JPH01117773A - 喫煙物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の利用分野 本発明は巻きタバコ等喫煙物に関するものである。

従来の技術 これまで副流煙成分の発生の少い巻きタバコの開発に多
くの提案がなされて来た。例えば英国特許第２．０９４
，１３０Ａ号には粘性流により空気浸透量のコレスタ単
位が３以下でＤ　ｏ　／　を比が０．０８乃至０　、　
　６　５　ｃｍ　ｓｅｃ−’の巻き紙を有する巻きタバ
コについて記載されている。ここでＤｏは紙白部に於け
る酸素の窒素に対する拡散係数を意味し、ｔは巻紙の厚
さを指す。このような巻きタバコは副流煙に含まれる粒
子物質，水と無ニコチンの総和（ＰＭＷＮＦ）及びニコ
チンの発生量が比較的少い。

他の提案による副流煙成分の減少方法は一つ以上の副流
減少剤を含む巻き紙を使用することである。英国特許第
２，１３９，８６９Ａ号には水酸化リチウム。

水酸化アルミニウム，水酸化カルシウム，ギ酸カリウム
，ギ酸ナトリウム及び酢酸ナトリウムの群からなる一つ
又は一つ以上の化合物を含む巻き紙に関する記載がある
。この特殊な巻き紙を使用する場合巻きタバコから発生
する副流煙に含まれる全粒子物質は従来の巻き紙を使用
した場合より少くとも３０％減少する。同様な副流減少
剤の例が米国特許筒４，２３１．３７７号に開示されて
いるが、これは酸化マグネシウムと助薬塩を共用したも
のを巻き紙に含ませたものである。

発明が解決しようとする問題 本発明の目的は改良された低副流巻きタバコ等の喫煙物
を提供することにある。

課題を解決するための手段 本発明による喫煙物は喫煙材料からなるロッドと該喫煙
材料を巻いた巻き紙とからなり、前記ロッド内の喫煙材
料の密度が約１００１Ｉｌｇ■１乃至約２　６　０　ｒ
ｎｇｃｍ−’の範囲にあり、前記喫煙材料が少くとも２
０重量％の膨張タバコを含み、更に前記巻き紙が燃焼抑
制剤を含有し、前記喫煙物の基準機械喫煙条件に於ける
喫煙パッフ数が６以上であることを特徴とする。

基準機械喫煙条件とはコレスタ型の場合を云い、即ち２
秒間で３５ｃ゜の１パツフを１分間毎に採取する方法を
意味する。

本発明による喫煙物は上記機械喫煙条件で１本当りの全
副流成分（ＰＭＷＮＦ）が１７ｍｇ以下、好ましくは１
５ｌＩｌｇ以下、更に好ましくは１０ｍｇ以下に抑えら
れるように構成されている。

又、本発明による喫煙物の同条件での１本当りの全含副
流一酸化炭素（ＣＯ）が３５ｍｇ以下、好ましくは３０
ＩＩｌｇ以下、更に好ましくは２０＋ｎｇ以下抑えられ
るように構成する。

更に、本発明による喫煙物の同条件での非喫煙間の消費
は全消費、即ち非喫煙間と喫煙間の消費の総和の５０％
以下、好ましくは４０％以下、更に好ましくは３０％以
下である。

用いる喫煙物の原料が膨張タバコ以外の場合、例えば葉
タバコを従来の如く切削り充てんしたもの又は改造タバ
コ、タバコ代用物質も用いることができる。

膨張−タバコは葉身及び又は茎タバコでも良い。

葉身タバコの方が膨張率が高いので好ましい。こ゜のタ
バコ膨張方法については米国再発行特許第３０．８９３
号及び英国特許第１．５７０．２７０号及び同第２゜１
６０，４０８Ａ号に記載されている。この膨張工程にか
けると、タバコの充てん値が７５％、更には１２５％ま
で上昇する。高膨張方法によるタバコのかさ密度はボル
グワルト密度計測定で例えば約１００　ｍｇ　ａｍ−”
乃至約１７５　ｔａｇｃｍ−’である。

喫煙物に占める膨張タバコの割合は好ましくは少くとも
約３０重量％である。この割合は膨張率の悪いタバコに
ついては、１００％近くする必要があることは当業者に
於いて明らかである。

