以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。特定の実施形態、変形例もしくは項目において説明された構成が、他の実施形態、変形例もしくは項目において説明された構成と同様である場合には、その説明を援用し、繰り返さないことがある。また、各項目に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、特に断らない限りその説明を援用する。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係る受信システム1の構成例を示す概略ブロック図である。まず、第1の実施形態に係る受信システム1の構成例について説明する。受信システム1は、アンテナ部80と、受信機100とを備える。以下の説明では、受信機100が現行放送の放送サービスを提供し、地上波高度化放送の放送サービスを提供しない場合を主とする。
アンテナ部80は、放送局から送出された放送波に含まれる放送信号を受信する。放送信号は、少なくとも第1放送信号を含む。第1放送信号は、放送信号の少なくとも一部の存在が確認され、かつ、選局可能な放送信号である。第1放送信号は、第1の映像信号を少なくとも含む。選局については後述する。
アンテナ部80は、アンテナ82と、ブースタ84とを備える。アンテナ82は、到来する放送波を受信して生じる電気信号を放送信号として受信する。アンテナ82は、例えば、パラボラアンテナである。アンテナ82は、受信した放送信号をブースタ84に出力する。ブースタ84は、アンテナ82から入力される放送信号の強度を増幅し、強度を増幅した放送信号を受信機100に出力する。
受信機100は、同期処理により、第1放送信号の数と、第2放送信号の数との和である合計放送信号数を識別する。受信機100は、同期処理の後、選局処理により、第1放送信号の少なくとも一部を選局可能なチャンネルの数を識別する。
第1放送信号は、現行の放送に含まれる信号である。第1放送信号は、放送信号を選局可能な信号である。選局可能とは、受信機100が備える放送受信部13の処理により、放送信号を復調できることでもよい。また、選局可能とは、放送信号によって提供されるサービス(編成チャンネル)を選局できることでもよい。また、選局可能とは、サービス(編成チャンネル)を構成する映像及び音声を放送受信部13の処理の結果、ユーザが視聴可能であることでもよい。編成チャンネルを構成する映像の映像信号及び編成チャンネルを構成する音声の音声信号は、メインシステム部10に含まれる各機能ブロックによって放送信号を処理した結果得られる。この処理について、詳細は後述する。
第2放送信号は、放送信号のうち、放送信号の少なくとも一部の存在が確認される放送信号であって、かつ、第1放送信号とは異なる放送信号である。第2放送信号は、地上波高度化放送に含まれる信号である。第2放送信号は、第2の映像信号としての次世代の地上波高度化放送の映像信号を含む。「放送信号の少なくとも一部の存在が確認される」とは、受信機100による同期は可能であっても、選局可能ではないことでもよい。現行放送に加えて地上波高度化放送が放送される場合、合計放送信号数は第1放送信号の数より多いことがある。
受信機100は、アンテナ部80から入力される放送信号からデータ信号を抽出し、抽出したデータ信号で伝送されるコンテンツとして放送番組の音声と映像を提示する。受信機100は、放送されるデータ信号の受信品質を測定する。
受信機100は、受信品質が、所定の閾値以上であるか否かを判定する。受信機100は、第1放送信号の数及び合計放送信号数それぞれの変化を判定する。受信機100は、その受信品質と、第1放送信号の数及び合計放送信号数の少なくともいずれかの変化とに基づいて、第1放送信号にとって第2放送信号の数が増加することに起因する第1放送信号の受信品質低下の可能性を示す通知情報を出力する。
受信機100は、メインシステム部10、送受信モジュール40と、操作入力部50と、スピーカ60と、表示部70とを備える。スピーカ60と、表示部70は、各種の情報を通知する通知部55として機能する。通知される情報には、例えば、地上波高度化放送開始を案内するための通知情報などがある。
メインシステム部10は、アンテナ部80から入力される放送信号からデータ信号とパイロット信号(参照信号)を分離する。メインシステム部10は、分離したデータ信号から制御信号とコンテンツ信号を分離する。制御信号は、放送信号の受信処理に用いる各種の制御情報を搬送する信号である。コンテンツ信号は、コンテンツを搬送する信号である。メインシステム部10は、コンテンツをなす音声を示す音声信号と映像信号を復号する。メインシステム部10は、復号した音声信号をスピーカ60に出力し、復号した映像信号を表示部70に出力する。
スピーカ60は、メインシステム部10から入力される音声信号に基づく音声を出力する。表示部70は、メインシステム部10から入力される映像信号に基づく映像を表示面に表示する。表示部70は、例えば、表示素子と、当該表示素子を駆動するための駆動回路を備える。表示素子は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイなど、いずれの種類のディスプレイであってもよい。
