発明の要旨
本発明者らは、患者の悪性腫瘍を処置することができる免疫原性剤としての使用に適した新規アゴニスト抗CD40抗体を開発した。
本発明のアゴニスト抗CD40抗体は、(a)T細胞輸送を可能にするような、CD40+腫瘍血管;(b)腫瘍細胞上に発現された抗原に対する増加したレベルの自己抗体を分泌するような、腫瘍、脾臓およびリンパ節におけるCD40+B細胞;(c)共刺激マーカーを上方制御し、IL-12を放出してCD8+T細胞を活性化し、交差提示された腫瘍抗原に対する特異的CTL応答を刺激するような、CD40+DCおよびマクロファージへの結合を含むがこれらに限定されない様々な活性での使用に適している。さらに、本発明の抗体を、他の免疫増強剤(例えば、局所的または全身的なIL-2、TLR-7アゴニストおよび/または細胞傷害性化学療法など)と組み合わせると、強力な抗腫瘍CD8+細胞傷害性Tリンパ球応答の発生を認めることができる。したがって、抗体は、新生物治療の分野における一般的な適用の新しい原理を提示し、提供する。
一形態では、本発明は、(i)3つのCDRを含むVH鎖および(ii)3つのCDRを含むVL鎖を含む単離されたアゴニスト抗CD40抗体またはその断片を含み、1または複数の重鎖相補性決定領域(CDRH)は、以下:
a)配列番号1を含むCDRH1配列;
b)配列番号2を含むCDRH2配列;
c)配列番号3を含むCDRH3配列;または
d)1つまたは2つのアミノ酸置換、欠失もしくは挿入を含む配列番号1~3のいずれか1つ
からなる群から選択される。
本発明の第1の形態の一実施形態では、本発明は、(i)3つのCDRを含むVH鎖および(ii)3つのCDRを含むVL鎖を含む単離されたアゴニスト抗CD40抗体またはその断片を含み、1または複数の重鎖相補性決定領域(CDRH)は、以下:
(a)配列番号1を含むCDRH1配列;
(b)配列番号2を含むCDRH2配列;または
(c)1つまたは2つのアミノ酸置換、欠失もしくは挿入を含む配列番号2を含むCDRH2配列
からなる群から選択される。
本発明の第1の形態の一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、配列番号7の重鎖可変領域を含む。
本発明の第1の形態の別の実施形態において、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、以下:
a)配列番号4を含むCDRL1配列;
b)配列番号5を含むCDRL2配列;または
c)配列番号6を含むCDRL3配列
からなる群から選択される1または複数の軽鎖相補性決定領域(CDRL)をさらに含む。
第2の形態では、本発明は、(i)3つのCDRを含むVH鎖および(ii)3つのCDRを含むVL鎖を含む単離されたアゴニスト抗CD40抗体またはその断片を含み、1または複数のCDRLは、以下:
a)配列番号4を含むCDRL1配列;
b)配列番号5を含むCDRL2配列;または
c)配列番号6を含むCDRL3配列
d)1つまたは2つのアミノ酸置換、欠失もしくは挿入を含む配列番号4~6のいずれか1つ
からなる群から選択される。
本発明の第2の形態の一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、配列番号8の軽鎖可変領域を含む。
本発明の第2の形態の別の実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、以下:
a)配列番号1を含むCDRH1配列;
b)配列番号2を含むCDRH2配列;または
c)配列番号3を含むCDRH3配列
からなる群から選択される1または複数のCDRHをさらに含む。
第3の形態では、本発明は、
a)配列番号1を含むCDRH1配列;
b)配列番号2を含むCDRH2配列;
c)配列番号3を含むCDRH3配列;
d)配列番号4を含むCDRL1配列;
e)配列番号5を含むCDRL2配列;および
f)配列番号6を含むCDRL3配列
を含む単離されたアゴニスト抗CD40抗体である。
本発明の第3の形態の一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、配列番号7の重鎖可変領域および配列番号8の軽鎖可変領域を含む。
本発明の上記形態の一実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体は、マウス抗体、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、組換え抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、多重特異性抗体、またはそれらの抗体断片であり得る。
一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、Fab断片、Fab’断片、F(ab’)2断片、Fv断片、ダイアボディまたは一本鎖抗体分子である。
一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、ヒト化抗体である。
一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、モノクローナル抗体である。
一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、IgG1型、IgG2a型、IgG2b型、IgG3型またはIgG4型である。好ましくは、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、IgG1型である。
一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、標識基にカップリングされる。
一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、CD40活性を増強する。
一実施形態では、本発明は、本明細書に記載の単離されたアゴニスト抗CD40抗体をコードする核酸分子を含む。
一実施形態では、本発明は、本明細書に記載の核酸分子を含むベクターを含む。
一実施形態では、本発明は、本明細書に記載の核酸分子を含む宿主細胞を含む。
一実施形態では、本発明は、少なくとも1または複数の以下の機能を達成するのに少なくとも適した単離されたアゴニスト抗CD40抗体を含む:
a.B細胞による腫瘍細胞上に発現された抗原に対する自己抗体の分泌を促進すること;
b.共刺激マーカーを上方制御し、IL-12を放出してCD8+T細胞を活性化し、交差提示腫瘍抗原に対する特異的細胞傷害性T細胞応答を刺激すること;
c.APC(マクロファージ、DC、およびB細胞を含む)による抗原提示の増加;
d.MHCおよび免疫共刺激分子(例えば、CD86、CD80、CD83、PD-L1、HLA-A、B、CまたはHLA-DR)の発現を増強すること;
e.炎症促進性サイトカイン(例えば、IL-1β、IL-6、IL-10、IL-12p40、IL-12p70、IL-23およびIFN-γ)の産生の刺激;または
f.T細胞活性化の誘導;
g.CD40Lのシグナルを模倣し、CD4+リンパ球の機能を代替すること;
h.腫瘍を有する対象におけるT細胞寛容を克服すること;
i.効果的な細胞傷害性T細胞応答を誘発すること;
j.抗腫瘍ワクチンの有効性を増強すること;または
k.腫瘍脈管構造を免疫浸潤に対してより許容性にすること。
一実施形態では、本発明は、本明細書に記載の少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体を含む医薬組成物である。好ましくは、医薬組成物は、薬学的に許容され得る賦形剤を含む。
一実施形態では、医薬組成物は、放射性同位体、放射性核種、毒素、治療群または化学療法群などの活性剤をさらに含むことができる。
別の形態では、本発明は、本明細書に記載のアゴニスト抗CD40抗体を作製する方法であって、該アゴニスト抗CD40抗体を分泌する宿主細胞から該アゴニスト抗CD40抗体を調製する工程を含む、方法にある。
さらに別の形態では、本発明は、患者の悪性腫瘍に関連する症状を処置または予防するための方法であって、本明細書に開示される治療有効量の少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体を、該抗体を必要とする患者に投与する工程を含む、方法にある。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象においてAPC(マクロファージ、DC、およびB細胞を含む)による抗原提示を増加させるための方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象における抗原提示細胞を活性化する方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象におけるMHCおよび/または免疫共刺激分子の発現を増強する方法を含む。好ましくは、MHCおよび/または免疫共刺激分子は、CD80、CD86、PD-L1、HLA-A、B、C、HLA-DRおよびCD83から選択される。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象において炎症促進性サイトカインの産生を刺激する方法を含む。好ましくは、炎症促進性サイトカインは、IL-1β、IL-6、IL-10、IL-12p40、IL-12p70、IL-23およびIFN-γのリストから選択される。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象においてT細胞活性化を誘導する方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象においてCD40Lのシグナルを模倣し、CD4+リンパ球の機能を代替する方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象において、腫瘍を有する動物におけるT細胞寛容を克服するか、または有効な細胞傷害性T細胞応答を誘発するか、または抗腫瘍ワクチンの有効性を増強するための方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示されるアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象においてB細胞による腫瘍細胞上に発現される抗原に対する自己抗体の分泌を促進する方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示されるアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象において、共刺激マーカーを上方制御し、IL-12を放出してCD8+T細胞を活性化し、交差提示腫瘍抗原に対する特異的細胞傷害性T細胞応答を刺激する方法を含む。
腫瘍根絶に必要な事象の複雑な調整は、いくつかの状況では併用治療アプローチも有益であり得ることを示唆している。アゴニスト抗CD40抗体は、抗原を放出し、サイトカイン放出を促進し、免疫監視を増加させ、抑制ネットワークを減少させてこの効果を増強するための、追加のアームと共に使用することができる。
したがって、一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体を1または複数の追加の免疫増強剤と一緒に含む医薬製剤を含む。そのような免疫増強剤には、IL-2、TLR-7アゴニスト、または全身性細胞傷害性化学療法剤が含まれるが、これらに限定されない。
別の実施形態では、本発明は、患者の悪性腫瘍に関連する症状を処置または予防するための方法であって、それを必要とする患者に、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体および有効量の少なくとも第2の免疫増強剤を投与することを含む、方法を含む。
1つの治療選択肢は、腫瘍微小環境自体を変化させ、腫瘍がそれ自体の抗原性刺激源として作用することを促すことである。これは、抗CD40抗体を有するIL-2を腫瘍部位に導入することによって達成することができる。直接同時注射した場合、同時投与は、全身投与に関連する毒性を回避し、長期の保護記憶を維持しながら、より大きな腫瘍ならびに遠位腫瘍の退縮を首尾よく引き起こすことができる。IL-2およびCD40アゴニストの同時投与は、マクロファージ活性の増加およびB細胞活性化をもたらし得る。したがって、IL-2とCD40アゴニストとの組み合わせは、好中球優位の炎症応答に関連する退縮を伴う様々な癌に対して顕著な利益を示すことができる。
したがって、一実施形態では、本発明は、本明細書に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2を含む医薬組成物を含む。
一実施形態では、本発明は、患者の悪性腫瘍に関連する症状を処置または予防するための方法であって、それを必要とする患者に、有効量の本明細書に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、方法を含む。
一実施形態では、本発明は、対象において、APC(マクロファージ、DC、およびB細胞を含む)による抗原提示を増加させるための方法であって、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2を投与することを含む、対象における抗原提示細胞を活性化する方法を含む。
一実施形態では、本発明は、対象において、MHCおよび/または免疫共刺激分子の発現を増強する方法であって、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、方法を含む。好ましくは、MHCおよび/または免疫共刺激分子は、CD80、CD86、PD-L1、HLA-A、B、C、HLA-DRおよびCD83から選択される。
一実施形態では、本発明は、対象において、炎症促進性サイトカインの産生を刺激する方法であって、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、方法を含む。好ましくは、炎症促進性サイトカインは、IL-1β、IL-6、IL-10、IL-12p40、IL-12p70、IL-23およびIFN-γのリストから選択される。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、対象においてT細胞活性化を誘導する方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、対象においてCD40Lのシグナルを模倣し、CD4+リンパ球の機能を代替する方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、対象において、腫瘍を有する動物におけるT細胞寛容を克服するか、または有効な細胞傷害性T細胞応答を誘発するか、または抗腫瘍ワクチンの有効性を増強するための方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示されるアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2を投与することを含む、対象においてB細胞による腫瘍細胞上に発現される抗原に対する自己抗体の分泌を促進する方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示されるアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2を投与することを含む、対象において、共刺激マーカーを上方制御し、IL-12を放出してCD8+T細胞を活性化し、交差提示腫瘍抗原に対する特異的細胞傷害性T細胞応答を刺激する方法を含む。
患者の悪性腫瘍に関連する症状を処置または予防するための最も効果的な方法は、治療的介入が経時的に順次行われる併用治療アプローチを必要とし得る。
したがって、一実施形態では、本発明は、患者の悪性腫瘍に関連する症状を処置または予防するための方法であって、それを必要とする患者に、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体を追加の治療的介入と共に経時的に順次投与することを含む、方法を含む。いくつかの実施形態では、該追加の治療的介入は、外科手術、放射線療法、化学療法、温熱療法および免疫療法からなる群から選択される。
1つの治療選択肢は、患者から単離された細胞を改変し、次いでこれらの細胞を患者に戻すことである。これは、患者から単離された細胞を抗CD40抗体で処理することによって達成することができる。抗CD40抗体で処理された細胞は、追加の薬剤で処理され得る。いくつかの実施形態では、該薬剤は、腫瘍特異的ペプチド、腫瘍細胞溶解物、サイトカイン、アゴニストおよびマイトジェンからなる群より選択される。
したがって、一実施形態では、本発明は、患者の悪性腫瘍に関連する症状を処置または予防するための方法であって、それを必要とする患者に、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体で処理された細胞を投与することを含む、方法を含む。いくつかの実施形態では、該細胞は患者から単離されたものであり、DC、マクロファージ、B細胞、骨髄系細胞、リンパ系細胞および造血幹細胞からなる群から選択される。
さらなる目的、利点および新規な特徴は、以下の説明に記載されるか、または図面および以下のいくつかの非限定的な実施形態の以下の詳細な説明を検討することによって当業者に明らかになるであろう。
図面の簡単な説明
本開示は、以下の図面を参照して、好ましい実施形態の以下の説明において詳細を提供する。
発明の詳細な説明
本発明は、とりわけ、APC(マクロファージ、DC、およびB細胞を含む)による抗原提示を増加させることができる単離されたアゴニスト抗ヒトCD40抗体に関する。特定の実施形態では、抗体は、MHCおよび/または免疫共刺激分子の発現を増強する方法を提供する。それらはまた、炎症促進性サイトカインの産生を刺激し、T細胞活性化を誘導することができる。それらは、CD40Lのシグナルを模倣し、CD4+リンパ球の機能を代替することによってこれを行う。これを行う際に、本明細書に記載される単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、腫瘍を有する動物におけるT細胞寛容を改善することができ、効果的な細胞傷害性T細胞応答を誘発し、および/または抗腫瘍ワクチンの有効性を増強することができる。
便宜上、以下のセクションは、一般に、本明細書で使用される用語の様々な意味を概説する。この議論に続いて、アゴニスト抗CD40抗体に関する一般的な態様が議論され、続いて、抗体の様々な実施形態の特性およびそれらをどのように使用することができるかを示す具体例が議論される。
定義
本発明は、以下の特定の実施形態によって範囲が限定されるものではない。この詳細な説明は、例示のみを目的としている。機能的に等価な生成物、組成物および方法は、本明細書に記載の本発明の範囲内である。この立場と一致して、当業者は、本明細書に記載された本発明が具体的に記載されたもの以外の変形および修正を受けやすいことを理解するであろう。本発明は、すべてのそのような変形および修正を含むことを理解されたい。本発明はまた、本明細書で言及または指示される工程、特徴、組成物および化合物のすべてを個別にまたは集合的に、および、ありとあらゆる組み合わせまたは任意の2つまたはそれを超える工程または特徴を含む。
本出願では、特に明記しない限り、単数形の使用は複数形を含む。本出願では、「または」の使用は、特に明記しない限り、「および/または」を意味する。さらに、「含む(including)」という用語、ならびに「含む(includes)」および「含まれる(included)」などの他の形態の使用は限定的ではない。また、「要素(element)」または「構成要素(component)」などの用語は、特に明記しない限り、1つの単位を含む要素および構成要素と、1つよりも多くのサブユニットを含む要素および構成要素の両方を包含する。また、「部分(portion)」という用語の使用は、部分(moiety)の一部(part)または部分全体を含むことができる。
「抗体」という用語は、任意のアイソタイプのインタクトな免疫グロブリンまたは標的抗原への特異的結合についてインタクトな抗体と競合することができるその断片を指し、例えば、キメラ抗体および二重特異性抗体を含む。インタクトな抗体は、一般に、少なくとも2つの完全長重鎖および2つの完全長軽鎖を含むが、いくつかの例では、より少ない鎖、例えば重鎖のみを含み得るラクダ科動物に天然に存在する抗体を含み得る。抗体は、単一の供給源のみに由来し得るか、または「キメラ」であり得、すなわち、以下にさらに記載されるように、抗体の異なる部分は2つの異なる抗体に由来し得る。抗体または結合断片は、ハイブリドーマ中で、組換えDNA技術によって、またはインタクト抗体の酵素的もしくは化学的切断によって産生され得る。別段示されない限り、「抗体」という用語は、2つの完全長重鎖および2つの完全長軽鎖を含む抗体に加えて、その誘導体、バリアント、断片およびムテインを含み、その例を以下に記載する。さらに、明示的に除外されない限り、抗体には、モノクローナル抗体、二重特異性抗体、ミニボディ、ドメイン抗体、合成抗体(本明細書では「抗体模倣物」と呼ばれることがある)、キメラ抗体、抗体融合物(本明細書では「抗体コンジュゲート」と呼ばれることがある)、およびそれらの断片がそれぞれ含まれる。いくつかの実施形態では、この用語は、ペプチボディも包含する。
抗体重鎖は、典型的には、ミュー、デルタ、ガンマ、アルファ、またはイプシロンとして分類され、抗体のアイソタイプをそれぞれIgM、IgD、IgG、IgA、およびIgEと定義する。IgGは、IgG1、IgG2、IgG3、およびIgG4を含むがこれらに限定されないいくつかのサブクラスを有する。IgMは、IgM1およびIgM2を含むがこれらに限定されないサブクラスを有する。IgAは、IgA1およびIgA2を含むがこれらに限定されないサブクラスに同様に細分される。完全長の軽鎖および重鎖内で、典型的には、可変領域および定常領域は、約12個またはそれを超えるアミノ酸の「J」領域によって連結され、重鎖はまた、約10個のさらなるアミノ酸の「D」領域を含む。例えば、Fundamental Immunology,Ch.7(Paul,W.,ed.,2nd ed.Raven Press,N.Y.(1989))を参照のこと(参照によりその全体があらゆる目的のために組み込まれる)。各軽鎖/重鎖対の可変領域は、典型的には抗原結合部位を形成する。
