JPH0110455Y2 - - Google Patents

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JPH0110455Y2
JPH0110455Y2 JP19350784U JP19350784U JPH0110455Y2 JP H0110455 Y2 JPH0110455 Y2 JP H0110455Y2 JP 19350784 U JP19350784 U JP 19350784U JP 19350784 U JP19350784 U JP 19350784U JP H0110455 Y2 JPH0110455 Y2 JP H0110455Y2
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JP
Japan
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piston
vacuum pump
cylinder
cylinders
pressure side
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JP19350784U
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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、特に複数段連結して使用される時に
その到達圧力を大幅に下げることができる真空ポ
ンプに関するものである。
「従来の技術」 周知のように、往復式真空ポンプの到達圧力
は、ピストンが上死点にあるときのシリンダのす
き間総容積に残留した大気圧状態の気体が、ピス
トンが下死点にまで移動した時のシリンダ容積に
まで膨張された時の圧力であり、1段あたり
30Torr程度であつた。これに対し、従来、到達
圧力を低くする目的でシリンダ側面に滑り弁を用
いて複数シリンダの一方のシリンダの吐出行程の
終りの残気を他方のシリンダに導入させた構造の
真空ポンプが知られており、この構造の真空ポン
プによれば4Torr程度にまで達成されるものであ
る。
「考案が解決しようとする問題点」 ところが、この種の装置においては到達圧力を
効率的に下げることが常に要求されているところ
であり、より低い到達圧力を得ることができる往
復式真空ポンプの開発が望まれている。
本考案は高い圧力比を得難い1段側の性能が向
上し、ピストンの往復動慣性力がつり合い、高速
回転に適し、到達圧力が大幅に低くなり、かつ振
動の少ない真空ポンプを提供することを目的とす
る。
「問題点を解決するための手段」 シリンダヘツドの吸込室に吸い込まれた気体
を、シリンダヘツドとシリンダとの間に介装され
た弁座板に設けられた吸込口を介してシリンダ内
に吸い込み、ピストンにより押圧して前記弁座板
に設けられた吐出口、シリンダヘツドに設けられ
た吐出室を介して吐出する真空ポンプにおいて、
前記シリンダを2気筒から構成し、前記吸込室内
には吸込室と隔絶されて両シリンダ内を連通可能
にする通路を設け、前記弁座板には、該通路を介
して前記両シリンダ内を連通可能にする開口を設
け、該開口を前記ピストンがその上死点近傍から
上死点間にある間には開とし、上死点近傍から下
死点間にある間には閉とする自動開閉弁機構を設
け、前記両シリンダ内のピストンには180゜の位相
差を設けて低圧側真空ポンプとし、該低圧側真空
ポンプのシリンダとは90゜の位相差をもつように
高圧側真空ポンプのシリンダを設け、該高圧側真
空ポンプのピストンを低圧側真空ポンプのピスト
ンの一クランクピンに連結し、前記低圧側真空ポ
ンプのシリンダ間にあるクランクアームに、前記
3つのピストンの慣性力をつり合わせるためのバ
ランサを設けている。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第4図
に基づいて説明する。第3図中1,2は往復式2
段真空ポンプの低圧側真空ポンプのシリンダであ
り、これらシリンダ1,2は一体的に並設されて
いる。シリンダ1,2の上には弁座板3を介して
シリンダヘツド4が設けられている。シリンダヘ
ツド4には吸込室5が設けられ、この吸込室5は
シリンダヘツド外に開口され、かつシリンダ1
内、シリンダ2内にそれぞれ吸込口6,7、吸込
弁8,9を介して連通遮断可能とされている。
