JPH0112659B2 - - Google Patents

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JPH0112659B2
JPH0112659B2 JP58111427A JP11142783A JPH0112659B2 JP H0112659 B2 JPH0112659 B2 JP H0112659B2 JP 58111427 A JP58111427 A JP 58111427A JP 11142783 A JP11142783 A JP 11142783A JP H0112659 B2 JPH0112659 B2 JP H0112659B2
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JP
Japan
Prior art keywords
fabric
nonwoven fabric
filaments
fibers
flocked
Prior art date
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Expired
Application number
JP58111427A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS602353A (ja
Inventor
Yasuhiro Ogawa
Tsutomu Tejima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
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Publication of JPS602353A publication Critical patent/JPS602353A/ja
Publication of JPH0112659B2 publication Critical patent/JPH0112659B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は柔軟な通気性を有する伸縮性植毛布帛
に関する。
従来、伸縮性を有する植毛布を得るために伸縮
性布帛に直接植毛する試みは種々なされている
が、このような方法では植毛用の接着剤が伸縮性
布帛に浸透するために伸縮性が損われ、また風合
が粗剛となることは避けられなかつた。
この点を解決するために伸縮性を有する布帛に
伸縮性フイルムを貼り合わせてから植毛する方法
が例えば特公昭50−32338公報に提案されている。
しかしながらこの場合には布帛への接着剤の浸透
は避けられるものの、風合が硬くなる上、通気性
が全く失われることは避けられなかつた。
本発明はかゝる従来の欠陥を解消した伸縮性、
柔軟性および通気性を有する植毛布帛を目的とす
る。
即ち、本発明は溶融紡糸されたポリウレタン弾
性フイラメントが実質的に集束されずに積層さ
れ、前記積層されたフイラメントの接合点が該フ
イラメント自体により接着されてなり、且つ100
%伸長弾性率が90%以上である。ポリウレタン弾
性繊維不織布に非弾性繊維の短繊維が植毛されて
なる伸縮性、柔軟性および通気性を有する植毛布
帛にある。
本発明に適用される不織布を構成するポリウレ
タン弾性体としては、公知の溶融紡糸可能な熱可
塑性ポリウレタン弾性体が用いられる。このよう
なポリウレタン弾性体は通常分子量500〜6000の
低融点ポリオール、たとえばジヒドロキシポリエ
ーテル、ジヒドロキシポリエステル、ジヒドロポ
リカーボネート、ジヒドロキシポリエステルアミ
ド等と、分子量500以下の有機ジイソシアネート、
たとえばP,P′―ジフエニルメタンジイソシアネ
ート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、水素化ジフエニルメタンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、2,
6―ジイソシアネートメチルカプロエート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート等と、分子量500以
下の鎖伸長剤、たとえばグリコール、アミノアル
コール或はトリオールとの反応により得られるポ
リマーである。これらのポリマーのうち、特に良
好なものはポリオールとしてポリテトラメチレン
グリコール、またはポリε―カプロラクトン或は
ポリブチレンアジペートを用いたポリウレタンで
ある。ポリオールとしてポリエチレングリコール
を用いると親水性が向上するため特殊の用途に用
いられる。また有機ジイソシアネートとしては
P,P′―ジフエニルメタンジイソシアネートが好
適である。また鎖伸長剤としては、P,P′―ビス
ヒドロキシエトキシベンゼンおよび1,4―ブタ
ンジオールが好適である。
ポリウレタン弾性体は上記の如くポリオールと
有機ジイソシアネートと鎖伸長剤とから合成され
るものであるが、本発明に於て好適に使用される
のはポリオール成分が全体の65重量%以上であ
り、特に好ましいのは70重量%以上である。ポリ
オール成分の含有量が少ない場合は得られる不織
布の伸度および伸長回復性が低いものとなる。
本発明に適用される不織布は構成するポリウレ
タン弾性体フイラメントが実質的に糸条の全長に
亘つて集束することなく開繊して積層されたもの
である。モノフイラメントが開繊されずに集束さ
れた状態で接合されていると、不織布の柔軟性が
著るしく損われる。またこのモノフイラメントの
直径は通常平均30ミクロン以下好ましくは平均25
ミクロン以下、特に好ましいのは20ミクロン以下
である。モノフイラメントの直径はバラツキがあ
ることが考えられるが最大の場合でも50ミクロン
以下が望ましい。モノフイラメントの繊径が大き
くなると得られる植毛布帛が粗剛になる。
本発明に適用される不織布はポリウレタン弾性
体フイラメントが積層され、この積層体を構成す
る繊維相互の接触点が繊維自体により接合された
ものである。このような接合状態はポリウレタン
弾性繊維相互を熱により融着させることにより達
成できる。溶媒を用いる方法、或は他の接着剤を
