JP6164909B2 - 液体化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、液体化粧料に関し、更に詳しくは、塗布手段として筆穂又はペン芯を用いる塗布部を有し、中綿に液体化粧料を保持させる中綿式容器又は枚葉体に液体化粧料を保持させるコレクター式容器に適した液体化粧料であり、黒色顔料として黒酸化鉄を用いた吐出性能に優れる液体化粧料に関する。
従来、塗布具に内蔵されて使用するタイプの液体化粧料は、着色剤として、染料を水及び水溶性有機溶剤などに溶解したものや、顔料を界面活性剤や水溶性の樹脂で水及び水溶性有機溶剤などに分散させたものが知られている。
これらの従来の液体化粧料は、染料を使用した場合は着色力が不十分となり、また、黒色顔料として使用されているカーボンブラックは化粧品用の色材として使用許可されていない国があり、世界的には使用制限がある。
一方、黒酸化鉄は、磁性を有するため凝集しやすく、分散が困難であり、粗大粒子が多く存在するためにペン芯や中継芯や中綿などで詰まりが生じ、ペン先まで内容液が供給されない問題があった。
これまでの黒色顔料として黒酸化鉄を用いた液体化粧料としては、例えば、1)黒酸化鉄、べんがら及び紺青、並びに、アニオン系分散剤とノニオン系分散剤とを含有するペン型容器に充填してなるアイライナー(例えば、特許文献1参照)、2)着色剤として75重量%以上が粒子径1.2μm以下の黒酸化鉄と、該黒酸化鉄の酸化を防止し、変色を起こさないようにするために、チオ硫酸ナトリウム、ブドウ糖、アスコルビン酸などの還元性を有する物質と、溶剤とより少なくともなる液状化粧料(例えば、特許文献2参照)、3)平均粒子径が5〜100μm、厚さが0.2〜0.3μmの板状黒酸化鉄乃至疎水化処理した板状黒酸化鉄を配合することを特徴とするメーキャップ化粧料(例えば、特許文献3参照)などが知られている。
しかしながら、上記特許文献1では、黒酸化鉄、べんがら及び紺青の三成分を必須とするものであり、黒酸化鉄のみだと、アニオン系分散剤とノニオン系分散剤とを配合しても、分散が困難で十分な分散安定化は不可能であることを記載し、比較例3でそれをサポートしており、未だ黒色顔料として黒酸化鉄のみを用いた場合には、その分散安定性に課題があるのが現状である。
上記特許文献2及び3の各液状化粧料においても、未だ経時後の黒色顔料として用いる黒酸化鉄の分散安定性、色相の点で十分でないものである。
特開2003−231614号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開平3−7213号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2010−222295号公報(特許請求の範囲、実施例等)
本発明は、上記従来技術の課題及び現状に鑑み、これを解消しようとするものであり、塗布手段として筆穂又はペン芯を用いる塗布部を有し、中綿に液体化粧料を保持させる中綿式容器又は枚葉体に液体化粧料を保持させるコレクター式容器に適した液体化粧料において、黒色顔料として用いる黒酸化鉄の分散安定性、並びに、黒色としての良好な色相と吐出性能に優れる液体化粧料を提供することを目的とする。
本発明者は、上記従来の課題等に鑑み、鋭意研究を行った結果、塗布手段として筆穂又はペン芯を用いる液体化粧料塗布具に内蔵される液体化粧料において、該液体化粧料を、少なくとも、特定粒子径となる黒酸化鉄と、水の他に、特定の含有量範囲となる皮膜形成性樹脂からなる分散剤と皮膜形成剤と界面活性剤などとを含有せしめると共に、液体化粧料の粘度を特定の範囲とすることにより、上記目的の液体化粧料が得られることを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)〜(7)に存する。
(1) 塗布手段として筆穂又はペン芯を用いる液体化粧料塗布具に内蔵される液体化粧料であって、該液体化粧料は、少なくとも、黒酸化鉄1〜30質量%と、水と、可溶性の皮膜形成性樹脂からなる分散剤0.5〜5質量%と、エマルジョンの皮膜形成剤2〜15質量%(固形分換算)と、界面活性剤0.1〜3質量%と、揮発性アルコール0.05〜5質量%と、下記A群から選ばれるグリコール類5〜20質量%とを含有し、かつ、ELD型粘度計による温度25℃、ずり速度3.83S−1での粘度が2〜10mPa・sの範囲であり、かつ、黒酸化鉄分散トナーの平均粒子径が100〜300nmであることを特徴とする液体化粧料。
