JP7862012B2 - 皮膚細菌叢改善剤及び皮膚細菌叢改善用化粧品 - Google Patents
皮膚細菌叢改善剤及び皮膚細菌叢改善用化粧品Info
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Description
本発明は、皮膚細菌叢改善剤及び皮膚細菌叢改善用化粧品に関する。
ヒトの皮膚に存在する皮膚細菌叢(スキンフローラ、皮膚常在菌ともいう)は、数100種類の細菌が存在し、健康に寄与する善玉菌と疾患に関与する悪玉菌とが共存している。この共存している状態を一般に皮膚細菌叢の多様性という。皮膚の状態によって皮膚細菌叢が異なることが報告されている。例えばアトピー性皮膚炎では、皮膚細菌叢の多様性が低下し、黄色ブドウ球菌(悪玉菌)の割合が多くなることがいわれている。
特許文献1には、ラクトバチルス・ヘルベティカスにより乳を発酵させて得られる発酵乳ホエイを含むことを特徴とする皮膚細菌叢向上剤が開示されている。
本発明は、新規な皮膚細菌叢改善剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を行ったところ、酵素処理ローヤルゼリーに優れた皮膚細菌叢改善作用があることを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、以下の[1]~[7]に関する。
[1]酵素処理ローヤルゼリーを有効成分とする皮膚細菌叢改善剤。
[2]皮膚細菌叢中のキューティバクテリウム属菌及びスタフィロコッカス属菌からなる群から選択される少なくとも1種の割合を減少するために用いられる、[1]に記載の皮膚細菌叢改善剤。
[3]上記キューティバクテリウム属菌がアクネ菌であり、上記スタフィロコッカス属菌が黄色ブドウ球菌である、[2]に記載の皮膚細菌叢改善剤。
[4]皮膚細菌叢における多様度を向上させるために用いられる、[1]~[3]のいずれかに記載の皮膚細菌叢改善剤。
[5]上記酵素処理ローヤルゼリーが、エンドペプチダーゼ作用とエキソペプチダーゼ作用とを有するペプチダーゼで処理されたものである、[1]~[4]のいずれかに記載の皮膚細菌叢改善剤。
[6]皮膚外用である、[1]~[5]のいずれかに記載の皮膚細菌叢改善剤。
[7][1]~[6]のいずれかに記載の皮膚細菌叢改善剤を含む、皮膚細菌叢改善用化粧品。
[1]酵素処理ローヤルゼリーを有効成分とする皮膚細菌叢改善剤。
[2]皮膚細菌叢中のキューティバクテリウム属菌及びスタフィロコッカス属菌からなる群から選択される少なくとも1種の割合を減少するために用いられる、[1]に記載の皮膚細菌叢改善剤。
[3]上記キューティバクテリウム属菌がアクネ菌であり、上記スタフィロコッカス属菌が黄色ブドウ球菌である、[2]に記載の皮膚細菌叢改善剤。
[4]皮膚細菌叢における多様度を向上させるために用いられる、[1]~[3]のいずれかに記載の皮膚細菌叢改善剤。
[5]上記酵素処理ローヤルゼリーが、エンドペプチダーゼ作用とエキソペプチダーゼ作用とを有するペプチダーゼで処理されたものである、[1]~[4]のいずれかに記載の皮膚細菌叢改善剤。
[6]皮膚外用である、[1]~[5]のいずれかに記載の皮膚細菌叢改善剤。
[7][1]~[6]のいずれかに記載の皮膚細菌叢改善剤を含む、皮膚細菌叢改善用化粧品。
本発明により、新規な皮膚細菌叢改善剤が提供される。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
なお、本明細書において「含む(comprise)」とは、「本質的にからなる(essentially consist of)」という意味と、「のみからなる(consist of)」という意味をも包含する。
本発明の皮膚細菌叢改善剤は、有効成分として酵素処理ローヤルゼリーを含む。本発明の皮膚細菌叢改善剤は、有効成分として酵素処理ローヤルゼリーを含むことによって、皮膚細菌叢を改善することができる。
皮膚細菌叢改善とは、例えば、皮膚細菌叢における、多様性の向上、有用菌の割合(占有率)の維持若しくは増加、又は有害菌の割合の減少を含む。
皮膚細菌叢における多様性の向上とは、皮膚細菌叢に含まれる細菌の種類が増加することを意味する。皮膚細菌叢の多様性は、例えば、シャノン多様度指数によって示すことができる。シャノン多様度指数は多様性が高いほど高い値となる。また、シャノン多様度指数は、種類が多く、かつ各種の均等度が高いほど、高い値となる。
