JPH0112350Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案は入力装置、特に多数のキーをマトリ
ツクス状に配置したキーボード装置の改良に関す
る。

背景技術 一般にキーボード装置はパソコンやマイコン或
いは電子計算機の入力用端末装置として広く一般
に利用されている。かゝるキーボードはひらがな
や片仮名、アルフアベツトなどの他に数字や記
号、更にはこれらの大文字や小文字等その使用文
字数が非常に豊富であるため、キーを縦横のマト
リツクス状に配置させるばかりでなく、一つのキ
ーに複数個のキー文字を付しこれらをシフトキー
の操作によりキー表示と対応させることにより一
つのキーで最高５文字まで入力操作出来るように
している。

しかしながら、このように一つのキー上に多数
のキー文字を表示してキー切換により入力するも
のは、キー操作と表示が一見して一対一の関係に
ないため見誤ることが多く、特に初心者は操作ミ
スを生じてその都度修正をよぎなくされ、はなは
だ使い勝手の悪るいものであつた。又、キー上に
最高５文字もキー文字を付す関係上、キー表示文
字が小さくなるため小型化することが困難で、装
置全体が大型化する傾向にあつた。また、このよ
うな欠点を補うためにキーボードをスイツチ部位
となるシート裏側の位置にネサ膜等の透明な導電
性の薄膜を塗布した透明なプラスチツクシート等
から成る可発性シートと、この可発性シートの薄
膜に相対する位置が切り抜かれた透明プラスチツ
ク等でなるシートと、上記導電性薄膜に相対する
位置に、ネサ膜等の透明な一対の導電性電極およ
び、この導電性電極のそれぞれに接続された透明
な端子を有するアクリル、ガラス等で成形した透
明スイツチパネルや、アクリル、ガラス等の透明
パネルの表面に、操作部位に対応するネサ膜等の
透明な導電性薄膜を印刷し、各導電性薄膜をリー
ド線にて外部の発信回路に接続し、この発信回路
は導電性薄膜に指先を触れたときの人体の静電容
量により発信周波数が変化するように構成してお
り、この発信周波数の変化を波形成形回路でパル
ス信号に変換してスイツチング回路を作動してエ
ンコーダー回路にスイツチ信号を出力するように
した透明スイツチパネルで構成し、このキーボー
ドをCRT等のデイスプレイ上に配設して、この
デイスプレイに各スイツチ部の機能を表示し、機
能を切り換えるごとに表示を切り換えるようにし
たものもあるが、装置が高価になるという欠点が
あつた。

考案の開示 従つて、本考案は上記従来の問題点に鑑み提案
されたものであり、低コストで、表示がキー操作
と一対一の関係で表示され、しかも装置の小型化
が容易に達成しうるキーボード装置を提供するこ
とを目的としている。

即ち、本考案に係るキーボード装置は、文字や
数字などのキー信号を所定のパターンで表示する
キー表示装置と、透光性キースイツチと、電気接
点と、このキー表示装置上に配置され前記パター
ンと対抗した位置に透光性キースイツチを配設す
る穴を設けた枠体とを有し、上記電気接点を、キ
ー表示装置上の、枠体と対向するように配設する
と共に、キー表示装置の駆動と透光性キースイツ
チのキー信号出力を切換えスイツチで連動駆動す
ることを特徴とするものである。

以下本考案の実施例を図面に従つて説明する。
考案を実施するための最良の実施形態 第１図及び第２図は本考案の一例を示すキーボ
ード装置の正面図とその要部拡大断面図であり、
パソコン或いはマイコン等各種電子計算機の入力
端末装置として用いられる。即ち、図に於いて１
はキー表示装置で、その表面には多数の文字、数
字或いは記号等のキー文字２が縦横のマトリツク
ス状に整列して表示される。３はこのキー表示装
置１上に配置された枠体で、上記縦横に表示され
たキー文字２と対向した位置に透光性キースイツ
チ４が配設されている。キー表示装置１は必らず
しも本実施例に限定されないが、公知のマトリツ
クス型の液晶表示装置が利用されている。即ち、
図に於いて５は上ガラス６と下ガラス７を均一な
微少間隔を保つて支持し内部に液晶物質８を封入
した液晶セルであり、上下ガラス６，７の対向面
には夫々縦横の線状に透明な対向電極９，１０が
配設されている。各対向電極９，１０は夫々図示
しないが、キー表示装置１の駆動回路に接続され
ていて、電源印加された電極間の液晶物質８の偏
光特性を変化させるものである。又１１及び１２
は液晶セル５の上、下面に配置した偏光板、１３
は車に偏光性１２の背面に配置した反射板であ
る。かゝるマトリツクス型のキー表示装置５は各
対向電極９，１０間を選択して駆動回路により電
圧印加することにより、電圧印加部分の外部光に
対する偏光特性が変化して、例えば第３図に示す
ように、キー表示記号Ａ，Ｂ等とキー文字２を表
示する。枠体３は、第２図に示すように、上記キ
ー表示装置１のキー文字２と対抗する部分が打ち
抜きされた、例えば樹脂成形品からなり、この中
空に打ち抜かれた部分に透光性キースイツチ４を
配設するようになつています。更に、電気接点１
５はキー表示装置１上の、枠体３に対向するよう
に配設されています。そして、各電気接点１５は
第１図にA₁〜A₄，B₁〜B₃で示されている配線で
図示しない電子計算機等の入力制御ユニツトにキ
ー文字２と対応して入力されるようになつていま
す。

