基を含イーfする
パーフルオロビニルエーテルなどは好適な具体例であり
、弗化ビニリデン、弗化ビニル、クロロトリフルオロエ
チレンなども例示され得る。
本発明においては、特定の含フッ素単量体と他の単量体
を共重合する場合、特定の含フッ素tli量体の共重合
割合についても特に限定される理由はないが、主鎖に環
構造を導入して後述の如き神々の性能を改善するという
観点から、通常は他の単量体に対して仕込み組成で0.
1モル%以上が採用される。
本発明で得られる含フッ素重合体は、主鎖に環構造を有
していることから、非晶質で透明で溶媒可溶な重合体で
ありながら、高い化学的安定性や耐熱性などを備えてい
る。また、低屈折率、高い光線透過率、高lie選択透
過性なども備えている。さらに、本発明の含フッ素重合
体は、従来の含フッ素重合体では達成困難であったよう
な超薄膜化をピンホールなどの欠陥のない状態で達成可
能である。これらの特性から本発明含フッ素重合体の有
用性を示す具体的な応用分野としては、例えば、透明な
コーティング用材料、塗料用材料、絶縁フィルム用材料
、耐奴フィルム用材料、光字材料、分離膜用材料などが
挙げられる。
本発明において特定の含フッ素11i量体と他のjjj
 宿体との共重合では、例えば、CF2・CF2と共重
合させた場合、ポリテトラフルオロエチレン(以下、I
) 1” F Eと略記する)と比■咬して結晶性を下
げることができる。したがって、この共重合体は溶融成
形が可能になり、透明性も向−Lする。また環状部分の
組成を高くすると、溶融11■能になりキャスト成膜も
可能となる。つまり得られるテトラフルオロエチレンと
の共重合体はPTFEより成形が容易となるため、P 
T F Eと同等のフッ素樹脂としての性能をもつ各種
成形体に用いることができる。さらに透明性やキャスト
成膜法を利用した各種コーテイング材、電子部材、光学
部材等に用いることができる。
CF、・CI+□と共重合させた場合、弗化ビニリデン
単独重合体(以下、PVdFと略記する)と比較して結
晶性を下げたり、結晶粒径を小さくし、透明性が向上す
る。また屈折率も下げることができ、PVd Fの特徴
の1つでもある高い強度物性も)げることなく、フッ素
含量を増やすことができる。したがって、この共重合体
は現在P V d Fが用いられている分野ずべてに応
用0■能で、特に屈折率を下げ透明性が向上するためつ
り糸などには好適である。さらに、透明な誘電体として
電子部材、光学部材に用いることもできる。また溶融成
形、キャスト成膜も可能でフッ素含量も高いため、P 
V d Fよりも耐候性、耐溶剤性、耐熱性、化学的安
定性に優れた各秤成形体、各種コーテイング材を提供す
ることができる。
以上のように、従来知られている含フッ素系千ツマ−と
特定の含フッ素単量体を共重合させると、結晶性を下げ
たり結晶粒径を小さくすることができ、透明性が向上し
、溶融成形が可能になる。また弾性率等の機械的強度も
高くなる。さらには、特定の含フッ素!li Q体組成
を高くすると溶媒可溶になるなど含フッ素ポリマーの欠
点である不透明性、成形性、機械的強度などを改善する
ことができる。
炭化水素系千ツマ−と共重合させた場合、この共10合
体は、炭化水素系やP T r; E、I) V dF
の如き含フッ素系の共重合体と比較して、炭化水素系ポ
リマーとしての性能を下げることなくフッ素系ポリマー
の特徴を付与することができる。この理由は明らかでは
ないが、フッ素部分が環状構造を示し結晶を作らないた
めであると考えられる。
その他、本発明により得られる含フッ素重合体は、含フ
ッ素の環状構造を導入0■能なため気体の分離性能も高
