以下では、下記実施の形態に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
本発明の実施の形態に係る穿刺デバイスは、遠位端と近位端とを有し、長手方向に延在する樹脂チューブと、樹脂チューブの内腔に配置されている第1金属チューブと、第1金属チューブの遠位端部に配置されている金属部材と、金属部材の遠位端部に配置されている金属チップと、第1金属チューブの内表面と金属部材の外表面との間にある流路と、金属部材と第1金属チューブとを結合する第1固着体と、を備え、樹脂チューブは、流路と樹脂チューブの外部とを連通させる開口部を備えており、開口部は、第1金属チューブの遠位端よりも遠位側にあり、かつ、金属チップの近位端よりも近位側にあり、第1金属チューブは、内表面から外表面に向かって貫通している第1貫通部を有し、少なくとも第1貫通部において第1固着体により金属部材に結合されており、流路の少なくとも一部には第1固着体が存在していない。
上記の通り第1金属チューブの第1貫通部に第1固着体の少なくとも一部を配置することにより、第1固着体の量を多くすることができる。その結果、第1固着体による第1金属チューブと金属部材の結合力が向上するため、穿刺デバイスの耐久性が向上する。このような耐久性の向上により、第1金属チューブの内表面と金属部材の外表面との間の流路側において、固着体等により第1金属チューブと金属部材を結合し無くてもよくなる。即ち、流路側に第1固着体を配置しないか、または流路側の第1固着体の量を低減することができるため、流路を広く確保することができる。その結果、穿刺デバイスの送液性が向上する。
以下では、図1~図12を参照しながら、実施の形態に係る穿刺デバイスについて説明する。図1は、実施の形態における穿刺デバイスの平面図である。図2は、図1の穿刺デバイスの遠位端部の平面図である。図3は、図2の矢印Xの矢視図である。図4は、図3のA-A断面図である。図5は、図3のB-B断面図である。図6は、図2のC-C断面図である。図7は、図2のD-D断面図である。図8は、図1の穿刺デバイスに含まれる第1金属チューブの斜視図である。図9は、図8の第1金属チューブの変形例の斜視図である。図10は、図6の穿刺デバイスの変形例のC-C断面図である。図11は、図6の穿刺デバイスの変形例のC-C断面図である。図12は、図6の穿刺デバイスの変形例のC-C断面図である。
図1に示すように、実施の形態に係る穿刺デバイス1は、シャフト2と、シャフト2の近位端部に結合しているハンドル3とを有していることが好ましい。
図2、図4、図5、図6に示す通り、穿刺デバイス1は、樹脂チューブ10、第1金属チューブ20、金属部材30、金属チップ40、流路50、及び第1固着体60を備えている。具体的には穿刺デバイス1のシャフト2が、樹脂チューブ10、第1金属チューブ20、金属部材30、金属チップ40、流路50、及び第1固着体60を備えていることが好ましい。
図1、図2、図4、図5に示す通り、樹脂チューブ10は、遠位端10dと近位端10pとを有し、長手方向10Xに延在している。第1金属チューブ20は、樹脂チューブ10の内腔10lに配置されている。金属部材30は、第1金属チューブ20の遠位端部20Dに配置されている。金属チップ40は、金属部材30の遠位端部30Dに配置されている。流路50は、第1金属チューブ20の内表面20iと金属部材30の外表面30oとの間に位置している。第1固着体60は、金属部材30と第1金属チューブ20とを結合している。
図5、図6に示す通り、第1金属チューブ20は、内表面20iから外表面20oに向かって貫通している第1貫通部20tを有し、少なくとも第1貫通部20tにおいて第1固着体60により金属部材30に結合されている。このように第1金属チューブ20の第1貫通部20tに第1固着体60の少なくとも一部を配置することにより、第1固着体60の量を多くすることができる。その結果、第1固着体60による第1金属チューブ20と金属部材30の結合力が向上するため、穿刺デバイス1の耐久性が向上する。これにより、例えば穿刺デバイス1を用いて心臓の右心房から心房の中隔部分の卵円窩に対する穿孔を行い易くすることができる。
更に、図4、図6に示す通り、流路50の少なくとも一部には第1固着体60が存在していない。上記の通り、第1貫通部20tに第1固着体60の少なくとも一部を配置することにより耐久性が向上するため、流路50側から、固着体等により第1金属チューブ20と金属部材30を結合し無くてもよい。そのため、流路50を広く確保することができる。更に、第1固着体60が溶接金属または接着剤である場合には、第1固着体60の表面は、通常、微小な凹凸を有するため、流路50に存在する第1固着体60の量を低減するか、または流路50に第1固着体60を露出させないことにより、液体の流速の低減を回避し易くなる。その結果、穿刺デバイス1の送液性が向上する。これにより、生理食塩水や造影剤等の液体を、左心房内に効率的に放出することができ、心腔内エコーやX線照射での視認性を高めることができる。そのため、流路50の全部において第1固着体60が存在していないことが好ましい。以下では、穿刺デバイス1に各部について更に詳述する。