次に、かゝる構成のキーボード装置は、例えば
第４図に示すように電算機１６に接続され、キー
表示装置１及び枠体３の各対応するスイツチ群は
夫々複数個の駆動回路群１８，１８ａ，１８ｂ，
１８ｃ及び制御入力回路群１９，１９ａ，１９
ｂ，１９ｃに切換えスイツチ２０を介して接続さ
れる。今、キー表示装置１の各電極端子群が駆動
回路１８ａに、又枠体３の各透光性キースイツチ
４の接点端子群が制御入力回路１９ａに接続され
て、その表示面に例えば第１図に示すようなアル
フアベツト及びひらがなの大文字パターンが表示
されているとすると、枠体３の各透光性キースイ
ツチ４面には夫々対応した大文字のアルフアベツ
ト及びひらがなのキー文字が表示される。従つ
て、操作者はこれらの表示パターンから所望する
任意のキー文字２（例えばＡ）を選定して当該の
透光性キースイツチ４を押圧すると、その接点
A₁，B₁が閉じて電子計算機の制御入力回路１９
ａにＡの信号が入力される。

次に切換スイツチ２０を切換えてキー表示装置
１の駆動回路を１８ｂに、枠体３の制御入力回路
を１９ｂに切換えると、各透光性キースイツチ４
の表示は、例えば第５図に示すようなアルフアベ
ツト及びカタカナの小文字パターンが表示され、
上記と同様に入力操作がなされる。

このように、本考案によれば電気接点１５をキ
ー表示装置１上の、枠体３と対向した位置に配設
することにより、透光性キースイツチに対応して
いる表示が妨げられることがありません。更に、
各々の透光性キースイツチ４は枠体３で仕切られ
ているのでキーの押し間違いを防止することが出
来ます。又、キーボードのキー表示文字がキー切
換スイツチと連動してその表示パターンに従つて
切換えられ、常にキースイツチの表示がキー操作
と一対一で対応するため、例えば従来のように大
文字のＡを入力する場合に小文字のａが入力され
る等といつた操作ミスが解消する。又各キースイ
ツチには従来のように複数個のキー文字を表示す
る必要がないからキースイツチ自体を小さくする
ことが出来て装置の小型化が達成される。更に、
キー切換えの切換段数を任意に設定することによ
り、各表示パターンを類似記号のものに集約する
など、操作面や装置の小型化等設計の自由度を向
上さすことも可能となる。

尚上記実施例でキー表示装置は液晶表示装置を
例示したが本考案は必らずしもこれに限定される
ことなく、例えばマトリツクス型のEL装置等キ
ー文字表示が行えるものであればいづれも適用す
ることが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るキーボード装置の上面
図、第２図は第１図の要部拡大断面図、第３図は
第２図の表示装置のパターン例、第４図及び第５
図は第１図の動作説明例で、夫々第４図は回路
図、第５図はパターン表示例である。 １……キー表示装置、２……キー文字（キー信
号）、３……枠体、４……透光性キースイツチ、
１５……電気接点、２０……切換えスイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 文字や数字などのキー信号を所定のパターンで
   表示するキー表示装置と、透光性キースイツチ
   と、電気接点と、前記キー表示装置上に配置され
   前記パターンと対向した位置に前記透光性キース
   イツチを配設する孔を設けた枠体とを有し、前記
   電気接点を前記キー表示装置上の、前記枠体に対
   向するように配設すると共に、前記キー表示装置
   の表示と前記透光性キースイツチの信号出力を切
   換スイツチで連動駆動させることを特徴とするキ
   ーボード装置。