JP7843150B2 - コンベヤの方向転換装置 - Google Patents

コンベヤの方向転換装置

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Description

本発明は、メイン搬送路に送られてきた搬送物を、メイン搬送路の側部に設けられた分岐搬送路に方向転換して移送するようにしたコンベヤの方向転換装置に関する。
配送センターや物流センター等においては、ダンボール等の搬送物を行き先別に仕分けしたり保管したりするために、ローラコンベヤやベルトコンベヤ等により送られてきた搬送物を、側部に接続された分岐搬送路に方向転換して移送する方向転換装置が用いられている。
従来の方向転換装置としては、メイン搬送路と分岐搬送路との分岐部に、メイン搬送路の幅方向に所定間隔置きに並ぶ複数の方向転換ローラ(送出ローラ)の列を搬送方向に沿って複数列設け、各列の方向転換ローラをメイン搬送路の搬送面上に突出させることにより、搬送物を分岐搬送路に移送するようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
特許第5024631号公報(第5頁、第8図)
特許文献1に記載されている方向転換装置においては、複数列の方向転換ローラをメイン搬送路上に一斉に出没させることにより、搬送物の搬送方向をメイン搬送における直進方向と分岐搬送における分岐傾斜方向とに選択的に変換するようになっているため、搬送物を分岐搬送路に移送する際、先行してメイン搬送路を直進している搬送物が最下流部の方向転換ローラの出没領域から外れるまでは、全ての方向転換ローラを上昇させることができない。また、分岐搬送を終えて後続する搬送物を分岐傾斜方向から直進方向に変更する際においても、先行する搬送物が完全に分岐搬送路に移送されるまでは、全ての方向転換ローラを下降することができない。そのため、搬送物が全ての方向転換ローラを通過するまでの間、後続する搬送物の送り出しを待機させておく必要があり、搬送物の搬送効率や仕分け効率が低下するという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、搬送物の待機時間を短縮し、搬送効率や仕分け効率を向上させることができるようにしたコンベヤの方向転換装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のコンベヤの方向転換装置は、
搬送物を搬送するメイン搬送路と該メイン搬送路の側部に設けられた分岐搬送路との分岐部に配設され、前記メイン搬送路の搬送方向上流側から搬送されてきた搬送物を前記分岐搬送路に方向転換して移送するコンベヤの方向転換装置であって、
前記メイン搬送路の幅方向に所定間隔おきに並ぶ複数の方向転換ローラの列が搬送方向に沿って複数列設けられ、前記複数列の方向転換ローラは、前記メイン搬送路の搬送方向から前記分岐搬送路の搬送方向に水平旋回した後、前記分岐搬送路から前記メイン搬送路の搬送方向に復帰旋回する一連の往復旋回動作が、旋回動作手段により前記列毎に同期して行われ、前記旋回動作手段は、前記一連の往復旋回動作を上流側の前記方向転換ローラの列から順次開始させることを特徴としている。
この特徴によれば、各列の方向転換ローラは、メイン搬送路の搬送方向から分岐搬送路の搬送方向への水平旋回と、分岐搬送路からメイン搬送路の搬送方向ヘの復帰旋回との一連の往復旋回動作が、旋回動作手段により上流側の方向転換ローラの列から順次開始されるため、搬送物の搬送方向を選択的に切り換える際に、先行する搬送物が全ての列の方向転換ローラを通過するまでの間、後続する搬送物の送り出しを待機させておく必要はなく、待機時間を短縮して搬送効率や仕分け効率を向上させることができる。
