次に、実施の形態を示す本願発明による農作業機をさらに詳しく説明する。なお、便宜上同一の機能を奏する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
本願発明による農作業機1は、図1A~図8に示すように、中央作業体2、側部作業体3、姿勢制御部17、調圧部51を備え、トラクタ等の走行機体の後方に装着して前進することによって作業をする。各作業体2、3は、機体を支える機枠4、該機枠4の下方に位置する耕耘部11、該耕耘部11の上部を覆うカバー体35、該カバー体35の後端部で上下回動可能な整地体31、33、該整地体31、33の姿勢を固定しまた固定解除をする姿勢制御部17及び調圧部51を有する。姿勢制御部17と調圧部51は遠隔操作により操縦される。
機枠4は走行機体に装着するトップピン8およびロワピン9を含む装着部と、走行機体から入力軸91を介して動力を獲得して変速を行う変速部89と、装着部と変速部89を支えるとともに変速部89から左右に張り出したパイプフレーム85とを有する。機枠4は上記パイプフレーム85に加え、変速部89の前方に位置し、後述の支持部材99同士を固定する第2パイプフレーム93を有する。カバー体35は耕耘部11の上部全体であって前方側から後方側を覆い、泥土の飛散を防止する。
側部作業体3は、矢示する進行方向に対し直交する方向に設けられる中央作業体2の両側、つまり図1に示す中央作業体2の左右側に配設される。中央作業体2及び側部作業体3は、トップマスト7のトップピン8及びロワピンにより、走行機体の3点リンク装置(図示省略)に取り付けられる。中央作業体2及び側部作業体3は上記機枠4の下方に耕耘部11が回転自在に取り付けられる。
耕耘部11は、軸方向に間隔を置いて複数配置され、各々複数の爪15をローター軸13の円周方向に複数に配置される。耕耘部11は、パイプフレーム85の端部に配置した支持部材99によって回転自在に支持され、中央作業体2の左側の支持部材99に備えるチェーンケースによって、変速部89から出力される回転動力がローター軸13に伝動され、回転駆動する。耕耘部11は、回転する爪15によって泥土および土塊を砕土する。該耕耘部11の後方に姿勢制御部17を介して整地体31、33が設けられる。
35は上記耕耘部11の上方を被覆するカバー体であり、後端部に上下回動自在にされた整地体を備える。該整地体は第1整地体31と第2整地体33からなり、第1整地体31は、カバー体35の後端部で上下回動自在に設けられ、第2整地体33は第1整地体31の後端部で上下回動自在に設けられる。第1整地体31と第2整地体33は、それぞれ砕土後の泥土を上方から押さえつけることにより、砕土後の泥土を均平に整地する。第1整地体31は、カバー体35の後端部に設けた回動支点31aにより、保持板32と一体的に上下回動する。該保持板32は第1整地体31の上面部に立設された2枚1対の板部材であり、上部に保持部材69が遊嵌されている。該保持部材69は進行方向に対する左右軸で回動自在である。該回動支点31aは第1整地体31の幅方向に複数設けられる。第1整地体31と第2整地体33は、姿勢制御部17によって、姿勢の固定および固定の解除をすることができる。姿勢の固定状態を土寄せ状態、姿勢の固定解除状態を代掻き状態ともいう。33aは第2整地体33の回動支点である。
姿勢制御部17は、第1リンク18と、第2リンク19と、揺動アーム25とからなり、耕耘部11の作動とは別に上記中央作業体2及び側部作業体3の各第1リンク18の姿勢を制御ことにより各第2整地体33の姿勢を制御する。該第1リンク18は、図5A等に示すように、左端部が機枠4に回動支点18aによって回動自在に連結され、右端部が第2リンク19に垂直方向に回動自在に連結される。第2リンク19は、上端部が上記第1リンク18に回動自在に連結され、下端部が第2整地体33の上部に回動自在に連結される。
上記第1リンク18の下面には案内部21が設けられる。該案内部21は、第1リンク18の下面にフック状に設けられた孔からなる規制孔23と、該規制孔23に連続する垂直方向に凹弧状に設けられた姿勢維持部24とからなる。25は揺動アームであり、上記第1リンク18の下方に、回動支点25aにより回動自在に設けられる。該揺動アーム25の上端部には上記案内部21に摺動される係合部27が設けられる。また該係合部27に直交する方向(図5Aでは揺動アームの左側)に当接部26が突設される。
上記係合部27が上記規制孔23に係合されるとき、上記第1リンク18の回動が規制され、上記した第1整地体31及び第2整地体33の回動が固定される規制範囲Cが形成される。他方上記係合部27が上記姿勢維持部24に係合されるとき、上記した第1整地体31及び第2整地体33の回動規制が解除され、第1リンク18の姿勢が変化しない姿勢維持区間Rが形成される。
24aは上記姿勢維持区間Rの規制解除始点である第1姿勢維持点、24bは同規制解除終点である第2姿勢維持点である。上記姿勢維持部24の円弧の中心は上記揺動アーム25の回動の中心と一致している。よって係合部27が第1姿勢維持点24aに位置しても第2姿勢維持点24bに位置しても規制解除の効果は基本的に変わらない。つまり、姿勢維持区間Rに係合部27が位置している限り、第1リンク18の姿勢は変化しないので、第2整地体33は下方側への回動がなく作動端部たる下端部の変動もない。これについては後述する。なお、揺動アーム25を第2姿勢維持点24bから第1姿勢維持点24aに移動させるのは、圃場の凹凸の程度や土塊の砕土の程度により、作業員が判断する。
43はシリンダ43aからなるアクチュエータであり、進退自在のロッド43bを有する。上記姿勢維持区間Rの任意の位置にて上記係合部27と上記案内部21との係合位置を変更可能にする。該アクチュエータ43には出没するロッド43bのストローク量を検出するセンサが設けられる。アクチュエータ43の作動源は、本実施例では電力であるが、油圧であってもよい。
上記シリンダ43aは、図5A~図6Eに示すロッド43bの最も突出するストローク量の最大値を突出位置H、ロッド43bの最も引き込まれるストローク量の最小値を引込位置L及び上記突出位置と上記引込位置との中間点である中間位置Mを検出するセンサを備える。上記アクチュエータ43のセンサは、また、上記規制範囲C、上記姿勢維持区間Rの規制解除始点である第1姿勢維持点24a及び規制解除終点である第2姿勢維持点24bをも検出する。