送受信モジュール40は、無線または有線で通信ネットワークに接続され、通信ネットワークに接続された機器と各種のデータを送受信する。送受信モジュール40は、例えば、IEEE802.3、IEEE802.11、IEEE802.15.3などの標準規格に準拠した構内通信ネットワークに接続される。送受信モジュール40は、当該ネットワークを経由して相手先の機器と接続し、その機器との間でデータを送受信する。送受信モジュール40は、メインシステム部10から入力される送信データを送信先の機器に送信し、送信元の機器から受信した受信データをメインシステム部10に出力する。
操作入力部50は、ユーザの操作に基づく操作信号を取得し、取得した操作信号をメインシステム部10に出力する。メインシステム部10は、操作入力部50から入力される操作信号に基づいて、動作を制御する。操作信号により、所定の機能の実行、停止、放送チャンネル、各種情報の設定、音量、色合い、などが指示される。操作入力部50は、操作を受け付ける部材を備えてもよい。かかる部材として、例えば、ボタン、ダイヤル、つまみ、などの専用の部材を有していてもよいし、タッチセンサ、マウス、などの汎用の部材を有してもよい。
タッチセンサは、ディスプレイと一体化され、タッチパネルとして機能してもよい。操作入力部50は、リモートコントローラ(リモコン)から無線で操作信号を受信するセンサを備えてもよい。センサは、例えば、赤外線センサ、など操作信号を搬送する電磁波を検出できる部材であればよい。
メインシステム部10は、制御部12と、放送受信部13と、音声処理部20と、表示処理部24と、記憶部26と、フラッシュメモリ28と、デジタルI/F30と、を備える。
制御部12は、受信機100の各部の処理を制御し、受信機100の機能を発揮する。制御部12は、専用のハードウェアで構成されてもよいが、汎用のコンピュータシステムで構成されてもよい。コンピュータシステムは、少なくとも演算処理装置と記憶媒体を備える。演算処理装置として、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが適用されうる。当該記憶媒体として記憶部26とフラッシュメモリ28が用いられる。
演算処理装置は、例えば、フラッシュメモリ28に予め記憶されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムを記憶部26に展開する。演算処理装置は、記憶部26に展開されたプログラムを実行して制御部12の機能を実現する。本願では、「プログラムの実行」または「プログラムを実行する」とは、そのプログラムに記述された命令に係る処理を実行するという意味を含む。
制御部12には、操作入力部50から操作信号が入力されることがある。制御部12は、操作信号で指示される各種の情報を用いて処理を実行することがある。制御部12は、自部が実行する処理により取得した音声信号または映像信号を、それぞれ音声処理部20または表示処理部24に出力することがある。制御部12の機能は、ソフトウェアダウンロードにより取得されたプログラムを実行して実現されてもよい。ソフトウェアダウンロードにおいて、プログラムがデータ信号の一部として放送波に搬送される。当該プログラムの有無または当該プログラムが伝送される時間は、例えば、コンテンツ信号に多重化される告知情報を用いて通知されてもよい。
放送番組のコンテンツ信号がMMT-TLV(MPEG Media Transport - Length Value)方式を用いて多重化される場合には、情報要素として、例えば、MH-SDTT(Software Download Trigger Table)を用いて告知情報が伝達されうる。制御部12は、告知情報で通知される時間に得られるデータ信号からプログラムを抽出することができる。
現行信号と高度化信号とは、それぞれ異なる変調方式を用いて変調されてもよい。受信機100は、現行信号の復調に成功しても、高度化信号は復調できない。現行放送の受信時、高度化放送の追加による多波受信(例えば他信号入力による相互変調歪など)によって、受信品質が劣化することがある。
そこで、制御部12は、次の手法を用いて受信品質の劣化が高度化信号に起因するか否かを判定する。より具体的には、制御部12は、第1放送信号の数と合計放送信号数とを識別する。また、制御部12は、受信品質が所定の閾値以上であるか否かを識別する。
本実施形態では、制御部12は、その受信品質と、第1放送信号の数及び合計放送信号数の少なくともいずれかとに基づいて、第1種通知情報を表す表示画面(本願では、「第1種表示画面」と呼ぶ)を生成し、生成した表示画面を示す映像信号を表示処理部24に出力する。表示部70は、表示処理部24を経由して入力される映像信号に基づいて第1種通知情報を提示する。
第1種通知情報は、地上波高度化放送開始に伴う受信障害可能性を提示するものである。言い換えると、第1種通知情報は、第1放送信号に含まれるデータ信号の、第2放送信号の数が増加することに起因する受信品質の劣化の可能性を示す情報である。制御部12は、第1放送信号に含まれるデータ信号の受信品質が所定の受信品質の閾値(本願では、「受信品質閾値」と呼ぶ)よりも低い状態が生じたか否かを判定してもよい。
制御部12が上記の通知情報の出力判定処理を実行するタイミングは、例えば、受信機100のユーザの操作等によって、新たな放送チャンネルが選局されるときである。第1放送信号により提供される放送チャンネルとして、操作入力部50から入力される操作信号で指示される放送チャンネルが選局されうる。新たな放送チャンネルの選局は、放送信号の受信中の放送チャンネルから他の放送チャンネルに変更する場合の他、例えば、電力の供給が再開した後、記憶部26に電力の遮断前に予め記憶した受信チャンネル情報で示される受信チャンネルを特定する場合も含まれる。