A群:エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンチレングリコール
(2) 前記可溶性の皮膜形成性樹脂からなる分散剤は、中和によって水に溶解し得る、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらのアルキルエステルのうちから選択される1種又は2種以上の化合物を原料モノマーとする単独重合体もしくは共重合体、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらのアルキルエステルの1種以上とオクチルアクリルアミドとの共重合体であることを特徴とする上記(1)記載の液体化粧料。
(3) 前記界面活性剤は、非イオン系界面活性剤であることを特徴とする上記(1)又は(2)記載の液体化粧料。
(4) 前記揮発性アルコールは、フェノキシエタノールであることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の液体化粧料。
(5) 前記グリコール類は、1,3−ブチレングリコールであることを特徴とする上記(1)〜(4)の何れか一つに記載の液体化粧料。
(6) 液体化粧料塗布具には、中綿に液体化粧料を保持させる中綿式容器又は枚葉体に液体化粧料を保持させるコレクター式容器を有することを特徴とする上記(1)〜(5)の何れか一つに記載の液体化粧料。
(7) 液体化粧料はアイライナー用又はアイブロウ用であることを特徴とする上記(1)〜(6)の何れか一つに記載の液体化粧料。
本発明によれば、塗布手段として筆穂又はペン芯を用いる液体化粧料塗布具に使用可能であり、黒色顔料として用いる黒酸化鉄の分散安定性、並びに、黒色としての良好な色相と吐出性能に優れる液体化粧料が提供される。
本発明の液体化粧料の実施形態の一例を示す部分断面図である。 本発明の液体化粧料の実施形態の他例を示す部分断面図である。
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。
本発明の液体化粧料は、塗布手段として筆穂又はペン芯を用いる液体化粧料塗布具に内蔵される液体化粧料であって、該液体化粧料は、少なくとも、黒酸化鉄1〜30質量%と、水と、皮膜形成性樹脂からなる分散剤0.5〜5質量%と、皮膜形成剤2〜15質量%(固形分換算)と、界面活性剤0.1〜3質量%と、揮発性アルコール0.05〜5質量%と、グリコール類5〜20質量%とを含有し、かつ、ELD型粘度計による温度25℃、ずり速度3.83S−1での粘度が2〜10mPa・sの範囲であり、かつ、黒酸化鉄分散トナーの平均粒子径が100〜300nmであることを特徴とするものである。
本発明に用いる黒酸化鉄(Fe)は、黒色顔料(色材)として使用するものであり、黒酸化鉄分散トナーの平均粒子径が100〜300nmとなる粒子サイズを用いるものである。
この粒子サイズとなるものであれば、その粒子形状は特に限定されないが、好ましくは、球状粒子、八面体状粒子などを用いることができる。なお、本発明で「黒酸化鉄分散トナー」とは、
後述する皮膜形成性樹脂からなる分散剤、界面活性剤、揮発性アルコール、グリコール類、水などとの配合により得られる黒酸化鉄分散トナー(液体化粧料)をいう。
本発明では、後述する皮膜形成性樹脂からなる分散剤、界面活性剤、揮発性アルコール、グリコール類、水などとの好適な配合組成により、分散トナー中の黒酸化鉄の粒子サイズをコントロールすることで、黒酸化鉄の水中での凝集がなく高分散性を実現でき、十分な色相とペン芯や中継芯や中綿などでの詰まりがなく、優れた吐出性能を実現することができるものとなる。
用いる黒酸化鉄分散トナーの平均粒子径は、肌のキメやシワへの滲みの点から100nm以上とすることが好ましい。また、顔料沈降やペン芯や中継芯への詰まりの点から、300nm以下とすることが好ましい。ここで、本発明において、「平均粒子径」は、黒酸化鉄分散トナー(25℃)を動的光散乱法による粒子径測定器 FPAR−1000(大塚電子社製)より求めた値である。
この特性となる黒酸化鉄の含有量は、液体化粧料全量に対して、1〜30質量%(以下、単に「%」という。)が好ましく、更に好ましくは、5〜25%である。この黒酸化鉄の含有量が1%未満では、発色が薄くて化粧料として不十分となり、一方、30%を超えると、粘度が高くなり過ぎて、本発明の中綿式やコレクター式などの液体化粧料塗布具では液がスムーズに吐出されなくなり、好ましくない。
本発明に用いる分散剤は、皮膜形成性樹脂からなるものであり、上記粒子サイズとなる黒酸化鉄の分散性を更に向上させると共に、皮膜形成の樹脂としても機能するものである。