37は上記第1リンク18の回動支点18aと同軸に設けられたカムリンクである。該カムリンク37は、第1リンク18と平行な軸により回動自在にされた板状部材であり、一端側に円弧状のカム孔39を有している。本実施形態におけるカムリンク37の回動支点は、第1リンク18と同軸に設けられている。上記カム孔39には揺動アーム25からカム孔39に向けて設けられたカム係合部41が設けられ、揺動アーム25が回動することにより、カム係合部41がカム孔39内を移動し、これにより、カムリンク37が回動される。
上記カムリンク37の他端側にはリンクアーム45が設けられる。該リンクアーム45は走行機体との装着部のトップマスト7に回動自在にされたゲージ47に連結される。該ゲージ47はトップマスト7に回動自在に設けられており、その揺動が作業者に視認可能である。ゲージ47の近傍には目盛板49が配置され、ゲージ47が揺動した位置を読み取ることができる。
上記カムリンク37は右端部側に連結されるリンクアーム45に対し回動自在であり、該リンクアーム45の先端部には回動自在のゲージ47が設けられ、該ゲージ47の揺動量により、上記案内部21における上記カム係合部41の現在位置(揺動アームの回動支点25a)を読み取ることができる。
51は調圧制御をする調圧部であり、中央作業体2の両側に2ヶ所、左右の側部作業体3の側方に1ヶ所ずつ設けられる。該調圧部51は回動自在の第1リンク18と、該第1リンク18の案内部21に回動自在に設けられる揺動アーム25と、上記揺動アーム25を連動せしめる回動自在の操作アーム53と、整地体33の圃場方向への付勢力を調整する調圧ロッド55と、上記操作アーム53の回動量を入出力する連携部材57とからなる。
上記操作アーム53は、耕耘部11およびカバー体35の上方で、上記揺動アーム25と平行に設けられる軸に回動自在に設けられている。該操作アーム53には、一端部に、揺動アーム25に設けられた当接部26が当接される受部59が設けられる。操作アーム53は、揺動アーム25が一方の方向に回動されたときに当接部26が受部59を押すことにより、回動することができる。つまり、操作アーム53は揺動アーム25の当接部26が受部59に当接している状態のときにのみ回動操作が許容され、揺動アーム25が他方に回動したときは、操作アーム53は回動しない。53aは操作アーム53の回動支点である。
操作アーム53には回動する範囲を限定する回動限定部100aが設けられ、操作アーム53はこの回動限定部100aによって定められた回動範囲内において回動する。操作アーム53は、回動限定部100aによって、揺動アーム25の全回動量のうち限定された範囲において揺動アーム25に当接する。当接部26と受部59が当接できない範囲では、揺動アーム25のみ回動する。操作アーム53および揺動アーム25は、後記する回動限定部100aにて受部59が移動可能に、また、開口100bにて当接部26が通過できるように設けられる。具体的には、第1リンク18に設けられる規制範囲Cと姿勢維持区間Rを含む案内部21において、係合部27が姿勢維持区間R内にあるときに、当接部26と受部59が当接可能にされている。つまり、図5B~図5Eに示すように、揺動アーム25が姿勢維持区間R内にある場合に、揺動アーム25の回動によって操作アーム53が操作される。
操作アーム53の他端側は、連携部材57の一端側が連結されている。連携部材57は、操作アーム53の回動を他の部材に伝え、また他の部材から操作アーム53に回動力を伝える。具体的には、連携部材57は操作アーム53の回動量に連動して規制体71をロッド本体61に対し移動させる。また操作アーム53に連結される回動自在の切換アーム77に操作アーム53の回動量が伝動される。連携部材57は、操作アーム53の回動の出力および操作アーム53を回動させる入力が可能な入出力部材である。本実施形態での連携部材57はワイヤまたはケーブルを用いるが、ロッド等を複数連結させて組み合わせたリンク装置でもよい。
調圧ロッド55は、ロッド本体61と、該ロッド本体61を保持するとともに第1長孔63及び第2長孔65を軸方向に設けてなる回動規制部材67と、上記第1長孔63内を移動する保持部材69と、上記第2長孔65内を移動する規制体71と、上記規制体71と上記保持部材69との間に設けられ整地体31、33を圃場方向に付勢する第1弾性体73と、上記保持部材69とロッド本体61の先端部のピン76aとの間に設けられ整地体31、33を反圃場方向に付勢する第2弾性体75等とからなり、耕耘部11の上方から整地体31、33の上方に掛け渡される。76bはロッド本体61の基端部に設けられたピンであり、回動規制部材67内にロッド本体61を固定する。69aは上記保持部材69の突出部である。上記ロッド本体61と上記回動規制部材67とは一体的に設けられる。
上記調圧ロッド55は、基端側がパイプフレーム85に設けられた回動支点87に回動自在に支持され、保持部材69とともに、耕耘部11の上方と整地体31の上方にかけ渡される。調圧ロッド55は整地体31、33の上下動に伴って、保持部材69の挿入孔内を摺動する。
上記回動規制部材67にはロッド本体61が挿入被覆される。該ロッド本体61は、前端部が回動規制部材67の前端部に設けられたピン76bにより固定される。回動規制部材67は第1長孔63を有し、該第1長孔63に保持部材69の突出部69aが移動可能に摺嵌される。該突出部69aは整地体31、33の昇降に伴って第1長孔63内を移動し、整地体31、33の回動角度を規制する。整地体31、33が下方に回動すると、保持部材69がロッド本体61上を摺動移動することにより突出部69aが第1長孔63内を相対移動して第1長孔63の後端部側に接し(図6B)、整地体31、33の下方への回動を阻止する。また、整地体31、33が上方に回動すると保持部材69がロッド本体61上を摺動移動することにより突出部69aが第1長孔63内を相対移動して第1長孔63の前端部側に接し、整地体31、33の上方への回動を阻止する。図6Cは第1整地体31が上下に回動している途中の状態を示している。突出部69aは、第1整地体31の回動によって、第1長孔63内を移動する。
上記調圧部51具体的には操作アーム53と上記姿勢制御部17具体的には揺動アーム25の駆動源とは、図3に示すように同一である。
