本発明は、使用者によるアルカリ水モード又は酸性水モードの選択で取水流路に配した電解電極の極性の切替を行う制御部を備え、アルカリ水又は酸性水を選択的に吐出可能とした電解水生成装置に関するものである。
特に、本実施形態に係る電解水生成装置では、その特徴として、制御部は、アルカリ水と酸性水との使用量又は使用比率に基づいて制御又は報知を行うこととしており、アルカリ水と酸性水の使用量の偏りに由来する事象に対応するためのメンテナンス頻度を低下させたり、同様の原因による製品寿命の短命化を抑制することが可能である。
以下、本実施形態に係る電解水生成装置に関し、図面を参照しながら具体的に説明する。
〔第1の実施形態〕
本第1実施形態に係る電解水生成装置A1は、原水を浄化して吐水するモード(浄水モード)の他に、所定の電解電力によりアルカリ水を生成するアルカリ水モードと、印加極性を反転させて略同じ電解電力により酸性水を生成する酸性水モードの2種のモード(以下、電解水を生成するモードを総称して電解水モードともいう。)を備えており、電解水をそれぞれ使用する毎に使用量を積算記憶し、また使用のたびに積算使用量を参照して相対的に使用量が少ない方の電解水(以下、低使用量水ともいう。)の利用を使用者に促す機能を備えた電解水生成装置である。
また本実施形態に係る電解水生成装置A1は、たとえば「便利な使い方」のように低使用量水の利用を促す情報(以下、利用促進情報ともいう。)を使用者に対して提供するのであるが、この利用促進情報は電解水生成装置のメーカーや使用者のコミュニティのサーバからインターネットを介してダウンロードした情報としたり、また、電解水生成装置の使用者は取得した利用促進情報に関する評価をサーバに対してアップロード可能としている点で特徴的である。
図1は第1実施形態に係る電解水生成装置A1の外観を示す説明図であり、図2は第1実施形態に係る電解水生成装置A1の内部構成を示した模式図である。
図1に示すように電解水生成装置A1は、水道などから受水した原水を必要に応じて電解し、取水管26を介して取水口26aから使用者が所望する水(以下、目的水ともいう。)を取水可能としている。また、電解水生成装置A1は電源プラグ19(図2参照)を備えており、商用電源コンセント等から受電して電解が行われる。
また、図1に示すように、筐体10の正面部には操作パネルPが配されており、表示部や各種ボタン等が備えられている。
操作パネルP上には、その上部中央に表示部や入力部として機能するタッチパネルDが配設されており、使用者に対し各種情報を表示及び/又は報知したり、使用者による入力を可能としている。
また、タッチパネルDの下方には、縦一列に電源ボタンB1、アルカリ水ボタンAL、浄水ボタンW、酸性水ボタンAcを配設している。
電源ボタンB1は、電解水生成装置A1を起動させたり、終了動作させるためのボタンである。
アルカリ水ボタンALは、電解水生成装置A1にアルカリ水を目的水として生成を指示するためのボタンである。アルカリ水は、例えばpH9.0であり、飲用や炊飯等に使用することができる。電解水生成装置A1は、アルカリ水ボタンALが使用者により押下されることで、アルカリ水モードに移行してアルカリ水の生成を行う。
浄水ボタンWは、電解水生成装置A1にて電解を行うことなく水道水からの水を浄化して通水させ、浄水を目的水として吐水させることを指示するためのボタンである。電解水生成装置A1は、浄水ボタンWが使用者により押下されることで、浄水モードに移行して浄水の生成を行う。
酸性水ボタンAcは、電解水生成装置A1に酸性水を目的水として生成を指示するためのボタンである。酸性水は、例えば、pH5.5であり、洗顔、麺ゆで、茶渋とり等に使用することができる。電解水生成装置A1は、酸性水ボタンAcが使用者により押下されることで、酸性水を供給する酸性水モードに移行して酸性水の生成を行う。
次に、電解水生成装置A1の内部構成について説明する。図2に示すように電解水生成装置A1の内部構成は、供給された水を通じつつ処理を施す通水系構造部11と、通水系構造部11での通水や処理にあたり必要な電気的制御や管理を行う電気系構造部12とに大別され、これらが略箱型とした筐体10内に収納配設されている。
通水系構造部11は、給水口14と、浄化カートリッジ17と、流量センサ18と、カルシウム添加筒13と、電解槽27と、吐水管接続口15とを備えている。
給水口14は、浄水の生成原料である水(原水)の受け入れ口であり、例えば水道水などが供給される。本実施形態では、水道管20から水栓21を介して原水の供給を受けているが、水栓21には分岐栓22が配設され、かかる分岐栓22に給水ホース23の一方を接続し、同給水ホース23の他方を給水口14に接続させている。給水口14を介して供給された原水は、原水供給管16を介して浄化カートリッジ17へ供給される。
浄化カートリッジ17は、内部に濾過材として配設された中空糸膜や活性炭によって原水を濾過・浄化して浄水を生成するためのカートリッジである。原水供給管16を通じて供給された原水は、流入口17aより導入され、浄水となった後に流出口17bより導出される。
流出口17bより流出した浄水は、浄水供給管25を介して流量センサ18に供給される。流量センサ18は、流水量を測定可能に構成され、例えば、流量センサ18の中央部にプロペラを設け、かかるプロペラの回転数により流水量を測定するものである。流量センサ18は電気系構造部12と電気的に接続されており、浄水の流量に応じた電気信号(流量信号)を出力する。電気系構造部12では、この電気信号に基づいて各モードにおけるアルカリ水や酸性水、浄水の使用量を算出する。
流量センサ18を通過した浄水は、更に浄水供給管25を介してカルシウム添加筒13へ至る。カルシウム添加筒13には、乳酸カルシウムやグリセロリン酸カルシウム等のカルシウム剤が収容されており、電解物質の少ない浄水を接触させて溶出させることで電気分解を容易にしている。
カルシウム添加筒13を通過した浄水は、浄水供給管25を介して電解槽27の入水口27aに至る。
電解槽27は、分配管28、電解槽本体36、副生水集合管34、取水集合管35を備えている。
分配管28は、入水口27aを介して流入した浄水を後述する電解槽本体36の第1取水室29、第1捨水室30、第2捨水室31、第2取水室32に分配するための配管である。なお、分配管28には、電解水生成装置A1の使用終了後に電解槽本体36から水抜きするための水抜流路28aが設けられている。この水抜流路28aは水抜口27dに接続されており、水抜口27dより導出された水は制御部50による電磁弁37の開動作により水抜管38を通じ、排出流路47bを介して捨水される。
電解槽本体36は、中央に位置する第1の電極板33aと、この第1の電極板33aを挟み込むように位置する第2の電極板33bと第3の電極板33cとを備えている。そして、第1の電極板33aと第2の電極板33bとの間、及び第1の電極板33aと第3の電極板33cとの間にそれぞれ隔膜39を配設して、これら電極板33a,33b,33c、隔膜39により、取水流路の一部である取水用電極室として機能する第1取水室29、副生水用電極室として機能する第1捨水室30、副生水用電極室として機能する第2捨水室31、取水流路の一部である取水用電極室として機能する第2取水室32とを区画形成している。
第2の電極板33bと第3の電極板33cは、筐体10内に配設した制御部50に設けた電源回路(図示せず)からの電力の供給を受け、取水流路電極として陰極又は陽極の同一極の電極板となる一方、第1の電極板33aは、副生水電極として第2の電極板33bや第3の電極板33cの極性とは逆の極性となる。
すなわち、使用者によりアルカリ水ボタンALが押下されて電解水生成装置A1がアルカリ水モードに移行し、水栓21が開かれて通水が開始されると、制御部50により第2の電極板33bと第3の電極板33cは陰極となり、第1の電極板33aは陽極となる。このとき、取水流路の一部である第1取水室29と第2取水室32は陰極室として機能し、第1捨水室30と第2捨水室31は陽極室となる。
