JPH01118578A - 有機艶調整剤の製造方法 - Google Patents

有機艶調整剤の製造方法

Info

Publication number
JPH01118578A
JPH01118578A JP62275540A JP27554087A JPH01118578A JP H01118578 A JPH01118578 A JP H01118578A JP 62275540 A JP62275540 A JP 62275540A JP 27554087 A JP27554087 A JP 27554087A JP H01118578 A JPH01118578 A JP H01118578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
resin solution
gloss
resin
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP62275540A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2629747B2 (ja
Inventor
Hideyuki Takeuchi
竹内 秀行
Noritsugu Ito
伊藤 典嗣
Hiroshi Chano
茶野 弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP62275540A priority Critical patent/JP2629747B2/ja
Publication of JPH01118578A publication Critical patent/JPH01118578A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2629747B2 publication Critical patent/JP2629747B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規にして有用なる有機艶調整剤に関し、さら
に詳細には、樹脂溶液中においてインシアネート基含有
化合物とアミノ基含有化合物との反応によって得られる
特定の尿素結合含有オリゴマーないしはポリマーを用い
次有機質の艶調整剤に関する。
〔従来の技術表らびに発明が解決しようとする問題点〕
合成皮革、人工皮革、壁紙または床材などのシート状材
料は、これら各種の材料の表面を保護する目的で、一般
に程々の合成樹脂が表面処理剤として塗布されている。
かかる表面処理剤は、さらに、外観の装飾を目的と′し
て着色、艷出し、あるいは艶消しなどの用途にも向けら
れている。
こうし九装飾機能の一つである艶消し機能に関しては、
従来より、シリカ系を主体とした各種の無機質化合物を
樹脂溶液に分散させた形の艶調整剤を、表面処理用樹脂
に配合せしめるという方法で実用化されてはいるけれど
も、この無機質化合物が表面を荒らす処から、表面処理
用樹脂本来の表面触感を損ない、がすついた触感を与え
る始末となるし、るるいは屈曲時や引き伸ばし時に艶消
し効果を失なって、その部位のみに光沢が現われるとい
う欠点などがあった。
また、表面処理剤の皮膜強度、耐摩耗性、耐引掻性(ス
クラッチ性)、および基体との密着性などの保護機能も
が低下するという欠点もあった。
その上、貯蔵時において、シリカなどの無機質化合物が
、それ自体の比重が大である処から、沈降を起こす結果
、艶調整剤の使用にさいして再攪拌を必要とするという
難点もあった。
〔問題点を解決するための手段〕
しかるに、本発明者らは上述した如き従来技術における
種々の欠点ないしは難点の存在に鑑みて鋭意検討を重ね
た結果、樹脂溶液中において実質的にこの樹脂溶液を構
成している有機溶剤および/または樹脂と相溶しないよ
うな尿素結合を含有するオリゴマーないしはポリマーを
生成せしめ、かくして得られる特定のオリゴマーないし
はポリマーを含有した形の樹脂溶液である、いわゆる有
機艶調整剤を用いれば、従来のシリカ系艶調整剤の欠点
の悉くか解消されることを見い出すに及んで、本発明を
完成させるに到った。
すなわち、本発明は樹脂溶液中において、分子中に少な
くとも1個のインシアネート基を有する化合物(以下、
インシアネート化合物と略記する。)と、分子中に少な