図1、図2、図4、図5に示す通り、樹脂チューブ10は、遠位端10dと近位端10pとを有し、長手方向10Xに延在している。樹脂チューブ10の内腔10lは、長手方向10Xに延在していることが好ましい。内腔10lの数は、複数であってもよいが、1つであることが好ましい。これにより、樹脂チューブ10の外径を小さくしつつ、長手方向10Xに垂直な方向における内腔10lの断面積を大きくすることができる。その結果、第1金属チューブ20を配置し易くなり、穿刺デバイス1の製造が容易となる。
樹脂チューブ10の遠位端10dは、金属チップ40の遠位端40dと近位端40pの間にあることが好ましい。樹脂チューブ10の遠位端10dが、金属チップ40の遠位端40dと近位端40pの間にあることにより、当該間の剛性が向上し易くなる。
樹脂チューブ10は、絶縁性材料を含むことが好ましく、絶縁性材料からなることが好ましい。絶縁性材料として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、PET等のポリエステル系樹脂、PEEK等の芳香族ポリエーテルケトン系樹脂、ポリエーテルポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂、PTFE、PFA、ETFE等のフッ素系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等の合成樹脂が挙げられる。樹脂チューブ10は、1種類の合成樹脂を含んでいてもよく、複数種の合成樹脂を含んでいてもよい。縁性材料により、金属チップ40の通電時に少なくとも第1金属チューブ20を樹脂チューブ10によって絶縁することができる。金属部材30の少なくとも一部を樹脂チューブ10で絶縁してもよい。中でも、樹脂チューブ10は、フッ素系樹脂を含んでいることが好ましく、PTFEを含んでいることがより好ましい。フッ素系樹脂により、樹脂チューブ10の外表面の滑り性を高めて穿刺デバイス1の挿通性を向上できる。
樹脂チューブ10の長手方向10Xの長さは、好ましくは500mm以上、1200mm以下である。樹脂チューブ10の外径は、0.3mm以上であることが好ましく、0.5mm以上であることがより好ましく、0.6mm以上であることがさらに好ましい。これにより、樹脂チューブ10の剛性を向上することができる。また、樹脂チューブ10の外径は、2.0mm以下であることが好ましく、1.8mm以下であることがより好ましく、1.5mm以下であることがさらに好ましい。このように外径を小さくすることにより、侵襲性を低減させることができる。
樹脂チューブ10の厚みは、30μm以上であることが好ましく、50μm以上であることがより好ましく、100μm以上であることがさらに好ましい。これにより、樹脂チューブ10は絶縁し易くなる。また、樹脂チューブ10の厚みは、350μm以下であることが好ましく、300μm以下であることがより好ましく、250μm以下であることがさらに好ましい。これにより、樹脂チューブ10の外径を小さくすることができるため、侵襲性を低減させることができる。
図示していないが、樹脂チューブ10は、第1金属チューブ20の遠位端20dよりも遠位側に補強材を有していてもよい。これにより、樹脂チューブ10の遠位端部が補強材によって補強され剛性が高まる。補強材として、筒状部材が挙げられる。筒状部材は、単線または撚線の線材を特定のパターンで配置または編組したものであってもよい。補強材は、樹脂チューブ10の周壁の外表面、周壁の内表面、または周壁内に配置することができる。補強材の素材としては、ステンレス鋼、チタン、ニッケルチタン合金、コバルトクロム合金、タングステン合金等の金属、ポリアリレート系樹脂、アラミド系樹脂、超高分子量ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂等の合成樹脂等が挙げられる。補強材は、1種類の材料から構成されていてもよく、複数種の材料から構成されていてもよい。
樹脂チューブ10は、近位端から遠位端に向かって延在する1本のチューブからなるものであってもよく、近位端から遠位端に向かって延在する複数のチューブを有するものであってもよい。複数のチューブは、遠近方向に結合されていることが好ましい。
図4、図5、図6に示す通り、第1金属チューブ20は、樹脂チューブ10の内腔10lに配置されている。第1金属チューブ20は、長手方向10Xに延在する内腔を有していることが好ましい。長手方向10Xに延在する内腔の数は、複数であってもよいが、1つであることが好ましい。これにより、長手方向10Xに垂直な方向における内腔の断面積を大きくすることができるため、流路50を広くすることができる。
図5、図6、図8に示す通り、第1金属チューブ20は、内表面20iから外表面20oに向かって貫通している第1貫通部20tを有している。第1貫通部20tにより、第1金属チューブ20に固着させる第1固着体60の量を多くすることができる。更にこれにより、第1金属チューブ20と金属部材30の間に第1固着体60を配置する場合よりも、シャフト2の外径を小さくすることができる。第1貫通部20tの数は、1つ以上であることが好ましく、2つ以上であることがより好ましい。これにより耐久性を向上することができる。一方、第1貫通部20tの数は、4つ以下であることが好ましく、3つ以下であることがより好ましい。これにより、第1貫通部20tに第1固着体60を固着させるときの第1金属チューブ20に対する熱ストレス等を低減することができる。