また、使用者により酸性水ボタンAcが押下されて電解水生成装置A1が酸性水モードに移行し、水栓21が開かれて通水が開始されると、制御部50により第2の電極板33bと第3の電極板33cは陽極となり、第1の電極板33aは陰極となる。このとき、取水流路の一部である第1取水室29と第2取水室32は陽極室として機能し、第1捨水室30と第2捨水室31は陰極室となる。
副生水集合管34は、第1捨水室30及び第2捨水室31にて生成した副生水を集合させて捨水口27cへ導くための配管である。捨水口27cより導出された副生水は、排出流路47bを通じて電解水生成装置A1外に捨水される。
取水集合管35は第1取水室29及び第2取水室32にて生成した目的水を集合させて目的水導出口27bへ導くための配管である。目的水導出口27bより導出された目的水は目的水流路47aを通じて吐水管接続口15に至り、接続されている取水管26を介して吐水される。
次に、電解水生成装置A1の電気的構成について図3を参照しながら説明する。図3は電解水生成装置A1の電気的構成を示したブロック図である。
図3に示すように制御部50は、その構成としてCPU51、ROM52、RAM53a、EEPROM53b、RTC54等を備えており、電解水生成装置A1の稼動に必要なプログラムを実行可能としている。
具体的には、ROM52はCPU51の処理において必要なプログラム等が格納されており、RAM53aやEEPROM53bはそのプログラム等の実行に際し一時的な記憶領域として機能する。
例えばROM52の所定領域には、処理を実現するためのプログラムの他、例えば第1電極板33a~第3電極板33cに電力を供給するにあたり参照される供給電力情報テーブルが格納されている。供給電力情報テーブルには、電極に通電すべき電流値(供給電力値)が各モード毎に規定されている。
そして、所定のモードで電解を行うにあたっては、供給電力情報テーブルを参照し、そのモードに該当する供給電力値を取得して後述の供給電力調整回路部56を介して第1電極板33a~第3電極板33cへの電力供給が行われる。
また例えばRAM53aの所定領域には、現在選択されている吐水モードを示すモード選択値や、前述の供給電力情報テーブルの参照により取得された供給電力値などが記憶される。
モード選択値は、各モードに固有の値であり、ここでは浄水モード時に0、アルカリ水モード時に1、酸性水モード時に5の値をとる。
またEEPROM53bは、電源ボタンB1の押下により電解水生成装置A1が終了動作した後でも保持しておくべきデータを書き換え可能な状態にて保持する記憶手段として機能するものであり、例えば各モード別の水の積算使用量(アルカリ水積算使用量、浄水積算使用量、酸性水積算使用量)や、後述のサーバ61より取得した利用促進情報などが記憶される。
符号54で示されるRTC(Real Time Clock)は、後述の割込処理を実行するための基準となるクロックパルスを発生させるためのものである。CPU51は、処理を実行している状態であっても、このRTC54から所定の周期(例えば2ミリ秒)毎に発生されるクロックパルスに応じて処理を中断させ割込処理を実行する。
また制御部50には、電源ボタンB1や、アルカリ水ボタンAL、浄水ボタンW、酸性水ボタンAc、流量センサ18が接続されており、使用者からの入力を受け付けたり、制御部50におけるプログラムの実行状況に応じて参照されるよう構成している。また、電源プラグ19からは商用電源等から受電可能としている。
また、制御部50には、タッチパネルDや第1電極板33a、第2電極板33b、第3電極板33cが接続されており、制御部50におけるプログラムの実行状況に応じて制御駆動するよう構成している。
また、制御部50には、極性切替回路部55が備えられている。この極性切替回路部55は、CPU51の命令により第1電極板33aと、第2及び第3電極板33b,33cとの正負の極性切替を行う。
また、制御部50には、供給電力調整回路部56が備えられている。この供給電力調整回路部56は、CPU51の命令によりRAM53aに記憶されている供給電力値を参照し、第1電極板33aと、第2及び第3電極板33b,33cとに電力を付与する。
また、制御部50には、通信回路部57が備えられている。通信回路部57は、インターネット網60を介してサーバ61と情報の送受信を行うための部位である。サーバ61には電解水生成装置A1のメーカーであったり、電解水生成装置A1を使用している他の使用者により提供された情報、例えば電解水生成装置A1が生成可能なアルカリ水や浄水、酸性水についての効果や便利な使い道の如き複数の利用促進情報が格納されたデータベース61aが備えられており、電解水生成装置A1は通信回路部57及びインターネット網60を介してサーバ61から利用促進情報を取得可能としている。
また、通信回路部57は情報のダウンロードのみならず、サーバ61に対して情報のアップロードも可能としており、例えばダウンロードした利用促進情報が「役に立った」「役に立たなかった」などの評価情報を送信することもできる。
次に、制御部50において実行される処理について、図5及び図6を参照しつつ説明する。図5は制御部50のCPU51にて実行されるメイン処理を示したフローであり、図6はサブルーチンでの処理を示したフローである。なお、本実施形態に係る電解水生成装置A1では、例えば浄水カートリッジの交換時期がくれば所定の表示が成されるなど様々な機能が実装されているが、ここでは電解水の生成処理を中心に説明し、付帯機能の処理については説明を省略する。
図5に示すように、メイン処理においてCPU51はまず、電源ボタンB1が押下されたか否かについて判断を行う(ステップS11)。ここで電源ボタンB1が押下されていないと判断した場合(ステップS11:No)には、CPU51は処理を再びステップS11へ戻す。一方、電源ボタンB1が押下されたと判断した場合(ステップS11:Yes)には、CPU51は処理をステップS12へ移す。
ステップS12においてCPU51は、初期設定処理を行う。本実施形態に係る電解水生成装置A1では、一例として電源投入後は浄水モードで立ち上がることとしており、モード選択値を0、供給電力値を0に設定し、タッチパネルDに浄水モードである旨の表示を行う。
次にCPU51は、EEPROM53bの所定アドレスを参照し、アルカリ水積算使用量と酸性水積算使用量を取得すると共に、取得したアルカリ水積算使用量と酸性水積算使用量を比較して、積算使用量が少ない方はいずれの水であるかを決定する(ステップS13)。
次にCPU51は、積算使用量が少ない方の水に関する利用促進情報を通信回路部57を介してサーバ61より取得する(ステップS14)。また本ステップでは、現在表示している利用促進情報に対しての使用者の評価情報がEEPROM53bに記憶されている場合には、これを通信回路部57を介してサーバ61へ送信する処理も行う。
次にCPU51は、タッチパネルDに各種表示を行う表示処理を実行する(ステップS15)。本第1実施形態では、例えば図7に示すように、ステップS13にて取得した積算使用量に基づいて、アルカリ水モードでの吐出量62a(アルカリ水の使用量)と酸性水モードでの吐出量62b(酸性水の使用量)や使用比率62cを表示する。
また図7に示すように、タッチパネルDには、使用量が少ない方の水の使用を促す情報として、いずれの水の使用が少ないかについて使用者に対し報知するための情報(低使用量水報知情報63)の報知や、利用促進情報64の表示が行われる。