くとも1個のアミン基を有する化合物(以下、アミノ化
合物と略記する。)および/または水とを反応させて得
られる、実質的に有機溶剤および/または樹脂と相溶し
ないような、分子中に尿素結合を含有するオリゴマーな
いしはポリマーが該樹脂溶液中に含まれた形の、いわゆ
る一種のオリゴマー分散体ないしはポリマー分散体であ
る有機艶調整剤を提供しようとするものである。
このよう々特定の有機艶調整剤はそのままで、あるいは
表面処理用樹脂に任意の割合で配合された形で、表面処
理剤として使用することができるものである。
そして、本発明の有機艶調整剤は表面処理用樹脂のもつ
皮膜強度、表面触感ならびに基材との密着材などを何ら
損なうこともなく、基体の屈曲や引き伸ばしなどに対し
ても艶の状Bを変えることがないという卓越した効果を
発揮するものである。
また、本発明の艶調整剤はその貯蔵時において沈降分離
する傾向が極めて少なく、シかも有機系でありながら耐
熱性にもすぐれ、加熱による熱状態の変化もないという
特徴をも有している。
ここはおいて、本発明において用いられるイソシアネー
ト化合物、アミノ化合物または水、そして活性水素化合
物は、前記した樹脂溶液を構成する樹脂および溶剤を適
宜選択することにより、それぞれ次のようなものを相称
するものである。
まず、インシアネート化合物として代表的なものt−P
J示すれば、メチルイソシアネート、エチルイソシアネ
ート、n−プロピルイソシアネート、n−ブチルイソシ
アネート、フェニルイソシアネート、ペンヅルインシア
ネートもしくは2−フェニルエチルイソシアネートの如
きモノイソシアネート;トリレンジイソシアネー) (
TDI)、ジフェニルメタン−4,4′−ヅイソシアネ
ー) (MDI)、3.3′−ツメチル−1,5−ジイ
ソシアネート(NDI)、3.3′−ジメチル−4,4
′−ビフェニレンジイソシアネート(TODI ) 、
キシリレンジイソシアネート(XDI)、ジシクロヘキ
シルメタン−4,4′−ジイソシアネート(水素化順り
、インホロンジイソシアネー)(IPDI)、ヘキサメ
チレンジイソシアネー) (HDI)もしくは水素化キ
シリレンジイソシアネート(H)G)I )の如きジイ
ソシアネート;または上掲された如き各種ジイソシアネ
ートの二量体(ウレットソオン)ないしは二量体(イソ
シアヌレート);するいは上掲の如き各種ジイソシアネ
ートと後掲される如き各種の活性水素化合物との反応に
より得られる末端にイソシアネート基を有するイソシア
ネート・プレポリマーなどが挙げられる。
そして、上記活性水素化合物としては、インシアネート
基と反応しうる基、つまり活性水素原子を有する化合物
であれば特に制限はなく、いずれでも使用することがで
きるが、一般には、アルコール性の水酸基を有する化合
物が用いられ、たと1−J’、エチレングリコール、プ
ロピレングリコ−A/、1e3−ナイシal、4−ブチ
レングリコール(1,3−ないしは1.4−ブタンジオ
ール)、1.5−ペンタンソオール、1.6−ヘキサン
ジオール、ネオペンチルグリコール、ソエテレングリコ
ールもしくはソデロピレングリコールの如き各種ジオー
ル類またはグリセリン、トリメチロールプロパンもしく
はペンタエリスリトールの如き各種Iジオール類;ある
いはこれらの各種ジオールおよび/またはポリオール類
と各種の脂肪族ポリカルボン酸とから得られるポリエス
テルジオール;さらにはポリエチレングリコール(PE
G)、/リプロピレングリコール(PPG)もしくはポ
リテトラメチレングリコール(PTMG )の如きポリ
エーテルジオール;またはポリカーデネートノオールな
どが、このアルコール性水酸基含有化合物の代表例であ
る。
これらのイソシアネート化合物は単独でも、2種以上を
混合した形でも用いられる。
次に、前記したアミノ化合物として代表的なものを挙げ
れば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、
ブチルアミン、ヘキシルアミン、アニリン、ベンジルア
ミンもしくは2−フェニルエチルアミンの如きモノアミ
ノ化合物(モノアミン類);エチレンノアミン、ヘキサ
メチレンジアミン、4.4’−ソアミノジフェニルメタ
ン(MDA)、ジアミノジシクロメタン(水素化MDA
 )もしくはイソホロンジアミン(IPDA )の如き
ジアミノ化合物(ジアミン類);あるいはりエチレント
リアミンの如きポリアルキレンポリアミン類のような各