各列の前記方向転換ローラは、上下方向を向く旋回軸を中心として水平旋回可能なローラブラケットにより回転自在に支持され、前記旋回動作手段は、各列の前記ローラブラケットに枢着され、該ローラブラケットとともに各列の前記方向転換ローラを同期して水平旋回させるリンクプレートと、各列の最外側の前記ブラケットを水平旋回させる複数の円筒カムと、該複数の円筒カムを回転駆動する駆動源とを備えることを特徴としている。
この特徴によれば、各列の方向転換ローラがローラブラケットにより安定的に支持されて水平旋回するので、方向転換ローラの一連の往復旋回動作が円滑に行われる。また、駆動源により複数の円筒カムを駆動し、各列の最外側のローラブラケットのみを旋回駆動するだけで、他の複数のローラブラケット及びそれに支持された全ての方向転換ローラが、リンクプレートを介して同期して水平旋回するので、旋回動作手段の構成を簡素化してコスト低減を図ることができる。
前記駆動源は一つであることを特徴としている。
この特徴によれば、一つの駆動源のみで各列の方向転換ローラを往復旋回動作させることができるので、部品点数が削減されるとともに、駆動源の制御系が簡略化するのでコスト低減が図れる。また、駆動源の設置スペースを小さくできるので、方向転換装置を小型化することができる。
前記複数の円筒カムは、前記ローラブラケットをフォロアを介して水平旋回させるカム溝が形成された同一構造をなし、それらを列ごとに順次位相を所定角度ずつずらして配設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、同一構造の複数の円筒カムの位相を列毎に順次所定角度ずらすだけで、一連の往復旋回動作を上流側の方向転換ローラの列から順次開始させることができるので、コスト低減が図れる。
前記カム溝は前記円筒カムの外周面に連続して形成され、前記円筒カムの1回転で前記一連の往復旋回動作が完了するようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、駆動源を一方向のみに回転駆動するだけでよいので、駆動源の制御系を簡素化することができる。
複数列の前記方向転換ローラは、上流側の方向転換ローラの前記メイン搬送路の搬送方向から前記分岐搬送路の搬送方向への旋回動作、または前記分岐搬送路の搬送方向から前記メイン搬送路の搬送方向への旋回動作が完了する前に、前記上流側に隣接する下流側の列の方向転換ローラが前記と同方向への旋回動作が開始されるようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、搬送物を停止させることなく円滑かつ連続的に移送することができる。
本発明の実施例における方向転換装置を有するコンベヤのメイン搬送路上で搬送物を直進させたときの平面図である。 同じく搬送物を分岐搬送路に方向転換して移送させたときの平面図である。 本発明の実施例に係る方向転換装置の斜視図である。 同じく平面図である。 方向転換ローラの支持部及びローラブラケットと回転カムとの連係部の拡大斜視図である。 回転カムの拡大斜視図である。 (a)~(e)は、カム軸の回転角と各列の方向転換ローラの旋回動作との関係を順に説明するための平面図である。
本発明に係るコンベヤの方向転換装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る方向転換装置につき、図1から図7を参照して説明する。なお、以下においては搬送物の搬送方向である下流側を前方として説明する。
図1及び図2は、本発明が適用されたコンベヤの平面図を示すもので、前後方向に離間して設置された2基のベルトコンベヤからなる直線状のメイン搬送路1と、その側部に斜め前方を向くように設置されたローラコンベヤからなる分岐搬送路2とを備え、本発明の方向転換装置3は、メイン搬送路1と分岐搬送路2との分岐部にそれらとほぼ等高をなすように配設されている。なお、本実施例においては、メイン搬送路1に対し分岐搬送路2の傾斜角度を30°としてあるが、これに限定されることはない。また、メイン搬送路1は、ローラコンベアであってもよい。
