JP2004187118A - 放送受信機、および、epg情報提示方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アンテナ受信レベル監視部21は、チューナにより選局されたチャンネルのアンテナ受信レベルを検出し、検出したアンテナ受信レベルと安定して受信することができるかどうかの判断結果とをEPG作成部24に送る。EPG作成部24は、アンテナ受信レベル監視部21からの現在のアンテナ受信レベルと安定して受信可能かどうかの判断結果、および、EPGデータ監視部22からのEPGデータとを編集して、アンテナ受信レベルが挿入されたEPGをディスプレイに表示する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、EPG(Electronic Program Guide=電子番組ガイド)機能を備える放送受信機、および、EPG情報提示方法に関し、より詳細には、各チャンネルのアンテナ受信レベルをEPGに表示し、ユーザがチャンネルを選択する際、そのチャンネルが安定して受信できるかどうかを確認できるようにした放送受信機、および、EPG情報提示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビやラジオ等を視聴するユーザは、テレビやラジオの情報誌あるいは新聞などから、番組情報を得て、所望の番組を選択して視聴していた。
近年、BSディジタル放送が開始され、また、地上波ディジタル放送も計画されており、多チャンネル化がいっそう進む傾向にある。多チャンネル化が進み、日々変化する多くの番組情報を、従来の方法で提供するには限界があり、ユーザが所望の番組を見つけ出すための番組情報の提供方法も変化している。特に、ディジタル放送受信機には、EPG(Electronic Program Guide=電子番組ガイド)機能が搭載されており、ユーザは、そのEPGを使って番組情報を簡単に得ることができる。このEPG機能は、放送局から映像データや音声データと共に送信されてくるEPGデータから番組情報を抽出して、画面に表示する機能であり、また、このEPGを利用した番組予約機能をもったディジタル放送受信機もある。このEPGには、通常、受信可能なチャンネルと各チャンネル毎の番組情報が何日か分、例えば、8日分表示される。
【0003】
また、アナログ放送においても、地上波テレビ放送の電波の隙間を利用して、EPGデータを送るサービスが行われている。放送電波中のEPGデータを認識することができない放送受信機の場合は、EPGデータを送信するために別途設置された設備から通信衛星経由、又は、インターネット経由などで配信されるEPGデータを取得する。
【0004】
しかしながら、各チャンネルのアンテナ受信レベルによっては、EPGに表示されていても、安定した受信を行えないチャンネルが存在することが考えられる。アンテナ受信レベルとは、放送電波を安定して受信することができるかどうかを具体的にあらわしたものであり、数値を使って表現されることが多い。これによって、ユーザは、電波状況の悪いチャンネルと良いチャンネルを見分けることができる。放送受信機(「受信機」と略す)が安定した受信レベルを得られないという現象が発生する例としては、悪天候のために受信状態が悪くなったときや、受信元から受信機までの間にある分配器やケーブルの性能などによって受信が安定していないときがあり、また、受信機の設置場所が移動する場合には、電波が届く範囲から外れたときなどがあげられる。
【0005】
そのような中で、従来技術では、EPGデータに含まれる情報から、その地域で視聴可能なチャンネルの情報のみを選択して提示できるようにした情報選択装置がある。この情報選択装置は、EPGに含まれるチャンネルのうち、チューナで受信(検波、復調)したチャンネルの信号レベルが、所定値以上でないチャンネル、つまり、良好に視聴することができないチャンネルの情報を、EPGデータから削除することにより、視聴可能なチャンネルの情報のみを、視聴者に提示することを可能としている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−251122号公報(第2−5頁、第4図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
アンテナ受信レベルの悪いチャンネルがEPGから削除されると、EPGを参照して選局した番組は、確実に視聴できる。しかし、ユーザは、実際には存在するが、一時的にアンテナ受信レベルが悪くなり、EPGに表示されなくなったチャンネルを認識できなくなる。例えば、ユーザがEPGを参照して見つけられなかった番組が、実は、ユーザが見たかった番組であるといった場合があり、特に、放送受信機が移動受信機である場合、このような事態になる可能性が大きい。また、ユーザが所望の番組がどこかのチャンネルで放送されることを知っているが、どのチャンネルで放送されるかわからない時は、EPGを参照してもチャンネルがわからず、チャンネル選局自体が困難になるといった問題も発生する。
