JPH01104831A - 新規な風合を有するアクリル系繊維 - Google Patents

新規な風合を有するアクリル系繊維

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JPH01104831A
JPH01104831A JP25773787A JP25773787A JPH01104831A JP H01104831 A JPH01104831 A JP H01104831A JP 25773787 A JP25773787 A JP 25773787A JP 25773787 A JP25773787 A JP 25773787A JP H01104831 A JPH01104831 A JP H01104831A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規な風合を有するアクリル系繊維、特に共重
合組成を異にする2種以上のアクリル系重合体(以下、
アクリル系ポリマという)の多層化構造によるミクロク
リンプに基づく麻様のドライタッチな風合を有するアク
リル系w4#1に関するものである。
[従来の技術] 従来、ミクロクリンプ化したアクリル系繊維は公知であ
る。例えば、特開昭54−68417号公報には麻様の
ドライタッチな風合を有するアクリル系!ii維として
、熱収縮率の異なる2種以上のアクリル系ポリマを複合
紡糸して得られる。単繊維繊度が1.5〜0.5デニー
ルの範囲でかつ繊維長25mm当たり40〜150ケの
範囲のミクロクリンプを有するアクリル系繊維が知られ
ている。
しかし、この種のミクロクリンプI維は第3図に示すよ
うに捲縮数に対して捲縮度が非常に低いクリンプしか得
られず、またそのミクロクリンプ自体が非常にへたりや
すかったため、その$lli維製品には前記麻様のドラ
イタッチな風合が短期間裡に消失するという欠点があっ
た。
[発明が解決しようとする問題点] かかるアクリル系繊維のミクロクリンプ化による風合改
良上の問題点であるミクロクリンプ特性、就中、ミクロ
クリンプ繊維の捲縮度が低くかつそのミクロクリンプ自
体が非常にへたり易いという問題に対して、本発明者ら
の先の提案に係るアクリル系IIi維の多層化複合技術
(特願昭62−110742号)を応用すれば、前記の
問題が一挙に解消し得ることを見出し、本発明に至った
のである。
すなわち、本発明の目的はアクリル系繊維のミクロクリ
ンプ化による風合改良上の問題点であるミクロクリンプ
特性、就中ミクロクリンプの捲縮度が低くかつそのミク
ロクリンプ自体が非常にへたり易い点を改良し、以て麻
様のドライタッチな風合の持続性を向上させることに必
る。
E問題点を解決するための手段] このような本発明の目的は、共重合組成を異にする2種
以上のアクリル系重合体が繊維軸方向に沿って2層以上
の多層化構造となり、かつ繊維の発現捲縮数が40山/
インチ以上2発現捲縮度が35%以上、および捲縮発現
保持性が50%以上である新規な風合を有するアクリル
系繊維によって達成することができる。
すなわち、本発明繊維における多層化構造とは、第1図
のミクロクリンプ繊維の横断面図が示すように、ミクロ
クリンプ繊維を構成する2種以上の成分ポリマのうち、
1成分ポリマが他の成分ポリマ中に1層以上に分配され
、かつこの分配されたポリマは繊維表面の一部を形成し
て、繊維軸方向に沿って連続した構造をとることを意味
する。
このような多層複合構造は、後述するように捲縮発現処
理および再延伸処理を採択するとき、潜在または顕在の
ミクロクリンプの捲縮度や捲縮発現保持性を増大させる
上に極めて有効に働くのである。
すなわち、本発明のミクロクリンプ繊維は、2種以上の
成分ポリマからなり、1成分ポリマと他の成分ポリマと
を積層し、層数が2層以上、好ましくは4〜15層、さ
らに好ましくは8〜12層になるように、該成分ポリマ
を繊維軸方向に沿って連続化した構造を形成ぜしめる。
また、本発明のミクロクリンプ繊維は繊維の発現捲縮数
が40山/インチ以上、望ましくは45〜70山/イン
チ、発現捲縮度が35%以上、望ましくは40〜60%
、および捲縮発現保持性が50%以上、望ましくは60