くガス分離膜用素材などとしても用いることができる。
[作用] 本発明において、特定の含フッ素単量体を使用すること
により環化中台に超高圧条件や高希釈条件の採用を必要
としなくなった機構は必ずしも明確でないが、適当な長
さの連結鎖、特にC−0−C結合はフレキシブルである
ので二つの多重結合が分子内で近付くのが容易になって
、低い圧力下でも環化重合が進行すると考えられ、また
上記連結鎖を介して結合した二つの多m結合の重合反応
性に差異があるので交互重合性が増して、高い希釈条件
を採用しなくても重合反応中のゲル化の副生を抑制でき
るものと考えられる。なお、かかる説明は本発明の理解
の助けとするものであり、本発明を何ら限定するもので
ないことは勿論である。
[実施例] 次に、本発明の実施例について更に具体的に説明するが
、かかる説明によって本発明が何ら限定されるものでな
いことは勿論である。
実施例1 パーフルオロアリルビニルニーデルの30g及び重合開
始剤ジイソプロピルパーオキシジカーボネート(以下、
l P Pと略記する)の0.3gを100ccの硝子
コルベンに入れた。凍結脱気を2回繰り返した後に25
℃で16時間重合した。(1合中の圧力は大気圧よりも
低かった。重合の結果、重合体を4.5g得た。
この重合体の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、
千ツマ−にあった二重結合に起因する1790cm−’
付近の吸収はなかった。また、この(n合体をパーフル
オロベンゼンに溶解し”F NMRスペクトルを測定し
たところ、以下の繰り返し構造を小ずスペクトルが得ら
れた。
この1n合体の固自粘度[η]は、フロリナートFC−
75(商品名、3M社製のパーフルオロ(2−プチルデ
トラヒドロフラン)を主成分とした液体、以下、FC−
75と略記する)中30℃で0.50であり、中、合度
の高いことが判った。
1’R合体のガラス転位点は69℃であり、室温ではタ
フで透明なガラス状の1r!合体である。また、10%
熱分114温度は462’Cであり、熱的安定性が高か
った。さらに、この重合体は無色透明であり、屈折率は
134と低く、光線透過率は95%と高かった。
この11合体の各種の気体の透過係数を測定した。以ド
に測定結果と透過係数比を示j。
実施例2 パーフルオロアリルビニルエーテルの10g。
トリクロロトリフルオロエタン(以下、R−113と略
記する)のlogと1n合開始剤IP1)のl Omg
を50ccの硝子コルヘンに入れた。凍結脱気を2回繰
り返した後に40℃で14時間重合合した。重合中の圧
力は大気圧よりも低かった。重合の結果、・n合体を6
.1g得た。
コノir′1合体の固イエ粘度[η]は FC−75中
30°Cで0.37であり、高分子:;′Lfri合体
であることがねかった。得られたーーI′!合体は、′
91・N M I’<スペクトルから実施例1と同様の
重合体であることがわかった。
実施例3 パーフルオロアリルビニルエーテルの30g及I び11′c合開始剤 (C,F、COl 、のl Qm
gを50ccの硝子コルベンに入れた。凍結脱気を2回
繰り返した後に30℃で16時間・n合した。重合中の
圧力は人気圧よりも低かった。重合の結果、重合体を 
15 g得た。
この・重合体の固有粘度[η]はFC−75中30°C
で0.505であった。
合成例1  (CFa”CFOCFzCFgCIl=C
1lzの合成)CF−=CFOCF2CF2Brと塩素
ガスとの反応により、ビニル基が保護された塩素付加体
(CF、CICFCIOCF2CF、Br)を合成した