【0008】
したがって、アンテナ受信レベルによらずに、EPGに番組情報を提示できれば、ユーザは、一時的に受信状態が悪くても、放送が行なわれるチャンネルを認識できるという効果がある。また、EPGを利用して番組を予約する際に、予約したい番組が放送されるチャンネルのアンテナ受信レベルを参照できれば、予約した番組が受信できないといった失敗を低減でき、精度の高い予約が行なえるという効果もある。
【0009】
本発明は、放送電波を安定して受信することができるかどうかを確認できるアンテナ受信レベルを、各チャンネル毎に検出し、EPGに表示できるようにした放送受信機、および、EPG情報提示方法を提供することを目的とする。
【0010】
また、番組予約のために選択されたチャンネル、あるいは、すでに予約されているチャンネルのアンテナ受信レベルを検出し、EPGに表示できるようにした放送受信機、および、EPG情報提示方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、EPG機能を備える放送受信機において、該放送受信機は、各チャンネルの放送電波の受信レベルを示すアンテナ受信レベルを検出する検出手段と、該検出手段により検出された各チャンネルのアンテナ受信レベルをEPGに表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
また、前記放送受信機は、前記検出手段により検出された各チャンネルのアンテナ受信レベルにより、安定した受信が可能かどうかを判断する判断手段と、該判断手段による判断結果をEPGに表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
また、前記放送受信機は、番組予約のための候補として選択されたチャンネルのアンテナ受信レベルを検出する検出手段と、該検出手段により検出された該チャンネルのアンテナ受信レベルおよび/または前記判断手段による判断結果をEPGに表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0014】
また、前記放送受信機は、番組が予約されているチャンネルのアンテナ受信レベルが、安定した受信ができるレベル以下になったかどうかを監視する監視手段と、該監視手段により監視される該チャンネルのアンテナ受信レベルが、安定した受信ができるレベル以下になった場合、警告のための情報をEPGに表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0015】
また、前記放送受信機は、ユーザからの指示により、あるいは、該放送受信機の電源投入直後、あるいは、該放送受信機の主電源が切られているときに、前記アンテナ受信レベルを検出することを特徴とする。
【0016】
また、前記放送受信機は、前記アンテナ受信レベルを随時検出するために新たにチューナを具備したことを特徴とする。
【0017】
また、各チャンネルの放送電波の受信レベルを示すアンテナ受信レベルを検出する検出手段と、EPGを表示する表示手段とを具備する放送受信機において、各チャンネルの前記アンテナ受信レベルを、EPGデータと同時にEPGに表示するようにしたことを特徴とする。
【0018】
また、番組予約のための候補として選択されたチャンネルのアンテナ受信レベルをEPGに表示し、表示したアンテナ受信レベルを考慮して番組予約できるようにしたことを特徴とする。
【0019】
また、番組が予約されているチャンネルのアンテナ受信レベルが、安定した受信ができるレベル以下になった場合、警告のための情報を、EPGに表示するようにしたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施例の放送受信機(「受信機」と略す)においてEPGの生成を説明するための構成図であり、放送受信機にチューナを1つ搭載したものである。アンテナ14で受信された信号は、チューナ10に入力され、チューナ10は、選局したチャンネルの信号を信号分離部11に出力する。この信号分離部11は、選局されたチャンネルの信号の中のEPGデータを映像データや音声データから分離し、分離されたEPGデータは、EPG基本データ処理部12に送られる。また、分離された映像データと音声データは、映像復号部13に送られ、映像復号部13は、映像データと音声データを復号して、映像出力として出力し、ディスプレイに表示する。一方、EPGデータは、EPG基本データ処理部12にてディスプレイに表示できるように編集され、映像復号部13を経由して、ディスプレイに表示される。
【0021】