%以上の範囲内にバランス良く保持させることが必要で
ある。その理由は、該繊維の発現捲縮数が40山/イン
チよりも小さり2、発現捲縮度が35%よりも小さいと
該Ili維製品に対し麻様のドライタッチな風合付与が
不充分で、春夏物用の繊維製品素材にとって致命的な欠
点となる。
また本発明のミクロクリンプ繊維は捲縮発現保持性が5
0%未満であると、例えば染色工程でのバルキー出しに
おいては紡績糸中での拘束力に応じて捲縮の発現程度が
変化し、特に発現する捲縮数が増加しても期待するほど
捲縮度が増加せず。
また捲縮発現力が変動するため麻様の風合効果が顕在化
しがたく、本発明の目的に合致しない。
ここでいう発現捲縮数2発現捲縮度、および捲縮発現保
持性とは次のように定義される。
発現捲縮数: JIS−11015に準じる。
清水処理した試験繊維束から採取したサンプル40本に
ついてそぞれ所定の荷重(2mg/d )を吊して単繊
維長5Qmmの長さをスライドグラス上に固定する。写
真拡大機で拡大投影図を作り、25mm当りの捲縮数を
数える。
発現捲縮度: JIS−11015に準じ、捲縮測定機で測定する。
捲縮発現保持性: fiざAの2,000デニールのサブトウに0、2mg
/d (0,4g)の荷重をかけ、清水処理(98℃×
20分)し、冷却、乾燥(65℃×60分)後、測長し
くこのときの長さをBとする)、(I>式に従って収縮
率(ΔS1)を算出する。
ΔSl (%)=((A−8)/^)X100・・・・
・・・・・(I) ^:原原材料長さ B:処理後の長さ 一方、艮ざAの2,000デニールのサブトウに1 、
5mg/d (3(1)の荷重をかけ、清水処理(98
℃X20分)し、冷却、乾燥(65℃X60分)後、測
長しくこのときの長さをCとする)、(II)式に従っ
て収縮率(Δ32)を算出する。
ΔS2 (%) = ((A −C)/A )xloo
・・・・・・・・・(II) 八:原試料の長さ C:処理後の長さ このようにして求めたΔS1およびΔS2から次式によ
り捲縮発現保持性を算出する。
次に本発明繊維の製造例について説明する。
すなわち、本発明繊維は例えば共重合組成を異にする2
種以上のアクリル系ポリマの紡糸原液を多層化装置に導
き、下記式規定の単糸中理論層数が約6以上となるよう
に層分割したのち、紡糸口金から凝固浴中に導入して凝
固糸条とする。次に該凝固糸条を乾燥緻密化後において
ミクロクリンプ発現処理および再延伸処理を施すことに
より。
所望どおりのミクロクリンプ繊維が得られる。
上式中、には紡糸口金の外郭形態により定まる定数であ
り、方形状口金ではKの値は1であり、円形状の口金で
はにの値は1.1になる。
この場合のアクリル系ポリマとしては、公知の繊維形成
性を有するアクリル系ポリマ、即ち、30モル%以上の
アクリロニトリル(以下、八Nと略称)を含有するモダ
クリル系ポリマや、80モル%以上のANを含有するア
クリル系ポリマおよびそれらのコポリマであればよく、
特に限定されるものではないが、ミクロクリンプ繊維に
おける複合成分ポリマとしてミクロクリンプ特性の面か
ら2種以上のポリマを選択するとき、ポリマ間の共重合
成分量の差が約2〜10モル%、好ましくは3〜7モル
%のものが望ましい。この共重合量の差が2モル%未満
であると捲縮発現性能が不十分であり、一方、10モル
%を越えるとミクロクリンプ繊維の風合が粗硬になった
り、条斑が生じ易い傾向がおる。
また、このアクリル系ポリマの共重合成分には、例えば
、アクリル酸、メタクリル酸およびそれらの低級アルキ
ルエステル類、イタコン酸、アクリルアミド、メタクリ
ルアミド、酢酸ビニル、塩化ビニル、スチレン、塩化ビ
ニリデン等のビニル系化合物の外に、ビニルスルホン酸
、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、叶スチレン
スルホン酸等の不飽和スルホン酸およびそれらの塩類な
どの酸性モノマ類の同種または異種を用いることができ
る。
上記アクリル系ポリマは、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルスルホキシド(以下、DH
3Oと略称)などや、ロダンリチウム。
ロダンカリウム、ロダンナトリウムなどのアルカリ金属
