JPH01100108A - ポイント型歯科用根管充填材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野〕 本発明は歯科治療に用いるポイント型根管充填材料に関
するものである。

［従来の技術］ 現在使用されているポイント型根雪充填材料は、イソプ
レン樹脂、グツタペルカ樹脂を基材とし、これに硫酸亜
鉛などのＸ線造影剤が配合されている固形充填材料（ポ
イント型）であり、その寸法は歯科材料規格（Ｊ　Ｉｓ
、ＡＤＡＳなど）で規定されている。

臨床では根管内にグツタペルカ樹脂のクロロホルム液（
クロロパーチャと呼ばれている）を注入したのち、この
ポイントを挿入して根管を封鎖する。又、ポイントを根
管内に挿入したのち、これを用具を用いて加熱、加圧し
て根管内を封ｍｙる方法がある。即ち、固形充填材であ
るグツタペルカ樹脂、又はイソプレン樹脂のポイントは
軟質ではあるが、剛直性や可撓性に劣るため、根管充填
操作に於いてポイント型根管充填材は根管尖端に到達す
る前に折れ曲ったり、細い根管内への挿入が難かしく、
根管枠を完全に封鎖出来ない欠点がある。

［発明が解決しようとする問題点コ 本発明は上述の従来の欠点を解消し、剛直性、可撓性に
すぐれ細い根管内へも容易に挿入出来、根尖部を確実に
封鎖することが出来る、歯科材料規格（例えばＡ　Ｄ　
Ａ　Ｓ　−ＮＱ５７−１９８３）に合格し、以下の具備
すべき要件を満すポイント型根管充填材料を提供するも
のである。

即ち、ポイント型根管充填材料が具備すべき要件として ■　材質が腐敗しないこと、 ■　根管内を確実に封鎖出来ること、 ■　組織適合性があり、歯根膜に刺激を与えないこと、 ■　Ｘ線造影性があること、 ■　容易に挿入し、かつ除去出来る材質であること、 などが挙げられる。

［問題点を解決するための手段］ 本発明者等はこれ等の要件を満たす材料を開発すべく鋭
意研究を進めた結果、はぼ満足出来る臨床成績が得られ
るに至り、本発明を成し遂げることが出来た。

即ち、本発明の要旨はフッ素系熱可塑性樹脂１００重患
部とＸ１ｍ造影剤３０〜５０重を部とを配合してなる射
出成形して得られたポイント型歯科用根雪充填材料であ
り、好ましい態様としては、該フッ素系熱可塑性樹脂が
ポリフッ化ビニリデン、又はフッ化ビニル、フッ化ビニ
リデン、三フッ化エチレン、四フッ化エチレン、クロロ
トリフロロエチレン、及びヘキサフロロプロピレンより
選ばれた２種以上の単量体のうち１つの成分７０〜９５
重量％と他の成分５〜３０重量％との共重合体であるこ
とを特徴とするポイント型歯科用根管充填材料である。

本発明の根管充填材料はフッ素系熱可塑性樹脂を基材と
するものであるため、化学的に安定で無害、無刺激性で
あるばかりでなく生体適合性にもすぐれ、且つ可撓性に
すぐれる。このために湾曲した根管にも容易に挿入が出
来ると共に除去も容易である。又、Ｘ線造影性を有する
ため根管内への充填状態を正確に観察することが出来る
。

以上如く本発明はポイント型根管充填材として具備すべ
き要件をほとんど満たした画期的なものである。

［発明の構成の具体的説明］ 本発明において基材であるフッ素系熱可塑性樹脂は懸濁
重合法により製造することが出来る。

例えばポリフッ化ビニリデンを得るには耐圧１００Ｋｇ
／ｃｄのオートクレーブに水／モノマー比３／１の割合
で仕込み、懸濁剤にメトセル、重合触媒にジノルマルプ
ロピルバーオキシジカーボネート状粒子が得られる。重
合物の分子量を示す指標として用いられる固有粘度ηｉ
ｎｈが０．８〜１．１の範囲のものが好ましい。ここで
言う固有粘度ηｉｎｈの測定方法としては、重合物を４
ｇ／ρの濃度になるようにジメチルホルムアミドに溶解
し、得られた溶液についてオストワルド粘度計を用いて
３０℃で溶液の流下秒数を及び溶媒だけの流下秒数ｔＯ
を測定し、次の計算式でηｉｎｈを計算して求める方法
である。

ηｉｎｈ−Ｉｎ（ｔ／ｌＱ　）　／Ｃ Ｃ　：溶液濃度 ｔＯ：粘度計中の溶媒の流下時間（秒）ｔ　：同一粘度
計中の溶液の流下時間（秒）ηｉｎｈが０．８未満にな
ると強度が弱くなり、また１、１以上になり大き過ぎる
と溶融粘度が高くなり、歯科材料規格に適合した寸法を
有する根管充填材の射出成形が不能となる。