第1貫通部20tが複数である場合には、図6、図8に示すように、少なくとも2つの第1貫通部20tが互いに対向する位置に配置されていることが好ましい。また第1貫通部20tが複数である場合には、各第1貫通部20tは、第1金属チューブ20の周方向に等間隔で配置されていることが好ましい。例えば、図11に示す通り、第1貫通部20tの数が3つである場合には、各第1貫通部20tは、第1金属チューブ20の周方向に120度毎に配置されていることが好ましい。これにより、多方向からの圧力に対する耐久性を向上することができる。
第1貫通部20tの形状としては、スリット、貫通孔、またはこれらの組合わせであることが好ましく、スリットであることがより好ましい。第1貫通部20tの形状が、スリットに近づく程、第1固着体60の全表面積における第1金属チューブ20との接触面積の割合を高くすることができるため、耐久性が向上し易い。
第1貫通部20tは、長手方向10Xに延在するスリットであることが好ましい。これにより、長手方向10Xにかかる負荷に対する耐久性が向上するため、穿刺デバイス1を穿刺し易くなる。
第1貫通部20tの形状がスリットである場合、第1金属チューブ20の外表面20oにおけるスリットの形状としては、直線状、波線状、ジグザグ状、円弧状、螺旋状、またはこれらの組合わせであることが好ましく、直線状、波線状、ジグザグ状、またはこれらの組合わせであることがより好ましく、直線状であることがさらに好ましい。またこれらのスリットは長手方向10Xに延在していることが好ましい。
第1貫通部20tの形状が貫通孔である場合、第1金属チューブ20の外表面20oにおける貫通孔の形状としては、丸状、楕円状、多角形状、またはこれらの組合わせであることが好ましく、楕円状、多角形状、またはこれらの組合わせであることがより好ましく、楕円状であることがさらに好ましい。多角形状としては、3角形、4角形、5角形、または6角形が好ましく、4角形がより好ましく、長方形がさらに好ましい。また多角形は少なくとも一つの角が丸みを帯びている角丸の形状であってもよい。
第1貫通部20tの遠位端は、図8に示す通り、第1金属チューブ20の遠位端20dに位置することが好ましい。このように第1貫通部20tの遠位端が開放されている構造では、第1金属チューブ20と金属部材30を例えば溶接により結合するときに熱を逃がし易いため、第1金属チューブ20に対する加熱ストレスを低減することができる。また当該開放構造では、第1金属チューブ20と金属部材30とを例えば接着剤により結合するときに接着剤が空気に触れやすく硬化し易いため、製造効率を向上させることができる。一方、図9に示す通り、第1貫通部20tの遠位端は、第1金属チューブ20の遠位端20dよりも近位側に位置してもよい。
図12に示す通り、第1金属チューブ20の第1貫通部20tには、金属部材30の一部が配置されていることが好ましい。これにより、金属部材30は第1金属チューブ20の周方向に動き難くなる。このような配置のものは、例えば、第1金属チューブ20の第1貫通部20tに金属部材30の一部を配置して、かしめてから、第1貫通部20tとその近傍に対して溶接、接着等を行って、第1固着体60により第1金属チューブ20と金属部材30とを結合させることにより製造することができる。
第1金属チューブ20は、金属を含むことが好ましく、金属からなることが好ましい。金属としては、例えば、ステンレス鋼、炭素鋼、ニッケルチタン合金等の金属が挙げられ、ステンレス鋼が好ましい。ステンレス鋼により、第1金属チューブ20の剛性が高まり、その結果、穿刺デバイス1のプッシャビリティを向上することができる。第1金属チューブ20は、1種類の金属を含んでいてもよく、複数種の金属を含んでいてもよい。
第1金属チューブ20の長手方向10Xの長さは、5mm以上、20mm以下であることが好ましい。第1金属チューブ20の外径は、0.4mm以上であることが好ましく、0.5mm以上であることがより好ましく、0.6mm以上であることがさらに好ましい。これにより、第1金属チューブ20の剛性が高まって穿刺デバイス1のプッシャビリティを向上させることができる。また、第1金属チューブ20の外径は、1.5mm以下であることが好ましく、1.2mm以下であることがより好ましく、1.0mm以下であることがさらに好ましい。これにより、樹脂チューブ10の外径を小さくすることができるため、侵襲性を低減させることができる。
第1金属チューブ20の厚みは、50μm以上、150μm以下であることが好ましい。これにより、第1金属チューブ20の剛性を維持することができ、また、樹脂チューブ10の外径を小さくすることができるため、侵襲性を低減させることができる。
図2、図4、図5、図6に示す通り、金属部材30は、第1金属チューブ20の遠位端部20Dに配置されている。金属部材30により、金属チップ40と第1金属チューブ20の間の剛性を向上することができる。金属部材30は、第1金属チューブ20の遠位端部20Dの内腔に配置されている部分を有していることが好ましく、更に、金属チューブ20の遠位端20dよりも遠位側に位置する部分を有していることがより好ましい。また金属部材30の外表面30oを伝うようにして液体を送液することが好ましい。
金属部材30は長手方向10Xに延在し、金属部材30の長手方向10Xに垂直な方向における断面形状は、多角形、十字形、H字形、U字形、V字形、Y字形、またはこれらの組み合わせであることが好ましく、多角形またはY字形であることがより好ましく、多角形であることがさらに好ましい。これらの形状により、複数の流路50を確保し易くすることができると共に、金属部材30と第1固着体60との接触面積を向上することができる。多角形としては、3角形、4角形、5角形、または6角形が好ましく、4角形がより好ましく、長方形であることがさらに好ましい。これにより金属部材30の剛性を向上することができる。また多角形は少なくとも一つの角が丸みを帯びている角丸の形状であってもよい。
図10に示す通り、金属部材30は長手方向10Xに延在し、長手方向10Xに延在する凹部31を有していることが好ましい。これにより流路50を広く確保することができる。凹部31の数は、1つであってもよいが、複数であることが好ましい。
図示していないが、金属部材30の長手方向10Xに垂直な方向における断面形状は、長手方向10Xにおける金属部材30の近位端から遠位端に向かうにしたがって、形状が変化してもよい。例えば、当該断面形状は、長手方向10Xにおける金属部材30の近位端から遠位端に向かうにしたがって、6角形から4角形に変化してもよい。このように近位端から遠位端に向かうにしたがって、金属部材30の上記断面における多角形の角数が減少することが好ましい。これにより、穿刺デバイス1のプッシャビリティが向上する。
金属部材30の長手方向10Xに垂直な方向における断面積は、金属部材30の近位端から遠位端に至るまで一定であることが好ましい。このように断面積が一定であることにより金属部材30の剛性が向上する。断面積が一定とは、断面積が平均値の±5%であることを意味する。
金属部材30は、内腔を有していないことが好ましい。即ち金属部材30は、中実材であることが好ましい。これにより金属部材30の剛性が向上する。
金属部材30は、金属を含むことが好ましく、金属からなることがより好ましい。金属として、例えば、ステンレス鋼、炭素鋼、ニッケルチタン合金等の金属が挙げられ、ステンレス鋼であることが好ましい。ステンレス鋼により、金属部材30の剛性が高まり、その結果、穿刺デバイス1の遠位端部の剛性も高まって、その結果、穿刺デバイス1のプッシャビリティを向上することができ、卵円窩の穿孔を容易とすることができる。金属部材30は、1種類の金属を含んでいてもよく、複数種の金属を含んでいてもよい。
金属部材30の長手方向10Xの長さは、0.5mm以上、3.0mm以下であることが好ましく、1.0mm以上、2.0mm以下であることがより好ましい。これにより、開口部11近傍の剛性を向上することができる。
図示していないが、金属部材30は、大径部と、大径部よりも遠位側に配置されており、大径部よりも外径が小さい小径部とを有していてもよい。更に、金属部材30は、大径部よりも遠位側かつ小径部よりも近位側に、遠位側に向かって縮径する遷移部を有していてもよい。
金属部材30の長手方向10Xに垂直な断面において、金属部材30の断面積は、流路50の断面積よりも大きいことが好ましい。これにより、金属部材30が存在している部分の剛性を高めることができる。そのため、穿刺デバイス1の挿通性が向上する。具体的には、金属部材30の断面積は、流路50の断面積の1.1倍以上であることが好ましく、1.3倍以上であることがより好ましく、1.5倍以上であることがさらに好ましい。一方、金属部材30の断面積は、流路50の断面積の5倍以下であることが好ましく、4倍以下であることがより好ましく、3倍以下であることがさらに好ましい。これにより、流路50を広く確保することができる。
図4に示す通り、金属部材30は、周方向において樹脂チューブ10の内表面に接触していない部分を有していることが好ましい。これにより開口部11にまで送液し易くなる。更に、図5に示す通り、金属部材30は、周方向において樹脂チューブ10の内表面に接触している部分を有していることがより好ましい。これにより、金属部材30を保護することができる。
図5に示す通り、金属部材30は、第1金属チューブ20の遠位端20dよりも遠位側において、樹脂チューブ10の内表面と長手方向10Xに沿って接している部分を有していることが好ましい。これにより、第1金属チューブ20の遠位端20dよりも遠位側の部分の強度を向上することができる。
金属部材30は、長手方向10Xに垂直な断面において、樹脂チューブ10の内表面に面状に接している部分を複数有していることが好ましい。これにより、複数の開口部11を形成し易くなる。
第1固着体60は、金属部材30と第1金属チューブ20とを結合している。更に、金属部材30は、少なくとも第1金属チューブ20の第1貫通部20tに配置された第1固着体60により、第1金属チューブ20と結合している。
第1固着体60は、第1貫通部20tの少なくとも一部に配置されていればよく、第1貫通部20tを埋めるように第1貫通部20tの全部に配置されていてもよい。また、第1固着体60は、少なくとも金属部材30の外表面30oと第1貫通部20tを構成する第1金属チューブ20の内壁とに固着していることが好ましく、更に第1金属チューブ20の外表面20oにも固着していることがより好ましい。これにより、第1金属チューブ20と金属部材30の結合力を向上することができる。
第1固着体60は、少なくとも第1金属チューブ20の第1貫通部20tにおいて、金属部材30と第1金属チューブ20とを結合できるものであれば特に限定されないが、溶接金属、接着剤、またはこれらの組合わせであることが好ましい。
溶接金属としては、ろう材、第1金属チューブ20に含まれる金属、金属部材30に含まれる金属、またはこれらの混合物であることが好ましく、金属部材30に含まれる金属であることがより好ましい。ろう材としては、融点が450℃未満の軟ろう、または融点が450℃以上の硬ろうが挙げられ、硬ろうが好ましい。硬ろうとしては、黄銅ろう、銅ろう、銀ろう、金ろう、アルミニウムろう、ニッケルろう、リン銅ろう、またはこれらの合金が好ましい。軟ろうとしては、いわゆる、はんだが挙げられる。軟ろうは、亜鉛、鉛、錫、またはこれらの合金を含むものが好ましい。
接着剤としては、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、シアノ系接着剤、ポリウレタン系接着剤、シリコーン系接着剤、またはこれらの混合物が好ましく、エポキシ系接着剤、またはアクリル系接着剤がより好ましい。これにより、金属部材30と第1金属チューブ20との結合力を向上することができる。接着剤は、一液型または二液型のいずれであってもよいが、一液型であることが好ましい。また接着剤は、室温硬化型であってもよく、加熱硬化型であってもよい。
金属部材30と第1金属チューブ20とを結合するに当たっては、溶接、接着等により結合すればよい。溶接の場合、例えば、金属部材30の少なくとも近位端部を第1金属チューブ20の内腔に配置した後、必要に応じて第1金属チューブ20をかしめた後に、第1貫通部20t近傍の金属部材30または第1金属チューブ20の一方をアーク溶接、レーザー溶接等により溶融させて、他方に付着させることにより溶接することが好ましく、第1貫通部20t近傍の金属部材30をアーク溶接、レーザー溶接等により溶融させて、第1金属チューブ20に付着させることにより溶接することがより好ましい。また、金属部材30の少なくとも近位端部を第1金属チューブ20の内腔に配置した後、第1金属チューブ20をかしめた後に、第1貫通部20tにろう材を加熱溶融させて付着させることにより溶接してもよい。この場合、金属部材30を溶融させることが好ましい。
接着の場合、例えば、金属部材30の少なくとも近位端部を第1金属チューブ20の内腔に配置した後、必要に応じて第1金属チューブ20をかしめた後に、第1貫通部20tに接着剤を付着させてから、室温で静置または加熱硬化させることにより、接着すればよい。
第1固着体60は、第1金属チューブ20の遠位端20dよりも近位側に位置することが好ましい。例えば、金属部材30と第1金属チューブ20とを溶接する場合、加熱溶融した溶接金属が第1金属チューブ20の遠位端20dに接触しないようにすれば、遠位端20dの熱ストレスを低減できる。その結果、溶接後における第1金属チューブ20の遠位端20d近傍の強度を維持し易くすることができる。その結果、穿刺デバイス1の穿刺時等における第1金属チューブ20の遠位端20d近傍の損傷を回避し易くなる。
図2に示すように、金属チップ40は、金属部材30の遠位端部30Dに配置されている。金属チップ40は、金属チップ40を構成する別部材が金属部材30の遠位端部30Dに直接結合されていてもよく、金属部材30や金属チップ40とは異なる別部品である中間部材等を介して、金属部材30の遠位端部30Dに間接的に結合されていてもよい。金属チップ40は、金属部材30の遠位端部30Dに配置されており、金属チップ40と金属部材30とは、一体であればよく、つなぎ目のある状態であっても、つなぎ目のない状態であってもよい。
金属部材30の遠位端部30Dに金属チップ40を結合する具体的な方法としては、例えば、溶接、はんだ等のろう付け、接着、かしめ等による接続、金属チップ40への金属部材30の圧入、金属部材30と金属チップ40との嵌合、別部品を介した金属部材30と金属チップ40との接続等が挙げられる。金属部材30の遠位端部30Dに金属チップ40を結合する方法は、中でも、溶接、ろう付け、接着等の固定であることが好ましく、溶接であることがより好ましい。金属部材30の遠位端部30Dと金属チップ40とが固定されていることにより、金属チップ40を金属部材30に強固に結合することが可能となる。そのため、卵円窩を穿孔する際等に金属チップ40を卵円窩に押し付けたときに金属チップ40が金属部材30から脱落し難くなる。
金属チップ40は金属を含むことが好ましく、金属からなることがより好ましい。金属として、例えば、ステンレス鋼、炭素鋼、ニッケルチタン合金等の金属が挙げられる。金属チップ40は、1種類の金属を含んでいてもよく、複数種の金属を含んでいてもよい。金属チップ40を構成する材料は、金属部材30を構成する材料と同一であることが好ましい。これにより、金属部材30と金属チップ40との結合が行いやすくなり、また、金属部材30と金属チップ40との結合強度を高めることができる。
金属チップ40は、高周波電流により発熱することが好ましい。これにより心臓の中隔部分の卵円窩の穿孔が行いやすくなる。またこれにより、穿刺デバイス1をアブレーション用カテーテルとして用いることができる。アブレーション用カテーテルとして、例えば、高周波電流により遠位端が発熱し、心臓の一部、動脈瘤、または静脈瘤等を焼灼するアブレーション用カテーテルが挙げられる。高周波電流は、例えば第1金属チューブ20、金属部材30等を介して金属チップ40に供給すればよい。
金属チップ40の遠位部は、半球体状または半楕円体状である部分を有していることが好ましい。これにより、金属チップ40の遠位端40dとその近傍が曲面状となり、金属チップ40が血管等の体内管腔と接触した際に体内管腔を傷付けにくくすることができる。半球体状部分または半楕円体状部分は、内腔を有していてもよい。
金属チップ40は内腔を有し、且つ金属チップ40の内部にX線不透過マーカー41が配置されていることが好ましい。金属チップ40の内腔にX線不透過マーカー41が配置されていることにより、金属チップ40のX線に対する造影性を高めることができる。そのため、穿刺デバイス1の使用時にX線を用いることによって、体内での金属チップ40の位置を確認することが容易となる。
X線不透過マーカー41は、鉛、バリウム、ヨウ素、タングステン、金、白金、イリジウム、白金イリジウム合金、ステンレス、チタン、パラジウム、コバルトクロム合金、またはこれらの合金等のX線不透過物質を含むことが好ましい。X線不透過物質は、中でも、白金イリジウム合金であることが好ましい。これにより造影性を高めることができ、X線照射によって金属チップ40の位置を確認しやすくなる。
X線不透過マーカー41の形状は、球状、円筒状、多角筒状、筒に切れ込みが入った断面C字状の形状、線材を巻回したコイル形状、円柱状、多角柱状等が挙げられる。X線不透過マーカー41は、金属チップ40の内腔以外の場所に配置されていてもよい。また、X線不透過マーカー41の数は1つであってもよく、複数であってもよい。またX線不透過マーカー41を介して金属チップ40と金属部材30とが結合していてもよい。
図4、図6に示す通り、流路50は、第1金属チューブ20の内表面20iと金属部材30の外表面30oとの間に位置している。流路50を通じて、生理食塩水、造影剤等の液体を開口部11に供給することができる。
流路50の数は、1つであってもよいが、複数であることが好ましい。これにより、複数の開口部11に液体を供給し易くなって、広範囲に液体を放出し易くなる。その結果、心腔内エコーやX線照射を用いた卵円窩の穿孔の有無を確認しやすくなる。
流路50の少なくとも一部には第1固着体60が存在していない。図4、図6、図10に示す通り、流路50の全部には第1固着体60が存在していないことが好ましい。第1固着体60の表面は、通常、微小な凹凸を有しているため、流路50に存在する第1固着体60の量を低減するか、または流路50に第1固着体60を露出させないことにより、液体の流速の低減を回避し易くなる。なお図11に示す通り、流路50において第1固着体60の一部が露出していてもよい。この場合、流路50を構成する内壁の表面積100%のうち、第1固着体60の露出面積の割合は、5%以下であることが好ましく、3%以下であることがより好ましく、1%以下であることがさらに好ましい。当該内壁の表面は、第1金属チューブ20の内表面20i、金属部材30の外表面30o、および第1固着体60の露出面に相当する。
図示していないが、第1金属チューブ20の遠位端20dよりも遠位側において、流路50と長手方向10Xに連通する他の流路が存在していてもよい。他の流路は、樹脂チューブ10の内表面と、金属部材30の外表面30oとの間に位置していることが好ましい。
図4に示す通り、樹脂チューブ10は、流路50と樹脂チューブ10の外部10oとを連通させる開口部11を備えている。開口部11は、第1金属チューブ20の遠位端20dよりも遠位側にあり、かつ、金属チップ40の近位端40pよりも近位側に位置している。開口部11が、流路50を形成する第1金属チューブ20の遠位端20dよりも遠位側に位置することにより、流路50から開口部11に至るまでの液体の流速が低下し難くなる。なお樹脂チューブ10の開口部11には、第1金属チューブ20の開口部は含まれないものとする。また開口部11は、上記他の流路を介して、流路50と樹脂チューブ10の外部10oとを連通させるものであってもよい。
樹脂チューブ10の外表面における開口部11の形状としては、丸状、楕円状、多角形状、またはこれらの組合わせであることが好ましく、楕円状、多角形状、またはこれらの組合わせであることがより好ましく、楕円状であることがさらに好ましい。多角形状としては、3角形、4角形、5角形、または6角形が好ましく、4角形がより好ましく、長方形がさらに好ましい。また多角形は少なくとも一つの角が丸みを帯びている角丸の形状であってもよい。また開口部11は、長手方向10Xに延在していることが好ましい。開口部11の長手方向10Xの距離は、0.1mm以上、1.0mm以下であることが好ましい。
樹脂チューブ10は、開口部11よりも遠位側において、遠位側に向かって外径が拡大している拡径部13を有していることが好ましい。拡径部13は、近位側から遠位側に向かって外径が、テーパー状、階段状、凹凸状、または波形状に拡径していることが好ましく、テーパー状に拡径していることがより好ましい。これにより、開口部11から放出された液体を径方向と遠位側に拡散し易くなる。
穿刺デバイス1は、更に、第2金属チューブ70を有し、第2金属チューブ70の内腔70lには、第1金属チューブ20の近位端部20Pが配置されていることが好ましい。これによりシャフト2を補強することができる。
穿刺デバイス1は、更に、第1金属チューブ20と第2金属チューブ70とを結合する第2固着体80を備えていることが好ましい。更に、第2金属チューブ70は、内表面70iから外表面70oに向かって貫通している第2貫通部70tを有していることが好ましい。更に、第2金属チューブ70は、少なくとも第2貫通部70tにおいて第2固着体80により第1金属チューブ20に結合されていることが好ましい。
第2貫通部70tにおいて第2固着体80により第2金属チューブ70が第1金属チューブ20に結合されていることにより、第2金属チューブ70と第1金属チューブ20の間に第2固着体80を配置する場合よりも、シャフト2の外径を小さくすることができる。
第2貫通部70tにより、第2金属チューブ70に固着させる第2固着体80の量を多くすることができる。第2貫通部70tの数は、1つ以上であることが好ましく、2つ以上であることがより好ましい。これにより耐久性を向上することができる。一方、第2貫通部70tの数は、4つ以下であることが好ましく、3つ以下であることがより好ましい。これにより、第2貫通部70tに第2固着体80を固着させるときの第2金属チューブ70に対する熱ストレス等を低減することができる。
第2貫通部70tが複数である場合には、図7に示すように、少なくとも2つの第2貫通部70tが互いに対向する位置に配置されていることが好ましい。また第2貫通部70tが複数である場合には、各第2貫通部70tは、第2金属チューブ70の周方向に等間隔で配置されていることが好ましい。例えば、第2貫通部70tの数が3つである場合には、各第2貫通部70tは、第2金属チューブ70の周方向に120度毎に配置されていることが好ましい。これにより、多方向からの圧力に対する耐久性を向上することができる。
第2貫通部70tは、スリット、貫通孔、またはこれらの組合わせであることが好ましく、スリットであることがより好ましい。第2貫通部70tの形状が、スリットに近づく程、第2固着体80の全表面積における第2金属チューブ70との接触面積の割合を高くすることができるため、耐久性が向上し易い。
第2貫通部70tは、長手方向10Xに延在するスリットであることが好ましい。これにより、長手方向10Xにかかる負荷に対する耐久性が向上するため、穿刺デバイス1を穿刺し易くなる。
第2貫通部70tの形状がスリットである場合、第2金属チューブ70の外表面70oにおけるスリットの形状としては、直線状、波線状、ジグザグ状、円弧状、螺旋状、またはこれらの組合わせであることが好ましく、直線状、波線状、ジグザグ状、またはこれらの組合わせであることがより好ましく、直線状であることがさらに好ましい。またこれらのスリットは長手方向10Xに延在していることが好ましい。
第2貫通部70tの形状が貫通孔である場合、第2金属チューブ70の外表面70oにおける貫通孔の形状としては、丸状、楕円状、多角形状、またはこれらの組合わせであることが好ましく、楕円状、多角形状、またはこれらの組合わせであることがより好ましく、楕円状であることがさらに好ましい。多角形状としては、3角形、4角形、5角形、または6角形が好ましく、4角形がより好ましく、長方形がさらに好ましい。また多角形は少なくとも一つの角が丸みを帯びている角丸の形状であってもよい。
第2貫通部70tの遠位端は、第2金属チューブ70の遠位端70dに位置することが好ましい。このように第2貫通部70tの遠位端が開放されている構造では、第2金属チューブ70と第1金属チューブ20を例えば溶接により結合するときに熱を逃がし易いため、第2金属チューブ70に対する加熱ストレスを低減することができる。また当該開放構造では、第2金属チューブ70と第1金属チューブ20とを例えば接着剤により結合するときに接着剤が空気に触れやすく硬化し易いため、製造効率を向上させることができる。当該開放構造については、第2貫通部20tの図8の説明を参照すればよい。一方、第2貫通部70tの遠位端は、第2金属チューブ70の遠位端70dよりも近位側に位置してもよい。
第2貫通部70tは、長手方向10Xに延在するスリットであることが好ましい。これにより、長手方向10Xにかかる負荷に対する耐久性が向上するため、穿刺デバイス1を穿刺し易くなる。
第2固着体80は、第2金属チューブ70の遠位端70dよりも近位側に位置することが好ましい。第2金属チューブ70と第1金属チューブ20とを溶接する場合、加熱溶融した溶接金属が第2金属チューブ70の遠位端70dに接触しないようにすれば、遠位端70dの熱ストレスを低減できる。その結果、溶接後における第2金属チューブ70の遠位端70d近傍の強度を維持し易くすることができる。その結果、穿刺デバイス1の穿刺時における第2金属チューブ70の遠位端70d近傍の損傷を回避し易くなる。
第2固着体80は、溶接金属、接着剤、またはこれらの組合わせであることが好ましい。溶接金属としては、ろう材、第1金属チューブ20に含まれる金属、第2金属チューブ70に含まれる金属、またはこれらの混合物であることが好ましく、第1金属チューブ20に含まれる金属であることがより好ましい。ろう材としては、融点が450℃未満の軟ろう、または融点が450℃以上の硬ろうが挙げられ、硬ろうが好ましい。硬ろうとしては、黄銅ろう、銅ろう、銀ろう、金ろう、アルミニウムろう、ニッケルろう、リン銅ろう、またはこれらの合金が好ましい。軟ろうとしては、いわゆる、はんだが挙げられる。軟ろうは、亜鉛、鉛、錫、またはこれらの合金を含むものが好ましい。