メイン搬送路1及び分岐搬送路2は、床面から起立する図示しない脚体によって支持されている。方向転換装置3は、直進方向から分岐方向へ、または分岐方向から直進方向へと搬送方向を選択的に切り換えるものである。この切り換え状態により、メイン搬送路1の上流側から搬送されてきた搬送物Wは、直進方向に搬送され下流側のメイン搬送路1に搬送される場合と、分岐傾斜方向に搬送され下流側の分岐搬送路2へと搬送される場合がある。
図3及び図4に示すように、方向転換装置3は架台4を備えている。架台4は、アングル材よりなる前後左右4本の脚杆41と、前後及び左右に対向する脚杆41、41の下部同士を連結している4本の下部連結杆42と、前後に対向する脚杆41、41の上部同士を連結している正面視倒立L字状の上部連結杆43、43と、上部連結杆43、43のやや内方寄りの対向面同士を連結している前後2本の横連結杆44(前方のみ図示する)とを有している。前後の横連結杆44の上面には、前後方向を向く正面視ハット形の補強部材45、45がボルト止めされている。
左右の上部連結杆43、43の上面には、側板5、5の下端の内向き折曲片5a、5aがボルト止めされている。側板5、5の前後両端部の対向面同士は、左右方向を向く上下2本ずつの連結ロッド6により連結され、側板5、5が左右方向にぐらつくのが防止されている。なお、便宜上、一部の連結ロッド6は途中を切断して図示してある。
側板5、5の内向き折曲片5a、5aの中間部の上面には、左右方向を向く前後複数の補強杆7の両端部が、下面を補強部材45、45の上面に当接させて固定され、架台4が補強されている。
側板5、5の内側面には、前後4本の垂直杆8が所定間隔おきに固定され(図4参照)、左右に対向する各垂直杆8の対向面には、後記する前後4列からなる複数の方向転換ローラ14のローラブラケット15を支持するための左右方向を向くブラケット支持杆9が、前後方向に一定間隔おきに固定されている。前後の各ブラケット支持杆9の上面には、図5に拡大して示すように、左右複数の支持プレート10がボルト11、11により所定間隔おきに固定されている。各支持プレート10の中央部上面には、上下方向を向く円筒ケース12の下端が固着され、この円筒ケース12には、方向転換ローラ14を旋回させるための後記する旋回軸17が嵌挿されるようになっている。円筒ケース12の上端部には、旋回軸17を回転自在に支持するためのベアリング13が圧嵌されている。なお、本明細書においては方向転換ローラの方向転換時に回転中心がずれることなく水平回転する形態も「旋回」に含むものとして説明している。
次に、方向転換装置3の方向転換ローラ14及びその支持構造について説明する。図1に示すように、方向転換装置3には、メイン搬送路1の幅方向に所定間隔おきに並ぶ複数(本実施例では6個)の方向転換ローラ14の列が搬送方向に沿って複数列(本実施例では4列)設けられている。なお、方向転換ローラ14の幅方向の数量及び列数は、メイン搬送路1及び分岐搬送路2の幅寸法や搬送物の大きさによって適宜変更することができる。
図3及び図5に示すように、各列の方向転換ローラ14は、正面視上向きコ字状のローラブラケット15によって回転自在に支持されている。すなわち、方向転換ローラ14を水平の回転軸(図示略)により回転自在に枢支し、回転軸の両端部に形成された角軸部16をローラブラケット15の上向片15aに形成された、上方に開口する保持溝15bに回転不能に嵌合することにより、各列の複数の方向転換ローラ14は、ローラブラケット15により回転自在に支持されている。
ローラブラケット15の中央部には、方向転換ローラ14を水平旋回させるための上下方向を向く旋回軸17の上端部が挿通され、その拡径頭部17aを溶接等により固着することにより、旋回軸17は垂下状態でローラブラケット15の中央部に固定されている。旋回軸17は、前述した円筒ケース12内のベアリング13により回転自在に支持されている。これにより、ローラブラケット15及びそれにより支持された方向転換ローラ14は、旋回軸17を中心として水平旋回することができる。なお、ベアリング13を省略して、旋回軸17を円筒ケース12により回転自在に直接支持することもできる。