本発明の皮膚細菌叢改善剤は、例えば、キューティバクテリウム属菌、スタフィロコッカス属菌の割合を減少させることができる。キューティバクテリウム属菌はアクネ菌(Cutibacterium acnes)であってよい。スタフィロコッカス属菌は黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)であってよい。
日本アレルギー疾患療養指導士認定機構の報告によると、アトピー性皮膚炎患者は皮膚細菌叢の多様性が低く、黄色ブドウ球菌の割合が高いとされている。本発明の皮膚細菌叢改善剤は、皮膚細菌叢の多様性を向上させ、黄色ブドウ球菌の割合を減少させることができるため、本発明の皮膚細菌叢改善剤を用いることによりアトピー性皮膚炎を改善することが期待される。
アクネ菌はそれ自体有害ではないものの、肌の状態によっては繁殖してニキビの発生に関わるとされている。本発明の皮膚細菌叢改善剤を用いることによりアクネ菌を減少させることができるため、本発明の皮膚細菌叢改善剤を用いることにより、ニキビの予防又は改善に有効であると考えられる。
本発明の皮膚細菌叢改善剤は、健常な皮膚(疾患を有しない皮膚)に好適に用いることができる。本発明の皮膚細菌叢改善剤は、例えば、アトピー性皮膚炎を有する者の皮膚、ニキビを有する者の皮膚に用いられてもよい。
本発明の皮膚細菌叢改善剤は、皮膚細菌叢改善作用を付与する添加剤についての意味も包含するものである。
ローヤルゼリーは、蜜蜂のうち日齢3~12日の働き蜂が下咽頭腺及び大腮腺から分泌する分泌物を混合して作る乳白色のゼリー状物質である。ローヤルゼリー中の主な生理活性成分としては、例えば、ローヤルゼリーに特有な飽和脂肪酸、及び不飽和脂肪酸等の有機酸類をはじめ、タンパク質、アミノ酸、ペプチド、脂質、糖類、ビタミンB類、葉酸、ニコチン酸、パントテン酸等のビタミン類、各種ミネラル類等が挙げられる。ローヤルゼリーの産地は、ヨーロッパ諸国、オセアニア諸国、アメリカ、ブラジル、日本、中国、その他アジア諸国等いずれであってもよい。
酵素処理ローヤルゼリーは、ローヤルゼリーをタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)で処理したものである。好ましくは、プロテアーゼ処理によってローヤルゼリーに含まれるタンパク質に起因するアレルギー反応が抑制されてなる、低アレルゲン化酵素処理ローヤルゼリーである。したがって、酵素処理ローヤルゼリーには、ローヤルゼリー中に含まれるタンパク質のプロテアーゼ分解物の他に、前述する飽和脂肪酸、及び不飽和脂肪酸等の有機酸類、脂質、糖類、ビタミン類、及び各種ミネラル類が含まれ得る。
酵素処理ローヤルゼリーの製造に用いられるローヤルゼリーとしては、特に制限されず、例えば、生ローヤルゼリー、生ローヤルゼリーを乾燥させて粉末化したローヤルゼリー粉末、又は生ローヤルゼリーを水若しくは含水エタノール等により抽出したものが挙げられる。
酵素処理ローヤルゼリーの製造は、ローヤルゼリー原料を少なくともエンドペプチダーゼ作用を有する酵素、少なくともエキソペプチダーゼ作用を有する酵素、及び/又はエンドペプチダーゼ作用とエキソペプチダーゼ作用とを有する酵素で処理することにより行うことができる。
少なくともエンドペプチダーゼ活性を有するタンパク質分解酵素としては、動物由来(例えば、トリプシン、キモトリプシン等)、植物由来(例えば、パパイン等)、微生物由来(例えば、乳酸菌、酵母、カビ、枯草菌、放線菌等)のエンドペプチダーゼなどが挙げられる。
少なくともエキソペプチダーゼ活性を有するタンパク質分解酵素としては、カルボキシペプチダーゼ、アミノペプチダーゼ、微生物由来(例えば、乳酸菌、アスペルギルス属菌、リゾープス属菌等)のエキソペプチダーゼ、エンドペプチダーゼ活性も併せて有するパンクレアチン、ペプシン等が挙げられる。