燃焼抑制剤とはタバコの巻き紙白部又は表面に設けてタ
バコのくすぶり率を減少させる物質を云い、本発明に於
いてはそのような物質を一種、又は二種以上用いる。例
とし、硫酸アルミニウム・アンモニウム、オルト燐酸ジ
−アンモニウムヒドロゲン、オルト燐酸アンモニウムジ
ーヒドロゲン。

オルト燐酸ナトリウムジ−ヒドロゲン等である。

他の燃焼抑制剤の例はホウ酸、ホウ酸アルミニウム、ホ
ウ酸カルシウム、臭化アンモニウム、臭化リチウム、臭
化マグネシウム、塩化アンモニウム。

塩化マグネシウム、塩化亜鉛、燐酸アルミニウム。

燐酸カルシウム、ケイ酸カリウム、硫酸アルミニウム、
硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム等
である。

水溶性燃焼抑制剤についてはこれを好ましくは水性溶液
で巻き紙に施す。非水溶性の場合は、粒子状の充てん剤
として抄紙中に加える。水溶性の抑制剤の添加量は２０
％以下に保ち、非水溶性の場合は約３０％までである。

本発明の喫煙物用巻き紙には更に水酸化アルミニウム、
水酸化リチウム又は水酸化マグネシウム等の副流減少光
てん剤を添加する。巻き紙の空気浸透率は好ましく２０
コレスタ単位を超えない。

ここに云うコレスタ単位とは１分間に１．０キロパスカ
ルの一定圧力差で一平方（至）の紙を通る空気の量を立
法（至）で表わした単位である。

巻タバコ用巻き紙は多孔性でセルローズ繊維間に炭酸カ
ルシウム等の充てん剤の粒子が散在した繊維構造を有し
、繊維／充てん剤マトリックスに於ける開孔は１μｍ程
度で紙の厚さ（通常２０−５０μｍ）に比し小さく、こ
の開孔を通る空気流は粘性力に支配される。抄紙後に紙
に開孔を設けた場合は、その開孔の大きさは紙の厚さ程
度になり、空気流は慣性力に支配されることになる。

従ってコレスタ測定方法により有孔紙の空気浸透率を測
定して得た値は粘性流、慣性流相方の空気浸透量の和で
ある。又、小さな粘性流孔に加えピンホールと呼ばれる
比較的大きな慣性流孔を有する紙の場合、同時に二つの
浸透成分を発生する。

この種の紙は欠陥がある抄紙技術によりて作られるもの
である。

紙を流れる全空気量は次ぎの式で表わされる。

Ｑ−ＺＡＰ−Ｚ’　Ａ　（Ｐ）　ｎ Ｑ・・・・・・空気流量（ｃＩ′ｍｉｎ　−’　）Ａ・
・・・・・空気流に露された紙の面積（ｅｊ　）Ｐ・・
・・・・紙の圧力差（キロパスカル）２・・・・・・抄
紙中に生じた開孔を通る粘性流による紙の浸透率（ｃｍ
ｍｌｎ−’キロパスカルー１）Ｚｏ・・・開孔を施した
もの及び又はピンホールを通る慣性流による紙の浸透率
（ａ■ｉｎ−’キロパスカル） ｎ・・・・・・与えられた開孔又はピンホールの数に対
する定数で、０．５≦ｎ＜１．０゜このｎの正確な値は
開孔又はピンホールの大きさによる。

開孔及び／又はピンホールを有する紙の全浸透率は（Ｚ
＋Ｚ’　）であり、Ｚと２′の相対値は与えられた紙の
圧力差での空気流量を測定し、紙の開孔／ピンホールの
平均サイズに従う値を用いて上記方程式に於てＱ／Ｐデ
ータの回帰計算を行うことにより得られる。

本発明による喫煙物の巻き紙の２０コレスタ単位と云う
値は粘性流による紙の浸透圧を指すことが理解できよう
。又、紙によっては開孔及び／ピンホールを用する場合
、本発明による巻き紙も２０コレスタ単位を越すことも
あることも理解されよう。