種多価アミン類;さらにはヒドラノン類などである。
そのほかにも、上掲された各種のジアミノ化合物(ジア
ミン類)、多価アミン類またはヒドラジン類と、それら
と反応しうる次に示されるような化合物との反応により
得られる末端にアミノ基を有する化合物;ま次は前掲さ
れた如き各種のジイソシアネートと水との反応によりて
得られるアミン化合物なども含まれる。
そして、上記したジアミノ化合物(ジアミン類)、多価
アミン類またはヒドラジン類と反応しうる化合物として
代表的なものを例示すれば、エチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、エチレングリ
コールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジ
グリシソルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシ
ソルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、ポ
リエチレングリコールジグリシソルエーテルもしくはポ
リプロピレングリコールジグリシジルエーテルの如きモ
ノ−、ジーないしはポリエポキシ化合物;または前出の
イソシアネート末端プレポリマーなどである。
これらの各種アミノ化合物は単独で用いてもよいし、2
種以上を併用してもよい。
以上に掲げられたようなインシアネート化合物、アミノ
化合物と、さらに水とを用い、一つにはインシアネート
化合物とアミノ化合物とから、もう一つにはイソシアネ
ート化合物と水とから、本発明の有機艶調整剤たる、分
子中に尿素結合を有するオリゴマーないしはポリマー分
散体を調製するにさいしては、もう一つの原料として、
これらのオリゴマーないしはポリマーとは実質的に相溶
しないような、それぞれ有機溶剤と樹脂と構成される樹
脂溶液が用いられる。
ここにおいて、かかる樹脂としては特に制限はなく、た
とえば、ウレタン樹脂、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂またはポリ塩
化ビニル樹脂の如き各種の合成樹脂、あるいはSBRも
しくはNBRの如き各種の合成コ9ムが特に代表的なも
のとして挙げられるが、就中、ウレタン樹脂またはアク
リル系樹脂の使用が望ましい。
他方、上掲された如′f!樹脂類を溶解ないしは分散さ
せるための有機溶剤としては、特に制限はなく、樹脂を
溶解せしめ、あるいは樹脂を分散せしめるものであれば
、いずれでもよいが、そのうちでも代表的なものを例示
すれば、トルエンもしくはキシレンの如き芳香族系、メ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール、メチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブもしくはブチルセロソ
ルブの如きアルコール系、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンもしくはシクロヘキサノン
の如きケトン系または酢酸エチルもしくは酢酸ブチルの
如きエステル系、あるいはジメチルホルムアミド(DM
F )、ジオキサンまたはテトラヒドロフラン(THF
 )などである。これらは単独使用でも2a以上の併用
でもよいこと、は勿論である。
本発明の有機艶調整剤を調製するには、上掲されたよう
な樹脂類と有機溶剤とから槽底される樹脂溶剤中におい
て、前掲された如き諸原料、つまりイソシアネート化合
物とアミノ化合物および/または水とを常法により反応
せしめればよく、特に制限はないが、たとえば、イソシ
アネート化合物とアミン化合物との反応を例にとれば、
次のように行なうこともできる。
すなわち、この樹脂溶液中にまずイソシアネート化合物
を分散させるか溶解させておき、次いでここへアミノ化
合物を、必要とあれば溶剤溶液として、滴下させるか、
または−括ないしは分割の形で投入させるかして、これ
らの両化合物を反応させることにより調製せしめるか、
あるいは、該樹脂溶液中にまずアミノ化合物を分散させ
るか溶解させておき、次いでここへインシアネート化合
物を、必要とあれば溶剤溶液として、滴下させるか、ま
たは−括ないしは分割の形で投入させるかして、これら
の両化合物を反応させることにより調製せしめるかすれ