図3に示すように、前後の各垂直杆8の対向面には、左右方向を向くモータ内蔵式の公知の4本の駆動ローラ18が、前後の各ブラケット支持杆9の直下に位置するように支持されている。駆動ローラ18と各方向転換ローラ14の中央部の外周面に形成された環状溝19との間には、円形断面の無端状の駆動ベルト20が掛け回されている。前後4本の駆動ローラ18を同時に作動させることにより、各列の方向転換ローラ14が搬送物Wの搬送方向に一斉に回転駆動されるようになっている。
次に、方向転換ローラ14の旋回動作手段について説明する。旋回動作手段は、図3及び図4に示すように、各列の複数の方向転換ローラ14をローラブラケット15とともに同期して水平旋回させる4本の左右方向を向くリンクプレート21と、各列の方向転換ローラ14をローラブラケット15を介して水平旋回させる複数(4個)の円筒カム22と、複数の円筒カム22を回転駆動する駆動源である一つのステッピングモータ23とを備えている。
図5に示すように、各ローラブラケット15の下面には、これを旋回動作させるための前方に突出する作動片24が、旋回軸17の側方に離間させて下方よりボルト止めされている。リンクプレート21は、上下方向の枢軸21aにより各作動片24の先端部に回動可能に枢着されている。これにより、リンクプレート21が左右方向に移動すると、各列の複数のローラブラケット15及びそれに支持された複数の方向転換ローラ14が同期して水平旋回するようになる。
前述した複数の円筒カム22は、外周面に連続するカム溝22aが形成された同一構造をなすもので、前後方向を向くカム軸25に、上流側の円筒カム22から順次位相を所定角度ずつ(本実施例では30°ずつ)ずらして相対回転不能に嵌合されている。カム溝22aは、方向転換ローラ14がメイン搬送路1の搬送方向から分岐搬送路2の搬送方向に30°まで水平旋回した後、メイン搬送路1の搬送方向に復帰旋回するとともに、この一連の往復旋回動作が円筒カム22の1回転で完了するようにその形状や傾斜角度が設計されている。
また、上流側の方向転換ローラ14のメイン搬送路1の搬送方向から分岐搬送路2の搬送方向への旋回動作、または分岐搬送路2の搬送方向からメイン搬送路1の搬送方向への旋回動作が完了する前に、上流側に隣接する下流側の列の方向転換ローラ14が上記と同方向への旋回動作が開始されるように、複数の円筒カム22の位相を順次ずらしている。なお、カム溝22aの傾斜部22bの終端部において180°対向する部分には、方向転換ローラ14が分岐搬送路2及びメイン搬送路1の搬送方向に30°旋回した状態を確実に維持するように水平部22cが形成されている(図6参照)。
カム軸25の両端部は、図中右側の側板5の内側面上部に固定されたブラケット26の前後の内向片26a、26aに、ベアリング27を介して回転自在に支持されている。カム軸25の前端部には、歯付きの従動プーリ28が相対回転不能に嵌合されている。
前述したステッピングモータ23は、左右の側板5、5の前部の内側面に両端部が固定された支持板29(図3においては便宜上図示略)の上面に、ブラケット30を介して従動プーリ28と近接するように設置されている。ステッピングモータ23の回転軸に取り付けられた歯付きの駆動プーリ31と従動プーリ28との間には歯付ベルト32が掛け回されている。これにより、ステッピングモータ23を正面視時計方向に回転するように作動させると、カム軸25とともに4個の円筒カム22が正面視時計方向に同時に回転駆動されるようになる。