本発明に用いられるｘ８１造影剤としては酸化亜鉛、硫
化亜鉛、硫酸バリウム、酸化ジルコニウムから選ばれる
１種又は２種の混合物が挙げられる。

配合向はフッ素系熱可塑性樹脂１００重量部に対し３０
〜５０重量部を、配合することが出来る。３０重量部以
下では造影が弱いためであり、５０重滑部以上では射出
成形が困難になるためである。本発明のポイント型根管
充填材料の成形は上記の配合物をベレット化した後、射
出成形機でシリンダー温度約２０℃で歯科材料規格に合
致した寸法になる様に射出成形して得られる。

本発明の根管充填材料の実際に臨床での使用方法は、例
えばキャナルメーターを用いて、根尖孔までの根管長を
測定した後、清掃及び消毒を行った根管内に予め注入し
た糊材、例えば含フツ素マクロマーペーストまたは在来
のグツタペルカパーチャと共に充填して用いられる。な
お、ここで言うペーストとは一般式 ％式％ の含フツ素オリゴマー） で示される含フツ素単量体（特公昭６１−４３３６３号
）を主体とした糊材である。以上の本発明の根管充填材
料は根管充填に使用した場合、可撓性と適度の剛直性を
有するため、容易に根尖孔近くまで填塞することが出来
、さらに完全に填塞されたかどうかはＸ線撮影により、
根尖孔より約１１／■短い位置まで填塞されていること
を確認することが出来るものである。以下、本発明によ
る根管充填材料の実施例を示す。表−１は本発明による
根管充填材を予め在来のジ−シーガツタパーチャポイン
ト（面至歯科工業■製の登録商標名）をクロロホルムに
溶解したちのく通常クロロパーチャと呼ばれるもの）を
注入した入歯（臼歯）根管に適用し、Ｘ線写真により封
鎖状態を確認した結果を示す。

表　　−１ 実施例　１ ６１ステンレスオートクレーブにメチルセルロ−ズ３．
６ｇを溶かした水３．６４！　、　１合触媒としてノル
マルプロピルパーオキシジカーボネート（以下（ＮＰＰ
）１２ｇを仕込んだ。Ｎ２置換後フツ化ビニリデン単量
体１２００（ｊを仕込み、２５℃で攪拌しながら懸濁重
合反応を行うと反応ＦＲ間２Ｏｒｆ間で１０６０ｇの球
状粒子が得られた。

これを水洗乾燥後ηｉｎｈを測定した結果１．０２ｃあ
った。次に、この粒子１　Ｋ９とｉｓバリウム４００グ
を配合しペレタイザーでペレット化した後小型射出成形
機（型名：　Ｔ　Ｋ−１４−１出端機械１製）により２
３０℃で射出成形するとＡＮＳＩ／ＡＤＡ　５ｐｅｃ、
　Ｎｏ。

５７（Ａｍｅｒｉｃａｎ　Ｎａｔｉｏｎａｌ　５ｔａｎ
ｄａｒｄｓ　　Ｉｎ５ｔｉｔｕｔｅ／Ａｍｅｒｉｃａｎ
　Ｄｅｎｔａｌ　Ａｓ５ｏｃｉａｔｉｏｎ　５ｐｅｃｉ
ｒ＋ｃａｔ＋ｏｎ　Ｎｏ。

５７）の５ｉｚｅ　Ｄｅｓｉｇｎａｔｉｏｎ　５０　　
（尖端０．５１／ＩＩ、元端０．８２　ｉｉ／ｍ）のも
のが精度よく得られた。

１１且−２ ６Ｉステンレスオートクレーブにメチルセルローズ３．
６ｇを溶かした水３．６ｊ！、重合触媒としてＮＰＰ１
２ｇを仕込ｌνだ。Ｎ２置換後フッ化ビニリデン単最体
１８０ｇクロロトリフロロエチレン単伍体１０２０ｇを
仕込み２５℃で攪拌しながら懸濁重合反応を行うと反応
時間１８時間で１０８０ｇの球状粒子が得られた。

これを水洗乾燥後ηｉｎｈを測定した結果１．０５であ
った。次に、この粒子１　Ｋｇと酸化亜鉛４００　ｇを
配合し、ペレタイザーでペレット化した後小型射出成形
機（型名：　Ｔ　Ｋ−１４−１出端機械■製）により２
１０℃で射出成形するとＡＮＳＩ／ＡＤＡ　５ＤｅＣ，
ＮＯ，５γの５ｉＺｅ　ＤｃｔＳｉＱｎａｔｉＯｎ　！
＋ｏ　ｆ７）もツカ精度、に　＜　４％　ラｈた。

Ｋ１旦−」。

６ｊ！ステンレスオートクレーブにメチルセルローズ３
．６ｇを溶かした水３．６４！、重合触媒としてＮＰＰ
１２ｇを仕込んだ。Ｎ２置換後三フツ化工チレン単量体
１０８０ｇへキサフロロプロピレン単量体１２０ｇを仕
込み２５℃で攪拌しながら懸濁重合反応を行うと反応時
間２５時間で１０１５ｇの球状粒子が得られた。