用いることができる分散剤としては、上記機能を有するものであれば、特に限定されず、例えば、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらのアルキルエステルのうちから選択される1種又は2種以上の化合物を原料モノマーとする単独重合体もしくは共重合体、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらのアルキルエステルの1種以上とオクチルアクリルアミドとの共重合体が用いられる。好ましくは、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらのアルキルエステルのうちから選択される1種又は2種以上の化合物を原料モノマーとする単独重合体もしくは共重合体は、その繰り返し構造中、側鎖として酸性残基を有するものであって、中和によって水に溶解し得るアクリル樹脂、アクリル酸アルキル共重合体が良い。特に望ましいアクリル酸アルキル共重合体としては、tert−ブチルアクリレート、エチルアクリレート、及びメタクリル酸からなる混合物の共重合体が挙げられる。
これらの分散剤の含有量は、液体化粧料全量に対して、0.5〜5%が好ましく、更に好ましくは、2〜4%である。
この分散剤の含有量が0.5%未満では、黒酸化鉄の分散安定性が不十分となり、一方、5%を超えて含有すると、粘度が高くなり過ぎて分散安定性の向上は見られず、経済的でない。
本発明に用いる皮膜形成剤としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらのアルキルエステル又は誘導体、スチレン、酢酸ビニルの中の1種又は2種以上のモノマーから選択されてなる共重合体のエマルジョン樹脂が挙げられる。
本発明において、上記分散剤も皮膜形成性樹脂からなるものであり、上記分散剤との相違は、可溶性樹脂と、エマルジョン樹脂の点で異なるものであり、エマルジョン樹脂はモノマーを重合溶媒としての水の中で乳化重合させて得られた水懸濁液である。本発明における黒酸化鉄の分散において、エマルジョン樹脂よりも可溶性樹脂の方が安定した黒酸化鉄の分散液が得られている。この点で分別して使用するものである。
皮膜形成剤(エマルジョン樹脂)の含有量は、固形分(樹脂分)換算で液体化粧料全量に対して、2〜15%が好ましく、更に好ましくは、2〜10%とすることが望ましい。
これらの皮膜形成剤(エマルジョン樹脂)の含有量が、固形分(樹脂分)換算で2%未満では、耐水性能が悪く、一方、固形分(樹脂分)換算で15%を超えて含有すると液体化粧料塗布具の塗布部(筆穂やペン芯等)が乾燥して塗布不能になる不具合が発生することがあり、好ましくない。
本発明で用いる界面活性剤は、黒酸化鉄の高分散に関して、分散補助として機能させるものであり、化粧料に配合できる非イオン界面活性剤であれば特に制限されないが、好ましくは、ポリオキシエチレン(以下、「POE」という。)、ポリオキシプロピレン(以下、「POP」という。)等のポリオキシアルキレン付加型の非イオン界面活性剤であって、親水性に調整されたものが用いられる。
例えば、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEベヘニルエーテル、POE2−オクチルドデシルエーテル、POE2−ヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル等のPOEアルキルエーテル、POE・POPセチルエーテル、POE・POPデシルテトラデシルエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル、POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油、モノステアリン酸POEグリセリル、モノオレイン酸POEグリセリル、モノイソステアリン酸POEグリセリル等のPOEグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸POEソルビタン、モノオレイン酸POEソルビタン等のPOEソルビタン脂肪酸エステル、モノラウリン酸POEソルビット等のPOEソルビット脂肪酸エステル、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(PEG)、モノオレイン酸PEG、モノラウリン酸PEG等のPEG脂肪酸エステル等であって、これらがPOE、POPの付加モル数の調整により親水性に調整されたものが挙げられる。特に、POEアルキルエーテルが好ましい。なお、非イオン界面活性剤は、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの界面活性剤の含有量は、液体化粧料全量に対して、0.1〜3%が好ましく、更に好ましくは、0.1〜2%とすることが望ましい。