のロダン塩、ロダンアンモン、塩化亜鉛。
過塩素酸塩などの有機溶剤や無機溶剤に適宜溶解し、ポ
リマ濃度が約10〜25重量%の紡糸原液とする。
この複合成分ポリマの紡糸原液は多層化装置に供給して
層分割し、そこで所定の単糸中理論層数に層分割した後
、紡糸口金から凝固浴中に吐出する湿式紡糸法、あるい
は該紡糸口金から一旦空気または不活性雰囲気中に吐出
した俊、凝固浴に導入する乾湿式紡糸法などによって繊
維化される。
第4図は本発明繊維の製糸段階の工程要件をより理解し
易くするためのフローシートである。図中、A、Bは複
合成分ポリマの紡糸原液、1は複合成分ポリマの紡糸原
液を個別に流入させるための案内装置、2は多層化装置
、3はフィルター、4は紡糸口金、5は繊維糸条のミク
ロクリンプ発現工程、6はミクロクリンプ発現工程5に
より発現させたミクロクリンプを一旦除去するための再
延伸工程である。
この本発明繊維の製糸段階で特に留意すべきことは、先
ず複合成分ポリマA、Bの紡糸原液を該多層化装置2に
よって十分、かつ安定に層分割し、−度形成させた多層
化状態を紡糸口金4に至るまで安定に維持することであ
る。
すなわち、多層化装置2内で充分に多層化するには単糸
中理論層数で約6以上、好ましくは6〜20、さらに好
ましくは7〜12の範囲に層分割し、しかる後型−紡糸
ロ金4へ導入することである。
この単糸中理論層数は、多層化装置2内の構造、即ち、
多層化エレメント2′の積層段数と配列、ねじり羽根の
ねじり角度2通路管数、並びに紡糸口金4のホール数な
どで適宜制御すればよい。
このような複合成分ポリマの紡糸原液を多層化装置内で
安定に多層化するには、この紡糸原液間の粘度差を60
℃において50ボイス以下、望ましくは60℃においU
30ポイズ以下とする。この粘度差を50ポイズ以下と
することで、多層化装置2内で流線が乱れ難く2層状に
分割された多層状態がより安定化するようになる。
また該紡糸原液A、Bを多層化装置に供給するに際して
、複合成分ポリマの紡糸原液を一旦合流した後に、多層
化装置へ供給するのではなく、該紡糸原液A、8が互い
に混合されないよう、第4図に示すように多層化装置の
流入口に設けた原液案内装置1にて紡糸原液A、Bを夫
々個別に流入させることが望ましい。このような紡糸原
液の流入手段が、多層化装置内での多層化を一層確実か
つ安定に行なわせるのである。
さらに該多層化装置2は第5図に示すように多層化エレ
メント2′のピッチ(L/D)を0.8〜2゜5、特に
1.4〜2.0の範囲内とするのが望ましい。このピッ
チが0.8〜2.5から外れると該多層化装置2内で多
層化された紡糸原液A、Bの流線が乱れて混合され易く
、多層化状態が不安定になり勝らとなる。
ここに用いる多層化装置2には、例えば、東しく株)製
の゛′ハイミキサー″、ノリタケ(株)製の“スタティ
ックミキサー″、桜製作所(株)製の“スケヤミキリー
パ、特殊化工機械(株)製の゛ロスISGミキサー゛′
などを挙げることができる。
これらの多層化装置の中でも構成ニレメン1〜が複′j
4Fでなく、紡糸原液の流動抵抗が比較的小さく、しか
も紡糸原液流路における有効断面積の変化が少ない、換
言すれば、装置内で紡糸原液の異常2BBy留が生じ難
い“スタティックミキサー″、“スケヤミキサー″が好
ましく使用される。
上記多層化装置2によって所定範囲に層分割された紡糸
原液A、Bは、通常のの紡糸口金4に導くが、その際、
多層化装置2と前記紡糸口金4との間には目開きが10
μ以F、好ましくは20〜50μのフィルターを介在さ
せることが望ましい。
即ち、このフィルター3は目開きが小さくなればなる程
、紡糸原液のフィルター効果ないし紡糸性は向上するが
、その反面、紡糸原液はフィルターでの混合あるいは撹
乱効宋により先の多層化装置による層分割が保持できな
くなるからである。
なお、該フィルター3の濾材には、ポリエステル、ポリ
アミドなどの紗織物や、ステンレス性の金網などの格子
状物などが適当である。
フィルター3を通った上記紡糸原液は、紡糸口金4より
前記有機溶媒または無機溶媒の水溶液を凝固剤とする凝
固浴中に吐出し凝固糸条(図示せず)とする。その際、
紡糸口金4から吐出され11−ポリマ溶液は直接凝固浴