また、利用促進情報64と共に、同利用促進情報64に対する評価情報を送信するための評価情報送信ボタン65が表示される。評価情報送信ボタン65は、高評価を送信するための高評価送信ボタン65aと低評価を送信するための低評価送信ボタン65bとで構成されており、使用者Uがいずれかの評価情報送信ボタン65に触れることで、その評価情報はEEPROM53bの所定アドレスに記憶される。
またタッチパネルDには、そのほかに、現在の日付時刻の如き一般表示項目66も表示される。
ステップS15を終えるとCPU51は、浄水ボタンWが押下されたか否かについて判断を行う(ステップS16)。ここで浄水ボタンWが押下されたと判断した場合(ステップS16:Yes)には、CPU51は処理を再びステップS12へ移し、電解水生成装置A1を浄水モードの状態とする。一方、浄水ボタンWが押下されていないと判断した場合(ステップS16:No)には、CPU51は処理をステップS17へ移す。
ステップS17においてCPU51は、アルカリ水ボタンALが押下されたか否かについて判断を行う。ここでアルカリ水ボタンALが押下されていないと判断した場合(ステップS17:No)には、CPU51はステップS19へ処理を移す。一方、アルカリ水ボタンALが押下されたと判断した場合(ステップS17:Yes)には、CPU51は、ステップS18へ処理を移す。
ステップS18においてCPU51は、第1電極板33aが陽極、第2電極板33b及び第3電極板33cが陰極となるよう極性切替回路部55に対して指示を行うと共にモード選択値の値を1に設定する。
また、ステップS18においてCPU51は、タッチパネルDにアルカリ水モードに移行している旨の表示を行って使用者に報知し、処理をステップS19へ移す。
ステップS19においてCPU51は、酸性水ボタンAcが押下されたか否かについて判断を行う。ここで酸性水ボタンAcが押下されていないと判断した場合(ステップS19:No)には、CPU51は処理をステップS13へ移す。一方、酸性水ボタンAcが押下されたと判断した場合(ステップS19:Yes)には、CPU51は処理をステップS20へ移す。
ステップS20においてCPU51は、第1電極板33aが陰極、第2電極板33b及び第3電極板33cが陽極となるよう極性切替回路部55に対して指示を行うと共にモード選択値の値を5に設定する。
また、ステップS20においてCPU51は、タッチパネルDに酸性水モードに移行している旨の表示を行って使用者に報知し、処理をステップS13へ移す。
次に、図6を参照しつつ割込処理について説明する。CPU51は、処理を実行している状態であっても処理を中断させ割込処理を実行する場合がある。RTC54から所定の周期(例えば2ミリ秒)毎に発生されるクロックパルスに応じて、以下の割込処理を実行する。
割込処理においてCPU51は、使用者により電源ボタンB1が長押し(例えば2秒)されたか否かについて判断を行う(ステップS31)。ここで電源ボタンB1の長押しが検出されたと判断した場合(ステップS31:Yes)には、CPU51は供給電力調整回路部56に対して電力の供給を停止する命令をするなど、終了動作に必要な処理を行い(ステップS32)、処理を終了する。終了後は例えば、ステップS11のループへ戻し、電源の再投入まで待機するようにしても良い。
一方、ステップS31において電源ボタンB1の長押しが検出されていないと判断した場合(ステップS31:No)には、CPU51は処理をステップS33へ移す。
ステップS33においてCPU51は、流量センサ18からの入力信号の有無を確認し、水流が検出されたか否かについて判断を行う。ここで水流が検出されていないと判断した場合(ステップS33:No)には、CPU51は処理をステップS34へ移す。
ステップS34においてCPU51は、供給電力調整回路部56に対し、電力供給の停止を命令し、分岐前のアドレスに処理を戻す。
一方、ステップS33において水流が検出されたと判断した場合(ステップS33:Yes)には、CPU51は処理をステップS35へ移す。
ステップS35においてCPU51は、現在のモードにおけるこれまでの積算流量に対し、流量センサ18からの信号に基づいて現在流れている水量を加算するモード別使用量積算処理を行う。この処理を終えるとCPU51は処理をステップS36へ移す。
ステップS36においてCPU51は、RAM53aの所定アドレスを参照し、モード選択値が0であるか否か、すなわち、浄水モードであるか否かについて判断を行う。ここでモード選択値が0であると判断した場合(ステップS36:Yes)には、CPU51は処理をステップS34へ移す。一方、モード選択値が0ではないと判断した場合(ステップS36:No)には、CPU51は処理をステップS37へ移す。
ステップS37においてCPU51は、ROM52の所定アドレスに記憶されている供給電力情報テーブルからモード選択値に応じた電力値を読み出し、RAM53aの所定アドレスに供給電力値として設定する。
次にCPU51は、RAM53aの所定アドレスを参照して供給電力値を取得し、取得した供給電力値にて電力供給を行うよう供給電力調整回路部56に対して指示を行い(ステップS38)、分岐前のアドレスに処理を戻す。
次に、上述してきた構成を備える電解水生成装置A1における一連の動作について説明する。
商用電源等に電源プラグ19を接続した状態の電解水生成装置A1において、使用者が電源ボタンB1を押下すると、電解水生成装置A1は浄水モードの状態で立ち上がり、通水又はボタン入力の待ち受け状態となる。
使用者が水栓21を開けて通水させると、原水は電解槽27において電解されることなく第1取水室29や第2取水室32を通じ、取水管26より浄水として吐出される。
また、使用者がアルカリ水ボタンALを押下すると、極性切替回路部55に対し第1電極板33aが陽極、第2電極板33b及び第3電極板33cが陰極となるよう指示が行われ、供給電力情報テーブルからアルカリ水モードに応じた電力値が読み出され(ステップS37)、供給電力調整回路部56に対し電力の供給指示が行われることで(ステップS38)、第1取水室29や第2取水室32を通じ、取水管26よりアルカリ水が吐出される。
同様に、使用者が酸性水ボタンAcを押下すると、極性切替回路部55に対し第1電極板33aが陰極、第2電極板33b及び第3電極板33cが陽極となるよう指示が行われ、供給電力情報テーブルから酸性水モードに応じた電力値が読み出され(ステップS37)、供給電力調整回路部56に対し電力の供給指示が行われることで(ステップS38)、第1取水室29や第2取水室32を通じ、取水管26より酸性水が吐出される。
また、取水管26より吐出される量、すなわちアルカリ水や酸性水の使用量は各水の種類毎に随時積算され、タッチパネルDに表示される(ステップS15)。
また、アルカリ水または酸性水のいずれか一方の水の使用量が他方に比べて多く使用量のバランスが悪い場合、例えば図7に示したように酸性水の使用量がアルカリ水の使用量に比して著しく多い場合(ステップS13)などは、通信回路部57及びインターネット網60を介してサーバ61から酸性水の利用を促進するための利用促進情報64がダウンロードされ(ステップS14)、低使用量水報知情報63等と共にタッチパネルDにて表示が行われる(ステップS15)。
またこのときタッチパネルDには、利用促進情報64と共に評価情報送信ボタン65も表示される。使用者Uは、利用促進情報64の内容に対し感じた評価に対応する評価情報送信ボタン65、すなわち高評価送信ボタン65aまたは低評価送信ボタン65bのいずれかを押下することで、この評価情報はEEPROM53bに一時的に記憶され(ステップS15)、使用促進情報関連処理の実行時に通信回路部57及びインターネット網60を介してサーバ61に対しアップロードされる。
そして、このような構成や機能を備える電解水生成装置A1によれば、アルカリ水と酸性水との使用量や使用比率に基づいて制御又は報知を行うこととしたため、アルカリ水と酸性水の使用量の偏りに由来する事象に対応するためのメンテナンス頻度を低下させたり、同様の原因による製品寿命の短命化を抑制可能な電解水生成装置を提供することができる。