ディジタル放送の場合は、上述のように、テレビ放送やラジオ放送などの電波の中にEPGデータが含まれており、また、アナログ放送においても、地上波テレビ放送の電波の隙間を利用して、EPGデータが送られる場合は、同様の回路構成でEPGが表示される。しかし、電波中のEPGデータを認識することができない放送受信機の場合は、EPGデータを送信するために別途設置された設備から通信衛星経由、又は、インターネット経由などで配信されるEPGデータを取得し、EPG基本データ処理部12に入力する。このEPGデータも、EPG基本データ処理部12にてディスプレイに表示できるように編集された後、映像復号部13を経由して、ディスプレイに表示される。
【0022】
図2は、本発明の他の実施例の放送受信機においてEPGの生成を説明するための構成図であり、受信機にチューナ10a及びチューナ10bの2つのチューナを搭載したものである。この実施例では、1つのチューナは、テレビやラジオの番組視聴用に、もう1つのチューナは、EPGデータ、および、アンテナ受信レベルを監視するためのチューナとして用いている。アンテナ14で受信された信号は、2つのチューナ10aとチューナ10bとに入力され、チューナ10aとチューナ10bは、それぞれ選局したチャンネルの信号を、それぞれの信号分離部11aと信号分離部11bとに出力する。信号分離部11aは、選局されたチャンネルの信号からEPGデータを分離し、分離したEPGデータを、EPG基本データ処理部12に送る。一方、信号分離部11bは、選局されたチャンネルの信号から映像データと音声データを分離し、分離した映像データと音声データを、映像復号部13に送る。映像復号部13に送られた映像データと音声データ、および、EPG基本データ処理部12に送られたEPGデータは、図1と同様に処理されて、ディスプレイに表示される。
【0023】
図3は、本発明の実施例においてアンテナ受信レベルをEPGに表示する処理を説明するための図であり、アンテナ受信レベルの監視とEPGへの表示に関連する部位の関係を示している。所望のチャンネルにチューナを同調させるように制御するチューナ制御部20は、アンテナ受信レベルを監視することと安定して受信することができるかどうかの判断を行うアンテナ受信レベル監視部21と連携して動作する。アンテナ受信レベル監視部21は、チューナ10により選局されたチャンネルのアンテナ受信レベルを検出し、検出したアンテナ受信レベルと安定して受信することができるかどうかの判断結果のデータをEPG作成部24に送る。EPGデータ監視部22とEPG作成部24は、EPG基本データ処理部12内に存在し、EPGデータ監視部22は、チューナ制御部20からの情報と、信号分離部11から、もしくは、外部EPGデータから随時送られてくるEPGデータを監視し、送られたEPGデータをEPG作成部24に送る。また、番組選局部23は、ユーザが番組を視聴したときに、チューナ制御部20に選局命令を行う。
【0024】
アンテナ受信レベル監視部21での安定した受信ができているかどうかの判断は、その時点でのアンテナ受信レベルの数値を見て、例えば、そのアンテナ受信レベルの数値が規定値以上かどうかを見て判断する方法と、その時点からいくらか過去にさかのぼったアンテナ受信レベルをメモリなどに保存しておき、保存しておいたアンテナ受信レベルとその時点でのアンテナ受信レベルとを比較して、その変動分も考慮して安定的に受信可能かどうかを判断する方法などがある。
【0025】
EPG作成部24は、アンテナ受信レベル監視部21からの現在のアンテナ受信レベルと安定して受信可能かどうかの判断結果のデータと、EPGデータ監視部22からのEPGデータとを編集して、アンテナ受信レベルが挿入されたEPGをディスプレイに表示する。
【0026】
図1の実施例においては、チューナが1つのみであるために、ユーザが番組を視聴していると、アンテナ受信レベル監視部21において、ユーザが視聴しているチャンネル以外のすべてのチャンネルのアンテナ受信レベルを、随時監視することはできない。ユーザが視聴しているチャンネル以外のチャンネルのアンテナ受信レベルを監視するための方法には、以下のように様々な方法が考えられる。例えば、ユーザの指示が有った場合に、あるいは、ユーザに一度、番組の視聴をやめて頂くための依頼のメッセージを表示し、監視が許可された場合に、アンテナ受信レベルの監視中である旨を表示しながら、全チャンネルのアンテナ受信レベルを得る方法、または、ユーザが受信機の主電源を切っている待機状態のとき、あるいは、電源が投入された直後に全チャンネルのアンテナ受信レベルを得る方法、または、ユーザが番組を視聴した際に、選局したチャンネルのアンテナ受信レベルを検出し、検出したアンテナ受信レベルをメモリに記憶しておき、ユーザがチャンネルを選局する毎にメモリに保存した情報を更新していく方法などが考えられる。これらの方法は、即時性のあるアンテナ受信レベルが得られないので、アンテナ受信レベルの変化があまりないと思われる固定受信での放送受信機などに向いている。
【0027】
