JPH01124625A - 窒化ホウ素繊維の製造法 - Google Patents

窒化ホウ素繊維の製造法

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JPH01124625A
JPH01124625A JP28057987A JP28057987A JPH01124625A JP H01124625 A JPH01124625 A JP H01124625A JP 28057987 A JP28057987 A JP 28057987A JP 28057987 A JP28057987 A JP 28057987A JP H01124625 A JPH01124625 A JP H01124625A
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JP
Japan
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fiber
boron nitride
boron
oxygen
polymer compound
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JP28057987A
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English (en)
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Yasunoshin Fukuma
福間 康之臣
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、窒化ホウ素繊維の製造法に関するものである
窒化ホウ素は、電気特性、熱伝導性、耐熱性、耐食性に
優れ、これらの特性を生かし、高温用潤滑材、電気絶縁
材、マシナブルセラミックスとして、今後その用途の拡
大が期待されている。特に窒化ホウ素繊維は、その優秀
な電気特性ゆえ、高速コンピューター用基板材料、レー
ダードーム材料として、また耐食、耐熱性を生かした溶
融金属フィルター、バッテリーセパレーターとして、さ
 ゛らには中性子被爆防護服として、その用途が期待さ
れている。
〔従来の技術〕
従来、窒化ホウ素繊維を製造する方法として、次の2つ
の方法が知られている。1つは、酸化ホウ素から熔融紡
糸により得た酸化ホウ素繊維を高温でアンモニアにより
窒化した後、焼成により窒化ホウ素繊維を得る方法であ
る(USP3429722、USP3620780)。
もう1つの方法は、分子中にホウ素−窒素結合を主鎖と
して有する高分子化合物を合成、これを溶融紡糸後、ア
ンモニア中で窒化処理する方法である(特公昭53−3
7837号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、いずれの方法も下記のような問題点がある。す
なわち、酸化ホウ素を溶融紡糸する方法は、原料コスト
は安いが、窒化プロセスに時間がかかり、また600〜
1000℃の高温での紡糸装置が必要である。この装置
材料として白金等の高価な材料が必要となる。これに対
しホウ素−窒素結合を有する高分子を熔融紡糸する方法
は、原料として、ボラゾール誘導体やトリスアルキルア
ミノボラン類、クロロボラン類を使用しているため、原
料コストが非常に高価になり、工業的生産という観点か
ら見ると不十分である。
本発明の目的は、上記実情に鑑み、比較的安価な原料で
、しかも短い窒化時間で窒化ホウ素繊維を取得すること
ができる窒化ホウ素繊維の製造法を提供することにある
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、従来技術の欠点を補うべく鋭意検討の結
果、ホウ素−酸素−炭素結合を含む高分子化合物を用い
ることにより、良好な窒化ホウ素繊維を、安価にかつ容
易に製造できることを見出し、本発明に到達した。すな
わち、本発明は、結合要素中に、ホウ素−酸素−炭素結
合を含む高分子化合物からなる繊維を、窒素元素を含む
ガスの存在下で焼成することを特徴とする、窒化ホウ素
繊維の製造法である。
以下、本発明について詳しく説明する。
結合要素中に、ホウ素−酸素−炭素結合を含む高分子化
合物を得る方法として、例えば、ホウ酸とジオール、ト
リオールまたはポリオールとの脱水縮合反応があげられ
る。本発明で使用するホウ酸は、OH基を有するホウ酸
であれば何でもよく、代表的にはオルソホウ酸、メタホ
ウ酸があげられる。
ジオール、トリオールおよびポリオールの中で好ましい
ものは、エチレングリコール、および分子量が100〜