これを水洗乾燥後ηｉｎｈを測定した結果１．０１であ
った。次に、この粒子１　Ｋｇと酸化亜鉛４００ｇを配
合しペレタイザーでペレット化した後小型射出成形機（
型名：　Ｔ　Ｋ−１４−１出端機械■製）により２４０
℃で射出成形するとＡＮＳＩ／＾ＤＡ　５ｐｅｃ、　Ｎ
ｏ、５７の５ｉｚｅ　Ｄｅｓｔｇｎａｔｉｏｎ　５０の
ものが精度よく得られた。

実施例　４ ６１ステンレスオートクレーブにメチルセルローズ３．
６ｇを溶かした水３．６４！、重合触媒としてＮＰＰ１
２９を仕込んだ。Ｎ２１を換後フッ化ビニル単量体９６
０ｇ四フッ化エチレン単量体２４０９を仕込み、２５℃
で攪拌しながら懸濁重合反応を行うと反応時間４０時間
で９８０ｇの球状粒子が得られた。

これを水洗乾燥後ηｉｎｈを測定した結果０．９８であ
った。次に、この粒子Ｉ　Ｋ’ＪとＴｉＡｍバリウム４
００９とを配合し、ペレタイザーでペレット化した後小
型射出成形機（型名：　Ｔ　Ｋ−１４−１出端機械■製
）により２５０℃で射出成形した。その結果、射出成形
品は八ＮＳＩ／ＡＤＡ　５ｐｅｃ、　Ｎｏ、５７の５ｉ
ｚｅ　Ｄｅｓｉｏｎａｔｉｏｎ５０のものが精度よく得
られた。

代理人弁理士　船　　山　　　武 手続補正書 １．事件の表示　　　昭和６２年特許願第２５６０９６
号２、発明の名称　　　ポイント型歯科用根管充填材料
３、補正をする名 事件との関係　　特許出願人 名　称　　　　（１１０）呉羽化学工業株式会社（ほか
１名） ４、代　理　人　　　東京都新宿区新宿１丁目１番１４
号　山田ビル８、補正の内容 （１）　　明細書中、第２頁第８行目にｒＪＩｓＪとあ
るを、ｒｌｓＯＪに補正する。

■　明細Ｊ１中、第５頁第１２行目に「以上如く」とあ
るを、「以上のごとく」に補正する。

■　明細書中、第７頁第１５行目に「２０℃」とあるを
、「２２０℃」に補正する。

Ｃ）　明ｍ書中、第８頁第４行目に「グツタペルカ」と
あるを、「クロロ」と補正する。

手続補正書 １、事件の表示　　　昭和６２年特許願第２５６０９６
号２、発明の名称　　　ポイント型歯科用根管充填材料
３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 名　称　　　　（１１０）呉羽化学工業株式会社（ほか
１名） ４、代　理　人　　　東京都新宿区新宿１丁目１番１４
号　山田ビル８、補正の内容 （１）　　明細書中、特許請求の範囲を別紙のとおり補
正する。

■　明細書中、第６頁第３行目に「メトセル」とあるを
、「メチルセルローズ」と補正する。

■　明細書中、第６頁第７行目に［固有粘度、１とある
を、「対数粘度」と補正する。

Ｃ）　明細書中、第７頁第１４行目及び１５行目を「レ
ット化した後、射出成形機でｍ科材料規格に合致した寸
法になる様に射」と差換える。

■　明細書中、第１１頁第２行目に「ノルマル」とある
を、「ジノルマル」と補正する。

２、特許請求の範囲 （１）　　フッ素系熱可塑性樹′ｍ１００重量部とＸ線
造影剤３０〜５０重量部とを配合してなる射出成形して
得られたポイント型歯科用根管充填材料。

■　該フッ素系熱可塑性樹脂がポリフッ化ビニリデン、
又はフッ化ビニル、フッ化ビニリデン、三フッ化エチレ
ン、四フッ化エチレン、クロロトリフロロエチレン、及
びヘキサフロロプロピレンより選ばれた２種以上の単量
体のうち１つの成分７０〜９５重量％と他の成分５〜３
０重Ｍ％との共重合体であることを特徴とする特許請求
の範囲第１項に記載のポイント型歯科用根管充填材料。

歯科用根管充填材料。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）フッ素系熱可塑性樹脂１００重量部とＸ線造影剤
   ３０〜５０重量部とを配合してなる射出成形して得られ
   たポイント型歯科用根管充填材料。
2. （２）該フッ素系熱可塑性樹脂がポリフッ化ビニリデン
   、又はフッ化ビニル、フッ化ビニリデン、三フッ化エチ
   レン、四フッ化エチレン、クロロトリフロロエチレン、
   及びヘキサフロロプロピレンより選ばれた２種以上の単
   量体のうち１つの成分７０〜９５重量％と他の成分５〜
   ３０重量％との共重合体であることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項に記載のポイント型歯科用根管充填材料
   。