図5に示すように、各列の最外方(図中右側)のローラブラケット15における外側の上向片15aには、外面にL字状の駆動片33がねじ止めされている。この駆動片33の外向き水平片33aには、垂直軸回りに回転するカムフォロア34が取り付けられ、カムフォロア34は、円筒カム22のカム溝22aに転動可能に嵌合されている。これにより、円筒カム22が回転すると、カム溝22aに案内されて転動するカムフォロア34及び駆動片33によって、最外方のローラブラケット15及びそれに支持された方向転換ローラ14が、旋回軸17を中心として水平旋回させられる。また同時に、リンクプレート21により連結されている各列の複数のローラブラケット15及び方向転換ローラ14が同期して水平旋回させられる。
この際、各列の複数の方向転換ローラ14は、前述したように、メイン搬送路1の搬送方向から分岐搬送路2の搬送方向に30°まで水平旋回した後、メイン搬送路1の搬送方向に復帰旋回する。この一連の往復旋回動作は、円筒カム22の1回転で完了する。また、上流側の方向転換ローラ14のメイン搬送路1の搬送方向から分岐搬送路2の搬送方向への旋回動作、または分岐搬送路2の搬送方向からメイン搬送路1の搬送方向への旋回動作が完了する前に、上流側に隣接する下流側の列の方向転換ローラ14が上記と同方向への旋回動作が開始される。
次に、図7を参照して、カム軸25の回転角と各列の方向転換ローラ14の旋回動作との関係を具体的に説明する。図7の(a)図をスタート状態とし、カム軸25の回転角を0°とする。この状態では、上流側の1列目から下流側の4列目までの全ての方向転換ローラ14がメイン搬送路1の幅方向に平行に並び、その旋回角度が0°となることで、搬送物はメイン搬送路1を直進することができる。
(a)図の状態からカム軸25が90°回転すると、(b)図に示すように、1列目に対応する回転カム22によって、1列目の全ての方向転換ローラ14が分岐搬送路2の搬送方向に向かって最大30°(分岐搬送路2の傾斜角度と同角度)まで水平旋回する。また同時に、2列目に対応する回転カム22によって、2列目の全ての方向転換ローラ14が分岐搬送路2の搬送方向に20°まで水平旋回する。さらに、3列目に対応する回転カム22によって、3列目の全ての方向転換ローラ14が分岐搬送路2の搬送方向に10°まで水平旋回する。この際、上流側の1列目の方向転換ローラ14の分岐搬送路2方向への旋回動作が完了する前に下流側の2列目及び3列目の方向転換ローラ14の分岐搬送路2方向への旋回動作が行われる。(b)図の状態においてメイン搬送路1の上流から搬送されてきた搬送物が方向転換装置3に進入すると、1列目の方向転換ローラ14によって分岐搬送路2方向への方向転換が開始される。
カム軸25が180°回転(半回転)すると、(c)図に示すように、1列目から4列目の全ての方向転換ローラ14が分岐搬送路2の搬送方向に最大30°まで水平旋回する。これにより搬送物は分岐搬送路2に確実に移送される。
カム軸25が270°回転すると、(d)図に示すように、1列目の全ての方向転換ローラ14がメイン搬送路1の搬送方向に30°まで復帰旋回してスタート状態の0°に戻るとともに、4列目を除いた2列目と3列目の全ての方向転換ローラ14が、それぞれメイン搬送路1の搬送方向に10°及び20°まで水平旋回する。この際、上流側の1列目の方向転換ローラ14のメイン搬送路1方向への旋回動作が完了する前に下流側の2列目及び3列目の方向転換ローラ14のメイン搬送路1方向への旋回動作が開始される。(d)図の状態においてメイン搬送路1の上流から搬送されてきた後続の搬送物が方向転換装置3に進入すると、先にメイン搬送路1の搬送方向に復帰旋回している1列目の方向転換ローラ14によって直進方向への方向転換が開始される。従って、後続する搬送物の送り出しを待機させておく必要がなくなる。
カム軸25が330°回転すると、(e)図に示すように、1列目から3列目の全ての方向転換ローラ14がメイン搬送路1の搬送方向に30°まで復帰旋回してスタート状態の0°に戻るとともに、4列目の全ての方向転換ローラ14がメイン搬送路1の搬送方向に10°まで旋回する。(d)図及び(e)図の状態においてメイン搬送路1の上流側から搬送されてきた後続の搬送物が方向転換装置3に進入すると、1列目から3列目の方向転換ローラ14によって直進方向に方向転換される。従って、先行する搬送物が分岐搬送路2の全ての列の方向転換ローラ14を通過するまでの間、後続する搬送物の送り出しを待機させておく必要がなくなる。
