(実施形態)
(1)概要
本実施形態に係る設計支援システム100について、図1~図9を参照して説明する。
本実施形態に係る設計支援システム100は、複数の部分エリアA11~A1nを含む所定エリアA1(図4参照)内で、移動体4が移動可能な経路の設計を支援するためのシステムである。所定エリアA1は、1台以上の移動体4が移動するエリアである。
設計支援システム100は、表示制御部17と、操作受付部23と、を備える。
表示制御部17は、第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2を含む設定画面P1(図2参照)を表示部22に表示させる。
操作受付部23は、ユーザの操作を受け付ける。
表示制御部17は、第1表示領域DA1に、複数の部分エリアA11~A1nにそれぞれ対応する複数の部分マップMP11~MP1nをそれぞれ縮小化した複数のサムネイル画像TP1のうち2以上のサムネイル画像TP1を表示させる。
第1表示領域DA1に表示されている2以上のサムネイル画像TP1から表示対象のサムネイル画像の第1範囲R1を指定する操作を操作受付部23が受け付けると、表示制御部17は、表示対象のサムネイル画像に対応する表示対象の部分マップMP20の、第1範囲R1に対応する第2範囲R2(図3参照)を第2表示領域DA2に表示させる。
なお、以下の実施形態において、表示制御部17、表示部22、及び操作受付部23を、それぞれ、第1表示制御部17、第1表示部22、及び第1操作受付部23と記載する場合もある。
本開示でいう「移動体」は、無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)、移動ロボット及びドローン等を含む。「移動ロボット」は、例えば、車輪型、クローラ型又は脚型の(歩行型を含む)のロボットである。移動体4は、所定エリアA1内を移動するだけでなく、例えば、搬送、ピッキング、溶接、実装、陳列、接客、警備、組立及び検査等の様々な作業を実行する機能を有していてもよい。「所定エリア」は、1台以上の移動体4が配備された空間であって、移動体4は所定エリアA1内を移動する。所定エリアA1は複数の部分エリアA11~A1nを含んでいる。本実施形態では、所定エリアA1が例えば多層の建物の内部のエリアであり、複数の部分エリアA11~A1nは、複数階のエリアにそれぞれ対応する。建物には、複数の部分エリアA11~A1nの間を移動するための昇降装置(例えばエレベータ)が設置されており、移動体4は、昇降装置を利用して、移動体4が現在存在している部分エリアから別の階の部分エリアへと移動可能である。
所定エリアA1を表す電子的な地図であるエリアマップMP1は、複数の部分エリアA11~A1nのそれぞれの電子的な地図である部分マップMP11~MP1nを含んでいる。複数のサムネイル画像TP1は、複数の部分マップMP1x(x=1,2,3,…,n)のそれぞれに対応しており、複数のサムネイル画像TP1の各々は対応する部分マップMP1xを所定の縮尺で縮小した画像である。
なお、所定エリアA1は、一例として、倉庫、工場、建設現場、店舗(ショッピングモールを含む)、物流センタ、事務所、公園、住宅、学校、病院、駅、空港又は駐車場等である。さらに、例えば、船舶、電車又は飛行機の内部等、乗り物の内部に移動体4が配備されている場合には、乗り物の内部が所定エリアA1になる。本実施形態では、所定エリアA1が物流倉庫である場合を例に説明する。
本実施形態の設計支援システム100によれば、第1表示領域DA1に表示されている2以上のサムネイル画像TP1から表示対象のサムネイル画像の第1範囲R1を指定する操作を行うと、第2表示領域DA2に、表示対象の部分マップMP20の第2範囲R2が表示される。したがって、ユーザは、表示対象のサムネイル画像の第1範囲R1を指定することによって、表示対象のサムネイル画像に対応する部分マップの第2範囲R2を第2表示領域DA2に表示させることができる。よって、移動体4が移動する所定エリアが複数の部分エリアを含んでいる場合でも、所望の部分エリアを選択して第2表示領域DA2に表示させることができ、移動体4が移動可能な経路を設計する作業の作業効率が向上するという利点がある。
(2)構成
以下、本実施形態に係る設計支援システム100の構成について、図1~図9を参照して、詳細に説明する。以下に示す、数値、形状、材料、構成要素の位置、複数の構成要素間の位置関係及び接続関係等は、一例であって、本開示を限定する主旨ではない。また、以下で参照する図面は、いずれも模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
以下では、設計支援システム100によって設計された経路を移動する移動体4が、無人搬送車である場合を例として説明する。移動体4としての無人搬送車は、所定エリアA1内を移動しつつ、搬送物の搬送という作業を実行する。本実施形態で例示する移動体4の構成について詳しくは、「(2.2)移動体」の欄で説明する。
(2.1)全体構成
設計支援システム100は、サーバ装置1と、情報端末2と、を備えている。また、本実施形態の設計支援システム100は、操作端末3を更に備えている。情報端末2及び操作端末3は設計支援システム100のUI(User Interface)として用いられ、ユーザは、情報端末2又は操作端末3を用いて、経路を設計する作業を行う。
サーバ装置1は、情報端末2及び操作端末3の各々と、互いに通信可能に構成されている。また、サーバ装置1は、1台以上の移動体4と互いに通信可能に構成されている。本開示において「通信可能」とは、有線通信又は無線通信の適宜の通信方式により、直接的、又はネットワークNT1若しくは中継器5等を介して間接的に、情報を授受できることを意味する。すなわち、サーバ装置1と、情報端末2及び操作端末3の各々とは、ネットワークNT1を介して、互いに情報を授受することができる。同様に、サーバ装置1と移動体4とは、ネットワークNT1及び中継器5を介して、互いに情報を授受することができる。
ここで、中継器5は、移動体4とサーバ装置1との間の通信を中継する機器(アクセスポイント)である。図1では中継器5の数が一つであるが、中継器5は複数の部分エリアA11~A1nのそれぞれに1台以上設置されている。中継器5は、ネットワークNT1を介して、サーバ装置1と通信する。本実施形態では一例として、中継器5と移動体4との間の通信には、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)又は免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)等の規格に準拠した、無線通信を採用する。また、ネットワークNT1は、インターネットに限らず、例えば、所定エリアA1内又は所定エリアA1の運営会社内のローカルな通信ネットワークが適用されてもよい。
以下、設計支援システム100を構成するサーバ装置1、情報端末2、及び操作端末3、並びに、移動体4について、より詳細に説明する。
(2.2)移動体
移動体4は、例えば、所定エリアA1内で搬送物を運搬するための無人搬送車であり、搬送物を積載して目的地まで自律走行する。移動体4は、所定エリアA1の床面等からなる平坦な移動面を自律走行する。移動体4は、例えば、所定エリアA1における、第1位置に置かれている搬送物を、第2位置に搬送することが可能である。移動体4が搬送する搬送物は、一例として、荷物が載せられた、ロールボックスパレット等のパレットである。
移動体4は、第4制御部40と、第4通信部41と、検知部42と、を備える。また、移動体4は、例えば蓄電池を備え、蓄電池に蓄積された電気エネルギーを用いて動作することとする。
第4通信部41は、中継器5及びネットワークNT1を介して、サーバ装置1と通信する。第4通信部41とサーバ装置1との間の通信方式としては、無線通信又は有線通信の適宜の通信方式が採用される。
検知部42は、移動体4の挙動、及び移動体4の周辺状況等を検知する。本開示でいう「挙動」は、動作及び様子等を意味する。つまり、移動体4の挙動は、移動体4が走行中/停止中を表す移動体4の動作状態、移動体4の速度(及び速度変化)、移動体4に作用する加速度、及び移動体4の姿勢等を含む。具体的には、検知部42は、例えば、速度センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ等のセンサを含み、これらのセンサにて移動体4の挙動を検知する。
また、検知部42は、例えば、LiDAR(Light Detection and Ranging)等の測域センサ43を含み、測域センサ43にて移動体4の周辺状況を検知する。移動体4の周辺状況には、例えば、移動体4の進行方向の前方に存在する物体(障害物等)の有無、及び物体の位置(距離及び方位)等が含まれる。障害物には、他の移動体4及び人も含まれる。なお、測域センサ43は、LiDARに限定されず、イメージセンサ(カメラ)、ソナーセンサ、又はレーダ等のセンサを用いて、移動体4の周辺状況を検知してもよい。
