JPH01114406A - 射出成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、注湯時に組付部品を一体的に埋設する射出成
形装置に係り、特には、成形時に生ずる不要な部分を成
形と同時に切断除去できるように改良した射出成形装置
に関する。

［従来の技術とその問題点］ 従来よりプラスチックの射出成形装置にあっては、キャ
ビティを有する成形型を備え、この成形型に対して可動
型を接離方向に往復移動可能に設け、成形時には、ノズ
ルを介してキャビティ内に注湯するとともに可動型と成
形型とを型締めしている。

ところで、このような射出成形装置で冷暖房装置のエア
ーフィルタを成形するにあたっては、キャビティを格子
状に形成し、このキャビティへの注湯時にポリブＯピレ
ン製の網部材をインサート成形し、フィルタを一体的に
形成するようにしている。

しかしながら、一体的に形成後のフィルタには、網部材
の外周縁部が格子状の枠体の外部にはみ出すことから、
後工程で網部材の外周縁部などの不要部分を切断除去し
なければならない。このため加工工程が増え、コストの
上昇とともに生産性の低下に繋がる虞れがある。

［発明の目的コ この発明は上記事情を考慮してなされ、その目的は成形
後に不要部分を切断しなくても済むようになり、コスト
の低下とともに生産−の向上に寄与できるといったすぐ
れた効果を有する射出成形装置を提供するにある。

［問題を解決するための手段］ 本発明は、所定のキャビティを有する成形型に対して７
１離方向に移動可能に設けられた可動型を備え、この可
動型の前記成形型に対する型締め時に、前記キャビティ
に注潰し、この注湯に伴い組付部品を一体的に埋設させ
る射出成形装置において、前記成形型および前記可動型
の少なくとも一方の外周囲にカッタを設けて、成形時に
このカッタにより成形品の不要な部分を切断除去するよ
うに構成している。

［発明の作用と効果］ 上記の如く構成した本発明によれば、成形時にカッタに
より成形品の不要部分が成形操作と同時に切断除去され
るので、成形後の切断工程が削減されコスト的に有利に
なるとともに、生産性の向上に寄与できるといった優れ
た効果を有する射出する場合に適応した一実施例を図面
を参照して説明する。

まず、射出成形装置を全体的に示す第１図において、１
は可動盤で、これの内側には可動ダイス１ａが取り付け
られている。この可動ダイス１ａから所定の型締めスト
ローク（ｈ）だけ離れて固定！２が設置され、この固定
盤２は可動ダイス１ａ（可動型）と対向する側に取付板
３を固定している。この取付板３には、インジェクタの
ノズル４が噴出孔４ａを可動盤１の方向に指向させるよ
うにして装置されている。５は成形型で、これは可動盤
１と固定盤２との間に挟まれるようにして設けられ、型
締めストローク（ｈ）の距離範囲内で可動盤１および固
定盤２に対して接離方向に移動可能になっている。この
成形型５の可動ダイス１ａに対向する側には、第２図、
第２ａ図および第３図に示す如く、格子状のキャビティ
５ａが形成され、ノズル４に対向する側には、球面状に
窪むゲート５０が湯道５ｒを介してキャビティ５ａに連
通するように設けられている。この成形型５には、格子
状のキャビティ５ａを包囲するようにしてコ字枠７がボ
ルト８により着脱可能に取付けられている。このコ字枠
７はキャビティ５ａの平坦面よりも僅かな寸法だけ可動
ダイス１ａ側に突出し、内側にはフィルタ枠の厚み寸法
に相当する高さの段部７ａを形成している。この段部７
ａはキャビティ５ａの外周外郭の一部を成し、その稜部
を鋭利なエツジ状に形成し、カッタ９としている。

一方、可動ダイス１ａの内面には、コ字枠７に対応する
スライダー１０が厚み方向に移動可能に設けられている
。このスライダー１０は成形型５を貫通して厚み方向に
移動可能に設けられたボルト１１の先端部に締結されて
おり、常には衝撃吸収用のコイルスプリング１２により
コ字枠７の方向に突出するように付勢されている。した
がって、ボルト１１の回動操作方向によってボルト１１
とともにスライダー１０の突出長さを長短調節できるよ
うになっている。

さて、１３は組付部品としての帯状の網部材１４が束ね
て貯蔵された網供給部で、これからは網部材１４の先端
部１４ａが案内ハンド１５により引き出され、可動ダイ
ス１ａに設けられたハンガ１６に引掛状態に保持される
ようになっている。

しかして、冷暖房装置用のエアフィルタを成形するにあ
たっては、第１図の状態で供給部１３から網部材１４の
先端部１４ａが繰り出され、案内ハンド１５の上下移動
により可動ダイス１ａのハンガ１６に引掛状態に保持さ
れる。この状態では、案内ハンド１５は一点鎖線の位置
から元の実線の位置まで復帰しており、この状態から案
内ハンド１５とともに可動盤１の可動ダイス１ａが網部
材１４を装着したまま第１図の矢印入方向に移動する。

この可動ダイス１ａは、途中の型締めストローク（ｈ）
の距離範囲内で成形型５に遭遇し、−体的に連結し成形
型５とともに、さらに矢印入方向に移動してゲート５ｇ
内にノズル４を臨ませる。