可変領域は、典型的には、相補性決定領域またはCDRとも呼ばれる3つの超可変領域によって連結された比較的保存されたフレームワーク領域(FR)の同じ一般構造を示す。各対の2つの鎖からのCDRは、典型的には、フレームワーク領域によって整列され、これにより、特定のエピトープへの結合を可能にすることができる。N末端からC末端に向かって、軽鎖可変領域および重鎖可変領域の両方は、典型的には、ドメインFR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3およびFR4を含む。各ドメインへのアミノ酸の割り当ては、典型的には、Kabat Sequences of Proteins of Immunological Interestの定義(National Institutes of Health,Bethesda,Md.(1987および1991))、またはChothia&Lesk,J.Mol.Biol.,196:901-917(1987);Chothia et al.,Nature,342:878-883(1989)に従う。
特定の実施形態では、抗体重鎖は、抗体軽鎖の非存在下でエピトープに結合する。特定の実施形態では、抗体軽鎖は、抗体重鎖の非存在下でエピトープに結合する。特定の実施形態では、抗体結合領域は、抗体軽鎖の非存在下でエピトープに結合する。特定の実施形態では、抗体結合領域は、抗体重鎖の非存在下でエピトープに結合する。特定の実施形態では、個々の可変領域は、他の可変領域の非存在下でエピトープに特異的に結合する。
特定の実施形態では、CDRの明確な描写および抗体の結合部位を含む残基の同定は、抗体の構造を解明することおよび/または抗体-リガンド複合体の構造を解明することによって達成される。特定の実施形態では、それは、X線結晶学などの当業者に公知の様々な技術のいずれかによって達成することができる。特定の実施形態では、CDR領域を同定または近似するために、様々な分析方法を使用することができる。そのような方法の例には、Kabat定義、Chothia定義、AbM定義および接触定義が含まれるが、これらに限定されない。
慣例により、重鎖中のCDR領域は、典型的にはH1、H2、およびH3と呼ばれ、アミノ末端からカルボキシ末端の方向に連続して番号付けされる。軽鎖中のCDR領域は、典型的にはL1、L2、およびL3と呼ばれ、アミノ末端からカルボキシ末端の方向に連続して番号付けされる。
「軽鎖」という用語は、完全長軽鎖、および結合特異性を付与するのに十分な可変領域配列を有するその断片を含む。完全長軽鎖は、可変領域ドメインVLおよび定常領域ドメインCLを含む。軽鎖の可変領域ドメインは、ポリペプチドのアミノ末端にある。軽鎖には、カッパ鎖およびラムダ鎖が含まれる。
「重鎖」という用語は、完全長重鎖、および結合特異性を付与するのに十分な可変領域配列を有するその断片を含む。完全長重鎖は、可変領域ドメインVH、ならびに3つの定常領域ドメインCH1、CH2およびCH3を含む。VHドメインはポリペプチドのアミノ末端にあり、CHドメインはカルボキシル末端にあり、CH3はポリペプチドのカルボキシ末端に最も近い。重鎖は、IgG(IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4サブタイプを含む)、IgA(IgA1およびIgA2サブタイプを含む)、IgMおよびIgEを含む任意のアイソタイプであり得る。
二重特異性または二機能性抗体は、典型的には、2つの異なる重鎖/軽鎖対および2つの異なる結合部位を有する人工ハイブリッド抗体である。二重特異性抗体は、ハイブリドーマの融合またはFab’断片の連結を含むがこれらに限定されない様々な方法によって産生され得る。例えば、Songsivilai et al.,Clin.Exp.Immunol.,79:315-321(1990);Kostelny et al.,J.Immunol.,148:1547-1553(1992)を参照のこと。
個々の免疫グロブリン鎖は、典型的には、それぞれが約90~110個のアミノ酸からなり、特徴的な折り畳みパターンを有するいくつかの「免疫グロブリンドメイン」から構成される。これらのドメインは、抗体ポリペプチドが構成される基本単位である。ヒトでは、IgAおよびIgDアイソタイプは4つの重鎖および4つの軽鎖を含み;IgGおよびIgEアイソタイプは2つの重鎖および2つの軽鎖を含み;IgMアイソタイプは5つの重鎖と5つの軽鎖を含む。重鎖C領域は、典型的には、エフェクター機能を担うことができる1または複数のドメインを含む。重鎖定常領域ドメインの数は、アイソタイプに依存する。IgG重鎖は、例えば、CH1、CH2およびCH3として知られる3つのC領域ドメインを含む。提供される抗体は、これらのアイソタイプおよびサブタイプのいずれかを有し得る。
「可変領域」または「可変ドメイン」という用語は、抗体の軽鎖および/または重鎖の一部を指し、典型的には、重鎖のアミノ末端のおよそ120~130アミノ酸および軽鎖の約100~110アミノ末端アミノ酸を含む。一定の実施形態では、異なる抗体の可変領域は、同じ種の抗体間でさえ、アミノ酸配列が大きく異なる。抗体の可変領域は、典型的には、その標的に対する特定の抗体の特異性を決定する。
「エピトープ」という用語は、抗体による結合またはT細胞受容体への結合が可能な任意の決定基を含む。エピトープは、抗体またはそのエピトープを標的とするT細胞受容体と係合する領域であり、エピトープがタンパク質の一部である場合、抗体またはT細胞受容体に直接接触する特異的アミノ酸を含む。ほとんどの場合、エピトープはタンパク質上に存在するが、いくつかの例では、核酸などの他の種類の分子上に存在することができる。エピトープ決定基は、アミノ酸、糖側鎖、ホスホリルまたはスルホニル基などの分子の化学的に活性な表面基を含むことができ、特定の三次元構造特性および/または特定の電荷特性を有することができる。一般に、特定の標的エピトープに特異的な抗体は、タンパク質および/または高分子の複雑な混合物中の標的上のエピトープを優先的に認識する。
「ポリヌクレオチド」または「核酸」という用語は、一本鎖および二本鎖の両方のヌクレオチドポリマーを含む。ポリヌクレオチドを含むヌクレオチドは、リボヌクレオチドもしくはデオキシリボヌクレオチド、またはいずれかのタイプのヌクレオチドの修飾形態であり得る。該修飾としては、ブロモウリジンおよびイノシン誘導体などの塩基修飾、2’,3’-ジデオキシリボースなどのリボース修飾、ならびにホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホロセレノエート、ホスホロジセレノエート、ホスホロアニロチオエート、ホスホロアニラデートおよびホスホロアミデートなどのヌクレオチド間結合修飾が挙げられる。
「オリゴヌクレオチド」という用語は、200個またはそれ未満のヌクレオチドを含むポリヌクレオチドを意味する。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、10~60塩基長である。他の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、12、13、14、15、16、17、18、19、または20~40ヌクレオチド長である。オリゴヌクレオチドは、例えば突然変異遺伝子の構築に使用するために、一本鎖または二本鎖であり得る。オリゴヌクレオチドは、センスオリゴヌクレオチドまたはアンチセンスオリゴヌクレオチドであり得る。オリゴヌクレオチドは、検出アッセイのために、放射性標識、蛍光標識、ハプテンまたは抗原標識を含む標識を含むことができる。オリゴヌクレオチドは、例えば、PCRプライマー、クローニングプライマーまたはハイブリダイゼーションプローブとして使用することができる。
「単離された核酸分子」とは、単離されたポリヌクレオチドが自然界で見出されるポリヌクレオチドの全部もしくは一部に関連しないか、または自然界では連結されていないポリヌクレオチドに連結されている、ゲノム、mRNA、cDNA、もしくは合成起源のDNAもしくはRNA、またはそれらの何らかの組み合わせを意味する。特定の核酸配列を「含む」単離された核酸分子は、特定の配列に加えて、最大10個、さらには最大20個の他のタンパク質またはその一部のコード配列を含み得るか、または列挙された核酸配列のコード領域の発現を制御する作動可能に連結された調節配列を含み得るか、および/またはベクター配列を含み得る。
別段の指定がない限り、本明細書で論じられる任意の一本鎖ポリヌクレオチド配列の左端は5’末端であり;二本鎖ポリヌクレオチド配列の左方向を5’方向と呼ぶ。新生RNA転写物の5’から3’への付加の方向は転写方向と呼ばれ;RNA転写物の5’末端に対して5’末端であるRNA転写物と同じ配列を有するDNA鎖上の配列領域は「上流配列」と呼ばれ;RNA転写物の3’末端に対して3’末端であるRNA転写物と同じ配列を有するDNA鎖上の配列領域は「下流配列」と呼ばれる。
「制御配列」という用語は、それが連結されるコード配列の発現およびプロセシングに影響を及ぼし得るポリヌクレオチド配列を指す。そのような制御配列の性質は、宿主生物に依存し得る。特定の実施形態では、原核生物の制御配列は、プロモーター、リボソーム結合部位、および転写終結配列を含むことができる。例えば、真核生物の制御配列は、転写因子のための1つまたは複数の認識部位を含むプロモーター、転写エンハンサー配列、および転写終結配列を含み得る。「制御配列」は、リーダー配列および/または融合パートナー配列を含み得る。
用語「ベクター」は、タンパク質コード情報を宿主細胞に移入するために使用される任意の分子または実体(例えば、核酸、プラスミド、バクテリオファージまたはウイルス)を意味する。
「発現ベクター」または「発現構築物」という用語は、宿主細胞の形質転換に適しており、それに作動可能に連結された1または複数の異種コード領域の発現を(宿主細胞と共に)指示および/または制御する核酸配列を含むベクターを指す。発現構築物は、転写、翻訳に影響を及ぼすかまたは制御し、イントロンが存在する場合、それに作動可能に連結されたコード領域のRNAスプライシングに影響を及ぼす配列を含み得るが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「作動可能に連結された」とは、この用語が適用される構成要素が、適切な条件下でそれらの固有の機能を実行することを可能にする関係にあることを意味する。例えば、タンパク質コード配列に「作動可能に連結された」ベクター中の制御配列は、制御配列の転写活性と適合する条件下でタンパク質コード配列の発現が達成されるように、それに連結される。
「宿主細胞」という用語は、核酸配列で形質転換されているか、または形質転換することができ、それによって目的の遺伝子を発現する細胞を意味する。この用語は、目的の遺伝子が存在する限り、子孫が元の親細胞と形態または遺伝的構成が同一であるか否かにかかわらず、親細胞の子孫を含む。
本明細書で使用される場合、「MHC」という用語は、特に指定されない限り、MHCクラスIおよびMHCクラスII分子の両方への言及を含む。
「免疫共刺激分子」という用語は、抗原またはMHCとの相互作用後にT細胞受容体(TCR)からT細胞に提供される初期活性化シグナルを増幅または打ち消すように作用する細胞表面分子を含む。そのような分子の例としては、CD86、CD80、CD83、PD-L1、HLA-A、B、CおよびHLA-DRが挙げられる。
「トランスフェクション」という用語は、細胞による外来または外因性DNAの取り込みを意味し、外因性DNAが細胞膜の内側に導入された場合、細胞は「トランスフェクト」されている。いくつかのトランスフェクション技術が当技術分野で周知であり、本明細書に開示される。例えば、Graham et al.,1973,Virology 52:456;Sambrook et al.,2001,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,supra;Davis et al.,1986,Basic Methods in Molecular Biology,Elsevier;Chu et al.,1981,Gene 13:197を参照のこと。そのような技術を使用して、1または複数の外因性DNA部分を適切な宿主細胞に導入することができる。
「形質転換」という用語は、細胞の遺伝的特徴の変化を指し、細胞は、新しいDNAまたはRNAを含有するように改変されている場合に形質転換されている。例えば、細胞は、トランスフェクション、形質導入、または他の技術によって新しい遺伝物質を導入することによって、その天然の状態から遺伝子改変されて形質転換される。トランスフェクションまたは形質導入の後、形質転換DNAは、細胞の染色体に物理的に組み込まれることによって細胞のDNAと再結合することができ、または複製されずにエピソーム要素として一時的に維持されることができ、またはプラスミドとして独立して複製することができる。形質転換DNAが細胞の分裂と共に複製される場合、細胞は「安定に形質転換された」と考えられる。
「ポリペプチド」または「タンパク質」という用語は、天然タンパク質、すなわち天然に存在する非組換え細胞によって産生されるタンパク質のアミノ酸配列を有する高分子を意味するか;または遺伝子操作された細胞もしくは組換え細胞によって産生され、天然タンパク質のアミノ酸配列を有する分子、または天然配列の1または複数のアミノ酸の欠失、付加、および/もしくは置換を有する分子を含む。この用語はまた、1または複数のアミノ酸が対応する天然に存在するアミノ酸およびポリマーの化学的類似体であるアミノ酸ポリマーも含む。「ポリペプチド」および「タンパク質」という用語は、アゴニスト抗CD40抗体、または抗原結合タンパク質の1または複数のアミノ酸の欠失、付加、および/もしくは置換を有する配列を特に包含する。「ポリペプチド断片」という用語は、完全長の天然タンパク質と比較して、アミノ末端欠失、カルボキシル末端欠失、および/または内部欠失を有するポリペプチドを指す。そのような断片はまた、天然タンパク質と比較して修飾アミノ酸を含むことができる。特定の実施形態では、断片は約5~500アミノ酸長である。例えば、断片は、少なくとも5、6、8、10、14、20、50、70、100、110、150、200、250、300、350、400、または450アミノ酸長であり得る。有用なポリペプチド断片には、抗体の免疫学的に機能的な断片が含まれる。アゴニスト抗CD40抗体の場合、有用な断片には、CDR領域、重鎖および/または軽鎖の可変ドメイン、2つのCDRを含む抗体鎖の一部またはその可変領域のみなどが含まれるが、これらに限定されない。
「単離されたタンパク質」という用語は、対象タンパク質が、(1)通常見られる少なくともいくつかの他のタンパク質を含まない、(2)同じ供給源、例えば同じ種由来の他のタンパク質を本質的に含まない、(3)異なる種由来の細胞によって発現される、(4)自然界で関連しているポリヌクレオチド、脂質、炭水化物、または他の物質の少なくとも約50%から分離されている、(5)自然界で関連していないポリペプチドと(共有結合または非共有結合相互作用によって)作動可能に関連している、または(6)自然界では存在しないことを意味する。典型的には、「単離されたタンパク質」は、所与の試料の少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約25%、または少なくとも約50%を構成する。合成起源のゲノムDNA、cDNA、mRNAもしくは他のRNA、またはそれらの任意の組み合わせは、そのような単離されたタンパク質をコードすることができる。好ましくは、単離されたタンパク質は、その治療的、診断的、予防的、研究または他の使用を妨げるであろうその自然環境で見出されるタンパク質もしくはポリペプチドまたは他の汚染物質を実質的に含まない。
「アミノ酸」という用語は、当技術分野におけるその通常の意味を含む。
ポリペプチド(例えば、抗原結合タンパク質、または抗体)の「バリアント」は、1または複数のアミノ酸残基が別のポリペプチド配列と比較してアミノ酸配列に挿入、欠失および/または置換されているアミノ酸配列を含む。バリアントには、融合タンパク質が含まれる。
「同一性」という用語は、配列をアライメントさせて比較することによって決定される、2つまたはそれを超えるポリペプチド分子または2つまたはそれを超える核酸分子の配列間の関係を指す。「同一性パーセント」は、比較される分子中のアミノ酸またはヌクレオチド間の同一の残基のパーセントを意味し、比較される分子の最小のサイズに基づいて計算される。これらの計算のために、アライメントにおけるギャップ(存在する場合)は、好ましくは、特定の数学的モデルまたはコンピュータプログラム(すなわち、「アルゴリズム」)によって対処される。アライメントされた核酸またはポリペプチドの同一性を計算するために使用され得る方法としては、Computational Molecular Biology,(Lesk,A.M.,ed.),1988,New York:Oxford University Press;Biocomputing Informatics and Genome Projects,(Smith,D.W.,ed.),1993,New York:Academic Press;Computer Analysis of Sequence Data,Part I,(Griffin,A.M.,and Griffin,H.G.,eds.),1994,New Jersey:Humana Press;von Heinje,G.,1987,Sequence Analysis in Molecular Biology,New York:Academic Press;Sequence Analysis Primer,(Gribskov,M.and Devereux,J.,eds.),1991,New York:M.Stockton Press;and Carillo et al.,1988,SIAM J.Applied Math.48:1073に記載されるものが挙げられる。
同一性パーセントを計算する際、比較される配列は、典型的には、配列間の最大一致を与えるようにアライメントされる。同一性パーセントを決定するために使用され得るコンピュータプログラムの一例は、GAPを含むGCGプログラムパッケージである(Devereux et al.,1984,Nucl.Acid Res.12:387;Genetics Computer Group,University of Wisconsin,Madison,WI)。コンピュータアルゴリズムGAPは、パーセント配列同一性が決定される2つのポリペプチドまたはポリヌクレオチドをアラインメントするために使用される。配列は、それらのそれぞれのアミノ酸またはヌクレオチドの最適なマッチングのためにアライメントされる(アルゴリズムによって決定される「一致したスパン」)。ギャップオープニングペナルティ(平均対角の3倍として計算され、「平均対角」は、使用されている比較行列の対角線の平均であり;「対角」は、特定の比較行列によって各完全アミノ酸マッチに割り当てられたスコアまたは数である)、およびギャップ拡張ペナルティ(通常、ギャップオープニングペナルティの1/10倍)、ならびにPAM 250またはBLOSUM 62などの比較行列がアルゴリズムと共に使用される。特定の実施形態では、標準比較行列(PAM 250比較マトリックスについては、Dayhoff et al.,1978,Atlas of Protein Sequence and Structure 5:345-352を参照;BLOSUM 62比較行列についてはHenikoff et al.,1992,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.89:10915-10919を参照)もアルゴリズムによって使用される。
GAPプログラムを使用してポリペプチドまたはヌクレオチド配列の同一性パーセントを決定する際に使用することができるパラメータの例は以下の通りである:
a.アルゴリズム:Needleman et al.,1970,J.Mol.Biol.48:443-453
b.比較行列:Henikoff et al.,1992(前出)によるBLOSUM 62
c.ギャップペナルティ:12(ただし、エンドギャップに対するペナルティなし)
d.ギャップ長ペナルティ:4
e.類似度の閾値:0
2つのアミノ酸配列をアライメントするための特定のアライメントスキームは、2つの配列の短い領域のみのマッチングをもたらし得、この小さいアライメントされた領域は、2つの完全長の配列間に有意な関係がない場合であっても非常に高い配列同一性を有し得る。したがって、選択されたアライメント方法(GAPプログラム)は、所望であれば、標的ポリペプチドの少なくとも50個または他の数の連続するアミノ酸にわたるアライメントをもたらすように調整することができる。
本明細書で使用される場合、20個の従来の(例えば、天然に存在する)アミノ酸およびそれらの略語は、従来の使用法に従う。任意の目的のために参照により本明細書に組み込まれるImmunology--A Synthesis(2nd Edition,E.S.Golub and D.R.Gren,Eds.,Sinauer Associates,Sunderland,Mass.(1991))を参照されたい。20個の従来のアミノ酸の立体異性体(例えば、D-アミノ酸)、非天然アミノ酸、例えば-、-二置換アミノ酸、N-アルキルアミノ酸、乳酸、および他の非従来のアミノ酸も、本発明のポリペプチドに適した構成要素であり得る。非従来のアミノ酸の例としては、4-ヒドロキシプロリン、-カルボキシグルタメート、-N,N,N-トリメチルリジン、-N-アセチルリジン、O-ホスホセリン、N-アセチルセリン、N-ホルミルメチオニン、3-メチルヒスチジン、5-ヒドロキシリジン、-N-メチルアルギニン、および他の類似のアミノ酸およびイミノ酸(例えば、4-ヒドロキシプロリン)が挙げられる。本明細書で使用されるポリペプチド表記法では、標準的な使用法および慣例に従って、左方向はアミノ末端方向であり、右方向はカルボキシ末端方向である。