図4は、本発明の他の実施例においてアンテナ受信レベルをEPGに表示する処理を説明するための図であり、アンテナ受信レベルの監視とEPGへの表示に関連する部位の関係を示している。図4には、チューナ制御部20aと、チューナ制御部20bの2つのチューナ制御部があり、チューナ制御部20aは、アンテナ受信レベルを監視することと安定して受信することができるかどうかの判断を行うアンテナ受信レベル監視部21と、EPGデータの監視を行なうEPGデータ監視部22とつながっており、図3の場合と同様の処理が行なわれる。EPG作成部24は、このアンテナ受信レベル監視部21からの現在のアンテナ受信レベルと安定して受信可能かどうかの判断結果のデータと、EPGデータ監視部22からのEPGデータとを編集して、アンテナ受信レベルが挿入されたEPGをディスプレイに表示する。
【0028】
また、チューナ制御部20bは、番組選局部23によって制御され、テレビ等の番組を視聴するために用いられる。チューナを2つ搭載したことにより、ユーザが、片方のチューナで番組を視聴していても、もう一方のチューナを用いることによって、随時、該当チャンネルを選局し、そのときのアンテナ受信レベルを監視することができる。この2つのチューナを用いる方法は、アンテナ受信レベルが変動する可能性の高い放送受信機、特に、移動して受信を行う放送受信機などに向いている。
【0029】
なお、一般的な放送受信機は、チューナ1つを具備しており、上述した実施例でも、1つのチューナを搭載した放送受信機に、チューナを1つ追加した例を挙げたが、標準で2つ以上のチューナを搭載した放送受信機にも同じように適用できる。例えば、2つのチューナを搭載した放送受信機としてハードディスク録画機を想定した場合、1つのチューナが録画に使用され、他のチューナが他のチャンネルを視聴するために使用されていると、その他の全チャンネルのアンテナ受信レベルを監視することはできない。すなわち、チューナの数が2つ以上であっても、放送受信機の機能によって、また、そのときの用途によって、アンテナ受信レベルを監視するためのチューナが不足することがあり、チューナの割り当てを行う必要がある。この場合、チューナを1つ追加すれば、随時、アンテナ受信レベルを監視することができるようになる。
【0030】
図5は、アンテナ受信レベル表示付きEPG画面の例を示す図で、放送局毎、つまり、各チャンネル毎にアンテナ受信レベルを表示し、また、選択の候補となったチャンネルのアンテナ受信レベルと安定して受信可能かどうかの判断結果とを表示している。列32に示される放送局毎に、対応するアンテナ受信レベルが、アンテナ受信レベル提示欄30に数値で示されている。例えば、行33の「EFGテレビ」のアンテナ受信レベルは、「75」であり、選択の候補となった番組34「スタジオライブ2002」のアンテナ受信レベルは、アンテナ受信レベル提示部31内の数字「75」として示されている。また、安定して受信可能かどうかの判断結果は、同じアンテナ受信レベル提示部31内に「OK」として示されている。
【0031】
ユーザへのアンテナ受信レベルの提示方法は、図5では、アンテナ受信レベルは、数値を表示し、安定して受信可能かどうかの判断結果は、OK/NGの「OK」で示しているが、安定して受信可能かどうかの判断結果は、OK/NG、又は、可/不可などの文字により実際に安定して受信できるかどうかを提示したり、アンテナ受信レベルの数値をあらわす文字フォントの色を、安定して受信できる時とできない時とで変えたり、アンテナ受信レベルが低いチャンネルに関しては、EPG上の該当するチャンネルを表す行、もしくは、番組の欄の色を変更、または、半透明にして表示することも可能である。また、アンテナ受信レベルを、アンテナ受信レベル提示欄30に表示したように、安定して受信可能かどうかの判断結果を、各チャンネルに対応付けて、別の欄を設けて表示しても良い。このようにEPGのレイアウトに関しては、アンテナ受信レベルと安定して受信可能かどうかの判断結果がわかりやすいように変更して表示することは、自由である。
【0032】
EPG中に表示させる放送局(チャンネル)は、BSディジタル放送のように、あるチャンネルを選局すれば、放送されているすべてのチャンネルのEPGデータを得ることができる仕組みになっている場合は、すべてのチャンネルをEPG中に表示する。また、地上波ディジタル放送のように、あるチャンネルを選局したときにそのチャンネルのEPGデータしか得られない場合は、一度選局されてEPGデータを得ることができた時点で、そのチャンネルのEPGデータをEPG中に表示する。
一度EPGデータを取得したチャンネルであっても、ある期間において連続してアンテナ受信レベルが低すぎたり、また、受信機の県域設定が変更になった時など、一時的に放送電波の状態が悪くなった場合以外は、EPGに表示するデータから該当するチャンネルのデータを削除する。
【0033】
EPGには、表示した番組から、チャンネル選局を行う機能だけではなく、将来の番組に対して、視聴予約を行う機能がついているものが多い。
