JPH01109523A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH01109523A
JPH01109523A JP26740887A JP26740887A JPH01109523A JP H01109523 A JPH01109523 A JP H01109523A JP 26740887 A JP26740887 A JP 26740887A JP 26740887 A JP26740887 A JP 26740887A JP H01109523 A JPH01109523 A JP H01109523A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、非磁性支持体上に強磁性粉末と結合剤とを主
体とする磁性層を有する磁気記録媒体に関するものであ
り、特にその耐久性を改善した磁気記録媒体に関するも
のである。
〔発明の概要〕
本発明は、非磁性支持体上に強磁性粉末と結合剤とを主
体とする磁性層を有する磁気記録媒体において、エポキ
シ基を有する塩化ビニル系共重合体とエポキシ基を有す
るポリウレタン系樹脂を結合剤として使用することによ
り、耐久性に優れた磁気記録媒体を提供しようとするも
のである。
〔従来の技術〕
近年、磁気記録媒体9例えばVTR(ビデオテープレコ
ーダ)用の磁気記録媒体においては、短波長記録を行っ
た場合にも高再生出力を得るために、磁気特性、電磁変
換特性等の向上が要望されている。そして、その方策と
して、磁性粉末の微粒子化、高磁力化が図られるととも
に、磁性居中における磁性粉末の充填密度、所謂バッキ
ングデンシティを増大させる傾向が強くなっている。そ
のため、磁性塗膜中に結合剤の占める割合が非常に少な
くなっている。このように少量の結合剤を含有した磁性
塗膜では、磁気記録媒体とした時に磁性層の剥がれを生
じる虞があり、このような磁性塗料の強度劣化を防止す
るためには、結合剤の強度を上げる必要性がある。その
ためには磁性塗膜中の結合剤を架橋させることにより磁
性塗膜の機械的強度を向上させることが提案されている
上述のように架橋構造を形成して磁性塗膜の機械的強度
を増加させる結合剤としては、分子中に電子線感応結合
を有する化合物を用いて架橋構造を形成するもの、ある
いは分子中の水fIISの活性水素とイソシアネートと
の反応を利用して架橋構造を形成するもの等が提案され
ている。
しかし、例えば上記電子線感応結合を有する化合物から
なる結合剤は架橋構造を形成するのに設備的に非常に高
価なものが必要であり実用性に乏しい。
一方、前述の水酸基の活性水素がイソシアネート化合物
等と反応して架橋構造番形成する結合剤では、その反応
は −NGO+ −0H−−¥90 ■0 を目的としているのに対して、実際の反応では、−NC
O+ H,0−−NH,+ co!というようにイソシ
アネートが水分と反応し、さらにこの反応によってでき
たアミノ基が基と反応させる際に有効な−NGO基が一
シ芦反応式の如く水分の影響を受け、架橋に寄与する一
NCθ基の量が減少してしまい充分架橋構造を形成する
ことができないことから耐久性に劣るものとなっている
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上のように、電子線感応結合により架橋構造を形成さ
せ塗膜の機械的強度を増加させる結合剤、あるいはイソ
シアネートと水酸基との反応を利用し架橋構造を形成さ
せ塗膜の機械的強度を増加させる結合剤等は、設備的な
問題から実用性に欠けたり、反応自体が水分の影響を受
けやすく良好な架橋構造を形成しないため、これらを結
合剤として用いた磁気記録媒体は充分な耐久性が得られ
ないといった問題を有している。
そこで、本発明は上述の問題点を解決するために提案さ
れたものであって、架橋構造を形成する際の反応時に水
分の影響を受けずに良好な架橋構造を有する結合剤を提
供し、耐久性に優れた磁気記録媒体を提供することを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は、上述の目的を達成せんものと鋭意研究の結
果、エポキシ基を有する塩化ビニル系共重合体とエポキ
シ基を有するポリウレタン系樹脂とから構成される樹脂
が良好な結合剤として作用するという知見を得るに至っ
た。
本発明は、上述の知見に基づき提案されたものであって
、非磁性支持体上に強磁性粉末と結合剤とを主体とする
磁性層が形成されてなる磁気記録媒体において、前記結