同様に、別段の指定がない限り、一本鎖ポリヌクレオチド配列の左端は5’末端であり;二本鎖ポリヌクレオチド配列の左方向を5’方向と呼ぶ。新生RNA転写物の5’から3’への付加の方向は転写方向と呼ばれ;RNAと同じ配列を有しておりRNA転写物の5’末端に対して5’末端であるDNA鎖上の配列領域は「上流配列」と呼ばれ;RNAと同じ配列を有しておりRNA転写物の3’末端に対して3’末端であるDNA鎖上の配列領域は「下流配列」と呼ばれる。
保存的アミノ酸置換は、天然に存在しないアミノ酸残基を包含することができ、これは典型的には、生物学的系における合成ではなく化学的ペプチド合成によって組み込まれる。これらには、ペプチド模倣物およびアミノ酸部分の他の反転形態または逆位形態が含まれる。
本明細書で引用されるすべての刊行物(特許、特許出願、雑誌記事、実験室マニュアル、書籍、または他の文書を含む)の開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。いずれの参考文献も、先行技術を構成するか、または本発明が関連する分野で働く者の共通の一般知識の一部であることは認められない。
天然に存在する残基は、共通の側鎖特性に基づいてクラスに分けることができる:
a.疎水性:ノルロイシン、Met、Ala、Val、Leu、Ile;
b.中性親水性:Cys、Ser、Thr、Asn、Gln;
c.酸性:Asp、Glu;
d.塩基性:His、Lys、Arg;
e.鎖の配向に影響を及ぼす残基:Gly、Pro;および
f.芳香族:Trp、Tyr、Phe。
例えば、非保存的置換は、これらのクラスの1つのメンバーを別のクラスのメンバーと交換することを含み得る。そのような置換残基は、例えば、非ヒト抗体と相同なヒト抗体の領域に、または分子の非相同領域に導入することができる。
特定の実施形態によれば、アゴニスト抗CD40抗体に変更を加える際に、アミノ酸のヒドロパシー指標を考慮することができる。各アミノ酸には、その疎水性および電荷特性に基づいてヒドロパシー指標が割り当てられている。それらは以下の通りである:イソロイシン(+4.5);バリン(+4.2);ロイシン(+3.8);フェニルアラニン(+2.8);システイン/シスチン(+2.5);メチオニン(+1.9);アラニン(+1.8);グリシン(-0.4);トレオニン(-0.7);セリン(-0.8);トリプトファン(-0.9);チロシン(-1.3);プロリン(-1.6);ヒスチジン(-3.2);グルタミン酸(-3.5);グルタミン(-3.5);アスパラギン酸(-3.5);アスパラギン(-3.5);リジン(-3.9);およびアルギニン(-4.5)。
タンパク質に相互作用的な生物学的機能を付与する際のヒドロパシーアミノ酸指標の重要性は、当技術分野で理解されている。Kyte et al.,J.Mol.Biol.,157:105-131(1982).特定のアミノ酸は、類似のヒドロパシー指標またはスコアを有する他のアミノ酸の代わりに使用することができ、依然として類似の生物学的活性を保持することができることが知られている。特定の実施形態では、ヒドロパシー指標に基づいて変更を行う際に、ヒドロパシー指標が±2以内であるアミノ酸の置換が含まれる。特定の実施形態では、±1以内のものが含まれ、特定の実施形態では、±0.5以内のものが含まれる。
同様のアミノ酸の置換は、特に、それによって作製された生物学的に機能性のタンパク質またはペプチドが、本事例のように免疫学的実施形態における使用を意図している場合、親水性に基づいて効果的に行うことができることも、当技術分野で理解されている。特定の実施形態では、隣接するアミノ酸の親水性によって支配されるタンパク質の最大局所平均親水性は、その免疫原性および抗原性、すなわちタンパク質の生物学的特性と相関する。
これらのアミノ酸残基には、以下の親水性値が割り当てられている:アルギニン(+3.0);リジン(+3.0);アスパラギン酸(+3.0±1);グルタミン酸(+3.0±1);セリン(+0.3);アスパラギン(+0.2);グルタミン(+0.2);グリシン(0);トレオニン(-0.4);プロリン(-0.5±1);アラニン(-0.5);ヒスチジン(-0.5);システイン(-1.0);メチオニン(-1.3);バリン(-1.5);ロイシン(-1.8);イソロイシン(-1.8);チロシン(-2.3);フェニルアラニン(-2.5)およびトリプトファン(-3.4)。同様の親水性値に基づいて変更を行う際に、特定の実施形態では、親水性値が±2以内であるアミノ酸の置換が含まれ、特定の実施形態では、±1以内のものが含まれ、特定の実施形態では、±0.5以内のものが含まれる。親水性に基づいて、一次アミノ酸配列からエピトープを同定することもできる。これらの領域を「エピトープコア領域」ともいう。
「誘導体」という用語は、アミノ酸(または核酸)の挿入、欠失、または置換以外の化学修飾を含む分子を指す。特定の実施形態では、誘導体は、ポリマー、脂質、または他の有機もしくは無機部分との化学結合を含むがこれらに限定されない共有結合修飾を含む。特定の実施形態では、化学修飾された抗原結合タンパク質は、化学修飾されていない抗原結合タンパク質よりも大きい循環半減期を有することができる。特定の実施形態では、化学修飾された抗原結合タンパク質は、所望の細胞、組織および/または器官に対する改善された標的化能力を有し得る。いくつかの実施形態では、誘導体抗原結合タンパク質は、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレングリコール、またはポリプロピレングリコールを含むがこれらに限定されない1または複数の水溶性ポリマー付着物を含むように共有結合修飾される。例えば、米国特許第4,640,835号、同第4,496,689号、同第4,301,144号、同第4,670,417号、同第4,791,192号および同第4,179,337号を参照のこと。特定の実施形態では、誘導体抗原結合タンパク質は、モノメトキシ-ポリエチレングリコール、デキストラン、セルロースまたは他の炭水化物系ポリマー、ポリ-(N-ビニルピロリドン)-ポリエチレングリコール、プロピレングリコールホモポリマー、ポリプロピレンオキシド/エチレンオキシドコポリマー、ポリオキシエチル化ポリオール(例えば、グリセロール)およびポリビニルアルコール、ならびにそのようなポリマーの混合物を含むがこれらに限定されない1または複数のポリマーを含む。
特定の実施形態において、誘導体は、ポリエチレングリコール(PEG)サブユニットで共有結合修飾される。特定の実施形態では、1または複数の水溶性ポリマーが、誘導体の1または複数の特定の位置、例えばアミノ末端に結合される。特定の実施形態では、1または複数の水溶性ポリマーは、誘導体の1または複数の側鎖にランダムに結合される。特定の実施形態では、PEGは、抗原結合タンパク質の治療能力を改善するために使用される。特定の実施形態では、PEGは、ヒト化抗体の治療能力を改善するために使用される。特定のそのような方法は、例えば、任意の目的のために参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,133,426号に記載されている。
ペプチド類似体は、テンプレートペプチドの特性と類似の特性を有する非ペプチド薬物として製薬業界で一般的に使用されている。これらのタイプの非ペプチド化合物は、「ペプチド模倣物(peptide mimetics)」または「ペプチド模倣物(peptidomimetics)」と呼ばれる。Fauchere,J.,Adv.Drug Res.,15:29(1986);Veber&Freidinger,TINS,p.392(1985);およびEvans et al.,J.Med.Chem.,30:1229(1987)(任意の目的のために参照により本明細書に組み込まれる)。そのような化合物は、コンピュータ化された分子モデリングの助けを借りて開発されることが多い。治療的に有用なペプチドと構造的に類似するペプチド模倣物を使用して、類似の治療効果または予防効果をもたらすことができる。一般に、ペプチド模倣物は、ヒト抗体などのパラダイムなポリペプチド(すなわち、生化学的性質または薬理学的活性を有するポリペプチド)と構造的に類似しているが、当技術分野で周知の方法によって、--CH2NH--、--CH2S--、--CH2-CH2--、--CH=CH-(シスおよびトランス)、--COCH2--、--CH(OH)CH2--、および--CH2SO--から選択される結合によって必要に応じて置換された1または複数のペプチド結合を有する。コンセンサス配列の1または複数のアミノ酸の同じタイプのD-アミノ酸による体系的な置換(例えば、L-リジンの代わりにD-リジン)を、より安定なペプチドを生成するために特定の実施形態で使用することができる。さらに、コンセンサス配列または実質的に同一のコンセンサス配列変異を含む拘束ペプチドは、当技術分野で公知の方法(Rizo and Gierasch,Ann.Rev.Biochem.,61:387(1992)、任意の目的のために参照により本明細書に組み込まれる)によって;例えば、ペプチドを環化する分子内ジスルフィド架橋を形成することができる内部システイン残基を付加することによって生成することができる。
ポリペプチド、核酸、宿主細胞などの生物学的材料に関連して本明細書全体を通して使用される「天然に存在する」という用語は、天然に見出される材料または天然に見出される材料の形態を指す。
「アゴニスト」という用語は、受容体と組み合わせて細胞応答を生成することができる化合物を指す。アゴニストは、受容体に直接結合するリガンドであり得る。あるいは、アゴニストは、例えば、(a)受容体に直接結合する別の分子と複合体を形成することによって、または(b)他の化合物が受容体に直接結合するように別の化合物の修飾を別の方法で生じさせるによって、受容体と間接的に結合し得る。アゴニストは、特定の受容体または受容体ファミリーのアゴニスト(例えば、TNFまたはTNFRアゴニスト)と呼ばれることがある。
抗体または免疫グロブリン鎖(重鎖または軽鎖)抗体の「免疫学的に機能的な断片」(または単に「断片」)という用語は、完全長鎖に存在するアミノ酸の少なくとも一部を欠くが、依然としてCD40のアゴニストとして特異的に機能することができる抗体の一部(その部分がどのようにして得られるかまたは合成されるかにかかわらず)を含む抗体の種である。これらの生物学的に活性な断片は、組換えDNA技術によって産生され得るか、またはインタクトな抗体を含む抗原結合タンパク質の酵素的もしくは化学的切断によって産生され得る。免疫学的に機能的な免疫グロブリン断片としては、限定されないが、Fab、ダイアボディ(同じ鎖上の2つのドメイン間の対形成を可能にするには短すぎる短いペプチドリンカーを介して接続された、軽鎖可変ドメインと同じポリペプチド上の重鎖可変ドメイン)、Fab’、F(ab’)2、Fv、ドメイン抗体および一本鎖抗体が挙げられ、限定されないが、ヒト、マウス、ラット、ラクダ科動物またはウサギを含む任意の哺乳動物源に由来し得る。本明細書中に開示されるアゴニスト抗CD40抗体の機能的部分、例えば、1または複数のCDRを、第2のタンパク質または小分子に共有結合させて、体内の特定の標的に対する、二機能性の治療特性を有する、または長い血清半減期を有する治療剤を作製することができるとさらに考えられる。当業者によって理解されるように、アゴニスト抗CD40抗体は、非タンパク質成分を含むことができる。
特定の実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体のポリペプチド構造は、モノクローナル抗体、二重特異性抗体、ミニボディ、ドメイン抗体、合成抗体(本明細書では「抗体模倣物」と呼ばれることがある)、キメラ抗体、ヒト化抗体、抗体融合物(本明細書では「抗体コンジュゲート」と呼ばれることがある)、およびそれらの断片をそれぞれ含むがこれらに限定されない抗体に基づく。
「Fc」領域は、抗体のCH1およびCH2ドメインを含む2つの重鎖断片を含む。2つの重鎖断片は、2つまたはそれを超えるジスルフィド結合およびCH3ドメインの疎水性相互作用によって一緒に保持される。
「Fab断片」は、1つの軽鎖ならびに1つの重鎖のCH1および可変領域を含む。Fab分子の重鎖は、別の重鎖分子とジスルフィド結合を形成することができない。
「Fab’断片」は、1つの軽鎖と、VHドメインおよびCH1ドメインならびにCH1ドメインとCH2ドメインとの間の領域も包含する1つの重鎖の一部とを含み、したがって、2つのFab’断片の2つの重鎖の間に鎖間ジスルフィド結合を形成してF(ab’)2分子を形成することができる。
「Fv領域」は、重鎖および軽鎖の両方からの可変領域を含むが、定常領域を欠く。
「一本鎖抗体」は、重鎖可変領域と軽鎖可変領域とが柔軟なリンカーによって連結されて、抗原結合領域を形成する単一のポリペプチド鎖を形成しているFv分子である。一本鎖抗体は、国際特許出願公開第WO 88/01649号ならびに米国特許第4,946,778号および第5,260,203号に詳細に論じられており、これらの開示は参照により組み込まれる。
「ドメイン抗体」は、重鎖の可変領域または軽鎖の可変領域のみを含む免疫学的に機能的な免疫グロブリン断片である。いくつかの例では、2つまたはそれを超えるVH領域をペプチドリンカーと共有結合させて、二価ドメイン抗体を作製する。二価ドメイン抗体の2つのVH領域は、同じまたは異なる抗原を標的とすることができる。
本明細書で使用される場合、「実質的に純粋」とは、記載された分子種が存在する優勢な種であること、すなわちモル基準で、同じ混合物中の他のいかなる個々の種よりも豊富であることを意味する。特定の実施形態では、実質的に純粋な分子は、対象種が、存在するすべての高分子種の少なくとも50%(モル基準)を含む組成物である。他の実施形態では、実質的に純粋な組成物は、組成物中に存在するすべての高分子種の少なくとも80%、85%、90%、95%または99%を構成する。他の実施形態では、対象種は本質的な均一性まで精製され、汚染種は従来の検出方法によって組成物中で検出することができず、したがって組成物は単一の検出可能な高分子種からなる。
「薬剤」という用語は、本明細書では、化学化合物、化学化合物の混合物、生物学的高分子、または生物学的材料から作製された抽出物を示すために使用される。
本明細書で使用される場合、「標識」または「標識された」という用語は、例えば放射性標識アミノ酸の組み込みまたはマーキングされたアビジン(例えば、光学的方法または比色法によって検出することができる蛍光マーカーまたは酵素活性を含有するストレプトアビジン)によって検出され得るビオチン部分のポリペプチドへの結合による、検出可能なマーカーの組み込みを指す。特定の実施形態において、標識またはマーカーはまた、治療的であり得る。ポリペプチドおよび糖タンパク質を標識する様々な方法が当技術分野で公知であり、使用することができる。ポリペプチドに対する標識の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:放射性同位体または放射性核種(例えば、3H、14C、15N、35S、90Y、99Tc、111In、125I、131I)、蛍光標識(例えば、FITC、ローダミン、ランタニド蛍光体)、酵素標識(例えば、ホースラディッシュペルオキシダーゼ、β-ガラクトシダーゼ、ルシフェラーゼ、アルカリホスファターゼ)、化学発光、ビオチニル基、二次レポーターによって認識される所定のポリペプチドエピトープ(例えば、ロイシンジッパーペア配列、二次抗体の結合部位、金属結合ドメイン、エピトープタグ)。特定の実施形態では、標識は、潜在的な立体障害を低減するために様々な長さのスペーサーアームによって取り付けられる。
「治療有効量」という用語は、哺乳動物(好ましくはヒト)において治療応答を生じると決定されたアゴニスト抗CD40抗体の量を指す。そのような治療有効量は、当業者によって容易に確認される。
本明細書で使用される「医薬品組成物」(または薬剤もしくは薬物)という用語は、患者に適切に投与された場合に所望の治療効果を誘導することができる化学化合物、組成物、薬剤または薬物を指す。それは、必ずしも1種類よりも多くの成分を必要とするものではない。
本明細書を通して、文脈上別段の要求がない限り、「含む(comprise)」という単語、または「含む(comprises)」もしくは「含む(comprising)」などの変形は、記載された整数または整数群を含むが、任意の他の整数または整数群を除外しないことを意味すると理解される。
本明細書で使用される選択された用語の他の定義は、本発明の詳細な説明の中に見出され、全体を通して適用され得る。他に定義されない限り、本明細書で使用される他のすべての科学用語および技術用語は、本発明が属する技術分野の当業者に一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
本明細書に記載の発明は、1または複数の値の範囲(例えば、サイズ、変位および電界強度など)を含むことができる。値の範囲は、範囲を定義する値、および範囲への境界を定義する値に直接隣接する値と同じまたは実質的に同じ結果をもたらす範囲に隣接する値を含む、範囲内のすべての値を含むと理解される。例えば、当業者は、範囲の上限または下限の10%の変動が完全に適切であり得、本発明に包含されることを理解するであろう。より具体的には、範囲の上限または下限の変動は5%または当技術分野で一般的に認識されているようにいずれか大きい方である。
本明細書を通して、「約(about)」および「およそ(approximately)」という単語などの相対語が使用される。この文言は、指定された数または範囲に対して少なくとも10%の変動性を組み込むことを求める。その変動は、指定された特定の数のプラス10%またはマイナス10%であり得る。
実施形態
A.アゴニスト抗CD40抗体
本発明のアゴニスト抗CD40抗体は、有効量で投与された場合、以下の少なくとも1または複数の機能を調節することができる:
a.APC(マクロファージ、DC、およびB細胞を含む)による抗原提示の増加;または
b.MHCおよび免疫共刺激分子(例えば、CD86、CD80、CD83、PD-L1、HLA-A、B、CまたはHLA-DR)の発現を増強すること;または
c.炎症促進性サイトカイン(例えば、IL-12、IL-1β、IL-6、IL-10、IL-12p40、IL-12p70、IL-23およびIFN-γ)の産生の刺激;または
d.T細胞活性化の誘導;または
e.CD40Lのシグナルを模倣し、CD4+リンパ球の機能を代替すること;または
f.腫瘍を有する動物におけるT細胞寛容を克服すること;または
g.効果的な細胞傷害性T細胞応答を誘発すること;または
h.抗腫瘍ワクチンの有効性を増強すること;または
i.腫瘍脈管構造を免疫浸潤に対してより許容性にすること。
いくつかの実施形態では、提供されるアゴニスト抗CD40抗体は、本明細書に記載の1または複数のCDRを含むポリペプチドである。いくつかのアゴニスト抗CD40抗体では、CDRは「フレームワーク」領域に埋め込まれ、CDRの適切な結合特性が達成されるようにCDRを配向させる。
本明細書中に開示される本発明の抗体は様々な有用性を有する。それらは、本明細書で説明するように、様々な治療用途に使用することができる。例えば、いくつかの実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体は、IL-2などの他の薬剤と共に投与された場合を含むがこれに限定されない悪性症状を処置するのに有用である。アゴニスト抗CD40抗体の他の用途としては、例えば、疾患の状態または症状の診断、およびCD40の有無を判定するためのスクリーニングアッセイが挙げられる。本明細書中に記載されるアゴニスト抗CD40抗体のいくつかはまた、抗原提示の増加に伴う結果、症候および/または病理の処置においても有用である。
一形態では、本発明は、(i)3つのCDRを含むVH鎖および(ii)3つのCDRを含むVL鎖を含む単離されたアゴニスト抗CD40抗体またはその断片を含み、1または複数の重鎖相補性決定領域(CDRH)は、以下:
a)配列番号1を含むCDRH1配列;
b)配列番号2を含むCDRH2配列;または
c)1つまたは2つのアミノ酸置換、欠失もしくは挿入を含む配列番号2を含むCDRH2配列
からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、提供されるアゴニスト抗CD40抗体は、1または複数のCDR(例えば、1、2、3、4、5または6つのCDR)を含む。いくつかの実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体は、(a)ポリペプチド構造と、(b)ポリペプチド構造に挿入および/または連結された1または複数のCDRとを含む。ポリペプチド構造は、様々な異なる形態をとることができる。例えば、天然に存在する抗体のフレームワークまたはその断片もしくはバリアントであり得るか、もしくはそれらを含み得るか、または本質的に完全に合成であり得る。様々なポリペプチド構造の例を以下にさらに記載する。
特定の実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体のポリペプチド構造は、モノクローナル抗体、二重特異性抗体、ミニボディ、ドメイン抗体、合成抗体(本明細書では「抗体模倣物」と呼ばれることがある)、キメラ抗体、ヒト化抗体、抗体融合物(「抗体コンジュゲート」と呼ばれることがある)、およびそれぞれの部分または断片を含むがこれらに限定されない抗体であるかまたは抗体に由来する。いくつかの例では、アゴニスト抗CD40抗体は、抗体の免疫学的断片(例えば、Fab、Fab’、F(ab’)2、またはscFv)である。様々な構造は、本明細書でさらに説明および定義される。
本発明の第1の形態の一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、
a)配列番号3を含むCDRH3配列;
b)配列番号4を含むCDRL1配列;
c)配列番号5を含むCDRL2配列;または
d)配列番号6を含むCDRL3配列
をさらに含む。
本発明の第1の形態のさらなる実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、
A:
a)配列番号1を含むCDRH1配列;または
b)配列番号2を含むCDRH2配列;および
B:
c)配列番号3を含むCDRH3配列;
d)配列番号4を含むCDRL1配列;
e)配列番号5を含むCDRL2配列;または
f)配列番号6を含むCDRL3配列
を含む。
本発明の第1の形態の別の実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、