また、検知部42は、移動体4の位置、つまり移動体4の現在位置を特定する位置特定機能を有している。例えば、検知部42は、測域センサ43にて検出された周辺の物体の位置情報と、所定エリアA1のエリアマップMP1とに基づいて、所定エリアA1内での移動体4の現在位置を検出する。なお、検知部42は、複数の発信器から電波で送信されるビーコン信号を受信する受信機を含み、複数の発信器から送信されるビーコン信号に基づいて現在位置を検知してもよい。複数の発信器は、所定エリアA1内の複数箇所に配置されている。検知部42は、複数の発信器の位置と、受信機でのビーコン信号の受信電波強度とに基づいて、移動体4の現在位置を測定することができる。また、検知部42は、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを用いて現在位置を検出してもよい。
第4制御部40は、メモリ及びプロセッサを含むコンピュータシステムを主構成とする。すなわち、コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、プロセッサが実行することにより、第4制御部40の機能が実現される。プログラムはメモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
第4制御部40は、例えば、第4通信部41がサーバ装置1から受信した搬送指示と、検知部42の検知結果とに基づいて、移動体4の走行機構を制御することによって、移動体4を移動させる。また、第4制御部40は、検知部42が検出した移動体4の現在位置を、定期的に又はサーバ装置1からの要求に応じて、第4通信部41からサーバ装置1へ送信させる。
なお、移動体4は、上記以外の構成、例えば、蓄電池の充電回路、及びユーザインタフェース等を適宜備えている。ユーザインタフェースは、移動体4への指令等の情報を入力するための構成要素である。
本実施形態では移動体4が倉庫等で被搬送物を搬送する用途に用いられる場合を例示するが、移動体4は、例えば回路基板を製造する製造現場において、回路基板に部品を実装する部品実装機に対して部品を供給する部品供給装置を搬送する用途に用いられてもよい。
(2.3)サーバ装置
サーバ装置1は、図1に示すように、第1制御部10と、第1通信部11と、第1記憶部12と、を有している。サーバ装置1は、情報端末2及び操作端末3と共に、設計支援システム100を構成する。
なお、サーバ装置1は、操作端末3と共に、移動体4の監視及び制御を行う移動体制御システム200を構成する。操作端末3が、移動体4に関するユーザの操作を受け付けると、サーバ装置1は、操作端末3が受け付けた操作情報に基づいて、操作対象の移動体4の監視又は制御を行う。
第1制御部10は、メモリ及びプロセッサを含むコンピュータシステムを主構成とする。すなわち、コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、プロセッサが実行することにより、第1制御部10の機能が実現される。プログラムはメモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
第1制御部10は、ノード生成部13、パス生成部14、マップ生成部15、経路設定部16、及び第1表示制御部17等の機能を有している。なお、図1において、ノード生成部13、パス生成部14、マップ生成部15、経路設定部16、及び第1表示制御部17は実体のある構成を示しているわけではなく、第1制御部10によって実現される機能を示している。
第1通信部11は、ネットワークNT1及び中継器5を介して移動体4と通信する。さらに、第1通信部11は、ネットワークNT1を介して、情報端末2又は操作端末3と通信する。第1通信部11と、情報端末2、操作端末3、又は移動体4との間の通信方式としては、無線通信又は有線通信の適宜の通信方式が採用される。
ノード生成部13は、例えば、情報端末2の第1操作受付部23が受け付けたユーザの操作情報に基づいて、部分エリアA11~A1nにそれぞれ対応する部分マップMP11~MP1n上の任意の位置に、移動体4を制御可能な地点を示すノードND(図4参照)を生成する。具体的には、ノード生成部13は、第1操作受付部23が、第2表示領域DA2に表示されている表示対象の部分マップMP20において、ノード位置を指定する操作を受け付けると、ノード位置に対応する位置に、移動体4を制御可能なノードを生成する。
本開示でいう「ノード」(Node)は、移動体制御システム200による移動体4の制御が可能な制御点である。ノードは、移動体4の移動に関する制御が可能な制御点であり、具体的には移動速度と進行方向との少なくとも一方を制御可能な制御点である。移動体制御システム200は、部分エリアA11~A1nにおいてノードに対応する位置にある移動体4を対象として、例えば、移動速度及び進行方向の少なくとも一方を制御する。そのため、例えば、部分エリアA11~A1nにおいて、一対のノードに対応する一対の地点間を移動中であって、いずれのノードに対応する位置にもない移動体4については、移動体制御システム200が移動速度又は進行方向の変更等の制御を行うことはできない。言い換えれば、移動体制御システム200が、ある地点に位置する移動体4について移動速度又は進行方向の変更等の制御を行うためには、この地点に対応するノードが設定されている必要がある。
本実施形態では、各ノードは、部分エリアA11~A1nにおいて、ある大きさを持つ矩形領域と対応付けられている。つまり、部分エリアA11~A1nにおいて、各ノードに対応する地点は、「点」で表されるのではなく、ある大きさを持った「矩形領域」で表される。そのため、所定エリアA1において、あるノードに対応する矩形領域内に移動体4の一部又は中心点が位置するときに、移動体制御システム200は、このノードに対応する位置に移動体4がある(存在している)と判断する。
パス生成部14は、ノード生成部13にて生成された一対のノードND間にパスPS(図4参照)を生成する。本開示でいう「パス」(Path)は、部分エリアA11~A1nにおいて移動体4を移動させる移動経路を規定する。移動体制御システム200はノード単位で移動体4を制御するので、移動体4は、一対のノード間に設定されるパスPS上を移動する。例えば、第1地点から第2地点に移動体4を移動させる場合、少なくとも第1地点に第1ノード、第2地点に第2ノードがそれぞれ設定され、これら第1ノード及び第2ノード間に設定されるパスPSを通って、移動体4は、第1地点から第2地点に移動する。すなわち、パス生成部14は、移動体4の移動経路を規定するパスPSを一対のノード(第1ノード及び第2ノード)の間に生成する。
マップ生成部15は、所定エリアA1に対応する電子的な地図であるエリアマップMP1を生成する。マップ生成部15は、複数の部分エリアA11~A1nにそれぞれ対応する複数の部分マップMP11~MP1nをつなげて全体のエリアマップMP1を生成する(図3及び図4参照)。
経路設定部16は、例えば、情報端末2の第1操作受付部23が受け付けたユーザの操作情報に基づいて、複数の部分マップMP1xのうちコピー元の部分マップに設定された経路要素をコピー先の部分マップにコピーする処理等を行う。経路要素とは、移動体4が移動可能な経路を定義するための要素であり、移動体4を制御可能なノードND、及び、一対のノードND間に設定されるパスPSの少なくとも一方を含む。
第1表示制御部17は、第1通信部11からネットワークNT1を介して情報端末2に設定画面P1の画面データを送信することによって、情報端末2の第1表示部22に設定画面P1を表示させる。図2は、第1表示部22に表示される設定画面P1の一例を示している。この設定画面P1の上部には、各種の設定を行う入力ボックスBX1~BX5等を表示する第3表示領域DA3が設けられている。第3表示領域DA3の下側には、上述した第1表示領域DA1と第2表示領域DA2とが左右に並べて設けられている。
第1表示領域DA1には、複数の部分マップMP11~MP1nのそれぞれに対応する複数のサムネイル画像TP1のうち、所定個数のサムネイル画像TP1(図2では5つのサムネイル画像TP11~TP15)が上下方向に並べて表示されている。第1表示領域DA1には、スクロールバーB1が表示されており、スクロールバーB1を操作することによって、第1表示領域DA1に表示されるサムネイル画像TP1の範囲を変更することができる。なお、図2では、設定画面P1の左端に第1表示領域DA1が配置されているが、第1表示領域DA1の配置位置は適宜変更が可能であり、第2表示領域DA2の右側、上側、又は下側に配置されていてもよい。