この界面活性剤の含有量が0.1%未満あると、黒酸化鉄の分散安定性が不十分であり、3%を超えて含有すると、耐水性が充分でなく、肌への密着力が弱くなり、好ましくない。
本発明で用いる揮発性アルコールは、化粧品に一般的に用いられているものであれば、特に限定されず何れのものも使用できる。揮発性アルコールとしては、例えば、エタノール、イソプロパノール、フェノキシエタノール等が挙げられる。これらは通常、清涼剤や溶剤、抗菌剤として化粧料に用いられているものであるが、本発明を組み合わせて配合した場合にのみ、黒酸化鉄の顔料の沈殿や凝集を防止することができ、かつ滑らかな書き味を有する水系アイライナー等に好適な液体化粧料が得られることを見出したものであり、従来の使用目的とは全く異なる。
本発明においては、これらの中から単独で用いても良いし、また、2種類以上を組み合わせて用いることができるが、フェノキシエタノールを用いることが最も好ましい。
また、これらの揮発性アルコールの含有量は、液体化粧料全量に対して、好ましくは、0.05〜5%であり、より好ましくは、0.1〜3%である。これらの範囲内であれば、保存安定性が特に良好である。
本発明に用いるグリコール類は、化粧品に一般的に用いられているものであれば、特に限定されず、何れのものも使用できる。グリコール類としては、例えば、グリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンチレングリコールなどが挙げられる。これらは通常、保湿剤や抗菌剤として化粧料に用いられているものであるが、本発明を組み合わせて配合した場合にのみ、黒酸化鉄の顔料の沈殿や凝集を防止することができ、かつ滑らかな書き味を有する水系アイライナー等に好適な液体化粧料が得られることを見出したものであり、従来の使用目的とは全く異なる。
これらのグリコール類は、単独で用いても良いし、また、2種類以上を組み合わせて用いることができるが、1,3−ブチレングリコールを用いることが最も好ましい。
また、これらのグリコール類の含有量は、化粧料全量に対して、5〜20%、好ましくは、5〜15%であることが望ましい。これらの範囲内であれば、保存安定性が特に良好である。
本発明の液体化粧料は、水(精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水等を含む)を溶媒とする。この水の含有量は、上記各成分、後述する任意成分を含有した残部となるものであり、水系液体化粧料であることから、好ましくは、水の含有量は60%以上となるものである。
更に、本発明の液体化粧料には、前記各必須成分等の他に、通常の液体化粧料に用いられる任意成分などを含有せしめることができる。具体的には、防腐剤、酸化防止剤、中和剤、紫外線吸収剤、キレート剤、保湿剤、美容成分、香料、粘度調整剤などを、本発明の効果を損なわない範囲で適宜量含有せしめることができる。
本発明の液体化粧料は、ELD型粘度計による温度25℃、ずり速度3.83S−1での粘度が2〜10mPa・sの範囲とするものであり、特に好ましくは、3mPa・s〜6mPa・sとすることが望ましい。
この粘度値が2mPa・s未満では、液がしわ等に流れ、にじみの原因となり、一方、10mPa・sを超えると粘度が高いため、本発明の塗布手段として筆穂又はペン芯を用いる液体化粧料塗布具に内蔵される液体化粧料では液がスムーズに吐出されなくなり、好ましくない。なお、粘度測定条件(後述する実施例等も含む)は、具体的には、トキメック社製、ELD型粘度計標準コーンローター1rpmにおける温度25℃、ずり速度3.83(S−1)で測定した値を意味する。また、上記粘度範囲にするためには、黒酸化鉄、水、皮膜形成性樹脂からなる分散剤、皮膜形成剤、界面活性剤、揮発性アルコール、及びグリコール類の各成分の量を好適に組み合わせるにより行うことができる。
本発明の液体化粧料は、黒酸化鉄と、水と、皮膜形成性樹脂からなる分散剤と、皮膜形成剤と、界面活性剤、揮発性アルコール、及びグリコール類などとをメディアミルによる湿式粉砕処理を行うことになどにより、上記粘度範囲および上記粒子径範囲となる液体化粧料を調製することができる。