また第1弾性体73の付勢力は、タイミングで整地体33の下方側への回動付勢力を好みの力に自由に変化させることができる。
第1弾性体73は、規制体71と保持部材69の間に設けられ、整地体31、33を下方に回動させる方向に付勢されている。整地体31、33が上方に回動されると(図6A~図6C)、保持部材69がロッド本体61の前端側に向かって徐々に摺動され、保持部材69と規制体71との距離も徐々に短縮する(図6D、図6E)。すると、規制体71と保持部材69との間に位置する第1弾性体73が短縮され、整地体31、33を下方に回動させる力を蓄えるとともに下方に回動させるように付勢される。
規制体71を調圧ロッド55の回動支点87側(図示左側)に移動させた場合、整地体31、33を上方に移動させた第1弾性体73の圧縮開始位置が高くなり、整地体31、33の下方への付勢力が弱くなる。一方規制体71を調圧ロッド55の保持部材69側(図示右側)に移動させた場合、整地体31、33を上方に移動させた第1弾性体73の圧縮開始位置が低くなり、整地体31、33の下方への付勢力が強くなる。つまり、規制体71を調圧ロッド55に対して移動させることによって、第1弾性体73の圧縮開始位置を変化させ、整地体31、33を下方に向かって回動させる力を変化させることができる。
上記第1弾性体73によって整地体31、33を付勢する場合、整地体31、33の自重に加え第1弾性体73の付勢も圃場面に加えることができる。第1弾性体73による付勢を強める場合、砕土されない土塊が整地板を押しのけて後方側に移動することを避け、整地体31、33と耕耘部11との間で砕土される機会を増加させる。また、砕土後の圃場面を強く押させることにより、より一層整地性能を高めることができる。第1弾性体73による付勢を弱める場合、砕土後の土壌を整地板の下方を通過させて後方側に移動させやすくなる。これにより、整地板による泥土を必要以上に押さえ付けないので、整地板により圃場面を抉ることを防止することができる。
上記ロッド本体61の進行方向後方側に設けられるピン76aと保持部材69との間に第2弾性体75が設けられる。これにより、整地体31、33が下方に回動したとき、ピン76aと保持部材69間の距離が短縮され、また整地体31、33が下方に回動したとき、整地体31、33の上方に向かう付勢力が付与される。第2弾性体75の付勢力は、整地体31、33が自重によって下方に回動する力より弱くなるように設定される。これにより整地体31、33の下端を確実に回動方向に位置することができる。第2弾性体75は、回動方向下端に位置した整地体31、33が圃場面に接地し上方側に回動するときに容易に上方に回動させるためにある。これにより、回動方向下端に位置した整地体31、33を圃場面に接地させようするときに、整地体31、33が圃場面に突き刺さったり、圃場面の土壌を抉ることがない。
上記第2弾性体75は、第1整地体31を上方に回動させるように付勢される。第2弾性体75は、第1整地体31が回動下端側に位置している場合に、第1整地体31を上方に押し上げるので、第1整地体31は容易に上方側に回動する。第2弾性体75の付勢力は、第1整地体31及び第2整地体33の自重による回動方向への荷重より弱く設けてあるので、第1整地体31が回動下端に位置することを阻害しない。このようにすることで、第1整地体31が泥土に接地したときにおいて、第1整地体31が上方に持ち上がりやすくなり、圃場面を第1整地体31や第2整地体33で掘ったり抉ったりすることがない。
また、第2弾性体75は、第1整地体31が回動下端に達する際の衝撃を緩和させる効果がある。回動下端に達した第1整地体31は、保持部材69の突出部69aが第1長孔63の後端部に接することにより(図4)、下方への回動が規制されるが、保持部材69の突出部69aと第1長孔63の接触衝撃を和らげることができる。
77は切換アームであり、上記連携部材57により上記操作アーム53の回動量に連動して上記規制体71を上記ロッド本体61に対し移動させる。
上記調圧ロッド55の上方には支点軸が設けられ、該支点軸に回動自在にした切換アーム77が設けられる。切換アーム77の下端部には切換操作部が設けられ、規制体71の突起状部71aを操作して規制体71の調圧ロッド55に対する位置を移動させる。突起状部69bは回動規制部材67に設けられる第2長孔65内を移動可能に摺動する。
上記切換アーム77の上端部には、連携部材57の他端側が連結される。これにより、操作アーム53の回動が切換アーム77に連動する。切換アーム77は、操作アーム53の回動によって連携部材57を操作アーム53側に引き込むことにより、連携部材57が切換アーム77の他端側を引く。これにより、切換アーム77の一端側で移動可能にされた規制体71がロッド本体61の軸方向に沿って移動する。
上記切換アーム77には復帰用弾性体79が配置される。復帰用弾性体79は、規制体71を調圧ロッド55の回動支点側に移動させるように付勢されている。つまり、切換アーム77の上端側が連携部材57を引っ張るように付勢される。切換アーム77によって、操作された連携部材57の動作は出力され、姿勢制御部17の操作アーム53に出力される。このとき、操作アーム53は連携部材57によって引っ張られ、操作アーム53の受部59が揺動アーム25の当接部26に向き合うように回動される。つまり、連携部材57により連結された操作アーム53および切換アーム77は、ともに一方向にのみ力を伝えることができる。
連携部材57によって引っ張られて回動する操作アーム53は、回動限定部100a(図3Cに示す)による回動範囲内で回動する。つまり、揺動アーム25の係合部27が姿勢維持部24の姿勢維持区間Rにある場合にのみ、当接部26と受部59が接触することができ、揺動アーム25の係合部27が規制孔23の規制範囲にある場合は、当接部26と受部59が接触することができない。
上記切換アーム77に、上記規制体71を上記保持部材69から離間させる方向に付勢された復帰用弾性体79が設けられる。77aは切換アーム77の回動支点である。
81は上記調圧ロッド55に連結される調整部であり、ボルト及びナットからなる調整ねじ83を有し、パイプフレーム85に回動自在に連結される。該調整部81により、上記突出部69aと第1長孔63の位置関係を変更可能とし、整地体31、33の回動範囲を変更可能とする。87はロッドの回動支点である。