合剤はエポキシ基を有する塩化ビニル系共重合体と、エ
ポキシ基を有するポリウレタン系樹脂を含有することを
特徴とするものである。
本発明において、結合剤として使用されるエポキシ基を
有する塩化ビニル系共重合体は、塩化ビニル系化合物を
主体としてなるもので、これに架橋構造を形成するため
に導入されるエポキシ基と塩化ビニル系化合物と共重合
可能な二重結合を有する単量体とを共重合させてなるも
のである。
ここで、塩化ビニル系共重合体を構成する塩化ビニル系
化合物としては、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、ビニルアルコール、メチルビニルエーテル、
イソブチルビニルエーテル。
セチルビニルエーテル等のビニル系モノマー、(メタ)
アクリル酸メチル、 (メタ)アクリル酸エチル、 (
メタ)アクリル酸プロピル、 (メタ)アルリル酸イソ
プロピル、 (メタ)アクリル酸ブチル、 (メタ)ア
クリル酸ラウリル、 (メタ)アクリル酸−2−ヒドロ
キシプロピル、2ヒドロキシエチルメタクリレート、2
ヒドロキシエチルアクリレート、アクリル酸エステル等
アクリル系モノマー、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデ
ン等のビニリデン系モノマー等が挙げられ、これらの−
種または二種以上が共重合したものが使用可能である。
また、上記ビニル系化合物と共重合可能な二重結合を有
し、架橋構造を形成するために導入されたエポキシ基を
有する単量体としては、例えばアリルグリシジルエーテ
ル、メタクリルグリシジルエーテル等の不飽和アルコー
ルのグリシジルエーテル類、グリシジルアクリレート、
グリシジルメタアクリレート、グリシジル−p−ビニル
ベンゾエート、メチルグリシジルイタコネート、グリシ
ジルエチルマレート、グリシジルビニルスルホネート、
グリシジル(メタ)アリルスルホネート等の不飽和酸の
グリシジルエステル類、ブタジェンモノオキサイド、ビ
ニルシクロヘキセンモノオキサイド、2−メチル−5,
6−ニポキシヘキセン等のエポキシドオレフィン類等力
憚げられる。
さらに、上記ビニル系共重合体には、その特性改善のた
めに前記ビニル系化合物と共重合可能な二重結合を有す
るその他の単量体を共重合させてもよい、かかる単量体
としては、例えば1.3−ブタジェン等のブタジェン糸
上ツマ−、マレイン酸。
無水マレイン酸、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ブチ
ルベンジル、マレイン酸−ジー2−ヒドロキシエチル、
イタコン酸ジメチル、スチレン、α−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、アクリロニトリル、エチレン、プ
ロピレン等が挙げられる。
上記ビニル系共重合体に含まれるエポキシ基の量として
は、0.01〜2.0mmo 1/g程度であることが
好ましい。このエポキシ基の量が少ない場合には耐久性
が劣化してしまい、多い場合には塗料化が難しくなって
しまう。
一方、エポキシ基を有するポリウレタン系樹脂は、ポリ
ウレタン系樹脂中にエポキシ基を導入したものである。
上記ポリウレタン系樹脂は、ポリヒドロキシ化合物とポ
リイソシアナートとの反応によって得られるが、樹脂の
主体となるポリヒドロキシ化合物。
ポリイソシアナートとしては分子量約500〜5000
の長鎖ジオール、分子量約50〜500の短鎖ジオール
、有機ジイソシアナートを用いることが好ましい。
上記長鎖ジオールは、例えばポリエステルジオール、ポ
リエーテルジオール及びポリエーテルエステルグリコー
ル等に大別される。ポリエステルジオールとしては、具
体的には例えばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ア
ゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸、テレフタル酸、イ
ソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸またはそれらの低級
アルコールエステルと、エチレングリコール、1.3−
プロピレングリコール、1.4−ブチレングリコール、
1゜6−ヘキサングリコール、ジエチレングリコール、
ネオペンチルグリコール、あるいはビスフェノールAの
エチレンオキサイド付加物等又はこれらの混合物とを反
応して得られるポリエステルジオール類又はε−カプロ