ばよく、こうした方法で極く一般的な方法であるが、勿
論、アミノ化合物とイソシアネート化合物とを、該樹脂
溶液を媒体として、同時に瞬間混合させることにより調
製せしめることもできる。
このようにして、実質的に有機溶剤および/または樹脂
と相溶しない、分子中に尿素結合を有するオリゴマーな
いしはポリマーの分散体である本発明の有機艶調整剤が
得られるが、かかるオリゴマーないしはポリマーの分子
量としては、大約200〜約soo、ooo、好ましく
は230〜約100.000なる範囲内が適当である。
なお、本発明においては、オリがマーとポリマーとのか
かる分子量上における明確な区別は付は難いので、比較
的低分子量領域にある、いわゆるオリゴマーのみに限定
されるものでも、逆に比較的高分子量領域に位置する、
いわゆるポリマーのみに限定されるものでもなく、上掲
の如き広い分子量領域に入るものを相称して、「オリゴ
マーないしはポリマー」という用語を用いているもので
ある。
かくして得られる本発明の有機艶調整剤には、その特徴
が損なわれない限りにおいて、耐光、耐N0Xtたは耐
熱々どの各種安定剤、顔料もしくは染料の如き各種着色
剤、ジオクチルフタレート(ノー2−エチルへキシルフ
タレート)もしくはジブチルアジペートの如き各種可塑
剤をはじめ、風合調整剤などの各種の添加剤を配合せし
めることもできる。
また、本発明の有機艶調整剤はそれ自体を表面処理剤と
し、あるいは被覆剤として用いてもよいし、表面処理用
クリヤー樹脂同志が相溶する場合には、これら種々の表
面処理用クリヤー樹脂と任意の割合で混合して用いられ
てもよい。
本発明の艶調整剤を用いることにより、表面処理用クリ
ヤー樹脂の表面触感、風合、皮膜強度および密着性など
を損なうことなく、シかも屈曲や引き伸ばしに対して強
靭で、かつ艶変化も惹起されることがないばかりでなく
、高スクラッチ性、高耐摩耗性、高耐摩擦性ならびに高
成形性などの、従来のシリカ系艶調整剤で不十分であっ
た性能をも有するものである。
かくして、本発明の艶調整側管表面処理剤や被覆剤とし
て用いた製品は、たとえば、衣料、靴、鞄類、家具、自
動車および車輌の内外装品、電装品、電子機器、電気製
品ならびに通信機器などの如く多方面に用いられる。
〔実施例〕
次に、本発明を参考例、実施例訃よび比較例により具体
的に説明するが、以下にシいて部および−は特に断りの
ない限り、すべて重量基準であるものとする。
なお、各側で得られたそれぞれの表面処理用クリヤー樹
脂および艶調整剤についての皮膜物性の測定方法1示せ
ば、次の通りである。
強伸度:100%モジュラス(以下、Mlo、と略記す
る。)、破断強度(以下、T、S、と略記する。)およ
び破断時伸び(以下、 Elong、と略記する。)を総称する強伸度は、それ
ぞれ、幅が5−で、かつ標線間距離が20+aなる短冊
型のフィルムを試料とし、まず比の試料を20℃で65
チR)Iなる室内で3日間に亘って熟成させたのち、同
室内において300 w/min、なる引張速度で測定
されたものである。
摩擦係数ニガラス基板上に膜厚が20ミクロンなるフィ
ルムを作製してこれを試料とし、この試料を20℃で6
5%RHなる室 内にて3日間に亘って熟成させたのち、rHEIDON
−14J (ヘイトン−14)〔新案科学(株)製の表
面性測定機〕を用い、20gなる荷重で測定されたもの
であ る。
艶調整効果:がラス基板上に膜厚が20ミクPンなるフ
ィルムを作製し、これを試料 として該試料f!:20℃で65チRHなる室内で3日
間熟成させたのち、 「グロスメーターGM−26D J ((株)村上色材
技術研究新製の光沢度計〕を 用いて60度鏡面反射率を測定して 評価したものである。
さらに、艶調整剤の表面処理剤と しての性能は、何ら表面処理の施さ れていない合成皮革の表面に厚さが 26ミクロンとなるように各表面処 理用クリヤー樹脂を塗布し、100 ℃において1分間乾燥させてから20 ℃で65%RHなる室内にて3日間 熟成せしめて、これを次のそれぞれ の物性の測定のための試料に供した。
スクラッチ性:合成皮革の表面i rHEIDON−1
4Jにかけて、50gなる荷重を載せた、 断面積が1傭2なるスチールウール で20回擦り、表面のキズの付き 具合を目視により判定したもので ある。
耐摩耗性:合成皮革の表面を東洋精機(株)製のテーパ
摩耗試験機にかけて、H−22摩 耗輪で、soogなる荷重下に1,000回の摩耗試験
