JP7843601B2 - 緑色液体化粧料 - Google Patents
緑色液体化粧料Info
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Description
この紺青は、フェロシアン化第二鉄を主成分としたもので、一般的に化学構造はMFe〔Fe(CN)6〕、M=K,Na,NH4で示され、市販のものはアンモニウムコンジョウが主流であり、紺青独特の深みのある青色で無機顔料としては着色力も大きいが、安定なpHは4~6と低く、アルカリ性で不安定なことが問題となっている(例えば、特許文献1,2、非特許文献2参照。)。
アルカリの条件によっては、退色してしまったりする場合があり、また、炭酸カルシウム、アルミナ等のアルカリ性の体質顔料と共用すると退色又は失色することもあるなどの課題がある。また、紺青は、還元されると青色が失色したり、酸化されやすいビヒクルで練って密閉しておくと、紺青が酸化剤として働き、自身は還元されて退色する場合があるなどの課題がある。
しかしながら、上記特許文献1は、紺青本来の発色性でなく、未だ分散安定性も不十分などの課題がある。
また、上記特許文献2は、本発明の近接技術を開示するものであるが、黒酸化鉄、ベンガラ及び紺青の三成分を単に配合してなる混色黒の分散液をつくるものであり、上述の紺青の課題についての言及はなく、紺青を予め分散安定性を保持した分散液とし、この分散液を用いて緑色液体化粧料等を得るものでなく、本発明とは発明の課題、技術思想などが相違するものである。
前記(A)化粧料用紺青分散液中の紺青の散乱強度分布におけるキュムラント法解析の平均粒子径が130nm以下であることが好ましい。
前記(B)化粧料用ベンガラ分散液の分子量300以下の有機酸が下記A群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
A群:グリコール酸、乳酸、タルトロン酸、グリセリン酸、ヒドロキシ酪酸、2-ヒド
ロキシ酪酸、3-ヒドロキシ酪酸、γ-ヒドロキシ酪酸、リンゴ酸、酒石酸、シトラマル
酸、クエン酸、イソクエン酸、ロイシン酸、メバロン酸、パントイン酸、リシノール酸、
リシネライジン酸、セレブロン酸、キナ酸、シキミ酸
前記(B)化粧料用ベンガラ分散液の分子量300以下の有機酸がクエン酸であることが好ましい。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるものである。上述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
本発明の緑色液体化粧料は、(A)少なくとも、紺青と、該紺青の含有量を質量比で1をしたときに水溶性塩基性物質を0.05~0.13と、水とを含む化粧料用紺青分散液と、(B)ベンガラと、分子量300以下の有機酸と、水とを含み、ベンガラの散乱強度分布におけるキュムラント法解析の平均粒子径が100nm以下である化粧料用ベンガラ分散液とを含むことを特徴とするものである。
本発明の(A)化粧料用紺青分散液は、少なくとも、紺青と、該紺青の含有量を質量比で1をしたときに水溶性塩基性物質を0.05~0.13と、分散剤と、水とを含むものである。
この化粧料用紺青分散液に用いる紺青の化学構造は、一般的に、MKFe[Fe(CN)6](但し、MはK、Na又はNH4の何れかである。)で表され、鉄イオンには二価の鉄(FeII)と三価の鉄(FeIII)があり、図1はその紺青の陽イオン配置図である。
本発明に用いる紺青は、一般的に化粧品で用いられている紺青であれば特に限定されずに用いることができ、好ましくは、平均粒子径200nm以下のものが望ましく、また、入手容易性などから、MがNH4であるアンモニウムコンジョウが好ましく、また、表面改質をしたものをでもよく、市販品があればこれらを使用することができる。