本発明において、塗布手段として筆穂又はペン芯を用いる液体化粧料塗布具としては、アイライナー用又はアイブロウ用である筆穂又はペン芯を備えた液体化粧料塗布具であれば、特に限定されないが、好ましくは、使用性、簡便性、塗布性に優れる、中綿に液体化粧料を保持させる中綿式容器又は枚葉体に液体化粧料を保持させるコレクター式容器を有するものが挙げられる。
中綿式タイプの液体化粧料塗布具としては、例えば、図1に示すように、化粧具本体10内に内軸11を有し、該内軸11内には液化粧料を含浸した中綿等からなる含浸体12が収容され、該含浸体12の先端側には、液体化粧料を塗布するための塗布体13が設けられており、内軸11の後端に尾栓14が固着される構造が挙げられる。なお、15は、内キャップ部16を有するキャップ体である。この形態の液体化粧料塗布具Aでは、キャップ15を取り外すことにより使用に供されることとなる。
コレクタータイプの直液式の液体化粧料塗布具としては、例えば、図2に示すように、液体化粧料20を中綿等に吸蔵させないで直接貯溜する軸体となるタンク部21に充填してなるものが挙げられる。このタンク部21の前部には、タンク部21内の空気が温度上昇等によって膨張した場合にタンク部21から押し出される液体化粧料20をペン先や空気孔からボタ落ちさせないために一時的に保溜する枚葉体(インキ保溜体、コレクター部材)22が内蔵され、コレクター部材22の先端部には塗布体となる筆型のペン先(筆穂)23が設けられた構成となっている。
タンク部21からペン先23への液体化粧料の導出は、コレクター部材22の中心孔に付設されたインキ流路24を設けた中継芯25を介してタンク部21から液体化粧料20をペン先23に導出することにより行われる。
なお、図2中の26,27はホルダー部材であり、28はタンク部21の後部に固着される後部軸体であり、29はインナーキャップを有するキャップである。また、中継芯25を介在させることなく、ペン先23の後部をタンク部21内に直接配置して液体化粧料の導出を行ってもよいものである。
この形態の液体化粧料塗布具Bでは、キャップ29を取り外すことにより使用に供されることとなる。
このように構成される本発明の液体化粧料では、塗布手段として筆穂又はペン芯を用いる液体化粧料塗布具に内蔵される液体化粧料であって、該液体化粧料は、少なくとも、黒酸化鉄1〜30%と、水と、皮膜形成性樹脂からなる分散剤0.5〜5%と、皮膜形成剤2〜15%(固形分換算)と、界面活性剤0.1〜3%と、揮発性アルコール0.05〜5%と、グリコール類5〜20%とを含有し、かつ、ELD型粘度計による温度25℃、ずり速度3.83S−1での粘度が2〜10mPa・sの範囲であり、かつ、黒酸化鉄分散トナーの平均粒子径が100〜300nmの範囲としたので、黒色顔料として用いる黒酸化鉄の分散安定性、並びに、黒色としての良好な色相と吐出性能に優れ、かつ細線が描きやすい、黒酸化鉄を色材とした黒色系の低粘度のアイライナー用又はアイブロウ用等に好適な液体化粧料が得られるという特有の効果を奏するものとなる。
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〜10及び比較例1〜11〕
下記表1及び表2に示す配合処方の液体化粧料(配合単位:質量%、全量100質量%)をメディアミルによる湿式粉砕処理とディスパーミキサーによる混合撹拌により調製し、上述の測定方法により、各液体化粧料の粘度値と粒子径を測定すると共に、下記各評価方法により、固着性、塗布性能、内容液安定性、沈降顔料の再撹拌性について評価した。
これらの結果を下記表1及び表2に示す。
(固着性の評価方法)
図2に示す筆ペンタイプの化粧料容器に各液体化粧料を充填し、手の甲に液体化粧料を塗布し、10分間乾燥させた後に、流水にあて、指のはらで擦過し、塗布物の落ち具合を目視にて下記評価基準で官能評価した。
評価基準:
◎:極めて良好(塗布部の剥がれが全くなく、極めて良好。)
○:良好(塗布部の剥がれが少なく良好。)
△:普通(部分的に塗布部の剥がれがある。)
×:不良(塗布部がほとんど剥がれてしまう。)
(塗布性能の評価方法)
図2に示す筆ペンタイプの化粧料容器に各液体化粧料を充填し、手の甲に幅1〜2mm、長さ約5cmの線を5本引き、描き具合、描線濃度を下記評価基準で官能評価した。
評価基準:
◎:描線が濃く、描きやすい。
○:描きやすく、充分な濃度がある。
△:多少のかすれ、にじみがあるが、実用域と判断される。
×:かすれ、にじみがあり、不満を感じる。