また、シリンダヘツド4には吐出室10,11
が設けられ、これら吐出室10,11はシリンダ
ヘツド4外に開口され、かつシリンダ1またはシ
リンダ2内にそれぞれ吐出口12,13、吐出弁
14,15を介して連通遮断可能とされている。
シリンダ1,2内にはそれぞれ第1ピストン1
6、第2ピストン17が摺動自在に嵌入されてい
る。第1ピストン16、第2ピストン17の上端
面中央には所定長さの突起18,19が設けられ
ている。また、弁座板3には、突起18,19が
上昇したとき遊嵌する開口20,21が形成され
ると共にこれら開口20,21から離間しかつこ
れら開口20,21間に位置して通路22が形成
されている。
弁座板3には開閉弁24が取り付けられてお
り、この開閉弁24の開口20,21に対向する
両端部側は弁座板3に近接離間し、これら開口2
0,21を開閉し得るようになされている。
第1ピストン16は、第1図及び第2図に示す
ように真空ポンプの本体(図示せず)に回転自在
に設けられたクランクシヤフト25のクランクピ
ン26に連接棒27により連結されている。ま
た、第2ピストン17はクランクシヤフト25の
クランクピン28に第1ピストン16と180゜の位
相差をもつて連接棒29により連結されている。
また、第1ピストン16が連結されているクラン
クピン26には、一般に良く知られた高圧シリン
ダ30内に摺動自在に嵌入された第3ピストン3
1が第1ピストン16と90゜の位相差をもつて連
接棒32により連結されている。
また、クランクシヤフト25のクランクアーム
33はその軸線方向にクランクピン28部より所
定長さ延長され、その先端にはバランスウエイト
34が取り付けられている。
シリンダヘツド4の吸込室5には吸込管35が
接続されシリンダヘツド4の吐出室10,11に
は、高圧シリンダ30の吸込室(図示せず)が配
管36により接続され、高圧シリンダ30の吐出
室(図示せず)に吐出管37が接続されている。
次に、前記のように構成された真空ポンプの作
用について説明する。この真空ポンプを作動させ
ると、クランクシヤフト25が回転し、シリンダ
1内の空気が吐出口12を通り吐出弁14を押し
上げて吐出室10より高圧シリンダ30内に入
る。第1ピストン16が上死点近傍に達すると突
起18が開閉弁24を押し上げ、シリンダ1の頂
隙の高圧の空気が開口20を通り通路22に入
り、開閉弁24を押しあげて第3図に示す矢印の
ように開口21を通つてシリンダ2内に入る。こ
のとき、吐出弁15により吐出口13は閉じら
れ、吸込弁9は吸込口7を開き、吸込室5より空
気がシリンダ2内に入り、第2ピストン17は第
1ピストン16と180゜の位相差をもつて下死点に
向つて下降する。第1ピストン16が上死点に達
した後下降し下死点に達すると、第2ピストン1
7は上死点に達し、吐出室11より空気がシリン
ダ30内に入る。その後、以上の動作が繰り返さ
れるので、低圧シリンダのピストンの下降行程の
開始時点での頂隙内の気体は、大幅に希薄化さ
れ、その圧力は十分に小さくなり、これに続いて
第3ピストン17が作動するので到達圧力は、大
幅に下がり、真空度が高まる。
なお、前期頂隙容積は通路22を付加したこと
により増加するが、前述のように頂隙内の気体が
他のシリンダによつて減圧されるので問題はなく
なる。
また、クランクアーム33にバランスウエイト
34が設けられているので、各ピストンの往復慣
性力がつり合い、高速回転が可能となり、振動が
少なくなる。即ち、第1ピストン16、第2ピス
トン17、第3ピストン31の往復の1次慣性力
をそれぞれW1,W2,W3とすると、その振幅|
W1|=|W2|+|W3|を満足させる。これは
例えば、第1ピストン16を鋳鉄、第2ピストン
17および第3ピストン31を軽合金で製作する
ことにより容易に達成することができる。さら
に、前記バランスウエイト34により発生する遠
心力を、第3ピストン31の1次慣性力の振幅|
W3|に等しくする。このようにすると、第4図
に示すように、第1ピストン16の1次慣性力の
うちの第2ピストン17の1次慣性力W2の部分
は、第1ピストン16と180゜位相を異にする第2
ピストン17の1次慣性力W2とつり合う。また、
第1ピストン16の1次慣性力のうちの第3ピス
トン31の1次慣性力W3の部分は、第1ピスト
ン16と90゜位相を異にする第3ピストン31の
1次慣性力W3と合成され、これがバランスウエ