用いる方法は、不織布の通気性、柔軟性を減少す
るため好ましくない。しかしながらこれらの特性
を損わない範囲で接着剤を併用することは差支え
ない。
本発明に適用される不織布は破断伸度が通常
300%以上、好ましくは500%以上である破断強度
は不織布の厚さにより異なるものであるが、通常
0.4Kg/cm以上、好ましくは1.0Kg/cm以上であ
る。また100%伸長時の回復率は通常85%以上、
好ましくは90%以上である。
本発明に適用される不織布の特長の一つは極め
て柔軟性が高いことである。不織布の剛軟度
(JIS L―1096、45度カンチレバー法)は該不織
布の目付が大きくなると増加するものであるが、
目付をX(g/m2)、剛軟度をy(mm)としたとき y<0.2X+20 の範囲のものが好適である。この特長はポリウレ
タン弾性体の物性と、上述の如き不織布の構造と
構成フイラメントの繊径が小さいことと相俟つて
得られるものであり、他素材による不織布や、湿
式法、或は乾式法によるポリウレタン弾性繊維の
ウエツプでは達成することが出来なかつたもので
ある。
本発明に適用する非弾性繊維からなる短繊維
は、ナイロン、アクリル、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、レーヨン、アセテートなどの化学繊維
或は綿、パルプ、麻、羊毛、絹などの天然繊維が
好適である。特に綿、レーヨン、パルプ等のセル
ロース系の短繊維は吸湿性に富み、触感もソフト
なため好適である。また風合の面ではナイロンの
短繊維が良好である。
該短繊維は均一なカツト毛羽でも粉砕毛羽でも
よく、カツト毛羽では美麗なベルベツト調伸縮性
布帛が得られ、粉砕毛羽ではスエード調の伸縮性
擬皮が得られる。
本発明の植毛布帛はたとえばポリウレタン弾性
繊維不織布の表面に接着剤を塗布し非弾性繊維の
短繊維を約3万ボルト以上の電圧下で静電植毛し
た後、約80〜110℃で予備乾燥し、次いで約120〜
140℃で2〜10分間程度ベーキングすることによ
り製造することが出来る。
植毛用接着剤としては前記ポリウレタン不織布
を溶解したり、膨潤したりしないものであれば、
エマルジヨン、溶液タイプいずれも使用できる
が、接着剤そのものに弾性を有するポリウレタン
系、アクリル系、合成ゴム系などが好適である。
これらの接着剤のエマルジヨン或いは溶液はその
ままでポリウレタン不織布上に塗布してもよい
が、接着剤エマルジヨン或は溶液をホイツパーに
より撹拌し、微細な泡を形成せしめてから塗布す
るフオームコート法を用いることにより、得られ
る植毛布帛の通気性が保持されるため更に好適で
ある。
接着剤を塗布した不織布上に非弾性繊維の短繊
維を植毛する方法としては、振動法、静電植毛法
などの公知の方法が適用されるが植毛密度を高め
るためには静電植毛法が好適である。
このように本発明の植毛布帛は伸縮性、柔軟性
および通気性の優れたポリウレタン弾性繊維から
なる不織布に、非弾性繊維からなる短繊維を植毛
したものであり、ベルベツト調、或いはスエード
調の植毛布帛本来の風合、触感に加えて、伸縮性
があり、しかも柔軟性と通気性が損われないとい
う特性を有するものである。
これらの特性により本発明の植毛布帛は単独で
或いは他の布帛、合皮、発泡体シート等とを組合
わせることにより衣料、靴、ブーツ、鞄、袋物な
どに極めて有用である。以下実施例により本発明
を説明する。
実施例 ポリテトラメチレングリコール、P,P′―ジフ
エニルメタンジイソシアネートおよび1,4―ブ
タンジオールからなる熱可塑性ポリウレタンをメ
ルトブロー法により紡糸し次表の如き性能の不織
布を得た。
目付 60 g/m2 引張強力 0.55 Kg/cm 破断伸度 523 % 100%伸長弾性率 92 % 剛軟性 29 mm この不織布にエマルジヨンタイプのアクリル系
接着剤(ヨドゾールA―4540)と整泡剤(カネビ
ノールYC80)を混合してホイツパーにより体積
が1.5倍になるまで撹拌して発泡させた接着剤を
ワイヤードクターを用いて塗布し、繊維長0.8mm、
繊度1.5デニールの褐色レーヨンを静電植毛した。
得られた植毛布帛は次表の如き性能を示した。
目付 300 g/m2 引張強力 798 g/cm 破断伸度 490 % 50%伸長弾性率 92.4 % 剛軟度 29 mm 通気度 80 c.c./sec/cm2 この植毛布帛は伸縮性、柔軟性、通気性を有す
るベルベツト調の布帛であり、ナイロンのハーフ
トリコツトと組合わせて婦人用スーツとしたとこ
ろ風合、および着用感が極めて好適であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 溶融紡糸されたポリウレタン弾性フイラメン
    トが実質的に集束されずに積層され、前記積層さ
    れたフイラメントの接合点が該フイラメント自体
    により接着されてなり、且つ100%伸長弾性率が
    90%以上であるポリウレタン弾性繊維不織布に非
    弾性繊維の短繊維が植毛されてなる伸縮性、柔軟
    性および通気性を有する植毛布帛。 2 ポリウレタン弾性繊維不織布の剛軟度(y)
    が一般式 y<0.2X+20 〔yは剛軟度(mm)、Xは目付(g/m2)を
    表わす〕 で表わされる範囲である特許請求の範囲第1項記
    載の布帛。 3 非弾性繊維の短繊維がナイロン、アクリル、
    レーヨン、アセテート、綿、パルプ、羊毛又は絹
    である特許請求の範囲第1項記載の布帛。
JP58111427A 1983-06-20 1983-06-20 伸縮性植毛布帛 Granted JPS602353A (ja)

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JP58111427A JPS602353A (ja) 1983-06-20 1983-06-20 伸縮性植毛布帛

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JPS602353A JPS602353A (ja) 1985-01-08
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