(内容液安定性の評価方法)
内容液である各液体化粧料を蓋付き容器に入れ、50℃の恒温槽に1ヵ月保管し、その粘度を測定した。初期の粘度値と比較し、安定性を下記評価基準で評価した。
評価基準:
○:初期値との差が±1(mPa・s)以下である。
△:初期値との差が±1(mPa・s)を超え、±2(mPa・s)以下である。
×:初期値との差が±2(mPa・s)を超える。
(沈降顔料の再撹拌性の評価方法)
バイアル瓶に内容液を充填し、そこにステンレス製の撹拌ボールを入れ、50℃の恒温槽に1ヵ月保管し、撹拌ボールの動きにより、沈降顔料の有無および硬さを下記評価基準で評価した。
評価基準:
○:沈降顔料が無く、撹拌ボールが1回の撹拌でスムーズに動く。
△:沈降顔料があるが、ソフトケイキである為、撹拌ボールが2−3回の撹拌で動く。
×:沈降顔料がハードケイキになり、撹拌ボールが3回撹拌しても動かない。
Figure 0006164909
Figure 0006164909
上記表1及び表2の結果から明らかなように、本発明の範囲となる実施例1〜10の液体化粧料は、本発明の範囲外となる比較例1〜11に較べて、固着性、塗布性能、沈降顔料の再撹拌性、内容液安定性に優れていることが判明した。
比較例を個別的に見ると、比較例1は顔料が過剰に配合されたものであり、比較例2及び3は分散剤の配合量が範囲外となるものであり、比較例4及び5は皮膜形成剤の配合量が範囲外となるものであり、比較例6及び7は界面活性剤の配合量が範囲外となるものであり、比較例8及び9は揮発性アルコールの配合量が範囲外となるものであり、比較例10及び11はグリコール類の配合量が範囲外となるものであり、これらの場合は、本発明の効果を発揮できないことが判った。
塗布手段として筆穂又はペン芯を用いるアイライナー用又はアイブロウ用等に好適な液体化粧料塗布具に内蔵される液体化粧料が得られる。
A 液体化粧料塗布具
10 化粧具本体

Claims (7)

  1. 塗布手段として筆穂又はペン芯を用いる液体化粧料塗布具に内蔵される液体化粧料であって、該液体化粧料は、少なくとも、黒酸化鉄1〜30質量%と、水と、可溶性の皮膜形成性樹脂からなる分散剤0.5〜5質量%と、エマルジョンの皮膜形成剤2〜15質量%(固形分換算)と、界面活性剤0.1〜3質量%と、揮発性アルコール0.05〜5質量%と、下記A群から選ばれるグリコール類5〜20質量%とを含有し、かつ、ELD型粘度計による温度25℃、ずり速度3.83S−1での粘度が2〜10mPa・sの範囲であり、かつ、黒酸化鉄分散トナーの平均粒子径が100〜300nmであることを特徴とする液体化粧料。
    A群:エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンチレングリコール
  2. 前記可溶性の皮膜形成性樹脂からなる分散剤は、中和によって水に溶解し得る、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらのアルキルエステルのうちから選択される1種又は2種以上の化合物を原料モノマーとする単独重合体もしくは共重合体、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらのアルキルエステルの1種以上とオクチルアクリルアミドとの共重合体であることを特徴とする請求項1記載の液体化粧料。
  3. 前記界面活性剤は、非イオン系界面活性剤であることを特徴とする請求項1又は2記載の液体化粧料。
  4. 前記揮発性アルコールは、フェノキシエタノールであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の液体化粧料。
  5. 前記グリコール類は、1,3−ブチレングリコールであることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の液体化粧料。
  6. 液体化粧料塗布具には、中綿に液体化粧料を保持させる中綿式容器又は枚葉体に液体化粧料を保持させるコレクター式容器を有することを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の液体化粧料。
  7. 液体化粧料はアイライナー用又はアイブロウ用であることを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の液体化粧料。
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