イト34の遠心力|W3|とつり合う。
そこで、例えば、第2ピストン17と第3ピス
トン31とを同一重量同一直径同一クランク半径
とした場合、|W2|=|W3|となる。ここで第
1ピストン16も同一直径とすると|W1|=2
|W2|となるから、重量を他のピストンの2倍
にしなければならない。このようにすると、全体
として本真空ポンプの1次の慣性力はつり合うの
で、加振動力が小さく高速運転が可能となる。
「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば前記シリン
ダを2気筒から構成し、前記吸込室内には吸込室
と隔絶されて両シリンダ内を連通可能にする通路
を設け、前記弁座板には、該通路を介して前記両
シリンダ内を連通可能にする開口を設け、該開口
を前記ピストンがその上死点近傍から上死点間に
ある間には開とし、上死点近傍から下死点間にあ
る間には閉とする自動開閉弁機構を設け、前記両
シリンダ内のピストンには180゜の位相差を設けて
低圧側真空ポンプとし、該低圧側真空ポンプのシ
リンダとは90゜の位相差をもつように高圧側真空
ポンプのシリンダを設け、該高圧側真空ポンプの
ピストンを低圧側真空ポンプのピストンの一クラ
ンクピンに連結し、前記低圧側真空ポンプのシリ
ンダ間にあるクランクアームに、前記3つのピス
トンの慣性力をつり合わせるためのバランサを設
けたから、高い圧力比を得難い1段側の性能が向
上し、ピストンの往復動慣性力がつり合い、高速
回転に適し、到達圧力が大幅に低くなり、かつ振
動の少ない真空ポンプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図はは本考案の一実施例を示
すもので、第1図および第2図はクランクシヤフ
トと第1、第2、第3ピストンとの関係を示す概
略断面図、第3図は本考案の低圧シリンダ部の断
面図、第4図はクランクシヤフトおよび第1、第
2、第3ピストンの慣性力、遠心力の合成図であ
る。 1,2……シリンダ、3……弁座板、4……シ
リンダヘツド、5……吸込室、6,7……吸込
口、10,11……吐出室、12,13……吐出
口、16……第1ピストン、17……第2ピスト
ン、18,19……突起、20,21……開口、
22……通路、24……開閉弁、25……クラン
クシヤフト、26,28……クランクピン、30
……高圧シリンダ、31……第3ピストン、33
……クランクアーム、34……バランスウエイト
(バランサ)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダヘツドの吸込室に吸い込まれた気体
    を、シリンダヘツドとシリンダとの間に介装され
    た弁座板に設けられた吸込口を介してシリンダ内
    に吸い込み、ピストンにより押圧して前記弁座板
    に設けられた吐出口、シリンダヘツドに設けられ
    た吐出室を介して吐出する真空ポンプにおいて、
    前記シリンダを2気筒から構成し、前記吸込室内
    には吸込室と隔絶されて両シリンダ内を連通可能
    にする通路を設け、前記弁座板には、該通路を介
    して前記両シリンダ内を連通可能にする開口を設
    け、該開口を前記ピストンがその上死点近傍から
    上死点間にある間には開とし、上死点近傍から下
    死点間にある間には閉とする自動開閉弁機構を設
    け、前記両シリンダ内のピストンには180゜の位相
    差を設けて低圧側真空ポンプとし、該低圧側真空
    ポンプのシリンダとは90゜の位相差をもつように
    高圧側真空ポンプのシリンダを設け、該高圧側真
    空ポンプのピストンを低圧側真空ポンプのピスト
    ンの一クランクピンに連結し、前記低圧側真空ポ
    ンプのシリンダ間にあるクランクアームに、前記
    3つのピストンの慣性力をつり合わせるためのバ
    ランサを設けてなる真空ポンプ。
JP19350784U 1984-12-20 1984-12-20 Expired JPH0110455Y2 (ja)

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JPS61107983U JPS61107983U (ja) 1986-07-09
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