ラクトン等のラクトンを開環重合して得られるラクトン
系のポリエステルジオール等が挙げられる。ポリエーテ
ルジオールとしては、例えばポリエチレングリコール、
ポリプロピレンエーテルグリコール、ポリテトラメチレ
ンエーテルグリコール類又はこれらの共重合ポリエーテ
ルグリコール等が挙げられる。また、ポリエーテルエス
テルグリコールとしては、上記ポリアルキレンエーテル
グリコールをポリオール成分として脂肪族又は芳香族ジ
カルボン酸と反応させて得られるポリエステルグリコー
ル類が挙げられる。
この長鎖ジオールの分子量が余り小さすぎると、得られ
るポリウレタン系樹脂のウレタン基濃度が大きくなりす
ぎて樹脂の柔軟性が乏しくなり、また溶削に対する溶解
性が悪くなり、磁気記録媒体の結合剤として用いるのに
は余り好ましくない。
また、長鎖ジオールの分子量が余り大きすぎるときは、
樹脂中の長鎖ジオール含有量が多くなりすぎて相対的に
ウレタン基濃度が非常に小さくなるため、樹脂の耐摩耗
性及び耐熱性が低下する。
上記短鎖ジオールは、例えばエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1.4−フチレンゲリコール、1.
6−ヘキサングリコール、ネオペンチルグリコール等の
脂肪族グリコールあるいはビスフェノールAのエチレン
オキサイド付加物またはプロピオンオキサイド付加物、
ハイドロキノンのエチレンオキサイド付加物等の芳香族
ジオール等があり、ポリウレタン樹脂の性質に応じてこ
れらを単独または種々の量比で混合して使用できる。
さらに、グリセリン、グリセリンのエチレンオキサイド
付加物、2−メチルプロパン−1,2,3−)ジオール
、4−〔ビス(2−ヒドロキシエチル) ) −2−ヒ
ドロキシペンタン、3−メチルペンタン−1,3,5−
トリオール、1.2.6−ヘキサントリオール、1−ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−プロパツール
、ジェタノールアミンのプロピオンオキサイド付加物等
のトリオールを併用することも可能である。
上記有機ジイソシアナートとしては、テトラメチレンジ
イソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート等の
脂肪族ジイソシアナート、−一フエニレンジイソシアナ
ート、p−フェニレンジイソシアナート、2.4− )
リレンジイソシアナート、2.6−トリレンジイソシア
ナート、ジフェニルメタンジイソシアナート、3.3−
ジメトキシ−4,4°−ビフェニレンジイソシアナート
、3,3”−ジメチル−4,4゛−ビフェニレンジイソ
シアナート、4.4°−ジイソシアナートジフェニルエ
ーテル、1,5−ナフタレンジイソシアナート、2.4
−ナフタレンジイソシアナート等の芳香族ジイソシアナ
ート、1.3−ジイソシアナートメチルシクロヘキサン
、1.4−ジイソシアナートメチルシクロヘキサン、4
.4゛−ジイソシアナートジシクロヘキシルメタン、イ
ソホロンジイソシアナート等の脂環族ジイソシアナート
等があげられる。
なお、本発明において言うポリウレタン系樹脂とは、前
述のポリウレタン系樹脂の他、ポリウレア樹脂、ポリウ
レタンウレア樹脂も含むものとする。上記ポリウレア樹
脂、ポリウレタンウレア樹脂は、ポリウレタン系樹脂を
構成する有機ジイソシアナートの一部または全部を有機
ジアミンとすることによって得られる。
上記ポリウレタン系樹脂にエポキシ基を導入するには、
ポリウレタン系樹脂を合成する際のウレタン化反応時に
末端に存在する一NGOをグリシドール(CsHhOi
)のような分子内に水酸基とエポキシ基の双方を含有し
ているような化合物で変性すればよい、これによりポリ
ウレタン系樹脂の主鎖の中にエポキシ基が導入されて、
所望するエポキシ基を有するポリウレタン系樹脂となる
。なお、ここでポリウレタン系樹脂に含まれるエポキシ
基の量としては0.01〜2mmol/gであることが
好ましい。このエポキシ基の量が少ない場合には耐久性
が劣化してしまい、多い場合には塗料化が困難となって
しまう。
本発明においては、前記エポキシ基を有する塩化ビニル
系共重合体と前記エポキシ基を有するポリウレタン系樹
脂とを組み合わせ、上記塩化ビニル系共重合体とポリウ
レタン系樹脂に含有されるエポキシ基の開環反応を利用
することにより、塩化ビニル系共重合体とポリウレタン
系樹脂間で架橋構造が発現し、耐久性に優れた塗膜とな
る。
なお、塩化ビニル系共重合体とポリウレタン系樹脂の比