a)配列番号1を含むCDRH1配列;
b)配列番号2を含むCDRH2配列;
c)配列番号3を含むCDRH3配列;
d)配列番号4を含むCDRL1配列;
e)配列番号5を含むCDRL2配列;および
f)配列番号6を含むCDRL3配列
を含む。
本発明の第1の形態の別の実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、配列番号7の重鎖可変領域を含む。本発明の第1の形態のさらなる実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、配列番号8の軽鎖可変領域を含む。本発明の第1の形態のさらなる実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、配列番号7の重鎖可変領域および配列番号8の軽鎖可変領域を含む。
配列番号7は、配列番号1、配列番号2および配列番号3のCDRH1、CDRH2およびCDRH3配列を含む。配列番号8は、配列番号4、配列番号5および配列番号6のCDRL1、CDRL2およびCDRL3配列を含む。いくつかの実施形態では、配列番号7の重鎖可変領域および配列番号8の軽鎖可変領域を含む抗体は、SVX-3001として公知である。
一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、組換え抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、多重特異性抗体、またはそれらの抗体断片である。
一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、Fab断片、Fab’断片、F(ab’)2断片、Fv断片、ダイアボディまたは一本鎖抗体分子である。
一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、ヒト化抗ヒト抗体である。
一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、モノクローナル抗体である。
一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、IgG1型、IgG2型、IgG3型またはIgG4型である。好ましくは、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、IgG1型である。
特に好ましい実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、配列番号19の重鎖配列および/または配列番号20の軽鎖配列を含む。
一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、標識基にカップリングされる。
提供される他の抗体は、配列番号7および8に示される可変重鎖および可変軽鎖の組み合わせまたはサブ部分によって形成される上記のアゴニスト抗CD40抗体のバリアントであり、それぞれが配列番号7および8における配列のアミノ酸配列に対して少なくとも50%、50~60、60~70、70~80%、80~85%、85~90%、90~95%、95~97%、97~99%、または99%を超える同一性を有する可変軽鎖および/または可変重鎖を含む(配列全体または配列のサブ部分のいずれか、例えば1または複数のCDR)。いくつかの例では、そのような抗体は少なくとも1つの重鎖および1つの軽鎖を含むが、他の例では、バリアントは2つの同一の軽鎖および2つの同一の重鎖(またはそのサブ部分)を含む。
特定の実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体は、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む可変領域を含む重鎖を含む。特定の実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体は、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも95%同一のアミノ酸配列を含む可変領域を含む重鎖を含む。特定の実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体は、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも99%同一のアミノ酸配列を含む可変領域を含む重鎖を含む。
特定の実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体は、配列番号19のアミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。特定の実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体は、配列番号19のアミノ酸配列と少なくとも95%同一のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。特定の実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体は、配列番号19のアミノ酸配列と少なくとも99%同一のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。
いくつかの実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体は、配列番号1~3および4~6の配列の少なくとも1つにおいて、CDR由来の1または複数のCDRと少なくとも90%、90~95%および/または95~99%同一の配列を含む。いくつかの実施形態では、1、2、3、4、5、または6つのCDR(それぞれが、上記の配列と少なくとも90%、90~95%、および/または95~99%同一である)が存在する。
特定の実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体は、配列番号8と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む可変領域を含む軽鎖を含む。特定の実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体は、配列番号8と少なくとも95%同一のアミノ酸配列を含む可変領域を含む軽鎖を含む。特定の実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体は、配列番号8と少なくとも99%同一のアミノ酸配列を含む可変領域を含む軽鎖を含む。
特定の実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体は、配列番号20と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。特定の実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体は、配列番号20と少なくとも95%同一のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。特定の実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体は、配列番号20と少なくとも99%同一のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
一実施形態では、単離されたアゴニスト抗CD40抗体は、CD40活性を増強する。
B.アゴニスト抗CD40抗体の製造
一実施形態では、本発明は、本明細書に記載のアゴニスト抗CD40抗体を作製する方法であって、該アゴニスト抗CD40抗体を分泌する宿主細胞から該アゴニスト抗CD40抗体を調製する工程を含む、方法を含む。
一般に、CD40に対する完全なモノクローナルアゴニスト抗体は、以下のようにして製造することができる。免疫グロブリン遺伝子を含有するマウスを目的のCD40で免疫すると、抗体を発現するマウス由来のリンパ球(B細胞など)が得られる。そのような回収された細胞を骨髄系細胞株と融合させて不死性ハイブリドーマ細胞株を調製し、そのようなハイブリドーマ細胞株をスクリーニングおよび選択して、目的の抗原に特異的な抗体を産生するハイブリドーマ細胞株を同定する。特定の実施形態では、CD40に特異的なアゴニスト抗体を産生するハイブリドーマ細胞株の産生が提供される。
特定の実施形態では、ファージディスプレイ技術を使用してモノクローナル抗体を作製する。特定の実施形態では、そのような技術はモノクローナル抗体を産生する。特定の実施形態では、単一のFabまたはFv抗体断片をコードするポリヌクレオチドがファージ粒子の表面に発現される。例えば、Hoogenboom et al.,J.Mol.Biol.,227:381(1991);Marks et al.,J Mol Biol 222:581(1991);米国特許第5,885,793号を参照のこと。特定の実施形態では、ファージを「スクリーニング」して、標的に対して親和性を有する抗体断片を同定する。したがって、特定のそのようなプロセスは、糸状バクテリオファージの表面上の抗体断片レパートリーのディスプレイによる免疫選択、およびその後の標的への結合によるファージの選択を模倣する。特定のそのような手順では、高親和性機能性抗体断片が単離される。特定のそのような実施形態では、抗体遺伝子の完全なレパートリーは、末梢血リンパ球から天然に再編成されたV遺伝子をクローニングすることによって作製される。例えば、Mullinax et al.,Proc Natl Acad Sci(USA),87:8095-8099(1990)を参照のこと。
特定の実施形態によれば、本発明の抗体は、挿入されたゲノムを産生する抗体のかなりの部分を有するが、内因性マウス抗体の産生が不足しているトランスジェニックマウスの利用によって調製される。そのようなマウスは、免疫グロブリン分子および抗体を産生することができ、マウス免疫グロブリン分子および抗体の産生が欠損している。この結果を達成するために利用される技術は、本明細書に開示されている特許、出願および参考文献に開示されている。特定の実施形態では、PCT公開出願番号WO 98/24893またはMendez et al.,Nature Genetics,15:146-156(1997)に開示されているような方法を使用することができ、これらは任意の目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
特定の実施形態では、CD40に特異的なアゴニスト抗体は、脾細胞(B細胞またはT細胞)をインビトロで抗原に曝露し、次いで、その曝露された細胞を、免疫無防備状態のマウス、例えば SCIDまたはnod/SCIDにおいて再構成させることによって産生される。例えば、Brams et al.,J.Immunol.160:2051-2058(1998);Carballido et al.,Nat.Med.,6:103-106(2000)を参照のこと。特定のこのようなアプローチでは、SCIDマウスへの胎児組織の生着(SCID-hu)は、長期の造血およびヒトT細胞発生をもたらす。例えば、McCune et al.,Science,241:1532-1639(1988);Ifversen et al.,Sem.Immunol.,8:243-248(1996)を参照のこと。特定の例では、そのようなキメラマウスにおける体液性免疫応答は、動物におけるT細胞の共発生に依存する。例えば、Martensson et al.,Immunol.,83:1271-179(1994)を参照のこと。特定のアプローチでは、末梢血リンパ球をSCIDマウスに移植する。例えば、Mosier et al.,Nature,335:256-259(1988)を参照のこと。特定のこのような実施形態では、このような移植細胞を、ブドウ球菌エンテロトキシンA(SEA)などのプライミング剤のいずれかで処理すると、より高いレベルのB細胞産生が検出される。例えば、Martensson et al.,Immunol.,84:224-230(1995);Murphy et al.,Blood,86:1946-1953(1995)を参照のこと。
理解されるように、抗体は、ハイブリドーマ細胞株以外の細胞株で発現され得る。特定の抗体をコードする配列を使用して、適切な哺乳動物宿主細胞を形質転換することができる。形質転換は、例えば、ポリヌクレオチドをウイルス(またはウイルスベクター)にパッケージングし、ウイルス(またはベクター)を宿主細胞に形質導入することを含む、ポリヌクレオチドを宿主細胞に導入するための任意の公知の方法によるか、または米国特許第4,399,216号、第4,912,040号、第4,740,461号および第4,959,455号(これらの特許は参照により本明細書に組み込まれる)によって例示されるような当技術分野で公知のトランスフェクション手順によるものであり得る。使用される形質転換の手順は、形質転換されるべき宿主に依存する。哺乳動物細胞に異種ポリヌクレオチドを導入するための方法は当技術分野で周知であり、デキストラン媒介トランスフェクション、リン酸カルシウム沈殿、ポリブレン媒介トランスフェクション、プロトプラスト融合、エレクトロポレーション、リポソームへのポリヌクレオチドの封入、および核へのDNAの直接マイクロインジェクションが挙げられる。
発現のための宿主として利用可能な哺乳動物細胞株は当技術分野で周知であり、American Type Culture Collection(ATCC)から入手可能な多くの不死化細胞株が挙げられ、これらには、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、HeLa細胞、ベビーハムスター腎臓(BHK)細胞、サル腎臓細胞(COS)、ヒト肝細胞癌腫細胞(例えば、Hep G2)、ヒト上皮腎臓293細胞およびいくつかの他の細胞株が含まれるが、これらに限定されない。どの細胞株が高い発現レベルを有し、CD40に特異的なアゴニスト抗体を産生するかを決定することによって、特に好ましい細胞株を選択する。
特定の実施形態では、アゴニストCD40抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgE、IgA、IgDおよびIgMアイソタイプの少なくとも1つの免疫グロブリン分子を含む。特定の実施形態では、アゴニストCD40抗体は、ヒトカッパ軽鎖および/またはヒト重鎖を含む。特定の実施形態では、重鎖は、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgE、IgA、IgD、またはIgMアイソタイプの重鎖である。特定の実施形態では、アゴニストCD40抗体は、哺乳動物細胞における発現のためにクローン化されている。特定の実施形態では、アゴニストCD40抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgE、IgA、IgDおよびIgMアイソタイプの定常領域のいずれか以外の定常領域を含む。
特定の実施形態では、アゴニストCD40抗体は、ヒトラムダ軽鎖およびヒトIgG2重鎖を含む。特定の実施形態では、アゴニストCD40抗体は、ヒトラムダ軽鎖およびヒトIgG4重鎖を含む。特定の実施形態では、アゴニストCD40抗体は、ヒトラムダ軽鎖およびヒトIgG1重鎖を含む。特定の実施形態では、アゴニストCD40抗体は、ヒトラムダ軽鎖およびヒトIgG3、IgE、IgA、IgDまたはIgM重鎖を含む。他の実施形態では、アゴニストCD40抗体は、ヒトカッパ軽鎖およびヒトIgG2重鎖を含む。特定の実施形態では、アゴニストCD40抗体は、ヒトカッパ軽鎖およびヒトIgG4重鎖を含む。特定の実施形態では、アゴニストCD40抗体は、ヒトカッパ軽鎖およびヒトIgG1重鎖を含む。特定の実施形態では、アゴニストCD40抗体は、ヒトカッパ軽鎖およびヒトIgG3、IgE、IgA、IgDまたはIgM重鎖を含む。特定の実施形態では、アゴニストCD40抗体は、IgG2アイソタイプの定常領域でもIgG4アイソタイプの定常領域でもない定常領域に連結された抗体の可変領域を含む。好ましくは、アゴニストCD40抗体は、ヒトIgG1重鎖および軽鎖を含む。特定の実施形態では、アゴニストCD40抗体は、哺乳動物細胞における発現のためにクローン化されている。
特定の実施形態では、本明細書中に記載される少なくとも1つのハイブリドーマ株の由来する抗体の重鎖および軽鎖に対する保存的修飾は、ハイブリドーマ株に由来する抗体と類似する機能的特徴および化学的特徴を有するアゴニストCD40抗体を産生する。対照的に、特定の実施形態では、アゴニストCD40抗体の機能的特徴および/または化学的特徴における実質的な改変は、(a)置換の領域における分子骨格の構造、例えば、シートまたはらせん構造、(b)標的部位における分子の電荷または疎水性、または(c)側鎖の嵩の維持に対する効果が有意に異なる重鎖および軽鎖のアミノ酸配列における置換を選択することによって達成され得る。
例えば、「保存的アミノ酸置換」は、その位置のアミノ酸残基の極性または電荷にほとんどまたは全く影響がないように、ネイティブアミノ酸残基を非ネイティブ残基で置換することを含み得る。さらに、「アラニンスキャニング変異誘発」について以前に記載されたように、ポリペプチド中の任意の天然残基をアラニンで置換することもできる。
所望のアミノ酸置換は(保存的であろうと非保存的であろうと)、そのような置換が所望される時点で当業者によって決定され得る。特定の実施形態では、アミノ酸置換を使用して、アゴニストCD40抗体の重要な残基を同定するか、または本明細書に記載のアゴニストCD40抗体のアゴニスト活性を増加もしくは減少させることができる。
特定の実施形態では、アゴニストCD40抗体は、1または複数のポリペプチドを含む。特定の実施形態では、様々な発現ベクター/宿主系のいずれかを利用して、1または複数のアゴニスト抗CD40抗体成分またはアゴニスト抗CD40抗体自体を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド分子を発現させることができる。そのような系には、微生物、例えば、組換えバクテリオファージ、プラスミドまたはコスミドDNA発現ベクターで形質転換された細菌;酵母発現ベクターで形質転換された酵母;ウイルス発現ベクター(例えば、バキュロウイルス)に感染した昆虫細胞系;ウイルス発現ベクター(例えば、カリフラワーモザイクウイルス、CaMV、タバコモザイクウイルス、TMV)でトランスフェクトした、または細菌発現ベクター(例えば、TiまたはpBR322プラスミド)で形質転換した植物細胞系;または動物細胞系が含まれるが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、1または複数のアゴニスト抗CD40抗体成分またはアゴニスト抗CD40抗体自体を含むポリペプチドは、酵母において組換え発現される。特定のこのような実施形態は、市販の発現系、例えば、ピキア発現系(Invitrogen、カリフォルニア州サンディエゴ)を製造者の説明書に従って使用する。特定の実施形態において、そのような系は、分泌を指令するためのプレ-プロ-アルファ配列に依存する。特定の実施形態では、インサートの転写は、メタノールによる誘導時にアルコールオキシダーゼ(AOX1)プロモーターによって駆動される。
特定の実施形態では、1または複数のアゴニスト抗CD40抗体成分またはアゴニスト抗CD40抗体自体を含む分泌ポリペプチドを酵母増殖培地から精製する。特定の実施形態では、酵母増殖培地からポリペプチドを精製するために使用される方法は、細菌および哺乳動物細胞の上清からポリペプチドを精製するために使用される方法と同じである。
特定の実施形態では、1または複数のアゴニスト抗CD40抗体成分またはアゴニスト抗CD40抗体自体を含むポリペプチドをコードする核酸を、pVL1393(PharMingen,San Diego,CA)などのバキュロウイルス発現ベクターにクローニングする。特定の実施形態では、そのようなベクターを製造者(PharMingen)の指示に従って使用して、Spodoptera frugiperda細胞をsF9タンパク質非含有培地中で感染させ、組換えポリペプチドを産生することができる。特定の実施形態では、ヘパリン-セファロースカラム(Pharmacia)を使用して、かかる培地からポリペプチドを精製および濃縮する。
特定の実施形態では、1または複数のアゴニスト抗CD40抗体成分またはアゴニスト抗CD40抗体自体を含むポリペプチドは、昆虫系において発現される。ポリペプチド発現のための特定の昆虫系は、当業者に周知である。そのような系の1つでは、Spodoptera frugiperda)細胞またはTrichoplusia幼虫において外来遺伝子を発現するためのベクターとして、Autographa californica核多角体病ウイルス(AcNPV)が使用される。特定の実施形態では、ポリペプチドをコードする核酸分子を、ウイルスの非必須遺伝子、例えばポリヘドリン遺伝子内に挿入し、その遺伝子のプロモーターの制御下に置くことができる。特定の実施形態では、核酸分子の挿入が成功すると、非必須遺伝子は不活性になる。特定の実施形態では、その不活性化は、検出可能な特徴をもたらす。例えば、ポリヘドリン遺伝子の不活性化は、コートタンパク質を欠くウイルスの産生をもたらす。
特定の実施形態では、組換えウイルスを使用して、S.frugiperda細胞またはTrichoplusia幼虫を感染させることができる。例えば、Smith et al.,J.Virol.,46:584(1983);Engelhard et al.,Proc.Nat.Acad.Sci.(USA),91:3224-7(1994)を参照のこと。
