JPH01101819A - サフランの脱分化細胞の選抜・増殖方法 - Google Patents

サフランの脱分化細胞の選抜・増殖方法

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JPH01101819A
JPH01101819A JP25706787A JP25706787A JPH01101819A JP H01101819 A JPH01101819 A JP H01101819A JP 25706787 A JP25706787 A JP 25706787A JP 25706787 A JP25706787 A JP 25706787A JP H01101819 A JPH01101819 A JP H01101819A
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JP
Japan
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cells
saffron
dedifferentiated
culture
medium
Prior art date
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Pending
Application number
JP25706787A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Isa
伊佐 隆
Takeshi Ogasawara
健 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kewpie Corp
Original Assignee
QP Corp
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Publication date
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Publication of JPH01101819A publication Critical patent/JPH01101819A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、サフランの脱分化細胞の選抜・増殖方法に関
する。
〔従来の技術〕
サフランの脱分化細胞はサフラナール等の有用物質や赤
色色素等の有用色素を生産する可能性があるとされてい
るが、その脱分化細胞の全てが有用物質や有用色素を生
産するわけではない。例えば、赤色色素の生産はアラニ
ン添加培地を用い、特定の培養条件で培養した場合に、
選抜されて生き残ったサフランの脱分化細胞のみが行な
うことができるのである。
したがって、有用物質や有用色素を生産するサフランの
脱分化細胞がどのような条件で選抜されるかを知るには
、培地や培養条件を変えて細胞の増殖状況を種々検策す
る必要がある。
そして、従来においては、その検策はシャーレ内のAg
a r 等の固形培地上にサフランのカルス切片を植え
付け、カルスの増殖状況を観察することによって行なわ
れていた。
植え付けることができず、したがって、一つのシャーレ
では9検体の細胞の検策しかできないため、培養操作を
何回も繰シ返さなければならなかった。
もとよシ、この増殖状況の検策には、細菌の培養では一
般的に行なわれているブレーティング培養法を採用する
と、−度に、数千乃至数万個の脱分化細胞の検策ができ
るばかりでなく、細胞の増殖によるコロニーの発生を観
察するだけでよいので、操作を簡便に行なうことができ
るという利点がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、サフランの脱分化細胞は、非常にデリケ
、−トでショックに弱いためか、ブレーティング培養す
ると細胞が死滅してしまい、コロニーを発生せず、した
がって、その脱分化細胞の検束にはブレーティング培養
を採用することができないという問題があった。
本発明者等は、サフランの脱分化細胞の検束をブレーテ
ィング培養で行なう方法を提供せんと、種々研究の結果
、その脱分化細胞を一定の細胞密度以上でブレーティン
グ培養すると、所期の目的が達成されるとの知見に至り
、本発明の完成に至ったものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、サフランの脱分化細胞の選抜−増殖方法に関
し、サフランの脱分化細胞を細胞密度2X10個/ゴ以
上でブレーティング培養することを特徴とするものであ
る。
ここで脱分化細胞とは、植物体のように機能分化してい
ない形態の細胞のことをいう。また、グレーティング培
養とは、通常は細菌の培養に用いる方法であシ、細胞を
ゾル状の固型剤入り培地に分散させ、これをシャーレ等
の容器に分注し、培地を固型状にして細胞を培養するこ
とをいう。
本発明の実施に当って、まず、サフランの組織片を用意
する。この組織片はサフランの球根、茎、めしべ、おし
べ及び根等の組織を常法にしたがって滅菌した後、薄く
スライスすることにより得ることができる。
次に、この組織片を培地に植え付けてカルス誘導を行な
い脱分化細胞を得る。培地としては植物ホルモンを添加
したMS培地を用いるとよいO 次に、得られたサフランの脱分化細胞を細胞をする。プ