また、アルカリ水と酸性水のうち吐水量が少ない方の使用を促す情報(利用促進情報64)の報知を行うこととしたため、使用量の偏りをより効果的に防止することができる。
また、使用を促す情報は、吐水量が少ない方の水の使用法に関する情報であることとしたことにより、使用者は取水した水の用途に迷うことなく使用できるため、低使用量水の使用量を向上させることができる。
また、インターネット網60との接続通信部(通信回路部57)を備え、同インターネット上に配したサーバより前記使用を促す情報をダウンロード可能としたことで、新たなレシピや使用方法、用途などを使用者に対し知らせることができる。
また、使用を促す情報に対する評価をサーバにアップロードする手段、例えばタッチパネルDに表示した評価情報送信ボタン65や通信回路部57等を備えることで、使用者が参照した利用促進情報の使用者自身の評価を発信することができる。また、このようにして各使用者から発信されサーバ61に蓄積された評価情報は、他の電解水生成装置の使用者が利用促進情報を取得した際の指標としたり、メーカーや使用者らが気付いていない電解水の用途の認知により電解水生成装置A1の販売促進につなげることも可能である。
また、料理人や使用者らから電解水を使用した調理レシピを募り、評価情報の発信により使用者らが審査員となって料理レシピ大会を開催しても良い。このとき、人気の高かった料理レシピを提供した使用者に対し報酬を支払っても良く、例えば報酬の原資は料理レシピや使用方法の表示の一部に掲載した広告収入をあてることもできる。
なお、本実施形態では電解水生成装置A1が備えるタッチパネルDに触れることで評価情報を発信可能としたが、スマートフォンとの間で通信可能とすると共に、スマートフォンにインストールされたアプリ上から評価情報を発信できるよう構成しても良い。
また、タッチパネルDには一般表示項目66として、アルカリ水と酸性水の吐水量や吐水時間、アルカリ水と酸性水の吐水量の比率を表示させることとしたため、使用者はこれらの事項を認識することができ、製品寿命の長期化を図ることができる。
〔第2の実施形態〕
次に、第2の実施形態に係る電解水生成装置A2について説明する。本第2実施形態に係る電解水生成装置A2は、通水系構造部11及び電気系構造部12の点において電解水生成装置A1と略同様の構成を備えているが、pHセンサ24を備え、また、アルカリ水や酸性水の生成時にこれまでのアルカリ水と酸性水との吐水量の比率に応じて電解強度を違える機能(以下、電解強度調整機能ともいう。)を備えている点で相違している。
以下、電解水生成装置A1と同様の点は省略しつつ、本第2実施形態に係る電解水生成装置A2に特徴的な点を中心に説明する。
まず図2にて破線で示すように、電解水生成装置A2の目的水流路47aには、pHセンサ24が配設されている。このpHセンサ24は制御部50に電気的に接続されており(図3参照)、取水管26より吐出される水のpHを制御部50により監視可能としている。
また、電解水生成装置A2のROM52には、図4に示すように、電解強度調整機能を実現するべく、各モードでの電極に通電すべき電流値(供給電力値)がアルカリ水と酸性水との吐水量の所定の比率に応じてそれぞれ規定された供給電力情報テーブルが記憶されている。
また、電解水生成装置A2の制御処理について言及すると、割込処理に関し、ステップS37においてCPU51は、ROM52の所定アドレスに記憶されている供給電力情報テーブルから現在のモード選択値と、現在のアルカリ水及び酸性水の吐水量の比率とに応じた電力値を読み出し、RAM53aの所定アドレスに供給電力値として設定する。
また本ステップS37においてCPU51は、吐出される電解水のpHが所定の交差内、例えば規定されたpHの±0.3の範囲内に収まるよう、pHセンサ24からの信号に応じ供給電力調整回路部56に対してフィードバック制御を行うようにしている。
そして上述の如き構成を備えた電解水生成装置A2によれば、制御部50はアルカリ水と酸性水の吐水量の比率に応じて、現在の吐水モードにおける順電解の実行強度を変化させることができ、使用状況に応じた電極洗浄を行うことができ、消費電力の低減や電解槽の延命を図ることができる。
なお、本第2実施形態に係る電解水生成装置A2では、各電解水の吐水量の比率に応じて実行強度を変化させることとしたがこれに限定されるものではない。例えば、アルカリ水と酸性水の吐水量や吐水時間であったり、後述する通水ポイント値に応じて変化させるようにしても良いし、変化させる対象は電解の実行時間や実行頻度とすることも可能である。
〔第3の実施形態〕
次に、第3の実施形態に係る電解水生成装置A3について説明する。本第3実施形態に係る電解水生成装置A3は、通水系構造部11の点では電解水生成装置A1と同様の構成を備えているが、電気系構造部12に関し電気的構造や制御の面で相違している。
具体的には、電解水生成装置A1においてアルカリ水は1種類のみ吐出可能であったが、本第3実施形態に係る電解水生成装置A3では、アルカリ性の度合いの異なる強アルカリ水、第1レベルのアルカリ水~第3レベルのアルカリ水の4種のアルカリ水を吐出可能としている。
また同様に、酸性水についても、相対的に酸性が強い強酸性水と、相対的に酸性が弱い酸性水との2種を吐出可能としている。
また、電解水生成装置A1では利用促進情報の報知を低使用量水情報に基づいて行うこととしたが、電解水生成装置A3では各モードでの液性強度に応じてそれぞれ重み付けがされた通水ポイント群が予め定められており、この通水ポイントの累積値に応じて制御や報知を行う。
また特に、この通水ポイントは、使用者が適宜設定する所定の期間内に累積するようにしており、所定期間が終了し次の所定期間に入る際には累積値がリセットされる。
また、電解水生成装置A3では、取水後に所定時間(例えば30分)経過すると逆電解を行って電極部の洗浄を行う機能(以下、取水後逆電解洗浄機能という。)を備える点でも特徴的である。
以下、電解水生成装置A1と同様の点は省略しつつ、本第3実施形態に係る電解水生成装置A3に特徴的な点を中心に説明する。
図8は電解水生成装置A3の外観構成を示す説明図である。図8に示すように電解水生成装置A3の操作パネルPの右寄り位置には、縦一列にアルカリ水ボタン群ALg、浄水ボタンW、酸性水ボタン群Acgを配設している。
アルカリ水ボタン群ALgは、第1レベルのアルカリ水ボタンAL1~第3レベルのアルカリ水ボタンAL3や強アルカリ水ボタンAL4で構成している。
第1レベルのアルカリ水ボタンAL1は、電解水生成装置A3に第1レベルのアルカリ水、例えば、pH8.5であり、飲み始めの水等として使用可能なアルカリ水の生成を指示するためのボタンである。第2レベルのアルカリ水ボタンAL2は、電解水生成装置A3に第2レベルのアルカリ水の生成を指示するためのボタンである。第2レベルのアルカリ水は、例えば、pH9.0であり、炊飯等に使用することができる。第3レベルのアルカリ水ボタンAL3は、電解水生成装置A3に第3レベルのアルカリ水の生成を指示するためのボタンである。第3レベルのアルカリ水は、例えば、pH9.5であり、料理、お茶等に使用することができる。強アルカリ水ボタンAL4は、電解水生成装置A3に強アルカリ水の生成を指示するためのボタンである。強アルカリ水は、例えば、pH10.5であり、煮物、アク抜き、野菜ゆで等に使用することができる。電解水生成装置A3は、これらのアルカリ水ボタン群ALgが使用者により押下されることで、それぞれ強アルカリ水モードや各レベルのアルカリ水モード(これら各モードを総称して単にアルカリ水モードともいう。)に移行して、対応するアルカリ水の生成を行う。