中に導入(湿式紡糸法)してもよいし、また紡糸口金4
を凝固浴液面一に約2〜20I!1Illの位置に股【
プておき、その口金孔から吐出されたポリマ溶液を紡糸
口金孔と凝固液面との間の微小空間を走行させた後、凝
固浴中に導入する。所謂乾湿式紡糸法によってもよい。
むろん、本発明繊維が乾式紡糸法によっても得られる。
凝固浴より導出された凝固糸条は、水洗または水洗と同
時に延伸、延伸後水洗、または水洗後延伸などの処理を
施した後、乾燥緻密化させるが、本発明においてはこの
乾燥緻密化後にミクロクリンプ発現工程5および再延伸
工程6でのミクロクリンプ発現処理および再延伸処理が
不可欠となる。
すなわち、ミクロクリンプ発現処理は蒸熱下。
弛緩状態で行なうが、その際の蒸熱処理温度は110℃
以上、特に115〜130℃とするのが望ましい。この
弛緩状態下での蒸熱処理によって第2図に示すように、
繊維糸条の潜在的なミクロクリンプを十分に発現させる
ことができる。
また、再延伸処理は先のミクロクリンプ発現処理で発現
させたクリンプを再び潜在化させ、それによってミクロ
クリンプ繊維の紡績や製品化を円滑に行なわしめると共
に、製品化時におけるミクロクリンプの顕在化を一層促
進させるために行なうものであるが、この再延伸条件と
しては前記ミクロクリンプ発現処理時の熱処理温度より
も低温で再延伸するのが望ましく、通常、80〜115
℃の湿熱または蒸熱下、延伸倍率1.05〜1゜50倍
の範囲とする。
このように本発明においては、単糸中理論層数が約6以
上の多層構造の凝固糸条に対し、所定条件下でのミクロ
クリンプ発現処理と再延伸処理との一体的な結合によっ
て、得られる繊維、特に単繊M繊度が約5デニール以下
、好ましくは3.5〜1.2デニールの繊維には所期の
目的とするミクロクリンプとそのクリンプ特性によって
、特に持続性の優れた麻様のドライタッチな風合が付与
されることになる。
以下、実施例により本発明をざらに具体的に説明する。
本例中、風合および均染度は次のようにして求めた。
風合: 試験繊維から4番手の紡績粗糸を作成した。この粗糸を
スチーム中(100’Cx10分)でバルキーだしを行
ない、乾燥後に官能でかさ高性およびドライタッチ感を
評価した。これを紡績糸における染色後のかさ高性(拘
束下での捲縮発現性)とドライタッチ感の目安とした。
◎;非常に優れている ○:良好 △;やや良い X;不良 XX;非常に劣る 均染度: 標準繊維と試験繊維をパッケージ染色機を用いて、次に
示す染着速度の異なる3種の染料で100″’CX60
分間同浴染めを行なう。
染色条件: 八5trazon  Golden  Yet low
  GL     1.0%owf)taxilon 
Red          O,5%owfHalac
hite Green        O,22%ow
f力チオーゲン L       O,5%owf酢酸
ソーダ         0.5%owfpH=  4 得られた染色後の繊維束各部をそれぞれ2g採取し、1
02mmにカット後、開綿した原綿の色調差および濃度
差をデーライト下で0.2刻みで視感判定し、色調およ
び濃度の最大値と最小値の染着を均染度として評価する
。染着なしのものが最良であり、2.0以上になると繊
維束内の染色ムラがはっきりとわかる。
ここでの標準繊維とは、共重合組成の異なる複合ポリマ
をほぼ完全に単一ポリマー様に混合して得た紡糸原液を
本発明繊維と同様の製糸条件のもとで得られた繊維であ
る。
実施例1 AN95.6モル%、アクリル酸メチル4.0モル%お
よびメタリルスルホン酸ソーダ0.4モル%をDMSO
中で溶液重合し、溶液粘度140ポイズ/60℃、濃度
22.3重量%の紡糸原液(A)を作製した。
他方、AN91.2モル%、アクリル酸メチル8.5モ
ル%およびメタリルスルホン酸ソーダ003モル%を同
様に溶液重合し、溶液粘度が135ボイス/60℃、ポ
リマ濃度22.2重量%の紡糸原液(8)を作製した。
上記(A)、(B) 2種の紡糸原液の等量を第1図に
示すような原液流入口案内装置1を備えた“スタティッ
クミキサー″(多層化エレメントのピッチ径L/D  
1.5)にat、層分割したのち、紡糸口金直近に備え