。オートクレーブ中で該塩素付加体とエチレンとをラジ
カル開始剤の存在下に反応させ、エチレンが1モル付加
したエチレン付加体(CF2CICFCIOCF、CF
CIl、CIl、l1rl を合成した。
次に、該エチレン付加体をKOJ+/エタノール溶液で
処理して脱11B「を行ない、さらにZn/ジオキサン
で脱C1,を行ない、沸点72〜73℃のCF、・CF
OCF2CF2C1l・C11,を得た。該含フッ素単
量体の構造決定は ”F NMR及び’II NMRで
行なって確認した。
実施例4 上記合成例M7−得られたCF2=CFOCF、CF、
CII=CI+2の40g及びR−113の20gを窒
素置換した三ツロロ フラスコに入れ、重合開始剤として(C,F、C0)−
2のl0mgを加え、さらに系内を窒素置換した後に、
18℃で5時間巾合した。その結果、重合体を30g得
た。この重合体はト113に溶解するポリマーであり、
メタキシレンヘキサフルオライド中30℃での固イY粘
度[η]は0.96であった。
”F NMR及び ’It NMHにより、以下の繰り
返し構造をイーする環化重合体であることを確認した。
実施例5 パーフルオロアリルビニルエーテルの5g、R−113
(7)15gと重合開始剤(C3F?CO) 25wt
 %R−113溶液の80mgを100m12の耐圧ガ
ラス製アンプルに入れた。凍結脱気を3回繰り返した後
にCF2・CF、を0.5g仕込んだ。インキュベータ
ーで振とうさせながら30℃で6時間1n合を行なった
結果、1.5gの固体が得られた。
得られた固体をパーフルオロベンゼンに溶解し l’F
 NMRスペクトルにより構造を確認した。
その結果、得られた重合体は、 のような環状構造+11−位とテトラフルオロエチレン
単位との共重合体であり、a/bのモル比が110、5
2であることがわかった。また、この共重合体のFC−
75中30℃での固有粘度[η]は0、425であった
実施例6 パーフルオロアリルビニルエーテルの5g、鉗 R−113の15gと重合開始剤(C3F ycO) 
x 5wt%R−113溶液の50mgを100mQの
耐圧ガラス製アンプルに入れた。凍結脱気を3回繰り返
した後にCF2・CF、を0.5g仕込んだ。30℃で
45分間重合を行なった結果、1.8gの白色粉体が得
られた。得られた固体は”F NMRスペクトルより実
施例5と同様な共重合体であることがわかった。
実施例7 パーフルオロアリルビニルエーテルの5g、純水ノ25
g、  CnF l ?C02NI+4ノ0.091L
  Na1lzl’04の0.073g、過硫酸アンモ
ニウムの0.0132gを100mQの耐圧ガラス製ア
ンプルに入れた。系内な充分窒素ガスで置換した後に、
CF、・CF2を0.5g仕込んだ。60℃で16時間
、インキュベーターで振とうさせながら(n合を行なっ
た結果、2.5gの自体が得られた。
得られた固体をパーフルオロベンゼンに溶1γlし 1
9F NMRスペクトルにより構造を確認した。
マタ、コノ共1゛n合体(7) FC−75[1130
’Cテ(7)固イ1枯度[η]は0.30であった。
実施例8 パーフルオロアリルビニルニーデルの20g、R−11
3の60gと重合開始剤ジイソプロピルパーオキシジカ
ーボネートの20mgを200m1l’の耐圧ガラス製
アンプルに入れた。実施例5と同様にしてCF2・C1
12を仕込み、同様の条件で4時間30分重合を行なっ
た結果、アセトンに可溶な固体が12、3g得られた。
実施例9 パーフルオロアリルビニルエーテルの5gとバーフルオ
ロブロビルバーフルオロビニルエーデルの8.74gと
 2.2′−アゾビスイソブチロニトリルの 5gを!