酸性水ボタン群Acgは、強酸性水供給ボタンAc1や酸性水供給ボタンAc2で構成している。強酸性水供給ボタンAc1は、電解水生成装置A3に強酸性水の生成を指示するためのボタンである。強酸性水は、例えば、pH2.5であり、水回りの洗浄等に使用することができる。また、酸性水供給ボタンAc2は、電解水生成装置A3に酸性水の生成を指示するためのボタンである。酸性水は、例えば、pH5.5であり、洗顔、麺ゆで、茶渋とり等に使用することができる。電解水生成装置A3は、これらの酸性水ボタン群Acgが使用者により押下されることで、それぞれ酸性水を供給する酸性水モードや強酸性水を供給する強酸性水モード(これら各モードを総称して単に酸性水モードともいう。)に移行して、対応する酸性水の生成を行う。
また図示は省略するが、電解水生成装置A1の電気的構成を示した図3のアルカリ水ボタンALと酸性水ボタンAcに代えて、電解水生成装置A3ではアルカリ水ボタン群ALgや酸性水ボタン群Acgが接続されており、使用者からの入力を受け付けできるよう構成している。
またROM52には、図9に示すように、各動作モードと通水量との相関テーブルが記憶されている。このテーブルは、正の符号が与えられた値であって、アルカリ水モードにおける所定の動作態様に応じてそれぞれ重み付けがされたアルカリ通水ポイント群と、負の符号が与えられた値であって、酸性水モードにおける所定の動作態様に応じてそれぞれ重み付けがされた酸通水ポイント群とについて規定するテーブルである。以下このテーブルを通水ポイントテーブルと称する。
また、電解水生成装置A3のEEPROM53bの所定アドレスには、アルカリ通水ポイント積算値や酸通水ポイント積算値、ポイント蓄積期間情報、通水ポイント総和値、初期ポイント値が記憶される。
アルカリ通水ポイント積算値や酸通水ポイント積算値は、取水が行われる毎に動作モードとその吐水量に応じて通水ポイントテーブルに基づき付与されるアルカリ通水ポイント又は酸通水ポイントの積算値である。
ポイント蓄積期間情報は、通水ポイントテーブルに基いて、動作モードや吐水量に応じたアルカリ通水ポイントや酸通水ポイントを積算する期間に関する情報であり、例えば期間の始期や終期、長さなどの情報が含まれる。ポイント蓄積期間の長さは使用者が適宜設定することができる。例えば、使用者によりポイント蓄積期間が1週間に設定された場合において、第1レベルのアルカリ水モードによる0.5Lの通水が3回、第3レベルのアルカリ水モードによる0.5Lの通水が5回、酸性水モードによる1Lの通水が1回だったならば、ポイント蓄積期間終期のアルカリ通水ポイントの積算値は(0.2pt×3回)+(0.6pt×5回)=3.6ptであり、酸通水ポイントの積算値は(-0.5pt×2回)=-1.0ptとなる。
通水ポイント総和値は、ポイント蓄積期間内に付与されたアルカリ通水ポイントと酸通水ポイントとの合算値である。例えば上述の例であれば、通水ポイント総和値=(0.2pt×3回)+(0.6pt×5回)+(-0.5pt×2回)=2.6ptである。通水ポイント総和値は、ポイント蓄積期間の経過時にリセットされる。本第3実施形態では値を0に設定することでリセットする。
初期ポイント値は、前回のポイント蓄積期間終期時点の通水ポイント総和値(例えば、ポイント蓄積期間が1週間である場合、今のポイント蓄積期間である1週間が開始される前の1週間の終了時の通水ポイント総和値)と初期ポイント値の合計のポイント値である。なお、電解水生成装置A3購入後の初回起動時や、第1~第3の電極板33a~33cを交換した後、電極の十分な清掃が成された後の如く電極板が実質的に劣化していない状況の場合は、初期ポイント値は任意の無劣化時ポイント値であり、例えば0とすることができる。
そして、本第3の実施形態に係る電解水生成装置A3では、後述するフローに従い、初期ポイント値とポイント蓄積期間終期での通水ポイント総和値との合計ポイント値に基づいて、次のポイント蓄積期間における制御又は報知を行う点で特徴的である。
電解水生成装置A3のROM52には、図10に示すように、取水後逆電解洗浄機能を実現するべく取水後逆電解洗浄テーブルが記憶されている。このテーブルは、取水後逆電解洗浄を行うにあたり、アルカリ水と酸性水の取水量の偏りの大きさに応じて逆電解強度や時間、頻度が設定されており、偏りが大きい程、その偏りによる電極スケールの除去が強く行われるよう逆電解強度が大きく、時間が長く、頻度が高くなるよう規定されている。なお、これら強度や時間、頻度は、本実施形態に係る取水後逆電解洗浄テーブルでは全ての項目について規定しているが、必要に応じて増減させることができる。また、洗浄時間の長短の代わりに複数の洗浄動作条件パターンを予め規定しておき、この中から適切なパターンを選択することで洗浄が行われるようにすることもできる。また、本実施形態ではアルカリ水モードでの取水が過多となった場合の取水後逆電解洗浄テーブルを備えているが、酸性水モードでの取水が過多となった場合の取水後逆電解洗浄テーブルを備えるようにしても良いのは勿論である。
次に、本第3の実施形態に係る電解水生成装置A3のメイン処理について図5を参照しつつ差異点に着目しながら補足的に説明する。
電解水生成装置A3にて実行されるメイン処理では、ステップS11がYesである場合、ステップS12の実行前、すなわち図5のフローにおいてAで示すタイミングで、図11に示すポイント蓄積期間関連処理(ステップS11-1)が実行される。
本ステップS11-1においてCPU51は、EEPROM53bを参照して使用者が設定したポイント蓄積期間が経過したか否かを判断し、期間が経過したならば通水ポイント総和値と初期ポイント値の合計のポイント値を初期ポイント値に設定すると共に、アルカリ通水ポイント積算値や酸通水ポイント積算値、通水ポイント総和値をリセット値、ここでは0に設定する。
またステップS15では、使用者が所望するポイント蓄積期間をタッチパネルDにより受け付ける処理が行われる。また本ステップでは、使用者により入力されたポイント蓄積期間から同ポイント蓄積期間の始期と終期が算出され、ポイント蓄積期間情報としてEEPROM53bに記憶させる処理が行われる。
またステップS15では、現在の初期ポイント値、すなわち、前回のポイント蓄積期間の初期ポイント値と同期間終期での通水ポイント総和値との合計ポイント値に基づき、例えばポイントが正であれば酸性水、負であればアルカリ水の使用を促す利用促進情報64の表示を行う。
またステップS17においてCPU51は、アルカリ水ボタン群ALgが押下されたか否かについて判断を行う。ここでアルカリ水ボタン群ALgが押下されていないと判断した場合(ステップS17:No)には、CPU51はステップS19へ処理を移す。一方、アルカリ水ボタン群ALgが押下されたと判断した場合(ステップS17:Yes)には、CPU51は、ステップS18へ処理を移す。
またステップS18においてCPU51は、第1電極板33aが陽極、第2電極板33b及び第3電極板33cが陰極となるよう極性切替回路部55に対して指示を行うと共に、押下されたボタンが第1レベルのアルカリ水ボタンAL1であれば1に、第2レベルのアルカリ水ボタンAL2であれば2に、第3レベルのアルカリ水ボタンAL3であれば3に、強アルカリ水ボタンAL4であれば4に、モード選択値の設定を行う。
またステップS19においてCPU51は、酸性水ボタン群Acgが押下されたか否かについて判断を行う。ここで酸性水ボタン群Acgが押下されていないと判断した場合(ステップS19:No)には、CPU51は処理をステップS13へ移す。一方、酸性水ボタン群Acgが押下されたと判断した場合(ステップS19:Yes)には、CPU51は処理をステップS20へ移す。
またステップS20においてCPU51は、第1電極板33aが陰極、第2電極板33b及び第3電極板33cが陽極となるよう極性切替回路部55に対して指示を行うと共に、押下されたボタンが酸性水供給ボタンAc2であれば5に、強酸性水供給ボタンAc1であれば6にモード選択値の設定を行う。
