JPH01121111A - 主軸装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、２カ所のテーパ部を有する主軸を備えた主軸
装置に関するものである。

〈従来の技術〉 主軸に各種工具ホルダを着脱可能に装着して加工を行う
ものにおいては、一般に工具ホルダのテーパシャンク部
を主軸に形成したテーパ穴に嵌合するようにしている。

〈発明が解決しようとする問題点〉 この種の主軸装置においては、ホルダを嵌合するテーパ
穴が１カ所だけであるので、長期の使用によりテーパ穴
が摩耗し易く、テーパ部が摩耗すると加工精度が悪化す
るとともに、遂には主軸の交換を余儀無くされ、多大の
コストがかかる問題がある。

しかも同一のテーパシャンクしか装着できないため、大
径加工用の工具と小径加工用の工具とを順次装着するも
のにあっても、小径工具用として不必要に大きなホルダ
とせねばならない問題もある。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、上記した従来の問題点を解消するためになさ
れたもので、主軸の先端に径の異なる２つのテーパ部を
形成し、工具ホルダに前記２つのテーパ部のいずれか一
方に嵌合するテーパ部を形成し、また主軸内に工具ホル
ダに係合して工具ホルダのテーパ部を主軸のテーパ部に
密着するクランプ部材を設けたものである。

〈作用〉 例えば小径加工用の工具ホルダを主軸に装着する場合に
は、主軸の小径側テーパ部に工具ホルダのテーパ部が嵌
合され、クランプ部材により固定される。また例えば大
径加工用の工具ホルダを主軸に装着する場合には、主軸
の大径側テーパ部に工具ホルダのテーパ部が嵌合され、
クランプ部材により固定される。

〈実施例〉 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において、１０は主軸装置本体を示し、この主軸
装置本体１０には主軸１１が軸受１２を介して回転可能
に支承され、この主軸１１の先端に主軸アダプタ１３が
固着されている。主軸アダプタ１３の先端外周には、後
述する工具ホルダのテーパ穴に嵌合するテーパ部が主軸
１１と同心的に形成されている。かかるテーパ部は径の
異なる２つのテーパ部１５，１６からなり、小径のテー
パ部１５を先端側にして軸方向を異にして配設されてい
る。これらテーパ部１５，１６の各端部には主軸軸線に
対して直角な基準端面１７，１８が形成され、この基準
端面１７，１８とテーパ部１５．１６との２面拘束によ
って工具ホルダを主軸１１に装着するようになっている
。また前記主軸アダプタ１３の内周にはテーパ状の作動
面１９が形成されている。

２０は工具ホルダを示し、この工具ホルダ２０の基端部
には前記テーパ部１５もしくは１６に嵌合するテーパ穴
２１と、前記基準端面１７もしくは１８に当接する当接
面２２が形成されている。

また工具ホルダ２０の基端部中心には内方に突出する係
合部２３が形成されている。かかる工具ホルダ２０には
、大径加工用の場合は前記大径のテーパ部１５に嵌合す
る大径のテーパ穴が、また小径加工用の場合は前記小径
のテーパ部１６に嵌合する小径のテーバ穴が形成される
。

前記主軸１１内には、前記工具ホルダ２０を主軸１１に
クランプするクランプ部材２５が進退可能に嵌挿され、
このクランプ部材２５は周知のプルスタッド式クランプ
装置と同様に、回路の皿ばねによって後退方向に付勢さ
れているとともに、回路のアンクランプ用シリンダによ
って皿ばねの付勢力に抗して前進されるようになってい
る。前記クランプ部材２５の先端には、前記工具ホルダ
２０の係合部２３に離脱可能に係合する係止部２６が半
径方向に弾性変形可能に形成され、この係止部２６の先
端外周に面取り２７が形成されている。クランプ部材２
５の外周には前記主軸アダプタ１３の作動面１９に対応
してテーパ面２８が形成され、このテーパ面２８はアン
クランプ用シリンダにてクランプ部材２５が前進される
ことによりその作動面１９に係合され、前記係止部２６
を内方に縮小させるようになっている。

なお、３０．３１は前記基準面１７．１８に植設された
ドライブキーを示し、これらドライブキー３０，３１は
工具ホルダ２０の当接面２２に形成されたキー溝に係合
するようになっている。

上記した構成において、小径加工用の工具ホルダ２０Ａ
（第１図の上半部に示す）を主軸１１に一４＝ 装着する場合には、工具ホルダ２ＯＡのテーパ穴２１が
主軸アダプタ１３の小径側テーバ部１５に嵌合される。

この装着の際に工具ホルダ２ＯＡの作動面２４がクラン
プ部材２５の面取り２７に係合してクランプ部材２５の
係止部２６を半径方向内方に弾性変形させ、工具ホルダ
２ＯＡの係合部２３の係止部２６への乗越しを可能にす
る。

しかる状態でクランプ部材２５が皿ばねによって後退さ
れ、工具ホルダ２ＯＡのテーバ穴２１が主軸アダプタ１
３の小径側テーバ部１５に密着されるとともに、当接面
２２が基準端面１７に当接され、工具ホルダ２０Ａが主
軸１１に緊密に固定される。

工具ホルダ２ＯＡを主軸１１より取外ず場合には、回路
のアンクランプ用シリンダによりクランプ部材２５が前
進され、これによりクランプ部材２５のテーパ面２８が
主軸アダプタ１３の作動面１９に係合されてクランプ部
材先端の係止部２６が内方に縮小される。しかる状態で
工具ホルダ２０Ａが主軸１１より取外される。

また大径加工用の工具ホルダ２０Ｂ（第１図の下半部に
示す）を主軸１１に装着する場合には、工具ホルダ２０
Ｂのテーパ穴２１が主軸アダプタ１３の大径側テーパ部
１５に嵌合され、上記したと同様に工具ホルダ２０Ｂが
主軸１１に緊密に固定される。

上記実施例においては、小径加工用と大径加工用とで互
いに異なるテーバ部を使用する例について述べたが、そ
の信任上加工用と荒加工用とで２つのテーパ部を使い分
けることもでき、これによれば仕上加工用のテーバ部が
荒加工に影響されることがないので摩耗を少なくできる
ようになる。

〈発明の効果〉 以上述べたように本発明においては、主軸の先端に径の
異なる２つのテーバ部を形成し、工具ホルダに前記２つ
のテーバ部のいずれか一方に嵌合するテーバ部を形成し
た構成であるので、小径加工用と大径加工用とで、ある
いは仕上加工用と荒加工用とでテーバ部を使い分けるこ
とができ、テーバ部の摩耗を少なくできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す主軸装置の断面図である
。 １０・・・主軸装置本体、１１・・・主軸、１５．１６
・・・テーバ部、２ｏ・・・工具ホルダ、２１・・・テ
ーバ部（テーパ穴）、２５・・・クランプ部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）本体に回転可能に支承した主軸の先端に工具ホル
   ダを着脱可能に装着する主軸装置において、前記主軸の
   先端に径の異なる２つのテーパ部を形成し、また前記工
   具ホルダに前記２つのテーパ部のいずれか一方に嵌合す
   るテーパ部を形成し、前記主軸内に前記工具ホルダに係
   合して工具ホルダのテーパ部を前記主軸のテーパ部に密
   着するクランプ部材を設けてなる主軸装置。