100は上記連携部材57の位置を固定し支持するリンク支持部材である。該リンク支持部材100は、図3A及び図3Bに示すように2枚1対でカバー体35上に立設され、図8及び図9に示すように第1リンク18、アクチュエータ43、揺動アーム25、操作アーム53及びカムリンク37を回動自在に連結する。100aは該リンク支持部材100に設けられる回動限定部であり、図3Cに示すように扇状乃至凹弧状に形成される。100bは該回動限定部100aに対向するが形成される開口である。100cは該開口100bに設けられるフック部である。
図中89は変速部、91は入力軸、93は第2のパイプフレーム、95はチェーンケース、97は折畳支点部、99は支持部材である。
ここで整地体31、33の回動範囲を変更について説明する。整地体31、33は、本体作業体2と側部作業体3にそれぞれ設けられ、側部作業体3を折りたたんでも、カバー体35および耕耘部11とともに整地板も折りたたむように設けられる。側部作業体3を折りたたんだ格納状態においても、また展開した展開状態においても、双方での作業が可能に設けられる。展開状態のときは、それぞれの整地体31、33が連結して一体となって上下動したほうがより均平性能が向上する。整地体31、33は、展開したときにそれぞれの整地体31、33が有した勘合部が勘合することにより連結して一体となる。連結する際、重力により下方側の回動方向の端部に達した整地体31、33は、それぞれの上下位置が異ると連結できない場合がある。調整部81は、かかる場合に、中央作業体2と側部作業体3に設けられるものであり、各整地体31、33の回動範囲を調整することにより、上記不都合を解消し、各々の連結を容易にする。
次に、上記実施の形態の動作及び効果を説明する。
農作業機1は、図示しない駆動源より変速部89を経て出力される回転動力が、中央作業体2の両側の支持部材99(図1に示す)に備えるチェーンケース95よりローター軸13(図2等に示す)に伝動され、これにより、耕耘部11が回転駆動する。耕耘部11は、回転する爪15によって泥土および土塊を砕土する。
(姿勢制御)
まず、中央作業体2及び各側部作業体3の姿勢制御部17の揺動アーム25を作動させ、係合部27を第1リンク18の規制孔23内に係合させる(図5A)。すると第1リンク18が後端部を下方に回動させられるがその回動が規制され、第2リンク19によって下方に押された第2整地体33が図5Aに示すように直立状態となる。第1リンク31は回動が規制され固定されているので第2リンクも移動することができず、回動自在の第1整地体31及び第2整地体33はいずれも回動が規制され、第2整地体33と圃場との当接位置が固定される。この状態で機体を走行させ土寄せ作業をする。なお、図5Aは、本実施の形態においては、側部作業体3の折畳動作又は展開動作時の係合部27の位置でもあり、側部作業体3を折りたたんで上下逆さまになった整地体31,33の回動を阻止することが可能である。代掻き作業は係合部27を規制範囲Cから規制解除範囲Rに移動させた後におこなう。
農作業機1による作業は土寄せ作業と代掻き作業からなる。土寄せ作業は土中または泥中に突き刺した状態で農作業機を前進させる作業であり、代掻き作業は圃場の泥上の上面を均平に整地する作業である。
土寄せ作業は、第1整地体31と第2整地体33が下方に回動され、第2整地体33が回動方向下端に達した状態で回動ができないように固定された状態で行われる(図5A)。土寄せ作業のとき、第1リンク18がロックされているため、第2整地体33及び第1整地体31の上下回動が阻止され、これにより、各整地体は姿勢を維持したままの状態で作業することができる。土寄せ作業は、整地体31、33により、盛り上がった泥土を窪んだ圃場面に移動させて、大まかに平らにする。多くの場合、耕耘部11を用いた代掻き作業前に行われ、土寄せ作業後に耕耘部11で砕土し、代掻き作業にセットされ、この整地板により整地する。規制範囲Cに係合部27が位置しているとき、第1リンク18は回動を阻止されているので、第2リンク19を介した第2整地体33の第1整地体31側を支点にした回動が阻止される。このとき、カバー体35と第2整地体33に連結された第1整地体31も上下回動が阻止される。規制範囲状態の第2整地体33および第1整地体31は後端側が下方に向いた状態で固定されるため、第2整地体33の後端から土中または泥中に突き刺さり易くなる。土中または泥中に突き刺した状態で作業機を前進させる土寄せ作業をすると、整地体前方に配置された泥土を移動させることができる。土寄せ作業時も第2整地体33及び第1整地体31の上下回動が阻止され、これにより、各整地体は姿勢を維持することができる。砕土された泥土は、カバー体35が耕耘部11の上方側から後方にかけて覆っているため、飛散が防止される。
次に、中央作業体2及び各側部作業体3の揺動アーム25を作動させ、係合部27を図5Bに示す第1リンク18の姿勢維持部24に移動させる。第2整地体33は、係合部27により押し上げられた第1リンクによって、後端部を上方に持ち上げられた状態になる。これにより、代掻き作業の準備をする。
次いで、耕耘部を土中入れるべく農作業機1を降下させると、圃場面に接地した整地体31,33は泥土および土壌に押されて上方に回動し、規制を解除された第1リンク18をさらに回動させ、図5Cに示す位置まで上昇せしめる。すると第2リンク19は上昇し直立状態から傾斜状態に変動するため、第2整地体33の姿勢が水平状態となる。この姿勢で機体を走行させ代掻き作業をする。
姿勢維持部24に係合部27が位置しているとき、即ち、係合部27が姿勢維持区間Rにあるとき、第1リンク18は下方への回動が阻止されているのみで、上方側への回動は規制を受けていない(図5B)。この代掻き状態では、第2整地体33は第1整地体31側を支点にする下方側の回動が阻止されている。また第2整地体33は、上方側への移動または第1整地体31側を支点にした回動が阻止されていない。よって、第1整地体31も上方側に回動することができるため、第1整地体31と第2整地体33は、自由に上方回動が可能となるので、泥土の上面部を押さえつけるように回動し、泥土の上面を均平に整地することができる。また、代掻き作業中の第2整地体33の後端側は、土寄せ状態のときの第2整地体33の後端側より上方に持ち上げられた状態となっており、下方への回動が阻止されている。この姿勢により、代掻き作業をするため、作業機を土中に位置させる場合において、第2整地体33が土中に突き刺さることを防止することができる。このため、代掻き作業し始めの泥土を抉るようなことがないのでより一層均平に整地することができる。