本発明による巻きタバコのロッド長は好ましくは４５ｍ
＋ｓ以上、更に好ましくは少くとも３０ｍｍである。こ
のロッドの断面形状も全長に亙る大きさも好ましくは均
一である。通常の場合の如く、断面が円形の場合、ロッ
ドの円周は１０ｍｍ乃至３０ｍｍの範囲である。特に副
流煙成分の減少を大きくする場合、ロッドの円周を例え
ば１０關まで落とすことにより行えるが、本発明の場合
１２．５ｍｍ以上に保つことが望ましい。

基準機械喫煙条件の基で喫煙すると本発明による喫煙物
は７バツフ、更には８バツフ以上喫煙できる。

本発明喫煙物には好ましくは一端にフィルター又はマウ
ス・ピースを設け、又適当な通気手段を設けてもよい。

巻き紙については従来の正規の紙以外に改造タバコシー
ト材を用いてもよい。

実施例１ 本発明により製せられた巻きタバコ（１）は長さ６４　
ｍｍ、円周２４，８２龍のロッド（２）とこれに巻き付
は片（４）により取り付けられた長さ２０關の酢酸セル
ローズフィルター（３）とからなる。タバコロッド（２
）は巻き紙（６）に巻き込んだ葉身のみのタバコ充てん
物（５）とからなる。この充てん物（５）はＤＩＥＴ法
により膨張された８０％カット葉身タバコであり、その
密度は１５９　ｌＩｌｇｃｍ−”である。巻き紙（６）
の空気浸透率は９コレスタ単位で坪量は２７．１ｇｍ−
２である。巻き紙（６）は２３６．７％のたんさんカル
シウム充てん剤を含有する。オルト燐酸アンモニウムジ
ーヒドロゲン４部からなる燃焼抑制剤溶液とオルト燐酸
アンモニウムヒドロゲン１部を充てん剤１４％になるま
で巻き紙（６）に施す。巻きタバコ（１）を機械喫煙条
件の基にロッド長８　ｍｍまで吸煙した処、副流煙成分
ＰＭＷＮＦ及びＣＯの全平均発生量はそれぞれ１０．０
ＩＩ１ｇと２１．Ｏｆｆｌｇであった。平均パッフ数は
８．６であった。

次ぎにロッド長６４ｍｍ、ロッド円周２４．８７關、フ
ィルター長６４　ｍｍの第２の巻きタバコについて測定
した。この第２の巻きタバコは全葉身カフ５８０妬ＤＩ
ＥＴ膨張タバコから製し、密度は１６３　ｍｇｃｍ−’
である。１５コレスタ単位の浸透率と坪ｍ４２ｇｍ−’
の巻き紙に充てん剤として炭酸カルシウムと水酸化マグ
ネシウムの混合物をそれぞれ充てん率２３．５％、１６
．０％まで含有させた。燃焼抑制剤として塩化マグネシ
ウム溶液をかいマグネシウム充てん率３．９％になるま
で紙に施した。第２の巻きタバコの吸煙試験結果は副流
煙成分ＰＭＷＮＦとＣＯは各巻きタバコにつき全発生量
はそれぞれ９．７ｍｇ、２３．１ｍｇであった。平均パ
ッフ数は９．５であった。

第３の巻きタバコの構成は次ぎの通りである。

ロッド長　　：６４ｍｍ ロッド円周　：２４．８２ｍｍ フィルター長：２０ｍｍ タバコ充填物：全葉身カフ５８０妬ＤＩＥＴ膨張タバコ
、密度１６７　ｍｇｃｍ−’巻き紙　　　：坪量４２ｚ
ｍ−’、浸透率１８コレスタ単位 充てん剤　：炭酸カルシウム充填率２３．５％水酸化マ
グネシウム充填率１６゜ ０％の混合物 燃焼抑制剤：硫酸アルミニウム・アンモニウム充填率２
．６％ 上記の第３の巻きタバコの試験結果は各巻きタバコにつ
きＰＭＷＮＦとＣＯの平均全発生量はそれぞれ１６．２
ｆｆ１ｇ、３１．６ｍｇであった。平均パヅフ数は８で
あった。

