JPH01114829A - 電気泳動表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分舒」 本発明は、電気泳動粒子を利用した表示装置に関し、特
には、母粒子に着色微粒子を付着させて分散媒と同等比
重の電気泳動粒子を構成することによって分散系に於け
る電気泳動粒子の浮沈を防止し且つ良好なコントラスト
を備えるように構成しｔコミ気泳動表示装置に関する。

「従来技術とその問題点」 この種の電気泳動表示装置は、少なくとも一方が透明な
対向配冒した一組の電極板間に液体分散媒に電気泳動粒
子を分散させた分散系を封入し、上記電極板の極性に応
じて分散媒中の電気泳動粒子を透明電極板側に吸着又は
離反させる得ろように該極性を制御することによって、
所望の文字、記号或いは図形等を表示するように構成し
たものである。分散系に使用する液体分散媒は一般的に
公知であって、これには例えばアルコール系溶媒、各種
エステル類、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族
炭化水素、ハロゲン化炭化水素又はその他の種々の油等
を単独又は適宜混合したものに界面活性剤などを適量添
加したものを使用できる。

また、電気泳動粒子としては、カーボンブラック、紺青
又はフタロシアニングリーン等が一般的なものとして知
られている。

第３図は、斯かる電気泳動表示装置の概念的な要部断面
構成図であって、１及び２はガラス板等の透明部材とそ
の一方面に所要のパターンで形成された透明電極を示し
、対向配置されたこれらの一組の透明？ｆｔＪｉ２の間
には、電気泳動粒子８を含む分散系３を封入してあり、
７は両透明電極２を所要の間隙に保持する為に必要なス
ペーサを兼ねる端部封止材である。

このような電気泳動表示装置に於いて、分散系３の電気
泳動粒子８の比重が分散媒のそれと異なると、重力の作
用により経時的に電気泳動粒子８が浮沈して表示切換動
作に悪影響を及ぼす恐れがあり、また、長期の繰返しの
使用に応じて場所的に電気泳動粒子の濃度が不均一にな
ったり、表示ムラを発生するという問題がある。

更に、例えば、７７０Å以下等の非常に小さな電気泳動
粒子を用いろ場合には、このような着色微粒子からなる
電気泳動粒子を光が透過して適切な表示を困難にしたり
、表示色調が変化する等の問題も発生するので、電気泳
動粒子８を含む分散系３の構成には十分な配慮が必要で
ある。

「発明の目的及び構成」 本発明は、分散系の構成に伴う電気泳動粒子の上記の如
き浮沈現象や表示ムラの発生等を好適に解消してコント
ラスト及び表示寿命を良好に維持可能な電気泳動表示装
置を提供するのもである。

本発明に係る電気泳動表示装置は、この目的を達成する
ために、少なくとも一方が透明な一組の対向？ｌｌｆｌ
ｌ間に電気泳動粒子を含む分散系を封入し、該電極間に
印加した表示制御用電圧の作用下に分散系内の電気泳動
粒子の分布状態を変えることによって光学的反射特性に
変化を与えて所要の表示動作を行わせるようにした電気
泳動表示装置に於いて、電気泳動粒子を分散媒より比重
の小さな母粒子に着色微粒子を付着させて分散媒と同等
の比重を有するように構成したものである。

「実　施　例」 以下、図示の実施例を参照しながら本発明を更に詳述す
ると、第１図に於いて、−組のガラス板等からなる透明
部材１の各対向面には表示制御用電圧を印加する為の透
明電極２が酸化スズ、酸化インジウム・スズ等からなる
透明導電部材で適宜形成されており、この両透明電極２
はスペーサを兼ねろ端部の封止材７によって所要の間隔
を保持するように対向配置される。そして、両透明Ｅｌ
極２の間には、本発明に従って構成された電気泳動粒子
４を分散媒中に分散させた分散系３を封入させである。

分散系３の電気泳動粒子４は、使用する分散媒の比重よ
り小さな粒径約１〜２μｍ程度の母粒子５の外周に、第
２図の如く、約１０００Å以上の粒径を有する着色微粒
子６を静電吸着手段或いは機械的衝撃を伴う乾式熱融着
手段等で適宜付着させて全体の比重を分散媒と同等とな
るように構成されている。

ここで、母粒子５としては、ベンゾグアノミン樹脂、ポ
リメチルメタクリレート樹脂、シリコーン樹脂、架橋ポ
リスチレン樹脂やナイロン樹脂、エポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂、フッ素樹脂の他、ポリエチレン樹脂、エチレ
ン−アクリル酸樹脂等からなる各種有機粒子を用いるこ
とが出来、分散媒との熱膨張率が近似したものを使用す
るのが好ましい。また、着色微粒子６には、酸化チタン
やマイラ、アルミナ等の種々の微粒子を適宜使用できる
。また、斯かる電気泳動粒子４を分散させる分散媒には
、水、アルコール類、炭化水素、ハロゲン化炭化水素等
の他、天然又は合成の各種油などを任意に使用し得る。

なお、分散系３中には、必要に応じて電解質や界面活性
剤、金属石けん、樹脂、ゴム、油、フェス又はコンパウ
ンドなどの粒子からなる荷電制御剤に加えて分散剤、潤
滑剤、安定化剤等を適宜添加できる。更に、電気泳動粒
子４の荷電を正又は負に統一したり、ゼータ電位を高め
る為の手段や分散を均一安定化することの他、該粒子４
の透明電極２に対する吸着性や分散媒の粘度等の調整を
任意に行うことが出来る。

分散系３の斯かる構成によって、電気泳動粒子４を分散
媒中に均一に分散させることが可能となり、長期の使用
によっても重力の作用により浮沈したす濃度の不均一性
を好適に阻止しながら安定且つ適確な表示動作を行わせ
ることが出来る。

「発明の効果」 以上のとおり、本発明による電気泳動表示装置によれば
、分散媒より比重の小さな母粒子に着色微粒子を付着さ
せて分散媒と同等の比重を有するように電気泳動粒子を
構成したので、少なくとも次の効果を奏する。

重力の作用による経時的な電気泳動粒子の浮沈を防止し
て安定な分散系を構成できる。

コントラストの良好な電気泳動表示装置を構成できろ。

従って、表示ムラ等の発生を抑制して寿命の長い優れた
表示特性を具備する電気泳動表示装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に従って構成された電気泳動
表示装置の概念的要部断面構成図、第２図は本発明で使
用する電気泳動粒子に係る概念的な拡大断面構成図、そ
して、 第３図は従来構造の電気泳動表示装置の問題点を説明す
るための断面説明図である。 １　：　ガラス板等の透明部材 ２　　：　　透　　　明　　　電　　　極３　　：　　
分　　　　　散　　　　　系４　：　ｆ４気泳動粒子 ５　：　低比重の母粒子 ６：着色微粒子 ７：端部封止材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 少なくとも一方が透明な一組の対向電極板間に電気泳動
   粒子を含む分散系を封入し、該電極間に印加した表示制
   御用電圧の作用下に分散系内の電気泳動粒子の分布状態
   を変えることによって光学的反射特性に変化を与えて所
   要の表示動作を行わせるようにした電気泳動表示装置に
   於いて、分散媒より比重の小さな母粒子に着色微粒子を
   付着させて分散媒と同等の比重を有するように電気泳動
   粒子を構成したことを特徴とする電気泳動表示装置。