600のポリエチレングリコールである。特にエチレン
グリコールと分子量が100〜600のポリエチレング
リコールとを混合併用することが好ましい。ポリエチレ
ングリコールの場合、単品の分子量が100〜600で
も混合物の平均分子量が100〜600でもよい。単品
の場合、分子式をHO(CH2CH20)n Hで表示
すれば、n−2〜13の範囲が好ましい。ホウ酸とエチ
レングリコールだけの場合よりもポリエチレングリコー
ルを併用した場合の方が、後の焼成工程で系中の発泡等
の欠陥発生が少なく、好ましい。ポリエチレングリコー
ルを併用する場合、ポリエチレングリコールとエチレン
グリコールの重量比(前者/後者)は0.05〜1の範
囲が好ましい。
ホウ酸とエチレングリコールおよび/またはポリエチレ
ングリコールとの反応は通常の税水縮合反応であり、常
圧下の加熱により容易に進行する。。
反応に使用するホウ酸とグリコール類のモル比は生成し
た縮合物の曳糸性を損なわない範囲で、グリコール類の
モル数が少ない方が望ましい。これは、後の焼成工程で
グリコール類の構成元素である炭素、水素、酸素はすべ
てガスとして消失させねばならず、多大なガスの発生は
糸の欠陥原因になるからである。好ましいモル比(ホウ
酸/グリコール類)は1〜5である。
かくして得られた、結合要素中にホウ素−酸素−炭素結
合を含む高分子化合物の紡糸方法としては、加熱による
熔融紡糸の他、適当な溶媒を加えて行なう溶液紡糸でも
よい。繊維状となった咳高分子化合物は、吸湿により脆
くなり易いので、紡糸操作および巻取操作は税湿気体中
で行なうのがよい。
次に、繊維状になった高分子化合物を窒素元素を含むガ
スの存在下で焼成するわけであるが、焼成時の加熱によ
り糸が熔融するのを防止するため、焼成工程の前半は不
融化処理を行なう。この不融化処理は糸を軟化点以下の
温度で長時間、窒素ガス等の不活性ガスまたはアンモニ
ア等還元性ガスの雰囲気下に暴露処理することにより行
なう。軟化温度は不融化処理とともに上昇するので、処
理温度もそれに伴って上昇させることが好ましい。
昇温速度は0.1〜b 化処理は大体600〜800℃位の温度で完了する。不
融化処理の後、系中の炭素、水素、酸素元素を解離、飛
散させ、かつホウ素−窒素結合を形成させるため、60
0℃以上融点以下、好ましくは2500℃以下の温度で
窒素元素を含むガスの存在下で焼成の後半を行なう。こ
の際の昇温速度は0.1〜b ガスとは具体的には窒素ガス、アンモニア等である。焼
成前半の不融化処理と引き続いての後半の焼成工程は別
個に行なってもよいが、特に前半、後半を区別しないで
連続的に行なっても差し支えない。
〔作用〕
本発明による窒化ホウ素繊維の製造は、窒化ホウ素繊維
になる前の前駆体(プレーカーサ−)中にホウ素−酸素
−炭素結合が存在するため、ホウ酸−酸素結合だけの場
合に比べ酸素原子が脱離し易く、ホウ酸−窒素結合の形
成が促進される。したがって焼成時間が短縮できる特徴
がある。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ホウ酸、エチレングリコール、ポリエ
チレングリコールという比較的安価な原料を用い、しか
も短い焼成時間で窒化ホウ素繊維の製造ができるように
なり、その工業的意義は太きい。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
実施例I A)ホウ素−酸素−炭素結合を含む高分子化合物の合成
: 容量500m1のセパラブルフラスコにホウ酸62g1
エチレングリコール25g、)リエチレングリコール6
gを入れ、180℃のオイルバス中にセットした。窒素
気流下、攪拌しながらオイルバスの温度を1.5時間か
けて180℃から230℃まで昇温し、反応を終了した
。取得した高分子化合物の軟化点は150〜200℃で
あった。
B)紡糸: A)で得た高分子化合物を180℃に加熱したシリンダ
の中に入れ、口径300μのノズルからピストンを用い
押出し、巻取速度約1800m/minで回転ボビン上
に巻取った。巻取られた繊維の径は約18μであった。
この繊維は吸湿すると脆くなるため、紡糸筒内の冷却気
体として乾燥窒素を用い、回転ボビン上に巻取る工程以
降も乾燥窒素でシールした。
C)焼成: B)で得た繊維600■を幅20鶴、長さ601■のス
テンレス製の糸かせに巻き、アンモニア1200m6/
minの流量下、600℃までは0゜5°c/m i 
n、 600〜140’O℃までは1℃/minの速度
で昇温し、引張強度35kg/mm2、繊維径13μの
白色繊維を得た。この繊維が窒化ホウ素繊維であること
は、X線回折における窒化ホウ素の(002)面の回折