率としては、塩化ビニル系共重合体/ポリウレタン系樹
脂=1/9〜9/1程度であることが好ましい。
また、塩化ビニル系共重合体とポリウレタン系樹脂間で
の架橋反応を促進するためにアミン化合物、チオール化
合物、有機酸及び酸無水物やフェノール樹脂、尿素樹脂
、ポリアミド樹脂等の架橋促進剤を用いることが好まし
い。
本発明の磁気記録媒体で使用される結合剤には、さらに
第3アミン化合物を添加することにより、塩化ビニル系
共重合体のエポキシ基の開環反応を促進することができ
、該開環反応を利用して例えば塩化ビニル系共重合体に
含まれる活性水素(例えば水酸基)と架橋させ塩化ビニ
ル系共重合体同士で架橋構造を形成することも可能であ
る。勿論、ポリウレタン系樹脂に含まれる水酸基との間
で同様の架橋構造を形成することも可能である。このよ
うに第3アミンを利用した塩化ビニル系共重合体とポリ
ウレタン系樹脂間の架橋構造と塩化ビニル系共重合体同
士もしくはポリウレタン系樹脂同士の架橋構造とを併用
することによって、より一層強度に優れた磁性塗膜が得
られる。
また、上述のエポキシ基含有塩化ビニル系共重合体及び
エポキシ基を有するポリウレタン系樹脂は、その他の多
古合剤と混合して用いてもよい。
かかる他の結合剤としては、磁気記録媒体の結合剤とし
て従来から使用されているものが使用可能であって、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体。
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、
塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビ
ニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロ
ニトリル共重合体、アクリル酸エステル−アクリロニト
リル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデン共
重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合
体、メタクリル酸エステル−スチレン共重合体、熱可塑
性ポリウレタン樹脂、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン
−アクリロニトリル共重合体、ブタジェン−アクリロニ
トリル共重合体、アク゛リロニトリルーブタジエンーメ
タクリル酸共重合体、ポリビニルブチラール、セルロー
ス誘導体、スチレン−ブタジェン共重合体、ポリエステ
ル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化性ポリ
ウレタン樹脂。
尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、尿素−ホルム
アルデヒド樹脂またはこれらの混合物等が挙げられる。
なかでも、柔軟性を付与するとされているポリウレタン
樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリルブタジェン
共重合体等が好ましい。
上記エポキシ基含有塩化ビニル系共重合体もしくはエポ
キシ基含有ポリウレタン系樹脂あるいは併用するその他
の結合剤には、さらに分散性を向上させる目的から親水
性極性基を導入してもよい。
上記親水性極性基としては、−801基、−05Off
M基、 PO(OM’)を基、−、C00M基、−NG
3J基(但し、Mは水素原子又はアルカリ金属原子を、
Moは水素原子、アルカリ金属原子又は炭化水素原子を
、Gはアルキル基を、Jはハロゲンをそれぞれ表す。)
等が挙げられる。
本発明の磁気記録媒体において、磁性層は、例えば強磁
性粉末を上述の結合剤中に分散し有機溶剤に溶かして調
製される磁性塗料を非磁性支持体の表面に塗布して形成
される。
ここで、上記非磁性支持体の素材としては、通常この種
の磁気記録媒体に使用されるものであれば如何なるもの
であってもよく、例えばポリエチレンテレフタレート等
のポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン類、セルローストリアセテート、セルロ
ースダイアセテート、セルロースアセテートブチレート
等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート、ポリイミ
ド、ポリアミド、ポリアミドイミド等のプラスチック、