放送受信部13は、アンテナ部80から入力される放送信号で伝送されるデータ信号を復調し、復調したデータ信号から放送番組の音声信号と映像信号を抽出する。放送受信部13は、抽出した音声信号と映像信号をそれぞれ音声処理部20と表示処理部24に出力する。放送受信部13は、チューナ部14と、復調部16と、デスクランブル・デマックス部18と、を備える。
チューナ部14は、アンテナ部80から入力される放送信号の第1放送チャンネルとして、制御部12から入力される選局情報で指示される放送チャンネルを選局する。選局情報は、操作入力部50から入力される操作信号で指示される。チューナ部14は、入力される放送信号を選局した放送チャンネルに対応する中心周波数(放送周波数)に基づいてダウンコンバートし、中間周波数(IF:Inter-frequency)信号に変換する。
チューナ部14は、入力される受信信号の強度を受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)として測定する。チューナ部14は、測定した受信信号強度を制御部12に出力する。チューナ部14は、測定した受信信号強度に基づいて、IF信号の信号レベルが所定の値域に収まるように振幅を調整する。チューナ部14は、振幅を調整したIF信号を復調部16に出力する。
復調部16は、チューナ部14から入力されるIF信号を所定の復調方式を用いて復調し、デジタル信号に変換する。復調部16は、変換されたデジタル信号に対して誤り検出および誤り訂正を行う。復調部16は、所定の復調方式として、放送されるデジタル信号の変調に用いた変調方式に対応する方式を用いる。復調方式として、例えば、64QAM、16QAMなどの変調方式に対応する方式が用いられる。
復調部16は、入力されるIF信号の受信品質を測定する。復調部16は、受信品質の指標として、例えば、C/N(信号雑音比)およびビット誤り率(BER:Bit Error Rate)を測定する。復調部16は、例えば、復調された信号から公知の手法を用いて変調誤差率(MER:Modulation Error Ratio)を算出する。変調誤差率は、IF信号を表現する個々のシンボルの値の所定の基準値からの揺らぎの大きさを示す指標である。
復調部16は、公知の換算式を用いてMERをC/Nに変換することができる。C/Nは、値が大きいほど受信品質が高いことを示す指標である。BERは、総ビット数に対する誤りを含むビット数の割合を示す指標である。復調部16は、誤り検出において、デジタル信号の一部をなすブロックごとに一定の演算処理を行って得られる演算値と誤り検出符号とを照合し、両者が合致するか否かを判定する。
データ信号を送信する際、ブロックごとにその演算処理によって得られる演算値を誤り検出符号として付加しておく。復調部16は、両者が合致しないことにより、ビット誤りを検出し、ビット誤りが検出される頻度に基づいてBERを定めることができる。BERは、値が小さいほど、受信品質が高いことを示す。復調部16は、測定した受信品質の指標を示す受信品質情報を制御部12に出力する。
本実施形態では、復調部16は、受信品質の測定において、復調されるデータ信号を用いる。復調部16は、IF信号のうちデータ信号をなすデータシンボルが割り当てられるデータ領域とパイロット信号をなすシンボルが割り当てられるパイロット領域を特定することができる。パイロット信号は、受信品質の測定を主目的とする参照信号であり、情報の伝達を目的としない。
復調部16は、特定したデータ領域とパイロット領域にそれぞれ割り当てられたシンボルで表されるビットを連結してデータ信号とパイロット信号を生成することができる。シンボル配置は、例えば、制御信号をなすTMCC信号で指示されることがある。データ領域には、制御信号をなすシンボルが搬送される制御領域(例えば、TMCC領域)と、それ以外の領域が含まれる。
それ以外の領域にはコンテンツ信号をなすシンボルが割り当てられる。復調部16は、特定した制御領域とそれ以外の領域にそれぞれ割り当てられたシンボルで表されるビットを連結して制御信号とコンテンツ信号を生成することができる。復調部16は、生成したコンテンツ信号をデスクランブル・デマックス部18に出力する。
デスクランブル・デマックス部18は、復調部16から入力されるコンテンツ信号に対してデスクランブル(descramble)を実行する。デスクランブルは、スクランブルの解除に相当する。デスクランブルにおいて、放送されるコンテンツ信号をなすビット列に対して実行するスクランブルとは逆の順序で入力されるコンテンツ信号をなすビット列を並び替える。
デスクランブル・デマックス部18は、デスクランブルにより得られたデータ信号から、コンテンツ信号に多重化された構成情報を参照して、音声信号、映像信号などの要素となる信号に分離する(逆多重化、de-multiplexing)。コンテンツ信号の多重化において、MMT-TLV方式が用いられる場合には、MPT(MMT Package Table)に構成情報が記述される。デスクランブル・デマックス部18は、抽出した音声信号と映像信号を、それぞれ音声処理部20と表示処理部24に出力する。