第1リンク18の姿勢維持部24は円弧の中心が上記揺動アーム25の回動の中心と一致するように凹弧状に形成されているため、係合部27と姿勢維持部24の係合位置により、回動方向下端に達した整地体31,33の角度や位置等の姿勢状態が変化しない。つままり、係合部27と姿勢維持部24の係合位置がどの位置であっても、整地体31,33が土中に突き刺さることを防止することができる。
代掻き作業の際、揺動アーム25は、係合部27が姿勢維持区間Rの第1姿勢維持点24aに位置している。一方、当接部26は操作アーム53の受部59に当接し、受部59を押圧している。この状態は、第1リンク18が図5Bの位置から図5Cの位置に回動しても、係合部27と当接部26の位置関係に変更はない。
当接部26は、図5Cに示すように直立状態となった受部59を押圧して、調圧部51の規制体71を連携部材57および切換アーム77を介して移動させる。当接部26は、アクチュエータ43が動作しない限り揺動アーム25が回動しないので、当接部26と受部59との位置関係は変化しない。他方、規制体71は、第1整地体31の上昇に伴って第1弾性体73と接触し、第1整地体31を下方へ回動させる押圧力を発生させる。規制体71が第1弾性体73から反発力を受けて、切換アーム77を動作させ、連携部材57を介して操作アーム53を動作させようとする。しかし、当接部26が受部59を押す方向に動作しても、操作アーム53は当接部26が移動しないため回動することができない。つまり、規制体71は、第1弾性体73から規制体71を移動させる力を受けても、移動しない当接部26によって、移動を阻止される。
第2整地体33は、第1整地体31の後端部の回動支点33aにて自重により圃場上面を押圧する。つまり、第2整地体33は自重または/及び第2整地体33の自重に加えて第1リンクと第2リンクの自重によって、下面部を水平にしながら圃場面を押圧し、圃場面を均平にする。このため、第2整地体33が代掻き作業の際、圃場上面から力を受けたとしても、第1整地体31が圃場や第1弾性体73から受ける力とは関係なく、均平化のための水平状態の姿勢を崩すことがない。
係合部27が第1姿勢維持点24aにあるときの操作アーム53は、連携部材57に動作を出力させないため、ロッド本体61と規制体71の位置関係は土寄せ状態のときと同じである。代掻き作業の際、揺動アーム25は圃場上面の形状により第1リンク18の姿勢維持区間Rのどの位置にも移動することができる。
図5Cの代掻き作業時における調圧部51の調圧制御に関しては図6B及び図6Cに基づき後述する。
図5D及び図5Eは、揺動アーム25の当接部26が姿勢維持区間Rの第1姿勢維持点24aから、第2姿勢維持点24bに移動した場合を示す。このとき当接部26は、略水平状態となった操作アーム53の受部59に当接し、受部59を押圧している。この状態は第1リンク18が図5Dに示す準備位置から図5Eに示す作業位置に回動しても、係合部27と当接部26の位置関係に変更はない。他方、図5Dの状態から図5Bの状態に揺動アーム25を動かすと、図5Aに示す係合部26と受部59のように、係合部26は受部59から離れるように移動する。
よって代掻き作業における第2整地体33の押圧力は、図5C及び図5Dのところで述べたことと同様である。即ち、当接部26は図5Dに示すように略水平状態となった受部59を押圧しているが、受部59は当接部26により押されても、調圧部51の規制体71を移動させるのみで、均平化のための第2整地体33の水平状態の姿勢を崩すことがない。つまり、第1リンク18の下方への回動は係合部27によって規制されるので、第1整地体31が下方に回動したときの回動支点33aの位置も同一になり、第2整地体33の下方へ達したときの姿勢を同一に形成することができる。換言すれば、整地体31,33が回動方向下端に位置した場合に、第1整地体31と第2整地体33は、常に同じ位置を維持することができるので、整地体31,33が圃場に接地される場合において、安定した接地状態を作り出すことができる。また、回動限定部100a内に位置するときの受部59は、調圧部51に位置する復帰用弾性体79により付勢された切換アーム77によって連携部材を介して、当接部26との当接状態を維持するのである。
第1リンク18の回動方向下端に達したときの姿勢が変化しないのは、揺動アーム25の係合部27が姿勢維持区間Rに係合されている間、即ち、姿勢維持部24の第1姿勢維持点24aから第2姿勢維持点24bにかけて位置している間の全区間である。
姿勢維持部24は凹弧状に形成され、円弧の中心が揺動アーム25の回動支点と一致している。つまり、姿勢維持区間Rに係合部27が位置している限り、第1リンク18の姿勢は変化せず、その結果、第2整地体33は下方側への回動下端が変動しないのである。
係合部27が第2姿勢維持点24bにあるときの操作アーム53は、揺動アーム25を回動させない限り連携部材57に動作を出力させないため、ロッド本体61と規制体71の位置関係は変化しない。
図5Dの代掻き作業時における調圧部51の調圧制御に関しては図6D及び図6Eに基づき後述する。
ここで規制範囲Cが形成される規制孔23から規制解除範囲即ち姿勢維持区間Rが形成される姿勢維持部24に係合部27を移動させた場合の整地体31、33の動きを説明する。姿勢維持区間Rへの移動に伴って、第1リンク18の後端側が上方に回動し、第2整地体33も第2リンク19を介して上方側へ回動する。係合部27が姿勢維持区間Rへ達すると、第1リンク18の上方側への回動規制が解除され、第2整地体33の回動も規制解除される。
揺動アーム25を第1リンク18の規制解除範囲から規制範囲Cに移動させると(図5A)、操作アーム53は回動限定部100aの回動範囲の限界に達するまで回動し、その後は回動できないので、係合部26と受部59の接状態は解除され、揺動アーム25のみが回動する(図5A)。