このような各種酵素の内、エキソペプチダーゼ活性とエンドペプチダーゼ活性の両方を有する酵素の好ましい例としては、ストレプトマイセス・グリセウス(Streptomyces griseus)産生ペプチダーゼ(商品名:アクチナーゼAS)、アスペルギルス・オリゼー(Aspergillus oryzae)産生ペプチダーゼ(商品名:プロテアーゼA、フレーバーザイム、プロテアックス)、アスペルギルス・メレウス(Aspergillus melleus)産生ペプチダーゼ(商品名:プロテアーゼP)が、またエキソプロテアーゼ活性を有する酵素の好ましい例としては、アスペルギルス・オリゼー(Aspergillus oryzae)産生ペプチダーゼ(商品名:ウマミザイムG、Promod 192P、Promod 194P、スミチームFLAP)、アスペルギルス・ソーエ(Aspergillus sojae)産生ペプチダーゼ(商品名:Sternzyme B15024)、アスペルギルス属産生ペプチダーゼ(商品名:コクラーゼP)、リゾプス・オリゼー(Rhizopus oryzae)産生ペプチダーゼ(商品名:ペプチダーゼR)を挙げることができる。更にエンドプロテアーゼ活性を有する酵素の好ましい例としては、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)産生ペプチダーゼ(商品名:オリエンターゼ22BF、ヌクレイシン)、バチルス・リシェニフォルミス(Bacillus licheniformis)産生ペプチダーゼ(商品名:アルカラーゼ)、バチルス・ステアロサーモフィラス(Bacillus stearothermophilus)産生ペプチダーゼ(商品名:プロテアーゼS)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)産生ペプチダーゼ(商品名:ニュートラーゼ)、バチルス属産生ペプチダーゼ(商品名:プロタメックス)を挙げることができる。
ローヤルゼリーのアレルギー性を低減するための酵素処理は、例えば、特開2007-295919号公報及び特開2007-295920号公報の記載に従い行うことができる。
酵素処理ローヤルゼリーは、ローヤルゼリーの酵素処理液をろ過して得られるろ過液であってもよい。ろ過は、例えば、粒子孔径10μm未満の吸引ろ過やフィルタープレスなどにより行うことができる。
酵素処理ローヤルゼリーは、市販されているものを用いてもよい。市販されている酵素処理ローヤルゼリーの具体例としては、例えば、酵素分解ローヤルゼリーキング(山田養蜂場社製)等が挙げられる。
本発明の皮膚細菌叢改善剤における上記有効成分の含有量は、皮膚細菌叢改善剤全量に対して固形分で、例えば、0.1質量%以上、1質量%以上、3質量%以上、3.5質量%以上、5質量%以上、7質量%以上、10質量%以上、15質量%以上、20質量%以上、25質量%以上、30質量%以上、35質量%以上、40質量%以上、45質量%以上、50質量%以上、55質量%以上、60質量%以上、65質量%以上、70質量%以上、75質量%以上、80質量%以上、85質量%以上、90質量%以上、93質量%以上、95質量%以上、98質量%以上、99質量%以上、又は100質量%であってよい。皮膚細菌叢改善剤における上記有効成分の含有量は、皮膚細菌叢改善剤全量に対して固形分で、例えば、100質量%以下、99質量%以下、98質量%以下、95質量%以下、93質量%以下、90質量%以下、85質量%以下、80質量%以下、75質量%以下、70質量%以下、65質量%以下、60質量%以下、55質量%以下、50質量%以下、45質量%以下、40質量%以下、35質量%以下、30質量%以下、25質量%以下、20質量%以下、15質量%以下、10質量%以下、8質量%以下、5質量%以下、3質量%以下、又は1質量%以下であってよい。
本発明の皮膚細菌叢改善剤は皮膚外用とすることができる。本発明の皮膚細菌叢改善剤の皮膚への投与量は、適用する部位及び適用範囲によって異なり得るが、例えば、皮膚への適用量が、乾燥固形分換算で0.01mg~50mgの有効成分であればよく、好ましくは0.02mg~40mgの有効成分であればよく、0.02mg~35mg、又は0.025mg~30mgの有効成分であってよい。
本発明の皮膚細菌叢改善剤は、化粧品の一成分として使用することができる。本発明の皮膚細菌叢改善剤を一成分として含む化粧品は、皮膚細菌叢改善用化粧品とすることができる。本発明の化粧品には、医薬部外品も包含される。本発明の皮膚細菌叢改善剤を含む化粧品における上記有効成分の含有量は特に限定されず、上記剤の非経口投与の投与量を達成できる有効量であればよい。
本発明の皮膚細菌叢改善剤を一成分として含む化粧品は、例えば、化粧品の製造工程における中間製品に、本発明の皮膚細菌叢改善剤を添加することにより製造することができる。
本発明の皮膚細菌叢改善剤、又は皮膚細菌叢改善剤を含む化粧品のpHは、例えば4.5~6.5であってよく、5.0~6.5であってよい。