接着剤としては、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、シアノ系接着剤、ポリウレタン系接着剤、シリコーン系接着剤、またはこれらの混合物が好ましく、エポキシ系接着剤、またはアクリル系接着剤がより好ましい。これにより、第1金属チューブ20と第2金属チューブ70との結合力を向上することができる。接着剤は、一液型または二液型のいずれであってもよいが、一液型であることが好ましい。また接着剤は、室温硬化型であってもよく、加熱硬化型であってもよい。
第2金属チューブ70と第1金属チューブ20とを結合するに当たっては、溶接、接着等により結合すればよい。溶接の場合、例えば、第1金属チューブ20の少なくとも近位端部を第2金属チューブ70の内腔に配置した後、必要に応じて第2金属チューブ70をかしめた後に、第2貫通部70tにろう材を加熱溶融させて付着させることにより溶接してもよい。また、第1金属チューブ20の少なくとも近位端部を第2金属チューブ70の内腔に配置した後、第2金属チューブ70をかしめた後に、第2貫通部70t近傍の第2金属チューブ70または第1金属チューブ20の一方をアーク溶接、レーザー溶接等により溶融させて、他方に付着させることにより溶接することが好ましい。この場合、第1金属チューブ20を溶融させることが好ましい。
接着の場合、例えば、第1金属チューブ20の少なくとも近位端部を第2金属チューブ70の内腔に配置した後、必要に応じて第2金属チューブ70をかしめた後に、第2貫通部70tに接着剤を付着させてから、室温で静置または加熱硬化させることにより、接着すればよい。
第2金属チューブ70は、樹脂チューブ10の内腔10lに配置されていることが好ましい。第2金属チューブ70は、長手方向10Xに延在する内腔を有していることが好ましい。長手方向10Xに延在する内腔の数は、複数であってもよいが、1つであることが好ましい。これにより、長手方向10Xに垂直な方向における内腔の断面積を大きくすることができるため、多量の液体を送液することができる。
第2金属チューブ70は、金属を含むことが好ましく、金属からなることが好ましい。金属としては、例えば、ステンレス鋼、炭素鋼、ニッケルチタン合金等の金属が挙げられ、ステンレス鋼が好ましい。ステンレス鋼により、第1金属チューブ20の剛性が高まり、その結果、穿刺デバイス1のプッシャビリティを向上することができる。第2金属チューブ70は、1種類の金属を含んでいてもよく、複数種の金属を含んでいてもよい。
第2金属チューブ70の長手方向10Xの長さは、500mm以上、1200mm以下であることが好ましい。第2金属チューブ70の外径は、0.5mm以上であることが好ましく、0.7mm以上であることがより好ましく、1.0mm以上であることがさらに好ましい。これにより、第2金属チューブ70の剛性が高まって穿刺デバイス1のプッシャビリティを向上させることができる。また、第2金属チューブ70の外径は、2.0mm以下であることが好ましく、1.8mm以下であることがより好ましく、1.5mm以下であることがさらに好ましい。これにより、第2金属チューブ70の長手方向10Xに垂直な断面における内腔の断面積を大きくすることができる。
第2金属チューブ70の厚みは、100μm以上であることが好ましく、150μm以上であることがより好ましく、200μm以上であることがさらに好ましい。これにより、第2金属チューブ70の剛性が高まる。また、第2金属チューブ70の厚みは、350μm以下であることが好ましく、300μm以下であることがより好ましく、250μm以下であることがさらに好ましい。これにより、樹脂チューブ10の外径を小さくすることができるため、侵襲性を低減させることができる。
図1に示すように、穿刺デバイス1は、シャフト2と、シャフト2の近位端部に結合しているハンドル3とを有していることが好ましい。ハンドル3は、シャフト2を通じて流路50に生理食塩水や造影剤等の液体を送り込むためのシリンジポート4を有していることが好ましい。ハンドル3がシリンジポート4を有していることにより、シリンジポート4にシリンジ等を接続することによって液体を流路50に送り込み易くなる。
ハンドル3は、シャフト2に通電するためのコネクタ6と、ハンドル3とコネクタ6を接続するケーブル5とを有していることが好ましい。高周波電流通電用の電源にコネクタ6を接続することによって、シャフト2の第1金属チューブ20、第2金属チューブ70、金属部材30、および金属チップ40を電気的に接続することができる。例えばこれにより、金属チップ40から対極板へ通電することが可能となる。
シャフト2は遠位端部に、屈曲している屈曲部12を有していることが好ましい。シャフト2が遠位端部に屈曲部12を有していることにより、心臓内へ穿刺デバイス1を挿通しやすくなる。屈曲部12におけるシャフト2の屈曲の角度は、体内管腔や心臓の形状や状態に合わせたものとすることができる。屈曲部12は、金属部材30の近位端よりも近位側に位置していてもよい。また、屈曲部12を金属部材30が配置されている部分に設けてもよい。屈曲部12をシャフト2の遠位端部に設けることによって、穿刺デバイス1の操作性を向上させることができる。