次に、本第3の実施形態に係る電解水生成装置A3の割込処理について図6を参照しつつ差異点に着目しながら補足的に説明する。
電解水生成装置A3にて実行される割込処理では、ステップS34の実行後、すなわち図6のフローにおいてBで示すタイミングで、図12に示すように、取水後通水を停止してから一定時間、例えば30分が経過したか否かについて判断を行う(ステップS34-1)。ここで、一定時間経過していないと判断した場合(ステップS34-1:No)には、CPU51は分岐前のアドレスに処理を戻す。一方、一定時間経過したと判断した場合(ステップS34-1:Yes)には、CPU51は処理をステップS32(終了処理)へ移す。
ステップS32においてCPU51は、供給電力調整回路部56に対して電力の供給を停止する命令をするなど終了動作に必要な処理を行うと共に、通水ポイントテーブルを参照し、通水したモードと通水時間に対応するポイントを、アルカリ通水ポイント積算値または酸通水ポイント積算値に加算する。
また、同ステップS32においてCPU51は、現在の初期ポイント値と通水ポイント総和値との合計ポイント値を算出し、取水後逆電解洗浄テーブルに規定された洗浄時間、洗浄時電流、頻度にて取水後逆電解洗浄を行う。取水後逆電解洗浄を終えるとCPU51は処理を終了する。終了後は例えば、ステップS11のループへ戻し、電源の再投入まで待機するようにしても良い。
次に、上述してきた構成を備える電解水生成装置A3における動作について、電解水生成装置A1との差異点に着目しながら補足的に説明する。
前述の如く電解水生成装置A3では、通水ポイントテーブルが制御部50に予め記憶されており、同制御部50は、各動作モードでの取水が行われる毎に付与されるアルカリ通水ポイント又は酸通水ポイントの積算値のうちいずれか少ない方の使用を促す情報の報知を、例えばステップS15の表示処理にて行うこととしているため、使用者の使用状況に応じた適切な表示を行うことができる。
また、本第3実施形態では、正のアルカリ通水ポイント群と負の酸通水ポイント群とを規定する通水ポイントテーブルが制御部50に予め記憶されており、同制御部50は、既に終期を経過している直近のポイント蓄積期間の開始時における初期ポイント値と総和値との合計ポイント値に基づいて、次期ポイント蓄積期間における制御又は報知を行うこととしており、更に使用者の使用状況に適応した表示を行うことができる。
また、制御部50は、直近のポイント蓄積期間の終了時におけるアルカリ水と酸性水との使用量又は使用比率に基づいて、次期ポイント蓄積期間における制御や報知を行うこととしており、使用者はこれらの制御や報知を認識することで意識付けが行われ、結果的に製品寿命の長期化を図ることができる。
また、電解電極が未使用状態である場合の初期ポイント値を0とし、制御部50は合計ポイント値が0に近づくよう利用促進情報64の提供を行ったり、取水後逆電解洗浄を行うなど、制御又は報知を行うこととしている。従って、アルカリ水モードと酸性水モードの稼働状況の偏りを小さくすることができる。
また、ポイント蓄積期間は、タッチパネルDを介して使用者により設定可能としており、使用者の使用状況に応じた柔軟な対応が可能である。
また、既に終期を経過している直近のポイント蓄積期間の合計ポイント値は、次期ポイント蓄積期間の初期ポイントの値とし、次期ポイント蓄積期間の始期にて総和値を0とすることとしたため、直近のポイント蓄積期間での使用傾向を適切に引き継ぎつつ次期ポイント蓄積期間の表示や制御を行うことができる。
また制御部50は、取水後逆電解洗浄テーブルを備えることにより、アルカリ水と酸性水の吐水量や吐水時間であったり、その比率が反影された合計ポイント値に応じて、取水後逆電解洗浄を行うにあたり逆電解の実行時間や実行強度、実行頻度を変化させることとしたため、使用状況に応じた電極洗浄を行うことができ、消費電力の低減や電解槽の延命を図ることができる。
〔第4の実施形態〕
次に、第4の実施形態に係る電解水生成装置A4について説明する。本第4実施形態に係る電解水生成装置A4は、通水系構造部11及び電気系構造部12の点において電解水生成装置A3と同様の構成を備えているが、アルカリ水や酸性水の生成時、すなわち順電解しつつ通水している状態の間に間欠的に逆電解を行うことで電極の洗浄を行い、電解槽の長寿命化を図る機能(以下、パルス洗浄機能ともいう。)を備えている点で相違している。
以下、電解水生成装置A1や電解水生成装置A3と同様の点は省略しつつ、本第4実施形態に係る電解水生成装置A4に特徴的な点を中心に説明する。
電解水生成装置A4のROM52には、図13に示すように、パルス洗浄機能を実現するべくパルス洗浄テーブルが記憶されている。このテーブルは、パルス洗浄を行うにあたり、アルカリ水と酸性水の取水量の偏りの大きさに応じて逆電解強度や時間、頻度が設定されており、偏りが大きい程、その偏りによる電極スケールの除去が強く行われるよう逆電解強度が大きく、時間が長く、頻度が高くなるよう規定されている。なお、これら強度や時間、頻度は、本実施形態に係るパルス洗浄テーブルでは全ての項目について規定しているが、必要に応じて増減させることができる。また、洗浄時間の長短の代わりに複数の洗浄動作条件パターンを予め規定しておき、この中から適切なパターンを選択することで洗浄が行われるようにすることもできる。また、本実施形態ではアルカリ水モードでの取水が過多となった場合のパルス洗浄テーブルを備えているが、酸性水モードでの取水が過多となった場合のパルス洗浄テーブルを備えるようにしても良いのは勿論である。
次に、本第4の実施形態に係る電解水生成装置A4の割込処理について図6を参照しつつ差異点に着目しながら補足的に説明する。
電解水生成装置A4にて実行される割込処理では、ステップS38の実行後、すなわち図6のフローにおいてCで示すタイミングで、図14に示すように、パルス洗浄処理を行う(ステップS38-1)。
本パルス洗浄処理においてCPU51は、EEPROM53bの所定アドレスを参照し、アルカリ水積算使用量と酸性水積算使用量を取得すると共に使用比率を算出し、同じくROM52に記憶されているパルス洗浄テーブルを参照してパルス洗浄時間や強度(電流値)、頻度の情報を取得する。
ここで図15に、パルス洗浄のタイミングを説明するための図を示す。図15において縦軸は電極間に印加される電圧であり、横軸は時間である。算出された使用比率がアルカリ水:酸性水=1:1~2:1の範囲の場合、パルス洗浄テーブルの参照により得られる値は、頻度Tjが1000ms、洗浄時の電流はなし、洗浄時間Tgもなしであるため、図15(a)に示すように、CPU51は極性切替回路部55や供給電力調整回路部56に対し、順電解が1000ms行われる毎に10msの待機時間Ttを挿入するが、この待機時間Tt中に逆電解は行わないサイクルTc1にて目的とする水の生成を行うよう制御する。
また算出された使用比率がアルカリ水:酸性水=3:1~5:1の範囲の場合、パルス洗浄テーブルの参照により得られる値は、頻度Tjが666ms、洗浄時の電流2.0A、洗浄時間Tgは4msであるため、図15(b)に示すように、CPU51は極性切替回路部55や供給電力調整回路部56に対し、順電解が666ms行われる毎に10msの待機時間Ttを挿入するが、この待機時間Ttのうち4msの間、電流が2.0Aとなるような電圧Vg1にて逆電解を行うサイクルTc2で目的とする水の生成を行うよう制御する。
また算出された使用比率がアルカリ水:酸性水=10:1~15:1の範囲の場合、パルス洗浄テーブルの参照により得られる値は、頻度Tjが200ms、洗浄時の電流3.0A、洗浄時間Tgは8msであるため、図15(c)に示すように、CPU51は極性切替回路部55や供給電力調整回路部56に対し、順電解が200ms行われる毎に10msの待機時間Ttを挿入するが、この待機時間Ttのうち8msの間、電流が3.0Aとなるような電圧Vg2にて逆電解を行うサイクルTc3で目的とする水の生成を行うよう制御する。