第2表示領域DA2には、第1表示領域DA1に表示されている所定個数のサムネイル画像TP1から選択された表示対象のサムネイル画像TP1に対応する表示対象の部分マップMP20の第2範囲R2が表示される。つまり、表示対象のサムネイル画像TP1において第1範囲R1が指定されると、表示対象のサムネイル画像TP1に対応する表示対象の部分マップMP20の、第1範囲R1に対応する第2範囲R2が第2表示領域DA2に表示される。設計支援システム100のユーザは、第2表示領域DA2に表示されている表示対象の部分マップMP20に対してノード及びパス等の経路要素を設定することによって経路の設計作業を行う。つまり、第2表示領域DA2に表示されている部分マップMP20が、経路要素を設定することによって経路を設計する作業対象の部分マップとなる。なお、第1表示領域DA1では、表示対象のサムネイル画像TP1の第1範囲R1が、例えば赤色の一点鎖線からなる枠線で表示されている。
また、第2表示領域DA2には横スクロールバーB2及び縦スクロールバーB3が表示されている。ユーザが横スクロールバーB2又は縦スクロールバーB3を操作することによって、エリアマップMP1において、第2表示領域DA2に表示される第2範囲R2を変更することができる。図3に示すように、所定エリアに対応する電子的なエリアマップMP1は、複数の部分エリアA11~A1nにそれぞれ対応する複数の部分マップMP11~MP1nを横方向につなげて形成されている。例えば、第2表示領域DA2に部分マップMP11の第2範囲R2が表示されている状態で、ユーザが横スクロールバーB2を操作することによって、第2範囲R2を横方向に移動させ、別の部分マップ(例えば部分マップMP12)の一部を第2表示領域DA2に表示させることができる。つまり、ユーザが横スクロールバーB2を操作することによっても、第2表示領域DA2に表示される作業対象の部分マップMP20を変更することができる。また、第2表示領域DA2に部分マップMP11の第2範囲R2が表示されている状態で、ユーザが縦スクロールバーB3を操作することによって、部分マップMP11において第2表示領域DA2に表示される第2範囲R2を上下方向に移動させることができる。
第1記憶部12は、適宜の記憶装置を有しており、エリアマップMP1(複数の部分マップMP11~MP1nを含む)、各部分エリアのCAD図面、及び、エリアマップMP1に設定された経路要素(ノード及びパス等)の情報、等を記憶する。
(2.4)情報端末
情報端末2は、メモリ及びプロセッサを含むコンピュータシステムを主構成とする。すなわち、コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、プロセッサが実行することにより、情報端末2の機能が実現される。プログラムはメモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
情報端末2は、ユーザの操作を受け付ける機能、及びユーザに情報を提示(表示)する機能を有する端末である。本実施形態では、情報端末2は、設計支援システム100のUIとして機能する。ここでいう「ユーザ」は、設計支援システム100のユーザ、及び移動体制御システム200のユーザを含む。
本実施形態では、一例として、情報端末2は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン又はタブレット端末等の端末であることとして説明する。情報端末2は、専用のアプリケーションソフトをインストールし、このアプリケーションソフトを起動することにより、以下に説明する機能を実現する。
情報端末2は、第2通信部21と、第1表示部22と、第1操作受付部23と、を有している。
第2通信部21は、ネットワークNT1を介して間接的に、サーバ装置1と通信する。ここでは、情報端末2は、例えば、電波を媒体とする無線通信により、ルータ等を介してネットワークNT1に接続される。情報端末2の通信方式は、例えば、Wi-Fi、Bluetooth、ZigBee又は免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)等の規格に準拠した、無線通信である。さらに、情報端末2は、屋外において、例えば、通信事業者が提供する携帯電話網(キャリア網)又は公衆無線LAN(Local Area Network)を介してネットワークNT1に接続されてもよい。携帯電話網には、例えば、3G(第3世代)回線、LTE(Long Term Evolution)回線、5G(第5世代)回線等がある。
第1表示部22は、本実施形態では一例として、設定画面P1(図2参照)等の、ユーザに情報を提示するための画面を表示する。本開示でいう「画面」は、第1表示部22に映し出される像(画像等)である。第1表示部22は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置により実現される。
第1操作受付部23は、ユーザの操作を受け付ける機能を有している。本実施形態では、第1操作受付部23は、例えば、マウス等のポインティングデバイス、キーボード、若しくはメカニカルなスイッチ、又はこれらの組み合わせにて実現される。
また、情報端末2がタッチパネルディスプレイを搭載している場合には、タッチパネルディスプレイが第1表示部22及び第1操作受付部23として機能してもよい。この場合、情報端末2は、第1表示部22に表示される各画面上でのボタン等のオブジェクトの操作(タップ、スワイプ、ドラッグ等)が第1操作受付部23で検出されることをもって、ボタン等のオブジェクトが操作されたことと判断する。
(2.5)操作端末
操作端末3は、メモリ及びプロセッサを含むコンピュータシステムを主構成とする。すなわち、コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、プロセッサが実行することにより、操作端末3の機能が実現される。プログラムはメモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
操作端末3は、ユーザの操作を受け付ける機能、及びユーザに情報を提示(表示)する機能を有する端末である。操作端末3は、設計支援システム100によって経路が設定された所定エリアA1で移動する複数の移動体4のうち操作対象の移動体4を操作するための端末である。すなわち、操作端末3は、移動体制御システム200のUIとして機能する。なお、本実施形態では、操作端末3は、設計支援システム100のUIとしても機能する。
本実施形態では、一例として、操作端末3は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン又はタブレット端末等の端末であることとして説明する。操作端末3は、専用のアプリケーションソフトをインストールし、このアプリケーションソフトを起動することにより、以下に説明する機能を実現する。
操作端末3は、第3通信部31と、第2表示部32と、第2操作受付部33と、第2表示制御部34と、を有している。
第3通信部31は、ネットワークNT1を介して間接的に、サーバ装置1と通信する。ここでは、操作端末3は、例えば、電波を媒体とする無線通信により、ルータ等を介してネットワークNT1に接続される。操作端末3の通信方式は、例えば、Wi-Fi、Bluetooth、ZigBee又は免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)等の規格に準拠した、無線通信である。さらに、操作端末3は、屋外において、例えば、通信事業者が提供する携帯電話網(キャリア網)又は公衆無線LANを介してネットワークNT1に接続されてもよい。携帯電話網には、例えば、3G回線、LTE回線、5G回線等がある。
第2表示部32は、本実施形態では一例として、移動体4の動作状態等を確認するための監視画面P2(図10参照),P3(図11参照)等の、ユーザに情報を提示するための画面を表示する。第2表示部32は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の画像表示装置により実現される。第2表示部32は、例えば、設計支援システム100によって経路が設定された複数の部分マップMP1xのうち表示対象の部分マップを表示する。表示対象の部分マップは、例えば、操作端末3を用いて監視又は制御する対象の移動体4が存在する部分エリアに対応する部分マップであり、第2表示部32は、部分マップに重ねて移動体4を示すマーカを移動体4の位置に表示する。
第2操作受付部33は、ユーザの操作を受け付ける機能を有している。本実施形態では、第2操作受付部33は、例えば、マウス等のポインティングデバイス、キーボード、若しくはメカニカルなスイッチ、又はこれらの組み合わせにて実現される。
また、操作端末3がタッチパネルディスプレイを搭載している場合には、タッチパネルディスプレイが第2表示部32及び第2操作受付部33として機能してもよい。この場合、操作端末3は、第2表示部32に表示される各画面上でのボタン等のオブジェクトの操作(タップ、スワイプ、ドラッグ等)が第2操作受付部33で検出されることをもって、ボタン等のオブジェクトが操作されたことと判断する。