特定の実施形態では、細菌細胞内で作製された1または複数のアゴニスト抗CD40抗体成分またはアゴニスト抗CD40抗体自体を含むポリペプチドは、細菌内の不溶性封入体として産生される。特定の実施形態では、そのような封入体を含む宿主細胞は、遠心分離によって回収され;0.15M NaCl、10mM Tris(pH8)、1mM EDTA中で洗浄され;0.1mg/mlリゾチーム(Sigma,St.Louis,MO)で室温にて15分間処理される。特定の実施形態では、溶解物を超音波処理によって清澄化し、細胞デブリを12,000×gで10分間の遠心分離によってペレット化する。特定の実施形態では、ポリペプチド含有ペレットは、50mM Tris(pH8)および10mM EDTAに再懸濁され;50%グリセロール上に層化され;6000×gで30分間遠心分離される。特定の実施形態では、そのペレットを、Mg++およびCa++を含まない標準的なリン酸緩衝生理食塩水(PBS)に再懸濁することができる。特定の実施形態では、ポリペプチドを、再懸濁したペレットを変性SDSポリアクリルアミドゲル(例えば、前出のSambrookらを参照)に分画することによってさらに精製する。特定の実施形態では、そのようなゲルを0.4M KClに浸漬してタンパク質を可視化することができ、これを切り出し、SDSを欠くゲルランニングバッファーで電気溶出することができる。特定の実施形態によれば、グルタチオン-S-トランスフェラーゼ(GST)融合タンパク質は、可溶性タンパク質として細菌において産生される。特定の実施形態では、そのようなGST融合タンパク質は、GST精製モジュール(Pharmacia)を使用して精製される。
特定の実施形態では、特定のポリペプチド、例えば、1または複数のアゴニスト抗CD40抗体成分またはアゴニスト抗CD40抗体自体を含むポリペプチドを「リフォールディング」することが望ましい。特定の実施形態では、そのようなポリペプチドは、本明細書中で論じられるある特定の組換え系を使用して産生される。特定の実施形態では、ポリペプチドを「リフォールディング」および/または酸化して、所望の三次構造を形成し、および/またはジスルフィド結合を生成する。特定の実施形態では、そのような構造および/または連結は、ポリペプチドのある特定の生物学的活性に関連する。特定の実施形態では、リフォールディングは、当技術分野で公知のいくつかの手順のいずれかを使用して達成される。例示的な方法は、限定されないが、カオトロピック剤の存在下で可溶化されたポリペプチド剤を典型的には7を超えるpHに曝露することを含む。例示的なカオトロピック剤はグアニジンである。特定の実施形態では、リフォールディング/酸化溶液は、還元剤およびその還元剤の酸化形態も含む。特定の実施形態では、還元剤およびその酸化型は、ジスルフィドシャッフリングが起こることを可能にする特定の酸化還元電位を生成する比で存在する。特定の実施形態において、そのようなシャッフリングは、システイン架橋の形成を可能にする。例示的なレドックス対としては、システイン/シスタミン、グルタチオン/ジチオビスGSH、塩化第二銅、ジチオスレイトールDTT/ジチアンDTT、および2-メルカプトエタノール(bME)/ジチオ-bMEが挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、共溶媒が、リフォールディングの効率を高めるために使用される。例示的な共溶媒としては、グリセロール、様々な分子量のポリエチレングリコール、およびアルギニンが挙げられるが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、1または複数のアゴニスト抗CD40抗体成分またはアゴニスト抗CD40抗体自体を含むポリペプチドを実質的に精製する。特定のタンパク質精製技術は、当業者に公知である。特定の実施形態では、タンパク質精製は、非ポリペプチド画分からのポリペプチド画分の粗分画を含む。特定の実施形態では、クロマトグラフィーおよび/または電気泳動技術を使用してポリペプチドを精製する。例示的な精製方法としては、限定されないが、硫酸アンモニウムによる沈殿;PEGによる沈殿;免疫沈降;熱変性後の遠心分離;アフィニティークロマトグラフィー(例えば、プロテインA-セファロース)、イオン交換クロマトグラフィー、排除クロマトグラフィー、および逆相クロマトグラフィーを含むがこれらに限定されないクロマトグラフィー;ゲル濾過;ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィー;等電点電気泳動;ポリアクリルアミドゲル電気泳動;およびそのような技術と他の技術との組み合わせが挙げられる。特定の実施形態では、ポリペプチドは、高速タンパク質液体クロマトグラフィーまたは高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)によって精製される。特定の実施形態では、精製工程を変更することができ、または特定の工程を省略することができ、それでもなお実質的に精製されたポリペプチドを調製するための適切な方法をもたらす。
特定の実施形態では、ポリペプチド調製物の精製度を定量する。精製度を定量するための特定の方法は、当業者に公知である。特定の例示的な方法には、調製物の特異的結合活性を決定すること、およびSDS/PAGE分析によって調製物内のポリペプチドの量を評価することが含まれるが、これらに限定されない。ポリペプチド調製物の精製量を評価するための特定の例示的な方法は、調製物の結合活性を計算すること、およびそれを初期抽出物の結合活性と比較することを含む。特定の実施形態では、そのような計算の結果は、「精製倍率」として表される。結合活性の量を表すために使用される単位は、実施される特定のアッセイに依存する。
特定の実施形態では、1または複数のアゴニスト抗CD40抗体成分またはアゴニスト抗CD40抗体自体を含むポリペプチドは、部分的に精製される。特定の実施形態では、部分精製は、より少ない精製工程を使用することによって、または同じ一般的な精製スキームの異なる形態を利用することによって達成することができる。例えば、特定の実施形態では、HPLC装置を利用して行われるカチオン交換カラムクロマトグラフィーは、一般に、低圧クロマトグラフィーシステムを利用する同じ技術よりも大きな「精製倍率」をもたらす。特定の実施形態では、より低い精製度をもたらす方法は、ポリペプチドの全回収率またはポリペプチドの結合活性の維持において利点を有し得る。
特定の場合において、ポリペプチドの電気泳動による移動は、異なる条件のSDS/PAGEで、時には有意に変化し得る。例えば、Capaldi et al.,Biochem.Biophys.Res.Comm.,76:425(1977)を参照のこと。異なる電気泳動条件下では、精製または部分的に精製されたポリペプチドの見かけの分子量は異なり得ることが理解されよう。
C.アゴニスト抗CD40抗体をコードする核酸分子
一実施形態では、本発明は、本明細書に開示の単離されたアゴニスト抗CD40抗体をコードする核酸分子を含む。
当業者は、上記の議論が、アゴニスト抗CD40抗体を同定、評価および/または作製するために、ならびにそれらの抗体をコードし得る核酸配列のためにも使用され得ることを理解するであろう。したがって、それらの抗体をコードする核酸配列が企図される。例えば、抗体は、配列番号9もしくは10に記載される少なくとも1つの核酸配列、または配列番号9もしくは10の核酸配列によってコードされるCDRの少なくとも1~6個(およびそれらの様々な組み合わせ)と少なくとも80、80~85、85~90、90~95、95~97、97~99%またはそれを超える同一性を有することができる。
いくつかの実施形態では、抗体(またはそれをコードする核酸配列)は、特定の抗体をコードする核酸配列(または核酸配列自体)がストリンジェントな条件下で配列番号7および8のタンパク質をコードする核酸配列のいずれかに選択的にハイブリダイズすることができる場合、本発明内で企図される。1つの実施形態において、適切な中程度にストリンジェントな条件には、5XSSC;0.5% SDS、1.0mM EDTA(pH8:0)の溶液における予備洗浄;50°C、-65°C、5xSSCで一晩、または異種間相同性の場合、45°C、0.5xSSCでのハイブリダイズ;その後、0.1% SDSを含有する2×、0.5×および0.2×SSCのそれぞれで、65°Cで20分間、2回洗浄が含まれる。そのようなハイブリダイズするDNA配列もまた、コード縮重のために、ハイブリダイズするDNA配列によってコードされる抗体ポリペプチドおよびこれらの核酸配列によってコードされるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列と同様に、本発明の範囲内である。いくつかの実施形態では、CDRのバリアントは、上記の配列内の1または複数のCDRハイブリダイズする核酸配列およびそれらの配列によってコードされるアミノ酸配列を含む。
この文脈において言及される「選択的にハイブリダイズする」という語句は、検出可能かつ選択的に結合することを意味する。本発明によるポリヌクレオチド、オリゴヌクレオチドおよびそれらの断片は、非特異的核酸に対する検出可能な結合の認識可能な量を最小限にするハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で核酸鎖に選択的にハイブリダイズする。高ストリンジェンシー条件を使用して、当該分野で公知であり、本明細書で論じられるような選択的ハイブリダイゼーション条件を達成することができる。一般に、本発明のポリヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、および断片と目的の核酸配列との間の核酸配列相同性は、少なくとも80%であり、より典型的には、少なくとも85%、90%、95%、99%、および100%の相同性の増加が好ましい。2つのアミノ酸配列は、それらの配列間に部分的または完全な同一性がある場合、相同である。例えば、85%の相同性は、2つの配列が最大マッチングのために整列された場合、アミノ酸の85%が同一であることを意味する。(マッチングされる2つの配列のいずれかにおける)ギャップは、マッチングを最大化する際に許容され;ギャップ長は5またはそれ未満が好ましく、2またはそれ未満がより好ましい。代替的および好ましくは、2つのタンパク質配列(またはそれらに由来する少なくとも30アミノ酸長のポリペプチド配列)は、それらが、突然変異データマトリクスおよび6またはそれを超えるギャップペナルティを伴うプログラムALIGNを使用して(標準偏差単位で)5を超えるアラインメントスコアを有する場合、この用語が本明細書で使用されるように相同である。Dayhoff,M.O.,in Atlas of Protein Sequence and Structure,pp.101-110(第5巻、National Biomedical Research Foundation(1972))およびこの巻に対する補足2の1~10頁を参照のこと。2つの配列またはその部分は、それらのアミノ酸がALIGNプログラムを使用して最適にアラインメントされたときに50%以上同一である場合、より好ましくは相同である。「対応する」という用語は、本明細書では、ポリヌクレオチド配列が参照ポリヌクレオチド配列の全部もしくは一部と相同(すなわち、進化的に厳密に関連するのではなく、同一であること)であること、またはポリペプチド配列が参照ポリペプチド配列と同一であることを意味するために使用される。対照的に、「相補的」という用語は、相補的配列が参照ポリヌクレオチド配列の全部または一部と相同であることを意味するために本明細書で使用される。説明のために、ヌクレオチド配列「TATAC」は、参照配列「TATAC」に対応し、参照配列「GTATA」に相補的である。
一実施形態では、本発明は、本明細書に記載の核酸分子を含むベクターを含む。
一実施形態では、本発明は、本明細書に記載の核酸分子を含む宿主細胞を含む。
D.少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体を含む組成物
一実施形態では、本発明は、本明細書に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体を含む組成物を含む。好ましくは、組成物は医薬組成物である。したがって、本発明の好ましい実施形態では、本明細書に記載の少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体と、薬学的に許容され得る賦形剤とを含む医薬組成物を含む。
代替の実施形態では、本発明は、アゴニスト抗CD40抗体を薬学的に許容され得る希釈剤、担体、可溶化剤、乳化剤、保存剤および/またはアジュバントと共に含む医薬組成物を提供する。
特定の実施形態では、本発明は、アゴニスト抗CD40抗体と、治療有効量の少なくとも1つの追加の治療剤とを、薬学的に許容され得る希釈剤、担体、可溶化剤、乳化剤、保存剤および/またはアジュバントと一緒に含む医薬組成物を提供する。
組成物が少なくとも1つの追加の治療剤を含む場合、薬剤は、好ましくは、放射性同位体、放射性核種、毒素、または治療群および化学療法群からなる群から選択される。したがって、好ましい形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体を少なくとも第2の免疫増強剤と一緒に含む医薬製剤を含む。薬剤としては、限定されないが、インビトロで合成的に調製された化学組成物、抗体、抗原結合領域、ならびにそれらの組み合わせおよびコンジュゲートが挙げられる。特定の実施形態では、薬剤は、アゴニスト、アンタゴニスト、アロステリックモジュレーターまたは毒素として作用し得る。特定の実施形態では、薬剤は、その標的を阻害または刺激し、それにより、悪性腫瘍に対する免疫応答を促進するように作用し得る。そのような免疫増強剤には、IL-2、TLR-7アゴニスト、または全身性細胞傷害性化学療法剤が含まれるが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、許容され得る製剤材料は、好ましくは、使用される投与量および濃度でレシピエントに対して非毒性である。いくつかの実施形態では、製剤材料は、s.c.および/または腫瘍内投与用である。特定の実施形態では、医薬組成物は、例えば、組成物のpH、オスモル濃度、粘度、透明度、色、等張性、臭気、無菌性、安定性、溶解または放出速度、吸着または浸透を改変、維持または保存するための製剤材料を含むことができる。特定の実施形態では、適切な製剤材料としては、アミノ酸(例えば、グリシン、グルタミン、アスパラギン、アルギニンまたはリジン);抗菌剤;酸化防止剤(例えば、アスコルビン酸、亜硫酸ナトリウムまたは亜硫酸水素ナトリウム);緩衝液(例えば、ホウ酸、重炭酸、Tris-HCl、クエン酸、リン酸または他の有機酸);増量剤(マンニトール、グリシン等);キレート剤(エチレンジアミン四酢酸(EDTA)など);錯化剤(カフェイン、ポリビニルピロリドン、β-シクロデキストリンまたはヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンなど);充填剤;単糖類;二糖類;および他の炭水化物(グルコース、マンノースまたはデキストリンなど);タンパク質(例えば、血清アルブミン、ゼラチンまたは免疫グロブリン);着色剤、香味剤および希釈剤;乳化剤;親水性ポリマー(ポリビニルピロリドンなど);低分子量ポリペプチド;塩形成対イオン(ナトリウムなど);防腐剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、安息香酸、サリチル酸、チメロサール、フェネチルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、クロルヘキシジン、ソルビン酸または過酸化水素);溶媒(例えば、グリセリン、プロピレングリコールまたはポリエチレングリコール);糖アルコール(マンニトールまたはソルビトールなど);懸濁化剤;界面活性剤または湿潤剤(例えば、プルロニクス、PEG、ソルビタンエステル、ポリソルベート、例えばポリソルベート20、ポリソルベート80、トリトン);安定性増強剤(例えば、スクロースまたはソルビトール);等張化剤(例えば、アルカリ金属ハロゲン化物、好ましくは塩化ナトリウムまたは塩化カリウム、マンニトールソルビトール);送達ビヒクル;希釈剤;賦形剤および/または医薬アジュバントが挙げられるが、これらに限定されない(Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th Edition,A.R.Gennaro,ed.,Mack Publishing Company(1995)。いくつかの実施形態では、製剤はPBS;20mM NaOAC、pH5.2、50mM NaCl;および/または10mM NAOAC、pH5.2、9%スクロースを含む。
特定の実施形態では、アゴニスト抗CD40抗体および/または治療分子は、当技術分野で公知の半減期延長ビヒクルに連結される。そのようなビヒクルには、ポリエチレングリコール、グリコーゲン(例えば、ABPのグリコシル化)およびデキストランが含まれるが、これらに限定されない。そのようなビヒクルは、例えば、米国特許出願第09/428,082号、現在は米国特許第6,660,843号、および公開されているPCT出願番号WO 99/25044に記載されており、これらは任意の目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
特定の実施形態では、最適な医薬組成物は、例えば、意図される投与経路、送達様式および所望の投与量に応じて当業者によって決定される。例えば、上記のRemington’s Pharmaceutical Sciencesを参照されたい。特定の実施形態では、そのような組成物は、本発明の抗体の物理的状態、安定性、インビボ放出速度およびインビボクリアランス速度に影響を及ぼし得る。
特定の実施形態では、医薬組成物中の主なビヒクルまたは担体は、本質的に水性または非水性のいずれかであり得る。例えば、特定の実施形態では、適切なビヒクルまたは担体は、注射用水、生理食塩水または人工脳脊髄液であってもよく、非経口投与用の組成物に一般的な他の材料が補充されていてもよい。いくつかの実施形態では、生理食塩水は、等張リン酸緩衝生理食塩水を含む。特定の実施形態では、血清アルブミンと混合された中性緩衝食塩水または生理食塩水は、さらに例示的なビヒクルである。特定の実施形態では、医薬組成物は、約pH7.0~8.5のトリス緩衝液または約pH4.0~5.5の酢酸緩衝液を含み、これはソルビトールまたはその適切な代替物をさらに含むことができる。特定の実施形態では、少なくとも1つの追加の治療剤の有無にかかわらず、アゴニスト抗CD40抗体を含む組成物は、所望の純度を有する選択された組成物を凍結乾燥ケーキまたは水溶液の形態の任意の製剤剤(Remington’s Pharmaceutical Sciences、前出)と混合することによって、貯蔵のために調製することができる。さらに、特定の実施形態では、少なくとも1つの追加の治療剤の有無にかかわらず、アゴニスト抗CD40抗体を含む組成物は、スクロースなどの適切な賦形剤を使用して凍結乾燥物として製剤化することができる。
特定の実施形態では、医薬組成物は、非経口送達のために選択することができる。そのような薬学的に許容され得る組成物の調製は、当業者の能力の範囲内である。
特定の実施形態では、製剤成分は、投与部位に許容され得る濃度で存在する。特定の実施形態では、緩衝液を使用して、組成物を生理学的pHまたはわずかに低いpH、典型的には約5~約8のpH範囲内に維持する。
特定の実施形態では、非経口投与(好ましくは腫瘍内投与または腫瘍周囲投与)が企図される場合、治療組成物は、追加の治療剤の有無にかかわらず、薬学的に許容され得るビヒクル中に所望のアゴニスト抗CD40抗体を含むパイロジェンフリーの非経口的に許容され得る水溶液の形態であり得る。特定の実施形態では、非経口注射用のビヒクルは、少なくとも1つの追加の治療剤の有無にかかわらず、アゴニスト抗CD40抗体が適切に保存された滅菌等張溶液として製剤化された滅菌蒸留水である。特定の実施形態では、調製は、生成物の制御放出または持続放出を提供することができる、注射可能なミクロスフェア、生体侵食性粒子、ポリマー化合物(ポリ乳酸またはポリグリコール酸など)、ビーズまたはリポソームなどの薬剤での所望の分子の製剤化を含むことができ、その結果、デポー注射を介して送達することができる。
特定の実施形態では、医薬組成物は、錠剤の製造に適した非毒性賦形剤との混合物中に、少なくとも1つの追加の治療剤の有無にかかわらず、有効量のアゴニスト抗CD40抗体を含むことができる。特定の実施形態では、錠剤を滅菌水または別の適切なビヒクルに溶解することによって、溶液を単位用量形態で調製することができる。特定の実施形態では、適切な賦形剤としては、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウムもしくは重炭酸ナトリウム、ラクトース、またはリン酸カルシウムなどの不活性希釈剤;または、デンプン、ゼラチンもしくはアカシアなどの結合剤;または、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、またはタルクなどの潤滑剤が挙げられるが、これらに限定されない。
持続送達製剤または制御送達製剤における、少なくとも1つの追加の治療剤を伴うまたは伴わない、アゴニスト抗CD40抗体を含む製剤を含む追加の医薬組成物は、当業者には明らかであろう。特定の実施形態では、リポソーム単体、生体侵食性微粒子または多孔質ビーズおよびデポー注射などの様々な他の持続または制御された送達手段を製剤化するための技術もまた当業者に公知である。例えば、医薬組成物の送達のための多孔質ポリマー微粒子の制御放出を記載するPCT出願番号PCT/US 93/00829を参照されたい。特定の実施形態では、持続放出調製物は、成形物品、例えばフィルムまたはマイクロカプセルの形態の半透性ポリマーマトリックスを含むことができる。持続放出マトリックスには、ポリエステル、ヒドロゲル、ポリラクチド(U.S.3,773,919およびEP 058,481)、L-グルタミン酸とγエチル-L-グルタメートとのコポリマー(Sidman et al.,Biopolymers,22:547-556(1983))、ポリ(2-ヒドロキシエチル-メタクリレート)(Langer et al.,J.Biomed.Mater.Res.,15:167-277(1981)およびLanger,Chem.Tech.,12:98-105(1982))、エチレンビニルアセテート(Langerら、前出)またはポリ-D(-)-3-ヒドロキシ酪酸(EP 133,988)が含まれ得る。特定の実施形態では、持続放出組成物はまた、当技術分野で公知のいくつかの方法のいずれかによって調製することができるリポソームを含むことができる。例えば、Eppstein et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,82:3688-3692(1985);EP 036,676;EP 088,046およびEP 143,949を参照のこと。