化粧品としては、固体、液体、ペースト等のいずれの形状であってもよい。化粧品は薬用化粧品(すなわち、医薬部外品)であってよい。化粧品には、動物(ヒトを含む)の皮膚、粘膜、体毛、頭髪、頭皮、爪、歯、顔皮、口唇等の部位に適用され得る、あらゆる化粧品が含まれる。
化粧品の剤型は、水溶液系、可溶化系、乳化系、粉末系、油液系、ゲル系、軟膏系、エアゾール系、水-油2層系、水-油-粉末3層系等、幅広い剤型を採り得る。
化粧品の用途は任意であり、例えば、基礎化粧品であれば、洗顔料、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、エッセンス、美容液、パック、マスク、ミスト、UV予防化粧品等が挙げられ、メークアップ化粧品であれば、ファンデーション、口紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ等が挙げられ、ネイル化粧料であれば、マニキュア、ベースコート、トップコート、除光液等が挙げられ、その他、洗顔料、(練又は液体)歯磨剤、マウスリンス、口腔化粧品、マッサージ用剤、クレンジング用剤、アフターシェーブローション、プレシェーブローション、シェービングクリーム、ボディソープ、石けん、シャンプー、リンス、ヘアートリートメント、整髪料、ヘアートニック剤、ヘアミスト、ヘアフォーム、ヘアリキッド、ヘアジェル、ヘアスプレー、ハンドクリーム、ハンドソープ、育毛剤、制汗剤、入浴剤等が挙げられる。
上記の化粧品には、上記酵素処理ローヤルゼリー以外に、通常化粧品に用いられる成分、例えば、アルコール、殺菌剤、保存剤、界面活性剤、アルコール類、水性成分、水、着色剤、pH調整剤、溶解補助剤、研磨剤、発泡剤、酵素、香味剤、キレート剤、賦形剤、増粘剤、基剤、乳化剤、溶剤、安定剤、油剤、清掃剤(乳酸菌)、美白剤、保湿剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、粉末成分、色材、各種皮膚栄養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
アルコールは、例えば、1,3-ブチレングリコール、ペンチレングリコール、フェノキシエタノールであってよい。化粧品中のアルコールの合計含有量は、化粧品の全量に対して、例えば、5重量%以上、7重量%以上、10重量%以上、12重量%以上であってよく、20重量%以下、18重量%以下、15重量%以下であってよい。
油剤は、例えば、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル等であってよい。化粧品中の油剤の含有量は、化粧品の全量に対して、例えば、0.5重量%以上、0.8重量%以上、1.0重量%以上、1.3重量%以上であってよく、5重量%以下、3重量%以下、2重量%以下であってよい。
増粘剤は、例えば親水性増粘剤であってよい。増粘剤としては、例えば、カルボマー、等であってよい。化粧品中の増粘剤の含有量は、化粧品の全量に対して、例えば、0.05重量%以上、0.1重量%以上、0.15重量%以上、0.2重量%以上であってよく、3重量%以下、1重量%以下、0.5重量%以下、0.3重量%以下であってよい。
本発明の真皮の厚み改善剤及び肌のキメ改善剤を含む化粧品は、更に、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーを含んでもよい。これらは増粘剤や乳化安定剤として知られている化粧品成分であり、ローヤルゼリーの皮膚への浸透促進作用を有するため好ましい。
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーは、アクリル酸、メタクリル酸又はこれらの単純エステルからなるモノマー1種以上とアクリル酸アルキルの共重合体をショ糖のアリルエーテル又はペンタエリスリトールのアリルエーテルで架橋したものである。ここでアクリル酸アルキルは、具体的には、炭素数10~30のアルキルを有するアクリル酸アルキルである。(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーとしては、市販の(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー(例えば、ペミュレン(商標)TR-1)を使用してもよい。