ここで、リンク支持部材100と第1リンク18、揺動アーム25、操作アーム53、連携部材57の連動関係を図8及び図9を参照してまとめると、係合部27が姿勢維持区間Rにあるときにのみ、当接部26が操作アーム53の受部59を押し、他方揺動アーム25が他方向に回動したとき、即ち、係合部27が姿勢維持区間Rにないときは、開口100bから逃げ、当接部26が操作アーム53の受部59を押圧しないのである。
(調圧制御)
次に図6A~図6Eに基づき調圧部51による圧力制御について説明する。図6Aは揺動アーム25が図5Aに示す規制範囲Cに位置しているときの調圧ロッド55の状態を示す。図6Bは揺動アーム25が図5Bに示す第1姿勢維持点24aに位置しているときの調圧ロッド55の状態を示す。図6Cは揺動アーム25が図5Cに示す第1姿勢維持点24aに位置し、かつ第2整地体33が上昇して水平状態の代掻き作業の姿勢になっているときを示す。図6Dは揺動アーム25が図5Dに示す第2姿勢維持点24bに位置しているときの調圧ロッド55の状態を示す。図6Eは揺動アーム25が図5Eに示す第2姿勢維持点24bに位置し、かつ第2整地体33が上昇して水平状態の代掻き作業の姿勢になっているときを示す。
揺動アーム25を動作させて係合部27を規制範囲Cに位置させると、第2整地体33が土寄せ状態になると同時に、第1整地体30も姿勢が固定される(図5A)。このとき、当接部26も揺動アーム25と一体になって、規制範囲C側に移動するが、操作アーム53の受部59は、操作アーム53が回動限定部100aによって回動を規制されているので、揺動アーム25の当接部26と離れる(図5A)。また、操作アーム53は、復帰用弾性体79の付勢をうけた切換アーム77によって、連携部材57が操作アーム53を操作し、回動限定部100aによる回動が規制され、係合部27が姿勢維持区間Rと規制範囲Cとに切り替わる境界位置である第1姿勢維持点24aまで回動される(図5B)。このとき、規制体71はロッドの回動支点87側に移動している(図6A)。
図6Aにおいて、土寄せ作業中、揺動アーム25の係合部27が第1リンク18の規制孔23に係合されており、当接部26が受部59から離間され受部59を押圧しないため、第2整地体33が圃場上面から受ける圧力は操作アーム53には機械的に伝動されない。よって略直立状態となった第2整地体33の姿勢は維持され、土寄せ作業の続行が可能となる。このとき、調圧ロッド55の第1弾性体73及び第2弾性体75は初期位置のままである。
揺動アーム25を動作させて係合部27を姿勢維持区間Rの第1姿勢維持点24aに位置させると、第2整地体33は代掻き状態になる。このとき、当接部26も揺動アーム25と一体になって、姿勢維持区間R側に移動する(図5B)。また操作アーム53の受部59は揺動アーム25の当接部26と接触する。第1姿勢維持点24aにあるときの操作アーム53は、連携部材57に動作を出力させないため、調圧ロッド55と規制体71の位置関係は土寄せ状態のときと同じである。
姿勢維持区間Rにおける第1姿勢維持点24aでは、第1整地体31はカバー体35の後端部で回動自在であり、第2整地体33は第1整地体31の後端部で回動自在になる(図5C)。図示実施形態では、第1姿勢維持点24aで、第1整地体31を上下回動させても、第1弾性体73が規制体71に達しないので、整地体31、33を下方側に回動させるように付勢しない。つまり、整地体31、33は自重による荷重を圃場面に与える。
次に、揺動アーム25の係合部27が第1リンク18の第1姿勢維持点24aに位置している状態で第1整地体31及び第2整地体33が代掻き作業をすると(図5C)、調圧ロッド55では、第1整地体31が圃場上面から受ける圧力により、保持部材69が図6Bの位置から図6Cの位置に押される。
即ち、図6B、図6Cにおいて、代掻き作業中、調圧ロッド55は、第1整地体31と第2整地体33が圃場上面から受ける圧力により、保持部材69が図6Bの位置から図6Cの位置に押されるが、第1弾性体73及び第1整地体31と第2整地体33それぞれの自重による荷重が上記圧力を受け止めるため、第1整地体31と第2整地体33は圃場上面に圧力を加え均平にするのである。
次に揺動アーム25の係合部27が第1リンク18の第2姿勢維持点24bに位置している状態で第2整地体33が代掻き作業をするときを説明する。図6D、図6Eにおいて、調圧ロッド55は、代掻き作業中、第1整地体31と第2整地体33が圃場上面から圧力を受けると、第1整地体31の上下動にともなってロッド本体61を移動した保持部材69により規制体71との間に位置する第1弾性体73が押され、第1弾性体73が図6Dの位置から図6Eの位置まで縮小される。かくして、第1弾性体73の付勢力が作動し、第2整地体33と第1整地体31は圃場上面に圧力を加え均平にすることができる。
姿勢維持区間Rにおいては第1姿勢維持点24aから第2姿勢維持点24bまで、自由に位置を変更することができる。揺動アーム25を回動させて、第1姿勢維持点24aから第2姿勢維持点24bに向わせるにつれて、当接部26が受部59を押して、操作アーム53を回動させる。操作アーム53は連携部材57を引くことによって、切換アーム77の上端部を前方側に引き、規制体71を保持部材69側に移動させる(図6C~図6E)。
係合部27を第1姿勢維持点24aから第2姿勢維持点24b側に移動させると(図5D)、規制体71が保持部材69側に最も近づく(図6E)。規制体71と保持部材69との距離が近くなるにつれて、第1弾性体73に規制体71が接触する整地体33の回動高さを変化させることができる。姿勢維持区間Rに係合部27が位置する代掻き状態では、整地体33の回動の有無に関わらず、揺動アーム25を回動させることができる。つまり、代掻き状態において、係合部27を第1姿勢維持点24aから第2姿勢維持点24bの間で、自由に移動することが可能である。
係合部27を第1姿勢維持点24aから第2姿勢維持点24b側に移動させると(図5E)、規制体71が保持部材69側に最も近づく(図6E)。そして第1整地体31が回動方向の下端の近傍に達したところで、規制体71が第1弾性体73に接触する。この状態においては、係合部27が第1姿勢維持点24aに位置したときより、整地体33が付勢される高さが低くなる。つまり、代掻き状態において、整地体33を下方に付勢するタイミングが早まり、また、第1弾性体73が整地体33の上方への回動によって圧縮される量が増える。よって、整地体33を下方に付勢する力が増大する。