インビボ投与に使用される医薬組成物は、典型的には無菌である。特定の実施形態では、これは、滅菌濾過膜による濾過によって達成することができる。特定の実施形態では、組成物が凍結乾燥される場合、この方法を用いた滅菌は、凍結乾燥および再構成の前または後のいずれかで行うことができる。特定の実施形態では、非経口投与用の組成物は、凍結乾燥形態または溶液で保存することができる。特定の実施形態では、非経口組成物は、一般に、滅菌アクセスポートを有する容器、例えば皮下注射針によって穿刺可能なストッパーを有する静脈内溶液バッグまたはバイアルに入れられる。
特定の実施形態では、医薬組成物が製剤化されると、溶液、懸濁液、ゲル、エマルジョン、固体として、または脱水もしくは凍結乾燥粉末として、滅菌バイアル中に保存することができる。特定の実施形態では、そのような製剤は、すぐに使用できる形態または投与前に再構成される形態(例えば、凍結乾燥)のいずれかで保存することができる。
特定の実施形態では、単回投与単位を生産するためのキットが提供される。特定の実施形態では、キットは、乾燥タンパク質を有する第1の容器と水性製剤を有する第2の容器の両方を含むことができる。特定の実施形態では、単室および多室のプレフィルドシリンジ(例えば、液体シリンジおよびリオシリンジ(lyosyringe))を含むキットが含まれる。
特定の実施形態では、治療的に使用される、少なくとも1つの追加の治療剤の有無にかかわらず、アゴニスト抗CD40抗体を含む有効量の医薬組成物は、例えば、治療の状況および目的に依存する。したがって、処置のための適切な投薬量レベルは、特定の実施形態によれば、送達される分子、少なくとも1つの追加の治療剤の有無にかかわらずアゴニスト抗CD40抗体が使用される適応症、投与経路、ならびに対象の大きさ(体重、体表面腫瘍サイズまたは器官サイズ)および/または条件(年齢および全般的な健康状態)に部分的に依存して変化するであろうことが当業者には理解されよう。特定の実施形態では、臨床医は、投与量を滴定し、投与経路を変更して、最適な治療効果を得ることができる。特定の実施形態では、典型的な投与量は、上記の因子に応じて、約0.1μg/kg~最大約100mg/kgまたはそれを超える範囲であり得る。特定の実施形態では、投与量は、0.1μg/kg~最大約100mg/kg;または1μg/kg~最大約100mg/kg;または5μg/kg~最大約100mg/kgの範囲であり得る。例えば、有効用量は、好ましくは20μg/kg~200μg/kgである。したがって、患者が6回の用量を受ける場合、2週間にわたる対応する総用量は120μg/kg~1.2mg/kgである。
特定の実施形態では、投与頻度は、使用される製剤中のアゴニスト抗CD40抗体および/または任意の追加の治療剤の薬物動態パラメータを考慮に入れる。特定の実施形態では、臨床医は、所望の効果を達成する投与量に達するまで組成物を投与する。したがって、特定の実施形態では、組成物は、単回用量として、または経時的に2回またはそれを超える用量(所望の分子を同量含有してもしなくてもよい)として、または埋め込みデバイスもしくはカテーテルを介した連続注入として投与することができる。適切な投与量のさらなる改良は、当業者によって日常的に行われ、当業者によって日常的に行われる作業の範囲内である。特定の実施形態では、適切な用量は、適切な用量反応データの使用によって確認することができる。
特定の実施形態では、医薬組成物の投与経路は、既知の方法に従う。好ましくは腫瘍内注射または腫瘍周囲注射によるが、組成物が部位特異的送達のために製剤化される場合、他の投与経路が適切であり得る。そのような投与経路には、静脈内、腹腔内、筋肉内、皮下、動脈内、門脈内、または病巣内経路;持続放出システムによるもの、または移植デバイスによるものが含まれ得る。特定の実施形態では、組成物は、ボーラス注射によって、または注入によって連続的に、または埋め込みデバイスによって投与することができる。
特定の実施形態では、組成物は、所望の分子が吸収または封入された膜、スポンジまたは別の適切な材料の埋め込みを介して局所的に投与することができる。特定の実施形態では、埋め込みデバイスが使用される場合、デバイスは、任意の適切な組織または器官に埋め込むことができ、所望の分子の送達は、拡散、徐放性ボーラス、または連続投与によることができる。
E.症状を処置または予防するための方法
一実施形態では、本発明は、患者の悪性腫瘍に関連する症状を処置または予防するための方法であって、それを必要とする患者に、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象においてAPC(マクロファージ、DC、およびB細胞を含む)による抗原提示を増加させるための方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象における抗原提示細胞を活性化する方法を含む。
対象における抗原提示細胞の活性化は、当技術分野で公知のアッセイによって測定することができる。例えば、対象由来の活性化された抗原提示細胞による抗原提示は、Epstein-Barrウイルス(EBV)に以前曝露されたヒトドナー由来のPBMCにアゴニスト抗CD40抗体の存在下でEBV抗原を用いてチャレンジするウイルス抗原リコールアッセイを用いて測定され得る。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象における樹状細胞を活性化する方法を含む。
対象における樹状細胞の活性化は、当技術分野で公知のアッセイによって測定することができる。例えば、対象からの活性化樹状細胞によるT細胞の刺激は、混合リンパ球反応を用いて測定され得る。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象におけるMHCおよび/または免疫共刺激分子の発現を増強する方法を含む。好ましくは、MHCおよび/または免疫共刺激分子は、CD80、CD86、PD-L1、HLA-A、B、C、HLA-DRおよびCD83から選択される。
対象におけるMHCおよび/または免疫共刺激分子の発現は、当技術分野で公知のアッセイによって測定することができる。例えば、対象からの細胞におけるMHCおよび/または免疫共刺激分子の発現は、蛍光活性化細胞選別アッセイを使用して測定され得る。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくともアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象において炎症促進性サイトカインの産生を刺激する方法を含む。好ましくは、炎症促進性サイトカインは、IL-1β、IL-6、IL-10、IL-12p40、IL-12p70、IL-23およびIFN-γから選択される。
対象における炎症促進性サイトカインの発現は、当該分野で公知のアッセイによって測定することができる。例えば、対象由来の細胞における炎症促進性サイトカインの発現は、ELISAまたはLEGENDplexアッセイを用いて測定され得る。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象においてT細胞活性化を誘導する方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象においてCD40Lのシグナルを模倣し、CD4+リンパ球の機能を代替する方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象において、腫瘍を有する動物におけるT細胞寛容を克服するか、または有効な細胞傷害性T細胞応答を誘発するか、または抗腫瘍ワクチンの有効性を増強するための方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示されるアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象においてB細胞による腫瘍細胞上に発現される抗原に対する自己抗体の分泌を促進する方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示されるアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、対象において、共刺激マーカーを上方制御し、IL-12を放出してCD8+T細胞を活性化し、交差提示腫瘍抗原に対する特異的細胞傷害性T細胞応答を刺激する方法を含む。
腫瘍根絶に必要な事象の複雑な調整は、いくつかの状況では併用治療アプローチも有益であり得ることを示唆している。アゴニスト抗CD40抗体は、抗原を放出し、サイトカイン放出を促進し、免疫監視を増加させ、抑制ネットワークを減少させてこの効果を増強するための、追加のアームと共に投与することができる。
別の実施形態では、本発明は、患者の悪性腫瘍に関連する症状を処置または予防するための方法であって、それを必要とする患者に、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体および有効量の少なくとも第2の免疫増強剤を投与することを含む、方法を含む。
IL-2とCD40アゴニストの同時投与
1つの治療選択肢は、腫瘍微小環境自体を変化させ、腫瘍がそれ自体の抗原性刺激源として作用することを促すことである。これは、抗CD40抗体を有するIL-2を腫瘍部位内またはその付近に導入することによって達成することができる。直接同時注射した場合、同時投与は、全身投与に関連する毒性を回避し、長期の保護記憶を維持しながら、より大きな腫瘍ならびに遠位腫瘍の退縮を首尾よく引き起こす。IL-2およびCD40アゴニストの同時投与は、マクロファージ活性の増加ならびにT細胞およびB細胞の活性化をもたらし得る。IL-2とCD40アゴニストとの組み合わせは、好中球およびT細胞共優位の炎症応答に関連する退縮を伴う様々な癌に対して顕著な利益を示すことができる。
したがって、一実施形態では、本発明は、本明細書に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2を含む医薬組成物を含む。
一実施形態では、本発明は、患者の悪性腫瘍に関連する症状を処置または予防するための方法であって、それを必要とする患者に、有効量の本明細書に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、方法を含む。
一実施形態では、本発明は、対象において、APC(マクロファージ、DC、およびB細胞を含む)による抗原提示を増加させるための方法であって、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2を投与することを含む、対象における抗原提示細胞を活性化する方法を含む。
対象における抗原提示細胞の活性化は、当技術分野で公知のアッセイによって測定することができる。例えば、対象由来の活性化された抗原提示細胞による抗原提示は、Epstein-Barrウイルス(EBV)に以前曝露されたヒトドナー由来のPBMCにアゴニスト抗CD40抗体の存在下でEBV抗原を用いてチャレンジするウイルス抗原リコールアッセイを用いて測定され得る。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2を投与することを含む、対象における樹状細胞を活性化する方法を含む。
対象における樹状細胞の活性化は、当技術分野で公知のアッセイによって測定することができる。例えば、対象からの活性化樹状細胞によるT細胞の刺激は、混合リンパ球反応を用いて測定され得る。
一実施形態では、本発明は、対象において、MHCおよび/または免疫共刺激分子の発現を増強する方法であって、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、方法を含む。好ましくは、MHCおよび/または免疫共刺激分子は、CD80、CD86、PD-L1、HLA-A、B、C、HLA-DRおよびCD83から選択される。
対象におけるMHCおよび/または免疫共刺激分子の発現は、当技術分野で公知のアッセイによって測定することができる。例えば、対象からの細胞におけるMHCおよび/または免疫共刺激分子の発現は、蛍光活性化細胞選別アッセイを使用して測定され得る。
一実施形態では、本発明は、対象において、炎症促進性サイトカインの産生を刺激する方法であって、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、方法を含む。好ましくは、炎症促進性サイトカインは、IL-1β、IL-6、IL-10、IL-12p40、IL-12p70、IL-23およびIFN-γから選択される。
対象における炎症促進性サイトカインの発現は、当該分野で公知のアッセイによって測定することができる。例えば、対象由来の細胞における炎症促進性サイトカインの発現は、ELISAまたはLEGENDplexアッセイを用いて測定され得る。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、対象においてT細胞活性化を誘導する方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、対象においてCD40Lのシグナルを模倣し、CD4+リンパ球の機能を代替する方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、対象において、腫瘍を有する動物におけるT細胞寛容を克服するか、または有効な細胞傷害性T細胞応答を誘発するか、または抗腫瘍ワクチンの有効性を増強するための方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示されるアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2を投与することを含む、対象においてB細胞による腫瘍細胞上に発現される抗原に対する自己抗体の分泌を促進する方法を含む。
一実施形態では、本発明は、有効量の本明細書に開示されるアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2を投与することを含む、対象において、共刺激マーカーを上方制御し、IL-12を放出してCD8+T細胞を活性化し、交差提示腫瘍抗原に対する特異的細胞傷害性T細胞応答を刺激する方法を含む。
患者の悪性腫瘍に関連する症状を処置または予防するための最も効果的な方法は、治療的介入が経時的に順次行われる併用治療アプローチを必要とし得る。
したがって、一実施形態では、本発明は、患者の悪性腫瘍に関連する症状を処置または予防するための方法であって、それを必要とする患者に、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体を追加の治療的介入と共に経時的に順次投与することを含む、方法を含む。いくつかの実施形態では、該追加の治療的介入は、外科手術、放射線療法、化学療法、温熱療法および免疫療法からなる群から選択される。
1つの治療選択肢は、患者から単離された細胞を改変し、次いでこれらの細胞を患者に戻すことである。これは、患者から単離された細胞を抗CD40抗体で処理することによって達成することができる。抗CD40抗体で処理された細胞は、追加の薬剤で処理され得る。いくつかの実施形態では、該薬剤は、腫瘍特異的ペプチド、腫瘍細胞溶解物、サイトカイン、アゴニストおよびマイトジェンからなる群より選択される。
したがって、一実施形態では、本発明は、患者の悪性腫瘍に関連する症状を処置または予防するための方法であって、それを必要とする患者に、有効量の本明細書に開示される少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体で処理された細胞を投与することを含む、方法を含む。いくつかの実施形態では、該細胞は患者から単離されたものであり、DC、マクロファージ、B細胞、骨髄系細胞、リンパ系細胞および造血幹細胞からなる群から選択される。
本発明のさらなる特徴は、以下の実施例においてより完全に説明される。しかしながら、この詳細な説明は、単に本発明を例示する目的で含まれており、上記の本発明の広範な説明に対する制限として決して理解されるべきではないことを理解されたい。
実施例1-SVX-3001抗体の産生
配列データ
ヒト化アゴニスト抗ヒトCD40抗体の重鎖(配列番号13、図1)およびヒト化アゴニスト抗ヒトCD40抗体の軽鎖(配列番号14、図2)のヌクレオチド配列は、North Coast Biologicsから入手した。図1および図2では、HindIIIおよびXbaI部位を太字で示し、重鎖および軽鎖のコード配列に下線を引いている。ヒト化アゴニスト抗ヒトCD40抗体をSVX-3001と命名した。相補性決定領域のアミノ酸配列;CDR1、CDR2およびCDR3とともに、SVX-3001の重鎖可変領域(配列番号9および配列番号7、図3)およびSVX-3001の軽鎖可変領域(配列番号10および配列番号8、図4)のコード配列およびアミノ酸配列を同定した。図3および図4では、相補性決定領域(CDR1、CDR2およびCDR3)のアミノ酸配列を太字で示す。
遺伝子合成およびクローニング
クローニングのためにHindIIIおよびXbaI制限酵素部位を有するSVX-3001の重鎖(配列番号15、図5)およびSVX-3001の軽鎖(配列番号17、図6)をコードするDNA配列をGenScript HKによって合成し、ベクターpcDNA3.1(+)にクローニングして、プラスミドpcDNA3.1(+)_Selvax01HC(図7)およびpcDNA3.1(+)_Selvax01LC(図8)をそれぞれ生成した。Genscript HKは、TEバッファー中、100μgの各プラスミド、トランスフェクショングレード(≧90%のスーパーコイル状、≦0.01 EU/ugのエンドトキシン)を供給した。図5および図6では、HindIIIおよびXbaI部位を太字で示し、コード配列に下線を引いている。重鎖/軽鎖可変領域のアミノ酸配列をプレーンテキストで示し、シグナルペプチド配列を太字で示し、ヒトIgG1重鎖定常領域/ヒトκ軽鎖定常領域に下線を引いている。
SVX-3001抗体含有上清の産生
トランスフェクションの1日前に、HEK 293T細胞を、10% FCS(Hyclone)を含むDMEM(Gibco)中4x105細胞/ウェルの密度で6ウェル組織培養プレート(Corning-Falcon)に播種した。培地をトランスフェクションの3時間前に除去し、1.5ml/ウェルのDMEM+1% FCSと交換した。300μlのDMEM(添加剤なし)を含む滅菌チューブに1.5μgのpcDNA3.1(+)_Selvax01HC DNAおよび1.5μgのpcDNA3.1(+)_Selvax01LC DNAを添加した後、6μlのポリエチレンイミン(PEI)、25kD、線状(Polysciences)を1μg/mlで添加し、ボルテックスによって混合することによって、トランスフェクションミックスを作製した。トランスフェクションミックスを室温で10分間インキュベートした後、細胞に添加した。細胞を37°Cで3時間インキュベートした後、1.5ml/ウェルのDMEM+10% FCSを添加した。次いで、細胞を5% CO2で37°Cの培養に戻した。
一過性トランスフェクト細胞からのSVX-3001抗体含有上清を、トランスフェクションの18時間後およびトランスフェクションの2日後に収集し、DMEM+10% FCSと交換した。トランスフェクション後7日目に培養上清を最終的に回収した。すべての培養上清を遠心分離して細胞デブリを除去し、4°Cで保存した。
精製SVX-3001抗体の産生
トランスフェクションの1日前に、HEK 293T細胞を、10% ultra-low IgG FCS(Gibco)を含むDMEM(Gibco)中4x105細胞/ウェルの密度で6ウェル組織培養プレート(Corning-Falcon)に播種した。培地をトランスフェクションの3時間前に除去し、1.5ml/ウェルのDMEM+1% ultra-low IgG FCSと交換した。300μlのDMEM(添加剤なし)を含む滅菌チューブに1.5μgのpcDNA3.1(+)_Selvax01HCおよび1.5μgのpcDNA3.1(+)_Selvax01LCを添加した後、6μlのポリエチレンイミン(PEI)、25kD、線状(Polysciences)を1μg/mlで添加し、ボルテックスによって混合することによって、トランスフェクションミックスを作製した。トランスフェクションミックスを室温で10分間インキュベートした後、細胞に添加した。細胞を37°Cで3時間インキュベートした後、1.5ml/ウェルのDMEM+10% ultra-low IgG FCSを添加した。次いで、細胞を5% CO2で37°Cの培養に戻した。
一過性トランスフェクト細胞からのSVX-3001抗体含有上清を、トランスフェクションの2日後およびトランスフェクションの5日後に収集し、DMEM+10% ultra-low IgG FCSと交換した。トランスフェクション後7日目に培養上清を最終的に回収した。異なる時点からの培養上清をプールし、0.22μmフィルターに通して濾過し、4°Cで保存した。Harry Perkins Institute of Medical Research Monoclonal Antibody FacilityのプロテインGを使用して、プールされた上清からSVX-3001抗体を精製した。精製SVX-3001抗体をPBS中1mg/mlで供給した。
実施例2-ヒトCD40に対する特異性を有するヒトIgGを検出するためのELISA