第2表示制御部34は、第2表示部32の表示を制御する。例えば、第2表示制御部34は、第2操作受付部33が操作対象の移動体4を指定する操作を受け付けると、複数の部分マップMP11~MP1nのうち、操作対象の移動体4が存在する部分エリアに対応する部分マップMP1xを第2表示部32に表示させる。
(3)設計支援システムの動作
以下、本実施形態に係る設計支援システム100の動作について説明する。以下では、ユーザが情報端末2を設計支援システム100のUIとして使用し、情報端末2を用いて経路を設計する動作について説明するが、ユーザは操作端末3を設計支援システム100のUIとして使用し、操作端末3を用いて経路を設計してもよい。
(3.1)設定画面の表示動作
設計支援システム100が、情報端末2の第1表示部22に設定画面P1を表示させる動作について、図2~図4、及び、図5のフローチャートを参照して説明を行う。なお、図5に示すフローチャートは、本実施形態に係る設計支援システム100の表示制御方法の一例に過ぎず、処理の順序が適宜変更されてもよいし、処理が適宜追加又は省略されてもよい。
設計支援システム100のユーザが、情報端末2を操作して、設定画面P1を表示させるための操作を行うと、第1操作受付部23がユーザの操作を受け付け(ステップST1)、第2通信部21が操作内容を示す操作情報をサーバ装置1に送信する。サーバ装置1の第1通信部11が情報端末2から操作情報を受信すると、第1表示制御部17が設定画面P1を表示させるための画面データを第1通信部11から情報端末2に送信させる。情報端末2の第2通信部21がサーバ装置1から画面データを受信すると、情報端末2は、第1表示部22に設定画面P1を表示する表示処理を行う(ステップST2)。なお、以下では、情報端末2とサーバ装置1との間の通信処理については説明を省略し、情報端末2の第1操作受付部23が操作を受け付けると、サーバ装置1が、第1操作受付部23が受け付けた操作情報に基づいて動作するように説明する。同様に、サーバ装置1の第1表示制御部17が画面データを生成すると、情報端末2が、第1表示制御部17が生成した画面データに基づいて第1表示部22に画面を表示させるように説明する。
図2は設定画面P1の一例を示し、第1表示領域DA1には、複数の部分エリアA11~A1nに対応する複数のサムネイル画像TP1の一部が表示されている。第1表示領域DA1には、各々のサムネイル画像TP1に重ねて、当該サムネイル画像TP1に対応する部分マップMP1xの実空間での場所を示す文字(例えば、対応する部分エリアの階数を示す文字であって、「1F」、「2F」、「3F」等)が表示されている。
第1表示部22に設定画面P1が表示されている状態で、ユーザが、第1表示領域DA1に表示された2以上のサムネイル画像TP1から、表示対象のサムネイル画像(例えばサムネイル画像TP11)の第1範囲R1を指定する操作を行うと(ステップST3)、第1操作受付部23がユーザの操作を受け付ける。サーバ装置1の第1表示制御部17は、第1操作受付部23が受け付けた操作情報に基づいて、表示対象のサムネイル画像TP11の第1範囲R1に対応する部分マップMP11の第2範囲R2を第2表示領域DA2に表示させるための画面データを生成する。そして、情報端末2が、第1表示制御部17が生成した画像データに基づいて、第1表示部22に設定画面P1を表示させており、第2表示領域DA2の表示を更新する(ステップST4)。
ここにおいて、表示対象のサムネイル画像TP1が、部分エリアA11の部分マップMP11を縮小したサムネイル画像TP11である場合を例に、第1範囲R1を指定する処理を説明する。ユーザが情報端末2を操作してサムネイル画像TP11上の第1位置CP1(図2参照)を指定すると、第1位置CP1を中心とする所定の大きさの矩形領域が第1範囲R1として指定される。つまり、表示対象のサムネイル画像TP11の第1範囲R1を指定する操作は、例えば、表示対象のサムネイル画像TP11において第1範囲R1の中心の第1位置CP1を指又はマウスなどのポインティングデバイスで指定する操作を含む。情報端末2の第1操作受付部23が第1範囲R1の第1位置CP1を指定する操作を受け付けると、サーバ装置1の第1表示制御部17は、第1位置CP1に対応する表示対象の部分マップMP20(MP11)の第2位置CP2(図3参照)が、第2表示領域DA2の中心である第3位置CP3(図2参照)に一致するように、表示対象の部分マップMP20(MP11)の第2範囲R2を第2表示領域DA2に表示させる。
なお、表示対象のサムネイル画像TP1の第1範囲R1を指定する操作は、サムネイル画像TP1において第1範囲R1の中心の第1位置CP1を指定する操作に限定されない。第1範囲R1を指定する操作は、例えば、第1表示領域DA1において、第1範囲R1を示す枠線で囲まれた領域をドラッグする操作等でもよい。
このように、第1表示領域DA1に表示されている複数のサムネイル画像TP1から第1範囲R1を指定する操作をユーザが行うと、第1範囲R1に対応する部分マップMP1xの第2範囲R2が第2表示領域DA2に表示される。したがって、所定エリアA1が複数の部分エリアA11~A1nを含んでいる場合でも、所望の部分エリアに対応する部分マップMP1xを第2表示領域DA2に表示させた状態で経路の設計作業を行うことができ、経路を設計する作業の作業効率が向上する。また、第1表示領域DA1では、第2表示領域DA2に表示されている部分マップMP1xの第2範囲R2に対応する第1範囲R1が枠線で表示されているので、ユーザは、第2表示領域DA2にどの部分エリアが表示されているのかを容易に理解することができる。
また、情報端末2の第1表示部22に設定画面P1が表示されている状態で、ユーザが横スクロールバーB2又は縦スクロールバーB3を操作すると、第1操作受付部23が、第2表示領域DA2に表示される第2範囲R2を移動させるスクロール操作を受け付ける。第1操作受付部23がスクロール操作を受け付けると、第1表示制御部17が、スクロール操作に応じた変位量だけ第2範囲R2を移動させた画面データを生成する。そして、情報端末2が、第1表示制御部17が生成した画面データに基づいて、第2範囲R2を移動させた画面を第2表示領域DA2に表示させる。つまり、第1操作受付部23が、第2表示領域DA2に表示されている表示対象の部分マップMP20をスクロールするスクロール操作を受け付けると、第1表示制御部17は、スクロール操作に応じて、エリアマップMP1において第2表示領域DA2に表示する領域を変更する。したがって、第2表示領域DA2に部分マップMP1xの全体が表示できない場合でも、スクロール操作によって第2表示領域DA2に表示する領域を変更することで、部分マップMP1xの所望の領域を第2表示領域DA2に表示させることができる。
(3.2)エリアマップの生成動作
エリアマップMP1は、複数の部分エリアA11~A1nにそれぞれ対応する複数の部分マップMP11~MP1nを横方向に並べて生成されたマップである。
ここで、複数の部分マップMP11~MP1nの各々は、例えば、部分エリアA11~A1nをそれぞれ移動体4が移動して得た測域センサ43の検知結果に基づいて作成される。つまり、複数の部分マップMP11~MP1nの各々は、移動体4が備える測域センサ43の検知結果に基づいて作成された電子地図である。移動体4が部分エリアA11~A1nを移動すると、測域センサ43によって部分エリアA11~A1nに存在する壁、柱、隔壁等の構造体が検出される。移動体4は、測域センサ43の検知結果に基づいて部分エリアA11~A1nの部分マップMP11~MP1nを作成し、作成した部分マップMP11~MP1nのデータをサーバ装置1に送信する。なお、サーバ装置1のマップ生成部15が、移動体4から受信した測域センサ43の検知結果に基づいて部分エリアA11~A1nの部分マップMP11~MP1nを作成してもよい。
サーバ装置1のマップ生成部15は、複数の部分エリアA11~A1nにそれぞれ対応する複数の部分マップMP11~MP1nを横方向につなげてエリアマップMP1を作成する。
ここで、部分マップMP11~MP1nを作成するために移動体4が移動したときの部分エリアA11~A1nの状態(フロアのレイアウト、設備の設置状況等)や移動体4が移動した範囲によって、作成される部分マップMP11~MP1nのサイズ(範囲)及び向き等が互いに異なる場合がある。
そのため、サイズ及び向き等が互いに異なる複数の部分マップMP11~MP1nをそのまま用いて第1表示領域DA1にサムネイル画像を表示すると、複数の部分マップMP11~MP1nでサイズ及び向き等が互いに異なるため、位置関係が判りにくい表示となる可能性がある。図6は、1階部分の部分エリアA11に対応する部分マップMP11と、2階部分の部分エリアA12に対応する部分マップMP12の一例を示している。2階部分の部分エリアA12で移動体4が移動する範囲は、1階部分の部分エリアA11で移動体4が移動する範囲の約半分となっているため、部分マップMP12は部分マップMP11の約半分の大きさとなっている。