化粧品における(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーの含有量は、例えば、化粧品の全量に対して、0.01質量%以上、0.1質量%以上、0.3質量%以上、0.4質量%以上、0.5質量%以上、1質量%以上、2質量%以上、3質量%以上、5質量%以上であってよく、20質量%以下、15質量%以下、10質量%以下、8質量%以下、5質量%以下、3質量%以下、2質量%以下、1質量%以下、0.5質量%以下であってよい。
以上説明した本発明の皮膚細菌叢改善剤は、ヒトを含む哺乳動物(好ましくはヒト)に対して適用されるものである。
以下、実施例を挙げて本開示について更に具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[酵素処理ローヤルゼリーエキスの調製]
WO2020/196065A1に記載の方法に従って、ローヤルゼリーの酵素処理を行った。具体的には、生ローヤルゼリー474gにイオン交換水400mLを加えて均一になるまで攪拌してローヤルゼリー希釈液を調製した。2N NaOH水溶液を加えてローヤルゼリー希釈液のpHを7.8に調整した。次に、エンドペプチダーゼ作用とエキソペプチダーゼ作用の両方を有するプロテアックス(天野エンザイム株式会社)4.75gをイオン交換水20mLに溶かした溶液をローヤルゼリー希釈液に加え、更にイオン交換水を全量が980gになるように加えた。反応混合物をプロペラで撹拌しながら50℃(恒温水槽)で2時間反応させて、加水分解を行った。恒温水槽の温度を80℃に上げて15分間攪拌しプロテアーゼを失活させた。得られたローヤルゼリーの酵素処理液を吸引ろ過やフィルタープレスなどにより粒子孔径3μmにてろ過し、ローヤルゼリー酵素処理ろ過液を得た。ローヤルゼリー酵素処理ろ過液の濃度が2.5重量%となるように、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、フェノキシエタノール、及び精製水を添加し、酵素処理ローヤルゼリーエキスを得た。
WO2020/196065A1に記載の方法に従って、ローヤルゼリーの酵素処理を行った。具体的には、生ローヤルゼリー474gにイオン交換水400mLを加えて均一になるまで攪拌してローヤルゼリー希釈液を調製した。2N NaOH水溶液を加えてローヤルゼリー希釈液のpHを7.8に調整した。次に、エンドペプチダーゼ作用とエキソペプチダーゼ作用の両方を有するプロテアックス(天野エンザイム株式会社)4.75gをイオン交換水20mLに溶かした溶液をローヤルゼリー希釈液に加え、更にイオン交換水を全量が980gになるように加えた。反応混合物をプロペラで撹拌しながら50℃(恒温水槽)で2時間反応させて、加水分解を行った。恒温水槽の温度を80℃に上げて15分間攪拌しプロテアーゼを失活させた。得られたローヤルゼリーの酵素処理液を吸引ろ過やフィルタープレスなどにより粒子孔径3μmにてろ過し、ローヤルゼリー酵素処理ろ過液を得た。ローヤルゼリー酵素処理ろ過液の濃度が2.5重量%となるように、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、フェノキシエタノール、及び精製水を添加し、酵素処理ローヤルゼリーエキスを得た。
[試験品の調製]
酵素処理ローヤルゼリーエキスを配合した化粧品(以下、RJクリーム)、及びプラセボ化粧品(以下、プラセボ)を表1に示す配合で調製した。数値の単位は重量%である。1,3ブチレングリコール、ペンチレングリコール及びフェノキシエタノールは、酵素処理ローヤルゼリーエキス中にプラセボと同配合率で含まれている。
酵素処理ローヤルゼリーエキスを配合した化粧品(以下、RJクリーム)、及びプラセボ化粧品(以下、プラセボ)を表1に示す配合で調製した。数値の単位は重量%である。1,3ブチレングリコール、ペンチレングリコール及びフェノキシエタノールは、酵素処理ローヤルゼリーエキス中にプラセボと同配合率で含まれている。
45~60歳の女性48人(平均年齢53.3歳)を対象に、RJクリーム又はプラセボのいずれかを1日2回12週間にわたって半顔に塗布させ、同様の条件で残る半顔にもう一方の試験品を塗布させた。結果をプラセボの塗布面と比較することで、RJクリームが肌に与える影響を検討した。
[統計解析]