を行なったのち、表面処 理層の状悲を目視により判定したもの である。
耐屈曲性および密着性ニアX4.5CMなる大きさの試
料を、(株)安田精機製作所 製の低温フレキソメーターにかけ、 −10℃の雰囲気下、100回/分で 5万回の屈曲試験を行なったのち、表 面処理層の状態と、表面層−表面処理 層間の密着具合とを目視により判定し たものである。
耐引き伸ばし性二合成皮革をその表面が外側になるよう
にして180度折り曲げ て、引き伸ばされた部位の光沢の現わ れ具合を目視により判定したものであ る。
耐熱試験二合成皮革tl−120℃のオープン中に1時
間保持せしめたのちの艶状態を目視 により判定したものである。
これら表面処理剤としてのスクラッチ性、耐摩耗性、耐
屈曲性および耐引き伸ばし性なる諸性能は、いずれも目
視による判定で次のような基準を以て5段階の評価を行
なったものである。
さらに、保存安定性としては、それぞれの艶調整剤を常
温に静置させて、該調整剤の有効成分が沈降し、もはや
再攪拌を行なわなければ使用できなくなるまでの日数を
以て、可使時間とし、これによって評価されたものであ
る。
参考例1(クリヤー樹脂の調製例−ポリエステル系ウレ
タン樹脂の調製例) 攪拌機、還流冷却管および温度計を備えた反応器中に、
平均分子量が2.000なるポIJ(1,4−ブチレン
アジペート)の200部およびトルエンの58部を仕込
み、均一に溶解させたのち、ここにIPDIの33,3
部と、反応触媒としてのオクチル酸第−錫の0.06部
とを加え、80Uで4時間反応させてから、98部のト
ルエンを加えて冷却した処、不揮発分が60%で、かつ
インシアネート基当量が1947なるイソシアネート・
プレポリマーの溶液が得られた。
別に、攪拌機、還流冷却器および温度計を具備した反応
器中に、水素化MDA(H12MDA)の15部、トル
エンの260部、イソゾロピルアルコール(IPA )
の150部、エチルセロソルブの226部、および反応
停止剤としてのジ−n−アミンの0.2部を仕込み、さ
らにここへ上記イソシアネート・プレポリマ、−溶液の
289部を加え、35℃で2時間反応させて、不揮発分
が20%で、かつ25℃におけるブルックフィールド粘
度(以下同様)が15,000 cpsなる無色透明の
目的樹脂溶液を得た。
参考例2(同上−ポリエーテル系ウレタン樹脂の調製例
) 参考例1と同様の反応器に、平均分子量が2、 OOO
なPTMGの200部、エチレングリコールの6.2部
およびDMFの162部を仕込み、均一に溶解させてか
ら、ここへMDIの37.5部と、反応触媒としてのジ
ブチル錫フマレートの0.03部とを加え、70℃で6
時間反応させ、しかるのち反応停止剤たるメタノールの
0.3部を加えて、不揮発分が30%で粘度が35,0
00 cpsなる無色透明の目的樹脂溶液を得た。
参考例3(メチルメタクリレート・ブチルメタクリレー
ト系ポリアクリル樹脂の調 製例) 攪拌機、還流冷却管、温度計、窒素ガス導入管および滴
下漏斗を備え次反応器中全窒素ガスによ。
る置換を行なって、メチルエチルケトン(MEK )の
240部、メチルメタクリレート(MMA)の100部
およびn−ブチルメタクリレート(BMA )の60部
を仕込み、均一に溶解させてから、そこへ反応触媒とし
てのアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)の0.4
部を加え、徐々に昇温して行って80℃に達した時から
同温度に1時間保持したのち、ここへ予め調整しておい
た肋の300部、HMA (7) 80部、AIBN(
7) 0.4部およびMEKの720部t−4時間かけ
て滴下した処、不揮発分が40%で、かつ粘度が6,0
00cpsなる透明な目的樹脂の溶液を得た。
実施例1 攪拌機、還流冷却管および温度計を具備した反応器中に
、参考例1で得られたポリエステル系ウレタン樹脂溶液
の500部、トルエンの80部、IPAの80部および
水素化MDIの1部部を仕込み、均一に溶解させてから
、さらにここへ予め混合しておいた、H12MDAの8
部、トルエンの55部およびIPAの55部からなる溶
液t−30分の間隔で3分割して加え、さらに25℃で
1時間反応させて、不揮発分が15%で、かつ粘度が3
.000 cpaなる白濁した樹脂溶液を得fc。
実施例2 実施例1と同様の反応器に、参考例1で得られたポリエ
