JPH01119227A - 内視鏡用洗浄消毒装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野〕 この発明は、内視鏡を洗浄ないし消毒する内視鏡用洗浄
消毒装置に関する。

工程を使用して、使用済みの内視鏡を洗浄槽内で洗浄な
いし消毒することが行なわれている。

こうした内視鏡用洗浄消毒装置には、従来、洗浄水、消
毒液、すすぎの水に温水を利用した装置がある。

ところで、この温水を使う内視鏡用洗浄消毒装置は、洗
浄槽内の空気が多湿となるので、その空気中にかなりの
消毒液成分が残留する問題がある。

このため、工程終了後、洗浄消毒を終えた内視鏡を洗浄
槽から取り出そうと洗浄槽の蓋を開けると、その消毒液
蒸気（消毒液成分を含む蒸気）が装置外部に発散し、室
内に充満してしまう不都合があった。

そこで、従来では一般に、消毒液蒸気用の配管を内視鏡
用洗浄消毒装置が置かれである部屋から建物の外に設け
、この配管を使って洗浄槽内の消毒液蒸気を建物の外に
出して、装置外部への発散を防いでいた。

またこの他、内視鏡用洗浄消毒装置にコンデンサーを設
け、このコンデンサーで消毒液の蒸気を液体に戻して廃
棄することも用いられていた。

［発明が解決しようとする問題点］ ところが、配管を使って蒸気を出す構造は、建物施工時
より、内視鏡用洗浄消毒装置のための配管を考慮に入れ
なければならず、コスト的９人的。

時間的のいずれの面においても非常に不都合の多いもの
であった。

またコンデンサーを使用した構造は、装置自身がかなり
大きくなる他、高価であるためにコストがかさむという
欠点があった。

この発明は、このような問題点に着目してなされたもの
で、簡単な構造で、装置をさほど大きくせず、かつ低コ
ストにして、消毒液蒸気の装置外部に対する発散を防ぐ
ことができる内視鏡用洗浄消毒装置を提供することを目
的とする。

［問題点を解決するための手段及び作用］この内視鏡用
洗浄消毒装置は、洗浄槽内３又は洗浄槽３外に吸着剤２
０を設けて、洗浄槽３内で発生した消毒液蒸気を吸着剤
２０で吸着させる。

［実施例］ 以下、この発明を第１図ないし第４図に示す第１の実施
例にもとづいて説明する。第３図は内視鏡用洗浄消毒装
置の全体を、第１図はその内部の洗浄槽３廻りの正面を
、第２図はその側面をそれぞれ示し、１は装置本体であ
る。そして、この装置本体１の前面右側には例えば上下
開き式の洗浄扉２が開閉可能に設けられている。またこ
の洗浄扉２の内側には洗浄槽３が配設されている。そし
て、この洗浄槽３内の中央には多数のノズル孔を一列に
配列してなる噴射ノズル４が回転可能に設けられ、さら
にその上方には被洗浄物である内視鏡５を載置するため
の載置台６が設けられている。

一方、洗浄槽３に隣接する装置本体１の左側の内部には
、供給路１ａを介して噴射ノズル４と並列に接ながる各
給水タンク７、洗剤タンク８および消毒液タンク９が並
設されている。そして、給水タンク７には電磁弁ＩＱａ
を介して、水道の蛇口１１が接続されていて、給水タン
ク７内に給水できるようにしている。また給水タンク７
の底部に連なる供給路部分には電磁弁１０ｂおよび給水
ポンプ１２が設けられていて、給水タンク７内に蓄えら
れた洗浄水は給水ポンプ１２で加圧されて噴射ノズル４
から洗浄槽３内に噴射できるようになっている。さらに
洗剤タンク８の底部に連なる供給路部分にも電磁弁１０
ｃおよび洗剤ポンプ１３が設けられている。そして、洗
剤タンク８内に蓄えられた洗剤は洗剤ポンプ１３で加圧
されて、先の給水ポンプ７からの洗浄水（温水）と共に
噴射ノズル４から洗浄槽３内に噴射できるようになって
いる。またさらに消毒タンク９の底部に連なる供給路部
分には電磁弁１０ｄおよび消毒液ポンプ１４が設けられ
ていて、洗浄工程が終了後、消毒液９内の消毒液を消毒
液ポンプ１４で加圧して、噴射ノズル４から洗浄槽３内
に噴射できるようにしている。