 00m12耐圧ガラス製アンプルに入れた。凍結脱気
を3回繰り返した後、60℃で16時間、インキュベー
ターで振とうさせながら(n合を行なった結果、0.9
gの固体が得られた。
合成例2 (CF2・CFCF2CF2C1l=C11
□の合成)CF20CF=CF、CF2Cl1□C11
21(特開昭60−64940号公報記載の方法に準じ
て合成した)の250gを、K OH/エタノール溶液
で処理して脱HIを行ない、更にZn/ジオキサンで脱
C1□を行ない、沸点66℃のCF2・CFCF、CF
2CII=CII□の100gを得た。該含フッ素単1
11体の構造決定は”F NMR及び’II NMRで
行なって確認した。
合成例3(CIl□・C1l (CF 214CIl・
C11□の合成)公知の方法でa、ω−ショートパーフ
ルオロブタンから21程(エチレン付加反応及び脱II
 +反応)の反応によりC11,=CII CCF21
4CII=CI+□を合成した。
実施例10 上記合成例2で得たCF、・CFCF、CF2CII・
C1]2の21g及びR−113の38gを窒素置換し
た三ツ口フラスコに入れ、重合開始剤として(C,F、
C0)2のl 5mgを加え、更に系内な窒素置換した
後に、20℃で12時間重合した。その結果、重合体を
14g得た。この重合体はテトラヒドロフラン(以下、
T HFと略記する)に溶解するポリマーであり、 T
 ti r;中30℃での固有粘度[η]は0.62で
あった。
比1咬例 実施例10におけるCF、・CFCF2CF2CIl・
CI+□の代りに上記合成例3で得たCIl□−CIl
 (CF21 、CIl・CI+□の25、4gを用い
る他は実施例IOと同様の方法で重合した。重合反応1
2時間後では高分子用合体は得られなかった。
合成例4 (CF2=CFOCF2CF2CF=CF2
の合成)CF2CICFCICF2COFの2000g
を、フッ化セシウム存在下にヘキサフルオロプロピレン
オキシドと反応させ、更に水酸化カリウムを用いてカリ
ウム塩に変換した後、熱分解することにより、生成物と
してCF、CICFCICF、CF20CF=CF。
を得た。次いで、この生成物をZn/ジオキサンと反応
させて脱CI2を行ない、沸点64℃のCF2=CFC
F、CF20CF=CF、を300g得た。該含フッ素
i’、i量体の構造決定は”F NMRで行なって確認
した。
実施例1I L記合成例4で得たCF、・CFOCFzC:F2CF
=CF2の5、424及び重合開始剤(CaF7CD)
2のl Omgを、内容積50m12の耐圧ガラス製ア
ンプルに入れた。凍結脱気を2回繰り返した後、25℃
で48時間重合した。重合反応中の圧力は、大気圧より
も低かった。その結果、重合体2.22gを得た。
この重合体の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、
モノマーにあった二重結合に起因する1790cm−’
付近の吸収はなかった。また、この重合体をパーフルオ
ロベンゼンに溶解して19) NMRスペクトルを測定
したところ、以下の繰り返し構造を示すスペクトルが得
られた。
この重合体の固有粘度[η]は、FC−75中30℃で
0.55であり、重合度の高いことが判った。
重合体のガラス転移点は 108℃であり、室温ではタ
フで透明なガラス状の重合体である。また、10%熱分
解温度は457℃であり、熱的安定性が高かった。さら
に、この重合体は無色透明であり、屈折率は1.34と
低く、光線透過率は95%と高かった。
実施例12 パーフルオロアリルビニルエーテルの5g、パーフルオ
ロブテニルビニルエーテルの5g及び重合開始剤 (C
aFtCOlzのI Omgを40ccの水が入った内
容積60m1のガラス製反応器に入れた。
凍結脱気を2回繰り返した後、攪拌しながら25℃で2
4時間重合した。重合反応中の圧力は大気圧よりも低か
った。その結果1重合体を5.5g得た。
この重合体の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、
モノマーにあった二重結合に起因する1790cm−’
付近の吸収はなかった。また、この重合体をパーフルオ
ロベンセンに溶解し”FNMRスペクトルを測定しその
構造を確認した。その結果、得られた重合体は、 及び 又は のような繰り返し構造を有する共重合体であり、パーフ
ルオロアリルビニルニーデルから誘導される環構造!1