ステル系ウレタン樹脂溶液の500部、トルエンの11
0部、IPAの110部およびIPDIの17部を仕込
み、均一に溶解したのち、さらにここへ予め混合してお
いた、H1□DMAの16部、トルエンの65部および
IPAの65部からなる溶液を一括して加え、25℃で
1時間反応させて、不揮発分が15チで、かつ粘度が3
,400 cpsなる白濁した樹脂溶液を得た。
実施例3 実施例1と同様の反応器に、参考例2で得られたポリエ
ーテル系ウレタン樹脂溶液の400部、DMFの146
部およびMDIの13部を仕込み、均一に溶解したのち
、さらにここへ予め混合しておいた、IPDAの8.4
部およびDMFの140部からなる溶液を一括して加え
、25℃で1時間反応させて、不揮発分が20%で、か
つ粘度が7.000cpsなる白濁した樹脂溶液を得た
実施例4 実施例1と同様の反応器に、参考例3で得られた。7 
リアクリル樹脂溶液の300部、トルエンの220部お
よび水素化MDIの7.4部を仕込み、均一に溶解した
のち、さらにここへ予め混合しておいた、H12MDA
の5.9部およびトルエンの133部からなる溶液を一
括して加え、25℃で1時間反応させて、不揮発分が2
0チで、かつ粘度が500cpsなる白濁した樹脂溶液
を得た。
実施例5 実施例1と同様の反応器に、参考例3で得られたポリア
クリル樹脂の400部、トルエンの360部およびIP
DIの9.8部および水素化MDIの11.6部を仕込
み、均一に溶解したのち、さらにここへ予め混合してお
いた、H,2MDAの18.6部およびトルエンの20
0からなる溶液を30分間隔で3分割して加え、25℃
で1時間反応させて、不揮発分が20%で、かつ粘度が
600CpIIなる白濁し次樹脂溶液を得た。
実施例6 実施例1と同様の反応器に、平均分子量が500なるP
PGの25部およびトルエンの12部を仕込んでとのP
PG’i溶解させてから、さらにIPDIの222部を
加えて80℃で3時間反応させたのち、トルエンの12
0部を加え、25℃に冷却してイソシアネート・ゾレポ
リマーの溶液を得た。
次いで、このプレポリマー溶液に参考例1で得られたポ
リエステル系ウレタン樹脂溶液の850部を加えて均一
に溶解させた処へ、予めH12MDAの10.5部およ
びトルエンの100部を混合しておいた溶液を30分の
間隔で3分割して加え、25℃で1時間反応させて、不
揮発分が20%で、かつ粘度が7,500cpsなる白
濁した樹脂溶液を得た・ 実施例7 実施例1と同様の反応器に、参考例1で得られたポリエ
ステル系ウレタン樹脂溶液の500部、トルエンの80
部、 IPAの80部およびHDIの7部を仕込んで均
一に溶解させた処へ、さらに、予めt−ブチルアミンの
11部、トルエンの55部およびIPAの55部を混合
しておいた溶液を一括して投入し、25℃で1時間反応
させて、不揮発分が15%で、かつ粘度が2,000 
cpsなる白濁した樹脂溶液を得た。
実施例8 実施例1と同様の反応器に、参考例1で得られたポリエ
ステル系ウレタン樹脂溶液の250部、トルエンの95
部、IPAの95部およびIPDIの17部を仕込んで
均一に溶解させた処へ、さらに、H1□MDAの16部
、トルエンの40部およびIPAの40部からなる溶液
を30分間隔で3分割して投入し、25℃で1時間反応
させて、不揮発分が15%で、かつ粘度が4,000な
る白濁した樹脂溶液を得た。
次いで、かくして得られた白濁樹脂溶液に553部ノポ
リエステル系ウレタン樹脂溶液、トルエンの92部およ
びIPAの92部を加えて、不揮発分が15%で、かつ
粘度が5,700 cpsなる白濁した樹脂溶液を得た
比較例1 実施例1と同様の反応器中に、参考例1で得られたポリ
エステル系ウレタン樹脂溶液の500部、トルエンの8
0部およびIPAの80部を仕込んで均一に溶解させた
処へ、シリカ粉末の18部を予めトルエンの55部とI
PAの55部との混合溶剤に混合させておいた分散液を
加え、全体kyt’−ルミルで24時間分散せしめて、
不揮発分が15%で、かつ粘度が2,500 cpaな
る白濁した樹脂溶液を得た。
比較例2 実施例1と同様の反応器中に、参考例2で得られたポリ
エーテル系ウレタン樹脂溶液の500部、トルエンの8
0部およびIPAの80部を仕込んで均一に溶解させた
処へ、予め27部のシリカ粉末を、トルエンの80部と