図6は、アンテナ受信レベルを考慮しながら番組予約を行なう手順を示す図であり、最初、放送受信機のアンテナ受信レベルのモード、つまり、アンテナ受信レベルを随時監視するためのチューナを搭載しているかどうか、放送受信機が放送を受信する場所での受信状態の変動が少ないかどうか、また、以前そのチャンネルのアンテナ受信レベルを取得したことがあるかないかを判断する(ステップS2)。固定受信などのように受信機の置かれている環境が、ほとんど変わらずにアンテナ受信レベルの変動が少ないと思われ、かつ、以前そのチャンネルのアンテナ受信レベルを取得している場合や、アンテナ受信レベルを随時監視するためのチューナを搭載していて、連続的にアンテナ受信レベルが取得できる場合は、アンテナ受信レベルの判定を行う(ステップS4)。また、チューナを1つのみ搭載した受信機で、携帯受信のように移動する場合や、アンテナ受信レベルが取得できていなかった場合には、予約する番組を放送するチャンネルの選局を行い(ステップS3)、選局が成功した場合に、ステップS4に進み、アンテナ受信レベルの判定を行なう(ステップS4)。アンテナ受信レベルが、安定したレベルの場合は、番組を予約し完了する(ステップS7)。
【0034】
アンテナ受信レベルの判定において、該当チャンネルのアンテナ受信レベルが低いために安定して受信できてないと判断される状態のとき(ステップS4)、または、番組を予約するチャンネルを選局した際に、選局を失敗したときは(ステップS3)、ユーザにその旨を知らせて、ユーザが予約作業を継続して行うかどうか、つまり、強制予約を行なうかどうかをユーザに確認する(ステップS5)。強制予約を行なわない場合は、予約を取消して終了し(ステップS6)、強制予約を行なって、番組予約を完了するときには、該当番組が不確定な予約状況であることがわかるように、EPG内の該当する番組にマークをつけたり、文章を添えるなどして、ユーザに認知させる。このことによって、ユーザは、予約した番組が、受信できない可能性があるということが分かる。
【0035】
図7は、アンテナ受信レベル表示付きの番組予約状態を示すEPG画面の例を示す図で、予約した番組のチャンネルの現在のアンテナ受信レベルを確認できる。放送受信機は、予約されている番組のチャンネルのアンテナ受信レベルを監視しており、すでに予約されている番組の該当チャンネルのアンテナ受信レベルが下がり、安定して番組が視聴できないと判断されるレベル以下になったときには、その旨をEPGに提示する。具体的には、該当番組に不確定な予約状況であることを示すマークをつけたり、文章を添えるなどして、ユーザに認知させる。
例えば、CDEテレビの10時からの番組「WRCチャンピオンラリー」は、アンテナ受信レベル提示部42内に、アンテナ受信レベル「34」という低い数値が表示され、また、安定して受信可能かどうかの判断結果は、「NG」と表示されている。さらに、番組欄の下には、番組予約警告表示40、具体的には、「アンテナ受信レベルが低いため予約実行ができない可能性があります」というコメントが添えられ、また、当該番組欄の番組名の前には、その旨を示す番組予約警告表示41のマークが付されている。このことによって、ユーザは、予約した番組が、受信できない可能性があるということが分かる。
【0036】
図1の放送受信機のように、チューナが1つしか存在しないときは、ユーザが番組を視聴していると、予約済みのチャンネルと視聴中のチャンネルが異なる場合、アンテナ受信レベルを監視することができない。この場合は、アンテナ受信レベルを監視することができない状態であることを、定期的に、ユーザに知らせ、予約番組に対するアンテナ受信レベルの監視を行なうように注意を促すとよい。また、ユーザが該当チャンネルに最近選局したときのアンテナ受信レベルを取得しておいて、その取得しておいたアンテナ受信レベルを参照してもよい。
【0037】
図2の放送受信機のように、チューナが2つ存在するときには、ユーザが番組を視聴していても、予約されている番組のチャンネルのアンテナ受信レベルを監視して、随時、アンテナ受信レベルの判断を行うことが可能である。
【0038】
尚、本発明は、テレビ、STB(Set Top Box=セットトップボックス)、ビデオ録画機、ハードディスク録画機、放送を視聴したり蓄積できるパソコン等、これらの放送を受信してEPGを表示することができるすべての機器に適用できる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、EPGに表示されるアンテナ受信レベルを参照することによって、ユーザが選局したチャンネルの受信状態が悪いために受信に失敗し、チャンネルの選局をやり直すといった手間を省くことが可能である。
また、アンテナ受信レベルの悪い環境においても、アンテナ受信レベルの悪いチャンネルもEPGに表示するので、ユーザは、アンテナ受信レベルの悪いチャンネルも認識することができ、所望のチャンネルを選ぶことができる。