LL位が54重州%あることがわかった。
この小合体の固有粘度[η]は、FC−75中30”C
で0.44であり、重合度の高いことが判った。
重合体のガラス転位点は91℃であり、室温ではタフで
透明なガラス状の70合体である。また、10%熱分解
温度は435℃であり、熱的安定性が高かった。さらに
、このr(を合体は無色透明であり、屈折率は1.34
と低く、光線透過率は95%と高かった。
実施例13 合成例4で得たパーフルオロブテニルビニル40nrg
を内容積200m1の耐圧ガラス製アンプルに入れた。
凍結脱気を2回繰り返した後に、CF、・CFCIを1
.0g仕込んだ。インキュベータで振とうさせながら2
5℃でIQ時間重合した。その結果、重合体を4,5g
得た。
この重合体の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、
千ツマ−にあった二重結合に起因する1790cm−’
付近の吸収はなかった。また、この重合体をパーフルオ
ロベンセンに溶解し”F NMRスペクトルを測定しそ
の構造を確認した。その結果、得られた重合体は、 又は 及び  (CFa−CFCI矢 のような繰り返し構造を有する共重合体であり、バーフ
ルオロブデニルビニルエーテルから誘導される環構造f
it位が84重量%あることがわかった。この重合体の
固有粘度[η]は、FC−75中30℃で0.43であ
り、重合度の高いことが判った。
in合体は室温ではタフで透明な重合体である。また、
10%熱分M温度は42ピCであり、熱的安定性が高か
った。さらに、この重合体はFC−75/R−113混
合溶媒にも溶解した。
実施例14 合成例4で得たパーフルオロブテニルビニルエーテルの
20g及び重合開始剤(CutCO) 2の20mgを
内容積200m1の耐圧ガラス製アンプルに入れた。凍
結脱気を2回繰り返した後に、CF、・CF、を0.5
g仕込んだ。インキュベータで振とうさせながら25℃
で5時間重合した。その結果、重合体を5.8g得た。
この!n合体の赤外線吸収スペクトルを測定したところ
、千ツマ−にあった二重結合に起因する1790cm−
’付近の吸収はなかった。また、この小合体をパーフル
オロベンゼンに溶解し19F NMRスペクトルを測定
しその構造を確認した。その結果、得られた重合体は、 又は 及び (CF2  CF2 ’r のような繰り返し構造を有する共重合体であり、パーフ
ルオロブテニルビニルエーテルから誘導される環構造単
位が94重量%あることがわかった。この重合体の固有
粘度[ηコは、FC−75中30℃で0.53であり、
重合度の高いことが判った。
重合体は室温ではタフで透明な重合体である。
実施例15 パーフルオロアリルビニルエーテルの9g、Cト2=C
F−0−CF2CF2CF、(:0OCIIJのIg及
び重合開始剤(C3F、CO) 2のlOHを内容積5
0m1の耐圧ガラス製アンプルに入れた。凍結脱気を2
回繰り返した後、25℃で24時間・−n合した。重合
反応中の圧力は人気圧よりも低かった。その結果、重合
体を3.55g得た。
このip重合体パーフルオロベンゼンに溶解し19F 
NMRスペクトルを測定しその構造を確認した。その結
果、得られた重合体は、 及び  (CF2−Cl3− ■ 0Cト2CF2CF2COOC11゜ のような繰り返し構造を有する共重合体であり、パーフ
ルオロブテニルビニルエーテルから誘導される環構造+
i′i位が93重量%あることがわかった。
この小合体の固有粘度[η]は、FC−75中30℃で
0,53であり、重合度の高いことが判った。
重合体のガラス転位点は64℃であり、室温ではタフで
透明なガラス状の1F合体である。また、10%熱分解
温度は430℃であり、熱的安定性が高かった。さらに
、この重合体は無色透明であった。
実施例16 パーフルオロアリルビニルエーテルの408、CF2・
CF−0−CF2CF2CF、C0DCI+3の5g及
び重合開始剤ジイソプロピルパーオキシジカーボネート
のl0mgを内容積 l00m1の耐圧ガラス製アンプ
ルに入れた。凍結脱気を2回繰り返した後に、CF2・
CF2を5g仕込んだ、インキュベータで振とうさせな
がら30℃で72時間重合した。その結果、重合体をl
+、8g得た。
この重合体をパーフルオロベンゼンに溶解し19F N
MRスペクトルを測定しその構造を確認した。その結果
、得られた・n合体は、 及び  (CF2−CF)− 0CF2CF2CF2COOC11゜ 及び  (CF、−CF2) のような繰り返し構造を有する共重合体であり、パーフ