そして上述の如き構成を備えた電解水生成装置A4によれば、制御部は、アルカリ水と酸性水の吐水量の比率に応じて、現在の吐水モードにおける電解極性を反転した逆電解を行うにあたり、現在の吐水モードにおける電解極性での電解中に間欠的に実行することとしたため、使用状況に応じた電極洗浄をより堅実に行うことができ、消費電力の低減や電解槽の延命を図ることができる。
なお、本第4実施形態においてパルス洗浄テーブルは、アルカリ水と酸性水の取水量の偏りの大きさに応じて逆電解強度や時間、頻度を規定したテーブルとしていたが、これに限定されるものではない。例えば、先述した通水ポイントの値に基づき、無劣化時ポイント値からの偏りが大きい程、電極スケールの除去が強く行われるよう逆電解強度が大きく、時間が長く、頻度が高くなるよう規定することもできる。
また本第4実施形態では、待機時間Ttの一部の時間を洗浄時間Tgに割り当ててパルス洗浄機能による逆電解を行うこととしたが、これに限定されるものではない。例えば、頻度Tjに相当する時間の順電解の後、所定の待機時間Ttだけ電解を行わず待機し、その後洗浄時間Tgに相当する時間にわたり逆電解を行うことも可能である。
〔第5の実施形態〕
次に、第5の実施形態に係る電解水生成装置A5について説明する。本第5実施形態に係る電解水生成装置A5は、通水系構造部11及び電気系構造部12の点において電解水生成装置A4と同様の構成を備えているが、アルカリ水モード又は酸性水モードからの切り替えにより現在吐水しているアルカリ水又は酸性水に引き続き、同じ液性だがより液性が弱い水(以下、弱同液性水ともいう。)又は浄水の吐水に際し、吐水を継続させながら所定時間逆電解を行う機能(以下、切替時中和電解機能ともいう。)を備えている点で相違している。
以下、電解水生成装置A1~A3と同様の点は省略しつつ、本第5実施形態に係る電解水生成装置A5に特徴的な点を中心に説明する。
電解水生成装置A5のROM52には、図16に示すように、切替時中和電解機能を実現するべく中和電解テーブルが記憶されている。このテーブルは、切替時中和電解を行うにあたり、切替前のモードが何であるかに応じて逆電解のモード、すなわち、切替時中和電解のモードと実行時間が規定されている。
また、EEPROM53bの所定アドレスには、切替時中和電解を行う際に参照される逆電解のモードと実行時間(以下、切替時中和電解情報という。)を記憶可能としている。なお、この所定アドレスに記憶された逆電解のモードと実行時間は、書き込みが行われた時から同実行時間が経過した際に自動的に消去されるようにしている。
また、電解水生成装置A5では、図5に示すメイン処理のステップS15において、EEPROM53bの所定アドレスを参照し、切替時中和電解情報が記憶されている場合にはタッチパネルDに「切替時中和電解中!捨水してください。」の如く捨水を促すの表示を行う一方、同表示がなされていながら切替時中和電解情報が記憶されていない場合は、当該表示を消去する処理も行う。
またメイン処理において、浄水ボタンが押下された場合(ステップS16:Yes)、ステップS12の実行前、すなわち図5のフローにおいてDで示すタイミングで、図17に示す切替時中和電解処理(ステップS16-1)が実行される。
本ステップS16-1においてCPU51はROM52に記憶された中和電解テーブルを参照し、先に吐水していたアルカリ水又は酸性水に応じた逆電解のモードと実行時間についての情報(切替時中和電解情報)を取得する。また、取得した切替時中和電解情報は、EEPROM53bの所定アドレスに記憶させる。本ステップを終了すると、CPU51は処理をステップS12へ移す。
また、電解水生成装置A5では、ステップS18において、ステップS17にて押下されたアルカリ水ボタン群ALgのボタンが弱同液性水のボタンである場合に、ステップS16-1と同様の切替時中和電解処理を実行する。
具体的には、押下したアルカリ水ボタン群ALgが弱同液性水のボタンである場合、CPU51はROM52に記憶された中和電解テーブルを参照し、先に吐水していたアルカリ水に応じた逆電解のモードと実行時間についての情報(切替時中和電解情報)を取得する。また、取得した切替時中和電解情報は、EEPROM53bの所定アドレスに記憶させる。
同様に、電解水生成装置A5では、ステップS20において、ステップS19にて押下された酸性水ボタン群Acgが弱同液性水のボタンである場合、CPU51はROM52に記憶された中和電解テーブルを参照し、先に吐水していた酸性水に応じた逆電解のモードと実行時間についての情報(切替時中和電解情報)を取得し、EEPROM53bの所定アドレスに記憶させる。
また、電解水生成装置A5にて実行される割込処理では、ステップS36において、CPU51はEEPROM53bの所定アドレスを参照し、切替時中和電解情報が記憶されておらず、かつ、モード選択値が0であるか否か(浄水モードであるか否か)について判断を行う。ここで両要件を満たすと判断した場合(ステップS36:Yes)には、CPU51は処理をステップS34へ移す。一方、両要件を満たさないと判断した場合(ステップS36:No)には、CPU51は処理をステップS37へ移す。
ステップS37においてCPU51はEEPROM53bの所定アドレスを参照する。そして、切替時中和電解情報が記憶されている場合には切替時中和電解情報の逆電解のモードに応じ電力値を優先して供給電力値として設定する。なお、切替時中和電解情報が記憶されていない場合は、通常通りモード選択値に応じた電力値を設定する。
そして上述の如き構成を備えた電解水生成装置A5によれば、アルカリ水モード又は酸性水モードからの切り替えにより現在吐水している水に引き続き同じ液性だがより液性が弱い水又は浄水を吐水するに際し、吐水を継続させながら所定時間逆電解が行われることとなる。例えば図18に示すように、強アルカリ水モードにて取水していた使用者が浄水ボタンを押下した場合、電解水生成装置A5は中和電解テーブルに従い、切替時中和電解として2秒間の強酸性水モードに移行し、規定された時間(ここでは2秒間)にわたり逆電解による電解水として強酸性水を生成した後に浄水モードへ移行することとなる。
従って、電解槽や水路に残存している水を逆電解により生成した水で中和させることができ、切替時中和電解を行わない場合に比して水の切り替えの際に必要となる捨水の量を減らす効果が期待できる。
また、相対的に高頻度で使用される電解水から弱同液性水又は浄水が選択される度に、低使用量水の生成機序と同じ逆電解が実施されることとなるため、低使用量水の生成時間を増やすこととなり、電解槽の延命を図ることができる。
〔第6の実施形態〕
次に、第6の実施形態に係る電解水生成装置A6について説明する。本第6実施形態に係る電解水生成装置A6は、通水系構造部11及び電気系構造部12の点において電解水生成装置A3と同様の構成を備えているが、EEPROM53bの所定アドレスにポイント蓄積期間情報を記憶しておらず、所定期間の概念がない点で相違する。
また、通水ポイント総和値が所定の閾値に達すると、通水ポイント総和値が0に近づく極性で電解を行う機能(以下、閾値到達電解機能ともいう。)を備えている点で相違している。
以下、電解水生成装置A3と同様の点は省略しつつ、本第6実施形態に係る電解水生成装置A6に特徴的な点を中心に説明する。
電解水生成装置A6のEEPROM53bには、図19に示すように、閾値到達電解機能を実現するべく閾値到達電解テーブルが記憶されている。このテーブルは、閾値到達電解を行うにあたり、通水ポイント総和値の絶対値の大きさ、すなわち、アルカリ水と酸性水の取水量の偏りの大きさに応じて電解の時間や電流値が設定されており、絶対値が大きい程、その偏りによる電極スケールの除去が強く行われるよう電解強度が大きく、時間が長くなるよう規定されている。