音声処理部20は、デスクランブル・デマックス部18から入力される音声信号を所定の音声復号方式を用いて復号する。所定の音声復号方式は、放送される音声信号の符号化に用いた音声符号化方式(例えば、AAC:Advance Audio Coding、MPEG-4 AUDIO、など)に対応する方式であればよい。
音声処理部20は、復号した音声信号または制御部12から入力される音声信号をスピーカ60に出力する。制御部12とデスクランブル・デマックス部18から同時に音声信号が入力される場合には、音声処理部20は、復号した音声信号と制御部12から入力される音声信号を加算(ミキシング)し、加算して得られる音声信号をスピーカ60に出力してもよい。
表示処理部24は、デスクランブル・デマックス部18から入力される映像信号を所定の映像復号方式を用いて復号する。所定の映像復号方式は、放送される映像信号の符号化に用いた映像符号化方式(例えば、HEVC:High Efficiency Video Coding、AVC:Advanced Video Coding、など)に対応する方式であればよい。
表示処理部24は、復号した映像信号または制御部12から入力される映像信号を表示部70に出力する。制御部12とデスクランブル・デマックス部18から同時に映像信号が入力される場合には、表示処理部24は、復号した映像信号と制御部12から入力される映像信号を重畳し、重畳して得られる映像信号をスピーカ60に出力してもよい。
記憶部26は、受信機100のコンピュータシステムをなす主記憶装置(メインメモリ)の一例である。記憶部26は、例えば、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリである。記憶部26は、主に制御部12の作業領域として用いられる。即ち、制御部12は、実行が指示されるプログラムとパラメータをフラッシュメモリ28から読み出し、読み出したプログラムとパラメータを記憶部26に記憶する。制御部12は、ある処理を実行して得られた中間値を一時的に記憶部26に記憶し、記憶された中間値は他の処理を実行する際に用いられうる。
フラッシュメモリ28は、各種のプログラム、各種のデータを永続的に記憶する補助記憶装置の一例である。フラッシュメモリ28には、処理に用いられる設定情報、パラメータ、受信品質等の測定データが記憶されうる。受信機100は、補助記憶装置として、フラッシュメモリ28に代えて、または、フラッシュメモリ28とともに、例えば、SSD(Solid Storage Device)、HDD(Hard Disk Drive)、などを備えてもよい。
デジタルI/F(Interface)部30は、送受信モジュール40との間で各種のデータを入出力する。デジタルI/F部30は、制御部12から入力される送信信号を送受信モジュール40に出力する。デジタルI/F部30は、送受信モジュール40から入力される受信信号を制御部12に出力する。
受信機100は、設置時(初回使用時)において、ユーザの操作に応じてチャンネルサーチを実行する。受信機100は、チャンネルサーチにおいて、受信機100を設置した受信環境において安定的に放送信号を受信可能な放送チャンネルを検出し、検出した放送チャンネルを示す放送チャンネル情報を自機に登録する。
図1に例示した構成のもとでは、メインシステム部10の制御部12には、ユーザの操作に応じて操作入力部50から入力される操作信号でチャンネルサーチの開始が指示される。このとき、制御部12は、記憶部26から制御プログラムを読み出し、フラッシュメモリ28に展開し、その実行を開始する。
制御部12は、地上波デジタル放送の各放送チャンネルについて周波数をチューナ部14に設定する。チューナ部14は、設定された周波数で搬送される放送信号に基づくIF信号を復調部16に出力する。制御部12は、チューナ部14から受信信号強度を取得し、取得した受信信号強度に基づいて、選局されたチャンネルでの放送波の有無を判定する。
制御部12は、復調部16から取得される制御信号に示す制御情報に基づいて、本機で選局できる条件を満たすか否かを判定してもよい。制御部12は、復調部16から入力される受信品質情報を監視(モニタ)し、受信品質情報に基づいて安定受信の可否を判定する。制御部12は、これらの処理を地上波デジタル放送に割り当てられる全放送チャンネルのそれぞれについて、順次実行する。
制御部12は、放送チャンネルごとの放送波の有無と受信品質情報に基づいて実放送波の数と安定受信可能な放送波の数を計数する。実放送波の数は、放送信号を受信できる放送チャンネルの数に相当する。安定受信可能な放送波の数は、ユーザにより選局可能とする放送チャンネルの数に相当する。制御部12は、選局可能とする放送チャンネルの数を第1放送信号の数として、フラッシュメモリ28に記憶させる。
制御部12は、選局可能とする放送チャンネルの数と、同期処理は成功したものの選局できなかった放送チャンネルの数との和を第2放送信号の数として、フラッシュメモリ28に記憶させる。制御部12は、チャンネルサーチにより得られた情報をチャンネルサーチ情報としてフラッシュメモリ28に記憶させる。
制御部12は、受信機100の設置後において、定期的にチャンネルサーチを実行し、新たに受信可能な放送波の有無を確認する。制御部12には、例えば、予め所定の実行時間を設定しておき、設定した実行時間においてチャンネルサーチを実行してもよい。制御部12は、ユーザが放送番組を視聴するか否かに関わらず、バックグラウンド処理としてチャンネルサーチを実行してもよい。