祇、アルミニウム、銅等の金属、アルミニウム合金、チ
タン合金等の軽合金、セラミックス、単結晶シリコン等
が挙げられる。この非磁性支持体の形態としては、フィ
ルム、テープ。
シート、ディスク、カード、ドラム等のいずれでも良い
また、上記磁性層に用いられる強磁性粉末には通常のも
のであればいずれも使用することができる。したがって
、使用できる強磁性粉末としては、強磁性酸化鉄粒子、
強磁性二酸化クロム、強磁性合金粉末、六方晶系バリウ
ムフェライト微粒子、窒化鉄等が挙げられる。
上記強磁性酸化鉄粒子としては、一般弐FeOxで表し
た場合、Xの値が1.33≦X≦1.50の範囲にある
もの、即ちマグネタイト(T−Fear3゜X=1.5
0)、マグネタイト(FesO4,X ” 1.33)
及びこれらの固溶体(FeOx、1.33<X<1.5
0)である。さらに、これら@磁性酸化鉄には、抗磁力
をあげる目的でコバルトを添加してもよい、コバルト含
有酸化鉄には、大別してドープ型と被着型の2種類があ
る。
上記強磁性二酸化クロムとしては、CrOあるいはこれ
らに抗磁力を向上させる目的でRu、Sn。
Te、Sb、Fe、Ti、V、Mn等の少なくとも一種
類を添加したものを使用できる。
強磁性合金粉末としては、Fe、Co、Ni。
F13−Co、Fe−Ni、Fe−Co−Ni、C。
−Ni、Fe−Co−B、Fe−Co−Cr−B。
Mn−B1.Mn−A1.Fe−Co−V等が使用でき
、またこれらに種々の特性を改善する目的でA1.Si
、Ti、Cr、Mn、Cu、Zn等の金属成分を添加し
てもよい。
さらに上記磁性層には、前記の結合剤、強磁性粉末の他
に添加剤として分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤、
防錆剤等が加えられてもよい。
上述の磁性層の構成材料は、有a溶剤に溶かして磁性塗
料として調製され、非磁性支持体上に塗布されるが、そ
の磁性塗料の溶剤としては、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の
ケトン系、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸
エチル、酢酸グリコールモノエチルエーテル等のエステ
ル系、グリコールジメチルエーテル、クリコールモノエ
チルエーテル、ジオキサン等のグリコールエーテル系、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘ
キサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素、メチレンクロラ
イド、エチレンクロライド。
四塩化!素、クロロホルム、エチレンクロルヒドリン、
ジクロルベンゼン等の塩素化炭化水素等が挙げられる。
(作用〕 塩化ビニル系共重合体とポリウレタン系樹脂に含まれる
エポキシ基の開環反応を利用し、これに架橋促進剤を添
加することにより良好な架橋構造が発現する。この架橋
反応は水分の影響をほとんど受けることなく進行するた
め、エポキシ基含有塩化ビニル系共重合体とエポキシ基
含有ポリウレタン系樹脂からなる結合剤は機械的強度に
優れたものとなる。
〔実施例〕
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本
発明がこれら実施例に限定されるものではない。
本実施例で結合剤として使用した塩化ビニル系共重合体
を第1表に、ポリウレタン系樹脂を第2表に示す、また
、本実施例で使用した硬化剤を第3表に示す。
第1表 第2表 第3表 上記第1表に示す塩化ビニル系共重合体と第2表に示す
ポリウレタン系樹脂を結合剤として用いさらに第3表に
示す硬化剤を使用して磁気記録媒体を作製した。
裏層炎上 強磁性粉末            100重量部(比
表ffja35n?/g、Co−被着γ酸化鉄)ビニル
系共重合体A−112重量部 ポリウレタン樹脂B−112重量部 潤滑剤(ステアリン酸)        1重量部潤滑
剤(ブチルステアレート)     1重量部研磨剤(
CrgC)+)           2重量部帯電防
止剤(カーボン)        2重量部メチルエチ
ルケトン        100重量部メチルイソブチ
ルケトン       60重量部トルエン     
         60重量部上記組成物をボールミル
にて48時間混合し、フィルタで濾過した後、第3表に
示す硬化剤C−1を1重量部添加した。30分後、これ