また洗浄槽３内の底部には、ヒータ１５が設けられ、洗
浄槽３内に溜った洗浄水および消毒液を加熱できるよう
にしている。この他、洗浄槽３内の底部に設けた排液口
１６には三方切換弁１７が設けられている。そして、こ
の三方切換弁１７には、装置外に出る排液路１８ａと噴
出ノズル４の入口部に連通ずる循環路１９ａとが接続さ
れていて、先のタンクから送られる洗浄水および消毒液
を排液路１８ａに介装された排水ポンプ１８で装置外へ
排出したり、循環路１９ａに介装された循環ポンプ１９
で循環させたりできるようにしている。つまり、洗浄水
、消毒液、すすぎ水に温水を利用することができる構造
となっている。

そして、各機器が図示しない制御回路に接続され、水洗
い、消毒、すすぎ（いずれも温水利用）。

乾燥の４つ工程に分れて、内視鏡５を洗浄ないし消毒で
きるようにしている。

こうした内視鏡用洗浄消毒装置の洗浄槽３内の天井部に
吸着剤２０が装着されている。そして、その廻りの構造
が第１図および第２図に示されている。

ここで、吸着剤廻りの構造について説明すれば、２１．
２１は洗浄槽３内の天井面と離間対向して洗浄槽３の左
右壁の上段に突設された板状の一対の吸着剤保持部材で
ある。そして、これら吸着剤保持部材２１．２１は前後
方向に渡って水平に配されていて、吸着剤保持部材２１
．２１と洗浄槽３の天井面との間に、前面側を出入口部
とした収容部２２を構成している。そして、この収容部
２２の出入口部から、高い吸水性をもつ樹脂や活性炭な
どで板状に構成された吸着剤２０が吸着剤保持部材２１
．２１間上に載置され、洗浄槽３内の天井側に吸着剤２
０を保持させている。

一方、吸着剤保持部材２１．２１の直下には、例えば該
吸着剤保持部材２１．２１と同じ部、材で構成された仕
切支え板２３．２３が、吸着剤保持部材２１．２１と離
間対向して同様に取付けられている。またこの仕切支え
板２３．２３および吸着剤保持部材２１．２１で囲まれ
る洗浄槽３の後壁部分は、開口していて、該空間部分に
後部側の開口を出入口部とした仕切装着部２４を構成し
ている。そして、この仕切装着部２４の出入口部から、
挿脱自在に仕切板２５が挿入されていて、吸着剤２０が
収容された収容部２２を必要に応じ仕切ることができる
ようにしている。すなわち、吸着剤２０は洗浄槽３内に
飛散る洗浄水、消毒液。

すすぎ水の各液体におかされやすい。そのため、先の水
洗い、消毒、すすぎの３工程のときは、仕切板２５を装
着して収容部２２の吸着口２２ａを遮断し、乾燥工程の
とぎ仕切板２５を取り払って吸着口２２ａを開放し、蒸
気中に含まれる消毒液成分を吸着剤２０に吸込ませる構
造としている。

但し、仕切板２５にはプラスチック、ＳＵＳ、アルマイ
ト処理を施したアルミガラス、ゴアテックス、ミクロテ
ックス、エンドラントなど湿気に強い材質が用いられて
いる。