次に、本第6の実施形態に係る電解水生成装置A6のメイン処理及び割込処理について図5及び図6を参照しつつ差異点に着目しながら補足的に説明する。
電解水生成装置A6にて実行されるメイン処理のステップS15では、使用者が所望する閾値をタッチパネルDにより受け付ける処理が行われる。また本ステップでは、使用者により入力された1又は複数の閾値について、EEPROM53bに記憶されている閾値到達電解テーブルの閾値を書き換える処理が行われる。
電解水生成装置A6にて実行される割込処理では、ステップS36にてモード選択値が0ではないと判断(ステップS36:No)された後、すなわち図6のフローにおいてEで示すタイミングで、図20に示すように、CPU51はEEPROM53bの所定アドレスを参照し、現在の通水ポイント総和値の絶対値が閾値到達電解テーブルに規定されている閾値に該当するか否かについて判断を行う(ステップS37-1)。ここで通水ポイント総和値の絶対値が規定されている閾値に該当しないと判断した場合(ステップS37-1:No)には、CPU51は処理をステップS38へ移す。一方、通水ポイント総和値の絶対値が規定されている閾値に該当すると判断した場合(ステップS37-1:Yes)には、CPU51は処理をステップS37-2へ移す。
ステップS37-2においてCPU51は、ステップS37での供給電力値の設定にかかわらず、閾値到達電解テーブルを参照し、当該閾値に応じた洗浄時間と電流値を読み出して、RAM53aの所定アドレスに供給電力値として設定する。本ステップS37-2を終えると、CPU51は処理をステップS38へ移す。
ステップS38においてCPU51は、通水ポイント総和値の正負に応じて同通水ポイント総和値が0に近づく極性で電解電極に電力が供給されるよう極性切替回路部55に指示すると共に、RAM53aの所定アドレスを参照して供給電力値を取得し、取得した供給電力値にて電力供給を行うよう供給電力調整回路部56に対して指示を行い、洗浄時間が終了するまで閾値到達電解を実行することとなる。
そして、このような構成や機能を備える電解水生成装置A6によれば、通水ポイント総和値の絶対値が所定の閾値に達した際に、電解電極に前記総和の値が0に近づく極性で所定の電解強度及び時間にて電解する閾値到達電解を行うため、通水ポイント総和値に応じて最適な逆電解を行って電解電極をリフレッシュさせることができ、通水ポイント総和値の偏りをリセットすることができる。
また、図19に示したように、閾値到達電解テーブルは閾値を複数備えると共に、各閾値により電解強度及び/又は時間が異なるように構成したため、通水ポイント総和値に応じて最適な逆電解を実施することができる。
〔第7の実施形態〕
次に、第7の実施形態に係る電解水生成装置A7について説明する。本第7実施形態に係る電解水生成装置A7は、通水系構造部11及び電気系構造部12の点において電解水生成装置A3と同様の構成を備えており、また先述の電解水生成装置A6の如く閾値到達電解機能を備えるものであるが、電解水生成装置A3のようにEEPROM53Bの所定アドレスにポイント蓄積期間情報を記憶しており、所定期間の概念が存在する点や、閾値到達電解は前記総和の値が0に至るまで行われる点、第1の所定期間の終了時における通水ポイント総和値に応じて同通水ポイント総和値が0に至るまで電解する終了時リセット電解が行われる点、通水ポイント総和値のリセットが、閾値到達電解又は終了時リセット電解の終了後に行われる点で相違する。
以下、電解水生成装置A3や電解水生成装置A6と同様の点は省略しつつ、本第7実施形態に係る電解水生成装置A7に特徴的な点を中心に説明する。
電解水生成装置A6のEEPROM53bには、図21に示すように、閾値到達電解機能を実現するべく閾値到達電解テーブルが記憶されている。このテーブルは、図19にて示した電解水生成装置A6の閾値到達電解テーブルとは異なり、電解の時間や電流値(本実施形態では電解時間)が通水ポイントが0になるまでの設定となっている。
次に、本第7の実施形態に係る電解水生成装置A7のメイン処理及び割込処理について図5及び図6を参照しつつ差異点に着目しながら補足的に説明する。
電解水生成装置A7にて実行されるメイン処理では、ステップS11がYesである場合、ステップS12の実行前、すなわち図5のフローにおいてAで示すタイミングで、図11に示すポイント蓄積期間関連処理(ステップS11-1)が実行される。
本ステップS11-1においてCPU51は、EEPROM53Bを参照して使用者が設定したポイント蓄積期間が経過したか否かを判断し、期間が経過したならば、通水ポイント総和値が0で無ければ終了時リセット電解を実行し、その後終了時リセット電解の実行の有無にかかわらず通水ポイント総和値をリセットすべく0に設定する。なお、本ステップS11-1にて実行される終了時リセット電解は、通水ポイント総和値が0になる電力及び時間にて実行される電解である。
電解水生成装置A7にて実行される割込処理では、図20に示すステップS37-2の実行後でステップS38の実行前、すなわちフローにおいてFで示すタイミングで、図22に示すポイント蓄積期間満了処理(ステップS37-3)が実行される。
このポイント蓄積期間満了処理においてCPU51は、EEPROM53bの所定アドレスに記憶されているポイント蓄積期間情報について、デフォルトのポイント蓄積期間や使用者が設定したポイント蓄積期間を一時的に別のアドレスに退避させると共に、期間の終期の情報を現在にしたり、期間の長さの情報を0に書き換えるなどしてポイント蓄積期間を終わらせる処理を行う。本ステップS37-3にて書き換えが行われたポイント蓄積期間情報は、先述のポイント蓄積期間関連処理(ステップS11-1)にて参照されることにより、閾値到達電解後に通水ポイント総和値のリセットが行われ、退避したポイント蓄積期間をポイント蓄積期間情報として再設定することとなる。
そして、このような構成や機能を備える電解水生成装置A7によれば、ポイント蓄積期間が経過した際に総和の値が0に至るまで電解する終了時リセット電解が実行されることとなるため、通水ポイント総和値に応じて最適な逆電解を実施することができる。
また、閾値到達電解は総和の値が0に至るまで行われることとしており、更に閾値到達電解や終了時リセット電解が終了した後は通水ポイント総和値のリセットした上で、次の期間をポイント蓄積期間として制御や報知が行われることとなり、通水ポイント総和値に応じて最適な逆電解を行って電解電極をリフレッシュさせることができ、通水ポイント総和値の偏りをリセットすることができる。
上述してきたように、本実施形態に係る発明によれば、使用者によるアルカリ水モード又は酸性水モードの選択で取水流路に配した電解電極の極性の切替を行う制御部を備え、アルカリ水又は酸性水を選択的に吐出可能とした電解水生成装置において、前記制御部は、前記アルカリ水と酸性水との使用量又は使用比率に基づいて制御又は報知を行うこととしたため、アルカリ水と酸性水の使用量の偏りに由来する事象に対応するためのメンテナンス頻度を低下させたり、同様の原因による製品寿命の短命化を抑制可能な電解水生成装置を提供することができる。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本発明の一例であり、本発明は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
なお、本発明に係る電解水生成装置は、国連の提唱する持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の目標6(安全な水とトイレを世界中に)に貢献することができる。