換言すれば、第1整地体31が回動すると、保持板32に支えられる保持部材69と、規制体71と保持部材69の間に位置する第1弾性体73は、ロッド本体61に沿って移動する。規制体71が保持部材69から最も離れ係合部27が第1姿勢維持点24aにあるとき、図6Bから図6Cに至るように第1整地体31を上方に回動した場合でも、第1弾性体73が規制体71に達しないので、第1弾性体73は圧縮されず、付勢力が第1整地体31に伝達されない。圃場への荷重は、第1整地体31の自重と第2整地体33の自重のみとなる。
これに対して、図5Bから図5Dに至るように、第1姿勢維持点24aから第2姿勢維持点24b側に移動させると、規制体71が保持部材69側に移動する。このとき、図6Dから図6Eに至るように第1整地体31が圃場凸部等により上方に回動した場合、第1弾性体73が規制体71に早期に接触する。すると、第1弾性体73が圧縮され、付勢力を第1整地体31に伝達する。圃場への荷重は、第1整地体31の自重と第1弾性体73の荷重の合計と、第2整地体33の自重となり、これにより整地される。図6Dの場合、第1整地体31が回動方向の下端位置にあるときに、規制体71と第1弾性体73はすでに近接状態にある。よって、第1整地体31を少しでも上方に回動すると、第1弾性体73が圧縮されるのである。
そして、係合部27は第1姿勢維持点24aから第2姿勢維持点24b側に自由に移動させることができるから、規制体71のロッド本体61も連動して自由に位置させることができる。つまり、規制体71を移動させることによって、第1整地体31が上方に回動したときに、規制体71と第1弾性体73の接触タイミングを変更することができる。この結果、第1整地体31の下方への付勢力を変更することができる。
第1姿勢維持点24aから第2姿勢維持点24b側に係合部27を移動させても、第1リンク18が回動する下死点D(図5A、図5C、図5Dに2点鎖線で示す)での姿勢は変化しない。このため、圃場面に接地する前の第2整地体33の姿勢が一定となり、整地体の上方への回動が安定する。したがって、圃場面に損傷を与えることなく、整地体を設置させることができる。
揺動アーム25の移動、即ち、規制範囲Cから第1姿勢維持点24aおよび第2姿勢維持点24bを含む姿勢維持区間Rへの移動は、本実施例ではアクチュエータを使用しているため、作業者が手動操作することなく、遠隔操作により操作することが可能である。
揺動アーム25を第2姿勢維持点24bから第1姿勢維持点24a側に移動させた場合、操作アーム53の当接部26は受部59から離れるように回動する。しかし、切換アーム25の上端部に接続されている連携部材57によって、操作アーム53を回動させると、操作アーム53は揺動アーム25に追従するように当接部26と受部59が接した状態で回動する(図5D~図5C)。そして、揺動アーム25を第1リンク18の姿勢維持区間Rから規制範囲Cに移動させると、操作アーム53は回動限定部100aの回動範囲の限界に達するまで回動し、その後はフック部100cがあるため回動できないので、当接部26と受部59の当接状態は解除され、揺動アーム25のみが回動する(図5A)。
換言すれば、連携部材57を介して切換アーム77と操作アーム53が連動しているため、図5B~図5Dのように、当接部26は受部59から離れない。他方係合部27が第2姿勢維持点24bから第1姿勢維持点24a側に移動した場合には、揺動アーム25の当接部26は、操作アーム53の受部59から離れる側に回動する。つまり、操作アーム53は揺動アーム25に追従するように当接部26と受部59が接した状態で回動する(図5D、図5B)。
上記した一連の機構および動作によって、調圧部51と姿勢制御部17に係る駆動源を同一とするにもかかわらず、整地体31、33への付勢力の調整である調圧の自由な変更と、整地体の姿勢の変更を行うことができる。
ここで図6Cによる代掻き作業と図6Eによる代掻き作業を比較してみる。係合部27が第1姿勢維持点24aに位置している場合(図5B)、規制体71は調整部81側に移動している(図6B)。よって上記実施形態の場合では、第1弾性体71は圧縮されず、整地体31、33を下方に押す付勢力を発揮しないか、弾性体73が圧縮される量が減るので、抑える力が弱まる。したがって、泥土表面を抑える力は、整地体31、33の自重乃至自重に加え弱い付勢力で押さえることとなり、耕耘部11を通過した泥土が容易に整地体33の下方を通過しやすくなる。
反対に、第2姿勢維持点24bに位置している場合(図5D)、規制体71は保持部材69側に移動している(図6D)。第1弾性体73は、整地体31、33の回動によって、相対的に位置が変わる規制体71と保持部材69の間にあるため、圧縮によって整地体31、33を下方に押す付勢力を発揮する。したがって、泥土表面を抑える力は、第1整地体31及び第2整地体33の自重に加え強い付勢力で押さえることとなり、耕耘部を通過した泥土が容易に整地体31、33の下方を通過できなくなる。
実際の圃場においては、砕土しやすい土質(例えば軟質で脆い土質)のときは、第1姿勢維持点24aに位置させて整地作業を行う。上記土質のときに、第2姿勢維持点24bに位置させると、整地体31、33の下方への押圧によって、自ら土を抉ってしまい均一な整地結果とならない。反対に、砕土しにくい土質(例えば固まりやすく、砕きにくい粘土質の土質)のときは、第2姿勢維持24bに位置させて整地作業を行う。この土質のときは、たとえ泥土であっても整地体31、33での押圧で土が移動しにくいため、整地体31、33の自重のみでの押圧では、均平に整地できないことがある。これを防ぐため、整地体31、33の下方への押圧力を増加させ、土を強制的に移動させながら整地を行っていく。また、整地体31、33を下方に抑えつけているので、土塊を整地体31、33と耕耘部11との間に滞留させやすくなり、耕耘部11での砕土を促すこともできる。
また図5Cのように略直立状態の受部59から、図5Eのように略水平状態の受部59になることによって、受部59に連結された連携部材57を介し、切換アーム77を手動により操作することができる。これによって、ロッド本体61上の規制体71を図6Cの位置から図6Eの位置に移動させる。すると、上記効果(第2姿勢維持点24bでの強い押圧力)を得ることができる。この場合、姿勢維持部24の円弧の中心が揺動アーム25の回動の中心と一致しているので、姿勢維持部24に対して係合部27の位置が変わっても、泥土に接地しない状態の整地体33の回動方向に対する下端位置は変化しない。つまり、弾性体73による付勢力が増減しても、整地体333の回動方向に対する下端位置は一定の位置を維持する。これにより、代掻き状態において、泥土上に位置する整地体33を降下させて泥土上に接地させる場合でも、角度や位置関係の姿勢が一定を維持した状態で接地することが可能である。よって付勢力が増減したとしても、接地時の土への接地具合が一定となる。