なお、仕切装着部２４の出入口部には、第４図にも示さ
れるように常閉形の回動可能な蓋２６が設けられている
。さらに述べれば、蓋２６は図示しないばねにより、常
に閉方向へ付勢されていて、仕切板２５を取り去ったあ
と、洗浄槽３内の蒸気を装置外部へ逃がさない役割を果
たしている。

しかして、このように構成された内視鏡用洗浄消毒装置
を用いて内視鏡５を洗浄消毒するときは、まず、仕切板
２５を仕切装着部２４内に挿入する。。

これにより、吸着剤２０ば側は仕切られていく。

ついで、内視鏡５を載置台６にセットしたのち、洗浄面
２を閉じて、図示しない操作部を操作することにより、
制御回路の指令でポンプ、弁、ヒータ１５といった機器
が作動して始まっていく。

すなわち、まず、例えば給水タンク７内の水が所定量、
噴射ノズル４から内視鏡５に吹付け、その後、ヒータ１
５で加熱されている洗浄槽３内に溜った洗浄水（温水）
を循環ポンプ１９で循環させて、内視鏡５に対する噴射
を継続させる。その後、その汚水を排水して後、今度は
洗剤を洗浄水に混ぜた洗剤液を同様に噴射ノズル４から
噴射して、同様に洗剤液を循環させ、内視鏡５を洗う。

そして、再び洗浄水で噴射して、洗剤を落とすことによ
り、水洗い工程を終えていく。

しかる後、今度は消毒液タンク９内の消毒液を噴射ノズ
ル４から噴射し、先のと同様、ヒータ１５で加熱される
洗浄槽３内に溜った消毒液を循環させることにより、内
視鏡５の消毒がなされていく。そして、その後、再度、
洗浄水を内視鏡５に吹き付けて、内視鏡５をすすいでい
く。

なお、こうした洗い、消毒、すすぎの際において、吸着
剤２０は仕切板２５にて遮断されているので、飛散る液
体でおかされない。

この後、例えばヒータ１５のみが作動する乾燥工程を行
なう。そして、この工程の際、仕切板２５を仕切装着部
２４から取り払う。しかるに、収容部２２の吸着口２２
ａが開放されていき、洗浄槽３内の消毒液蒸気の中の有
害な消毒液成分が吸着剤２０に吸込まれていく。

か（して、全工程を終了した後、洗浄面２を開けても、
消毒液成分は吸着剤２０に取込まれているので、装置外
部に対する消毒液蒸気の発散は避けられることになる。

したがって、構造的に簡単、ならびにコスト的にも安価
にして消毒液蒸気の発散を防ぐことができる。しかも、
吸着剤２０の採用により、装置本体１はさほど大きくせ
ずにすむ。そのうえ、洗浄槽３内に設ける構造は、交換
時期がきたら洗浄面２を開けることにより、たやすく交
換できる。

なお、この発明は第１の実施例に限定されるものではな
く、第５図に示される第２の実施例、第６図に示される
第３の実施例、第７図ないし第９図に示される第４の実
施例、第１０図に示される第５の実施例、第１１図に示
される第６の実施例のようにしてもよい。

すなわち、第２の実施例は仕切装着部２４の蓋構造を改
善したもので、これはゴム製のパツキンのような弾性片
で閉じられる開閉部３０ａをもつ弾性開閉部材３１で仕
切装着部２４の開口を開閉可能に閉じたものである。

第３の実施例は、仕切板２５を、液体は通さず気体だけ
を通すような網目状の部材３４から構成したものである
。具体的には、メツシュなどの金属、ゴアテックス、ミ
クロテックス、エンドラント等の合成繊維といった耐水
性の高い材質を用いている。