ELISAを、IgG(Total)Human ELISA Kit with Plates(Invitrogen)を使用して行った。ELISAプレート(Corning-Costar)のウェルを、推奨濃度の100μl/ウェル精製抗ヒトIgGモノクローナル捕捉抗体または1μg/mlのC末端6Hisタグ(Novoprotein)を有する組換えヒトCD40細胞外ドメインでコーティングした。プレートを4°Cで一晩インキュベートした。ウェルを400μl/ウェルの洗浄緩衝液で2回洗浄した後、250μl/ウェルのブロッキング緩衝液を添加した。プレートを室温で2時間インキュベートした。ウェルを400μl/ウェルの洗浄緩衝液で2回洗浄した後、100ng/ml~1.56ng/mlの組換えヒトIgG標準の100μl/ウェルの連続1/2希釈物、約100ng/ml~1.56ng/mlの対照抗CD40抗体Lob 7/4 IgG1(サウサンプトン大学)の連続1/2希釈物、および1/10~1/10,000のプラスミドpcDNA3.1(+)_Selvax01HCおよびpcDNA3.1(+)_Selvax01LCで一過性にトランスフェクトしたHEK 293T細胞からの上清の連続1/10希釈物を添加した。プレートを、400rpmに設定したマイクロプレート振盪機上で室温にて2時間インキュベートした。ウェルを400μl/ウェルの洗浄緩衝液で4回洗浄した後、テトラメチルベンジジン(TMB)を含有する100μl/ウェルの基質溶液を添加した。プレートを室温で15分間インキュベートした。100μlの停止溶液(1M H3PO4)を各ウェルに添加した。試験には、希釈剤のみの対照(抗体なし)、組換えヒトIgG標準(25ng/ml)、SVX-3001抗体(27.3ng/mlと推定)およびLob 7/4 IgG1抗体(42.2ng/mlと推定)が含まれた。捕捉した抗体を、HRP抗ヒトIgG抗体を用いて検出した。EnSpireマルチモードプレートリーダー(Perkin Elmer)を用いて450nmでの吸光度を測定した。
結果:組換えヒトIgG標準は、精製抗ヒトIgGモノクローナル捕捉抗体で被覆されたウェルでは検出できたが、組換えCD40タンパク質で被覆されたウェルでは検出できなかった(図9)。抗CD40抗体SVX-3001およびLob 7/4 IgG1は、精製抗ヒトIgGモノクローナル捕捉抗体で被覆されたウェルおよび組換えCD40タンパク質で被覆されたウェルで検出することができた(図9)。
結論:プラスミドpcDNA3.1(+)_Selvax01HCおよびpcDNA3.1(+)_Selvax01LCで一過性にトランスフェクトしたHEK 293T細胞由来の上清が、ヒトCD40タンパク質に対する特異性を有するヒトIgGタンパク質(すなわち、抗体SVX-3001)を含有することが確認された。
実施例3-細胞上の抗原への抗体の結合を検出するためのFACS分析
FACS分析を行って、SVX-3001がヒト末梢血単核球(PBMC)の表面に発現したCD40に結合するかどうかを判定した。PMBCを、PEで標識した抗ヒトCD19抗体で染色した。細胞表面に結合したSVX-3001抗体は、BV421で標識した抗ヒトIgG抗体を用いて検出した。リンパ球をFSC-AおよびSSC-Aシグナルに基づいてゲートした。
方法:ヒトバフィーコート試料をオーストラリア赤十字血液サービス(倫理承認:RDHS-243-15、Human Research Ethics Office、Curtin University)から入手した。末梢血単核細胞(PBMC)を、Ficoll-Paque PLUS(GE Healthcare Life Sciences)を使用する密度遠心分離によってヒトバフィーコート試料から単離した。
FACS染色を96ウェルU底プレート(Corning-Falcon)で行った。すべてのインキュベーションを暗所で氷上で行った。洗浄工程および抗体を希釈するために使用したFACS緩衝液は、1% BSA(Sigma)、1% FCS(Hyclone)および0.01% w/vアジ化ナトリウム(Sigma)を含むPBSからなった。染色試薬は、SVX-3001抗体含有上清、ヒトIgG1アイソタイプ対照(BioLegend)、BV421抗マウスIg(BD Biosciences)およびPE抗ヒトCD19(BioLegend)であった。
FACS染色を、ウェルあたり106個のヒトPBMCに対して行った。細胞をペレット化し、20μlのSVX-3001抗体含有上清に再懸濁し、30分間インキュベートした。細胞をFACS緩衝液で2回洗浄し、FACS緩衝液に希釈した20μlのBV421抗マウスIgに再懸濁し、30分間インキュベートした。細胞をFACS緩衝液で2回洗浄し、FACS緩衝液に希釈した20μlのPE抗ヒトCD19に再懸濁し、30分間インキュベートした。細胞をFACS緩衝液で1回およびPBSで1回洗浄し、PBS中1%ホルムアルデヒド100μlに再懸濁し、20分間インキュベートした。細胞をFACS緩衝液で2回洗浄し、分析のために200μlのFACS緩衝液に再懸濁した。
FACS染色対照には、非染色対照、PE抗ヒトCD19およびBV421マウス抗ヒトIg単一染色対照ならびにヒトIgG1アイソタイプ対照が含まれた。細胞染色を、FACS Canto IIフローサイトメーター(BD)を使用して分析した。分析のためのPMT電圧およびゲートを、FACS染色対照を使用して設定した。
結果:SVX-3001抗体含有上清は、CD19+末梢血リンパ球の表面上のCD40に結合した(図10)。図10(A)は、細胞表面上のCD19を発現する細胞の染色によるPE蛍光を示すPE抗CD19対照を示す。図10(B)は、細胞表面上にIgGを発現するCD19+細胞のサブセットへの抗ヒトIgG抗体の結合に起因するバックグラウンドBV421蛍光を示すBV421抗ヒトIgG対照を示す。図10(C)は、ヒトIgG1アイソタイプ対照による染色を示す。図10(D)は、SVX-3001抗体含有上清による試験染色を示し、B細胞の表面上のCD40に結合したSVX-3001抗体の存在に起因するBV421蛍光を示す。
結論:SVX-3001抗体は、ヒト免疫細胞の表面上に発現される天然のCD40タンパク質に対する特異性を有する。
実施例4-刺激に応答した細胞分裂を検出するためのCFSEアッセイ
PMBCの細胞分裂速度を刺激するSVX-3001の能力を、CFSEを使用して測定した。CFSE標識ヒトPBMCを、SVX-3001抗体またはヒトIgG1アイソタイプ対照抗体と共に1μg/ml、0.1μg/ml、0.01μg/mlおよび0.001μg/mlで7日間培養し、次いでZombie AquaおよびPE抗CD19で染色した。
方法:ヒトバフィーコート試料をオーストラリア赤十字血液サービス(倫理承認:RDHS-243-15、Human Research Ethics Office、Curtin University)から入手した。末梢血単核細胞(PBMC)を、Ficoll-Paque PLUS(GE Healthcare Life Sciences)を使用する密度遠心分離によってヒトバフィーコート試料から単離した。
ヒトPBMCをPBS中に2x107細胞/mlで懸濁し、細胞1mlごとに25μlの100μM CFSEを使用してCFSE(Life Technologies Australia)で染色した。細胞を10分間穏やかに反転させることによってCFSEと混合した後、少なくとも4体積のRPMI(Gibco)+10% FCS(Hyclone)を添加した。細胞をRPMI+10% FCSで2回洗浄した後、培養のためにRPMI+10% FCS中に再懸濁した。
細胞を、200μl/ウェルのRPMI+10% FCSの最終容量で5x105細胞/ウェルで96ウェルプレート(Nunc)中で培養した。細胞を、1mg/ml、0.1mg/ml、0.01mg/mlおよび0.01mg/mlの抗体濃度で、SVX-3001抗体含有上清またはヒトIgG1アイソタイプ対照抗体(BioLegend)で刺激した。細胞を5% CO2で37°Cにて7日間培養し、次いでFACS染色のために回収した。
FACS染色を96ウェルU底プレート(Corning-Falcon)で行った。すべてのインキュベーションを暗所で氷上で行った。洗浄工程および抗体を希釈するために使用したFACS緩衝液は、1% BSA(Sigma)、1% FCS(Hyclone)および0.01% w/vアジ化ナトリウム(Sigma)を含むPBSからなった。染色試薬は、Zombie Aqua(BioLegend)およびPE抗ヒトCD19(BioLegend)であった。
FACS染色のための細胞をペレット化し、FACS緩衝液に希釈した20μlのPE抗ヒトCD19に再懸濁し、30分間インキュベートした。細胞をPBSで2回洗浄し、PBSで希釈した100μlのZombie Aquaに再懸濁し、15分間インキュベートした。細胞をFACS緩衝液で1回およびPBSで1回洗浄し、PBS中1%ホルムアルデヒド100μlに再懸濁し、20分間インキュベートした。細胞をFACS緩衝液で2回洗浄し、分析のために200μlのFACS緩衝液に再懸濁した。
FACS染色対照には、非染色対照、単一染色対照およびFMO対照が含まれた。細胞染色を、FACS Canto IIフローサイトメーター(BD)を使用して分析した。分析のためのPMT電圧およびゲートを、FACS染色対照を使用して設定した。
結果:SVX-3001抗体は、0.01mg/mlを超える濃度で、ヒトIgG1アイソタイプ対照抗体で刺激したヒトPBMCで見られる細胞分裂のバックグラウンドレベルを超えて、ヒトPBMCの細胞分裂を刺激した(図11)。図11(A)は、FSC-A対SSC-AでのPBMCゲートを使用してデブリを除外したことを示す。図11(B)は、FSC-A対FSC-Hでの単一細胞ゲートを使用して細胞塊を除外したことを示す。図11(C)は、Zombie Aqua対SSC-Aでの生細胞ゲートを使用して死細胞を除外したことを示す。図11(D)は、分裂細胞が、CFSE対PE-抗CD19でのCFSE蛍光の減少に基づいて同定されたことを示す。図11(E)は、異なる濃度のヒトIgG1抗体で刺激したPBMC培養物中の分裂細胞パーセントのグラフを示す。
結論:SVX-3001抗体は、細胞分裂ヒト免疫細胞の増加をもたらす刺激(アゴニスト)活性を有する。
実施例5-SVX-3001によるPMBCの刺激に対するサイトカイン応答を検出するLEGENDplexアッセイ
SVX-3001によるPMBCの刺激に応答したサイトカイン産生のレベルを決定するためにLEGENDplexアッセイを行った。
方法:ヒト血液試料を健常志願者(倫理承認:HRE 2017-0767、Human Research Ethics Office、Curtin University)から得た。末梢血単核細胞(PBMC)を、Ficoll-Paque PLUS(GE Healthcare Life Sciences)を使用する密度遠心分離によってヒト血液試料から単離し、10% DMSO(Sigma)を含むFCS(Hyclone)中-80°Cで保存した。ヒトPBMCを解凍し、5% FCSを含むRPMI(Gibco)+10% FCS中、37°Cで一晩培養して、細胞を凍結から回復させた。Cell Trace Violet Proliferation Kit(Life Technologies Australia)を用いて細胞を標識した。
細胞を、200μl/ウェルのRPMI+10% FCSの最終容量で5x105細胞/ウェルで96ウェルプレート(Nunc)中で培養した。細胞を、刺激なし、1μg/mlの精製SVX-3001抗体、10ng/mlの組換えヒトIL-2(Peprotech)または1μg/mlの精製SVX-3001抗体および10ng/mlの組換えヒトIL-2とともに培養した。細胞を5% CO2で37°Cにて3日間培養し、次いで上清を回収した。LEGENDplexビーズベースのイムノアッセイ(BioLegend)を使用して、可溶性分析物について上清をアッセイした。LEGENDplexデータは、LSRFortessa Cell Analyser(BD)を用いて取得した。
結果:精製SVX-3001抗体によるヒトPBMCの刺激は、培養3日後の培地中のIL-1β、IL-6、IL-10、IL-12p40、IL-12p70およびIL-23の増加ならびにIL-13およびTNFβの減少をもたらした(図12)。SVX-3001およびIL-2の組み合わせでヒトPBMCを刺激すると、培養3日後に培地中にIFNγが放出されたが、SVX-3001またはIL-2単独では放出されなかった(図12)。培養培地対照(RPMI+10% FCS+10ng/ml IL-2)で測定したサイトカイン濃度を点線として図12に示す。
結論:SVX-3001抗体は、ヒト免疫細胞からのサイトカインの示差的放出をもたらす刺激(アゴニスト)活性を有する。
実施例6-FACSによる抗体競合試験
FACSアッセイを行なって、抗体B-B20およびLOB7/6のCD40への結合を遮断するSVX-3001の能力を決定した。ヒトPBMCを、1μg/mlのSVX-3001抗体の存在下または非存在下で、マウス抗ヒトCD40抗体B-B20およびLOB7/6で染色した。ヒトPBMCに対するマウス抗ヒトCD40抗体の結合を、BV421で標識した抗マウスIg抗体を用いて検出した。
方法:ヒトバフィーコート試料をオーストラリア赤十字血液サービス(倫理承認:RDHS-243-15、Human Research Ethics Office、Curtin University)から入手した。末梢血単核細胞(PBMC)を、Ficoll-Paque PLUS(GE Healthcare Life Sciences)を使用する密度遠心分離によってヒトバフィーコート試料から単離した。
FACS染色を96ウェルU底プレート(Corning-Falcon)で行った。すべてのインキュベーションを暗所で氷上で行った。洗浄工程および抗体を希釈するために使用したFACS緩衝液は、1% BSA(Sigma)、1% FCS(Hyclone)および0.01% w/vアジ化ナトリウム(Sigma)を含むPBSからなった。ブロッキング試薬はSVX-3001抗体含有上清であった。染色試薬は、抗CD40抗体LOB7/6(LSBio)、抗CD40抗体B-B20(Abcam)およびBV421抗マウスIg(BD Biosciences)であった。
FACS染色を、ウェルあたり5x105個のヒトPBMCに対して行った。細胞をペレット化し、200μlのSVX-3001抗体含有上清に1μg/ml、0.1μg/ml、0.01μg/mlまたは0.001μg/mlで再懸濁し、30分間インキュベートした。細胞をペレット化し(洗浄せず)、FACS緩衝液に希釈した20μlのLOB7/6またはFACS緩衝液に希釈したB-B20に再懸濁し、30分間インキュベートした。細胞をFACS緩衝液で2回洗浄し、FACS緩衝液に希釈した20μlのBV421抗マウスIgに再懸濁し、30分間インキュベートした。細胞をPBSで2回洗浄し、PBS中1%ホルムアルデヒド100μlに再懸濁し、20分間インキュベートした。細胞をFACS緩衝液で2回洗浄し、分析のために200μlのFACS緩衝液に再懸濁した。
FACS染色対照には、非染色対照、ブロッキングなし対照および一次抗体なし対照が含まれた。細胞染色を、FACS Canto IIフローサイトメーター(BD)を使用して分析した。分析のためのPMT電圧およびゲートを、FACS染色対照を使用して設定した。
結果:抗CD40抗体B-B20によるヒトPBMCの染色はSVX-3001によってブロックされ、抗CD40抗体LOB7/6による染色はSVX-3001によってブロックされなかった(図13)。(A)染色なし対照。(B)LOB7/6による染色。(C)1μg/mlのSVX-3001の存在下でのLOB7/6による染色。(D)B-B20による染色。(E)1μg/mlのSVX-3001の存在下でのB-B20による染色。
結論:抗体SVX-3001およびB-B20は、ヒトCD40分子上の同一または重複エピトープに結合する。抗体SVX-3001およびLOB7/6は、ヒトCD40分子上の異なるエピトープに結合する。
実施例7-表面プラズモン共鳴による抗体競合試験
SVX-3001がある範囲の抗CD40抗体と競合する能力を、表面プラズモン共鳴によって測定した。
方法:表面プラズモン共鳴(SPR)によるペアワイズ結合分析を、Biacore T200(GE Healthcare)を使用して行った。全体を通して、HBS-EP+緩衝液をランニング緩衝液として使用した。
C末端ヒトIgG1 Fcドメインおよび6Hisタグを有する組換えヒトCD40細胞外ドメイン(CD40-Fc;BioLegend)を、アミンカップリングキット(GE Healthcare)を使用してSeries S Sensor Chip CM5(GE Healthcare)の表面に固定化した。固定化のために、CD40-Fcを10mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH 5.0)中、25μg/mlに希釈した。目標固定化レベル:1000RU。洗浄液:エタノールアミン。
競合試験に使用した試薬は、精製SVX-3001抗体、組換えCD40L(BioLegend)、および精製抗CD40抗体Lob 7/4 IgG1(サウサンプトン大学)、CP-870,893 IgG1(サウサンプトン大学)、S2C6(Mabtech)、G28.5(BioXCell)およびLOB7/6(LSBio)であった。
ペアワイズ結合分析を、10μl/分で180秒間の注入後に表面上の固定化CD40-Fcを飽和させるのに十分な濃度で第1の試料(試料1)を結合させることによって行った。この濃度は、試験している試薬について12.5~200μg/mlの範囲であった。次いで、第2の試料(試料2)を10μl/分で180秒間注入した。再生は、グリシン-HCl緩衝液pH1.5を使用して、次のペアを試験する前に5秒間安定化しながら10μl/分で30秒間注入して行った。試料1と試料2が同一であるペアを使用して、飽和を確認し、ベースライン応答を設定した。
結果:SVX-3001、Lob 7/4 IgG1およびLOB7/6についてのペアワイズ結合によるエピトープマッピングについてのBiacore T200センソグラムを図14に示す。試験したすべてのペアの結果を表3に要約する。
結論:SVX-3001は、抗体Lob 7/4 IgG1、CP-870,893 IgG1、S2C6およびG28.5のエピトープと同一または重複するヒトCD40上のエピトープに結合する。SVX-3001は、抗体LOB7/6のエピトープと重複しない異なるエピトープに結合する。SVX-3001のエピトープは、CD40 Lの結合部位と重複しない。
抗体Lob 7/4、SGN40(抗体S2C6から得た)およびCP-870,893はすべて、ヒトCD40のCRD1領域内のエピトープに結合することが報告されている(Cancer Cell 33,664-675,April 9,2018)。SPRデータから推測すると、SVX-3001はヒトCD40のCRD1領域内のエピトープにも結合する(P25942;Cys26-Cys59)。
実施例8-表面プラズモン共鳴による抗体親和性試験
CD40の細胞外ドメインに対するSVX-3001の親和性を、表面プラズモン参照を使用して測定した。
方法:表面プラズモン共鳴(SPR)による速度論的分析を、Biacore T200(GE Healthcare)を使用して行った。全体を通して、HBS-EP+緩衝液をランニング緩衝液として使用した。
精製したSVX-3001を、アミンカップリングキット(GE Healthcare)を用いて、Series S Sensor Chip CM5(GE Healthcare)の表面に固定化した。固定化のために、SVX-3001を10mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.0)中、25μg/mlに希釈した。目標固定化レベル:600RU。洗浄液:エタノールアミン。分析のための参照表面は、未処理か、またはSVX-3001に使用したのと同じプロセスによって表面に固定化されたヒトIgG1アイソタイプ参照(BioLegend)を有していた。
速度論的試験に使用した試薬は、C末端6Hisタグを有する組換えヒトCD40細胞外ドメイン(CD40-6His;Novoprotein)およびC末端ヒトIgG1 Fcドメインおよび6Hisタグを有する組換えヒトCD40細胞外ドメイン(CD40-Fc;BioLegend)であった。
試料の注入パラメータは、接触時間:120秒、流速:30μl/分、解離時間:300秒であった。再生のための注入パラメータは、接触時間:30秒、流量:30μl/分、安定化期間:0秒であった。再生溶液は、10mMグリシン-HCl緩衝液pH1.5または50mM NaOHのいずれかであった。速度論的分析に使用したCD40-HisおよびCD40-Fcの濃度は、2mM、4mM、8mM(2連)、16mMおよび32mMであった。モデル1:1結合をカーブフィッティングに使用した。
結果:分析物としてCD40-Fcを用いた3つの実験および分析物としてCD40-Fcを用いた3つの実験からのSVX-3001の反応速度定数および親和定数を表4に示す。
結論:分析物としてCD40-6Hisを使用したSVX-3001の計算された平衡解離定数(KD)は6.111x10-9M(6.111nM)であり、分析物としてCD40-Fcを使用したSVX-3001の計算されたKDは5.826x10-10M(0.5826nM)であった。両方の分析物を使用して計算された会合速度定数(ka)は類似していたため、KDの差は、2つの分析物の解離速度定数(kd)の差に起因するようである。
実施例9-抗CD40抗体による単球由来樹状細胞の活性化
SVX-3001、CD40L、またはIFN-γを含むLPSの存在下での単球由来樹状細胞(moDC)の刺激を、共刺激分子の発現を参照して測定した。
方法:ヒトバフィーコート試料をオーストラリア赤十字血液サービス(倫理承認:RDHS-243-15、Human Research Ethics Office、Curtin University)から入手した。末梢血単核細胞(PBMC)を、Ficoll-Paque PLUS(GE Healthcare Life Sciences)を使用する密度遠心分離によってヒトバフィーコート試料から単離した。ヒトPBMCを、RPMI(Gibco)+10% FCS(Hyclone)中、5x106細胞/ウェルの密度で6ウェルプレート(Corning-Falcon)に播種し、37°Cで2時間インキュベートして単球をプラスチックに接着させた。次いで、非接着細胞を含む培地を除去した。
接着性単球を、80ng/mlの組換えヒトGM-CSF(Shenandoah Biotechnology)、10ng/mlの組換えヒトIL-4(Shenandoah Biotechnology)および10μg/mlのポリミキシンB(Sigma-Aldrich)を含むRPMI+10% FCS中で7日間培養することによって、単球由来樹状細胞(moDC)に分化させた。GM-CSF、IL-4およびポリミキシンBを含有する培地を4日目に交換した。