ルオロアリルビニルエーテルから誘導される環構造E1
1位が821゛口量%あることがわかった。
この重合体の固イ1粘度[η]は、I・C−75中30
℃で0.42であり、重合度の高いことが判った。
重合体のガラス転位点は58°Cであり、室温ではタフ
で透明な1F合体である。また、10%熱分解温度は 
421℃であり、熱的安定性が高かった。さらに、この
重合体は無色透明であった。
実施例17 パーフルオロブテニルビニルエーテルの8g、CF、・
CFOCF *CF (CF 、l 0CF2CF 2
SO□Fの1g及び重合開始剤(C3F?CD) 2の
l[1mgを内容積50m1の耐圧ガラス製アンプルに
入れた。凍結脱気を2回繰り返した後、25℃で24時
間重合した。重合反応中の圧力は大気圧よりも低かった
。その結果、重合体を3.8g得た。
この重合体をパーフルオロベンセンに溶解し”F NM
Rスペクトルを測定しその構造を確認した。その結果、
得られた重合体は、 占F3 のような繰り返し構造を有する共重合体であり、パーフ
ルオロブテニルビニルエーテルから誘導される環構造9
1位が94市量%あることがわかった。
この重・合体の固イI粘度[η]は、FC−75中30
℃で0.38であり、重合度の高いことが判った。
重合体のガラス転位点は92℃であり、室温ではタフで
透明なガラス状の重合体である。この重合体は無色透明
であり、ガラスとの密着性は良好であった。
実施例18 パーフルオロアリルビニルエーテルの8g、CF、・C
F−0−CF2CRCF3の2g及び重合開始剤藝 (C,F?CO) 、のl Omgを内容積50m1の
耐圧ガラス製アンプルに入れた。凍結脱気を2回繰り返
した後、25℃で24時間重合した。重合反応中の圧力
は大気圧よりも低かった。その結果、重合体を1.85
g得た。
この重合体をパーフルオロベンセンに溶解し”F NM
Rスペクトルを測定しその構造を確認した。その結果、
得られた重合体は、 及び (CF2− CF矢 0CF、CF、CF。
のような繰り返し構造を有する共重合体であり、パーフ
ルオロアリルビニルエーテルから誘導される環構造11
1位が89重hI%あることがわかった。
この重合体の固有粘度[η]は、FC−75中30℃で
0.35であり、重合度の高いことが判った。
重合体のガラス転位点は61℃であり、室温ではタフで
透明なガラス状の重合体である。また、10%熱分解温
度は415℃であり、熱的安定性が高かった。さらにこ
の重合体は無色透明であり、伸度が25℃において25
0%であった。
[発明の効果] 本発明は、特定の含フッ素単量体を重合成分として採用
することにより、小合体主鎖に環構造を何する含フッ素
重合体を円滑有利に製造し、得るという優れた効果を有
し、特に直鎖状モノマーから超高圧条件や高希釈条件な
どを採用することなく環化重合するという効果を有する
また特定分子構造の中量体の採用により重合反応中での
ゲル化の副生を抑制するという効果も認められる。
さらに、本発明においては、各種ポリマー主鎖に環構造
、特に含フッ素環構造を導入できることから、得られる
含フッ素重合体に種々の優秀且つnmな特性を付与し得
るという効果もある。すなわち、本発明により得られる
主鎖に環構造を有する含フッ素重合体は、含フッ素重合
体としての優れた特性′、例えば耐熱性、化学的安定性
などを備えながら、非晶質で透明で溶媒可溶の重合体で
あり、このような特性から、ピンホールなど欠陥のない
超薄膜化が可能であるという効果も認められ、光学材料
、コーティング材料、分離膜素材などへの用途範囲拡大
という利点もある。また、例えばPTFEその他の含フ
ッ素ポリマーに適用することにより、本来の含フッ素ポ
リマーの耐熱性、化学安定性、電気特性などを損なうこ
となく、非結晶性、透明性、溶剤可溶性などの有用な性
質を付与し得るし、超薄膜化をも可能とするものである

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、直鎖部分の原子数が2〜7個の連結鎖を介して結合
    された重合性の異なる炭素−炭素多重結合を二つ有し且
    つフッ素含有率が10重量%以上である含フッ素単量体
    を環化重合せしめることを特徴とする環化重合方法。
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