こうした仕切板構造にすると、全ての工程で仕切りをし
たままでもすむ。つまり、液体（洗浄水。

消毒液等）で吸着剤２０がおかされるのを防ぎつつ、消
毒液蒸気をのみを吸着剤２０で吸込ませることができる
。

第４の実施例は、一部が重なるよう並べた複数の斜めの
ルーバ３５から仕切板２５を構成したもので、このよう
にしても仕切りをしたままでもすむ。

第５の実施例は、自動で遮断および遮断解除を行なうよ
うにした仕切板構造を用いたものである。

詳しくは、図示しないモータと連結されている軸４０を
洗浄槽３内の一方側に設け、この軸４０（；例えば柔軟
性をもつ仕切板４１を引出し可能に巻付ける他、それを
取囲むようにケース４２を設ける。そして、モータに図
示しない制御装置を連結して、モータの回転制御で、洗
浄、消毒、すすぎの３工程のときに、仕切板４１を仕切
支え板２３に沿って出して吸着剤２０を遮断し、その工
程を終了したときに仕切板４１を巻取り、消毒液蒸気を
吸着させるようにしている。

こうした構造は、遮断および遮断解除が自動的なので、
第１の実施例のように仕切板操作のために人が付惑う必
°要がない。

第６の実施例は、吸着剤２０を洗浄槽３内でなく、洗浄
槽３の外部に設けたものである。詳しくは、例えば吸着
剤２０を収容した収容体４５を吸着剤保持部材２１．２
１と共に、洗浄槽３の上方側に設ける。そして、この収
容体４５の入口部と洗浄槽３の天井とを迷路（ラビリン
ス）構造４６て連通接続して、洗浄水などの液体は到達
しないが蒸気のみ吸着剤２０に到達するようにして、洗
浄槽３の外部でも消毒液蒸気を吸着剤２０に吸込ませる
ようにしている。

なお、第１１図に示されるように洗浄Ｉ！３内にファン
４７を設けて、消毒液蒸気を吸着”剤２０１；送り込む
ようにすれば、効率良く消毒液成分を吸着剤２０に吸着
させることができる。むろん、ファン４７は本実施例の
みでなく、先に述べた各実施例に設けてもよく、このよ
うにすれば同様に効果的に消毒液蒸気を吸収させること
ができるものである。

もちろん、第１１図に示されるように収容体４５の出口
部と洗浄槽３との間に帰還路４８を設けて、吸着剤２０
を通った気体が洗浄槽３に戻るようにすれば、さらに効
率良く消毒液成分を含んた蒸気を吸着剤２０に送ること
ができる。

［発明の効果］ 以上説明したようにこの発明によれば、吸着剤で消毒液
蒸気を吸着できるようになる。

したがって、洗浄消毒を終了した後、蓋を開けても、消
毒液成分は吸着剤に取込まれているので、装置外部への
消毒液蒸気の発散を防ぐことができる。そのうえ、吸着
剤を用いたので、構造的に簡単で、コスト的にも安価で
すむ。そのうえ、本体はさほど大きくならずにすむ。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図はこの発明の第１の実施例を示し、
第１図は内視鏡用洗浄消毒装置の要部を、吸着剤が仕切
板で遮断されている状態と共に示す正断面図、第２図は
その側断面図、第３図は内視鏡用消毒洗浄装置の全体を
示す構成図、第４図はその仕切装着部の開口部の構造を
拡大して示す側断面図、第５図はこの発明の第２の実施
例の要部を示す側断面図、第６図はこの発明の第３の実
施例の要部を示す斜視図、第７図はこの発明の第４の実
施例の要部を正断面図、第８図はその仕切板を示す斜視
図、第９図はその側断面図、第１０図はこの発明の第５
の実施例の要部を示す側断面図、第１１図はこの発明の
第６の実施例要部を示す正断面図である。 ３・・・洗浄槽、２ｏ・・・吸着剤。 出願人代理人　弁理士　坪井　淳 第６図 第７図 第８図 第９図 第１０図 第１１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　洗浄槽内又は洗浄槽外に、該洗浄槽内で発生した消毒
   液蒸気を吸着する吸着剤を設けてなることを特徴とする
   内視鏡用洗浄消毒装置。