【0040】
また、番組を予約するときには、EPGに表示されているアンテナ受信レベルを参照でき、ユーザは、予約番組の始まる前から予約動作が行われるかどうかを予測することができる。
【0041】
また、すでに番組予約されている状態においては、番組を予約しているチャンネルのアンテナ受信レベルを監視しておき、アンテナ受信レベルが下がって安定した受信ができないと判断された場合には、その旨をユーザに知らせることで、ユーザは、予約した番組がその時点において受信できるかどうかを予測することができ、精度の高い番組予約作業を行うことができる。
【0042】
また、チューナを一つ増やしたことによって、随時、アンテナ受信レベルを監視することができ、さらに精度の高いアンテナ受信レベルを表示するEPGを提示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の放送受信機においてEPGの生成を説明するための構成図である。
【図2】本発明の他の実施例の放送受信機においてEPGの生成を説明するための構成図である。
【図3】本発明の実施例においてアンテナ受信レベルをEPGに表示する処理を説明するための図である。
【図4】本発明の他の実施例においてアンテナ受信レベルをEPGに表示する処理を説明するための図である。
【図5】アンテナ受信レベル表示付きEPG画面の例を示す図である。
【図6】アンテナ受信レベルを考慮しながら番組予約を行なう手順を示す図である。
【図7】アンテナ受信レベル表示付きの番組予約状態を示すEPG画面の例を示す図である。
【符号の説明】
10…チューナ、11…信号分離部、12…EPG基本データ処理部、13…映像復号部、14…アンテナ、20…チューナ制御部、21…アンテナ受信レベル監視部、22…EPGデータ監視部、23…番組選局部、24…EPG作成部、30…アンテナ受信レベル提示欄、31…アンテナ受信レベル提示部、40、41…番組予約警告表示、42…アンテナ受信レベル提示部。
Claims (9)
- EPG機能を備える放送受信機において、該放送受信機は、各チャンネルの放送電波の受信レベルを示すアンテナ受信レベルを検出する検出手段と、該検出手段により検出された各チャンネルのアンテナ受信レベルをEPGに表示する表示手段とを具備することを特徴とする放送受信機。
- 前記放送受信機は、前記検出手段により検出された各チャンネルのアンテナ受信レベルにより、安定した受信が可能かどうかを判断する判断手段と、該判断手段による判断結果をEPGに表示する表示手段とを具備することを特徴とする請求項1に記載の放送受信機。
- 前記放送受信機は、番組予約のための候補として選択されたチャンネルのアンテナ受信レベルを検出する検出手段と、該検出手段により検出された該チャンネルのアンテナ受信レベルおよび/または前記判断手段による判断結果をEPGに表示する表示手段とを具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放送受信機。
- 前記放送受信機は、番組が予約されているチャンネルのアンテナ受信レベルが、安定した受信ができるレベル以下になったかどうかを監視する監視手段と、該監視手段により監視される該チャンネルのアンテナ受信レベルが、安定した受信ができるレベル以下になった場合、警告のための情報をEPGに表示する表示手段とを具備することを特徴とする請求項3に記載の放送受信機。
- 前記放送受信機は、ユーザからの指示により、あるいは、該放送受信機の電源投入直後、あるいは、該放送受信機の主電源が切られているときに、前記アンテナ受信レベルを検出することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載の放送受信機。
- 前記放送受信機は、前記アンテナ受信レベルを随時検出するために新たにチューナを具備したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載の放送受信機。
- 各チャンネルの放送電波の受信レベルを示すアンテナ受信レベルを検出する検出手段と、EPGを表示する表示手段とを具備する放送受信機において、各チャンネルの前記アンテナ受信レベルを、EPGデータと同時にEPGに表示するようにしたことを特徴とするEPG情報提示方法。
- 番組予約のための候補として選択されたチャンネルのアンテナ受信レベルをEPGに表示し、表示したアンテナ受信レベルを考慮して番組予約できるようにしたことを特徴とする請求項7に記載のEPG情報提示方法。
- 番組が予約されているチャンネルのアンテナ受信レベルが、安定した受信ができるレベル以下になった場合、警告のための情報を、EPGに表示するようにしたことを特徴とする請求項8に記載のEPG情報提示方法。
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