を16μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム上
に乾燥後の膜厚が6μmとなるように塗布した0次いで
、磁場配向処理を行った後、乾燥して巻取った。
これをカレンダー処理した後、さらに75℃、24時間
加熱処理を行い、1/2インチ幅に裁断してサンプルテ
ープを作製した。
2〜  6 磁性塗料の組成中、塩化ビニル系共重合体、ポリウレタ
ン系樹脂及び硬化剤とその添加量を第4表に示すように
変え、他は実施例1と同様の方法によりサンプルテープ
を作製した。
ゞ l〜   3 磁性塗料の組成中、塩化ビニル系共重合体、ポリウレタ
ン系樹脂及び硬化剤とその添加量を第4表に示すように
変え、他は実施例1と同様の方法によりサンプルテープ
を作製した。
実施例2〜実施例6及び比較例1〜比較例3で使用した
塩化ビニル系共重合体とポリウレタン系樹脂の種類と硬
化剤の種類及びその添加量を第4表に示した。
(以下余白) 第4表 得られた各サンプルテープについて、それぞれスチル特
性、粉落ちを測定した。
なお、上記スチル特性は、サンプルテープに4゜2MH
zの映像信号を記録し、再生出力が50%に減衰するま
での時間とした。また、粉落ちは、60分シャトル10
0回走行後のヘッドドラム、ガイド等への粉落ち量を目
視にて観察し、減点法(−5〜0)で評価した。結果を
第5表に示す。
第5表 上記第5表から明らかなように、本発明に係る各サンプ
ルテープにあっては、粉落ちが少ないばかりでなく、ス
チル特性が大幅に向上したことがわかる。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明においては、
塩化ビニル系共重合体とポリウレタン系樹脂に含まれる
エポキシ基の開環反応を利用し、これに架橋促進剤を添
加することにより良好な架橋構造が発現するため、機械
的強度に優れた結合剤とすることができる。
また、この反応は水分の影響をほとんど受けずに進行す
るため、実質的な架橋構造を高めることができ、非常に
良好な耐久性を有する結合剤とすることができる。
したがって、この結合剤を用いることにより電磁変換特
性等を劣化させることなく、耐久性に優れた磁気記録媒
体を提供することができる。
特許出願人   ソニー株式会社 代理人  弁理士  手漉  晃 同   旧材 榮− 同   佐寝  勝

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 非磁性支持体上に強磁性粉末と結合剤とを主体とする磁
    性層が形成されてなる磁気記録媒体において、 前記結合剤はエポキシ基を有する塩化ビニル系共重合体
    と、エポキシ基を有するポリウレタン系樹脂を含有する
    ことを特徴とする磁気記録媒体。
JP26740887A 1987-10-23 1987-10-23 磁気記録媒体 Expired - Fee Related JP2606238B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0673956B1 (en) * 1994-03-11 2000-01-05 Nippon Zeon Co., Ltd. Binder for coating materials containing dispersed inorganic powder, coating material containing dispersed inorganic powder, and magnetic recording medium

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EP0673956B1 (en) * 1994-03-11 2000-01-05 Nippon Zeon Co., Ltd. Binder for coating materials containing dispersed inorganic powder, coating material containing dispersed inorganic powder, and magnetic recording medium

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JP2606238B2 (ja) 1997-04-30

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