このように、複数の部分エリアA11~A1nのそれぞれで作成される複数の部分マップMP11~MP1nのサイズ、向き等が互いに異なる場合があるため、マップ生成部15は、複数の部分マップMP11~MP1nの位置、向き、及び縮尺を自動的に調整してエリアマップMP1を作成する機能を有している。
複数の部分エリアA11~A1nは、多層の建物の複数のフロアに1対1に対応しているので、複数の部分エリアA11~A1nの各々には同じ位置に壁、柱、隔壁等が存在する可能性が高い。
そこで、マップ生成部15は、複数の部分マップMP11~MP1nから壁、柱、隔壁等の構造体を検出し、同じ構造体が地図上で同じ座標に位置するように、複数の部分マップMP11~MP1nの位置、向き、及び縮尺を調整する。
なお、多層の建物には各階を移動するための昇降装置としてエレベータが設置されており、各階でエレベータは同じ位置に存在する。したがって、マップ生成部15は、各階で同じ位置にあるエレベータが地図上で同じ座標に位置するように、複数の部分マップMP11~MP1nの位置、向き、及び縮尺を調整してもよい。
また、多層の建物に各階を移動するための昇降装置としてエレベータが設置されている場合、ある階の部分エリアにおいて、エレベータの位置が、別の階の部分エリアへ移動するためのゲートとなる。
例えば、複数の部分エリアA11~A1nのうち部分エリアA11を第1部分エリア、部分エリアA12を第2部分エリアとしたとき、部分マップMP11が第1部分エリアに対応する第1部分マップとなり、部分マップMP12が第2部分エリアに対応する第2部分マップとなる。すなわち、複数の部分エリアA11~A1nは第1部分エリアと第2部分エリアとを含み、複数の部分マップMP1xは、第1部分エリアに対応する第1部分マップと、第2部分エリアに対応する第2部分マップとを含んでいる。そして、第1部分エリアである部分エリアA11内のエレベータの位置が第1ゲートGT1、第2部分エリアである部分エリアA12内のエレベータの位置が第2ゲートGT2となる(図4参照)。つまり、第1ゲートGT1及び第2ゲートGT2は、複数のフロア間を移動する昇降装置(エレベータ)の位置に設定されている。移動体4は、第1部分エリア(部分エリアA11)内の第1ゲートGT1と、第2部分エリア(部分エリアA12)内の第2ゲートGT2とを含む連絡路を通って、第1部分エリア(部分エリアA11)と第2部分エリア(部分エリアA12)との間を移動可能となる。
ここで、ユーザが、情報端末2を用いて、第1部分マップ上の第1ゲートGT1の位置に第1連携ノードを生成し、第2部分マップ上の第2ゲートGT2の位置に第2連携ノードを生成する操作を行うと、第1操作受付部23がユーザの操作を受け付ける。そして、ノード生成部13が、第1操作受付部23が受け付けた操作情報に基づいて、第1部分マップ(部分マップMP11)上で第1ゲートGT1に対応する第1連携ノードND1を生成し、第2部分マップ(部分マップMP12)上で第2ゲートGT2に対応する第2連携ノードND2を生成する。
第1連携ノードND1及び第2連携ノードND2が生成されると、マップ生成部15は、第1部分マップ(部分マップMP11)と第2部分マップ(部分マップMP12)とを重ねたときに第1連携ノードND1と第2連携ノードND2の位置が一致するように、エリアマップMP1における第1部分マップ(部分マップMP11)と第2部分マップ(部分マップMP12)の位置、向き、及び縮尺を調整する。
ここで、第1表示制御部17は、複数の部分マップMP11~MP1nにおいて、同じエレベータに対応する連携ノードが設定されている場合、同じエレベータであることを示す文字(例えば「EV1」等)を部分マップMP11~MP1nに表示させている。これにより、ユーザは、第2表示領域DA2に表示される部分マップMP20から、エレベータに対応する連携ノードの位置を容易に把握することができる。
上述のように、複数の部分マップMP11~MP1nの位置、向き、及び縮尺が同じになるように調整されるので、第1表示領域DA1にサムネイル画像を表示する場合等に複数の部分エリアA11~A1nの位置関係を把握しやすくなるという利点がある。
(3.3)設定画面での経路要素の設定動作
ユーザが、情報端末2を用いて、部分マップMP1xにノード又はパス等の経路要素を設定する動作について説明する。
ユーザは、情報端末2の第1表示部22に設定画面P1が表示されている状態で、部分マップMP1xに経路要素を設定する操作を行うことができる。
ユーザが、情報端末2を用いて、作業対象の部分マップMP20上の指定位置にノードを生成する操作を行うと、第1操作受付部23が受け付けた操作情報に基づいてノード生成部13が指定位置にノードを生成する。また、ユーザが、情報端末2を用いて、作業対象の部分マップMP20上にある一対のノードを選択してパスを生成する操作を行うと、第1操作受付部23が受け付けた操作情報に基づいてパス生成部14が一対のノードの間にパスを生成する。
このように、ユーザは、第2表示領域DA2に表示されている作業対象の部分マップMP20にノード又はパス等の経路要素を生成することで、移動体4が移動可能な経路を設計することができる。したがって、所定エリアA1が複数の部分エリアA11~A1nを含んでいる場合でも、作業対象の部分エリアに対応する部分マップMP20を容易に選択して、経路を設計する作業を行うことができ、移動体4が移動可能な経路を設計する作業の作業効率が向上する。
ところで、情報端末2の第1表示部22に設定画面P1が表示されている状態で経路要素の設定等を行う場合に、測域センサ43の検知結果に基づいて生成された部分マップMP20(図7参照)に、対応する部分エリアの平面図G1(図8参照)を重ね合わせて表示することも好ましい。平面図G1は例えば二次元のCAD図面である。すなわち、第1表示制御部17は、部分マップMP20に平面図G1を重ね合わせたマップ画面G2(図9参照)を作成し、マップ画面G2の第2範囲R2を第2表示領域DA2に表示することが好ましい。つまり、第2表示領域DA2には、表示対象の部分マップMP20に重ねて表示対象の部分エリアに対応する平面図G1が表示されることになる。なお、平面図G1の透過率を設定することで、平面図G1を透過して部分マップMP20を視認できるような状態で、部分マップMP20及び平面図G1が重ねて表示されている。
第2表示領域DA2には、平面図G1に部分マップMP20を重ね合わせたマップ画面G2の第2範囲R2が表示されるので、平面図G1を参考にしながら、部分マップMP20にノード又はパス等の経路要素を設定する作業を行うことができる。
ここで、測域センサ43の検知結果に基づいて生成される部分マップMP11~MP1nの位置、向き、及び縮尺が平面図G1と一致していない場合がある。そこで、設定画面P1の第3表示領域DA3には、例えば作業対象の平面図G1の位置、向き、及び縮尺をユーザが手動で設定するための入力ボックスBX1~BX5及びスライドボタンBT1~BT3などが設けられている。
入力ボックスBX1,BX2は、作業対象の平面図G1の位置をX方向及びY方向のそれぞれでオフセットするオフセット量を入力するための入力ボックスである。入力ボックスBX1,BX2にオフセット量を入力することで、平面図G1の位置を調整できる。入力ボックスBX3,BX4は、作業対象の部分マップMP20の角度及び表示倍率をそれぞれ入力するための入力ボックスである。また、スライドボタンBT1,BT2は、作業対象の平面図G1の角度及び表示倍率をそれぞれ変化させるためのボタンである。入力ボックスBX3,BX4に数値を入力したり、スライドボタンBT1,BT2を動かしたりすることで、平面図G1の向き及び縮尺を調整することができる。また、入力ボックスBX5は、平面図G1の透過率を数値で入力するための入力ボックスであり、スライドボタンBT3は、平面図G1の透過率を変化させるためのボタンである。入力ボックスBX5に数値を入力したり、スライドボタンBT3を動かしたりすることで、平面図G1の透過率を調整することができる。
また、設定画面P1の第3表示領域DA3には一括設定ボタンBT4が表示されており、ユーザが情報端末2を用いて一括設定ボタンBT4を操作して、一括設定を有効又は無効に切り替えることができる。そして、一括設定が有効に切り替えられた状態で、ユーザが、平面図G1に対するオフセット量、角度、縮尺、及び透過率の設定を行うと、平面図G1に対するオフセット量、角度、縮尺、及び透過率の設定内容が全ての部分マップMP11~MP1nに適用される。つまり、情報端末2の第1操作受付部23が、平面図G1の位置、向き、縮尺、及び透過率の設定情報を受け付けると、表示対象の部分マップMP20に対する設定情報が複数の部分マップMP11~MP1nの全てに適用される。これにより、ユーザは、複数の部分マップMP11~MP1nのそれぞれでオフセット量、角度、縮尺、及び透過率の設定を行う必要がなく、設定の手間を減らすことができる。