IPAの80部とからなる混合溶剤に混合させておいた
分散液を加え、全体をゲールミルで24時間分散せしめ
て、不揮発分が15チで、かつ粘度が2,000 Cp
eなる白濁し次樹脂溶液を得た。
比較例3 実施例1と同様の反応器中に、参考例3で得られたポリ
アクリル樹脂溶液の300部およびトルエンの220部
を仕込んで均一に溶解させた処へ、13.3部のシリカ
粉末を133部のトルエンに混合させた形の分散液を加
え、全体ヲテールミルで24時間分散せしめて、不揮発
分が20%で、粘度が400 cpsなる白濁した樹脂
溶液を得た。
以上の各側で得られたクリヤー樹脂、本発明の有機艶’
rJWM剤および対照用の艶調整剤について皮膜物性な
らびに表面処理剤性能を比較検討した。
それらの結果はまとめて第1表に示す。
〔発明の効果〕
本発明の有機艶調整剤は、皮膜強度も十分にあり、なお
かつ、耐摩耗性、耐スクラッチ性、耐屈曲性、耐引き伸
ばし性ならびに耐熱性という表面処理剤性能の上でも強
靭な性能を有していることが知れる。
しかも、60度鏡面反射率はポリ尿素含有率が僅かに1
0チであっても、既に、従来のシリカ系艶調整剤の限度
と目される「5」を大きく下回わす、格段に艶調整効果
が高いということも注目に値しよう。
また、可使時間も長く、保存安定性にもすぐれているこ
とが知れる。
これに対し、従来型艶調整剤においては、シリカ粉末を
添加することによる皮膜強度の低下と併わせてスクラッ
チ性、摩耗性および屈曲性に頗る劣っており、これまた
注目すべきことではあるが、従来型艶調整剤は引き伸ば
しによって光沢が現われているということである。
さらに、従来型艶調整剤にあってはシリカ粉末を、本発
明におけると同程度のポリ尿素含有率にした場合でも、
艶調整効果が劣シ、60度鋼面反射率は高く、したがっ
て本発明と同程度の艶調整効果を期そうとすれば、多量
のシリカ粉末の使用が必定となり、その結果は、よシー
層の皮膜強度の低下という事態を回避することはできな
いものである。
代理人 弁理士 高 橋 勝 利

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 樹脂溶液中において、分子中に少なくとも1個のイソシ
    アネート基を有する化合物と、分子中に少なくとも1個
    のアミノ基を有する化合物および/または水を反応させ
    て得られる、実質的に有機溶剤および/または樹脂と相
    溶しない、分子中に尿素結合を有するオリゴマーないし
    はポリマーを上記樹脂溶液中に含んで成る、有機艶調整
    剤。
JP62275540A 1987-10-30 1987-10-30 有機艶調整剤の製造方法 Expired - Fee Related JP2629747B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62275540A JP2629747B2 (ja) 1987-10-30 1987-10-30 有機艶調整剤の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62275540A JP2629747B2 (ja) 1987-10-30 1987-10-30 有機艶調整剤の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01118578A true JPH01118578A (ja) 1989-05-11
JP2629747B2 JP2629747B2 (ja) 1997-07-16

Family

ID=17556874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62275540A Expired - Fee Related JP2629747B2 (ja) 1987-10-30 1987-10-30 有機艶調整剤の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2629747B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004197086A (ja) * 2002-12-03 2004-07-15 Sk Kaken Co Ltd 装飾性塗材