実施例■ 本発明による第４の巻きタバコの構成は次ぎの通りであ
る。

ロッド長　：６４器 ロッド円周：２５＋ａｍ フィルター長：２０ｍｍ タバコ充填物：全葉身カット８０九ＤＥＩ↑膨張タバコ
、密度１６６　ｍｇｃｍ−’巻き紙　　−表２のＡ 副流煙成分測定結果：　ＰＭＷＮＦ　　１６．２ｍｇＣ
Ｏ３１，６１１１ｇ ＴＮＡ　（全ニコチンアル カロイド）２．２５ｍｇ 平均パッフ数　７．２ 一方、非膨張タバコ１００％を５０コレスタ単位の空気
浸透率を有する従来の巻き紙に巻き込んでなる第１の比
較巻きタバコについて同様な吸煙試験を行った処、副流
煙成分ＰＭＷＮＦ、ＴＮＡ及びＣＯの各サンプル当りの
全平均発生量はそれぞれ３１．３ｍｇ、４．８０ａｇ及
び６４．７ｍｇであった。

次ぎに本発明の第４の巻きタバコと同じタバコ充てん物
を用いこれを前記第１比較巻きタバコの巻き紙に巻き込
んで製した第２比較巻きタバコの副流煙成分測定を行っ
た処、ＰＭＷＮＦは１９゜ｌｌｌ１ｇ、ＴＮＡは３．６
７ｍｇ、Ｃｏは３５．０ｍｇであった。平均パッフ数は
６．２であった・次ぎに第１比較巻きタバコと同じ１０
０％非膨張タバコ充てん物と巻き紙Ａからなる第３の比
較巻きタバコを製し、吸煙試験を行った結果、ロッド長
８　ｍｍまで吸煙した場合、ＰＭＷＮＦ、ＴＮＡ及びＣ
Ｏはそれぞれ２４．５！ｌ１ｇ、３．９６ｍｇ及び６１
．８ｍｇであった。平均パッフ数は１１．３であった。

上記比較巻きタバコの平均のＰＭＷＮＦ、ＴＮＡ及びＣ
Ｏの値は試験結果から計算によりそれぞれ１４．９１１
１ｇ、３．０ｍｇ及び３３．４１１１ｇになることが明
らかである。（即ちＰＭＷＮＦ値は例えば２４．５　（
１−０，３９）−１４，９と計算し、この場合２４．５
は第３比較タバコのＰＭＷＮＦ値で、０．３９は第２比
較タバコのＰＭＷＮＦ値を引いた第１比較タバコのＰＭ
ＷＮＦ値である。）既に述べた通り本発明による第４巻
きタバコのＴＮＡ及びＣＯの測定値はそれぞれ２．　２
５＋ｎｇ、　　３１．６ｍｇであるので、第４巻きタバ
コに相当する平均ＴＮＡ値は計算値により２５％低いこ
とが理解できよう。同じように、第４巻きタバコのＣＯ
値についても予Ｊｌ値より６％低い。即ち、本発明によ
る巻きタバコは明確に副流煙成分の相乗的減少効果を示
す。

表１に本発明による巻きタバコの平均副流煙成分発生両
とパッフ数の詳細を示す。巻き紙Ａを有する巻きタバコ
は前記本発明の第４巻きタバコに相当する。他の巻きタ
バコは巻き紙ＢからＧのものを使用し吸煙方法も上述し
た通りである。

表２には巻き紙ＡからＧの詳細を示す。

表１に於けるＳの符号は副流煙成分の相乗的減少効果の
あったものを示す。この相乗効果は巻き紙ＡからＧを用
いた巻タバコの特徴である。

表２に於ける巻き紙Ｃ及びＤに関する燃焼抑制剤はオル
ト燐酸アンモニウムジーヒドロゲン４部とオルト燐酸ア
ンモニウムヒドロゲン１部の混合物である。充てん剤の
充てん量は燃焼抑制剤の添加前の紙の重量に対する割合
で示し、燃焼抑制剤の充てん量は最終の紙の重量に対す
る割合で示す。

巻き紙Ａ−Ｇの空気浸透率は燃焼抑制剤の添加前の値で
ある。しかし乍ら、この抑制剤を水性溶液を介して添加
した場合、いずれの巻き紙の空気浸透率にはほとんど影
響がみられなかった。