ピークが2θ−26゜8“に表われることより確認した
。なおこの繊維を光学顕微鏡で観察したところ、透明で
均一な内部構造をしていた。
実施例2 A)ホウ素−酸素−炭素結合を含む高分子化合物の合成
: 原料として、ホウ酸62g、エチレングリコール20g
、平均分子量200のポリエチレングリコール6gを使
用する以外、実施例1と同様の操作にて、軟化点は15
0〜200℃の高分子化合物を得た。
B)紡糸: 実施例1と同様の操作にて、直径的16μの繊維を得た
C)焼成: 昇温速度を800℃までは0.5℃/ m i n、8
00〜1400℃までは1℃/ m i nの速度で昇
温する以外、実施例1と同様の操作にて、引張強度40
kg/mm” 、繊維径12μの白色繊維を得た。この
繊維が窒化ホウ素繊維であることは、X線回折における
窒化ホウ素の(OO2)面の回折ピークが2θ= 26
.8°に表われることより確認した。またこの繊維も透
明で均一な内部構造をしていた。
実施例3 A)ホウ素−酸素−炭素結合を含む高分子化合物の合成
: 原料として、ホウ酸62g1エチレングリコール20g
、平均分子量400のポリエチレングリコール6gを使
用する以外、実施例1と同様の操作にて、軟化点は15
0〜200℃の高分子化合物を得た。
B)紡糸: 実施例1と同様の操作にて、直径約16μの繊維を得た
C)焼成: 昇温速度を800℃までは0.5℃/min、800〜
1400℃までは1℃/ m i nの速度で昇温する
以外、実施例1と同様の操作にて、引張強度3 Qkg
/mm2、繊維径12μの白色繊維を得た。この繊維が
窒化ホウ素繊維であることは、X線回折における窒化ホ
ウ素の(OO2)面の回折ピークが2θ= 26.8°
に表われることより確認した。またこの繊維も透明で均
一な内部構造をしていた。
実施例4 A)ホウ素−酸素−炭素結合を含む高分子化合物の合成
: 原料として、ホウ酸62g1エチレングリコール25g
、ジエチレングリコール6gを使用する以外、実施例1
と同様の操作にて、軟化点は150〜200℃の高分子
化合物を得た。
B)紡糸: 実施例1と同様の操作にて、直径約15μの繊維を得た
C)焼成: 昇温速度を800℃までは0.3℃/ m i n、8
00〜1400℃までは1℃/ m i nの速度で昇
温する以外、実施例1と同様の操作にて、引張強度25
kg/mm2、繊維径11μの白色繊維を得た。この繊
維が窒化ホウ素繊維であることは、X線回折における窒
化ホウ素の(OO2)面の回折ピークが20= 26.
8°に表われることより確認した。またこの繊維も透明
で均一な内部構造をしていた。
比較例I A)酸化ホウ素の熔融紡糸: 酸化ホウ素を公知の方法で熔融紡糸し、直径約16μの
繊維を得た。
B)焼成: A)で得た繊維600■を実施例2と全く同様の操作に
て焼成し、引張強度10kg/mm2、繊維径13μの
白色繊維を得た。この繊維はX線回折から窒化ホウ素で
あることは確認されたが、光学顕微鏡による観察から、
内部構造が不均一であり、気泡も含有していることが判
明した。このことは比較例における酸化ホウ素繊維の焼
成速度が速すぎることを意味している。
代理人 弁理士 川 北 武 長

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)結合要素中にホウ素−酸素−炭素結合を含む高分
    子化合物からなる繊維を、窒素元素を含むガスの存在下
    で、焼成することを特徴とする窒化ホウ素繊維の製造法
  2. (2)上記高分子化合物が、ホウ酸、エチレングリコー
    ルおよび分子量が100〜600のポリエチレングリコ
    ールから合成されたものである特許請求の範囲第1項記
    載の方法。
JP28057987A 1987-11-06 1987-11-06 窒化ホウ素繊維の製造法 Pending JPH01124625A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998005590A1 (fr) * 1996-08-06 1998-02-12 Otsuka Kagaku Kabushiki Kaisha Nitrure de bore et son procede de preparation
CN106586979A (zh) * 2016-11-01 2017-04-26 浙江工业大学 一种氮化硼纳米片及其有机分散液的高效制备方法
CN112877810A (zh) * 2021-02-01 2021-06-01 山东大学 一种具有高比表面积多孔氮化硼纤维的制备方法

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