例えば、放送受信部13が同時に複数の放送チャンネルを提供する放送信号を処理できる能力を有する場合には、制御部12は、ユーザにより選局された選局チャンネルとは別個の他チャンネルを提供する放送信号に基づく受信品質情報を取得してもよい。
図2は、本実施形態に係るチャンネルサーチ処理の第1例を示すフローチャートである。図2を用い、本実施形態に係るチャンネルサーチ処理の例について説明する。
(ステップS102)制御部12は、現時刻が予め設定された実行時間に達するとき、チャンネルサーチ処理を開始する。制御部12は、チャンネルサーチにおいて、放送チャンネルごとに次の処理を実行する。
(ステップS104)制御部12は、放送波チャンネル数及び既存2K放送受信チャンネル数を取得する。放送波チャンネル数は、少なくとも同期処理に成功した放送信号の数に相当する。このとき、放送波チャンネル数は、第1放送信号の数と第2放送信号の数との和(つまり、合計放送信号数)に相当しうる。既存2K放送受信チャンネル数は、同期処理に加えて選局処理に成功した第1放送信号の数である。
(ステップS106)制御部12は、復調部16から取得される制御情報に基づき、今回のチャンネルサーチで取得された第1放送信号の数及び合計放送信号数と、フラッシュメモリ28に記憶されるチャンネルサーチ情報に含まれる当該放送チャンネルに係る前回のチャンネルサーチで取得された第1放送信号の数及び合計放送信号数と、をそれぞれ比較し、各チャンネル数の変化の有無を判定する。
今回取得された第1放送信号の数と前回取得された第1放送信号の数との間に差異がある場合、または、今回取得された合計放送信号数と前回取得された合計放送信号数との間に差異がある場合、処理はステップS108の処理に進む。今回取得された第1放送信号の数と前回取得された第1放送信号の数との間に差異が無い場合、または、今回取得された合計放送信号数と前回取得された合計放送信号数との間に差異が無い場合、図2の処理は終了する。
(ステップS108)制御部12は、今回のチャンネルサーチで取得された放送波チャンネル数(合計放送信号数)及び既存2K放送受信チャンネル数(第1放送信号の数)と、前回のチャンネルサーチで取得された放送波チャンネル数(合計放送信号数)及び既存2K放送受信チャンネル数(第1放送信号の数)とをフラッシュメモリ28に記憶させる。
(ステップS110)制御部12は、処理対象の放送チャンネルについて、今回の放送波チャンネル数(合計放送信号数)及び既存2K放送受信チャンネル数(第1放送信号の数)と対応付けて現時刻の日時を今回の放送波チャンネル数及び既存2K放送受信チャンネル数の取得日時としてフラッシュメモリ28に記憶させる。ステップS108、S110に記憶される情報は、チャンネルサーチ情報の一部を構成する。
図3は、本実施形態に係る出力判定処理の第1例を示すフローチャートである。次に、本実施形態に係る出力判定処理の例について説明する。図3では、現行放送として解像度が1920×1080となる映像が用いられる2K放送が提供される放送チャンネルが選局される場合を例にする。データ信号には、現行信号として当該映像が伝達される2K信号が含まれ、地上波高度化信号が多重化されない場合を基本とする。地上波高度化信号には、解像度が3840×2160となる映像が伝達される4K信号が含まれうる。
(ステップS202)制御部12は、操作入力部50から入力される操作信号で指示される放送チャンネルを特定し、特定した放送チャンネルを示す選局情報をチューナ部14に出力する(2K放送選局)。
(ステップS204)チューナ部14は、アンテナ部80から入力される放送信号から選局情報で指示される放送チャンネルで選局されるIF信号の受信強度を測定する。復調部16は、チューナ部14から得られるIF信号を復調し、受信品質としてIF信号から抽出されるデータ信号のBERとC/Nを測定する。制御部12は、チューナ部14から測定された受信強度を示す受信強度情報を取得し、復調部16から測定されたBERとC/Nを示す受信品質情報を取得する。
(ステップS206)制御部12は、取得した受信品質情報に基づいて選局される放送チャンネルの受信状態の良否を判定する。制御部12は、受信状態の良否の判定において、例えば、受信品質情報に示されるBERがシャノン限界以上であるか否かを判定する。シャノン限界は、誤り訂正により原ビット列を復元できるBERの上限に対応する。受信状態が不良と判定されるとき(ステップS206においてYESの場合)、ステップS208の処理に進む。受信状態が良好と判定されるとき(ステップS206においてNOの場合)、図3の処理を終了する。
(ステップS208)制御部12は、今回の放送波チャンネル数(合計放送信号数)及び既存2K放送受信チャンネル数(第1放送信号の数)と、前回の放送波チャンネル数及び既存2K放送受信チャンネル数とを取得する。
(ステップS210)制御部12は、フラッシュメモリ28に記憶されたチャンネルサーチ情報を参照し、今回の放送波チャンネル数及び既存2K放送受信チャンネル数と、前回の放送波チャンネル数及び既存2K放送受信チャンネル数とのいずれにも変化があるか否かを判定する。今回の放送波チャンネル数及び既存2K放送受信チャンネル数と、前回の放送波チャンネル数及び既存2K放送受信チャンネル数とのいずれかに変化がある場合、処理はステップS212に進む。今回の放送波チャンネル数及び既存2K放送受信チャンネル数と、前回の放送波チャンネル数及び既存2K放送受信チャンネル数とのいずれにも変化がない場合、処理は終了する。