たポリエステル紗織物製フィルター(目開き゛:約30
μ)をとおして、孔径0.065mmφの方形状の単一
紡糸口金から55重量%、30℃のDMSO水溶液を凝
固液とする凝固浴中に吐出・凝固糸条とした。このとき
、多層化エレメントの積層段数および紡糸口金の孔数を
制御して第1表に示すような単糸中理論層数とした。
この凝固糸条は、98℃の熱水中で6.5倍に延伸し、
その延伸糸条を温水で充分洗浄した後、165℃で乾燥
緻密化した。
この乾燥緻密化糸条を引続き120℃の蒸熱中。
弛緩状態でミクロクリンプ発現処理した。
次に、このミクロクリンプ発現処理後の糸条を蒸熱温度
102℃下で、1.18倍の倍率で再延伸してミクロク
リンプを消失させ、更に押込式捲縮機にて約10山/2
5mmの機械捲縮を付与し、65℃の熱風で乾燥し、単
繊維繊度が2.5デニールのミクロクリンプ繊維を得た
得られた繊維の発現捲縮数1発現捲縮度、捲縮発現保持
性、均染度および風合を調べて第1表に示した。
この結果が示すように、本発明gi帷は成分ポリマが繊
維軸方向に沿って2層以上の多層構造をとるため染めム
ラがなく、また捲縮度の高い多数のミクロクリンプによ
って非常にドライタッチでかつかさ直性に富んだ新規な
風合をもつことがわかる。
(以下、余白) 実施例2 実施例1において1、乾燥緻密化糸条に対するミクロク
リンプ発現処理条件を第2表に示すとおり変更した。そ
れ以外は、実施例1と同様にしてミクロクリンプ繊維を
得た(但し、この場合の単糸中理論層数は9.3とした
)。
得られた繊維の発現捲縮数2発現捲縮度、捲縮発現保持
性、均染度および風合を調べて第2表に示した。
(以下、余白) 実施例3 実施例1において、乾燥緻密化糸条に対するミクロクリ
ンプ発現処理後の再延伸条件を第3表に示すとおり変更
した。それ以外は、実施例1と同様にして単繊維繊度2
.5デニールのミクロクリンプ繊維を得た(但し、この
場合の単糸中理論層数は9゜3とした)。
得られた繊維の発現捲縮数9発現捲縮度、捲縮発現保持
性、均染度および風合を調べて第3表に示した。
(以下、余白) [発明の効果] 以上の如き本発明のアクリル系ミクロクリンプ繊維によ
れば、従来のアクリル系繊維のミクロクリンプ化による
風合改良上の問題点であるミクロクリンプ特性、就中2
発現捲縮度が低くかつ捲縮が非常にへたりやすかった点
が解消し、従αて。
麻様のドライタッチでシャリ感のある風合が求められる
2例えばセーターやスポーツ用ソックス等。
春夏物の衣料分野で顕著な効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るミクロクリンプ繊維の横断面写真
、第2図は本発明に係るミクロクリンプ繊維のクリンプ
状態を示す概略図、第3図は従来のミクロクリンプ繊維
のクリンプ状態を示す概略図、第4図は本発明繊維の製
糸段階のフローシート、第5図は第4図に示す多層化装
置における多層化エレメントの概略図である。 A、B:複合成分ポリマの紡糸原液 1:複合成分ポリマの案内装置 2:多層化装置、2′;多層化エレメント3:フィルタ
ー 4:紡糸口金 5:繊維糸条のミクロクリンプ発現工程6:ミクロクリ
ンプ発現I!雑の再延伸工程O:多層化エレメントの直
径 し:多層化エレメント1ケの長さ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  共重合組成を異にする2種以上のアクリル系重合体が
    繊維軸方向に沿つて2層以上の多層化構造となり、かつ
    繊維の発現捲縮数が40山/インチ以上、発現捲縮度が
    35%以上、および捲縮発現保持性が50%以上である
    新規な風合を有するアクリル系繊維。
JP62257737A 1987-10-13 1987-10-13 新規な風合を有するアクリル系繊維 Expired - Lifetime JP2570319B2 (ja)

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JP2570319B2 (ja) 1997-01-08

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