カム軸25が360°回転(1回転)すると、(f)図に示すように、1列目から4列目の全ての方向転換ローラ14がメイン搬送路1の搬送方向に30°まで復帰旋回してスタート状態の0°に戻る。これにより、搬送物の搬送方向が分岐搬送路2からメイン搬送路1に切り替わる。
以上説明したように、実施例に係る方向転換装置3を用いると、各列の方向転換ローラ14のメイン搬送路1の搬送方向から分岐搬送路2の搬送方向への水平旋回と、分岐搬送路2からメイン搬送路1の搬送方向ヘの復帰旋回との一連の往復旋回動作が、上流側の列から順次開始されるため、搬送物の搬送方向を選択的の切り換える際に、先行する搬送物が全ての列の方向転換ローラ14を通過するまでの間、後続する搬送物の送り出しを待機させておく必要はなく、待機時間を短縮して搬送効率や仕分け効率を向上させることができる。
また、一つのステッピングモータ23により各列に対応する複数の円筒カム22を駆動し、各列の最外側の方向転換ローラ14を支持するブラケットのみを旋回駆動するだけで、他の複数のローラブラケット15及びそれに支持された全ての方向転換ローラ14を、リンクプレート21を介して同期して水平旋回することができるので、旋回動作手段の構成を簡素化してコスト低減を図ることができる。しかも、一つのステッピングモータ23のみで各列の方向転換ローラ14を往復旋回動作させることができるので、部品点数が削減されるとともに、ステッピングモータ23の制御系も簡略化し、コスト低減が図れる。また、駆動源であるステッピングモータ23の設置スペースを小さくできるので、方向転換装置3を小型化することができる。
さらに、同一構造をなす複数の円筒カム22の位相を列ごとに順次所定角度ずつずらすだけで、一連の往復旋回動作を上流側の方向転換ローラ14の列から順次開始させることができるためコスト低減が図れる。
さらに、円筒カム22の1回転で各列の方向転換ローラ14の一連の往復旋回動作が完了するようになっているので、ステッピングモータ23を一方向のみに回転させるだけでよく、その制御系を簡素化することができる。
さらに、複数列の方向転換ローラ14は、上流側の方向転換ローラ14のメイン搬送路1の搬送方向から分岐搬送路2の搬送方向への旋回動作、または分岐搬送路2の搬送方向からメイン搬送路1の搬送方向への旋回動作が完了する前に、上流側に隣接する下流側の列の方向転換ローラ14が上記と同方向への旋回動作が開始されるので、搬送物を停止させることなく円滑かつ連続的に移送することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内における追加や変更があっても、本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、一つのステッピングモータ23により各列の方向転換ローラ14を往復旋回動作するようにしたが、例えば各列毎に設けた複数のステッピングモータの正逆回転により、ねじ送り機構等の複数の進退移動手段を往復作動させ、各列の最外方のローラブラケット15を往復旋回させることにより、各列の方向転換ローラ14を往復旋回動作させるようにすることもできる。この際には、各列の方向転換ローラ14の旋回動作が上流側の列から行われるように、複数のステッピングモータの作動タイミングをずらせばよい。
また、前記実施例では、円筒カム22の1回転で方向転換ローラ14の往復旋回動作が完了するようにしたが、例えばカム溝22aを円筒カム14のほぼ半周面に形成し、円筒カム22を半回転ずつ正逆回転するようにステッピングモータ23を制御すれば、実施例と同様に各列の方向転換ローラ14の一連の往復旋回動作を行うことができる。
さらに、前記実施例では、円筒カム22の外周面にカム溝22aを形成し、このカム溝22aにローラブラケット15側のカムフォロア34を嵌合しているが、カム溝22aの代わりにカム突条を形成し、このカム突条にローラブラケット15側に設けた二又状のフォロアを摺動可能に嵌合してもよい。