(ステップS212)制御部12は、今回の放送波チャンネル数及び既存2K放送受信チャンネル数と、前回の放送波チャンネル数及び既存2K放送受信チャンネル数とのいずれかに変化が検出された時点からX日以内であるか否かを判定する。今回の放送波チャンネル数及び既存2K放送受信チャンネル数と、前回の放送波チャンネル数及び既存2K放送受信チャンネル数とのいずれかに変化が検出された時点は、チャンネルサーチ情報に記述された今回の放送波チャンネル数及び既存2K放送受信チャンネル数と、前回の放送波チャンネル数及び既存2K放送受信チャンネル数との取得日時をもって特定される。
Xは、予め定めた日数(例えば、3~5日)である。X日以内と判定されるとき(ステップS212においてYESの場合)、処理はステップS214に進む。X日を超えると判定されるとき(ステップS212においてNOの場合)、処理は終了する。
(ステップS214)制御部12は、地上波高度化放送開始により、地上波高度化放送信号が増加することに起因する現行放送信号の受信品質の劣化の可能性を示す第1種通知情報を表す第1種表示画面を生成し、生成した第1種表示画面を示す映像信号を表示部70に表示処理部24を経由して出力する。表示部70には、地上波高度化放送の開始と、それに伴う地上波高度化放送の信号が増加することに起因する現行放送の信号の受信品質の劣化の可能性を示す第1種通知情報が提示される。その後、処理は終了する。
図4は、本実施形態に係る第1種表示画面の第1例を示す図である。次に、本実施形態に係る表示画面の例について説明する。図4に例示される第1種表示画面は、放送番組の視聴時において選局直後に表示されうる。第1種表示画面には、選局チャンネルの受信状態情報、受信信号品質、および、第1種通知情報が含まれる。第1種通知情報として、破線の枠で囲まれた領域内に「次世代地上波高度化放送が開始されていないか、ホームページ等でご確認ください。」とのメッセージが含まれている。
第1種通知情報に接したユーザには、地上波高度化放送の開始による現行放送信号の受信品質の劣化の可能性に気づかせ、受信環境の改善を周知させることができる。当該チャンネルで放送サービスを提供する放送事業者、受信機の製造者もしくは販売者による無用なユーザ対応を防止することができる。
なお、第1種通知情報には、選局チャンネルによる地上波高度化放送開始を示す案内情報の所在情報が含まれてもよい。かかる所在情報として、その案内情報が保存されているウェブサーバのアドレス(例えば、URL:Uniform Resource Locator)のリンクが含まれていてもよい。制御部12は、リンクの押下を検出するとき、デジタルI/F30と送受信モジュール40を用いて、URLで指示される機器に案内情報を要求し、要求した案内情報を取得してもよい。
なお、本願では「押下」とは、現実に「押下」されることの他、その領域内の位置を指示する操作信号が入力されるという意味を含む。制御部12は、案内情報を含めた表示画面を示す映像信号を生成し、表示処理部24を経由して表示部70に出力してもよい。
図4に例示される表示画面には、選局チャンネルとして「地上-15」が表されている。「地上-15」とは、地上波デジタル放送の15チャンネルを示す。受信状態情報として、受信状態レベル「E」とその状態の解説文を示す「受信信号品質が不足しています」との文言が記述されている。制御部12は、予め設定された複数段階の受信状態レベルから、測定された受信信号品質に対応する受信状態レベルを選択される。
制御部12には、受信状態レベルごとに異なる受信信号品質の値域と解説文を予め設定しておき、測定された受信信号品質を範囲内とする値域に対応する受信状態レベルと解説文を特定することができる。表示画面には、その受信状態に係るユーザに対する確認事項を示すメッセージとして「アンテナ線にゆるみがないか、アンテナ電源の設定が合っているか確認して下さい。改善しないときは、屋外アンテナの点検が必要です。点検は、販売店などにご相談下さい。」との文言が含まれる。これにより、ユーザに対して受信環境の改善が促される。
図4では、受信信号品質は概算換算値を用いて表されている。概算換算値は、例えばデシベル値で表現されたC/Nの2.6倍に相当する。概算換算値の現在値として「10」、過去に測定された最大値として「60」が表されている。現在値は、棒グラフにより推奨値の範囲とともに表現されている。推奨値の範囲は、60から100の間であり、「安定的に視聴できる範囲」として表示されている。現在値が推奨値の範囲よりも著しく低いため、ユーザには受信環境の確認が促される。図4の例では、第1種通知情報として、その時点において選局チャンネルについて、地上波高度化放送の開始に起因する受信品質の劣化の可能性を示すメッセージが含まれている。
図5は、本実施形態に係る第1種表示画面の第2例を示す図である。図5に例示される第1種表示画面には、地上波デジタル放送、衛星放送も含めた全放送チャンネルの受信状態が表わされている。受信状態情報として、放送チャンネルごとの受信強度と受信状態レベルとしてA~Eのいずれかの符号が表されている。但し、地上波デジタル放送(地上デジタル)については、過去(YYYY年MM月DD日)および現在の受信強度の値が示されている。衛星放送(BS・CSアンテナ)については、現在の受信品質と受信強度の値が示されている。