また、第1姿勢維持点24aにおける代掻き作業の効果(図5B)と第2姿勢維持点24bにおける代掻き作業の効果(図5C)について説明する。図5Bは泥土中に代掻き作業機が接地する前の状態を示し、図5Cは泥土中に代掻き作業機が接地し、現在作業をしている状態を示す。
これは図5Dと図5Eの姿勢においたる代掻き作業の場合も同様である。いずれも第1姿勢維持点24aと第2姿勢維持点24bにおける代掻き作業前の姿勢が一定になるので、地面に対する整地体の角度が一定となり、これにより、泥土に整地体を接地させたときに、整地体によって泥土抉ったり掘ったりすることを減少させることができる。
また、本実施の形態は折りたたみ可能な構造であるため、整地体31、33が下方に回動した状態(図5A)、または揺動アームが図5Bから図5Dに示す位置の間において側部作業体を展開させたときに、各作業体の整地体同士(第1整地体31同士および第2整地体33同士)を勘合させる必要がある。すなわち、各整地体31、33を同じ角度・位置に合わせる必要がある。この場合、第1姿勢維持点24aと第2姿勢維持点24bによって形成される整地体31、33の回動下端の位置が決まるため、整地体31、33の位置のずれによって生じる勘合の不都合が起こることがない。ここで勘合とは展開姿勢において各作業体2、3の第1整地体31と第2整地体33が一体的に動作できるように、互いの端部で合体し位置合わせすることをいう。
また図5Cは係合部27が第1姿勢維持点24aにないが、これは第2整地体33が圃場の凸部に当たって、第2整地体33が押し上げられた状態を表わす。また、回転する耕耘部11の下部が泥土中に入ることにより泥土を攪拌し砕土することと、第1整地体31と第2整地体33が砕土後の泥土表面に位置(いわば、泥土表面に浮くように位置した状態)することを表わしている。かかる場合、第1整地体31と第2整地体33は押し上げられた状態になり、各整地体31、33の動きに連動して、第1リンク18が回動動作することになる。
図5Eは係合部27が第2姿勢維持点24bにないが、これについても図5Cで述べたことと同様である。
さらに図5Bと図5Dについて比較すると、これら各図は第1姿勢維持点(図5B)でも第2姿勢維持点(図5D)でも全く同様に代掻き作業ができるということを表わす。また本実施の形態では整地体31、33の回動方向の下端位置を同一にすることができるので、折り畳みに際して整地体31、33が勘合する位置合わせを容易にすることができる。
中央作業体2と側部作業体3にそれぞれ別体として配置された第1整地体31と第2整地体33は、各第2整地体33が互いの回動軸に対して前後移動や回動できないように勘合すると、第1整地体31と各第2整地体33が一体的に動作することができるようになる。これは次のことを意味する。
仮に、第1姿勢維持点24aと第2姿勢維持点24bでの係合位置によって、第1リンク18の回動位置が異なる規制解除範囲の場合を考える。即ち、一方の第1リンク18が第1姿勢維持点24aにあり、他方が第2姿勢維持点24bに位置していたとしても、第2整地体33は角度が一定となるから、互いの第2整地体33が同じ角度や向きで勘合することができるということを意味する。
つまり、側部作業体3と中央作業体2にある第1整地体31と第2整地体33は、互いに同じ角度や位置関係でなければ勘合することができないため、勘合できないときは整地性能が低下することになるところ、本実施の形態では整地体31、33が下方に位置したときにおいて、同じ姿勢(回動角度)にできるからである。
本実施形態では、規制位置の状態において、図10及び図11に示す折り畳み動作や展開動作を可能にする。そして折り畳み状態で上記のような作業をすることができる。折り畳んで上下逆さまになったとしても、第1整地体31や第2整地体33の位置が安定するからである。なお、上記した実施形態では、側部作業体3の折畳動作又は展開動作時に係合部27を規制範囲Cに位置させるとしたが、第1リンク18の回動を阻止する機構を追加すれば、係合部27を規制解除範囲Rに位置させた状態で、側部作業体3の折畳動作又は展開動作をしてもよい。
本願発明による作業機は上記実施の形態に限定されない。例えば第1リンク18に設ける規制範囲Cと姿勢維持区間Rとの位置関係は、図12に示すように、上記実施の形態とは反対に、規制範囲Cが進行方向の前方に設けられ、姿勢維持区間Rが進行方向の後方に設けられてもよい。
さらに姿勢制御部17及び/又は調圧部51の設置の仕方又は個数は任意である。上記実施の形態のようにすべての作業体に姿勢制御部17及び調圧部51を設けてもよいし、中央作業体2にのみ又は側部作業体3にのみ姿勢制御部17又は/及び調圧部51を設けてもよい。単一の姿勢制御部17及び調圧部51とした場合は、駆動源及び機体構成を一属簡易とすることができる。
また姿勢制御部17によって第2整地体33の回動を規制し、調圧部51によって第1整地体31の回動を規制することとした場合は、整地体31、33を作業機全体として適正な位置にすることができる。この場合、中央作業体2と側方作業体3を連結させるときは、一層スムースな連結をさせることができる。
中央作業体2の設置個数に限定はない。
また操縦は走行機体に搭乗した作業者により行うこともできる。この場合、ゲージ47と目盛板49を視認することにより、係合部27がどの位置にあるかを容易に判断することができる。
アクチュエータはモータであってもよい。モータの回転軸を揺動アーム25を揺動駆動させるように接続することにより、係合部27を案内部21の規制範囲Cから姿勢維持区間Rに当接させることが可能になる。また、センサもモータの回転軸の回転角度を検出させることにより、係合部27の当接位置を検出し把握することができる。
また第1弾性体73の付勢力は、作業者の好きなタイミングにより整地板33の下方側への回動付勢力を好みの力に自由に変化させることができる。