市販品としては、大日精化社製のMILORI BLUE FX-6940,同FX-9050、大東化成社製のIron Blue SC 、サンケミカル社製のC38-7710 Softex Iron Blueなどが挙げられる。なお、本発明における「平均粒子径」は、後述するように、散乱強度分布におけるキュムラント法解析による平均粒子径をいう。
用いる紺青の含有量は、分散後の安定性の点、化粧料製造の利便性の点から、紺青分散液全量に対して、好ましくは、5~50質量%(以下、「質量%」を単に「%」という)、更に好ましくは、10~30%とすることが望ましい。
この紺青の含有量を5%以上とすることにより、生産性に優れ、また、水性緑色液体化粧料へ添加した(ベンガラ分散液と混色した)場合の緑色の着色性が優れることとなり、一方、50%以下とすることにより、分散性、経時安定性が良好となる。
用いることができる水溶性塩基性物質としては、具体的には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、アンモニア、または、アミノ基を有する化合物であるモノメチルアミン、ジメチルアミン、トリエチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン類、アミノメチルプロパノール(2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール)、トリスヒドロキシメチルアミノメタン、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸、アミノエチルプロパノールアミン、アミノメチルプロパンジオール、アミノエチルプロパンジオール等を単独または併用で使用することができる。
特に、紺青の変色や凝集も限りなく抑制でき、本発明の更なる効果の実現などから、好ましくは、アミノメチルプロパノール、水酸化カリウムの使用が望ましい。
この水溶性塩基性物質の質量比が0.05未満であると、分散時にゲル化することとなり、本発明の効果を奏することできず、一方、0.13超過であると、分散後の粘度が高く、緑色化粧料等の設計の自由度が低下することとなる。
界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、高分子界面活性剤等の一般的に使用される界面活性剤のいずれを用いてもよく、また、これらを2種以上混合して使用してもよい。
これらの界面活性剤うち、より安定な紺青の分散性が得られる点、低刺激性等の点、分散状態への影響排除の点から、ノニオン性界面活性剤が好ましい。
好ましく用いられるノニオン性界面活性剤としては、ラウレス(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)類、セテス(ポリオキシエチレンセチルエーテル)類、ステアレス(ポリオキシエチレンステアリルエーテル)類、ベヘネス類(ポリオキシエチレンベヘニルエーテル)等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類などが挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることできる。これらの中でも、その分子構造および親水性の点から、ベヘネス-30、セテス-20、ラウレス-21の使用が好ましい。
これらの高分子分散剤の中で、特に、ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸、スチレン-アクリル酸共重合体、スチレン-メタクリル酸共重合体及びスチレン-α-メチルスチレン-アクリル酸共重合体、並びに、これらの塩のうち少なくとも1種以上を用いるのが、分散安定性が優れており、特に好ましくは、ポリアスパラギン酸ナトリウム(Na)が望ましい。
本発明の(A)化粧料用紺青分散液は、上記紺青と、水溶性塩基性物質と、分散剤と、水とを少なくとも含むものであるが、更なる分散性の向上、各成分の溶存安定性の点から、必要に応じて、粘度調整剤、キレート剤、pH調整剤、更なる分散剤などを適宜用いることができる。
例えば、上記紺青と、水溶性塩基性物質と、分散剤と、水などの溶媒を汎用のディスパーなどにて均一になるまで撹拌後、更に、ディスパーなどにて均一になるまで、ホモミキサーなどにて撹拌して、また、ディスパーの他、超音波分散機、プラネタリーミキサー、3本ロールミル、ボールミル、ビーズミル、ジェットミルなどの各種撹拌機、分散機を用いて混合分散することにより、化粧料用紺青分散液を調製することができる。
これらの各種撹拌機、分散機は、上記配合成分の種類、配合比率、上記撹拌混合した分散液の粘度などにより最適なものが選定される。
これらの撹拌機、分散機を使用する際の撹拌条件や分散条件は、配合種、その量等により変動するものであり、例えば、LMZ-4(アシザワ・ファインテック社製)を用いた場合には、周速5m/s以上、時間60min以上である。
上記粘度範囲(10mPa・s以下)の調整は、用いる上記各成分の各量、上記好ましく用いる分散剤種及びその量、pH調整剤種及びその量などを好適に調整することにより調製することができる。
この紺青の平均粒子径が130nm以下とすることにより、更に分散安定性、鮮やかな発色を発揮することができる。また、上記平均粒子径の下限値は、低ければ低い程良好であるが、製造性、コスト面等から、80nm以上であることが好ましい。
本発明において、測定装置としては、例えば、FPAR-1000(大塚電子株式会社製)による動的光散乱法や、マイクロトラック(日機装株式会社製)によるレーザー回折・散乱法や、マックビュー(株式会社マウンテック社製)による画像イメージング法などを挙げることができる。
本発明において、分散液のpHの調整は、クエン酸等の酸性物質や2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール等の塩基性物質などを用いて行うことができる。
また、得られる本発明で用いる化粧料用紺青分散液は、紺青の新たな分散手法として、高彩度の青色色調が得られ、また、微粒子化・分散安定性の更なる向上を奏し、後述するベンガラ分散液と併用(混色)することなどで高彩度のグリーン(緑色の分散液)等が得られるものとなる。
本発明に用いる(B)化粧料用ベンガラ分散液は、少なくとも、ベンガラと、分子量300以下の有機酸と、水とを含み、ベンガラの散乱強度分布におけるキュムラント法解析の平均粒子径が100nm以下のものである。驚くべきことに、前記の化粧料用紺青分散液と、このような赤い発色のベンガラ分散液とを組み合わせ、混合することによって、本発明の緑色液体化粧料が得られた。
用いるベンガラとしては、各種公知のベンガラを用いることができ、例えば、赤色のα-Fe2O3(ヘマタイト)、褐色のγ-Fe2O3(マグマヘイト)、黒色のFe3O4(マグネタイト)、黄色のα-FeOOH等を主成分とするものが挙げられるが、特に、本発明では、緑色化粧料を得る点から、赤色のα-Fe2O3(ヘマタイト)が用いられる。
このベンガラ〔α-Fe2O3(ヘマタイト)など〕の含有量は、分散後の安定性の点、化粧料製造の利便性の点から、ベンガラ分散液全量に対して、好ましくは、10~50%、更に好ましくは、15~40%とすることが望ましい。
このベンガラ〔α-Fe2O3(ヘマタイト)など〕の含有量を10%以上とすることにより、生産性に優れ、また、緑色液体化粧料へ添加(紺青分散液と混色)した場合の緑色の着色性が優れることとなり、一方、50%以下とすることにより、分散性、経時安定性が良好となる。
上記脂肪族ヒドロキシ酸としては、例えば、グリコール酸、乳酸、タルトロン酸、グリセリン酸、ヒドロキシ酪酸、2-ヒドロキシ酪酸、3-ヒドロキシ酪酸、γ-ヒドロキシ酪酸、リンゴ酸、酒石酸、シトラマル酸、クエン酸、イソクエン酸、ロイシン酸、メバロン酸、パントイン酸、リシノール酸、リシネライジン酸、セレブロン酸、キナ酸、シキミ酸などが挙げられる。
上記芳香族ヒドロキシ酸及びその誘導体としては、例えば、モノヒドロキシ安息香酸誘導体、サリチル酸、クレオソート酸〔ホモサリチル酸、ヒドロキシ(メチル)安息香酸〕、バニリン酸、シリング酸、ジヒドロキシ安息香酸誘導体、ピロカテク酸、レソルシル酸、プロトカテク酸、ゲンチジン酸、オルセリン酸、トリヒドロキシ安息香酸誘導体、没食子酸、フェニル酢酸誘導体、マンデル酸、ベンジル酸、アトロラクチン酸、ケイヒ酸、ヒドロケイヒ酸誘導体、メリロト酸、フロレト酸、クマル酸、ウンベル酸、コーヒー酸、フェルラ酸、シナピン酸などが挙げられる。
好ましくは、上記脂肪族ヒドロキシ酸(A群)の中から選ばれるものが挙げられ、更に好ましくは、アイライナーとしての安全性の点から、クエン酸が望ましい。
なお、本発明において、分子量が300を超える酸では、ベンガラや群青の凝集傾向が増加し、好ましくない。
この分子量が300以下の酸の含有量が0.01質量%未満では、上記の効果が不十分となり、一方、2.0質量%を超えて含有すると、pHが低下し、好ましくない。
本発明の(B)化粧料用ベンガラ分散液は、上記ベンガラと、分子量300以下の有機酸と、水とを少なくとも含むものであり、これらの各成分を上記各含有量の範囲等で配合し均一に撹拌・混合することにより、製造することができる。
例えば、上記ベンガラと、分子量300以下の有機酸と、水などの溶媒を汎用のディスパーなどにて均一になるまで撹拌後、更に、ディスパーなどにて均一になるまで、ホモミキサーなどにて撹拌して、また、ディスパーの他、超音波分散機、プラネタリーミキサー、3本ロールミル、ボールミル、ビーズミル、ジェットミルなどの各種撹拌機、分散機を用いて混合分散することにより、化粧料用ベンガラ分散液を調製することができる。
このベンガラの平均粒子径が100nm以下とすることにより、更に分散安定性、鮮やかな発色を発揮することができる。また、上記平均粒子径の下限値は、低ければ低い程良好であるが、製造性、コスト面等から、10nm以上であることが好ましい。
本発明の緑色液体化粧料は、上述の(A)化粧料用紺青分散液と、(B)化粧料用ベンガラ分散液とを含むことを特徴とするものであり、緑色液体化粧料の用途としては、例えば、スキンケア化粧料、メイクアップ化粧料、ネイル化粧品等が好ましいものとして挙げられ、例えば、ファンデーション、アイシャドウ、アイライナー、アイブロー、マスカラ、チーク、ネイルカラー、トリートメントネイル、各種ジェルネイル、口紅などのメイクアップ化粧料、ヘアカラー、ボディマーカー用組成物の用途としては、例えば、ボディペイントなどが挙げられる。また、製品の形態についても特に限定は無いが、分散液(水系)であるので、液状、乳液状、クリーム状、ペースト状、ゲル状、ムース状、スプレー状等の水系のものに適用が可能である。
特に、本発明の緑色液体化粧料の分散特性などから、水系液体化粧料である、アイシャドウ、アイライナー、アイブロー、マスカラなどのアイメイクアップ化粧料、水性ネイルカラーなどへの使用が好ましい。
本発明の緑色液体化粧料は、上述の(A)化粧料用紺青分散液と、(B)化粧料用ベンガラ分散液とを含むと共に、上記各分散液の他、アイメイクアップ化粧料では分散剤、皮膜形成樹脂、分散媒となる水(精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水等を含む)などを含有せしめることができる。なお、水の含有量は、上記各成分、後述する任意成分を含有した残部となる。
これらの分散剤の中で、特に、ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸、スチレン-アクリル酸共重合体、スチレン-メタクリル酸共重合体、スチレン-α-メチルスチレン-アクリル酸共重合体、tert-ブチルアクリレート、エチルアクリレートおよびメタクリル酸からなる混合物の共重合体、並びに、これらの塩のうち少なくとも1種以上を用いるのが、更なる分散安定性に優れており、特に好ましくは、ポリアスパラギン酸ナトリウムが望ましい。
これらの分散剤の含有量は、色材となる紺青、ベンガラの分散性、好適な粘度範囲で分散安定性を高度に両立する点から、緑色液体化粧料全量に対して、0.1~10.0%が好ましく、更に好ましくは、0.2~5.0%である。
この皮膜形成樹脂(水性エマルジョン樹脂)の含有量は、耐水性能、塗布性能などの点から、固形分(樹脂分)換算で緑色液体化粧料全量に対して、2~15%が好ましく、更に好ましくは、2~10%とすることが望ましい。
また、本発明の緑色液体化粧料における平均粒子径は、塗布性、経時安定性を更に良好とする点などから、80~250nmとなることが好ましく、更に好ましくは、100~230nmとなることが望ましい。
上記粘度範囲、平均粒子径の調整は、用いる上記(A)紺青分散液の各配合成分、(B)ベンガラ分散液の各配合成分、分散剤などの各原料を好適に組み合せると共に、各含有量を好適な範囲に組み合わせること、好適な分散方法などにより行うことができる。
例えば、ホモミキサー、サンドミル、超音波ホモジナイザー、高圧ホモジナイザーなどの分散機などを用いて好適な分散条件で調整することにより、緑色液体化粧料が得られるものである。
好ましくは、分散機として(多連式)超音波ホモジナイザー、高圧ホモジナイザーを用いる場合、分散条件として、例えば、超音波ホモジナイザーの場合は、周波数20~30KHzとし、高圧ホモジナイザーの場合は、圧力150~245MPaとすることにより調製することができる。
下記製造例1~4でコンジョウ分散液A~Dを製造(調製)し、下記製造例5~7でベンガラ分散液A~Cを製造(調製)した。得られた製造例1~7のコンジョウ分散液A~D、ベンガラ分散液A~Cの各pH、粘度、平均粒子径を下記方法にて測定した。
(pHの測定方法)
得られた各分散液をガラス電極pH計にて、25℃におけるpHを測定した。
(粘度の測定方法)
得られた各分散液について、25℃でのコーンプレート型粘度計(TVE-25、東機産業社製)による粘度測定において、ずり速度383s-1の条件で粘度を測定した。
(平均粒子径の測定方法)
FPAR-1000(大塚電子株式会社製)による動的光散乱法により各分散液(25℃)の粒子の平均粒子径を測定した。
コンジョウ(IRON BLUE SC、大東化成工業製社製) 20.000%
分散剤:ノニオン系界面活性剤(セテス-20、日光ケミカルズ社製) 0.075%
水溶性塩基物質:2-アミノ2-メチル-1-プロパノール 1.000%
水(精製水) 残 部
上記各成分をビーズミル分散機を用いて、充分な分散性・流動性がでるように操作して調製した。
pH:6.5、粘度:2.2mP・s、平均粒子径:80~120nm
コンジョウ(IRON BLUE SC、大東化成工業製社製) 20.000%
分散剤:ノニオン系界面活性剤(セテス-20、日光ケミカルズ社製) 0.075%
水溶性塩基物質:2-アミノ2-メチル-1-プロパノール 2.000%
水(精製水) 残 部
上記各成分をビーズミル分散機を用いて、充分な分散性・流動性がでるように操作して調製した。
pH:6.7、粘度:8.1mP・s、平均粒子径:80~120nm
コンジョウ(IRON BLUE SC、大東化成工業製社製) 20.000%
水溶性塩基物質:2-アミノ2-メチル-1-プロパノール 1.000%
水(精製水) 残 部
上記各成分をビーズミル分散機を用いて、充分な分散性・流動性がでるように操作して調製した。
pH:6.2、粘度:2.2mP・s、平均粒子径:80~120nm
コンジョウ(IRON BLUE SC、大東化成工業製社製) 20.000%
分散剤: ノニオン系界面活性剤(セテス-20、日光ケミカルズ社製) 0.075%
水(精製水) 残 部
上記各成分をビーズミル分散機を用いたが、充分な分散性・流動性は得られなかった。
pH:6.8(分散前)、粘度:増粘し測定不能、平均粒子径:150~250nm
ベンガラ(No.216P、大東化成工業社製) 20.000%
分散剤:ポリアスパラギン酸ナトリウム 3.000%
クエン酸 1.500%
水(精製水) 残 部
上記各成分をビーズミル分散機を用いて、調製した。
pH:7.5、粘度:2.5mP・s、平均粒子径:20~70nm
ベンガラ(No.216P、大東化成工業社製) 20.000%
分散剤:ポリアスパラギン酸ナトリウム 8.667%
クエン酸 0.667%
水(精製水) 残 部
上記各成分をビーズミル分散機を用いて、調製した。
pH:7.5、粘度:3.0mP・s、平均粒子径:20~70nm
ベンガラ(No.216P、大東化成工業社製) 20.000%
分散剤:ポリアスパラギン酸ナトリウム 3.000%
水(精製水) 残 部
上記各成分をビーズミル分散機を用いて、調製した。
pH:8.6、粘度:7.5mP・s、平均粒子径:150~300nm
上記製造例1~4のコンジョウ分散液A~D、製造例5~7のベンガラ分散液A~Cを用いて、下記表1に示す配合組成、下記方法による分散により、緑色液体化粧料を調製した。
得られた緑色液体化粧料の平均粒子径(調製後、25℃での3ヵ月(3M)経過後)、pH(調製後、25℃での3ヵ月(3M)経過後)、25℃での3ヵ月(3M)経過後の上下濃度差、塗布性、発色性の評価を行った。
これらの結果を下記表1に示す。
使用ビーズとしてジルコニア0.3mmを用いてビーズミル分散機で分散した。
得られた各緑色液体化粧料をガラス電極pH計にて、25℃におけるpH(調製後、25℃での3ヵ月(3M)経過後)を測定した。
(粘度の測定方法)
得られた各緑色液体化粧料について、25℃でのコーンプレート型粘度計(TVE-25、東機産業社製)による粘度測定において、ずり速度383s-1の条件で粘度(調製後、25℃での3ヵ月(3M)経過後)を測定した。
(平均粒子径の測定方法)
FPAR-1000(大塚電子株式会社製)による動的光散乱法により得られた各緑色液体化粧料の平均粒子径(調製後、25℃での3ヵ月(3M)経過後)を測定した。
三菱鉛筆社製の直液式アイライナー(塗布体:UC-76B、穂首タイプ)に、各緑色液体化粧料を充填し、塗布体を上向きと下向きの姿勢で、室温(25℃)、3ヶ月経過後の筆記描線状態の観察により下記評価基準で官能評価した。
評価基準:
○:上下の濃度差が少ない
△:上下の濃度差はあるが、色相は変化無し
×:上下の濃度差も、色相差もはっきり見られる
得られた各緑色液体化粧料において、経時後(25℃ 3M後)の塗布性について、三菱鉛筆社製UC-76B容器に充填して目元に塗布して、下記評価基準で塗布性について評価した。
評価基準:
○:かすれることなく塗布できる。
△:わずかにかすれるが、塗布できる。
×:かすれて塗布できない。
得られた各緑色液体化粧料において、経時後(25℃ 3M後)の液体化粧料について、バーコータにて、キャサリン紙(特種東海製紙社製)に塗膜を引き、分光測色計(スガ試験機社製、SC-P)で色相(a*,b*)を評価した。
本発明範囲内にある実施例1~5は、見かけの平均粒子径210~220nmと安定し室温(25℃)3M後も200~220nmを保っており、pHも安定している。3M経時後の色相も緑色(a*=-15、b*=20)を保っている。
これに対し、比較例1、2では、水溶性塩基物質の含有量が本発明の範囲外となるものでは、恐らくベンガラの分散状態が不安定となったためである。紺青の平均粒子径が大きい比較例3では、紺青が沈降する結果となっている。逆に、平均粒子径が150~300nmのベンガラ分散液を用いた比較例4ではベンガラが沈降している。
驚くべきことに、本発明(実施例1~5)では、pHを塩基性として平均粒子径130nm以下と微粒子化した紺青分散液を用い、分子量300以下の有機酸を含むベンガラ分散液と組み合わせて緑色の発色の液体化粧料(アイライナー)を組成することができた。更に、赤色であるベンガラの微分散液(30~100nm)と混合して、経時後も色相が緑色に見えるアイライナーとすることができた。
Claims (7)
- 少なくとも、着色材として(A)紺青分散液と(B)ベンガラ分散液とを含む緑色液体化粧料であって、前記(A)は、少なくとも、着色材が紺青のみと、該紺青の含有量を質量比で1をしたときに水溶性塩基性物質を0.05~0.13と、水とを含み、25℃でのコーンプレート型粘度計による粘度測定においてずり速度383s -1 の粘度が10mPa・s以下の化粧料用紺青分散液からなり、前記(B)は、着色材がベンガラのみと、分子量300以下の有機酸と、水とを含み、ベンガラの散乱強度分布におけるキュムラント法解析の平均粒子径が100nm以下である化粧料用ベンガラ分散液からなり、25℃でのコーンプレート型粘度計による粘度測定においてずり速度383s -1 の粘度が10mPa・s以下であることを特徴とする緑色液体化粧料。
- 前記(A)化粧料用紺青分散液に、更に下記A群から選ばれるノニオン性界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の緑色液体化粧料。
A群;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル - 前記(A)化粧料用紺青分散液中の紺青の散乱強度分布におけるキュムラント法解析の平均粒子径が130nm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の緑色液体化粧料。
- 前記(B)化粧料用ベンガラ分散液の分子量300以下の有機酸が下記A群から選ばれることを特徴とする請求項1~3の何れか一つに記載の緑色液体化粧料。
A群:グリコール酸、乳酸、タルトロン酸、グリセリン酸、ヒドロキシ酪酸、2-ヒドロキシ酪酸、3-ヒドロキシ酪酸、γ-ヒドロキシ酪酸、リンゴ酸、酒石酸、シトラマル酸、クエン酸、イソクエン酸、ロイシン酸、メバロン酸、パントイン酸、リシノール酸、リシネライジン酸、セレブロン酸、キナ酸、シキミ酸 - 前記(B)化粧料用ベンガラ分散液の分子量300以下の有機酸がクエン酸であることを特徴とする請求項4に記載の緑色液体化粧料。
- 少なくとも、着色材として(A)紺青分散液と、(B)ベンガラ分散液とを含む緑色液体化粧料の製造方法であって、
(A)の紺青分散液は、紺青と水溶性塩基性物質とを質量比で1:0.05~0.13、更に、水を加え、分散機を用いて25℃でのコーンプレート型粘度計による粘度測定においてずり速度383s -1 の粘度が10mPa・s以下の化粧料用紺青分散液を製造する工程Aと、
(B)のベンガラ分散液は、ベンガラと分子量300以下の有機酸と水とを分散機を用いて化粧料用ベンガラ分散液を製造する工程Bとを含み、
着色材は、上記工程Aで得られた化粧料用紺青分散液及び上記工程Bで得られた化粧料用ベンガラ分散液のみを混合し、更に該着色材以外の化粧料成分を混合することを特徴とする緑色液体化粧料の製造方法。 - 少なくとも、着色材として(A)紺青分散液と、(B)ベンガラ分散液とを含む緑色液体化粧料の製造方法であって、
(A)の紺青分散液は、紺青と水溶性塩基性物質とを質量比で1:0.05~0.13、更に、ノニオン系界面活性剤と水とを加え、分散機を用いて25℃でのコーンプレート型粘度計による粘度測定においてずり速度383s -1 の粘度が10mPa・s以下の化粧料用紺青分散液を製造する工程Aと、
(B)のベンガラ分散液は、ベンガラと分子量300以下の有機酸と水とを分散機を用いて化粧料用ベンガラ分散液を製造する工程Bとを含み、
着色材は、上記工程Aで得られた化粧料用紺青分散液及び上記工程Bで得られた化粧料用ベンガラ分散液のみを混合し、更に該着色材以外の化粧料成分を混合することを特徴する緑色液体化粧料の製造方法。
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| Maybelline, USA,HyperSharp Liner,Mintel GNPD [online],2020年04月,<https://portal.mintel.com>,ID#7551899, [取得日 2022.5.9], 表題部分、成分、商品説明 |
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