但し、図5の例では、第1種通知情報として、その時点において選局チャンネルについて、地上波高度化放送の開始に起因する受信品質の劣化の可能性を示すメッセージが含まれている。選局された放送局および選局チャンネルとして、それぞれ「放送局B」および「U26」が特定されている。
受信機100が録画機能を有する場合には、予約された録画開始時刻の直前に予約された放送チャンネルの選局がなされることがある。その場合、ユーザによる表示部70の画面の視認は期待されない。そこで、制御部12は、ユーザ通知機能を用いて、第1種通知情報を案内してもよい。より具体的には、制御部12は、メッセージの存在を示すアイコンを表す映像信号を生成し、表示処理部24を経由して表示部70に出力し、アイコンを表示させる。
制御部12は、録画終了時刻の後もアイコンの表示を継続してもよい。アイコンは、例えば、封書、手紙などを図案化した模様を表すように構成されてもよい。制御部12は、アイコンの押下を検出するとき、アイコンの表示を消去し、第1種通知情報を表すメッセージを含む第1種表示画面を示す映像信号を表示部70に表示処理部24を経由して出力する。このとき、表示部70には、第1種通知情報を表すメッセージを含む第1通知画面が表示される。なお、第2種通知画面として、図4、図5に例示される第1種通知画面から第1種通知情報を除いた部分が用いられてもよい。
図6は、第1の実施形態に係る出力判定処理の第2例を示すフローチャートである。図6の処理は、ステップS202、ステップS204、ステップS206、ステップS216、ステップS218、ステップS220及びステップS214を有する。
ステップS202、ステップS204、ステップS206及びステップS214の処理については図3と同様である。
(ステップS216)制御部12は、今回の放送波チャンネル数(合計放送信号数)及び前回の放送波チャンネル数を取得する。処理はステップS218に進む。
(ステップS218)制御部12は、フラッシュメモリ28に記憶されたチャンネルサーチ情報を参照し、図4又は5に示す画面を表示するまでに放送波チャンネル数の増加が初めて発生した日から、放送波チャンネル数の増加がY回以上連続して生じたか否かを判定する。Yは、予め定めた2以上の整数(例えば、3~5)である。図4に示す画面を表示するまでに放送波チャンネル数の増加が初めて発生した日を特定の日又は特定の時点とも称する。なお、Y回以上連続して生じた場合(ステップS218においてYESの場合)、処理はステップS220に進む。Y回以上連続して生じない場合(ステップS218においてNOの場合)、処理は終了する。
なお、ステップS218の処理に係る条件を設けることにより、放送波チャンネル数の増加が、地上波高度化放送の開始によらずに何らかの原因により起こってしまったときに、図4又は5の画面を表示することを避けることが出来る。
(ステップS220)制御部12は、放送波チャンネル数の増加がY回連続して起こってからX日以内かどうかを判定する。放送波チャンネル数の増加がY回連続して起こってからX日以内の場合(ステップS220においてYESの場合)、処理はステップS214に進む。放送波チャンネル数の増加がY回連続して起こってからX日より多くの日数が経過している場合(ステップS220においてNoの場合)、処理は終了する。
放送波チャンネル数の増加がY回連続して起こってからX日より多くの日数が経過している場合は、地上波高度化放送の開始が主要因でない可能性があり、また、図4又は5に係る画面はユーザに表示されていて、地上波高度化放送の開始による受信品質の劣化をユーザは認識している蓋然性があることから、ステップS220の処理に係る条件を設けることにより、ユーザに対して冗長ないし不要な情報の通知を避けることが出来る。
図7は、第1の実施形態に係る出力判定処理の第3例を示すフローチャートである。図7のフローチャートは、図3のフローチャートに加えてさらにステップS222を有する。
(ステップS222)制御部12は、あるサイクルにおいて、図4又は5に係る表示画面を表示し始めてからY日以内かどうかを判定する。あるサイクルにおいて、図4又は5に係る表示画面を表示し始めてからY日以内の場合、処理はステップS214に進む。あるサイクルにおいて、図4又は5に係る表示画面を表示し始めてからY日より多くの日数が経過している場合、処理はステップS214に進む。
ここで、あるサイクルとは、図7における一連の出力判定処理を最後の「終了」のステップまで実行した結果、第1種通知情報の提示がなされてから、図7における一連の出力判定処理によって第1種通知情報の提示がなされなくなるまでの期間を指す。
以上に説明したように、本実施形態に係る受信機100は、放送信号のうち、放送信号の少なくとも一部の存在が確認され、かつ、選局可能な放送信号である第1放送信号の受信品質を測定する放送受信部と、受信品質が所定の閾値未満であることを判定する制御部と、を備え、制御部は、第1放送信号の数と第2放送信号の数の和である合計放送信号数を識別する。
第2放送信号は、放送信号のうち、放送信号の少なくとも一部の存在が確認される放送信号であって、かつ、第1放送信号とは異なる放送信号である。制御部は、受信品質が所定の閾値未満であると判定し、かつ、特定の時点以降において合計放送信号数が増えたと判定した場合、第2放送信号に起因する受信品質の低下の可能性を示す通知情報を出力する。