ついで、可動ダイス１ａと成形型５との型締めを行うと
同時に、インジェクタによりノズル４からＡＢＳ　Ｉｆ
脂といったプラスチック原料が湯道５ｒを介して格子枠
状のキャビティ５ａに流入する。これにより溶融状態の
ＡＢＳ樹脂に網部材１４が入り込んで埋設され、冷却後
に可動ダイス１ａが成形型５から離れて型開きが行なわ
れ、インサート成形によるエアフィルタ１７が成形品と
して外部に取り出される。成形品の取り出し後には、案
内ハンド１５とともに可動！１１の可動ダイス１ａが矢
印Ａとは反対方向に移動して第１図に実線で示す元の位
置に戻る。この復帰状態で供給部１３から網部材１４が
案内ハンド１５により可動ダイス１ａに供給され、最初
に述べたことと同様にして可動盤１が矢印入方向に移動
して型締めが行われ成形品が製造される。このような操
作を順次繰り返すことにより成形品が連続的に生産され
る。

かかる成形時には、可動ダイス１ａが成形型５に遭遇し
て連結する過程で二字枠７が第２図に示す如くスライダ
ー１０に当たり、スライダー１゜がコイルスプリング１
２の付勢力に抗して退避状態に没して衝撃力を緩和する
が、可動ダイス１ａには網部材１４が装着されているこ
とから、網部材１４がコ字枠７のカッタ９により矩形状
に剪断される。したがって、第３図に見られるように網
部材１４の外周端縁部がフィルタ枠の外部にはみ出るこ
とがなくなる。この結果、後工程で不要な部分を切断除
去せずに済み、加工工程数を削減できコストの低下とと
もに、合理化をはじめ生産性の向上に寄与する。

また、上記実施例では、特にコ字枠７を成形型５に対し
て着脱可能に設けたので、使用に伴いカッタ９が摩滅し
たとき、成形型自体を交換することなくコ字枠７のみを
新しいものと取り換えることができコスト的に有利であ
る。

さらには、可動ダイス１ａにはスライダー１０を設けて
コイルスプリング１２によりコ字枠７の進出時の衝撃を
緩和するようにしたので、可動ダイス１ａや成形型５の
損傷を低減して長寿命化に寄与できるものである。この
ときには、衝撃緩和用の付勢部材はコイルスプリングの
みに限定されず、弾性を有するゴム部材を使用するよう
にしてもよい。しかしながら、この衝撃！ＩＩ形のスラ
イダー１０およびコイルスプリング１２は、本発明の本
質上では必ずしも要求されるものではなく不要な場合に
は省略してもよい。

なお、型開き後に取り出されたエアフィルタ１７はスチ
ーム（加熱蒸気）などによる熱処理を施し射出成形によ
る歪をなくし、フィルタ枠に所定の強度を付与するとと
もに、網部材を緊張状態にするものである。

また、上記実施例では、成形品として冷暖房装置でエア
フィルタに適用したが、このエアフィルタに限定されず
、昆虫採取用のネットに適用してもよく、要は組付部品
を本体側に一体的に埋設して成形するものに適用可能で
ある。

また、上記実施例では、カッタ９を成形型５側に設けた
が、可動ダイス１ａ側に設けてもよい。

この場合には、スライダーは成形型側に装着されるもの
である。このカッタ９に関しては、カッタを成形型側と
ともに可動ダイス側の双方に設け、カッタどうしを突き
合わせることにより組付部品の不要部分を切断するよう
にしてもよい。

さらには、上記実施例では、可動ダイス１ａ。

成形型５や固定盤２が水平方向に位置し、可動ダイス１
ａが水平方向に往復移動する構造のものに適用したが、
この種の可動ダイス、成形型や固定盤が上下方向に配設
されたものにも適用できる。

加えて、上記実施例では、成形部品としてエアフィルタ
に適用し、このエアフィルタの格子枠（フィルタ枠）の
材質にＡＢＳ樹脂を使用し、網部材１４にポリプロピレ
ンを用いたが、この材質のみに限定されないことは勿論
である。

また、上記実施例では、冷暖房装置のエアフィルタに適
用したが、ラジオやテレビにおけるスピーカに適用し、
コーンの開口部に設けられる網部材に用いてもよい。こ
の網部材は、第５図に数字２０で示す如くスピーカ２１
を収容したボックス２２の前面に取付けられている。こ
の網部材２０は、矩形の枠体２３にプラスチックや不織
布などのネット２４を同時成形したものである。

その他、具体的な実施にあたっては、発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々変更できる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の一実施例を示し、第１図
は射出成形装置を概略的に示す上面図、第２図は型締め
状態で示す可動型と成形型との部分的な縦断面図、第２
ａ図は要部の分解斜視図、第３図は成形型のキャビティ
側からの正面図、第４図は成形品としてのエアフィルタ
の正面図、第５図は本発明の他の実施例を示す斜視図で
ある。 図中、１ａ・・・可動ダイス（可動型）５・・・成形型
５ａ・・・キャビティ　７・・・コ字枠　９・・・カッ
タ１０・・・スライダー

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）所定のキャビティを有する成形型に対して接離方向
   に移動可能に設けられた可動型を備え、この可動型の前
   記成形型に対する型締め時に、前記キャビティに注湯し
   、この注湯に伴い組付部品を一体的に埋設させる射出成
   形装置において、前記成形型および前記可動型の少なく
   とも一方の外周囲にカッタを設けて、成形時にこのカッ
   タにより成形品の不要な部分を切断除去するようにした
   ことを特徴とする射出成形装置。 ２）前記組付部品は、注湯に伴いインサート成形され、
   外部にはみ出た外周縁部を前記カッタにより切断するよ
   うにしたことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載
   の射出成形装置。 ３）前記成形品は冷暖房装置のフィルタであり、注湯時
   には前記フィルタの格子枠に網部材をインサート成形し
   ていることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の
   射出成形装置。 ４）前記成形品はスピーカのコーン開口部を覆う網部材
   であることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の
   射出成形装置。 ５）前記カッタは、着脱可能に取り付けられており、使
   用に伴い取り換えられるようになつていることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項に記載の射出成形装置。