ところで、設計支援システム100を用いて、複数の部分マップMP11~MP1nの同じ位置に、ノード又はパス等の経路要素を一括設定したい場合がある。
例えば、情報端末2の第1表示部22に設定画面P1が表示されている状態で、ユーザが特定操作を行いながら作業対象の部分マップMP20に経路要素を設定する操作を行うと、第1操作受付部23は、複数の部分マップMP11~MP1nに経路要素を一括設定する一括設定操作を受け付ける。一括設定操作とは、作業対象の部分マップMP20を含む複数の部分マップMP11~MP1nの同じ位置に、経路要素(ノード及びパスの少なくとも一方を含む)を設定する操作である。第1操作受付部23が一括設定操作を受け付けると、サーバ装置1の経路設定部16は、部分マップMP20に対して設定された経路要素を、複数の部分マップMP11~MP1nの同じ位置に設定する。このとき、第2表示領域DA2には、指定された位置に生成された経路要素が表示される。なお、特定操作を行いながら経路要素を設定する操作とは、経路要素を入力する際に、予め設定された特殊キー(例えばAltキーなど)を操作しながら、経路要素を設定する操作である。このような特定操作と共に経路要素の設定操作が行われた場合、複数の部分マップMP11~MP1nの同じ位置に経路要素が一括的に生成されるので、経路を設計する作業の作業効率が向上するという利点がある。
また、情報端末2の第1表示部22に設定画面P1が表示されている状態で、ユーザが作業対象の部分マップMP20においてコピー領域を指定してコピー領域にある1又は複数の経路要素をコピーする操作を行うと、サーバ装置1の経路設定部16がコピー領域にある1又は複数の経路要素をコピーする。その後、ユーザが、情報端末2を操作して設定画面P1の第2表示領域DA2にコピー先の部分マップを表示させると、第1表示制御部17は、コピー先の部分マップにおいて、コピー元の部分マップのコピー領域と同じ位置にペースト領域を表示する。ペースト領域には、コピー領域に設定された1又は複数の経路要素が表示されている。ここで、ユーザが、情報端末2を操作してペースト領域を移動させる操作を行うと、第1表示制御部17は、第2表示領域DA2に表示されているコピー先の部分マップにおいて、ペースト領域の位置を移動させる。そして、ユーザが、情報端末2を操作してペースト領域にある1又は複数の経路要素を設定するペースト操作を行うと、サーバ装置1の経路設定部16が、コピー領域に設定されていた経路要素をペースト領域の同じ位置に設定する処理を実行する。
このように、第1操作受付部23が、複数の部分マップMP1xのうちコピー元の部分マップに設定されたコピー対象の経路要素をコピーして、コピー先の部分マップに貼付ける操作を受け付けると、経路設定部16は、コピー先の部分マップに、コピー対象の経路要素を貼付ける。これにより、設計支援システム100では、コピー元の部分マップに設定されている1又は複数の経路要素をコピーして、コピー先の部分マップにペーストすることができるので、経路要素を設定する手間を軽減することができる。また、コピー先の部分マップにおいて、コピー対象の経路要素を貼付ける位置が調整可能であるから、所望の位置に経路要素を貼付けることができる。
また、情報端末2の第1表示部22に設定画面P1が表示されている状態で、ユーザが作業対象の部分マップMP20をコピーする操作を行うと、第1操作受付部23が部分マップMP20のコピー操作を受け付ける。第1操作受付部23が部分マップMP20のコピー操作を受け付けると、サーバ装置1のマップ生成部15が新しい部分マップを作成する。そして、サーバ装置1の経路設定部16が、新しい部分マップに、コピー元の部分マップMP20に設定されている経路要素(ノード及びパス等)を、コピー元の部分マップMP20と同じ位置に設定する。このとき、第1表示制御部17は、新たに追加した部分マップを、当該部分マップに設定した経路要素を含めて、設定画面P1の第2表示領域DA2に表示させる。複数の部分エリアA11~A1nで設定する経路が同じ場合には、作成した部分マップをコピーして新たな部分マップを作成することで、複数の部分マップのそれぞれで経路要素を設定する場合に比べて、経路要素を設定する手間を軽減することができる。
また、第1表示制御部17は、設定画面P1の第2表示領域DA2に、複数の部分マップMP11~MP1nのうち表示対象の部分マップMP20とは異なる参照用の部分マップに重ねて、表示対象(作業対象)の部分マップMP20を表示してもよい。ここで、作業対象の部分マップMP20は最前面に表示されているが、作業対象の部分マップMP20を透過表示することで、作業対象の部分マップMP20を透過して参照用の部分マップを目視可能となっている。したがって、ユーザは、参照用の部分マップにおける経路要素の設定内容を参考にしながら、作業対象の部分マップに経路要素を設定する作業を行うことができる。
また、設計支援システム100を用いて、複数の部分マップMP11~MP1nの同じ位置にある経路要素を一括して移動させたい場合がある。
例えば、情報端末2の第1表示部22に設定画面P1が表示されている状態で、ユーザが特定操作を行いながら作業対象の部分マップMP20に設定されている経路要素(ノード又はパス等)を変更する操作を行うと、第1操作受付部23は、複数の部分マップMP11~MP1nにおいて同じ位置にある経路要素を一括して変更する一括変更操作を受け付ける。一括変更操作とは、作業対象の部分マップMP20を含む複数の部分マップMP11~MP1nの同じ位置に設定された経路要素を変更する操作であり、例えば操作対象の経路要素を移動させる操作である。第1操作受付部23が一括変更操作を受け付けると、サーバ装置1の経路設定部16は、複数の部分マップMP11~MP1nにおいて、部分マップMP20に設定されている経路要素と同じ位置に設定されて経路要素を一括して変更する。このとき、第2表示領域DA2では、一括移動操作の対象の経路要素が変更後の状態で表示される。なお、特定操作とは、経路要素を入力する際に、予め設定された特殊キー(例えばAltキーなど)を操作しながら、入力するような操作である。
このように、第1操作受付部23が、第2表示領域DA2に表示された表示対象の部分マップMP20に表示されている経路要素を変更する変更操作を受け付けると、経路設定部16は、複数の部分マップMP1xのうち表示対象の部分マップMP20以外の1以上の部分マップにおいて、変更操作により変更された経路要素に対応する位置にある経路要素を一括して変更する。これにより、複数の部分マップMP11~MP1nのそれぞれで経路要素を変更する操作を行う必要がなく、経路を設計する作業の作業効率が向上するという利点がある。
また、情報端末2の第1表示部22に設定画面P1が表示されている状態で、ユーザが特定操作を行いながら作業対象の部分マップMP20に設定されている経路要素(ノード又はパス)を範囲選択する操作を行うと、サーバ装置1の第1表示制御部17は、複数の部分マップMP11~MP1nにおいて同じ位置にある経路要素を選択状態にして表示する。特定操作を行いながら範囲選択する操作とは、予め設定された特殊キー(例えばAltキーなど)を操作しながら、範囲選択する操作のことである。複数の部分マップMP11~MP1nにおいて同じ位置にある経路要素を選択状態にした状態で、ユーザが、作業対象の部分マップMP20において選択状態とした経路要素をドラッグする操作を行うと、サーバ装置1の経路設定部16は、複数の部分マップMP11~MP1nのそれぞれで選択状態とされた経路要素を一括して移動させる。これにより、複数の部分マップMP11~MP1nにおいて同じ位置にある経路要素の位置を一括して移動させることができ、経路を設計する作業の作業効率が向上するという利点がある。
(4)移動体制御システムの動作
設計支援システム100によりエリアマップMP1に経路が設計された状態で、移動体制御システム200により移動体4の状態を監視又は制御する動作について説明する。
ユーザが操作端末3を操作して、操作端末3にインストールされた移動体4の監視制御用のアプリケーションソフトを起動させると、操作端末3の第2表示部32には、図10に示すような監視画面P2が表示される。
監視画面P2には、所定エリアA1内で使用されている複数台の移動体(搬送ロボット)4の動作状態を示す表TB1が表示されている。表TB1には、移動体(搬送ロボット)4の識別番号、移動体4が移動中のフロア(部分エリア)、電源の入/切状態、移動体4の動作状態(走行中又は停止中)を示す情報、搬送物を把持しているか否かを示す情報、蓄電池の充電状態等の情報が表示されている。