この構成によれば、現行放送信号に含まれる映像信号の品質劣化が、地上波高度化放送の開始により、現行放送信号にとって地上波高度化放送信号が増加することに起因する受信品質低下の可能性が通知される。そのため、受信機100のユーザは、受信品質の低下の原因が、放送サービスまたは受信機の欠陥である可能性が相対的に低いことを知得することができる。放送サービスまたは受信機の欠陥を想定した無用な照会が減少または解消されるため、放送事業者、受信機100の製造業者もしくは販売者におけるユーザ対応が軽減または解消される。また、受信機100のユーザに対し、受信品質低下に対する有効な措置、例えば、アンテナの点検、交換、高度化放送対応受信機の購入などを促すことができる。
放送受信部13は、受信品質として、第1放送信号に付加されるパイロット信号の受信品質を測定してもよい。
この構成によれば、データ信号とパイロット信号との間で受信品質が比較される。そのため、地上波高度化放送の開始により、現行放送信号にとって地上波放送信号が増加することに起因する現行放送信号の受信品質の低下をより確実に推定することができる。
放送受信部13は、受信品質の指標として、キャリア対雑音比(C/N比)を測定してもよい。これにより、データ信号に対するノイズ成分の度合いが定量化される。
放送受信部13は、受信品質の指標として、BERを測定してもよい。これにより、データ信号に対するビット誤りの度合いが定量化される。
制御部12は、制御部は、受信品質が所定の閾値未満であると判定し、かつ、特定の時点以降において合計放送信号数が増えたと判定した状態である品質劣化状態が初めて発生してから所定期間が経過するまで、第1種通知情報を出力してもよい。この構成によれば、伝送されるコンテンツや受信環境に応じて反復して放送波チャンネル数が増加するような状態となるとき、第1種通知情報が出力される。そのため、地上波高度化放送の開始により、現行放送信号にとって地上波放送信号が増加することに起因する受信品質の低下について、偶然に選局処理に失敗すること等による誤通知を回避することができる。
品質劣化状態が初めて発生した日から起算して、品質劣化状態が所定回数以上繰り返して発生した場合、制御部は前記通知情報を出力する。この構成によれば、地上波高度化放送の開始により、現行放送信号にとって地上波放送信号が増加することに起因する受信品質の低下の可能性についてのユーザによる認識に十分な期間が経過した後に、その通知が停止される。そのため、通知によるユーザに対する不快感を低減または解消することができる。
また、品質劣化状態が初めて発生してから所定期間内、または、第1種通知情報の初めての出力から所定期間内において品質劣化状態が発生するとき、制御部は第1種通知情報を出力する。
なお、放送信号は、IP放送など、光ファイバネットワーク、ケーブルテレビネットワーク及びモバイルネットワークといった、通信ネットワーク経由で送信される信号でもよい。
また、放送波において、現行放送信号(第1放送信号)と地上波高度化放送信号(第2放送信号)は強度レベルで重畳されてもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態および変形例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。上述の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。
上記の説明では、受信機100が現行放送による放送サービスを提供し、高度化放送による放送サービスを提供しない場合を例にしたが、これには限られない。受信機100は、高度化放送による放送サービスを提供する機能を備えてもよい。その場合、放送受信部13は、復調されたIF信号を変調に用いられた変調方式を用いて変調する。
放送受信部13は、ユーザ操作に応じて高度化放送が選択されるとき、復調したデータ信号から分離されるコンテンツ信号に基づく高度化放送のコンテンツを通知部55に提示させてもよい。放送受信部13は、ユーザ操作に応じて現行放送が選択されるとき、上記の手法に従って、第1種通知情報を通知部55に提示させる。
また、受信機100の一部の構成が省略されてもよいし、他の構成が追加されてもよい。例えば、受信機100において、送受信モジュール40、操作入力部50、スピーカ60および表示部70のいずれか1個または複数個の組み合わせが、メインシステム部10と各種のデータを入出力可能に接続できれば、受信機100において必ずしも一体に備わっていなくてもよい。
例えば、専用のテレビジョン受信機として構成される受信機100において、送受信モジュール40が省略されてもよい。セットトップボックスまたは録画機として構成される受信機100において、表示部70が省略されてもよい。受信機100は、アンテナ部80を備え、一体に構成されてもよい。
また、上述の受信機100の一部、例えば制御部12の一部または全部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、フラッシュメモリ28)に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、それらの機能を実現してもよい。
ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。