細胞を、GM-CSFおよびIL-4を含みポリミキシンBを含まない培地中で7日目に刺激した。刺激条件には、培地対照(刺激なし)、1μg/mlのSVX-3001、1μg/mlのヒトIgG1アイソタイプ対照(BioLegend)、0.67mg/mlの組換えCD40L(BioLegend)、および、20ng/mlの組換えヒトIFN-γ(Shenandoah Biotechnology)を含む1μg/mlのLPS(Sigma-Aldrich)が含まれた。9日目に、細胞を1×ブレフェルジンA溶液(BioLegend)で4時間処理した後、細胞を回収し、FACS分析のために染色した(48時間の刺激)。
FACS染色を96ウェルU底プレート(Corning-Falcon)で行った。洗浄工程および抗体を希釈するために使用したFACS緩衝液は、1% BSA(Sigma)、1% FCS(Hyclone)および0.01% w/vアジ化ナトリウム(Sigma)を含むPBSからなった。染色試薬には、BUV805抗CD3(BD)、Alexafluor700抗CD14(BioLegend)、BV605抗CD11b(BioLegend)、BV711抗CD11c(BioLegend)、APC抗CD1a(BioLegend)、PerCP-Cy5.5抗HLA-A,B,C(BioLegend)、APC-H7抗HLA-DR(BD)、FITC抗CD80(BioLegend)、PE-Cy7抗CD83(BioLegend)、BUV395抗CD86(BD)、BV510抗PD-L1(BioLegend)、BV421抗IL-12(BD)、およびZombie UV(BioLegend).が含まれた。
各染色試料は、細胞培養および刺激に使用される6ウェルプレートの1ウェルからのmoDCを含有していた。細胞をPBSで2回洗浄し、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で希釈した100μlのZombie UVに再懸濁し、15分間インキュベートした。細胞をFACS緩衝液で2回洗浄し、50μlのBrilliant Stain Buffer(BD)およびFACS緩衝液に希釈した細胞表面マーカーに対する50μlの抗体を含む100μlの染色混合液に再懸濁し、30分間インキュベートした。細胞をPBSで2回洗浄し、100μlの固定/透過処理溶液(BD)に再懸濁し、20分間インキュベートした。細胞をPerm/Wash緩衝液(BD)で2回洗浄し、50μlのBrilliant Stain緩衝液およびPerm/Wash緩衝液に希釈した細胞内マーカーに対する50μlの抗体を含有する100μlの染色混合物に再懸濁した。細胞をPerm/Wash緩衝液で2回洗浄し、分析のために200μlのFACS緩衝液に再懸濁した。
FACS染色対照には、非染色対照および単一染色対照が含まれた。LSRFortessa Cell Analyser(BD)を用いて細胞染色を分析した。PMT電圧および補償値を、FACS染色対照を使用して設定した。moDCの分析のためのゲートは、サイズ(FSC-A対SSC-A)、シングレット(FSC-A対FSC-H)、生(Zombie UV陰性)、CD3-CD14-細胞(CD3対CD14)およびCD11b+CD11c+細胞(CD11b対CD11c)であった。細胞表面マーカーの蛍光強度中央値(MFI)を、全moDC集団について決定した。
結果:図15に示すように、SVX-3001、CD40L、またはIFN-γを含むLPSによる48時間のmoDC刺激は、細胞表面マーカーHLA-A、B、C、HLA-DR、CD80、CD83 CD86およびPD-L1の上方制御およびIL-12の発現増加をもたらした。これらのマーカーは、刺激されていないmoDCまたはヒトIgG1アイソタイプ対照抗体で刺激されたmoDCでは上方制御されなかった。
結論:抗CD40抗体SVX-3001は、抗原提示細胞(APC)の一例であるヒト単球由来樹状細胞(moDC)に対してアゴニスト活性を有し、HLA-A、B、C(MHCクラスI)、HLA-DR(MHCクラスII)、CD83および炎症促進性サイトカインIL-12とともに、共刺激分子B7-1(CD80)、B7-2(CD86)およびPD-L1(CD274)の発現増加をもたらす。この応答は、同じFcドメインを共有するヒトIgG1アイソタイプ対照抗体には見られないので、このアゴニスト活性は、抗体の抗原結合ドメインに依存する。
実施例10-抗CD40抗体による単球由来樹状細胞の活性化-用量応答
SVX-3001の存在下での単球由来樹状細胞(moDC)の刺激を、共刺激分子の発現を参照して測定した。SVX-3001の刺激効果の用量応答も測定した。
方法:ヒトバフィーコート試料をオーストラリア赤十字血液サービス(倫理承認:RDHS-243-15、Human Research Ethics Office、Curtin University)から入手した。末梢血単核細胞(PBMC)を、Ficoll-Paque PLUS(GE Healthcare Life Sciences)を使用する密度遠心分離によってヒトバフィーコート試料から単離した。ヒトPBMCを、RPMI(Gibco)+10% FCS(Hyclone)中、5x106細胞/ウェルの密度で6ウェルプレート(Corning-Falcon)に播種し、37°Cで2時間インキュベートして単球をプラスチックに接着させた。次いで、非接着細胞を含む培地を除去した。
接着性単球を、80ng/mlの組換えヒトGM-CSF(Shenandoah Biotechnology)、10ng/mlの組換えヒトIL-4(Shenandoah Biotechnology)および10μg/mlのポリミキシンB(Sigma-Aldrich)を含むRPMI+10% FCS中で7日間培養することによって、単球由来樹状細胞(moDC)に分化させた。GM-CSF、IL-4およびポリミキシンBを含有する培地を4日目に交換した。
細胞を、GM-CSFおよびIL-4を含みポリミキシンBを含まない培地中で7日目に刺激した。刺激条件には、1μg/ml、0.316μg/ml、0.1μg/ml、0.0316μg/mlおよび0.01μg/mlの抗CD40抗体SVX-3001が含まれた。対照には、培地のみ(刺激なし)、1μg/mlのヒトIgG1アイソタイプ対照(BioLegend)、および、20ng/mlの組換えヒトIFN-γ(Shenandoah Biotechnology)を含む1μg/mlのLPS(Sigma-Aldrich)が含まれた。9日目に、細胞を1×ブレフェルジンA溶液(BioLegend)で4時間処理した後、細胞を回収し、FACS分析のために染色した(48時間の刺激)。
FACS染色を96ウェルU底プレート(Corning-Falcon)で行った。洗浄工程および抗体を希釈するために使用したFACS緩衝液は、1% BSA(Sigma)、1% FCS(Hyclone)および0.01% w/vアジ化ナトリウム(Sigma)を含むPBSからなった。染色試薬には、BUV805抗CD3(BD)、Alexafluor700抗CD14(BioLegend)、BV605抗CD11b(BioLegend)、BV711抗CD11c(BioLegend)、APC抗CD1a(BioLegend)、PerCP-Cy5.5抗HLA-A,B,C(BioLegend)、APC-H7抗HLA-DR(BD)、FITC抗CD80(BioLegend)、PE-Cy7抗CD83(BioLegend)、BUV395抗CD86(BD)、BV510抗PD-L1(BioLegend)、BV421抗IL-12(BD)、およびZombie UV(BioLegend).が含まれた。
各染色試料は、細胞培養および刺激に使用される6ウェルプレートの1ウェルからのmoDCを含有していた。細胞をPBSで2回洗浄し、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で希釈した100μlのZombie UVに再懸濁し、15分間インキュベートした。細胞をFACS緩衝液で2回洗浄し、50μlのBrilliant Stain Buffer(BD)およびFACS緩衝液に希釈した細胞表面マーカーに対する50μlの抗体を含む100μlの染色混合液に再懸濁し、30分間インキュベートした。細胞をPBSで2回洗浄し、100μlの固定/透過処理溶液(BD)に再懸濁し、20分間インキュベートした。細胞をPerm/Wash緩衝液(BD)で2回洗浄し、50μlのBrilliant Stain緩衝液およびPerm/Wash緩衝液に希釈した細胞内マーカーに対する50μlの抗体を含有する100μlの染色混合物に再懸濁した。細胞をPerm/Wash緩衝液で2回洗浄し、分析のために200μlのFACS緩衝液に再懸濁した。
FACS染色対照には、非染色対照および単一染色対照が含まれた。LSRFortessa Cell Analyser(BD)を用いて細胞染色を分析した。PMT電圧および補償値を、FACS染色対照を使用して設定した。moDCの分析のためのゲートは、サイズ(FSC-A対SSC-A)、シングレット(FSC-A対FSC-H)、生(Zombie UV対SSC-A)、CD3-CD14-細胞(CD3対CD14)、CD11b+CD11c+細胞(CD11b対CD11c)およびCD1a+細胞(CD1a対SSC-A)であった。細胞表面マーカーの蛍光強度中央値(MFI)を、全moDC集団について決定した。
結果:抗CD40抗体SVX-3001、APX005 MおよびCP-870,893で48時間ヒトmoDCを刺激すると、細胞表面マーカーHLA-A、B、C(MHCクラスI)、HLA-DR(MHCクラスII)、CD80、CD83、CD86およびPD-L1ならびにサイトカインIL-12が用量依存的に上方制御された。図16は、異なる濃度で48時間SVX-3001で刺激したmoDCのFACS染色の平均蛍光強度(MFI)を示す。刺激されていないmoDCのMFIを点線で示す。
結論:抗CD40抗体SVX-3001は、細胞表面細胞表面マーカーHLA-A、B、C、HLA-DR、CD80、CD83、CD86およびPD-L1ならびにサイトカインIL-12の上方制御をもたらす用量依存的アゴニストシグナルをヒトmoDCに提供する。
実施例11-SVX-3001のコドン最適化配列の遺伝子合成
SVX-3001の重鎖およびSVX-3001の軽鎖をコードするDNA配列を、GeneArt、Thermo Fisher ScientificによるGeneOptimizer(商標)を使用してホモサピエンスにおける発現のために最適化し、遺伝子配列20ACGJQC_Selvax01HC(配列番号21、図17)および20ACGJRC_Selvax01LC(配列番号22、図18)を得た。図17および図18では、コザック配列を太字で示し、重鎖および軽鎖のコード配列に下線を引いている。
遺伝子配列20ACGJQC_Selvax01HCおよび20ACGJRC_Selvax01LCをGeneArt、Thermo Fisher Scientificによって合成し、pcDNA3.4-TOPOに挿入して、20ACGJQC_Selvax01HC-pcDNA3.4-TOPO(図19)および20ACGJRC_Selvax01LC-pcDNA3.4-TOPO(図20)を作製した。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
(i)3つのCDRを含むV
H
鎖および(ii)3つのCDRを含むV
L
鎖を含み、1または複数の重鎖相補的決定領域(CDRH)が、以下:
(d)配列番号1を含むCDRH1配列;
(e)配列番号2を含むCDRH2配列;または
(f)1つまたは2つのアミノ酸置換、欠失もしくは挿入を含む配列番号2を含むCDRH2配列
からなる群から選択される、単離されたアゴニスト抗CD40抗体またはその断片。
(項目2)
(a)配列番号3を含むCDRH3配列;
(b)配列番号4を含むCDRL1配列;
(c)配列番号5を含むCDRL2配列;または
(d)配列番号6を含むCDRL3配列
をさらに含む、項目1に記載の単離されたアゴニスト抗CD40抗体。
(項目3)
A:
(a)配列番号1を含むCDRH1配列;または
(b)配列番号2を含むCDRH2配列;および
B:
(c)配列番号3を含むCDRH3配列;
(d)配列番号4を含むCDRL1配列;
(e)配列番号5を含むCDRL2配列;または
(f)配列番号6を含むCDRL3配列
を含む、項目1または2に記載の単離されたアゴニスト抗CD40抗体。
(項目4)
(a)配列番号1を含むCDRH1配列;
(b)配列番号2を含むCDRH2配列;
(c)配列番号3を含むCDRH3配列;
(d)配列番号4を含むCDRL1配列;
(e)配列番号5を含むCDRL2配列;および
(f)配列番号6を含むCDRL3配列
を含む、項目1~3に記載の単離されたアゴニスト抗CD40抗体。
(項目5)
配列番号7の重鎖可変領域を含む、先行する項目のいずれかに記載の単離されたアゴニスト抗CD40抗体。
(項目6)
配列番号8の軽鎖可変領域を含む、先行する項目のいずれかに記載の単離されたアゴニスト抗CD40抗体。
(項目7)
配列番号19の重鎖または配列番号20の軽鎖を含む、先行する項目のいずれかに記載の単離されたアゴニスト抗CD40抗体。
(項目8)
配列番号7の重鎖可変領域および配列番号8の軽鎖可変領域を含む、先行する項目のいずれかに記載の単離されたアゴニスト抗CD40抗体。
(項目9)
ヒトCD40に対するヒト化抗体である、先行する項目のいずれかに記載の単離されたアゴニスト抗CD40抗体。
(項目10)
モノクローナル抗体である、項目8に記載の単離されたアゴニスト抗CD40抗体。
(項目11)
IgG抗体である、先行する項目のいずれかに記載の単離されたアゴニスト抗CD40抗体。
(項目12)
配列番号19の重鎖と配列番号20の軽鎖とを含む、先行する項目のいずれかに記載の単離されたアゴニスト抗CD40抗体。
(項目13)
項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体を含む医薬組成物。
(項目14)
項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体と、薬学的に許容され得る賦形剤とを含む医薬組成物。
(項目15)
追加の活性剤をさらに含む、項目13または14に記載の医薬組成物。
(項目16)
前記追加の活性剤が、放射性同位体、放射性核種、毒素、または治療群および化学療法群からなる群から選択される、項目15に記載の医薬組成物。
(項目17)
項目1~12のいずれか1項に記載のアゴニスト抗CD40抗体を作製する方法であって、前記アゴニスト抗CD40抗体を分泌する宿主細胞から前記アゴニスト抗CD40抗体を調製する工程を含む、方法。
(項目18)
患者の悪性腫瘍に関連する症状を処置または予防するための方法であって、それを必要とする患者に、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、方法。
(項目19)
対象において、APC(マクロファージ、DC、およびB細胞を含む)による抗原提示を増加させるための方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、方法。
(項目20)
対象において、抗原提示細胞を活性化する方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、方法。
(項目21)
対象において、MHCおよび/または免疫共刺激分子の発現を増強する方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、方法。
(項目22)
対象において、炎症促進性サイトカインの産生を刺激する方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載の少なくともアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、方法。
(項目23)
対象において、T細胞活性化を誘導する方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、方法。
(項目24)
対象において、CD40Lのシグナルを模倣し、CD4+リンパ球の機能を代替する方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、方法。
(項目25)
対象において、腫瘍を有する対象におけるT細胞寛容を克服するか、または有効な細胞傷害性T細胞応答を誘発するか、または抗腫瘍ワクチンの有効性を増強するための方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、方法。
(項目26)
対象において、B細胞による腫瘍細胞上に発現される抗原に対する自己抗体の分泌を促進する方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載のアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、方法。
(項目27)
対象において、共刺激マーカーを上方制御し、IL-12を放出してCD8+T細胞を活性化し、交差提示腫瘍抗原に対する特異的細胞傷害性T細胞応答を刺激する方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載のアゴニスト抗CD40抗体を投与することを含む、方法。
(項目28)
有効量の少なくとも1つの項目1~12のいずれか1項に記載のアゴニスト抗CD40抗体を、少なくとも第2の免疫増強剤と一緒に含む医薬組成物。
(項目29)
前記免疫増強剤が、IL-2、TLR-7アゴニスト、または全身性細胞傷害性化学療法剤から選択される、項目28に記載の医薬組成物。
(項目30)
患者の悪性腫瘍に関連する症状を処置または予防するための方法であって、それを必要とする患者に、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つの単離されたアゴニスト抗CD40抗体および有効量の少なくとも第2の免疫増強剤を投与することを含む、方法。
(項目31)
項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2を含む医薬組成物。
(項目32)
患者の悪性腫瘍に関連する症状を処置または予防するための方法であって、それを必要とする患者に、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、方法。
(項目33)
対象において、APC(マクロファージ、DC、およびB細胞を含む)による抗原提示を増加させるための方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載のアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2を投与することを含む、方法。
(項目34)
有効量の少なくとも1つの項目1~12のいずれか1項に記載の単離されたアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2を投与することを含む、対象における抗原提示細胞を活性化する方法。
(項目35)
対象において、B細胞による腫瘍細胞上に発現される抗原に対する自己抗体の分泌を促進する方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載のアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2を投与することを含む、方法。
(項目36)
対象において、共刺激マーカーを上方制御し、IL-12を放出してCD8+T細胞を活性化し、交差提示腫瘍抗原に対する特異的細胞傷害性T細胞応答を刺激する方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載のアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2を投与することを含む、方法。
(項目37)
対象において、APC(マクロファージ、DC、およびB細胞を含む)による抗原提示を増加させるための方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、方法。
(項目38)
対象において、MHCおよび/または免疫共刺激分子の発現を増強する方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、方法。
(項目39)
対象において、炎症促進性サイトカイン(例えば、IL-12)の産生を刺激する方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、方法。
(項目40)
対象において、T細胞活性化を誘導する方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、方法。
(項目41)
対象において、CD40Lのシグナルを模倣し、CD4+リンパ球の機能を代替する方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、方法。
(項目42)
対象において、腫瘍を有する対象におけるT細胞寛容を克服するか、または有効な細胞傷害性T細胞応答を誘発するか、または抗腫瘍ワクチンの有効性を増強するための方法であって、有効量の項目1~12のいずれか1項に記載の少なくとも1つのアゴニスト抗CD40抗体およびIL-2の各々を投与することを含む、方法。
(項目43)
項目1~12のいずれか1項に記載のアゴニスト抗CD40抗体をコードする核酸分子。
(項目44)
配列番号9を含むアゴニスト抗CD40抗体の重鎖をコードする核酸分子。
(項目45)
前記分子が、配列番号9と少なくとも80、80~85、85~90、90~95、95~97、97~99またはそれを超える同一性を有する、項目43に記載の核酸分子。
(項目46)
配列番号10を含むアゴニスト抗CD40抗体の軽鎖をさらに含む、項目43~45のいずれか1項に記載の核酸分子。
(項目47)
配列番号21を含むアゴニスト抗CD40抗体の重鎖をコードする核酸分子。
(項目48)
前記分子が、配列番号21と少なくとも80、80~85、85~90、90~95、95~97、97~99またはそれを超える同一性を有する、項目43に記載の核酸分子。
(項目49)
配列番号22を含むアゴニスト抗CD40抗体の軽鎖をさらに含む、項目46~48のいずれか1項に記載の核酸分子。