ユーザが、操作端末3を用いて、表TB1に表示されている複数の移動体4から所望の移動体4を選択する操作を行うと、第2操作受付部33が移動体4の選択操作を受け付け、第3通信部31が移動体4の選択操作を示す操作情報をサーバ装置1に送信する。サーバ装置1の第1通信部11が、操作端末3からの操作情報を受信すると、第1表示制御部17が、選択された移動体4が存在する部分マップを操作端末3に表示させる画面データを作成し、この画面データを第1通信部11から操作端末3に送信させる。操作端末3の第3通信部31がサーバ装置1から画面データを受信すると、第2表示制御部34が第2表示部32に移動体4が存在する部分マップの監視画面P3(図11参照)を第2表示部32に表示させる。監視画面P3には、移動体4が存在する部分マップに重ねて移動体4のマーカM1~M3が移動体4の存在する位置に表示されている。操作端末3は、サーバ装置1と接続したときに、サーバ装置1の第1通信部11から部分マップMP11~MP1nのデータを第3通信部31で受信し、第2操作受付部33が受け付けた操作情報をもとに、移動体4が存在する部分マップの監視画面P3を第2表示制御部34が第2表示部32に表示してもよい。
このように、第2操作受付部33が操作対象の移動体4を指定する操作を受け付けると、第2表示制御部34は、複数の部分マップMP1xのうち、操作対象の移動体4が存在する部分エリアに対応する部分マップMP1xを第2表示部32に表示させている。したがって、移動体4が移動する所定エリアA1が複数の部分エリアA11~A1nを含んでいる場合でも、操作対象の移動体4が存在する部分エリアに対応する部分マップMP1xが第2表示部32に表示されるので、ユーザは操作対象の移動体4が存在する部分エリアを容易に把握できる。
また、第2表示制御部34は、操作対象の移動体4が存在する部分エリアに対応する部分マップMP1xにおいて、操作対象の移動体4を示すマーカM1~M3を、操作対象の移動体4の存在位置に対応する位置に表示させている。したがって、ユーザは、部分マップMP1x上に表示されたマーカM1~M3に基づいて操作対象の移動体4の存在位置を容易に把握することができる。なお、監視画面P3では、ユーザが選択した移動体4のマーカは、他の移動体4のマーカと異なる態様(例えば色など)で表示されているので、ユーザは選択した移動体4の現在位置を容易に把握することができる。
また、監視画面P3には、選択された移動体4の情報を表示する表TB2がインポーズ表示されており、ユーザは表TB2の内容を確認することで選択した移動体4の状態を把握することができる。
なお、操作端末3の第2表示部32に監視画面P3が表示されている状態で、ユーザが、所望の移動体4のマーカM1~M3を選択する操作(タッチ操作等)を行うと、第2操作受付部33が選択操作を受け付ける。第2操作受付部33が選択操作を受け付けると、サーバ装置1の第1表示制御部17が選択された移動体4の情報を表示する表TB2を監視画面P3内にインポーズ表示する画面データを生成し、この画面データを第1通信部11から操作端末3に送信させる。このとき、操作端末3の第3通信部31がサーバ装置1からの画面データを受信し、第2表示制御部34が、第2表示部32に、表TB2をインポーズ表示した監視画面P3を表示する。
(5)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、設計支援システム100と同様の機能は、設計支援システムの表示制御方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る表示制御方法は、複数の部分エリアA11~A1nを含む所定エリアA1内で移動体4が移動可能な経路の設計を支援する設計支援システム100の表示制御方法である。この表示制御方法は、第1表示領域DA1と第2表示領域DA2とを含む設定画面P1を表示部(第1表示部22)に表示させる表示ステップと、ユーザの操作を受け付ける操作受付ステップと、を含む。表示ステップでは、第1表示領域DA1に、複数の部分エリアA11~A1nにそれぞれ対応する複数の部分マップMP11~MP1nをそれぞれ縮小化した複数のサムネイル画像TP1のうち2以上のサムネイル画像TP1を表示させる。表示ステップでは、第1表示領域DA1に表示されている2以上のサムネイル画像から表示対象のサムネイル画像の第1範囲R1を指定する操作を操作受付ステップで受け付けると、表示対象のサムネイル画像に対応する表示対象の部分マップの、第1範囲R1に対応する第2範囲R2を第2表示領域DA2に表示させる。一態様に係る(コンピュータ)プログラムは、コンピュータシステムに、上記の表示制御方法を実行させるためのプログラムである。
以下、上記の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における設計支援システム100、操作端末3、及び表示制御方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における設計支援システム100、操作端末3、及び表示制御方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1又は複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1又は複数の電子回路で構成される。
また、設計支援システム100における複数の機能が、サーバ装置1と、情報端末2とに分散して設けられているが、サーバ装置1及び情報端末2に分散して設けられた複数の機能が1つの筐体内に集約されていてもよい。また、設計支援システム100の一部の機能はクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
同様に、移動体制御システム200における複数の機能が、サーバ装置1と、操作端末3とに分散して設けられているが、サーバ装置1及び操作端末3に分散して設けられた複数の機能が1つの筐体内に集約されていてもよい。また、移動体制御システム200の一部の機能はクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の設計支援システム(100)は、複数の部分エリア(A11~A1n)を含む所定エリア(A1)内で移動体(4)が移動可能な経路の設計を支援する。設計支援システム(100)は、第1表示領域(DA1)及び第2表示領域(DA2)を含む設定画面(P1)を表示部(22)に表示させる表示制御部(17)と、ユーザの操作を受け付ける操作受付部(23)と、を備える。表示制御部(17)は、第1表示領域(DA1)に、複数の部分エリア(A11~A1n)にそれぞれ対応する複数の部分マップ(MP11~MP1n)をそれぞれ縮小化した複数のサムネイル画像(TP1)のうち2以上のサムネイル画像(TP1)を表示させる。表示制御部(17)は、第1表示領域(DA1)に表示されている2以上のサムネイル画像(TP1)から表示対象のサムネイル画像(TP1)の第1範囲(R1)を指定する操作を操作受付部(23)が受け付けると、表示対象のサムネイル画像(TP1)に対応する表示対象の部分マップ(MP20)の第1範囲(R1)に対応する第2範囲(R2)を第2表示領域(DA2)に表示させる。
この態様によれば、移動体(4)が移動可能な経路を設計する作業の作業効率が向上するという利点がある。
第2の態様の設計支援システム(100)では、第1の態様において、第1範囲(R1)を指定する操作は、表示対象のサムネイル画像(TP1)において、第1範囲(R1)の中心の第1位置(CP1)を指定する操作を含む。表示制御部(17)は、第1位置(CP1)に対応する表示対象の部分マップ(MP20)の第2位置(CP2)が、第2表示領域(DA2)の中心である第3位置(CP3)に一致するように、表示対象の部分マップ(MP20)の第2範囲(R2)を第2表示領域(DA2)に表示させる。
この態様によれば、第1範囲(R1)の中心の第1位置(CP1)を指定する操作を行うことによって、第2表示領域(DA2)に表示される部分マップを変更することができる。
第3の態様の設計支援システム(100)では、第1又は第2の態様において、所定エリア(A1)に対応する電子的なエリアマップ(MP1)は、複数の部分マップ(MP11~MP1n)をつなげて作成されている。操作受付部(23)が、第2表示領域(DA2)に表示されている表示対象の部分マップ(MP20)をスクロールするスクロール操作を受け付けると、表示制御部(17)は、スクロール操作に応じて、エリアマップ(MP1)において第2表示領域(DA2)に表示する領域を変更する。
この態様によれば、スクロール操作を行うことによって第2表示領域(DA2)に表示される部分マップを変更することができる。