各評価項目について、以下の手法を用いて統計解析を行った。有意水準は両側検定で5%とした。なお、データに欠損がある評価項目については、該当する被験者の全観測ポイントのデータを欠損値として扱うこととした。
各評価項目について、以下の手法を用いて統計解析を行った。有意水準は両側検定で5%とした。なお、データに欠損がある評価項目については、該当する被験者の全観測ポイントのデータを欠損値として扱うこととした。
(群内比較)
各評価項目について試験品使用前を対照とし、使用後についてPaired t-test又はWilcoxon signed-rank testにて検定を実施した。Bonferroni法により検定の回数に応じて有意水準を補正した。
各評価項目について試験品使用前を対照とし、使用後についてPaired t-test又はWilcoxon signed-rank testにて検定を実施した。Bonferroni法により検定の回数に応じて有意水準を補正した。
(群間比較)
各評価項目について同一被験者におけるプラセボ塗布側を対照とし、RJ塗布側についてStudent’s t-testにて検定を実施した。
各評価項目について同一被験者におけるプラセボ塗布側を対照とし、RJ塗布側についてStudent’s t-testにて検定を実施した。
[試験品の塗布]
約1gの試験品を手に取り、1日2回(朝、晩)、12週間にわたり半顔へ塗布させた。普段、乳液やクリームを使用している場合は、試験品と置き換えて使用することとし、スキンケア化粧品の塗布順及び試験品の塗布方法は下記の通りとした。
(1)普段使いの化粧水
(2)普段使いのエッセンス、美容液等
(3)試験品
乾いた手のひらに半量の約0.6g(3プッシュ分)を取り、顔半分にやさしく丁寧になじませ、塗り広げる。次に、手のひらにもう半量の約0.4g(2プッシュ分)を取り、顔半分にやさしく丁寧になじませ、さらに目尻にもやさしく丁寧になじませ、最後は手のひらで包み込むようにして肌になじませる。
約1gの試験品を手に取り、1日2回(朝、晩)、12週間にわたり半顔へ塗布させた。普段、乳液やクリームを使用している場合は、試験品と置き換えて使用することとし、スキンケア化粧品の塗布順及び試験品の塗布方法は下記の通りとした。
(1)普段使いの化粧水
(2)普段使いのエッセンス、美容液等
(3)試験品
乾いた手のひらに半量の約0.6g(3プッシュ分)を取り、顔半分にやさしく丁寧になじませ、塗り広げる。次に、手のひらにもう半量の約0.4g(2プッシュ分)を取り、顔半分にやさしく丁寧になじませ、さらに目尻にもやさしく丁寧になじませ、最後は手のひらで包み込むようにして肌になじませる。
皮膚細菌叢については検査会場来場時(洗顔前)に検体採取した。
[細菌叢解析]
株式会社ワールドフュージョン社のS-KINキット(生理食塩水で浸したスワブ)を用いて頬の常在菌を採取し、S-KIN肌フローラ解析を行った。16S rRNAメタゲノム解析により皮膚細菌叢を構成する菌種を同定した。算出された各菌の占有率、及びシャノン多様度指数を表2に示す。
株式会社ワールドフュージョン社のS-KINキット(生理食塩水で浸したスワブ)を用いて頬の常在菌を採取し、S-KIN肌フローラ解析を行った。16S rRNAメタゲノム解析により皮膚細菌叢を構成する菌種を同定した。算出された各菌の占有率、及びシャノン多様度指数を表2に示す。
酵素処理ローヤルゼリーエキスを配合した試験品の使用により、皮膚細菌叢におけるアクネ菌及び黄色ブドウ球菌が減少し、かつ多様度が向上することが確認された。
Claims (6)
- 酵素処理ローヤルゼリーである皮膚細菌叢改善剤。
- 皮膚細菌叢中のキューティバクテリウム属菌及びスタフィロコッカス属菌からなる群から選択される少なくとも1種の割合を減少するために用いられる、請求項1に記載の皮膚細菌叢改善剤。
- 前記キューティバクテリウム属菌がアクネ菌であり、前記スタフィロコッカス属菌が黄色ブドウ球菌である、請求項2に記載の皮膚細菌叢改善剤。
- 皮膚細菌叢における多様度を向上させるために用いられる、請求項1又は2に記載の皮膚細菌叢改善剤。
- 前記酵素処理ローヤルゼリーが、エンドペプチダーゼ作用とエキソペプチダーゼ作用とを有するペプチダーゼで処理されたものである、請求項1又は2に記載の皮膚細菌叢改善剤。
- 皮膚外用である、請求項1又は2に記載の皮膚細菌叢改善剤。
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