さらに、前記実施例では、駆動ローラ18により方向転換ローラ14を回転駆動するようにしているが、駆動ローラ18を省略し、全ての方向転換ローラ14を回転自在なフリーローラとすることもある。
さらに、前記実施例では、方向転換ローラ14の回転中心がずれることなく方向転換ローラ14が水平回転する形態について説明しているが、方向転換時に方向転換ローラ14が円弧に沿って水平面を移動する旋回であってもよい。
1 メイン搬送路
2 分岐搬送路
3 方向転換装置
4 架台
5 側板
6 連結ロッド
7 補強杆
8 垂直杆
9 ブラケット支持杆
10 支持プレート
11 ボルト
12 円筒ケース
13 ベアリング
14 方向転換ローラ
15 ローラブラケット
16 角軸部
17 旋回軸
18 駆動ローラ
19 環状溝
20 駆動ベルト
21 リンクプレート
22 円筒カム
22a カム溝
22b 傾斜部
22c 水平部
23 ステッピングモータ
24 作動片
25 カム軸
26 ブラケット
27 ベアリング
28 従動プーリ
29 支持板
30 ブラケット
31 駆動プーリ
32 歯付ベルト
33 駆動片
34 カムフォロア(フォロア)

Claims (5)

  1. 搬送物を搬送するメイン搬送路と該メイン搬送路の側部に設けられた分岐搬送路との分岐部に配設され、前記メイン搬送路の搬送方向上流側から搬送されてきた搬送物を前記分岐搬送路に方向転換して移送するコンベヤの方向転換装置であって、
    前記メイン搬送路の幅方向に所定間隔おきに並ぶ複数の方向転換ローラの列が搬送方向に沿って複数列設けられ、
    前記複数列の方向転換ローラは、前記メイン搬送路の搬送方向から前記分岐搬送路の搬送方向に水平旋回した後、前記分岐搬送路から前記メイン搬送路の搬送方向に復帰旋回する一連の往復旋回動作が、旋回動作手段により前記列毎に同期して行われ、
    各列の前記方向転換ローラは、上下方向を向く旋回軸を中心として水平旋回可能なローラブラケットにより回転自在に支持され、
    前記旋回動作手段は、各列の前記ローラブラケットに枢着され、該ローラブラケットとともに各列の前記方向転換ローラを同期して水平旋回させるリンクプレートと、各列の最外側の前記ローラブラケットを水平旋回させる複数の円筒カムと、該複数の円筒カムを回転駆動する駆動源とを備え、
    前記旋回動作手段は、前記一連の往復旋回動作を上流側の前記方向転換ローラの列から順次開始させることを特徴とするコンベヤの方向転換装置。
  2. 前記駆動源は一つであることを特徴とする請求項1に記載のコンベヤの方向転換装置。
  3. 前記複数の円筒カムは、前記ローラブラケットをフォロアを介して水平旋回させるカム溝が形成された同一構造をなし、それらを列ごとに順次位相を所定角度ずつずらして配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンベヤの方向転換装置。
  4. 前記カム溝は前記円筒カムの外周面に連続して形成され、前記円筒カムの1回転で前記一連の往復旋回動作が完了するようになっていることを特徴とする請求項3に記載のコンベヤの方向転換装置。
  5. 複数列の前記方向転換ローラは、上流側の方向転換ローラの前記メイン搬送路の搬送方向から前記分岐搬送路の搬送方向への旋回動作、または前記分岐搬送路の搬送方向から前記メイン搬送路の搬送方向への旋回動作が完了する前に、前記上流側に隣接する下流側の列の方向転換ローラが前記上流側の方向転換ローラの旋回動作と同方向への旋回動作が開始されるようになっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のコンベヤの方向転換装置。
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