WO2022268669A1 (en) * 2021-06-22 2022-12-29 Allnex Netherlands B.V. Non aqueous crosslinkable composition

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023507001A (ja) 2019-12-19 2023-02-20 オルネクス ネザーランズ ビー.ヴイ. 非水性架橋性組成物

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4914126A (ja) * 1972-05-16 1974-02-07
JPS4992142A (ja) * 1972-10-11 1974-09-03

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4914126A (ja) * 1972-05-16 1974-02-07
JPS4992142A (ja) * 1972-10-11 1974-09-03

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004197086A (ja) * 2002-12-03 2004-07-15 Sk Kaken Co Ltd 装飾性塗材
WO2022268669A1 (en) * 2021-06-22 2022-12-29 Allnex Netherlands B.V. Non aqueous crosslinkable composition

Also Published As

Publication number Publication date
JP2629747B2 (ja) 1997-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1262596A (en) Coating compositions containing a ketimine
KR100736309B1 (ko) 수성 결합제의 혼합물
JPH1060272A (ja) カルボキシル基含有樹脂用ポリカルボジイミド硬化剤組成物、これを用いた接着剤及び塗料
CN108546323A (zh) 阳离子自消光树脂及其制备方法和应用
JPH0286610A (ja) ウレタン−アクリル重合体の水性分散液およびこれを使用する方法
CA2126353C (en) Polyurethane block copolymer
CN108192490B (zh) 一种水性复合树脂组合物、水性塑胶漆及其制备方法
CN115058176A (zh) 一种环氧改性自消光水性聚氨酯乳液及其制备方法
JPS6176275A (ja) 研磨材用ポリウレタンエラストマ−
JPH01118578A (ja) 有機艶調整剤の製造方法
JPH10306257A (ja) 防水塗工方法
EP0373671A2 (en) Waterborne polyurethane dispersions
JPS58219213A (ja) ポリウレタン水性分散溶液
Lee et al. Aqueous polyurethane dispersions derived from polycarbonatediols and Di (4‐isocyanatocyclohexyl) methane
CN115058179A (zh) 一种水性聚氨酯改性碳纳米管复合乳液及其制备方法
CN109575226B (zh) 一种环境友好的消光型水性聚氨酯树脂的制备方法
JP2000063479A (ja) 親水性ポリウレタン系樹脂及びその製造方法
JPH02102096A (ja) 感熱記録材料
JP2870053B2 (ja) 意匠性塗料組成物とその塗装物
KR101029489B1 (ko) 후도막 일액형 폴리우레탄 도료 조성물
JP2000063470A (ja) 親水性ポリウレタン系樹脂及びその製造方法
JP3454548B2 (ja) 床用水性ウレタン樹脂組成物
JPH05302062A (ja) 意匠性貼付用塗料樹脂組成物及びその塗装物
JP2005255833A (ja) 一液性水系樹脂組成物及びこれを用いた水系被覆剤組成物
JPS63145318A (ja) ポリウレタンの製法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees