JP7843594B2 - 樹脂被覆金属顔料 - Google Patents
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Description
アルミニウム顔料の意匠性を維持したまま密着性を付与する方法として、使用されるラジカル重合性二重結合を有する単量体の使用量を規定する方法が提案されている(特許第4684429号公報)。しかし、アルミ表面に形成される樹脂の膜厚は、使用されるラジカル重合性二重結合を有する単量体の使用量で一意的に決まるのではなく、使用される原料粉の表面積によっても大きく変わる。この方法によって得られたアルミニウム顔料は、形成される樹脂層の膜厚が薄すぎる為、樹脂被覆されないアルミニウムの割合が多くなっている。その為、空気中の水分との接触が多く腐食が進みやすく貯蔵安定性が劣るという問題を有している。
樹脂がフレーク状金属アルミニウム粉末表面全体に付着した樹脂被覆アルミニウム顔料であって、当該樹脂の平均膜厚が2~30nmであり、XPSで測定した時のアルミニウムの割合が15原子%以下である樹脂被覆アルミニウム顔料。
(2)
フレーク状金属アルミニウム粉末の平均粒子長径が1~100μmであり、平均厚みが0.3μm以下である(1)に記載の樹脂被覆アルミニウム顔料。
(3)
フレーク状アルミニウム金属粉末の水面拡散面積が2.5m2/g以上である(1)または(2)に記載のアルミニウム顔料。
(4)
フレーク状アルミニウム金属粉末が、平均表面粗さRaが20nm以下、または、平均表面粗さ曲線の凹凸の平均高さRcが80nm以下である(1)~(3)のいずれかに記載のアルミニウム顔料。
(5)
前記樹脂が、ラジカル重合性二重結合を4個以上有する単量体を少なくとも1種含む単量体から形成された(共)重合体である(1)~(4)のいずれかに記載の樹脂被覆アルミニウム顔料。
フレーク状金属アルミニウム粉末を、1次粒子になるように解する工程(混錬工程);
上記混錬工程で得られた金属アルミニウム粒子を、有機溶剤中に分散させる工程(分散工程);
その後加温し、攪拌しながら、ラジカル重合性不飽和カルボン酸、ラジカル重合性二重結合を有するリン酸またはホスホン酸モノまたはジエステル、及び、ラジカル重合性二重結合を有するカップリング剤から選ばれた少なくとも1種を添加し、混合する工程(第一工程);次いで
ラジカル重合性二重結合を2個以上有する単量体と重合開始剤とを添加して、第一工程でフレーク状金属アルミニウム粉末表面に吸着した成分と当該ラジカル重合性二重結合を2個以上有する単量体とを重合させて、樹脂層を形成させる工程(第二工程)、
を含む、樹脂被覆アルミニウム顔料の製造方法。
平均粒径(平均粒子長径)d50(μm)は、次の方法で測定する。
測定溶剤としてミネラルスピリットを用い、試料となるフレーク状金属アルミニウム粉末を、前処理として2分間の超音波分散を行った後に、レーザーミクロンサイザーLMS-24(セイシン企業(株)製)を用いて測定する。
金属アルミニウム粒子自体の平均厚みt(μm)は、金属成分1g当たりの水面拡散面積WCA(m2/g)を測定し、下式により算出した値である。
t(μm)=0.4/[WCA(m2/g)]
アルミニウム粒子の水面拡散面積(WCA)は、2.5m2/g以上が好ましい。水面拡散面積は、一定の予備処理を行ったのち、JIS K 5906-1991に従って求める。なお、JISに記載されている水面拡散面積の測定方法はリーフィングタイプの場合のものであるのに対し、前記国際公開公報WO99/54074に記載のものはノンリーフィングタイプである。しかし、試料を5%ステアリン酸のミネラルスピリット溶液で予備処理を行う以外の操作方法は、全てリーフィングタイプの場合と同様である。
本発明でいう平均厚みtに対する平均粒径d50の比は、d50/tで与えられ、いわゆる、フレーク状金属アルミニウム粉末の扁平度である(以下扁平度と呼ぶことがある)。
平均表面粗さRaは、次の方法により算出する。
アルミニウム顔料の表面形態観察法として、原子間力顕微鏡(以下AFMと略記する)TMX-2010(Topometrix製)を使用する。前処理として、試料のアルミニウム顔料を過剰のメタノール及びクロロホルムで超音波洗浄後、真空乾燥し、再度アセトンに分散後、Siウェハー上に滴下し、自然乾燥を行う。AFMによる表面粗さの定量は、フレーク状金属アルミニウム粉末が他のフレーク状金属アルミニウム粉末と重なりがないものについて、5μm四方の視野につき表面粗さ曲線(表面凹凸のラインプロファイル)を300スキャンにより測定し、粗さ曲線の算術平均粗さ(基準長さ5μm内での標高の絶対値の算術平均)を求める。
フレーク状金属アルミニウム粉末の表面粗さ曲線の凹凸の平均高さRcは、前記で測定した表面粗さ曲線において、表面粗さ曲線の山頂の高さの絶対値の平均値と表面粗さ曲線の谷底の深さの絶対値の平均値の和で表される。具体的には、表面粗さ曲線の算術平均高さを3視野以上測定し、さらにそれを算術平均した値をいう。Rcは80nm以下であることが好ましい。平均高さRcが80nm以下であると、極めて優れた高輝度を示すと共にフロップ性も良好であった。
本発明の製造方法は、下記のものである。
フレーク状金属アルミニウム粉末を、1次粒子になるように解する工程(混錬工程);
上記混錬工程で得られた金属アルミニウム粒子を、有機溶剤中に分散させる工程(分散工程);
その後加温し、攪拌しながら、ラジカル重合性不飽和カルボン酸、ラジカル重合性二重結合を有するリン酸またはホスホン酸モノまたはジエステル、及び、ラジカル重合性二重結合を有するカップリング剤から選ばれた少なくとも1種を添加し、混合する工程(第一工程);次いで
ラジカル重合性二重結合を2個以上有する単量体と重合開始剤とを添加して、第一工程でフレーク状金属アルミニウム粉末表面に吸着した成分と当該ラジカル重合性二重結合を2個以上有する単量体とを重合させて、樹脂層を形成させる工程(第二工程)、
を含む、樹脂被覆アルミニウム顔料の製造方法。
本発明の樹脂被覆アルミニウム顔料は、本発明の製造方法によって製造することができる。
好ましくは、本発明の樹脂被覆アルミニウム顔料は、混錬工程として未処理の上記のフレーク状金属アルミニウム粉末をニーダーミキサーにて1次粒子になるように解し、分散工程として有機溶剤中に分散させ、その後加温し、攪拌しながら第一工程としてラジカル重合性不飽和カルボン酸、ラジカル重合性二重結合を有するリン酸またはホスホン酸モノまたはジエステル、及び、ラジカル重合性二重結合を有するカップリング剤から選ばれた少なくとも1種を添加しフレーク状金属アルミニウム粉末の表面を処理し、次いで第二工程としてラジカル重合性二重結合を2個以上有する単量体と重合開始剤とを添加して第一工程でフレーク状金属アルミニウム粉末表面に吸着した成分とラジカル重合性二重結合を2個以上有する単量体とを重合させて樹脂層を形成させることによって得られる。
次に、各工程の詳細について述べる。
未処理のフレーク状金属アルミニウム粉末をニーダーミキサーにて混錬する。この混錬工程で、軟凝集していたアルミニウム粒子を予め1次粒子になるように解すことにより、金属アルミニウム表面を樹脂で一様に被覆することができ、貯蔵安定性を向上させることができる。この混錬工程により樹脂被覆工程の前に軟凝集を解くことができ、1次粒子を樹脂被覆することができるので、貯蔵安定性に優れる。
ニーダーミキサー混錬時の回転数は、10rpm~100rpmが好ましく、更に好ましくは20rpm~70rpmが好ましい。回転数は、混錬性の観点から10rpm以上が好ましく、折れ曲がりの観点から70rpm以下が好ましい。
混錬時間は、30分~2時間が好ましく、更に好ましくは40分~1時間が好ましい。混錬時間は、1次粒子に解すという観点から30分以上が好ましく、折れ曲がりの観点から2時間以下が好ましい。
混錬時の温度は30℃~60℃が好ましく、更に好ましくは40℃~50℃が好ましい。混錬時の温度は、1次粒子に解すという観点から40℃以上が好ましく、アルミニウム粒子の劣化を抑える観点から60℃以下が好ましい。
羽根形状は特に限定されないが、アルミニウム粒子を均一に混錬し、1次粒子に解すという観点からシグマ型であることが好ましい。
フレーク状金属アルミニウム粉末を有機溶剤中に分散させる。