第4の態様の設計支援システム(100)は、第1~第3のいずれかの態様において、ノード生成部(13)と、マップ生成部(15)と、を更に備える。ノード生成部(13)は、操作受付部(23)が、第2表示領域(DA2)に表示されている表示対象の部分マップ(MP20)において、ノード位置を指定する操作を受け付けると、ノード位置に対応する位置に、移動体(4)を制御可能なノードを生成する。マップ生成部(15)は複数の部分マップ(MP11~MP1n)をつなげてエリアマップ(MP1)を生成する。複数の部分エリア(A11~A1n)は、第1部分エリアと、第2部分エリアとを含む。複数の部分マップ(MP11~MP1n)は、第1部分エリアに対応する第1部分マップと、第2部分エリアに対応する第2部分マップと、を含む。移動体(4)は、第1部分エリア内の第1ゲート(GT1)と、第2部分エリア内の第2ゲート(GT2)とを含む連絡路を通って、第1部分エリアと第2部分エリアとの間を移動可能である。ノード生成部(13)が、第1部分マップ上で第1ゲート(GT1)に対応する第1連携ノード(ND1)を生成し、第2部分マップ上で第2ゲート(GT2)に対応する第2連携ノード(ND2)を生成すると、マップ生成部(15)は、第1部分マップと第2部分マップとを重ねたときに第1連携ノード(ND1)と第2連携ノード(ND2)の位置が一致するように、エリアマップ(MP1)における第1部分マップと第2部分マップの位置を調整する。
この態様によれば、第1連携ノード(ND1)と第2連携ノード(ND2)の位置が一致するように、複数の部分マップ(MP11~MP1n)の位置が調整されたエリアマップ(MP1)を生成することができる。
第5の態様の設計支援システム(100)では、第4の態様において、複数の部分エリア(A11~A1n)は、多層の建物が有する複数のフロアに1対1に対応する。第1ゲート(GT1)及び第2ゲート(GT2)が、複数のフロア間を移動する昇降装置の位置に設定される。
この態様によれば、昇降装置の位置が一致するように、複数の部分マップ(MP11~MP1n)の位置が調整されたエリアマップ(MP1)を生成することができる。
第6の態様の設計支援システム(100)では、第1~第5のいずれかの態様において、複数の部分マップ(MP11~MP1n)の各々は、移動体(4)が備える測域センサ(43)の検出結果に基づいて作成された電子地図である。第2表示領域(DA2)には、表示対象の部分マップ(MP20)に重ねて表示対象の部分エリアの平面図(G1)が表示される。操作受付部(23)が、表示対象の平面図(G1)の位置、向き、縮尺、及び平面図(G1)の透過率の設定情報を受け付けると、平面図(G1)に対する設定情報が前記複数の部分マップ(MP11~MP1n)の全てに適用される。
この態様によれば、設定の手間を軽減できる。
第7の態様の設計支援システム(100)は、第1~第6のいずれかの態様において、経路設定部(16)を更に備える。操作受付部(23)が、第2表示領域(DA2)に表示された表示対象の部分マップ(MP20)に、ノード及びパスの少なくとも一方を含む経路要素を設定する操作を受け付けると、経路設定部(16)は、表示対象の部分マップ(MP20)を含む複数の部分マップ(MP11~MP1n)の同じ位置に経路要素を設定する。
この態様によれば、経路を設計する作業の作業効率が向上するという利点がある。
第8の態様の設計支援システム(100)では、第7の態様において、操作受付部(23)が、第2表示領域(DA2)に表示された表示対象の部分マップ(MP20)に表示されている経路要素を変更する変更操作を受け付けると、経路設定部(16)は、複数の部分マップ(MP11~MP1n)のうち表示対象の部分マップ(MP20)以外の1以上の部分マップ(MP11~MP1n)において、変更操作により変更された経路要素に対応する位置にある経路要素を一括して変更する。
この態様によれば、経路を設計する作業の作業効率が向上するという利点がある。
第9の態様の設計支援システム(100)では、第7の態様において、操作受付部(23)が、複数の部分マップ(MP11~MP1n)のうちコピー元の部分マップ(MP11~MP1n)に設定されたコピー対象の経路要素をコピーして、コピー先の部分マップ(MP11~MP1n)に貼付ける操作を受け付けると、経路設定部(16)は、コピー先の部分マップ(MP11~MP1n)に、コピー対象の経路要素を貼付ける。
この態様によれば、経路を設計する作業の作業効率が向上するという利点がある。
第10の態様の設計支援システム(100)では、第9の態様において、コピー先の部分マップにおいて、コピー対象の経路要素を貼付ける位置が調整可能である。
この態様によれば、経路を設計する作業の作業効率が向上するという利点がある。
第11の態様の設計支援システム(100)では、第1~第10のいずれかの態様において、表示制御部(17)は、第2表示領域(DA2)に、複数の部分マップ(MP11~MP1n)のうち表示対象の部分マップ(MP20)とは異なる参照用の部分マップ(MP11~MP1n)に重ねて、表示対象の部分マップ(MP20)を表示する。
この態様によれば、参照用の部分マップ(MP11~MP1n)を参考にしながら、表示対象の部分マップ(MP20)に経路要素を設定する作業を行うことができる。
第12の態様の操作端末(3)は、第1の態様の設計支援システム(100)によって経路が設定された所定エリア(A1)で移動する複数の移動体(4)のうち操作対象の移動体(4)を操作するための操作端末(3)である。第1の態様の設計支援システム(100)が備える表示部(22)、操作受付部(23)、表示制御部(17)は、それぞれ、第1表示部(22)、第1操作受付部(23)、第1表示制御部(17)である。操作端末(3)は、第2表示部(32)と、第2操作受付部(33)と、第2表示制御部(34)と、を備える。第2表示部(32)は、設計支援システム(100)によって経路が設定された複数の部分マップ(MP11~MP1n)のうち表示対象の部分マップ(MP20)を表示する。第2操作受付部(33)はユーザの操作を受け付ける。第2操作受付部(33)が操作対象の移動体(4)を指定する操作を受け付けると、第2表示制御部(34)は、複数の部分マップ(MP11~MP1n)のうち、操作対象の移動体(4)が存在する部分エリア(A11~A1n)に対応する部分マップ(MP11~MP1n)を第2表示部(32)に表示させる。
この態様によれば、移動体(4)が移動する所定エリア(A1)が複数の部分エリア(A11~A1n)を含んでいる場合でも、操作対象の移動体(4)が存在する部分エリア(A11~A1n)に対応する部分マップ(MP11~MP1n)を第2表示部(32)が表示されるので、移動体(4)を操作する作業の作業効率が向上するという利点がある。
第13の態様の操作端末(3)では、第12の態様において、第2表示制御部(34)は、操作対象の移動体(4)が存在する部分エリア(A11~A1n)に対応する部分マップ(MP11~MP1n)において、操作対象の移動体(4)を示すマーカを、操作対象の移動体(4)の存在位置に対応する位置に表示させる。
この態様によれば、操作対象の移動体(4)の存在位置を容易に把握できるという利点がある。
第14の態様の表示制御方法は、複数の部分エリア(A11~A1n)を含む所定エリア(A1)内で移動体(4)が移動可能な経路の設計を支援する設計支援システム(100)の表示制御方法である。表示制御方法は、第1表示領域(DA1)と第2表示領域(DA2)とを含む設定画面(P1)を表示部(22)に表示させる表示ステップと、ユーザの操作を受け付ける操作受付ステップと、を含む。表示ステップでは、第1表示領域(DA1)に、複数の部分エリア(A11~A1n)にそれぞれ対応する複数の部分マップ(MP11~MP1n)をそれぞれ縮小化した複数のサムネイル画像(TP1)のうち2以上のサムネイル画像(TP1)を表示させる。表示ステップでは、第1表示領域(DA1)に表示されている2以上のサムネイル画像(TP1)から表示対象のサムネイル画像(TP1)の第1範囲(R1)を指定する操作を操作受付ステップで受け付けると、表示対象のサムネイル画像(TP1)に対応する表示対象の部分マップ(MP20)の、第1範囲(R1)に対応する第2範囲を第2表示領域(DA2)に表示させる。
この態様によれば、移動体(4)が移動可能な経路を設計する作業の作業効率が向上するという利点がある。
上記態様に限らず、上記実施形態に係る設計支援システム(100)の種々の構成(変形例を含む)は、設計支援システム(100)の表示制御方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化可能である。
第2~第10の態様に係る構成については、設計支援システム(100)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。第13の態様に係る構成については、操作端末(3)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。