実施例■ 本発明にる本実施例に於ける巻タバコは長さ６４　ｍ＋
＊　ｓ円周１７龍のロッドと長さ２０龍、円周１７ｍｍ
の酢酸セルローズフィルターからなる。ロッドはＤＩＥ
Ｔ法により膨張された８０％カット葉身タバコの充てん
物からなり、その密度は１８１１ＩｇＣＩ１１″１であ
る。ロッドは表２に示す巻き紙Ｇに包まれたものである
。これらの巻きタバコを標準機械喫煙条件で吸煙した時
、平均ＰＭＷＮＦ、ＴＮＡ及びＣＯ値はそれぞれ５．６
ｍｇ、０．７３ｏ＋ｇ及び２５＋ａｇであった。平均パ
ッフ数は１４．１であった。

一方、非膨張タバコ１００％を５０コレスタ単位の空気
浸透率を有する従来の巻き紙に包んでなる第１比較対照
巻きタバコについて同様の吸煙試験を行った処、ＰＭＷ
ＮＦ、ＴＮＡ及びＣＯの平均値はそれぞれ１８．５ｍｇ
、３．２９ｍｇ及び４２゜４　ｍｇであった。平均パッ
フ数は７．９であった。

次ぎに本発明と同様のタバコ充てん物と前記第１対照巻
きタバコの巻き紙からなる第２比較対照巻きタバコにつ
いて同様の吸煙試験を行った結果、ＰＭＷＮＦ、ＴＮＡ
及びＣＯの平均値はそれぞれ１０．７１１１ｇ、１．５
５■及び２５．２ｍｇであった。

平均パッフ数は５．１であった。

更に第１対照のタバコ充てん物と巻き紙Ｇからなる第３
比較対照巻きタバコも同じ試験の結果、ＰＭＷＮＦ、Ｔ
ＮＡ及びＣＯの平均値はそれぞれ１１．　１１ｎｇ、　
　２．　１５ｍｇ及び２１．２ｍｇを示した。

平均パッフ数１４．１であった。

上記対照巻きタバコの副流煙成分発生値から実施例■で
述べた方法に従って本発明の巻きタバコのＰＭＷＮＦ、
ＴＮＡ及びＣＯの総発生量を計算によりそれぞれ６．４
ｍｇ、１．ＯＬＬＩｌｇ及び１２゜５　ｍｇになること
が予Δｐ１できる。本発明の巻きタバコの対応測定値が
それぞれ５．６ｍｇ、０．７３＋ｎｇ及び２５．６ｆｆ
１ｇであることから、特にＰＭＷＮＦとＴＮＡに関して
副流煙成分減少が相乗的に得られることが判る。

実施例■ 本発明の本実施例に於ける第１巻きタバコは表３に巻き
タバコ１で示すもので長さ６４ｍｍ、円周２５關のタバ
コ争ロッドと長さ２０　ｍ＋ｓの酢酸セルローズフィル
ターからなるタバコ充てん物は８０％ＤＩＥＴ法膨張葉
身タバコであり密度は１７５ｆｆ１ｇ　ａｍ−”である
。使用巻き紙は表２の紙りである。

本発明による第２巻きタバコは表２で符号２で示すもの
で、タバコ充てん物密度が１９５　ｍｇｃｍ−’である
ことと使用巻き紙が表２の紙Ｃであることを除いては第
１巻きタバコと同じである。

一方、従来５０コレスタ空気浸透率の巻き紙で巻いたタ
バコ充てん物密度２８０ｍｇｃｍ−”の従来のタバコを
対照巻きタバコとして用いた。

本発明による巻きタバコと対照巻きタバコの副流煙成分
試験の結果を表３に示す。この結果から明らかな通り、
パッフ数に関しては程んど変りがないが、煙成分の減少
は本発明の場合極めて大であることが判る。更にくすぶ
り中、即ち非パッフ期間に消費するタバコの量も本発明
巻きタバコの場合対照巻きタバコより極めて少い。パッ
フ中、非パッフ中のタバコ消費量の測定は英国８０４５
ＰＥ、サウサンプトン、ディブデンハーリュー。

ノースロード、アンバリーのＮ＆Ｄ、Ｊ、ＦＯ３ＴＥＲ
社発行「タバコ特許情報誌」第８８／２９−３０号に記
載の燃焼量測定装置を用いて行った。

次ぎに、本発明による巻きタバコの副流煙成分測定に用
いられた装置につき図面に従って説明する。第２図の装
置はＦｉｌｔｏｎａ３０２線状喫煙機（７）からなり取
付口（８）に隣接して開口端を存するガラス製魚尾型煙
突（９）が垂直に配されている。この煙突（９）は第３
図に拡大して示し、その寸法ａ及びｂはそれぞれ１４０
ｍｍ、８０順である。第４図に煙突（９）の寸法Ｃ及び
ｄが示されそれぞれ２４ｍ＋＊、２２＋ｍ＋ｓである。

煙突（９）の上部に横方向に延びるＣａｍｂ　ｒ　Ｌ　
ｄｇｅフィルター・パッド（１０）が設けられている。

符号（１０°）で示すフィルター・パッドは主流煙成分
の測定に用いられるものである。フィルター・パッド（
１０）の上部からガス流量計（１２）までチューブ（１
１）が延びていて、流量計（１２）からチューブ（１３
）がガスポンプ（１４）まで延びている。内部ガス循環
ポンプ（図示せず）を有する赤外線−酸化炭素分析器（
１７）が取入れチューブ（１５）、取出しチューブ（１
６）を介しパイプ（１３）に接続されている。

喫煙機（７）の取付口（８）に於て吸煙された巻きタバ
コ（１８）に発生する副流煙成分の測定のために、ポン
プ（１４）を作動し１分間２．０リツトルの空気流を煙
突（９）、チューブ（１１）、チューブ（１３）を通過
させる。発生する副流煙は煙突（９）を上昇しフィルタ
ー・パッド（１０）に到る。この時パッド（１０）又は
煙突（９）の内壁に付着しない副流煙はチューブ（１１
）　、　　（１３）を通り、その１部をサンプルとして
取入れ口（１５）。

取出し口（１６）を介して一酸化炭素分析器（１７）に
採取する。

巻きタバコ（１８）及び同様な他の二本の巻きタバコの
吸煙が終了すると、パッド（１０）の重量を測定し、こ
の＃１ｌ１１定値から元のパッド（１０）の重量を差し
引き、パッド（ｌＯ）に付着した全粒子物質（ＴＰＭ）
の重量を求める。抽出溶剤例えばプロパン−２−０１を
用いパッド（１０）で洗浄し、抽出物をガス・クロマト
グラフで分析し付着したニコチン及び水の量を測定する
。このニコチンと水の和をパッド（１０）に付着した前
記ＴＰＭの重量測定値から差し引き付着したＰＭＷＮＦ
の重量を求める。

煙突（９）の内部をプロパン２−０１等の抽出溶剤で洗
浄し、抽出物からガス・クロマトグラフ分析により付着
ニコチンの量を測定し、この測定値をパッド（ｌＯ）に
付着したニコチンの量に加え、三本の巻きタバコから発
生したニコチンの総量を得る。この総量１ｉｉ！を３等
分して一本当りの副流煙ニコチン量を求める。

煙突（９）の洗浄により得られた他の抽出物は紫外線分
析し、比較基準としパッド（１０）からの抽出物の１部
を用いて、煙突（９）の内壁に付着したＰＭＷＮＦの量
を測定する。この測定値をパッド（ｌＯ）に付着した前
記ＰＭＷＮＦに加え、３本の巻きタバコからの発生する
ＰＭＷＮＦの総量を求め、これを３等分して１本当りの
ＰＭＷＮＦ値を得る。副流煙に含まれるＣＯについては
分析器（１７）より得られるデータから測定する。

表１ き　発生量の予測値（ａｇ　ｃ１ｇ″′）　　　　発生
量の測定Ｖ１（ａｇ　ｃｌｇ−’　）表２ き　浸透率　（ｇ−’　）　　　（％ＶＴ）　　　　　
　　　　（％ＶＴ）１　１、　５　　　ＭｇＯＡｔ　　
ＣＮｕ番　）表３ 副流煙成分減少（％）　タバコ消費（％）巻きタバコ　
パッフ数□

【図面の簡単な説明】

第１図はフィルター巻き紙を１部はがした状態の巻きタ
バコを示す斜視図、 第２図は副流煙成分４ｐｊ定装置を示す略図、第３図乃
至第６図は該装置の１部を構成する急足型煙突を示し、
第４図乃至第６図は第３図の矢印Ａ、Ｂ及びＣの方向よ
り視た図。 （１）二巻きタバコ、　　　（３）：フィルター、（５
）：タバコ充てん物、（６）二巻き紙、（８）：取付は
口、　　　　（９）二煙突、（１０）　　：フィルター
・パッド、 （１１，１３）　　：チューブ、（１４）　　：ポンプ
、（１７）　　：分析器。 特許出願人　　ブリティッシュ−アメリカン・タバコ・
カンパニー・リミテッド

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 〔１〕喫煙材料からなるロッドと該喫煙材料を巻いた巻
   き紙とからなり、前記ロッド内の喫煙材料の密度が約１
   ００ｍｇｃｍ＾−＾３の範囲にあり、前記喫煙材料が少
   くとも２０重量％の膨張タバコを含み、更に前記巻き紙
   が燃焼抑制剤を含有し、前記喫煙物の（基準機械喫煙条
   件に於ける）喫煙パッフ数が６以上であることを特徴と
   する巻タバコ等の喫煙物。 〔２〕前記燃焼抑制剤が硫酸アルミニウム・アンモニウ
   ム、オルト燐酸ジ−アンモニウムヒドロゲン、オルト燐
   酸ナトリウムジ−ヒドロゲン、ホウ酸、ホウ酸アルミニ
   ウム、ホウ酸カルシウム、臭化アンモニウム、臭化リチ
   ウム、臭化マグネシウム、塩化アンモニウム、塩化マグ
   ネシウム、塩化亜鉛、燐酸アルミニウム、燐酸カルシウ
   ム、ケイ酸カリウム、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウ
   ム、硫酸マグネシウム及び炭酸ナトリウムのいずれか一
   つ又は二つ以上の化合物であることを特徴とする請求項
   １項記載の喫煙物。 〔３〕前記喫煙材料が少くとも３０重量％の膨張タバコ
   を含むことを特徴とする請求１項又は２項記載の喫煙物
   。 〔４〕前記膨張タバコが充てん量増加が少くとも７５％
   まで膨張されたタバコであることを特徴とする請求項１
   、２又は３項記載の喫煙物。 〔５〕前記膨張タバコのかさ密度が１００ｍｇｃｍ＾−
   ＾３乃至１７５ｍｇｃｍ＾−＾３であることを特徴とす
   る前記請求項いずれか１項記載の喫煙物。 〔６〕前記巻き紙の空気浸透率が２０コレスタ単位を超
   えないことを特徴とする前記請求項いずれか１項記載の
   喫煙物。 〔７〕前記巻き紙が副流煙減少充てん剤を含むことを特
   徴とする前記請求項いずれか１項記載の喫煙物。 〔８〕前記喫煙材料のロッドの円周が２０ｍｍ乃至３０
   ｍｍであることを特徴とする前記請求項いずれか１項記
   載の喫煙物。 〔９〕前記喫煙材料のロッドの円周が１２．５ｍｍ乃至
   ２０ｍｍであることを特徴とする前記請求項いずれか１
   項記載の喫煙物。 〔１０〕標準機械喫煙条件で吸煙した場合、発生する副
   流煙成分ＰＭＷＮＦが１７ｍｇを超えないことを特徴と
   する前記請求項いずれか１項記載の喫煙物。 〔１１〕標準機械喫煙条件で吸煙した場合、発生する副
   流煙に含まれる１酸化炭素の量が３５ｍｇを超えないこ
   とを特徴とする前記請求項いずれか１項記載の喫煙物。 〔１２〕標準機械喫煙条件で吸煙した場合、消費される
   喫煙材料は全体の５０％を超えないことを特徴とする前
   記請求項いずれか１項記載の喫煙物。 〔１３〕前記喫煙物が巻きタバコであることを特徴とす
   る前記請求項いずれか１項記載の喫煙物。