レイティング培養に当って、細胞密度が2×10個/−
未満であると、後の試験例にも示すように、脱分化細胞
は増殖しないので注意を要する。尚、ここで2×10 
という数値は、表示単位からも明らかなとおシ脱分化細
胞の数のことである。
培地の固型剤としてはアガロース・ジュランガム等を用
い、栄養分としては植物ホルモンを添は5.0〜6.0
が適当である。
尚、光、は細胞の発育阻害因子であるので、培養に当っ
ては光の照射をしないことが望ましい。
以上の条件でサフランの脱分化細胞を約1ケ月培養をす
ると、その培養条件に適さない脱分化細胞は淘汰され、
その培養条件に適した脱分化細胞のみが選抜され、増殖
し、培地上に直径的1aIの多数のコロニーが発生する
〔実施例〕
実施例1゜ サフランの球根を滅菌(70%エタノール水溶液に1分
間浸漬、2%次亜素酸水溶液に15分間浸漬)後、切断
して厚さ2鰭、タテ・ヨコ5++mの切片を得た。
また、これとは別に、MS基本組成からなる培地に、2
.4−Dを1 ppm %ゼアチンを0.5ppm添加
した後、PHを5.8に調整し、オートクレーブで滅菌
して固体培地(カルス誘導培地)を得た。
次に、この固体培地に上記サフランの切片を植え付け、
温度25°Cにて3週間培養したところ、切片がカルス
化し、脱分化細胞を得た。そして、この脱分化細胞を液
体培地に移し、軽くマセレーション(90r、p、m回
転培養)してバラバラの細胞とした。
次に、この細胞をアガロース固化培地(栄養分は上記カ
ルス誘導培地と同じ)に細胞密度が2×10個/ゴにな
るようブレーティングした後、20℃の恒温器中で30
日間培養したところ、培地上に多数のコロニーが発生し
た。
実施例2 カルス誘導培地として、MS基本組成からなる培地に1
、ナフタレン酢酸を199m%ベンジルアデニンを3 
ppmを添加したものを用い、また、脱分化細胞のブレ
ーティングは細胞密度が3×10個/ゴとしたほかは、
実施例1゜と同じ方法でカルスを培養したところ、実施
例1と同じ結果が得られた。
実施例3 カルス誘導培地として、MS基本組成からなる培地に、
2.4−Dを0.2 ppm、ゼアチン0.1 ppm
を添加したものを用い、また、脱分化細胞のブレーティ
ングは細胞密度が2×10 個/づとしたほかは、実施
例1.と同じ方法でカルスを培養したところ、実施例1
.と同じ結果が得られた。
以下、本発明の試験例を示す。
細胞密度が表−1に示すようになるようにサフランの脱
分化細胞をブレーティングした5種類のサンプルについ
て、実施例1.と同じ方法でカルスを培養した。
そして、培養をはじめて1ケ月後と2ケ月後の培地上の
カルスのコロニーの状態を観察したところ、表−1の結
果が得られた。
表−1 尚、表中の記号 一二全くコロニー化に至らず (細胞は生長しない) ±:コロニー化に至らず (細胞は若干生長する) +:まばらにコロニー化する0 −H−:シャーレー面にコロニーができる0 −)++:シャーレー面にコロニーができ、コロニーの
生長が早い。
ことを示す。
このように、細胞密度2X10個/−以上でサフランの
脱分化細胞をブレーティング培養すると、その培養条件
に適った細胞のみが選抜され、増殖してコロニーを形成
する。
上記密度以上で培養すると脱分化細胞が生長するのは細
胞同士が何らかの生長促進物質を出し合うからではない
かと推察される。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、ブレーティングという簡
便な操作により、サフランの脱分化細胞を特定の培養条
件に適ったもののみ選抜し、かつ増殖を行なうことがで
きる。
したがって、例えばサフラナール等の有用物質を生産す
る脱分化細胞や赤色色素等の色素を生産する脱分化細胞
等の特定の細胞の培養条件を簡便に知ることができ、植
物組織の培養技術の発展に寄与することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. サフランの脱分化細胞を2×10^6個/ml以上でプ
    レーティング培養することを特徴とするサフランの脱分
    化細胞の選抜・増殖方法。
JP25706787A 1987-10-14 1987-10-14 サフランの脱分化細胞の選抜・増殖方法 Pending JPH01101819A (ja)

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JP25706787A JPH01101819A (ja) 1987-10-14 1987-10-14 サフランの脱分化細胞の選抜・増殖方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006334974A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Sodick Plastech Co Ltd 液状樹脂成形機の射出装置
CN103782790A (zh) * 2014-03-04 2014-05-14 湖州市中心医院 一种西红花花芽孵育方法
CN109042334A (zh) * 2018-09-21 2018-12-21 杨晓峰 一种朱顶红脱毒组织培养和快速繁殖方法

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