使用する有機溶剤は、フレーク状金属アルミニウム粉末に対して不活性であればよく、例えばヘキサン、ヘプタン、オクタン、ミネラルスピリット等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ソルベントナフサ等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類、エタノール、2-プロパノール、ブタノール等のアルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、エチレングリコールモノエチルエーテル等のセロソルブ類が挙げられる。
<第一工程について>
第一工程では、フレーク状金属アルミニウム粉末を分散させた有機溶剤中に、ラジカル重合性不飽和カルボン酸、ラジカル重合性二重結合を有するリン酸またはホスホン酸のモノまたはジエステル、及び、ラジカル重合性二重結合を有するカップリング剤から選ばれた少なくとも1種を添加する。
金属アルミニウム粉末のWCAが異なる場合は、WCAに応じたラジカル重合性不飽和カルボン酸の使用量を適宜調整する必要がある。WCAが大きくなった場合、使用するラジカル重合性不飽和カルボン酸の使用量も多くすることで、フレーク状金属アルミニウム粉末表面への樹脂層の形成が十分に行われる。その為、金属アルミニウム粉末が直接空気中の水分との接触することが少なく腐食が進みにくい為、貯蔵安定性に優れ、本発明の効果を実現することができる。
有機溶剤中のフレーク状金属アルミニウム粉末の重量濃度が高い場合は少量のラジカル重合性不飽和カルボン酸量でも十分であるが、有機溶剤中のフレーク状金属アルミニウム粉末の重量濃度が低い場合はラジカル重合性不飽和カルボン酸量を増やすことで、フレーク状金属アルミニウム粉末表面にラジカル重合性不飽和カルボン酸を十分に吸着させることができる。その為、フレーク状金属アルミニウム粉末表面への樹脂層の形成が十分に行われ、本発明の効果である密着性と貯蔵安定性が実現することができる。
第二工程では、前記第一工程を経た有機溶剤中にラジカル重合性二重結合を2個以上有する単量体と重合開始剤とを添加する。
重合開始剤は、一般にラジカル発生剤として知られるものであり、その種類は特に制限されない。重合開始剤としては、例えばベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ビス-(4-t-ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート等のパーオキサイド類、および2,2’-アゾビス-イソブチロニトリル、2,2’-アゾビス-2,4-ジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物が挙げられる。その使用される量は、重合性モノマーの反応速度と特に有機溶剤中のフレーク状金属アルミニウム粉末の重量濃度によってそれぞれ調整され、フレーク状金属アルミニウム粉末100重量部に対して、0.1重量部~25重量部程度である。有機溶剤中のフレーク状金属アルミニウム粉末の重量濃度が高い場合は少量の重合開始剤量でも十分であるが、有機溶剤中のフレーク状金属アルミニウム粉末の重量濃度が低い場合は重合開始剤量を増やすことで、ラジカル重合性二重結合を2個以上有する単量体同士の重合および第一工程でフレーク状金属アルミニウム粉末表面に吸着したラジカル重合性不飽和カルボン酸への重合が十分となり本発明の効果である密着性と貯蔵安定性が実現することができる。
樹脂被覆されたアルミニウム顔料をXPS測定すると、樹脂由来の元素が検出される他に、アルミニウム元素も検出される。高い意匠性を維持する為に樹脂被覆が薄膜になりすぎると、薄樹脂被覆の欠陥が生じ基材のアルミニウムが露出する割合が多くなり、貯蔵安定性が悪くなる。
アルミニウムの相対元素濃度は、貯蔵安定性の観点から15原子%以下であり、好ましくは9原子%以下、より好ましくは6原子%以下、もっとも好ましくは3原子%以下である。アルミニウム割合の下限は、0.1原子%が好ましい。
アルミニウムの割合は、樹脂被覆前に混錬することにより、15原子%以下とすることができる。すなわち、樹脂被覆前に、フレーク状金属アルミニウム粉末を、例えばニーダーミキサーにて混錬することによって、軟凝集していたアルミニウム粒子を予め1次粒子になるように解すことにより、金属アルミニウム表面を樹脂で一様に被覆することができ、アルミニウムの割合を低めにすることができる。樹脂被覆前に混錬しないと、アルミニウムの割合が15原子%を超えてしまうことがある。
実施例1~3及び比較例1~4で作成されたアルミニウム顔料組成物(樹脂被覆アルミニウム顔料)を使用して、メタリック塗料(I)を以下の配合量で作製した。
アルミニウム顔料組成物:不揮発分として5g、
シンナー(武蔵塗料株式会社製、商品名「プラエースシンナーNo.2726」):50g、
アクリル樹脂(武蔵塗料株式会社製、商品名「プラエースNo.7160」):33g
そして、作製したメタリック塗料(I)を用いて、以下の評価を行った。
作製したメタリック塗料(I)を、エアスプレー装置を用いてABS樹脂板に乾燥膜厚が10μmになるように塗装し、60℃のオーブンで30分乾燥し、評価用塗板を得た。
上記の評価用塗板を用いて、以下の評価(評価1(密着性)及び評価2(光沢保持率))を行った。
[評価1(密着性)]
セロテープ(登録商標:ニチバン株式会社製、CT-24)を、上記の評価用塗板の塗膜に密着させ、45度の角度で引っ張り、アルミニウム顔料粒子の剥離度合いを目視で観察した。判定方法は以下の通りである。
○:剥離なし
△:やや剥離あり
×:剥離あり
光沢計(スガ試験機(株)製、デジタル変角光沢計UGV-5D)を用いて60度光沢(入射角、反射角とも60度)を測定する。上記で作製した塗板の60度光沢の測定値をG’、未処理フレーク状金属アルミニウム粉末を用いて同様に作製した塗板の60度光沢の測定値をGとし、光沢保持率Rを下式によって求める。
R=(G’/G)×100
判定方法は以下の通りである。
◎:95以上
〇:90以上
×:90未満
実施例1~3及び比較例1~4で作成されたアルミニウム顔料組成物(樹脂被覆アルミニウム顔料)240gを、容器容量が300mlの金属缶にそれぞれ入れた後、蓋をして密閉した缶を20℃の恒温室に90日間静置した(A)。同様に作成したものを50℃の乾燥機に90日間静置した(B)。これらを使用してメタリック塗料(II)を以下の配合量で作成した。
アルミニウム顔料組成物:5g、
シンナー(関西ペイント株式会社製、商品名「アクリックNo.2000GLシンナー」):8g、
アクリル樹脂(関西ペイント株式会社製、商品名「アクリックNo.2026GLクリアー」):97g)
そして、作製したメタリック塗料(II)を用いて、以下の評価(評価3(貯蔵安定性評価))を行った。
貯蔵安定性評価は上記(A)と(B)の輝度の差異の大きさによって判定する。輝度は、関西ペイント株式会社製のレーザー式メタリック感測定装置アルコープLMR-200を用いて評価した。光学的条件は、入射角45度のレーザー光源と受光角0度と-35度に受光器をもつ。測定値としては、レーザーの反射光のうち、塗膜表面で反射する鏡面反射領域の光を除いて最大光強度が得られる受光角-35度でIV値を求めた。IV値は塗膜からの正反射光強度に比例するパラメーターであり、光輝度の大小を表す。判定方法は以下の通りである。
◎:(A)と(B)の差異が0.7未満のもの
〇:(A)と(B)の差異が1.0未満のもの
×:(A)と(B)の差異が1.0以上のもの
前処理として、樹脂被覆金属顔料を過剰のメタノール及びクロロホルムで超音波洗浄をして、その後、真空乾燥し、再度アセトンに分散・洗浄後、自然乾燥を行った。これにプラチナを2nm程度コーティング、その後エポキシ樹脂で包埋し完全硬化させた。トリミングとウルトラミクロトームで切片切り出しを行い、その断面の走査型透過電子顕微鏡(以下STEMと略記する)で、観察を行い、樹脂被覆層の膜厚を観察した。1視野1μm幅の観察を10視野行い、各視野毎ランダムに10点の膜厚を測定し、その平均値を平均膜厚とした。本発明の樹脂被覆アルミニウム顔料における樹脂の平均膜厚は2~30nmであり、好ましくは、3~28nmである。
本発明のアルミニウム顔料0.1gを15mlサンプル缶に採取し、ヘキサンを加え分散させた。これを遠心分離(8,000rpm×3min.)にかけアルミニウム粉を沈降させ、上澄み液を除去した。このヘキサン分散、遠心分離、上澄み液除去を3回繰り返し、アルミニウム粉を洗浄した。風乾し、アルミニウム粉をサンプル管から取り出して薬包紙上に載せ、両面テープが付いたSiウェハー片(約3mm四方)を押し付けてSiウェハー片にアルミニウム粉を転写させ、XPS(アルバックファイ Versa probeII)測定を実施した。
次にトリメチロールプロパントリメタクリレート3.75gと2、2’-アゾビス-2、4-ジメチルバレロニトリル(重合開始剤)3.0gを一括添加し、系内の温度を70℃に保ちながら合計6時間重合した。この時点でサンプリングしたろ液中のトリメチロールプロパントリメタクリレートの未反応量をガスクロマトグラフィで分析したところ、添加量の99%以上が反応していた。重合終了後、自然冷却し、ペースト状の本願発明のアルミニウム顔料を得た。このアルミニウム顔料の加熱残分(JIS-K-5910による)は、73.6重量%であった。
実施例1のニーダーよる混錬をしなかったこと以外は実施例1と同様にしてアルミニウム顔料を作製した。このアルミニウム顔料の加熱残分(JIS-K-5910による)は、73.9重量%であった。
フレーク状金属アルミニウム粒子(加熱残分75重量%、平均粒径10μm、WCA:2.5m2/g、平均厚みt(μm)に対する平均粒径d50(μm)の比は50で、平均表面粗さRa:15nm、表面粗さ曲線の凹凸の平均高さRc:60nm)100gを容積1リットルの四つ口フラスコに入れ、ミネラルスピリット500gを加え、窒素ガスを導入しながら撹拌し、系内の温度を70℃に昇温した。次いで、アクリル酸0.3gを添加し70℃で30分撹拌を続けた。
実施例1のニーダーよる混錬時間を10分としたこと以外は実施例1と同様にしてアルミニウム顔料を作製した。このアルミニウム顔料の加熱残分(JIS-K-5910による)は、73.9重量%であった。
実施例2のトリメチロールプロパントリメタクリレート添加量を1.12gとしたこと以外は実施例2と同様にしてアルミニウム顔料を作製した。このアルミニウム顔料の加熱残分(JIS-K-5910による)は、74.2重量%であった。
Claims (5)
- 樹脂がフレーク状金属アルミニウム粉末表面全体に付着した樹脂被覆アルミニウム顔料であって、当該樹脂の平均膜厚が3~30nmであり、XPSで測定した時のアルミニウムの割合が13原子%以下であり、
前記樹脂が、ラジカル重合性二重結合を4個以上有する単量体を少なくとも1種含む単量体から形成された(共)重合体であり、
前記ラジカル重合性二重結合を4個以上有する単量体を少なくとも1種含む単量体の添加量が、フレーク状アルミニウム粉末100重量部に対して1.5~14.0重量部である、樹脂被覆アルミニウム顔料。 - フレーク状金属アルミニウム粉末の平均粒子長径が1~100μmであり、平均厚みが0.3μm以下である請求項1に記載の樹脂被覆アルミニウム顔料。
- フレーク状アルミニウム金属粉末の水面拡散面積が2.5m2/g以上である請求項1に記載のアルミニウム顔料。
- フレーク状アルミニウム金属粉末が、平均表面粗さRaが20nm以下、または、平均表面粗さ曲線の凹凸の平均高さRcが80nm以下である請求項1に記載のアルミニウム顔料。
- フレーク状金属アルミニウム粉末を、1次粒子になるように解する工程(混錬工程)であって、混錬時間は、30分以上、2時間以下であり、上記混錬工程時の温度が40~50℃であって、混錬時のミキサーの回転数が10~100rpmである工程;
上記混錬工程で得られた金属アルミニウム粒子を、有機溶剤中に分散させる工程(分散工程);
その後加温し、攪拌しながら、ラジカル重合性不飽和カルボン酸、ラジカル重合性二重結合を有するリン酸またはホスホン酸モノまたはジエステル、及び、ラジカル重合性二重結合を有するカップリング剤から選ばれた少なくとも1種を添加し、混合する工程(第一工程);次いで
ラジカル重合性二重結合を4個以上有する単量体と重合開始剤とを添加して、第一工程でフレーク状金属アルミニウム粉末表面に吸着した成分と当該ラジカル重合性二重結合を4個以上有する単量体とを重合させて、樹脂層を形成させる工程(第二工程)であって、前記ラジカル重合性二重結合を4個以上有する単量体を少なくとも1種含む単量体の添加量が、フレーク状金属アルミニウム粉末100重量部に対して1.5~14.0重量部である工程、
を含む、請求項1に記載の樹脂被覆アルミニウム顔料の製造方法。
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